香山リカ (精神科医)

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香山 リカ
(かやま りか)
人物情報
生誕 (1960-07-01) 1960年7月1日(57歳)
日本の旗 日本北海道札幌市
居住 日本の旗 日本
国籍 日本の旗 日本
出身校 東京医科大学医学部卒業
学問
研究分野 精神医学
精神分析学
心理学
研究機関 立教大学(現在)
神戸芸術工科大学
専修大学
帝塚山学院大学
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香山 リカ(かやま りか、1960年7月1日 - )は、日本精神科医臨床心理士評論家、リベラル活動家ピースボート水先案内人[1]立教大学現代心理学部映像身体学科教授[2]

「香山リカ」はペンネーム。本名非公開。黒縁眼鏡がトレード・マーク。ミュージシャン中塚圭骸は実弟である[3]

人物

1960年(昭和35年)、北海道札幌市生まれ。小樽市で育つ。東京学芸大学附属高等学校を経て、東京医科大学卒業。

父親は、北海道大学出身の医師であった。地元の中学校を卒業してから単身上京し、女子学生専用の賄いつき下宿から高校に通学した。1978年(昭和53年)、高校3年生のとき親に買ってもらった三軒茶屋のマンションで独り暮らしを始める[4]

70年代後半に、松岡正剛率いる工作舎に出入りしていたが、やがて工作舎で知り合った山崎春美の誘いにより、高杉弾が創刊した自販機本HEAVEN』のライター及び編集者となり、山崎が失踪した後の『HEAVEN』末期は編集長役をつとめた[5]

大学卒業後、市立小樽第二病院への勤務、神戸芸術工科大学助教授専修大学教授、帝塚山学院大学教授を経て、現在は立教大学教授[6]を務めている。

肩書きに「精神科医」を用いているが、医師としての活動には香山リカ名義を用いていない[要出典]。一方、立教大学教授としてはペンネームの香山リカ名義[7]を用いている。

評論家文筆家社会運動家でもあり、エッセイなど数多くの著書を執筆。

政治活動

九条の会・医療者の会」に参加しており、「マガジン9条」発起人である。また靖国神社に代わる新たな追悼施設に関しては、戦争責任がうやむやにされるため反対と発言した。また2007年(平成19年)の参議院議員選挙の際、福島瑞穂とともに社会民主党政見放送に出演し、過去には党議員である辻元清美早稲田大学在学中に設立した民間国際交流団体であるピースボートに水先案内人として乗船する[1]

2011年3月の原発事故の当初は、「ネットで原発にのめり込むのは引きこもりやニートが多く見える」と主張していた。2012年7月の反原発集会では、原発維持派や原発推進派を「心の病気」と批判している[8]

日本革命的共産主義者同盟の機関紙によれば、朝日新聞の慰安婦や原発報道の誤報によって朝日批判の世論が起こったことにつき、香山は「社会の病」と呼び、「日本社会を救うため、発言を続なければならない」と述べている[9]

2011年大阪市長選挙では、山口二郎らと平松邦夫体制の維持を訴え、自治体改革や教育行政に「政治主導」を打ち出す橋下徹の姿勢をファシズム(独裁主義)をもじったハシズムという造語で非難した[10]

その後は、2015年7月24日に「安倍政権NO! ☆ 0724 首相官邸包囲 -民主主義を取り戻せ!戦争させるな!-」でスピーチを行ったり[11]安倍政権NO! 実行委員会に寄稿する[12]などの活動をしている。

2016年1月、銀座で行われた「慰安婦問題 日韓合意を糾弾する国民大行進」に対して抗議の姿勢を示した[13][14]。また、植村裁判を支える市民の会共同代表に就任し、その活動を支えている。

