自販機本

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マジックミラー的からくり
京都北白川(2001年)

自販機本(じはんきぼん)とは、1980年代頃まで自動販売機で売られていた成人向け雑誌である。自販機での出版物販売に対して地方公共団体青少年保護育成条例による条例制定によって、販売の規制強化したことにより、自販機本は縮小、衰退の道を辿った。なお、店の外側に自販機を置き営業時間外でも雑誌を買えるようにしている書店もあるが、店頭売りの雑誌を単に自販機に収容しただけであり、通常これらは自販機本とはいわない。

概要[編集]

1970年代に自動販売機で販売されたエロ雑誌があり、これを自販機本(じはんきぼん)と称した。自販機本はおおむねB5版厚さ数ミリ程度のものであり、ヌードグラビアと記事から構成されていた。これは書店の流通経路とは別の自販機用の流通経路に乗っており、通常の書店では扱われなかった。販売員と対面することなく買え一般誌には出ないヌードモデルも多く、いわゆるエロ本が多く発売される前から人気となった。

なかでも高杉弾山崎春美による自販機本『Jam』は「エロ」以上にアングラサブカルチャーとしての性質が強く、創刊にあたり山口百恵宅のゴミ漁りを決行し、誌面でファンレターや使用済み生理用品を公開した。他にもパンクカルト映画の情報から神秘思想まで一般の雑誌では決して取り上げないアブノーマルな情報を幅広く掲載した。漫画コーナーでは渡辺和博などのヘタウマ漫画家を起用し、漫画家をやめていた蛭子能収を再デビューさせた事で知られる。

特徴[編集]

日本のエロ文化黎明期の出版物であり、後の成人向け雑誌と比較すると次のような特徴がある。

  • フェラチオ性交など性行為が擬似であったり、精液も写していないことが多い。
  • モデルの着用する下着は透けておらず、陰毛も写していない。
  • ヌードグラビアには、性的イメージを膨らませるための文章が添えられていることが多い。
  • カラーグラビアは本の前半のみで、後半は文章記事。後半は紙の質も悪かった。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]