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: 第一部では少女。ケンシロウに救われ、バットと共にケンシロウの戦いを目撃する。
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: 第二部では美しい女性に成長。バットと共に“北斗の軍”の若きリーダーとなる。
: 第二部では美しい女性に成長。バットと共に“北斗の軍”の若きリーダーとなる。

: ケンシロウを思慕していたが、帝都陥落時にジャスク(アニメではタイガ)に、人質として[[修羅の国]]へ連れ去られる。修羅の国に到達した矢先に「修羅の花嫁」として郡将カイゼルの元で囚われの身となるが、リンを追って来たケンシロウと修羅および羅将を戦わせようと企むシャチによって連れ出され、羅将ハンの居城でついにケンシロウと再会を果たすものの、今度は[[修羅の国#羅将|カイオウ]]によってさらわれる。魔道と虐げられてきた[[北斗琉拳]]に関わる己の血を清めようとしていたカイオウにとって、天帝の血を引くリンに生ませる子供こそが、北斗琉拳や[[北斗宗家]]をも超越する存在となるはずであった。だが、情愛を否定するカイオウから自決用の短剣を渡され、ついにはケンシロウの目の前で[[経絡秘孔|破孔]]「死環白」<ref>次に目覚めた時にどんな下司であろうとも最初に見た者に、その情愛のすべてを捧げる破孔。</ref>を突かれて、一時、視覚とともに一切の情愛を失い、馬の背に載せられ野に放逐される。ヒョウの懸命な救助もあってリンは保護され、合流したバットにより無事にケンシロウの元に届けられる。ケンシロウは、リンをバットに託して再び旅立っていき、リンは最初に見た相手であるバットを愛するが、どうしてもその状況をよしとせぬバットに、結婚式の最中「死環白」の呪縛を解くため、秘孔を突かれ記憶を奪われる。こうしてバットに連れられケンシロウとの想い出をたどる旅を始める。その途中で亡きユリアの起こした奇跡により記憶を失ったケンシロウと再会すると、互いに何もかも白紙となった2人に愛を育ませようとしたバットから置き去りにされる。しかしリンは、ケンシロウの身代わりになってボルゲに捕らえられた瀕死のバットや、彼を助ける為にボルゲと戦うケンシロウを見る内に、「死環白」以前のものも含め、全ての記憶を取り戻す。そして、長年にわたるバットの献身的な愛を理解し、共に生きることを選ぶ。
== 構成 ==
== 構成 ==
分類はテレビアニメを基としたもの。原作では「第一部」や「〜編」のような表記は行われていない。TVアニメ版基調では『北斗の拳』第1部(〜シンの最期まで)を「サザンクロス編」、第2部(レイの登場〜最期まで)を「風雲龍虎編」、第3部([[サウザー]]の登場〜トキの最期まで)を「乱世覇道編」、第4部(〜ラオウの最期まで)を「最終章」としており、『北斗の拳2』では第1部(〜修羅の国へ渡るまで)を「天帝編」、第2部(〜カイオウの最期まで)を「修羅の国編」としている。
分類はテレビアニメを基としたもの。原作では「第一部」や「〜編」のような表記は行われていない。TVアニメ版基調では『北斗の拳』第1部(〜シンの最期まで)を「サザンクロス編」、第2部(レイの登場〜最期まで)を「風雲龍虎編」、第3部([[サウザー]]の登場〜トキの最期まで)を「乱世覇道編」、第4部(〜ラオウの最期まで)を「最終章」としており、『北斗の拳2』では第1部(〜修羅の国へ渡るまで)を「天帝編」、第2部(〜カイオウの最期まで)を「修羅の国編」としている。

2018年6月2日 (土) 09:34時点における版

北斗の拳
ジャンル 格闘漫画少年漫画青年漫画
漫画
原作・原案など 武論尊
作画 原哲夫
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 1983年41号 - 1988年35号
巻数 全27巻
全15巻(愛蔵版、文庫版)
全14巻(完全版)
全18巻(究極版)
テンプレート - ノート

北斗の拳』(ほくとのけん)は、原作:武論尊、作画:原哲夫による日本漫画作品。およびそれを原作・題材としたテレビアニメ(1984年)・ゲームなどを指す。

本項では原作である漫画を中心に、その関連作品についても述べる。

作品解説

核戦争によって文明と人々の秩序が失われ、争いが繰り返されるという最終戦争後の199X年が舞台。暴力が支配する弱肉強食の世界に現れた、伝説の暗殺拳"北斗神拳"の伝承者・ケンシロウの生き様を描くハードボイルドアクションである。

週刊少年ジャンプ』(集英社1983年41号から1988年35号に連載。1980年代の『週刊少年ジャンプ』を代表する作品の一つであり、漫画家・原哲夫と漫画原作者・武論尊の最大のヒット作にして代表作である。

単行本は1984年から1989年にかけてジャンプ・コミックス全27巻が発売されたほか、愛蔵版、文庫版(それぞれ全15巻)が刊行されている。2004年には徳間書店からコンビニコミック形式で全12巻が出版されたほか、2006年には小学館より完全版全14巻が刊行された。本作品の「前史」を扱う作品『蒼天の拳』に関わっているコアミックスからは、2002年よりフルカラー化したマスターエディションが発売されたが、刊行は4巻までで頓挫。同社からは、付録としてフィギュアをつけた編集版全24巻も発売されている。全世界で累計1億冊以上を発行した[1]

宿命的な物語の他に、主人公の使う北斗神拳により人間の頭や胴体が破裂する描写、「ひでぶ」「あべし」「たわば」などといった断末魔の悲鳴(#断末魔の叫び参照)、ケンシロウが相手に対して「お前はもう死んでいる」と死を告げる台詞や、「秘孔を突く」といった表現などが人気を博し一大ブームを巻き起こした。