民族差別に反対している。

精神科医としての社会批評活動

  • 朝日新聞が自社の調査により従軍慰安婦問題や「吉田調書」の報道が誤報・虚報だったことが判明した際に、同社へ批判が高まると「橋下徹から始まったヘイトスピーチがエスカレートし、『朝日新聞的』な存在すべてに対するバッシングとなった。これは病的な社会の表れだ」と語り、「外に敵を見つけて叩く。この対象はこれまでは北朝鮮―韓国―中国だった。ところがそれでは済まず国内に敵を見つけ、罵るようになった」と批判し、「朝日ジャーナリズム の崩壊は、社会に致命的な打撃を与え、取り返しのつかないことになる。そうならな いために、私も発言を続けたい」と述べた[18]
  • 東京新聞の「香山リカ ふわっとライフ」において、いわゆる萌え系のご当地キャラを採り挙げ、ごく少数でも「幼い女の子を見て、色っぽいなと感じてもいいのだ」「どんなふうに見ても笑顔で受け入れてくれる、それが少女なんだ」と勘違いしてしまう人がいるのではないかとの見解を表明。少女が性犯罪の被害に遭った事件が報道される度に、「この加害者は、萌えキャラを見ているうちに、少女を性の対象だと考えるようになったのではないか」と思うのだという[19]
  • ヘイトスピーチを「反韓デモにおける在日韓国・朝鮮人への差別表現」に限って言えば、参加者らは陰謀論の犠牲者であり、心の「ケアの視点」が必要だが、彼らにその必要性を理解してもらう術がわからないとしている[20]

趣味

プロレスの大ファンで、ジャイアント馬場を崇拝している。香山は少女時代、馬場に抱き上げてもらったことがある。2006年(平成18年)8月には、NHK教育テレビ『知るを楽しむ』(私のこだわり人物伝)で、4週にわたりジャイアント馬場について語った[21]

略歴

  • 1960年(0歳) - 北海道札幌市に生れる。
  • 1986年(26歳) - 東京医科大学医学部医学科卒業。
  • 2008年(48歳) - 立教大学現代心理学部映像身体学科教授。

社会的活動など

現在

  • GREEの利用環境向上委員会メンバー[22]

過去

評価

批判

批評対象を精神科医の名で「病気」扱いすることへの批判

  • スポーツ国際試合において日本チームを応援するような「『日本人』意識の高揚」を不健全で偏狭な「ぷちナショナリズム」症候群としている[24]ことにつき、「精神医学を一般的な信条の問題などに当てはめる手法」として後藤和智が批判している[17]


その他

反原発運動に関する発言

2011年7月1日、ダイヤモンド社書籍オンラインにおいて連載しているコラム「香山リカの『こころの復興』で大切なこと」で「ネットで原発にのめり込むのは引きこもりやニートが多く見える」「(反原発派は)病名をつけなければならないとしたら適応障害」「ファンタジーへの逃避で平穏を保ってきた彼らがいま原発問題にこころの平穏を見出している」と発言した[25]。誤解を与える結果となってしまったことについて謝罪した[26]

無断転載問題

2007年(平成19年)2月8日KKベストセラーズから出版した『知らずに他人を傷つける人たち ― モラル・ハラスメントという「大人のいじめ」』の一部文章がウェブサイト『職場のモラル・ハラスメント対策室』からの無断転載であったことが判明し、3刷以降は当該部分に出典が追加された[27]。 2009年に出版した「しがみつかない生き方」では、普通の幸せを手に入れるためには“勝間和代を目指さない”など、勝間和代に触れた内容であったが、承諾を得ていなかったため勝間より批判された。香山は「私も勝間さんの言うように、“売る努力”をしないといけないと思ったんで。それを便乗商法とするなら、それはいいんじゃないですか」「勝間さん、BIGだったし、こんな小物(私)の言うことなんか気にしないでほしい」などの反論を行っている。勝間は香山が勝間和代を論じることについて「イラつくというよりは、面倒くさいなあ」としている。 この問題を受け、勝間が反論のために出版したことについては、「それも便乗ではないか」と反対に指摘をした[28]

著作

単著

共著

編著

監修

翻訳

解説

ラジオ

家族

夫は、スポーツライターの斎藤文彦 (事実婚関係)[30]。 弟は、「ミスター80年代」と自称して、音楽活動を行っている中塚圭骸[30]

