ぼくらの七日間戦争

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ぼくらの七日間戦争
著者 宗田理
発行日 1985年4月
発行元 角川書店
ジャンル 小説
日本の旗 日本
言語 日本語
ページ数 38
次作 ぼくらの天使ゲーム
コード ISBN 4-04-160201-7
ISBN 978-4-04-160201-0(文庫本)
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ぼくらの七日間戦争』(ぼくらのなのかかんせんそう)は、1985年4月に発行された宗田理文庫書き下ろし小説。『ぼくらシリーズ』の第1作。

映画化もされ、映画の続編『ぼくらの七日間戦争2』も製作された。

この項目では、実写映画・アニメ映画など原作を元にした関連作品についても述べる。

第2作の『ぼくらの天使ゲーム』以降の作品、通称『ぼくらシリーズ』が、現在まで刊行されている。

ぼくらの七日間戦争(角川文庫)[編集]

1学期の終業式の日、東京下町の中学校に通う、菊池英治ら1年2組の男子生徒達が突如行方不明となる。親たちは懸命に英治らを探すが全く見つからない。実は英治らは、荒川河川敷の廃工場に立てこもって、外にいる橋口純子ら女子生徒と、体罰によって大怪我を負った谷本聡と協力し、廃工場を日本大学全学共闘会議をまねた「解放区」とし、校則で抑圧する教師や勉強を押し付ける親に対し、反旗を翻していたのだ。だが、1年2組の男子生徒の柿沼直樹は、それに参加する前に誘拐されてしまう。英治たちは廃工場で出会った老人・瀬川卓蔵と共に彼を救出しに奮闘すると同時に、突入してきた教師に様々な仕掛けで対抗し、隣町の市長の談合を生中継するなど、悪い大人たちをこらしめる。

主な登場人物[編集]

『ぼくらの七日間戦争』以後の続編の状況も記述している。

菊地英治
ぼくらシリーズの主人公。奇抜な発想で、いたずらを考える。サッカー部(一時期は剣道部)所属。中学卒業後にひとみに告白する。
相原徹
「解放区」をやろうと提案し、その後もリーダーとして仲間をまとめる。サッカー部(菊地と同じく、一時期は剣道部)所属。
天野司
大のプロレス好き。古舘伊知郎を尊敬し、将来はアナウンサー志望で、実況の天才。角川つばさ文庫版では、名前が「司郎」となっている。
柿沼直樹
産婦人科医院の息子で、あだ名は「カッキー」。キザな性格。佐織と交際している。
安永宏
友情に熱い、ケンカの達人。久美子と交際している。中学卒業後は就職。
宇野秀明
臆病な性格で、当初は「シマリスちゃん」と呼ばれていたが、「七日間戦争」を経て勇敢になり、「コブラ」というあだ名になった。電車や路線に詳しい。
日比野朗
食いしん坊で料理も得意な肥満児。将来の夢はコックで、高校入学後は、後輩の足田貢の家であるレストラン『フィレンツェ』でアルバイトをする。
立石剛
花火師の息子。いたずらに使う火薬の調達、設営を行う。
中尾和人
学習塾には通っていないが、成績が抜群に良い。サッカー部に所属しているが、運動神経は決してよくない。頭の良さを活かし、暗号の解読やいたずらの考案に力を貸す。
谷本聡
エレクトロニクスの天才。あだ名はエレクトロニクスの天才という意味の「エレキング」。「七日間戦争」前に、体育教師の酒井敦から体罰を受け骨折。外部でFM放送を担当した。その後も、機械が関わってくる問題で力を発揮する。
佐竹哲郎
剣道部。弟の俊郎、愛犬のアメリカン・ピット・ブル・テリアのタローと共に、ぼくらを助ける。
橋口純子
中華料理屋「来々軒」の娘。兄弟が多く、面倒見が良い。英治のことが好き。
堀場久美子
スケ番。得意技は蹴り。父親は建設会社の社長でPTA会長だったが、後に逮捕される。
中山ひとみ
水泳で学校一の実力を持つ美少女。英治とは両想い。
三矢麻衣
父親がアルコール依存症だったのを仲間に助けてもらう。後に交通事故で死亡。リメイク版では生存している。
朝倉佐織
実家は「銀の鈴幼稚園」。経営難から「銀の鈴老稚園」に改める。
滝川ルミ
父親・為朝は元プロの泥棒。
瀬川卓蔵
ぼくらの最大の味方となる、浮浪者の老人。『ぼくらのコブラ記念日』で死去。リメイク版では生存している。
石坂さよ
銀の鈴幼稚園の隣にある永楽荘アパートの住人。『ぼくらの修学旅行』で死去。
矢場勇
テレビリポーター。通称「ヤバイ・サム」で、芸能人は矢場によるスキャンダルを恐れている。七日間戦争では単なるリポーターとして登場し、英治たちに好き勝手言われたものの、後にぼくらの捜査に協力するようになる。『ぼくらの怪盗戦争』では、みんなのリーダー的な役割を担っている。

