テイレシアース

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テイレシアース古希: Τειρεσίας, Teiresiās, ラテン語: Tiresias)は、ギリシア神話に登場するテーバイ予言者である。ラテン語ではティーレシアース長母音を省略してテイレシアスティレシアスとも表記される。

2匹の蛇を打ち、 ヘーラーによって女にされる(Johann Ulrich Kraus作、 オウィディウス変身物語』)

エウエーレースとニュムペーカリクローの子。エウエーレースはスパルトイの一人、ウーダイオスの後裔であるとされる。ソポクレース作『オイディプス王』『アンティゴネー』などテーバイを舞台とした作品にしばしば登場する。またフランスの作曲家フランシス・プーランクのオペラ『ティレジアスの乳房』でも扱われた。

盲目の予言者として知られるが、盲目となった理由は諸説ある。一説には、女神アテーナーが沐浴している姿を見てしまい、アテーナーによって盲目とされたが、これを不憫に思ったアプロディーテーが(または、カリクローから息子の目を元に戻すよう訴えられたアテーナー自身が)予言の力を与えたという。また一説には、テイレシアースがキュレーネー山中で交尾している蛇を打ったところ、テイレシアースは女性になってしまった。9年間(7年ともいう)女性として暮らした後、再び交尾している蛇を見つけ、これを打つと男性に戻った。あるときゼウスヘーラーが、男女の性感の差について、ゼウスは女がより快感が大きい、ヘーラーは男の方が大きいとして言い争いとなり、テイレシアースの意見を求めた。テイレシアースは「男を1とすれば、女はその10倍快感が大きい」と答えた。ヘーラーは怒ってテイレシアースの目を見えなくしてしまった。ゼウスはその代償に、テイレシアースに予言の力と長寿を与えたという。

テイレーシアスは予言者となり、さまざまな場面で出てくる。ナルキッソスを占って「己を知らないままでいれば、長生きできるであろう」と予言し、恐ろしい予言は16年後に水鏡に映った自分を見た時に的中してしまう。そして、もっとも有名なのが、ソポクレスの『オイディプス王』である。

オイディプス王[編集]

オイディプスがテーバイの王になって以来、不作と疫病が続いた。クレオーンデルポイに神託を求めた所、不作と疫病は先王ラーイオス殺害の穢れの為であるので殺害者を捕らえ、テーバイから追放せよという神託を得た。さらに、テーバイに住む高名な予言者テイレシアースにその殺害者を尋ねる事にした。テイレシアースは卜占により真実を知ったが、真実をオイディプスに伝えるのは忍びなく思い予言を隠そうとした。しかしオイディプスがテイレシアースをなじったため、テイレシアースは怒りに任せ、オイディプースに不作と疫病の原因はテーバイ王その人にあると言った。これを聞いたオイディプスは激怒し、クレオーンがテイレシアースと共謀してテイレシアースに偽の予言をさせているのだと誤解した。しかし、徐々に自分に心当たりがあることが分かってくる。