脚注

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  1. ^ a b 香山リカ. “水先案内人 - ピースボートステーション”. 「忙しい陸上の生活を離れた、ぜいたくな時間」. ジャパングレイス. 2014年8月19日閲覧。
  2. ^ 立教大学 (2013年). “研究者情報の詳細”. 2013年11月15日閲覧。
  3. ^ 「生まれて初めて弟に嫉妬した」香山リカ氏の弟が高橋幸宏ライブで昏倒 日刊SPA! 2013年10月2日
  4. ^ 香山リカ 『ポケットは80年代がいっぱい』 バジリコ2008年ISBN 4862380824
  5. ^ 香山 (2008j)
  6. ^ http://cp.rikkyo.ac.jp/support/prof/kayama.html 香山リカ教授
  7. ^ http://cp.rikkyo.ac.jp/support/prof/index.html 立教大学現代心理学部映像身体学科 教員紹介
  8. ^ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「ameba-20120718」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  9. ^ 草の根右傾化への反撃を [日本革命的共産主義者同盟 (JRCL)|けかはし][1]
  10. ^ 朝日新聞 2011年9月18日 反「ハシズム」集会に香山リカ氏ら 平松市長も出席[2]
  11. ^ ソース:アメーバニュース 2015年07月22日 16時38分 [3]
  12. ^ 安倍首相へのメッセージ accessdate=2015-07-27
  13. ^ http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160113-00010004-agora-soci
  14. ^ 本質からずれる日本の社会運動-香山リカの奇行から考える アゴラ 2016年01月12日
  15. ^ 香山 (2002j)
  16. ^ 香山 & 福田 (2003)
  17. ^ a b 後藤和智 (2007年4月21日). “想像力を喪失した似非リベラルのなれの果て 〜香山リカ『なぜ日本人は劣化したか』を徹底糾弾する〜”. 新・後藤和智事務所 〜若者報道から見た日本〜. 2014年8月19日閲覧。
  18. ^ ジャーナリストを守れ!~シンポジウム「朝日バッシングとジャーナリズムの危機」[4]
  19. ^ フェミニストが萌えキャラに目くじらをたてる理由とは・・・~香山リカvs碧志摩メグ?~ASREAD
  20. ^ のりこえねっと 2014, pp. 165-172.
  21. ^ 香山 (2006h)
  22. ^ グリー、「利用環境の向上に関するアドバイザリーボード」を設置”. グリー株式会社 (2012年4月6日). 2014年8月19日閲覧。
  23. ^ “BPOの香山リカ委員が退任へ 新委員に東大院教授の白波瀬佐和子氏ら”. 産経ニュース. (2016年3月16日). http://www.sankei.com/entertainments/news/160316/ent1603160007-n1.html 2016年5月25日閲覧。 
  24. ^ 香山 & 福田 (2003)
  25. ^ 香山リカの「こころの復興」で大切なこと 「小出裕章氏が反原発のヒーローとなったもう一つの理由」 - ダイヤモンド社書籍オンライン 2011年7月1日付
  26. ^ 香山リカの「こころの復興」で大切なこと 「前回のコラムについて――お詫びと補足」 - ダイヤモンド社書籍オンライン 2011年7月5日付
  27. ^ 本書の初版第1刷と第2刷において、編集上のミスにより、46~48ページにかけて、「職場のモラル・ハラスメント対策室」(有限会社アスロン:代表石井亘氏)のサイトからの無断転載がありましたことを深くお詫び申し上げます。3刷以降は以下のようになります。
    知らずに他人を傷つける人たち』の修正点
    1刷・2刷 3刷以降
    【現行1刷・2刷46ページ11~13行】 【3刷以降での訂正】
    この人たちは、先の分類の(2)に相当すると考えられる。イルゴイエンヌ医師はその背景にあるものを「ゆがんだ自己愛」だと言い、それにもとづいて職場でモラハラを行う人たちの特徴を具体的に次のように並べている。 この人たちは、先の分類の(2)に相当すると考えられる。イルゴイエンヌ医師はその背景にあるものを「ゆがんだ自己愛」だと言っている。「職場のモラル・ハラスメント対策室」(http://www.morahara.com/)というサイトを運営する人事コンサルタントの石井亘氏は、海外の組織心理学の文献を整理したうえで、自己愛型のモラハラ上司の特徴を次のように並べている。
    【現行1刷・2刷48ページ9~11行】 【3刷以降での訂正】
    次に、職場のモラハラを「自己愛」という概念を使わずに、加害者の言動や態度のみによってタイプ分けしてみよう。これは、従来、使われてきたモラハラの分類に私の説を加えたものである。 次に、職場のモラハラを「自己愛」という概念を使わずに、加害者の言動や態度のみによってタイプ分けしてみよう。これは、先の石井氏の分類に私の説を加えたものである。

    参照:知らずに他人を傷つける人たち ― モラル・ハラスメントという「大人のいじめ」”. **INFORMATION. KKベストセラーズ. 2014年8月19日閲覧。

  28. ^ ディリースポーツ 2015年5月15日 香山リカ氏 勝間和代氏に反論 [5]
  29. ^ 香山リカのココロの美容液”. NHKラジオ第1. NHK. 2016年10月28日閲覧。
  30. ^ a b 香山リカ 『「だましだまし生きる」のも悪くない』 光文社2011年ISBN 4334036066

関連項目

外部リンク