SEVEN DAYS WAR MUSIC FROM THE ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
SEVEN DAYS WAR MUSIC FROM
THE ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK
小室哲哉サウンドトラック
リリース
録音 1988年5月13日 - 6月4日
Marcus Recording Studios (#11,13 除く)
1988年5月6日 - 5月18日
CBS "Rooftop" Studio (#11,13 のみ)
ジャンル サウンドトラック
時間
レーベル EPIC/SONY RECORDS
プロデュース 小室哲哉
チャート最高順位
6位
小室哲哉 アルバム 年表
吸血鬼ハンター“D”オリジナル・アニメーション・サウンド・トラック
1985年
SEVEN DAYS WAR MUSIC FROM THE ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK
1988年
天と地と SOUNDTRACK
(1991年)
『SEVEN DAYS WAR MUSIC FROM THE ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK』収録のシングル
  1. SEVEN DAYS WAR
    リリース: 1988年7月21日
テンプレートを表示

SEVEN DAYS WAR MUSIC FROM THE ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK(セヴン・デイズ・ウォー・ミュージック・フロム・ジ・オリジナル・モーション・ピクチャー・サウンド・トラック)は、小室哲哉1988年にリリースした、宮沢りえ主演の実写映画『ぼくらの七日間戦争』のサウンドトラック。オリコンチャート6位、11.3万枚の売上を記録した。

解説[編集]

  • 歌詞カードに、宮沢りえたち生徒役の出演者が戦車に乗った写真のポスターが封入されている。
  • 制作当時、小室はTM NETWORKの派生ユニットとして、ロンドンのヴォーカリストを複数起用する「TM international」を結成・世界デビューする企画を練っていたが、自らの無力さ・スタジオでの裏方作業の面白さを感じ、取りやめになった。「FUN FACTORY」はその企画の名残である[1][2][出典無効]
  • このアルバムの制作はシングル『SEVEN DAYS WAR』の後にロンドンで行われた。そのとき、宇都宮は英語が勉強したいという理由でニューヨークに行き、木根はラジオのため日本に帰国していた[3]
  • このアルバムでは打ち込み専門のエンジニアは起用せず、全て小室自身で行った[4]
  • 「FUN FACTORY」で女性ボーカルを起用したのは、彼のソロワークで初の試みである[4]
  • 映画音楽の制作は小室自身の念願であった[4]。「Keyboard Magazine」1987年12月号の小室へのインタビューによると、「最終的には一番やってみたいこと」、「ジョルジオ・モロダーやデイヴ・グルーシンの映画音楽も好き」と答えている[5]
  • 4月30日に小室は東京からロンドンへ旅立ち、ロンドンに着いてから1週間もしないうちにスタジオに入った。アルバム『CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜』の完成まで、小室はほとんどスタジオ通いで過ごし、観光名所に行く休みはなかったという[6]
  • 1988年6月はパリに行く前日のレコーディングが印象に残っていると小室はインタビューに答えている。そのとき、小室はSFX祭のテーマソングを作ったとき、シンクラヴィアに初めて触れた。小室以外は6人全員イギリス人、1つの部屋に24時間いて、一言も日本語が通じなかったという。エピック・ソニーのスタッフの大竹氏も「用事があるから」と出かけ、部屋中が機械だらけで、気持ち悪くなったと小室はインタビューに答えている[4]
  • 2019年12月4日に2019年リマスター音源・Blu-spec CD2仕様で再リリースされた[7][8]

曲目[編集]

