エンプーサ

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エムプーサ古代ギリシア語Εμπουσα, Empusa, Empousa)は、ギリシア神話に登場する夢魔の一種。その名は「雌蟷螂」を意味する。冥界の女神ヘカテーモルモーと共に仕えている。日本語では長母音を省略してエムプサとも表記される。

蝙蝠のような翼を持ち、片方の足は真鍮青銅で出来ており、もう一方の足はロバの足か大きな鉤爪のある足で、そして手の指先には鉤爪のある女の姿をしているとされる。ヘカテーの命により男の旅人を誘惑して食い殺したり、眠っている男には悪夢を見せながら血を啜る。しかし悪口に弱く、罵る事が出来れば悲鳴をあげながら逃げるとされる。姿を自在に変化させることができ、アリストパネースの喜劇ではロバ、雄牛、美女に化けるとされている。また、ピロストラトスの『テュアナのアポロニオス伝』にも登場する。

参考文献[編集]

  • マイケル・グラント、ジョン・ヘイゼル 『ギリシア・ローマ神話事典』 大修館書店 1988年
  • 草野巧 『幻想動物事典』 新紀元社 1997年
  • 森野たくみ 『ヴァンパイア 吸血鬼伝説の系譜』 新紀元社 1997年
  • シブサワ・コウ 『爆笑ヴァンパイア』 光栄 1996年