善の研究

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善の研究』は、日本宗教思想家である西田幾多郎が著した作品。1911年(明治44年)刊。

特徴[編集]

当初は『純粋経験と実在』という題名のもとに構想されていたが、出版社の弘道館が反対したため、この名に改題された。 観念論唯物論の対立などの哲学上の根本問題の解決を純粋経験に求め、主客合一などを説いて、知識道徳宗教の一切を基礎づけようとした。

構成[編集]

  1. 第一編 純粋経験
    1. 第一章 純粋経験
    2. 第二章 思惟
    3. 第三章 意志
    4. 第四章 知的直観
  2. 第二編 実在
    1. 第一章 考究の出立点
    2. 第二章 意識現象が唯一の実在である
    3. 第三章 実在の真景
    4. 第四章 真実在は常に同一の形式を有つて居る
    5. 第五章 真実在の根本的方式
    6. 第六章 唯一実在
    7. 第七章 実在の分化発展
    8. 第八章 自然
    9. 第九章 精神
    10. 第十章 実在としての神
  3. 第三編 善
    1. 第一章 行為上
    2. 第二章 行為下
    3. 第三章 意志の自由
    4. 第四章 価値的研究
    5. 第五章 倫理学の諸説其一
    6. 第六章 倫理学の諸説其二
    7. 第七章 倫理学の諸説其三
    8. 第八章 倫理学の諸説其四
    9. 第九章 善(活動説)
    10. 第十章 人格的善
    11. 第十一章 善行為の動機(善の形式)
    12. 第十二章 善行為の目的(善の内容)
    13. 第十三章 完全なる善行
  4. 第四編 宗教
    1. 第一章 宗教的要求
    2. 第二章 宗教の本質
    3. 第三章 神
    4. 第四章 神と世界
    5. 第五章 知と愛

書誌情報[編集]

  • 西田幾多郎『善の研究』弘道館、1911年2月。 - 近代デジタルライブラリー
  • 西田幾多郎『善の研究』岩波書店、1923年。 - 近代デジタルライブラリー
    • 『善の研究』岩波書店、1948年、新版。
  • 『西田幾多郎全集』第1巻、岩波書店、1947年。
    • 『西田幾多郎全集』第1巻、岩波書店、1965年。
    • 『西田幾多郎全集』第1巻、安倍能成ほか編、岩波書店、1987年11月。ISBN 4-00-090301-2
    • 西田幾多郎全集』第1巻、竹田篤司ほか編、岩波書店、2003年3月。ISBN 4-00-092521-0
  • 『善の研究』岩波書店〈岩波文庫〉、1950年。
  • 『西田幾多郎集』竹内良知編集・解説、筑摩書房〈近代日本思想大系 11〉、1974年。
  • 西田幾多郎による西田哲学入門大橋良介編、燈影舎〈西田哲学選集 第1巻〉、1998年3月。ISBN 4-924520-62-4
  • 香山リカ『善の研究 実在と自己』哲学書房〈能動知性 = intellectus actu 5〉、2000年7月。ISBN 4-88679-255-3
  • 『善の研究』小坂国継全注釈、講談社〈講談社学術文庫〉、2006年9月。ISBN 4-06-159781-7
  • 『種々の哲学に対する私の立場 西田幾多郎論文選』書肆心水、2008年1月。ISBN 978-4-902854-39-8

関連項目[編集]

脚注[編集]

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外部リンク[編集]