映画[編集]

ぼくらの七日間戦争[編集]

ぼくらの七日間戦争
監督 菅原比呂志
脚本 前田順之介
菅原比呂志
原作 宗田理
製作 角川春樹
出演者 菊池健一郎
宮沢りえ
工藤正貴
金田龍之介
大地康雄
佐野史郎
賀来千香子
室田日出男
出門英
浅茅陽子
音楽 小室哲哉
主題歌 TM NETWORK
SEVEN DAYS WAR
撮影 河崎敏
編集 板垣恵一
製作会社 角川春樹事務所
配給 東宝
公開 1988年8月13日
上映時間 94分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 3億3000万円[1]
次作 ぼくらの七日間戦争2
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角川映画作品。1988年8月13日から東宝系劇場にて公開された。宮沢りえの女優デビュー作[2][3]。同時上映は『花のあすか組!』。

概要[編集]

管理教育に抑圧された中学生が、学校教師や大人に「戦争」を挑む[注 1]。原作にはない戦車なども登場する一方、原作のポイントとなっている「全共闘関連の説明」「柿沼直樹の誘拐事件」「外部との通信・外出による各種工作」「学校教師に対する社会的攻撃」などが削除され、立てこもる生徒が「クラスの男子ほぼ全員」から「クラスの一部生徒」に変更されるなど廃工場での攻防に重点が置かれている。

2011年に角川映画35周年記念としてデジタル・リマスター版が発売され、2012年には「角川ブルーレイ・コレクション」の一作品としてブルーレイディスク化された。

あらすじ(映画)[編集]

青葉中学では横暴な教師や理不尽な校則が生徒を縛っていた。1年A組の菊地英治たち8人の男子生徒は家出すると、食料や生活用品を廃工場に持ち込み、立てこもる。母親たちと教師が工場を見つけ、生徒を連れ出そうとするが、英治たちは砂や水で追い払う。工場に中山ひとみら3人の女子も加わる。教師陣は入り口をグラインダーで切断し、工場に侵入するが、生徒たちは工場地下で見つけた戦車で追いかけ、教師陣を退却させる。ひとみは戦車に「エレーナ」と名付ける。ついに学校は警察に通報し、機動隊が工場に突入。生徒たちはあらゆるトラップを仕掛けて侵入者を翻弄、教師陣を檻や網でつるし上げる。生徒たちは下水道を通って工場を脱出。夜の工場にエレーナに仕掛けた花火が次々と打ち上げられ、生徒たちは勝利の歓声を上げるのだった。

撮影[編集]

主たる撮影は東京大泉東映東京撮影所[4]。宮沢は「東映撮影所はりえのもう一つの学校の思い出がつまってるところです。『ぼくらの七日間戦争』は東映東京撮影所で撮ったからです」と話している[4]。宮沢は当時の自宅がこの近所で[4][5]、中学校を卒業するまで大泉に住んでいた[4]。ひざ付近に5ヵ所も青たんを作る大変な撮影だったが「さいこう楽しかったもん。スタジオの重い重い扉の裏に『ぼくらの七日間戦争』は永遠です」と話し[4]、『月刊明星』1989年5月号の取材で撮影所を訪れ、当時正門の左手の塀に掛かっていた「東映株式会社 東京撮影所 株式会社 東映美術センター」の木製の看板に鉛筆で「『ぼくらの七日間戦争』は不滅だ。チョココルネパン命!」といたずら書きをしたことを明かし[4]、「ごめんなさい..だけど消さないで下さいね。青春の記念なの。楽しかった思い出のしるしなの!一生のおねがい!」と切望していたが[4]、2019年現在そこに看板はない。

廃工場のシーンは千葉県館山市平久里川河口近くにある、市民運動場の道路を挟んだ向かいにあったボウリング場跡地で撮影された[6]。建物はその後取り壊されたため、現存していない。2015年時点では医療関連の施設が建っている。