あらすじ

第一部
西暦199X年、地球は核の炎に包まれた。
だが、人類は死に絶えてはいなかった。国家が機能を失い、暴力がすべてを支配する世界となった核戦争後の大地で、一子相伝の暗殺拳北斗神拳の伝承者ケンシロウはかつての親友で南斗聖拳の継承者シンによって七つのを胸に刻まれ、将来を誓い合った許嫁のユリアを奪われる。
元は暴力を嫌う心優しい性格だったケンシロウだが、冷酷な復讐鬼となり悪党たちを容赦なく叩きのめしていく。旅の途中で出会ったリンバットを連れて、旅を続けるケンシロウは関東一円を支配する「KING」を束ねる因縁のシンと再会し、死闘の末に倒すがユリアは転落死を遂げたと伝えられる。
旅中で南斗六聖拳の伝承者たちと出会うケンシロウはときにかけがえのない親友として、ときに強敵として戦いを繰り広げる。そんな中、ケンシロウを騙って暴虐の限りを尽くすジャギを皮切りにかつての伝承者候補だった3人の師兄たちの生存を知る。中でも、ケンシロウにとってかけがえのない恩人で、真の継承者として北斗神拳を受け継ぎ、医療に役立てるはずだったトキの消息が気がかりとなっていた。監獄都市カサンドラで囚われのトキを奪還したケンシロウだったが、トキはケンシロウとユリアを守るために被爆した影響から死を目前としていた。
やがて、長兄にしてケンシロウ最大のライバルであるラオウ拳王軍を率いて現れる。世紀末覇王を目指すラオウは自ら力を背景として核戦争後の混乱に終止符を打とうと目論んでいた。そして、南斗六聖拳の最後の将でその実生存していたユリアを手中にすべく彼女を護る南斗五車星の戦士たちを次々に倒していく。ラオウの実弟トキも戦士としてラオウに死を賭した戦いを挑むも敗れる。トキの導きで北斗神拳究極奥義「無想転生」を会得したケンシロウは激闘の末にラオウを倒し、余命の短いユリアとささやかで平穏な日々を過ごす。
ケンシロウと黒王号
ケンシロウがラオウを倒し、リンとバットに再会するまでを描く。究極版11巻にのみ収録。
第二部
時は流れ、リンは美しい女性に成長し、バットも逞しい青年に成長していた。時代の混迷は続き、拳王ラオウの脅威が消えると新たに天帝を擁する元斗皇拳が台頭し、バットたち「北斗の軍」は彼らの脅威に立ち向かっていた。ユリアと死別したケンシロウはバットたちの苦境に力を貸し、元斗皇拳との争いの渦中に巻き込まれる。そんな中、リンは修羅の国に連れ去られてしまう。
連れ去られたリンを追い求め、北斗のルーツがある修羅の国に渡ったケンシロウとバットはラオウ、トキの実兄で北斗琉拳の使い手カイオウが支配する修羅の国で新たな戦いに身を投じる。再び巻き起こった北斗対北斗の戦いでケンシロウは生き別れの実兄ヒョウとの戦いを余儀なくされ、ヒョウを利用し狂わせた強敵カイオウとの戦いに勝利し、二つの北斗の混迷に終止符を打つ。リンはその実ケンシロウを深く愛していたがケンシロウはバットにリンを託し、二人に別れを告げる。
終章
ケンシロウは次代の北斗神拳継承者としてラオウの遺児リュウを後継者に選ぶ。そして、ケンシロウとの旅の途中で拳王の子として才覚を発揮するリュウを、ラオウの死後も忠誠を誓うバルガに預ける。やがて、旅を続けるケンシロウは記憶を喪い、同じくバットの計らいで記憶を失ったリンと再会を果たす。だが、最後の敵との戦いで記憶を取り戻したケンシロウは改めて弟分のバットにリンを託すのだった。

登場人物

ケンシロウ
主人公。一子相伝の暗殺拳・北斗神拳の継承者。数々の強敵(とも)たちと死闘を繰り広げる。
ユリア
物語のヒロイン。南斗聖拳の秘密に関わり様々な運命に遭遇する。
トキ
ケンシロウの師兄。心優しい人格者で弟たちを庇い被爆。病に冒され継承者を外れる。再会後はケンシロウを導く。
ラオウ
カイオウ、トキとは実の兄弟。世紀末覇王として再び秩序を取り戻すという野心を抱く。ケンシロウにとって宿命のライバルである長兄。
カイオウ
北斗神拳と対を成す北斗琉拳の使い手。実力のみが全てという「修羅の国」を作り上げる。
バット
第一部では少年。たまたま知り合ったケンシロウと旅を続け、出会いと別れが続く過酷な旅の同行者となる。
成長した第二部では帝都の圧政と戦う“北斗の軍”の若きリーダーになる。リンを愛しながらも見守り続け、その愛と幸福を守ろうと闘い続けた。彼女の幸せを一途に願う。
リン
本編のもう1人のヒロイン。
第一部では少女。ケンシロウに救われ、バットと共にケンシロウの戦いを目撃する。
第二部では美しい女性に成長。バットと共に“北斗の軍”の若きリーダーとなる。

構成

分類はテレビアニメを基としたもの。原作では「第一部」や「〜編」のような表記は行われていない。TVアニメ版基調では『北斗の拳』第1部(〜シンの最期まで)を「サザンクロス編」、第2部(レイの登場〜最期まで)を「風雲龍虎編」、第3部(サウザーの登場〜トキの最期まで)を「乱世覇道編」、第4部(〜ラオウの最期まで)を「最終章」としており、『北斗の拳2』では第1部(〜修羅の国へ渡るまで)を「天帝編」、第2部(〜カイオウの最期まで)を「修羅の国編」としている。

第一部(北斗の拳)

サザンクロス編

ケンシロウの胸に七つの傷を付けた上、婚約者・ユリアを強奪した北斗神拳と表裏をなす南斗聖拳のシンは、彼女のために巨大な街サザンクロスを築き、関東平野を支配し"KING"を名乗っていた。ケンシロウはシンと雌雄を決し勝利するが、シンからユリアの飛び降り自殺が伝えられる。

風雲龍虎編

リンやバットと旅を続けるケンシロウは、マミヤの率いる村にたどり着き、そこで知り合った南斗水鳥拳"義星"のレイと共に、村を狙っていた牙一族を倒す。

さらにケンシロウの名を騙り暴虐を働いていた北斗三男ジャギ、次兄トキに成りすましていたアミバ、トキを幽閉していたカサンドラ獄長ウイグルを倒し、トキと再会。北斗の長兄ラオウは"拳王"と名乗り、世紀末覇王を目指していた。

ケンシロウはラオウと対決するが、お互い死力を尽くした闘いは相打ちの引き分けに終わった。だが、先にラオウに挑んだレイは、死の秘孔を突かれて敗北し、南斗六聖拳の崩壊を招いた"妖星"のユダとの闘いを経て壮絶な死を遂げる。

第2部・風雲龍虎編を更に細かく分別すると、2-1・牙一族編、2-2・ジャギ編、2-3・アミバ編、2-4・カサンドラ編、2-5・拳王編、2-6・ユダ編となる。

乱世覇道編

南斗乱れる時、北斗現れる。"聖帝"を名乗り、愛を否定して覇道を突き進む南斗六聖拳"将星"のサウザー、それに抵抗する"仁星"のシュウとの争いに巻き込まれる。これに終止符を打つべく、ケンシロウは、少年時代に命を救われた恩人シュウに味方してサウザーと対決。一度は完全に敗れたものの、再戦で南斗聖拳最強のサウザーを倒し、野望を阻止する。

サウザーの死により、覇王として天を掴もうとする者は、もはや"拳王"ことラオウただ一人。やがてラオウはトキの実兄であることが判り、トキは病の身を押して、兄ラオウの拳を封じるべく再び拳士として立ち上る。死力を尽くして2人は戦うが、トキは敗北して残り少ない余命を使い果たすこととなる。

一方、天の平定を望みラオウの元に下っていた"天狼星"のリュウガは、ケンシロウの力を覚醒させて、その力を見究めるため、トキを殺害したように見せかけケンシロウと戦う。しかしリュウガはすでに割腹しており、トキと共に事切れる。そして死の間際、彼がユリアの実兄であることが明かされる。

第3部・乱世覇道編をさらに細分化すると、3-1・サウザー編、3-2・トキVSラオウ編、3-3・リュウガ編となる。

最終章

ラオウの勢力下の町は荒廃していた。"南斗聖拳最後の将"を守護する南斗五車星たちは、ラオウ軍に立ち向かう。やがて"最後の将"の正体が、実は存命していたユリアであることが判明する。

ケンシロウは北斗神拳伝承者の誇りとユリアをかけて、覇道を完成させんとするラオウと拳を交わす。互いに究極奥義を身につけ、北斗神拳の奥義が全く通じない凄絶な闘いとなったが、一片の狂いもないケンシロウの無想の拳に対し、ラオウの闘気に乱れが生じ、その隙をついた必殺の拳がラオウの胸に突き刺さって決着した。

敗れたラオウは自ら秘孔を突き、残った気を天に放出、「わが生涯に一片の悔いなし!!」と最期に発した言葉ともに天に帰り、ケンシロウは、ラオウの処置によって延命したユリアと共に去っていく。

ケンシロウと黒王号編

第二部(北斗の拳2)

