ヒッポカムポス

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ウィリアム・アドルフ・ブグローの描いたヒッポカムポス。クリーブランド美術館所蔵

ヒッポカムポス古希: ἱππόκαμπος, hippokampos[1], ラテン語: hippocampus) は、ギリシア神話に登場する半馬半魚の海馬である。ヒッポカンポスとも表記される。 英語hippocamp(ヒッポキャンプ) または hippocampus(ヒッポキャンパス)。 sea-horse (シーホース、「海の馬」)と通称されることもある。

ヒッポカンポスの前半分はの姿であるが、たてがみが数本に割れて状になり、また前脚に水掻きがついている。胴体の後半分がの尾になっている。ノルウェーイギリスの間の海に棲んでいて、ギリシア神話に登場する。ポセイドーンの乗る戦車を牽くことでも有名。その姿はワイト島ニューカッスル・アポン・タイン紋章の両側に見られる。

海王星の第14衛星ヒッポカンプエポニムである。

転義

ラテン語名 hippocampus は大文字で Hippocampus としてタツノオトシゴ属の学名に転用されている。 また、脳の一部位である海馬は英語その他で hippocampus といい、こちらは形状がタツノオトシゴに似ることによる孫命名である。

脚注

  1. ^ hippos「馬」+kampos「怪物」の合成語

関連項目

外部リンク