学校や廃工場のシーンでは、多くのエキストラが募集されて撮影に参加した。警官役のエキストラには撮影スタッフも参加している[7]

当作には防衛庁(当時)は撮影協力はしておらず、登場した戦車は1979年の映画『戦国自衛隊』で製作された61式戦車を模したレプリカである。この車両は映画マニアの間では「角川61式」「戦国61式」の名で呼ばれており、『戦国自衛隊』や本作以外でも数々の作品に出演している[8]

なお、生徒達が立て籠った廃工場の地下に、なぜ自衛隊の戦車があったかの理由は作中でも明確になっていない。廃墟が関東財務局の管理する国有地であることだけが劇中から読み取れる。

備考[編集]

劇中に出てくる「アリアハンの城」というのは、同年に発売されたファミコンのゲーム『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の中に出てくる城の名前である。

キャスト[編集]

青葉中学校1年A組[編集]

男子生徒

菊地英治
演 - 菊池健一郎
生徒たちのリーダー的存在。立てこもりをすることを提案した人。サッカー部のレギュラーでキャプテン候補。ひとみと相思相愛。
相原徹
演 - 工藤正貴
英治の相棒。陽気な性格だがおっちょこちょいな所がある。純子と相思相愛。英治と同じくサッカー部所属で補欠。
安永宏
演 - 鍋島利匡
ケンカの達人で、空手などをやっている肉体派。熱い性格だがカナリアを飼っている。ひとみに片思いしており、恋敵の英治と時々衝突することがある。
柿沼直樹
演 - 田中基
あだ名は「カッキー」。産婦人科医の息子。オシャレ好きで大量の服を持ち込む。潔癖症で服が汚れることは苦手。
日比野朗
演 - 金浜政武
スーパーの息子。食いしん坊で食べることが好きだが料理するのも好き。
中尾和人
演 - 大沢健
優等生。成績優秀だが学校の勉強に不満を持っている。作中の「アリアハンの城」を設計する。運動は苦手。
天野健二
演 - 石川英明
花火屋の息子で、家から持ってきた花火の火薬を調合できる。宇野と同じく機械いじりが好きで行動を一緒にすることが多い。ミリタリーマニアで射撃が得意。
宇野秀明
演 - 中野慎
機械いじりが得意。オートバイが運転できる。

女子生徒

中山ひとみ
演 - 宮沢りえ
学級委員。人望があり統率力もある。快活な性格。唯一親が登場しない。
橋口純子
演 - 五十嵐美穂
ひとみの親友。徹に好意を寄せている。女の子らしい服装を好んで着ている。
堀場久美子
演 - 安孫子里香
ひとみの親友。中華料理屋の娘。趣味は絵を描くこと。
青葉中学校教職員[編集]
榎本勝也
演 - 金田龍之介
青葉中学校校長。世間体を気にする性格で、自分の名誉や学校の評判を優先する。
丹羽満
演 - 笹野高史
青葉中学校教頭。神経質な性格。校長に命じられて英治たちを学校に連れ戻そうとする。
酒井敦
演 - 倉田保昭
学年主任。体育教師。短気な性格で口よりも手が先に出るタイプ。日常的に生徒に体罰を加えている。
野沢拓
演 - 大地康雄
生活指導。生徒が少しでも風紀を乱すと厳しく正す。普段から無愛想で、すぐに怒鳴ったり手が出てしまう。
八代謙一
演 - 佐野史郎
1年A組の担任。社会科教師。暴力は振るわないが、規律に厳しく、勝手に所持品検査をしている。不要品を取り上げた生徒には反省文を強要する。
小柳
演 - 小柳みゆき
1年A組の副担任。八代と共に女子生徒のスカートの長さや髪型を細かくチェックする。
西脇由布子
演 - 賀来千香子
英語教師。爽やかな性格。生徒たちに唯一同情的だが、そのせいで他の教師に小言を言われている。
生徒達の親族[編集]
菊地英介
演 - 出門英
英治の父。仕事で忙しくあまり家庭を顧みない。詩乃から英治たちの騒動を聞いてもただの遊びと勘違いする。
菊地詩乃
演 - 浅茅陽子
英治の母。専業主婦。夫に不満を持っている。英治たちが騒動を起こしたため他の母親たちと学校に赴く。
菊地まりこ
演 - 穴原英梨
英治の妹。年は小学校低学年ぐらい。英治とは仲が良く一緒にテレビゲームなどをして遊んでいる。
相原徹の母
演 - 恵千比絽
専業主婦。
安永宏の母
演 - 田岡美也子
ファッション業界の仕事をしている。宏との折り合いは良くない。
柿沼直樹の母
演 - 宗田千恵子
産婦人科を営んでいる。常に着物を着ている。
日比野朗の母
演 - 船場牡丹
スーパーを営んでいる。朗に大量の食料品を持ち出される。
中尾和人の母
演 - 沢井孝子
高校進学のために和人を塾に通わせており、安否よりも内申書に影響があるかを気にする。
天野健二の両親
演 - 竜のり子、石川清
花火屋を営んでいる。健二に大量の花火を持ち出される。
宇野秀明の母
演 - 西海真理
秀明は家出をするような子ではないと考えている。
橋口純子の母
演 - 正国秀子
他の母親たちと廃工場に赴く。
堀場久美子の両親
演 - 三田恵子、粟津號
中華料理屋を営んでいる。
その他[編集]
瀬川卓蔵
演 - 室田日出男
ホームレス。廃工場近くで寝ていたところ英治たちと出会う。
警察官
演 - 武藤章生
英介の同僚
演 - 飯島大介
機動隊隊長
演 - 漣龍造
アナウンサー
演 - 上柳昌彦
リポーター
演 - 福永典明
ラジオDJ
演 - 三宅裕司
生徒たち
演 - 荒井久遠、谷田真吾、太田浩人、和泉匡俊、辺見昌臣、白野貴幸、永田美妙、小島法子、高橋幸香、内田順子