天帝編

激闘の末、ケンシロウはラオウを破ったが、ケンシロウは巨木とはなりえなかった。平安の時代は短く、世は"天帝"による圧政の時代になっていた。ユリアと死別したケンシロウは再び立ち上がり、成長し「北斗の軍」を率いるリンやバットとともに、天帝による支配に立ち向かう。

天帝側の人物が使う拳法として、北斗南斗に匹敵する元斗皇拳が登場する。伝承者ファルコは、かつてラオウに互角の力量と認められながらも、村の安全と引き換えに自身の脚一本を差し出したほどの漢だった。ケンシロウは、元斗の拳士との闘いを経て、天帝の威光を笠に着て悪政を繰り広げる元凶、総督ジャコウを倒す。ここからはあえて画風を変えて掲載されている。

修羅の国編

リンは、ジャコウの息子ジャスクにより、海を超えた"修羅の国"に連れ去られた。ケンシロウは天帝の血を引くリンを追って単身修羅の国へと渡り、そこで新たな敵、修羅の存在を知る。修羅は、手負いとはいえ元斗皇拳最強の男・ファルコを瀕死に追い込むほどの強さを誇った。

修羅の国とは何か? かの国で流れるラオウ伝説の正体は? ケンシロウと北斗神拳の来歴が明らかとなり、もう一つの北斗である北斗琉拳の伝承者たちとの死闘が繰り広げられる。自身の実兄ヒョウと、ラオウの実兄であり北斗琉拳最強の男カイオウを倒したケンシロウは、リンをバットに託して再び旅立っていく(TVアニメではここまでが放送された)。

最終章

「ケンシロウは、一体誰を北斗神拳の後継者にするつもりなのか?」その答えとして、彼はラオウの実子リュウを後継者に選んだ。リュウとの旅の途上、ケンシロウはサヴァ王家を和解させるなどの活躍を見せる。

リュウを元拳王軍の良将バルガに預けたケンシロウは、再び旅を続けるが、マミヤからバットとリンの顛末を聞く。バットはリンの記憶を消し、ケンシロウを思い出させようとしていた。立ち去ろうとしたケンシロウもまた、ユリアの導きによって記憶を失い、2人と再会する。バットは身を引き、ケンシロウの身代わりとして彼を執拗に狙うボルゲと戦うが、凄惨な拷問を受ける。戦いの中で、ケンシロウ・リンともに記憶を取り戻す。

『週刊少年ジャンプ』での連載の経緯

『週刊少年ジャンプ』編集者の堀江信彦は、自らの趣味であるモトクロスを題材にした漫画を執筆することを新人の原哲夫に勧めた。そこで生まれたのが原のデビュー作である『鉄のドンキホーテ』であるが、人気が振るわず短期で打ち切りとなった。次回作として堀江が出した格闘技漫画のアイディアを元に、『北斗の拳』の原型となる読み切り作品「北斗の拳」「北斗の拳II」が『フレッシュジャンプ1983年4月号と6月号に掲載された。両作品共に読者アンケート1位を獲得。西村繁男編集長の承認を経て、本誌である『週刊少年ジャンプ』での連載が決定した。

読み切り版「北斗の拳」は、主人公霞拳四郎が北斗神拳で恋人ユキを殺した悪と闘うというもので、時代設定は現代である。「お前はもう死んでいる」の台詞も原は堀江の発案としている。『週刊少年ジャンプ』での連載にあたり、時代設定は核戦争後の近未来となり、奪われた恋人を探す設定となった。読み切り版「北斗の拳」は『鉄のドンキホーテ』単行本巻末に収録されている。

週刊連載にあたり、原哲夫の「作画に時間が掛かるため、1人で週刊連載はできない」との意を汲み、武論尊を原作者として起用。以降、武論尊の原作をベースに3人の合議の上でストーリを作る制作体制が確立した。堀江はストーリー制作に関与するため連載終了まで担当編集者を務めた。本作の最終回には原哲夫や武論尊と同等の扱いで名前がクレジットされている。

『週刊少年ジャンプ』での読者アンケートでは初回で2位を獲得。2回目以降は3年間にわたり1位を維持する人気作品となり[2]、落ち込み傾向にあった『ジャンプ』を救う看板作品となった。ラブコメ路線で30万部差までに追撃していた『週刊少年サンデー』を突き放し、1984年末に『ジャンプ』が400万部を達成。後の600万部体制の足がかりとなった。これについて西村は、書籍『さらば、わが青春の「少年ジャンプ」』において、「サンデーのラブコメ路線を北斗の一撃が粉砕した。これにより、他誌の人気ジャンルには正反対のジャンルの作品をぶつけるというパターンができた」と語っている。

武論尊のストーリー作りは即興的で伏線の張り方も直感頼りであり、武論尊は「当時はよく先の展開が分からないと言われたけど当然だよね。だって作者が分かってないもの」と冗談交じりに語っている[2]。武論尊と原は後述するケンシロウとラオウとの闘いの決着をもって物語を完結させる意向だったが、当時の『ジャンプ』の方針(編集部の業務命令:この時点の編集長は後藤広喜)により連載は延長される。武論尊はラオウの死後、新展開の構想のため2ヶ月間は休載できると思っていたが、実際には翌週から開始せねばならず、連載終了後は「ラオウ編以降はあまり覚えていない」と発言している。

本作のギャグ性

悪党たちのあの手この手の悪事と、それに対するサディスティックなまでのケンシロウの拷問・制裁というパターンは、「絶妙のボケとツッコミ」の一種のギャグ漫画とも解釈できることが、評論家の夏目房之介岡田斗司夫らによって指摘されている[3]

断末魔の叫び

本作の特色及びギャグ性を現す要素の一つとして、作中で敵が断末魔(臨終)の際に上げる異様な悲鳴が挙げられる。代表的なものに「ひでぶ」「あべし」「たわば」などがある。これらはアニメでは多用されたが、原作では1回しか使用されていないものもある。

ハートが遺した断末魔の叫び「ひでぶ」の由来は「ひで=痛て(ハートの「いてぇよお〜!」という台詞)」+体の破裂する音「ぶ」の合成である、と原が文庫版『北斗の拳』最終巻で解説している。それまでは、手書きのネームの段階では「ひでえ」だったものが、原が悪筆のために写植の段階で「ひでぶ」と誤植されたと勘違いされており、武論尊も誤植だと思っていた。

アニメ版においては、千葉繁などのいわゆる「やられ役」要員の番組レギュラー出演者らにより、アフレコ現場で様々な断末魔演技が開発され続け、声優の言葉遊びの中から生じた叫び声もあり、物語が進むにつれてエスカレートしていった。神谷明のインタビューによれば、「今日は後期印象派で死のう」と打ち合わせておいて「ゴッホ」「ゴーギャン」などと叫んだこともあったという[4]。これについては千葉の項も参照。

諸設定

世界

『北斗の拳』の世界は、第三次世界大戦による全面核戦争が勃発した199X年から始まる。冒頭の「199X年、世界は核の炎に包まれた」というその199X年は1999年を意識して描かれたと、後に原哲夫は語っている[5]

核戦争後の世界では、地上は荒土と化し、国家機構も崩壊している。これに伴い、通貨や貨幣も無価値[6] となっている。また、電気を始め近代文明の所産の大半が失われている[7] が、遺産として拳銃、自動小銃、火炎放射器、バイク、自動車などは残っており、アニメ・新劇場版ではヘリコプターや戦車も登場する(武器については後述)。また、水は飲料水や農業用水としての需要の高さが影響して、あまり存在しないのに対し[8]、バイクや車の燃料となるガソリン、軽油などの石油製品は大量に存在している。その一方、水や食糧の生産・流通システムは崩壊し、独力での農耕や狩猟、あるいは物々交換、果ては略奪といった形で確保しなければならない。ただし、河川や湖や井戸といった物は存在しており、そこを拠点に水や魚を確保することはできる。また、集落や町を基点に食料や奴隷などの物品を扱う商人もいる。