  1. INCOMMUNICABLE
  2. IN THE FACTORY
    サックスやディストーションギター、ピアノをフィーチャーしたバンドアレンジ。他の「IN THE FACTORY」を題する曲とメロディーは共通するが、曲の長さはこのバージョンが一番長い。
    廃棄物リサイクル処理センターでの工場見学、社会見学時のPR用ビデオ動画のバックグラウンド・ミュージックで、この楽曲が使用されることが多い。
  3. DEATH FACTORY
  4. IN THE FACTORY 1
    「IN THE FACTORY」をピアノとアコースティックギターで演奏したバージョン。
  5. GIRLFRIEND [Instrumental] (TM NETWORK)
    ORIGINAL SINGLE BACK TRACKS 1984-1999」収録のものとは別のバージョン。ボーカルのパートをピアノが担当し、エンディングのピアノはアドリブで演奏しており、ボーカルが入っているバージョンのバックトラックではない。このバージョンのピアノは小室が演奏している。
  6. SCHOOL -overture-
  7. FUN FACTORY (Louisa Richter)
    • 作詞:Louisa Richter/作曲・編曲:小室哲哉
    前述のとおり、ボーカルが入っている曲。ブラスをフィーチャーしたアレンジとなっている。
  8. FIRST MOVEMENT
  9. IN THE FACTORY 2
    「IN THE FACTORY」をピアノとストリングスで演奏したバージョン。
  10. WAR TEACHERS
    ゲートリバーブを効かせたドラムとディストーションギター、シンセリードをフィーチャーした曲。
  11. GIRLFRIEND (TM NETWORK)
    • 作詞:小室みつ子/作曲:木根尚登/編曲:小室哲哉
    • ピアノとアコースティックギターは木根尚登の演奏である。因みにピアノ演奏はカリビアーナ・ハイ以来である。
  12. WINNERS
    「SCHOOL -overture-」のピアノソロから始まり、「SEVEN DAYS WAR」のピアノソロで終わる曲。
  13. SEVEN DAYS WAR (TM NETWORK)
    • 作詞:小室みつ子/作曲・編曲:小室哲哉
  14. IN THE FACTORY 3
    「IN THE FACTORY」をピアノとスライドギターで演奏したバージョン。

クレジット[編集]

レコーディングメンバー[編集]

#5,#11,#13除く全曲

SEVEN DAYS WAR

GIRLFRIEND

  • TM NETWORK : Performance
  • 宇都宮隆 : Lead Vocal
  • 小室哲哉 : Keyboards
  • 木根尚登 : Acoustic Guitar、Piano
  • 迫田到 : Manipulating, Programming

スタッフ[編集]

#5,#11,#13除く全曲

  • Recorded & Mixed : Denny Bridges

SEVEN DAYS WAR & GIRLFRIEND

  • Recorded & Mixed : 伊東俊郎
  • Recorded : Mark Chambler
  • Assisted : Daniel MacMillion

その他

リリース履歴[編集]

No. 日付 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
1 1988年8月5日 EPIC/SONY RECORDS LP 28・3H-5038 -
2 CD 32・8H-5038 6位
3 1991年9月5日 Epic/Sony Records ESCB-1203 -
4 2019年12月4日 GT music(Sony Music Direct MHCL-30627 - 2019年リマスター音源

[10]

出典[編集]

  1. ^ 講談社刊『小室哲哉 深層の美意識』文庫版 神山典士著、1997年、pp.181-184より。
  2. ^ NHK-FM放送 「ダブルDJショー 近田春夫 × 小室哲哉」(2007年1月6日放送)より。
  3. ^ M-ON! Entertainment社刊 TIME MACHINE BOX 1984-1994 P.222及びP.279より
  4. ^ a b c d M-ON! Entertainment社刊 TIME MACHINE BOX 1984-1994 P.279より
  5. ^ ソニーマガジンズ刊 TMN FINAL 4001 P.153 ISBN 4-7897-0888-8
  6. ^ M-ON! Entertainment社刊 TIME MACHINE BOX 1984-1994 P.276より
  7. ^ https://tower.jp/article/feature_item/2019/10/31/0705
  8. ^ SEVEN DAYS WAR・小室 哲哉 | Sony Music”. SonyMusicShop. SonyMusicShop. 2019年12月8日閲覧。
  9. ^ 同じエピックのアーティストであるDREAMS COME TRUEの楽曲のサックスパートを担当している。
  10. ^ https://www.discogs.com/Tetsuya-Komuro-Seven-Days-War-Music-From-Original-Motion-Picture-Soundtrack/master/1238561