スタッフ[編集]

関連商品[編集]

  • ぼくらの七日間戦争 VHS(1989年)東宝
  • ぼくらの七日間戦争 DVD(2001年)角川エンタテインメント
  • ぼくらの七日間戦争 デジタル・リマスター版 DVD(2011年)角川映画
  • ぼくらの七日間戦争 ブルーレイ(2012年)角川映画
  • ぼくらの七日間戦争 角川映画 THE BEST(2016年)KADOKAWA

ぼくらの七日間戦争2[編集]

ぼくらの七日間戦争2
監督 山崎博子
脚本 山崎博子
稲葉一広
原作 宗田理
製作 角川春樹
奥山和由
出演者 明賀則和
渋谷琴乃
具志堅ティナ
音楽 B.B.クィーンズ
主題歌 B.B.クィーンズ
ぼくらの七日間戦争〜Seven Days Dream〜
撮影 鈴木耕一
編集 井上治
製作会社 角川春樹事務所
配給 松竹
公開 1991年7月6日
上映時間 80分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 8億6000万円[11]
前作 ぼくらの七日間戦争
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1991年7月、松竹系劇場にて公開。同時上映は『幕末純情伝』。

概要[編集]

ぼくらシリーズの第10作『ぼくらの秘島探検隊』を原作に、沖縄を舞台に描かれた。

キャスト[編集]

青葉中学校2年A組
青葉中学校教職員
その他

スタッフ[編集]

関連商品[編集]

  • ぼくらの七日間戦争2 オリジナル・サウンドトラック(1991年7月11日)
  • ぼくらの七日間戦争2 VHS(1992年)角川書店/東映
  • ぼくらの七日間戦争2 DVD(2001年)角川エンタテインメント

アニメ映画(ぼくらの7日間戦争)[編集]

ぼくらの7日間戦争
Seven Days War
監督 村野佑太
脚本 大河内一楼
原作 宗田理『ぼくらの七日間戦争』
出演者 北村匠海
芳根京子
宮沢りえ(特別出演)
潘めぐみ
鈴木達央
大塚剛央
道井悠
小市眞琴
櫻井孝宏
音楽 市川淳
主題歌 Sano ibuki
「決戦前夜」
「おまじない」
「スピリット」
撮影 木村俊也
制作会社 亜細亜堂
製作会社 ぼくらの7日間戦争製作委員会
配給 ギャガ
KADOKAWA
公開 2019年12月13日
上映時間 88分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 1億3000万円[13]
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ぼくらの7日間戦争』(ぼくらのなのかかんせんそう)のタイトルで、2019年12月13日公開[14][15][16]。監督は村野佑太[14]、脚本は大河内一楼