核戦争を生き延びた人類は、各地で集落を築いて細々と暮らす人々とそういった村々を襲撃する暴徒の両極端に分かれており、暴力がすべてを支配する世の中になっている[9]。北斗神拳伝承者であるケンシロウは、そういった暴徒を必殺の拳で次々と葬っていき、ラオウやトキら他の伝承者、そしてレイやシュウを始めとする「強敵(とも)」と拳を交していく。

核戦争から時間が経過するにつれ、国家や文明崩壊による混乱の収拾が見られ、国家や秩序といったものが復活していく。しかし、国家や地域間において治安や生活レベルでは大幅に格差が存在する。また、農業などの食糧生産システムも時間をかけて回復していく。

地理

物語の開始時点での舞台は日本ということにされており、KINGが「関東一円を支配する暴力組織」であると解説されるほか、冒頭で聖徳太子の描かれた1万円札が登場している。また、KING編では日本語で書かれた文章が登場する。終章でも時間軸上冒頭の時点で書かれた、日本語の文章が登場している。ただし、その後は、地名や著名な建造物など日本を連想させる要素は登場していない。

その他、後に登場した修羅の国に渡航できる海を「唯一残された海」としているが、新劇場版では“死の海”と呼ばれた「唯一残された海」の他に美しい海がそのままに残っているシーンがある。

一方では、サヴァの国のような新興国や勢力が誕生したり、ブランカのような長い歴史と伝統を持つ国が存続している場合もある。

北斗神拳

一子相伝の暗殺拳であり、中国拳法の一派とされる。人間の潜在能力を全て活用し、そのエネルギーで人間の体に数多く存在するといわれる「経絡秘孔」を突くことで、人体を内部から破壊することを基本とする一撃必殺の拳法である。

巨漢が体のあちこちの"秘孔"を指で突かれただけで、筋肉の異常な収縮により自分の体をコントロールできなくなったり、体が内部から破壊されて破裂するという描写となっている。アニメでの演出は前述の描写をシルエットや透過光を用いて残虐性を抑えているほか、電撃が走るような描写と効果音が入る。

身長

『北斗の拳』世界の人々は、子供を除き平均身長がかなり高い。作中では180cm台のケンシロウでも「チビヤロウ」呼ばわりされている。中には10m以上あるようにしか見えない者(デビル・リバース)が登場することもある。

現実の成人男性よりもかなり大きな体格や、逆に小さな体格として描写される人物たちに関しては、作画担当の原哲夫は「体のサイズを誇張して描くことで、人物の勢いや印象がわかるように調節しているだけであり、フィクションとはいえ身長5mや10mの人間が作中で生活しているような想定は特にしていない」という趣旨のコメントをしている[10]。作中に登場する巨大な馬である黒王号も作者はこの類の単なる誇張として大きく描いたと証言している。

死兆星

死の運命を背負った者には、北斗七星の脇に輝く小さな星「死兆星」が視認可能となる設定がある。

なお、この星はアルコルという実在の天体であり、アマチュア天文学の方面では二重星の好例としてよく取り上げられる恒星である。視力が悪いと一つの星にしか見えないこともあり、人によって見えたり見えなかったりするため、「見えると死ぬ」「見えないと死ぬ」といった伝説が各地にある。古代ギリシャローマ帝国では、徴兵合格基準として死兆星が視力検査に使われていて、死兆星が見える視力の良い者=戦争で大怪我や死に繋がるとされた。

武器

核戦争後の混沌とした世界が舞台であるため、村々を襲撃する野盗や暴徒の類は様々な武器を使用している。拳法を極めた類の人間であっても、こうした武器を使う必要がある場面も多く、需要は大きい。

核戦争で文明が崩壊しているので、ミサイル原子力潜水艦のようなハイテク兵器は残っていない。主要な武器は、棍棒のような接近戦用の武器である。また、ウイグルのといった何らかの仕掛けを備えた武器も存在する。この他、毒物や毒を仕込んだ武器も使われている。また、火薬を使用しない単純構造の飛び道具としてボウガンニードルガンが活用されている。

ただし、アニメオリジナルキャラクターでシン(KING)の部下が使用するものとして、ヘリコプター、この世に1つしかないという戦車砲台を装備した列車、要塞として改造された昔の軍艦モンケン鉄球付きの工事用重機)などの機械が登場した。また、アニメ版『天の覇王』では投石器が、ゲーム『北斗無双』では火炎瓶バリスタ砲不発弾のミサイル、さらにジャギが使う武器としてロケットランチャー戦術核兵器が、またマミヤが使う武器として閃光弾が登場している。

ダイナマイトなどの爆弾の類は、多少は残っているものの数は極めて少ない。銃が登場するシーンでは、登場人物が弾丸の残量について言及している(アニメではフウガとライガに機関銃、サウザーに散弾銃を用いて挑んだキャラクターが一蹴されている)。こうしたハイテク兵器皆無、銃器は稀少という世界設定は、拳法家を活躍させるための都合上によるものであると原作者の武論尊のコメントがある。

影響を受けた作品・与えた作品など

最終戦争後の世界の設定、登場人物の服装、主人公ケンシロウの性格設定などは、映画『マッドマックス2』(1981年)とその主人公マックス(メル・ギブソン)の多大な影響を受けていた。映画では他に『キリング・フィールド』の影響が言及されている[11]。ケンシロウの容姿面では、初期においてはブルース・リーの影響が強く、ヌンチャクを操るシーンも何度かある。人物の隆々とした筋肉の描写は、原いわくフランク・フラゼッタの影響が強い[12]。特定の作品ではないが、武論尊が連載前にカンボジア旅行で目撃した、ポル・ポト虐殺によって荒廃した街の風景も、本作の世界観に影響を与えた[13]

『北斗の拳』の大ヒットを受けて、以後のコミックやB級アクション映画などに本作の亜流・二番煎じが雨後の竹の子のように出現した。筋骨隆々の主人公が逆境に追い込まれた後、その武術と超人的な格闘能力で悪党をバッタバッタとなぎ倒し、その後ボスを苦戦しつつ倒し大団円になるという基本的筋書きが共通している場合が多い。更に、その『北斗の拳』の大ヒットは掲載していた『週刊少年ジャンプ』の編集方針にも大きな影響を与え、バトルアクションが主体の格闘漫画が増加するなど、多くの作品がポスト『北斗の拳』を目指したストーリー展開を行っていくこととなる[14]

無際限に秩序の荒廃が進み暴力が横行する社会が描かれた『北斗の拳』の世界から転じて、際立って治安が悪い地域や無行政状態の地域に対する比喩的表現として、特定の都市や地域が「リアル北斗の拳」「北斗の拳状態」「世紀末状態」などと形容されることがしばしばある。たとえば事実上の無政府状態にあるソマリアや、最悪期の南アフリカ共和国ヨハネスブルグなどのような状況である[15]。また、近年では第二部に登場した修羅の国が、福岡県を意味するインターネットスラングとして使われている。

著名人のファン

ウータン・クランなどの活動で知られるヒップホップアーティストRZAは、『獣兵衛忍風帖』と並び『北斗の拳』を一番好きなアニメとして挙げている[16]

