ダプネー

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アポローンとダプネー
(ティエポロ画)
アポローンとダプネー
(ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ)

ダプネー古希: Δάφνη, Dáphnē)は、ギリシア神話に登場する河の神の娘(ニュムペー)である[1]。本来は女神だったと考えられている[2]ギリシア語月桂樹の意味を持つ。欧米では女性の名前として名付けられることもあり(著名な例ではデュ・モーリア)、日本語ではドイツ語フランス語経由でダフネ(英・独:Daphne、仏:Daphné)とも呼ばれる。

アポローンに求愛され自らの身を月桂樹に変える話は、ギリシア神話の物語の中でもポピュラーであり、この物語に由来する芸術作品や風習が数多く存在している。

物語概要[編集]

ある日アポローンは弓矢で遊んでいたエロースを揶揄する。そのことで激怒したエロースは相手に恋する金の矢をアポローンに、逆に相手を疎む鉛の矢を近くで川遊びをしていたダプネーにそれぞれ放った。

金の矢で射られたアポローンはダプネーに求愛し続ける一方、鉛の矢を射られたダプネーはアポローンを頑なに拒絶した。追うアポローンと逃げるダプネー、ついにアポローンはペーネイオス河畔までダプネーを追いつめたが、ダプネーはアポローンの求愛から逃れるために、父である河の神に自らの身を変える事を強く望んだ。

その望みを聞き届けた父は、ダプネーの体を月桂樹に変えた。あと一歩で手が届くところで月桂樹に変えられてしまったダプネーの姿を見てアポローンはひどく悲しんだ。そしてアポローンは、その愛の永遠の証として月桂樹の枝から月桂冠を作り、永遠に身に着けている。

芸術作品[編集]

出典[編集]

  1. ^ フェリックス・ギラン 『ギリシア神話』 青土社
  2. ^ ロバート・グレーヴスギリシア神話紀伊國屋書店

関連項目[編集]