キャッチコピーは「ここが、スタートラインだった―[17]自分らしく生きると決めた。」。

原作から約30年後である2020年を舞台としており、新たなストーリーの象徴として漢数字の「七」からアラビア数字の「7」に変更になっている[14]

実写映画化された1988年から30年を経て、現代の若者たちが戦う“7日間戦争”をアニメで表現したい旨を原作の宗田理に打診したところ、宗田はシリーズのテーマでもある“大人への挑戦”と“ユーモラスな戦い”を描くことを条件に再映画化を快諾したという[14]。再映画化を快諾したことについて、宗田は「アニメ映画には小説にはない感情が秘められている。私の描いた物語がアニメの中でどう表現されていくのかとても楽しみにしている」とコメントしている[14]

作品制作時点での「現代の中高生」にとっての「前時代的なところ」として炭鉱を舞台とすることが着想され、その事情から地理的設定は北海道となり、赤平市三笠市奔別)、夕張市などの旧炭鉱が参考にされている[18]

あらすじ[編集]

2020年、北海道の旧炭鉱町である里宮(さとみ)に住む鈴原守は、本好きだが周囲の生徒とは没交渉な高校2年生だった。夏休みを控えたある日、隣に住む幼馴染みで同級生の千代野綾が近く東京に転居すると知る。翌朝、家を出た守は綾が父と言い争っているのを目撃したあと、綾と会話しながら登校する。地元の地方議員を務める綾の父は、親族の都議会議員の後釜に立候補するため東京に移住することにしていたが、綾は同行を拒んでいたのだ。「1週間後の誕生日をせめてこの町で迎えたかった」という綾に守は「逃げ出す」ことを持ちかける。綾は「キャンプ」として家出することを発案、綾がクラスメイトを誘ったことをきっかけに、同級生6人で町内の高台にある廃坑で生活することになる。この旧炭鉱は以前は観光施設として公開されていたため、電気が使用可能だった。6人は、タイ人の子どもであるマレットがそこにいることに気づく。マレットは不法入国者の検挙から逃げる際に別れた両親が自宅に戻っていないか確かめるため、高台のこの場所にいた。キャンプに乗り気でなかった本庄博人は、マレットを匿えば犯罪になるとして出て行くことを主張する。そこにマレットを追う入管職員が現れ、守はマレットを職員からかばって逃げたが、入管職員によって守たちは建物に閉じ込められる。これにより6人は戦わざるを得なくなった。

翌日、捜索令状を持った入管職員が廃坑にやってくる。守たちは、守の立てた作戦に沿ってその捜索を妨害し、手違いから捕まりそうになったときには「ガス爆発を起こす」という嘘の脅しをかけて撃退することに成功する。守たちは入管職員との攻防を動画にしてSNSにアップして注目を集め、現地に人を呼び寄せて容易に捜索をやりにくくさせた。アップの際にはタイ語でマレットの消息を記載した。守が綾に好きな人間がいるかと聞くと、いるが関係を壊したくないので黙っている、と綾は答える。綾に好意を寄せていた守は落胆する。

次の日、綾の父は付き合いのある建設会社を連れて現地にやってくるが、野次馬や報道関係者がいたため引き返した。綾の父の秘書・本多は、廃坑の入口とは離れた場所にある炭鉱の廃トンネルからの侵入を提案、綾の父は建設会社に実行を命じる。その会社は6人の一人で綾の親友である山咲香織の父が経営しており、彼も廃坑に侵入する。不意を突かれたは守たち防戦一方となるが、香織が囮になって父と対峙し、それまで冷淡だった博人の機転で形勢を逆転、香織の父たちを退去させた。本多は香織の父から入手した守たちの写真を(綾を除いて)「立てこもっている高校生」として学校名入りでSNSにアップする。これを引き金にして、彼らの過去のプロフィールや裏アカウントがSNSに晒された。そこには香織が中学時代、父の仕事を得る目的で綾に接近したという内容も含まれていた。

翌日、警察などの許可を得て、重機で守たちの立てこもる建物外壁の破壊が始まる。だが、台風の影響で近くのズリ山で土砂崩れが起き、建設会社員らは引き上げた。一方、SNSの晒しにより6人の間には動揺が起きる。そんな中、自分の気持ちに素直でいたいという守を皮切りに6人は「言えなかった気持ち」をカミングアウトし、関係を取り戻した。6人はマレット救出に向けた最後の作戦を実行する。

キャスト[編集]