ヒップホップアーティストJeru the DamajaThe Sun Rises in the East』冒頭で、映画版『北斗の拳』冒頭の音声が使用されている。

角田信朗は自分の息子と娘にケンシロウ、ユリアと名づけているほか、『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章』に赤鯱役の声優として起用もされている。

漫画家の星野円は、同人誌活動では北斗の拳のパロディ同人誌をメインとしている。

イギリスの元キックボクサー・アクション俳優のゲイリー・ダニエルズは自分が出演した『北斗の拳』の実写映画の縁で自分の三男にケンシロウ(Kenshiro)という名前を付けた。

2013年1月31日には、テレビ朝日のバラエティ番組『アメトーーク』の番組企画として「北斗の拳芸人」が放送された。ゲスト芸人はキャイ〜ン天野土田晃之よゐこ濱口ペナルティ・ヒデシャンプーハット小出水アンガールズ山根ケンドーコバヤシ。なお、司会の宮迫博之が胃がん手術後初の企画収録となったこの回では、原哲夫が描き下ろした雨上がり決死隊両名をモチーフにした劇画タッチ「アメトの拳」の巨大イラスト作品が、番組に快気祝いも兼ねて贈呈された。

第72代横綱稀勢の里は北斗の拳の大ファンで化粧廻しに北斗の拳のキャラクターをあしらったものを作成し、2017年夏場所で使用した。稀勢の里の廻しは「ラオウ」、太刀持ちの大関高安が「ケンシロウ」、露払いの松鳳山が「トキ」といった具合で話題となる。吉祥寺の飲食店「カフェゼノン」で期間限定で一般公開された。[17]

アニメ

その人気から1984年にTVアニメ化され、これを皮切りに以下の作品群が製作されている。

  • テレビシリーズ
    • 北斗の拳(1984年-1987年)
    • 北斗の拳2(1987年-1988年) 
  • 映画 & OVA
    • 北斗の拳 (映画、1986年)
    • 新・北斗の拳(OVA、2003-2004年)
    • 真救世主伝説 北斗の拳
      • 第一部 ラオウ伝 殉愛の章(映画、2006年)
      • 第二部 ユリア伝(OVA、2007年)
      • 第三部 ラオウ伝 激闘の章(映画、2007年)
      • 第四部 トキ伝(OVA、2008年)
      • 第五部 ZERO ケンシロウ伝(映画、2008年)

実写映画

北斗の拳
Fist of the North Star
監督 トニー・ランデル
脚本 ピーター・アトキンス
トニー・ランデル
製作 マーク・イェレン
小峯昭弘
製作総指揮 ゼイン・W・レヴィット
渡邊亮徳
一瀬隆重
出演者 ゲイリー・ダニエルズ
鷲尾いさ子
音楽 クリストファー・L・ストーン
撮影 ジャック・ヘイトキン
編集 ソニー・バスキン
配給 東映
公開 1995年4月22日
上映時間 92分
製作国 アメリカ合衆国日本
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1995年4月22日公開。ハリウッドで実現した実写版。ただし日本の東映ビデオ東北新社の共同製作であり、いわゆる「ハリウッド映画」ではなく東映Vシネマのアメリカ版である「Vアメリカ」として作られた。当時の『週刊少年ジャンプ』の特集記事によれば、制作費は2億円とのことで、原哲夫も「決して超大作ではない」とコメントしている。

主演はゲイリー・ダニエルズ(英語版)。原作初期におけるケンシロウ対シンの物語を描いているが、南斗六聖拳や拳王の設定は一切登場しないため、シンは純粋な悪党に終始している。基本的に北斗神拳の描写は少なく、『マッドマックス』風の世紀末描写に通常の格闘アクションを加えた印象の作品になった。人体破裂描写は特撮で再現されている。鷲尾いさ子がユリア役、マルコム・マクダウェルがリュウケン役で出演しているほか、ジャギ風の敵役でショーン・ペンの弟のクリス・ペンが出演している。

1997年夏に坂本浩一の監督による第2作の制作が予定されていた[18]

キャスト

役名 俳優 日本語吹替
ケンシロウ ゲイリー・ダニエルズ 神谷明
リュウケン マルコム・マクダウェル 北村弘一
ユリア 鷲尾いさ子
シン コスタス・マンディロア 古川登志夫
ジャッカル クリス・ペン 金尾哲夫
バット ダンテ・バスコ 一龍斎貞友
リン ナロナ・ヘレン 鈴木富子
チャーリー ダウンタウン・ジュリー・ブラウン 沢海陽子
アセル メルヴィン・ヴァン・ピーブルズ 水野龍司
ポール トレイシー・ウォルター
スターリン クリント・ハワード
ゴライアス レオン・“スーパー・ヴェイダー”・ホワイト
ケンプ トニー・ホーム
ストーン パウロ・トーチャ
ネヴィル ジョージ・チェン

日本語吹替版は、テレビアニメ版と同一のキャストによって吹替が行われている。

スタッフ

日本語吹替版
  • 演出:福永莞爾
  • 翻訳:木原たけし
  • 調整:オムニバス・ジャパン
  • 制作:東北新社

ゲーム

ボードゲーム 及び カードゲーム

2作品ともに、ツクダホビーより発売。

  • 北斗の拳(カードゲーム)
  • 世紀末覇者(ボード・ウォー・シミュレーションゲームの戦闘級)

