鬣
鬣(たてがみ、漢字別表記:騣、巤、騌、鬃、鬉、鬐、鬛、英語名:Mane、Crest)とは、動物(特に哺乳類)の頸部もしくは頭部に密集して生える長い毛のことである。代表的なものとして、ウマやライオン、ハイエナなどに具わっており、ときにヒトの頭髪や髭も鬣の一種と解釈される。
体温調節(保温および放熱)や、頭部・頸部の物理的保護のためにある部位と考えられている。
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[編集] 呼称
[編集] 日本語名・漢字表記
先史時代における日本列島の在来種に鬣を具える動物が見当たらないことから、日本人にとっての鬣は、(猪、もしくは)馬の伝来によって始まったと考えられる。古来、日本語(大和言葉、等)の「タテガミ」は、……。
「たてがみ」を表す漢字には「鬣」と「騣」がある(右のウィクショナリーを参照のこと)。 前者は広義の字であり、次のような意義を持つ。
一方、「馬」の字が含まれている後者は、もっぱら馬のたてがみを指すものであり、意義に広がりは見られない。
また、ハイエナを日本語の別名(博物学〈本草学〉時代の中国語に倣ったものか)で「鬣犬(たてがみいぬ)」とも言う。「wikt:en:鬣犬」
[編集] 日本語名以外
英語では鬣を「mane (仮名転写:メイン)」と言う。また、ラテン語の「crista (意:cock's comb、鶏の鶏冠〈とさか〉)」に由来して同義を第一とする「crest (仮名転写:クレスト)」の、副次的語義の一つに「(犬・馬などの)首筋」「(馬などの)鬣」がある。
[編集] 生物的特徴
鬣を具える動物は始めから哺乳類に限定されるものではないが、ここで言う「毛(体毛)」を持つ現生の動物は哺乳類のみであり、したがって、現世に限れば、「鬣は哺乳類の特徴である」と言える。 化石種も含めれば、哺乳類の祖先系統にあたる初期の哺乳形類やさらに古い獣弓類には、鬣を具える動物も必ずやいたであろう。とは言え、化石標本による証明となると難しい。
[編集] 機能
[編集] 種類
鬣はその生え方から次のように大別できる。
- (1) 頸椎に沿うように生えるもの :ラクダ、キリン、ヌー、ウマ、ブチハイエナ、チーター(幼獣)、オオアリクイなど。
- (2) 頭部全体に生えるもの :ライオン(オス成獣・亜成獣)、ゴールデンライオンタマリン、シシオザル、ゲラダヒヒ(オス成獣・亜成獣)など。場合により、ヒトも。
また、前者(1) は、毛足の長短からさらに次のように分類が可能。
[編集] 鬣を持つ動物
[編集] 現生種
太字は特徴が顕著なもの。
[編集] 化石種
特筆するだけの価値あるもののみ。 † は「絶滅」の意。
[編集] 鬣と人間の関わり
[編集] 馬の鬣
[編集] 食文化
- 馬肉食 :食肉としての馬では、鬣の付け根の肉は一頭あたりから採れる量の少ない部位である。ほとんどが脂身からなり、良質のグリコーゲンに富むこの肉は、日本人のように食す習慣のある者にとっては貴重なものである。日本語では「たてがみ」「こうね」「こうね脂」と呼び、刺身であれば「たてがみ刺し」と言う。金平などとしても食す。別項「馬刺し」には画像もあり。
[編集] 芸術・大衆文化
[編集] 特記事項
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