鈴原守
声 - 北村匠海[15]
主人公。人との関わりが苦手。歴史(特に戦術史)に詳しい。歴史系のチャットサイトのメンバー。
綾には毎年誕生プレゼントを用意していたが一度も渡したことがない。
千代野綾
声 - 芳根京子[15]
守の幼馴染。地方議員の娘。
山咲香織
声 - 潘めぐみ[15]
綾の親友。髪型はショートカットで陸上部に所属。
緒形壮馬
声 - 鈴木達央[15]
守のクラスメイト。陽気でクラスでは人気者のポジション。
阿久津紗希
声 - 道井悠[15]
守のクラスメイト。考えるより行動する派。
本庄博人
声 - 大塚剛央[15]
紗希の幼馴染。成績優秀。当初は「キャンプ」に冷淡な態度を示すが、次第に打ち解ける。
マレット
声 - 小市眞琴[15]
タイ人。男言葉で話すが、実は少女。
本多政彦
声 - 櫻井孝宏[15]
綾の父の秘書。綾の父のやり方に対しては必ずしも敬意を抱いておらず、終盤で決別する。
中山ひとみ
声 - 宮沢りえ(特別出演)[2]
守の参加する歴史系チャットサイトに「玉すだれ」のアカウント名で活動している。
千代野秀雄
声 - 楠見尚己
綾の父。
麻川文夫
声 - 麻生智久
香織の両親
声 - 宮本充中友子
柴山勝男
声 - 中尾隆聖
前田
声 - 井上倫宏
後藤
声 - 関智一
縦原
声 - 荻野晴朗
倉田
声 - 竹内良太
シンジ
声 - 高橋伸也
ケンジ
声 - 江頭宏哉
鈴原凛
声 - 下地紫野
守の妹。
マレットの両親
声 - 利根健太朗中司ゆう花
ユキ
声 - 夏吉ゆうこ
咲良
声 - 原奈津子
大斗
声 - 濱野大輝
瑞樹
声 - 竹尾歩美
男子
声 - 井上宝近藤雄介
女子
声 - 竹内恵美子河村梨恵
取材男
声 - 橘潤二
男性記者
声 - 板取政明
女性客A
声 - 森なな子
カップル女
声 - 山田麻莉奈

スタッフ[編集]

関連商品[編集]

  • 劇場版アニメ ぼくらの7日間戦争 ノベライズ(2019年)角川文庫・伊豆平成
  • 劇場版アニメ ぼくらの7日間戦争 ノベライズ(児童書)(2019年)角川つばさ文庫・伊豆平成 著
  • 劇場アニメ ぼくらの7日間戦争 Blu-ray(2020年)ギャガ
  • 劇場アニメ ぼくらの7日間戦争 DVD(2020年)ギャガ

受賞[編集]

舞台[編集]

2020年9月11日から20日にかけて、東京・かめありリリオホールにて公演された。

スタッフ(舞台)[編集]

  • 原作 - 宗田理「ぼくらの七日間戦争」(角川文庫・角川つばさ文庫)
  • 脚本・演出 - 久保田唱

キャスト(舞台)[編集]

漫画[編集]

  • 牛島慶子版 - 単行本描き下ろしと『月刊Asuka』増刊号にて掲載。ストーリーは映画に近い。
    • ぼくらの七日間戦争(単行本描き下ろし)
    • ぼくらの七日間戦争2(1991年増刊 あすかDX 夏映画特別号掲載)
  • 大塚ヨウコ版 - 『月刊コミックブンブン』にて連載。
    • ぼくらの七日間戦争(2008年11月号 - 2009年5月号)
    • ぼくらの天使ゲーム(2009年6月号 - 10月号)※単行本未収録
  • 笹木あおこ版 - 『月刊コミックジーン』にて連載。小説を漫画にしたものと、劇場版アニメから漫画にしたものとがある。
    • ぼくらの七日間戦争(2019年5月号 - 8月号)
    • 劇場版アニメ ぼくらの7日間戦争(2019年9月号 - 2020年1月号)

ゲーム[編集]

2015年4月15日 ディースリー・パブリッシャーよりニンテンドー3DS用のダウンロード専用ソフト『ぼくらの七日間戦争 〜友情アドベンチャー〜』と題して配信中[20]。後述する「角川つばさ文庫」版をベースとしたアドベンチャーゲーム(いわゆる「ノベルゲーム」とも呼ばれるスタイル)化がされている。