コンピュータゲーム

  • 北斗の拳 バイオレンス劇画アドベンチャーPC-88PC-9801FM-7X1) - 1986年エニックス(後のスクウェア・エニックス)より発売。ゲーム版では唯一の(非アクション)アドベンチャーゲーム方式。原作を元にしたオリジナルストーリーで、オリジナルキャラクターも多い。
  • 北斗の拳セガ・マークIII)- 1986年7月20日、セガより発売(後のセガゲームス。以下、発売元が「セガ」とだけ記載されているコンシューマゲームは全て同様)。横スクロールのアクションゲーム。中ボスが存在し、さらにシンやサウザーなどのボスキャラクター対決ではキャラクターがやや大きく表示され、一対一の対戦型格闘ゲーム形式の対決になる。ほぼ原作に通じる形で最後の技や技の順番が限定されており、フィニッシュシーンも存在し、同時期に発売されたファミコン版では表現しきれなかった北斗百烈拳の猛烈な乱打が表現されている。
  • 北斗の拳FC) - 1986年8月10日、東映動画(後の東映アニメーション)より発売。「左」スクロールのアクションゲーム。ファミリーコンピュータ版のシリーズは累計で150万本。
  • 北斗の拳2 世紀末救世主伝説(FC) - 1987年4月17日、東映動画より発売。右スクロールのアクションゲーム。
    • セガ・マークIIIの北斗の拳のシステムを踏襲した内容ではあるが、進路が分岐する他、キャラクターの会話が追加されており、アドベンチャー色のある作品に仕上がっている。即死性の高いゲーム設計、原作を把握していないと理解できないゲーム中の会話などから、ファンの期待に反するとして、ゲームとしての評価は低い[19]
  • 北斗の拳 新世紀末救世主伝説MD) - 1989年7月1日、セガより発売。天帝編・修羅の国編を舞台とした横スクロールのアクションゲーム。
    • 2008年9月9日にWiiのバーチャルコンソールにてMD版を配信開始。
  • 北斗の拳3 新世紀創造 凄拳列伝(FC) - 1989年10月19日、東映動画より発売。原作を踏襲したRPG
  • 北斗の拳 凄絶十番勝負GB) - 1989年12月22日、東映動画より発売。対戦アクションゲーム。自分が選んだキャラクター以外に10人の敵が登場するが、ガードがコマンド技の概念がなく動きが単調、攻撃手段が基本的に同じである、当たり判定が非常にシビア、11人中6人キャラクターの行動パターンがすべて同じである、キャラクターのグラフィックの見分けがつかないなど、ゲームとしての評価は低い[20]。なお、戦うたびにレベルアップするシステムや音楽は好評。その音楽はJIWALKの知久光康が担当しているが、エンドクレジットでは「JIWARK」と誤植されている。キャラクターのレベルアップ時には『RAOH IS LEVEL UP』などと文法の間違った英語が表示される[21]
  • 北斗の拳4 七星覇拳伝 北斗神拳の彼方へ(FC) - 1991年3月29日、東映動画より発売。原作後の世界を舞台にした、オリジナルストーリーのRPG。ケンシロウは行方不明であり、他の若者が主人公。
  • 北斗の拳5 天魔流星伝 哀★絶章SFC) - 1992年7月10日、東映動画より発売。オープニングでケンシロウが死ぬ、オリジナルストーリーのRPG。原作無視の展開からファンの不興を買う作品として知られる[22]
  • 北斗の拳6 激闘伝承拳 覇王への道(SFC) - 1992年11月20日、東映動画より発売。対戦型格闘ゲーム。左右の移動速度の遅さに比べてジャンプが異様なほどに高く速い、キャラクターが動かないときがあるなど、操作性の悪さで知られる作品[23]。情報攻撃ボタンのモーションがキャラごとにバラバラであり、良くも悪くも緻密さよりも特徴のある技や動きをできるだけ盛り込んだ作品となっている[24]
  • 北斗の拳7 聖拳列伝 伝承者への道(SFC) - 1993年12月24日、東映動画より発売。対戦型格闘ゲーム。東映動画は本作を以てゲームソフト販売事業から一旦撤退した。
  • 北斗の拳SS) - 1995年12月22日バンプレストより発売。バンプレストのセガサターン参入第1弾ソフト。原作後の世界を舞台にしたゲーム。リュウケンやトキが生きているなど、時間軸に矛盾が見られる。
    • 北斗の拳PS) - 1996年8月30日、バンプレストより発売。上記のゲームの移植版。
  • パンチマニア 北斗の拳AC) - 2000年3月、コナミ(後のコナミアミューズメント)より発売。
  • 北斗の拳 世紀末救世主伝説(PS) - 2000年10月26日、バンダイ(後のバンダイナムコエンターテインメント)より発売。3Dアクションゲーム。
    • ポリゴングラフィックによる筋肉描写、断末魔を上げて炸裂する表現など、過剰なまでの原作準拠の演出から却って「原作の世界観を茶化すギャグ的表現」とバカゲーとしての評価をされている[22]
  • パンチマニア 北斗の拳2(AC) - 2000年12月、コナミ(後のコナミデジタルエンタテインメント)より発売。
  • 実戦パチスロ必勝法! 北斗の拳(PS2) - 2004年5月27日サミーより発売(限定版も発売)。
    • 実戦パチスロ必勝法! 北斗の拳 Plus(PS2) - 2005年2月24日、サミーより発売。
  • 実践パチスロ必勝法! 北斗の拳DS(DS) - 2005年6月4日、サミーより発売。
  • 実戦パチンコ必勝法! CR北斗の拳(PS2) - 2005年12月22日、サミーより発売。
  • 実戦パチスロ必勝法! 北斗の拳SE DS(DS) - 2006年8月10日、サミーより発売。
  • 北斗の拳(AC) - 2005年12月6日、セガ(後のセガ・インタラクティブ)より発売。対戦型格闘ゲーム。
    • 北斗の拳 〜審判の双蒼星 拳豪列伝〜(PS2) - 2007年3月29日、セガより発売。上記のAC版の移植。
  • 北斗の拳 〜北斗神拳伝承者の道〜DS) - 2008年2月14日スパイク(後のスパイク・チュンソフト)より発売。
  • 北斗の拳オンラインMMORPG) - 2005年6月29日、ガンホー・オンライン・エンターテイメントが『北斗の拳』の世界を題材としたオンラインRPGの開発を発表。サービス開始は2006年内としていたが予定を延期 [3]、2007年第2四半期βテストを行った後、2008年7月より正式サービスが開始されたが、システム的に難解かつシビアな操作性が不評で、それが不人気に拍車をかけてしまい、2009年9月30日を以てサービスを終了した。アイテム課金制。なお、ガンホーはこれにより7億もの赤字を抱えてしまった。
  • パチスロ北斗の拳 、CR北斗の拳 オンラインゲームアプリ) - 2005年7月20日より順次稼働。サミーネットワークスがサミー777タウンにて配信。
  • 北斗の拳 早拳伝 (アプリ) - 2006年3月24日FOMA対応、2006年6月22日au BREWR対応、ゲームドゥモブキャストよりmobGameにて配信。
  • 実戦パチスロ・パチンコ必勝法! Sammy's Collection 北斗の拳 Wii(PS2) - 2007年5月24日、サミーより発売。
  • 世紀末麻雀伝説 北斗 (アプリ) - 2007年3月14日iモード,Yahoo!ケータイ対応、2007年5月EZweb対応、スクウェア・エニックスによるリリース。
  • 北斗の拳GPS (アプリ) - 2007年6月12日FOMA対応、2007年7月25日au BREWR対応、ゲームドゥモブキャストよりmobGameにて配信。
  • 実戦パチスロ必勝法! 北斗の拳2 乱世覇王伝 天覇の章(PS2) - 2007年10月11日、サミーより発売。
  • 北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王(PlayStation Portable) - 2009年1月22日ライトウェイト (ゲーム会社)より発売。ラオウを主人公とした、外伝的作品。
  • 北斗無双PS3Xbox 360) - 2010年3月25日コーエー(後のコーエーテクモゲームス)より発売。同社ゲーム『無双シリーズ』のゲームデザインを用いている初のHD画質による3Dアクションゲーム。
    • 北斗無双 InternationalPS3) - 2010年12月2日、コーエーテクモゲームスより発売。
  • 北斗の拳 〜百万の救世主伝説〜ソーシャルゲーム) - 2011年3月1日ケイブよりサービス開始。初のソーシャルゲーム化。
  • 北斗の拳 〜世紀末麻雀伝説〜 (アプリ) - 2011年6月13日iモード,Yahoo!ケータイ対応、サミーネットワークスがサミー777タウンにて配信。
  • 実戦パチスロ必勝法! 北斗の拳F 世紀末救世主伝説(PS3) - 2012年5月31日、サミーより発売。
  • 北斗の拳II 〜 百万の覇王乱舞〜ソーシャルゲーム) - 2012年6月1日、ケイブよりサービス開始。百万の救世主伝説がリニューアルした。
  • 真・北斗無双PS3Xbox 360) - 2012年12月20日(PS3、360)、コーエーテクモゲームスより発売。
    • 真・北斗無双Wii U) - 2013年1月31日(Wii U)、コーエーテクモゲームスより発売。上記のゲームの移植版。
  • 北斗の拳 激打MAX(オンラインタイピングゲーム) - 2013年9月2日、マイクロビジョンよりYahoo!モバゲーでサービス開始。
    • 北斗の拳 百裂MAX 〜1億人のタイピング伝説〜(オンラインタイピングゲーム) - 2015年10月26日、マイクロビジョンよりニコニコアプリでサービス開始。
  • 北斗の拳〜世紀末覇者麻雀バトル〜(アプリ) - 2013年12月17日、『麻雀 雷神 -Rising-』とのコラボアプリ。エイチームより配信。
  • 北斗の拳 スマートショック(アプリ) - 2016年6月17日、ディー・エヌ・エーより配信。スマートフォン(AndroidiOS)専用。
  • 北斗が如くPS4) - 2018年3月8日、セガゲームスより発売。同社ゲーム『龍が如く』のゲームデザインを用いているアクションアドベンチャー[25]

