グライアイ

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エドワード・バーン=ジョーンズの描いたグライアイとペルセウス

グライアイ古希: Γραῖαι, Graiai, GraiaeもしくはGraeae)は、ギリシア神話に登場する3姉妹の魔女である。この名前は複数形で、「老婆たち」の意。単数形はグライアポルキュースとその妻ケートーの間に生まれた灰色の髪の老婆、パムプレードー(「意地悪な」の意)、エニューオー(戦闘を好む)、デイノー(恐ろしい)を指す。ゴルゴーンの姉妹にあたり、ポルキューアスフォルキューアスともいう。

体は3つだが歯と目が一つしかないため3人で共用している。一説によれば人間の頭と腕、白鳥の翼と胴体を持っていたとされる。オーケアノスのかなたのゴルゴーンの国の入り口にある岩屋に住んでいるとされる。

ペルセウスメドゥーサ退治の折にゴルゴーンの居場所を聞くために立ち寄った時、当初は姉妹であるゴルゴーンを守るため教えなかったのだが、たった一つしかない目をペルセウスに奪われてしまい、しぶしぶゴルゴーンの居場所を教えた。その際、彼女らの持ち物であるキビシス(袋)と翼のあるサンダル、冥府王ハーデースの兜をもペルセウスに取られてしまう(ただし、サンダルについてはペルセウスがヘルメースから借りたもので、袋と兜はヘスペリデスを通してハーデースから借りたという説の方が一般的)。最後にペルセウスは自分のことをゴルゴーンに告げに行かせないために、奪った目玉をトリトニス湖に投げ入れた。

ファウスト 第二部』にも登場する。