シナリオは原作者である宗田と、つばさ文庫編集部が監修。キャラクターのグラフィックは、つばさ文庫で「ぼくらシリーズ」全般のイラストを担当した、はしもとしんの絵をベースにしている。


脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 本作製作当時の1980年代の日本国内も管理教育式の学校教育がまだまだ根強く、その弊害として校内暴力やいじめ問題が噴出していた時代であった。

出典[編集]

  1. ^ 中川右介『角川映画 1976-1986 日本を変えた10年』KADOKAWA、2014年、284頁。ISBN 978-4-04-731905-9
  2. ^ a b “宮沢りえ、デビュー作『ぼくらの七日間戦争』のアニメ映画版に当時の役で出演「心を揺さぶる事が出来ますように」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年9月30日). https://www.oricon.co.jp/news/2145483/full/ 2019年9月30日閲覧。 
  3. ^ “大ヒット、お届けします!”キキがほうきに乗って大空から舞い降りた!映画『魔女の宅急便』ヒット祈願イベント レポート!
  4. ^ a b c d e f g 「あおげば尊し、私の大泉学園 宮沢りえ 『さよなら約束のキャベツ畑』」『月刊明星』1989年5月号、集英社、 37–39頁。
  5. ^ 「がんばれ3年A組43番 風の子 宮沢りえ」『月刊明星』1989年3月号、集英社、 78–79頁。
  6. ^ POPPO.Y|POPPOの撮影隊こぼれ話|2009年02月25日|僕らの七日間戦争 1 ※2021年9月19日閲覧
  7. ^ POPPO.Y|POPPOの撮影隊こぼれ話|2009年02月27日|ぼくらの七日間戦争 2 ※2021年9月19日閲覧
  8. ^ 乗りものニュース|2019.12.13|斎藤雅道|「角川61式戦車」どこへ? 宮沢りえ『ぼくらの七日間戦争』で搭乗 元『戦国自衛隊』 ※2021年9月19日閲覧
  9. ^ “ヨルタモリ”で人気再燃中!宮沢りえの魅力とは?「“ぼくらの七日間戦争”監督から見た14歳の宮沢りえ」”. アサ芸プラス (2015年6月20日). 2015年7月13日閲覧。
  10. ^ SEVEN DAYS WAR”. レコチョク. 2016年1月10日閲覧。
  11. ^ 中川右介『角川映画 1976-1986 日本を変えた10年』KADOKAWA、2014年、285頁。ISBN 978-4-04-731905-9
  12. ^ ぼくらの七日間戦争〜Seven Days Dream〜”. ORICON STYLE. 2016年1月10日閲覧。
  13. ^ 『キネマ旬報』2021年3月下旬特別号 p.51
  14. ^ a b c d e “宗田理の原作小説の舞台を2020年に移しアニメーション映画化 『ぼくらの7日間戦争』12月公開へ”. Real Sound (株式会社blueprint). (2019年6月11日). https://realsound.jp/movie/2019/06/post-373439.html 2019年6月12日閲覧。 
  15. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x “劇場アニメ「ぼくらの七日間戦争」W主演の北村匠海と芳根京子らキャスト発表”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年9月25日). https://natalie.mu/comic/news/348819 2019年9月25日閲覧。 
  16. ^ “北村匠海と芳根京子、30年後の「7日間戦争」に意欲!宮沢りえは“奇跡”を懐かしむ”. 映画ナタリー. (2019年12月13日). https://natalie.mu/eiga/news/359428 2019年12月14日閲覧。 
  17. ^ “アニメ映画『ぼくらの7日間戦争』は原作と変更 新ストーリー展開で主人公は高校生…”. ORICON NEWS. (2019年6月11日). https://www.oricon.co.jp/news/2137320/full/ 2019年12月29日閲覧。 
  18. ^ “映画『ぼくらの7日間戦争』の舞台を北海道にしたのはなぜ? 村野佑太監督&大河内一楼さんが語る”. 電撃ONLINE. (2019年12月20日). https://dengekionline.com/articles/16258/ 2020年1月5日閲覧。 
  19. ^ Awards 53 Sitges - 映画祭公式ウェブサイト(スペイン語/英語)
  20. ^ 3DS『ぼくらの七日間戦争』配信開始!名作小説がノベルゲームに”. iNSIDE (2015年4月16日). 2015年7月13日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

ぼくらシリーズ公式サイト