パチスロ・パチンコ

2003年にケンシロウをメインキャラクターにしたパチスロ機『北斗の拳』がパチスロメーカーサミーから発売され大人気となった。このパチスロ機は史上最高の60万台を超える出荷台数を記録している。2006年に後継機『北斗の拳SE』が発売され、2007年にはラオウをメインキャラクターに据えて『北斗の拳2 乱世覇王伝 天覇の章』が発売となっているなど、パチスロの分野でも人気は衰えていない。2002年・2005年にはパチンコ機『CR北斗の拳』も登場したが、こちらはパチスロ機ほどの人気は得られなかった。しかし2008年9月に登場した『ぱちんこCR北斗の拳 ケンシロウ』『ぱちんこCR北斗の拳 ラオウ』は、登場人物の3D表現が巧みになり、原作と遜色なく楽しめる派手な演出が人気を集めた。2011年には初代「パチスロ北斗の拳」を継承した「パチスロ北斗の拳・世紀末救世主伝説」が販売された[26]

関連作品

本作の完結後も以下の作品群が発表されている。

蒼天の拳
作:原哲夫、監修:武論尊 『週刊コミックバンチ
本作の前日談で兄弟作にあたり、2001年より連載開始。1935年の上海を舞台に、ケンシロウの2代前の伝承者、霞拳志郎の活躍を描く。
小説・北斗の拳-呪縛の街-
『北斗の拳』の時系列では今のところ、最も新しい話。ラストランドでのケンシロウの活躍を描く。これを原作としてOVA『新・北斗の拳』が制作された。
天の覇王 北斗の拳ラオウ外伝
原案:武論尊・原哲夫、作画:長田悠幸 『週刊コミックバンチ』
原作とは異なる絵柄となっている。世紀末覇王として乱世を平定しようとする北斗の長兄ラオウの激闘を描く。その生きざまは世紀末救世主として語られるケンシロウと対極する。オリジナルキャラクターの登場の他、既知の登場人物とラオウとの『北斗の拳』の原作にはない戦い(VSユダ、VSサウザー)やトキ、アミバ、リュウガなどとの関わり合いが描かれている。
『北斗の拳ユリア外伝 慈母の星』
原案:武論尊・原哲夫、作画:笠井晶水ビッグコミックスペリオール
原作とは異なる絵柄となっている。物語には、『北斗の拳』特有のアクションや暴力的な場面は少ない。ユリアに人の運命を予知できる能力があることが描かれている。単行本単巻
『北斗の拳レイ外伝 華麗なる復讐者』
原案:武論尊・原哲夫、作画:猫井ヤスユキ 『週刊コミックバンチ増刊』 読み切り
蒼黒の餓狼 -北斗の拳 レイ外伝-
原案:武論尊・原哲夫、作画:猫井ヤスユキ 『週刊コミックバンチ』
原作とは異なる絵柄となっている。原作では描かれていない、知られざる南斗水鳥拳レイの闘いを読むことができる。上記の読切を経て、2007年に連載された。
『北斗の拳リュウケン外伝 -JUDGEMENT DAY-』
原案:武論尊・原哲夫、作画:ヒロモト森一 『週刊コミックバンチ増刊』 読み切り
ワイルドな画風で、原作の絵のギャグ的な部分も含めている。設定は、世界が全面核戦争に突入するさなかの日本。北斗神拳伝承者の決定を巡って、リュウケンとラオウとの間に交わされた密約を描いている。
銀の聖者 北斗の拳 トキ外伝
原案:武論尊・原哲夫、作画:ながてゆか 『週刊コミックバンチ』
トキを主人公とした漫画で「奇跡の村」が舞台となっている。
極悪ノ華 北斗の拳ジャギ外伝
原案:武論尊・原哲夫、作画:ヒロモト森一 『週刊コミックバンチ』
ジャギを主人公とした漫画作品。2009年より連載開始。
『彷徨の雲 北斗の拳 ジュウザ外伝』
原案:武論尊・原哲夫、作画:加倉井ミサイル 『週刊コミックバンチ』
ジュウザを主人公とした漫画作品。2010年より連載開始。単行本上下巻
DD北斗之拳
原案:武論尊・原哲夫、監督:カジオ、制作:BLACK-BOX ショートアニメ、および『R25
2008年の「作品誕生25周年記念」に制作された、2頭身キャラクターによるギャグ作品。「もし199X年、世界は核の炎に包まれていなかったら…」という設定で、平和な現代が舞台。なお「DD」は「Design Deformation」の略。
2011年1月11日から4月5日まで関西テレビ深夜アニメ枠・アニメわ〜く!でショートアニメ版が放送された。
DD北斗の拳
原案:武論尊・原哲夫、作画:カジオ『月刊コミックゼノン
上記の「DD北斗之拳」をベースにしたギャグ漫画作品。2013年4月から同年6月までテレビアニメが放映(上記「北斗之拳」とは別作品となる)。
『北斗の拳 外道伝』
原作:武論尊・原哲夫、シナリオ:河田雄志、協力 『月刊コミックゼノン 2013年2月号』 読み切り
その名の通り、原作では悪役として登場するKINGの4大幹部を主人公とした短編集。行徒妹作画のハートを主人公とする『HEART of Meet〜あの日の約束〜』と、同スペードを主人公とする『LIFE is OFFSIDE』とダイヤとクラブを主人公とする『追憶のヘヴィメタル』の3編から構成される。
北斗の拳 イチゴ味』第1巻に収録。
金翼のガルダ〜南斗五車星前史〜
原案:武論尊・原哲夫、作画:山口陽史『月刊コミックゼノン』
本作オリジナルの南斗聖拳流派「南斗神鳥拳」の使い手・ガルダという人物を主人公とした漫画作品。2013年より連載開始。
北斗の拳 イチゴ味
原案: 武論尊・原哲夫 、シナリオ:河田雄志、作画:行徒妹
2013年3月より連載の『WEBコミックぜにょん』配信のWEBコミック。サウザーを主役に、原作に似せた画風のギャグ漫画。単行本既刊7巻。
2015年6月20日にアニメ化が決定したことが発表され、2015年10月から同年12月まで『DD北斗の拳2 イチゴ味+』内で放送された。

その他

  • 死刑制度は人民が本来持っていた「復讐権」を国家が奪っているとし、仇討ち制度の復活を唱えている呉智英は、本作の面白さは登場人物が復讐権を自在に行使できる点にあると評している。
  • 過激な暴力表現が描かれるため、編集部は抗議を想定して理論武装していたが、実際に抗議が来ることはほとんどなかった。
  • 日清の即席ラーメン「ラ王」は、『北斗の拳』とは無関係だった[27] が、『パチスロ北斗の拳』の大ヒットとそれに伴う『北斗』のリバイバルヒットの波に乗り、タイアップ商品「ラオウのラ王」(黒麻油豚骨味)および「ケンシロウのラ王」(醤油豚骨味)が発売された。
  • 演芸番組『笑点』の2006年7月2日放送分(第2023回)の「大喜利」において、回答者がケンシロウに扮し「お前はもう○○している。」と呼びかけて更に答える、というお題が出題されたことがある[28]
  • テレビ番組『いただきマッスル!』(中京テレビ制作・日本テレビ系)で原哲夫が本作風の出演者のイラストを提供している。なお、この番組のナレーションはケンシロウ役の神谷明が担当していた。
  • 中国版『北斗神拳』では、冒頭で秘孔を突かれた男が断末魔に言った「ほ、ほくと」(「北斗」)が誤って「我、我和…」になっている。「ケンシロウ(拳四郎)」は中国版で「健次郎」になっている。
  • 韓国版では、主人公は「ケンシロウ」ではなく「ライガ」と呼ばれていた。しかし韓国版は放映10余年後に、コアミックスから日本版本編の著作権を尊重していないとして告発された。この逸話はテレビ番組『トリビアの泉』にて紹介されている。
  • JACでも本作品の映画化が検討されたことがあり、真田広之がレイの役どころに仮決定、南斗水鳥拳の形を研究したとのエピソードがある[29]
  • ポッカコーポレーションより、2010年2月下旬より期間限定で「北斗の缶」が発売された [4]。これはポッカコーヒーの表面に漫画の絵をプリントしたものである。
  • 2010年12月に、プライムショッピングの通販グッズとして「アブトロニックX2 北斗の拳」が発売。これは腹筋強化器具「アブトロニック」と本作のコラボ商品で、CMナレーションはテレビアニメ版でナレーションを担当した千葉繁を起用し、CM中で使用されたアニメの映像は『真救世主伝説』シリーズのものが使われている。
  • 2011年3月24日、不二ラテックスコンドーム、「JUST FIT」シリーズとコラボ [5] した商品が発売された。サイズ別の箱パッケージにキャラクターの顔が描かれている(ラオウ=XL・ウルトラサイズ、ケン=MF・フリーサイズ、トキ=L・ラージサイズ)。コンセプトは「愛と優しさを取り戻せ!」。
  • 2015年11月13日から2016年1月15日まで妖怪ウォッチのコーナー「北斗の犬」というミニストーリーを放送された[30]妖怪ウォッチ (アニメ)#各話リストに参照)。
  • 2016年3月26日、当日開業した北海道新幹線新函館北斗駅にある北斗市観光交流センターにケンシロウの銅像が設置された[31]
  • 2017年6月5日、『北斗の拳 -世紀末ザコ伝説-』として舞台化されることが発表された。タイトルのとおりザコキャラが主役のもので、9月にシアターGロッソで上演予定[32]

脚注

  1. ^ https://www.jp.playstation.com/blog/detail/6526/20180222-hokutogagotoku.html
  2. ^ a b 武論尊:「北斗の拳」実は綱渡りだった 26年ぶり伏線回収に「出しきった」”. まんたんウェブ. 毎日新聞デジタル (2014年4月19日). 2014年8月2日閲覧。
  3. ^ 『マンガ夜話VOL.6』キネマ旬報社、1999年、p237
  4. ^ 神谷明みんな声優になりたかったオプトコミュニケーションズ/主婦の友社、1994年第3版、18-19頁参考
  5. ^ 2000年以後に登場したアーケードゲーム「パンチマニア」やパチスロ機「北斗の拳」では、199X年ではなく200X年とされている。「北斗の拳SE」では199X年に戻されている。
  6. ^ 作品冒頭で紙幣を手に入れた野盗が「今じゃケツを拭く紙(アニメでは「鼻紙」)にもなりゃしねえ」と言って放り捨てる。
  7. ^ TV版、原作・天帝編、外伝『天の覇王』などでは風力、あるいは人力発電が行なわれているが、その規模はあくまで小さい。
  8. ^ 『北斗の拳-呪縛の街-』及び同作を原作とするOVA『新・北斗の拳』では、核戦争によって水が放射能に汚染され、清潔で安全な水がいかに貴重なのかにスポットライトが当てられている。
  9. ^ 政治機構としては、各地にある小集落は一定程度の民政や治安維持を自治的に行っているが、政治的規模はきわめて小さい。大きな政治集団としては、それらの村々を襲撃し、時には物品や食料を徴収するという軍閥しかなく、彼らの統治は力による服従、収奪とその引き換えの命の保障という最低限のものである。
  10. ^ 雑誌R25のインタビュー
  11. ^ 宇都宮滋一『「ダメ!」と言われてメガヒット 名作マンガの知られざる制作現場』東邦出版、2003年、p.127。
  12. ^ NHK『マンガノゲンバ』原哲夫インタビュー
  13. ^ 『オトナファミ 2006.Autumn』 2006年、エンターブレイン - 武論尊インタビュー。
  14. ^ 新田五郎「「おまえはもう……何かに似ている!」『北斗の拳』的マンガ大集合!」『トンデモマンガの世界』と学会楽工社、2008年、pp.206-224。
  15. ^ 『産経新聞』 2006年4月20日 大阪夕刊8面
  16. ^ Newsarama.com : The RZA - Laying Down Afro Samurai's Beats
  17. ^ 稀勢の里「北斗の拳ラオウ」など化粧まわし一般公開(日刊スポーツ)[1]
  18. ^ 「パワーレンジャー撮影現場潜入」『宇宙船』Vol.81、朝日ソノラマ、1997年、17頁。 
  19. ^ 株式会社QBQ編 『懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー !!』マイウェイ出版発行、2018年。ISBN 9784865118704 p115
  20. ^ M.B.MOOK『懐かしゲームボーイパーフェクトガイド』18ページ
  21. ^ 株式会社QBQ編 『ゲームボーイクソゲー番付』マイウェイ出版発行、2017年。ISBN 9784865117790 p42
  22. ^ a b 株式会社QBQ編 『プレイステーションクソゲー番付』マイウェイ出版発行、2018年。ISBN 9784865118346 p98-99
  23. ^ 株式会社QBQ 編 『懐かしスーパーファミコン パーフェクトガイド』 マガジンボックス(M.B.ムック)、2016年。ISBN 9784866400082 p16
  24. ^ 株式会社QBQ 編 『スーパーファミコンクソゲー番付』マイウェイ出版発行、2017年。ISBN 9784865117097 p61
  25. ^ PS4®『北斗が如く』、2018年2月22日に発売決定!「世紀末プレミアムエディション」の詳細も明らかにセガ製品情報サイト 2017年9月19日
  26. ^ [2]
  27. ^ ラーメンの王様という意味(公式ホームページ参照)
  28. ^ 2023回 笑点HPより
  29. ^ TBSラジオ ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル 2009年11月21日放送分より[出典無効]
  30. ^ もんげーうぉっち
  31. ^ “新函館北斗駅にケンシロウ銅像 新幹線開業日に除幕式”. 北海道新聞. (2016年2月26日). http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0239280.html 2016年2月26日閲覧。 
  32. ^ 「北斗の拳」が舞台化、ただし主役はザコ!磯貝龍虎や河合龍之介ら出演”. コミックナタリー (2017年6月5日). 2017年6月6日閲覧。

参考文献

  • 西村繁男『さらばわが青春の『少年ジャンプ』』 1994年飛鳥新社
  • 大下英治 『日本ヒーローは世界を制す』1995年角川書店
  • 西村繁男『まんが編集術』1999年白夜書房
  • 『マンガ夜話 vol.6 井上雄彦「SLAM DUNK」冨樫義博「幽★遊★白書」武論尊/原哲夫「北斗の拳」』1999年キネマ旬報社。
  • 宇都宮滋一『「ダメ!」と言われてメガヒット 名作マンガの知られざる制作現場』2004年、東邦出版。
  • 『こんなマンガがあったのか! 名作マンガの知られざる続編・外伝』1999年、メディアファクトリー - 堀江信彦インタビュー。
  • 大塚英志『「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか』2005年、角川書店。
  • 『オトナファミ 2006.Autumn』 2006年、エンターブレイン - 武論尊インタビュー。

関連項目

外部リンク