神宮前駅
神宮前駅 | |
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神宮前駅のあるパレマルシェ神宮(2007年4月) | |
じんぐうまえ JINGŪ MAE | |
所在地 | 名古屋市熱田区三本松町18-1 |
所属事業者 | 名古屋鉄道 |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 島式 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
14,987人/日(降車客含まず) -2010年- |
開業年月日 | 1913年(大正2年)8月31日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | 名古屋本線 |
キロ程 | 62.2 km(豊橋起点) |
◄堀田 (1.1 km) (2.2 km) 金山► | |
所属路線 | 常滑線 |
キロ程 | 0.0 km(神宮前起点) |
◄豊田本町 (1.4 km) (- km) (金山方面)► |
神宮前駅(じんぐうまええき)は、愛知県名古屋市熱田区三本松町にある、名古屋鉄道の駅である。
利用可能な鉄道路線
駅構造
島式ホーム2面4線の地上駅(1F:ホーム、2F:改札口)。橋上駅舎を有している。改札口は1ヶ所。自動券売機、改札機、精算機を備える。自動改札機は東芝製が設置されており、ICカードmanacaが使用可能。
バリアフリー設備:2本のホームの各堀田・豊田本町方の階段部分と、駅舎への入り口に上りエスカレータ。改札を入り、トイレの奥に各ホームとを結ぶエレベーターがある。但し、ホームのかさ上げは2009年1月現在未施工。改札外のエレベーターはパレマルシェ神宮のものを利用することになっており、東口にはない。
北西方へ(金山駅まで1駅間)は方向別複々線。複々線相互の転線ができないため、多くの場合この複々線の内側線は、常滑線の延長・金山駅乗り入れ線として運用されている。
駅ビル内に運転指令所と名古屋乗務区・神宮前乗務区が併設されているため、運転士や車掌の多くはこの駅で交代する(一部の金山発着の列車を除く)。知立乗務区と犬山乗務区に所属する乗務員も本線直通運転時は当駅まで担当する。常滑線が分岐する。
太田川・中部国際空港・河和・内海方面と名古屋本線鳴海・知立・東岡崎・豊橋方面との行き来は必ず当駅で(跨線橋を渡って)乗り換えとなる(豊橋方面→空港方面の場合は1番線→3番線、空港方面→豊橋方面の場合は2番線→4番線となる)。空港~岐阜間の特急と豊橋~新鵜沼間の快速特急・特急は当駅にて同一方向(金山駅でも乗換可能)は2分程度(名古屋本線通し利用の場合のみ接続可能で相互乗り換えは不可)、逆方向は7分程度で接続しているため、それほど不便ではない。かつて運行されていた豊橋と中部国際空港とを結ぶ特急は、当駅の構造上折り返すことが出来ないこと、及び利便性などの理由から、隣の金山駅で方向転換を行っていた。そのため当駅に2度停車していた。
すぐ南側が名古屋本線と常滑線の立体交差(常滑線上下線が名古屋本線下り線をまたぐ)、北側には隣接して踏切という用地の制約から、2面ホーム・4線とも緩い勾配が付いている。1・2番線は元々水平であったが、方向別配線化の際に堀田駅方を持ち上げた形になった。またこの時に3・4番ホームが8両対応へと延伸され、豊田本町駅方にあった常滑線列車折り返し用の渡り線(1・2番線とも繋がっていた)が廃止された。
発車標はLED式2段表示。以前はソラリー式2段表示(それより昔の1980年代後半頃までは行灯式表示)のものが使われていた。特急列車乗車位置表示は金山駅とは異なり更新されておらず、以前よりデジタル式のもの(東岡崎駅・知立駅・名鉄岐阜駅などでも見られる)が使われている。
2005年、当駅の改札口の天井と、橋上駅舎が4番線をまたぐ部分で、吹き付けアスベストが露出していたことを名鉄は明らかにした。そしてこれらについて、同年8月末より「囲い込み工事」が行われた。
隣接する金山駅・名鉄名古屋駅と同じく、標識には日本語の他に英語・中国語・朝鮮語・ポルトガル語の表記がある。
3番線から名鉄名古屋方面へ折り返せるように片渡り線が設置されているが、通常は使用されない。2004年大晦日までは、大晦日に運転された臨時列車のうち、金山行きから神宮前行きに臨時延長された列車を、折り返して金山駅に戻す際に使用されていた。
また、名古屋本線の鳴海駅方面や常滑線から本線・名鉄一宮駅方面や犬山線・津島線に直通する列車の中には当駅で種別変更を行う列車が多数設定されている。特に、昼間帯の津島方面への直通列車はすべて当駅で種別変更を行っている。
なお、逆の方向への列車が種別変更をする場合はすべて名鉄名古屋駅で行うため、鳴海駅や太田川駅方面へ向かう列車で当駅で種別変更する列車は1本もない。
ホーム | 方向 | 路線 | 行先 |
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1・2 | 下り | ■名古屋本線 | 名鉄名古屋・一宮・名鉄岐阜方面 |
■犬山線・広見線 (一部各務原線) |
岩倉・犬山・新鵜沼・新可児方面 | ||
■津島線・尾西線 | 津島・佐屋・弥富方面 | ||
3 | - | ■常滑線・空港線 | 太田川・常滑・中部国際空港方面 |
■河和線・知多新線 | 知多半田・河和・内海方面 | ||
4 | 上り | ■名古屋本線・豊川線 | 知立・東岡崎・豊橋・豊川稲荷方面 |
■西尾線 | 西尾・吉良吉田方面 |
- 1番線は名古屋本線豊橋方面からの、2番線は常滑線からの名鉄名古屋・名鉄岐阜方面行きの列車が発着する。
- 平日の朝を中心に、名鉄名古屋方面からの当駅止まりの列車も存在する。この場合当駅では折り返しが出来ないため、車両は大江駅や豊明検車区などへ回送される(3番線から金山方面への折り返し線はあるが、使われていない。出発信号機はLED式に更新されている)。
- 回送列車、団体列車、試運転列車も旅客列車と同じく当駅で乗務員の交代を行うため、運転停車する。回送列車の場合自動放送では、「回送電車です。ご注意下さい」と放送される。
- 1番線のみ枕木がPCマクラギ化されている。これは後述するATS地上子増設よりも以前に行われたもので、両者に直接の関係は無い(現に2番線は木製枕木のまま地上子が増設された)。
- 旧愛知電気鉄道線(名古屋本線東部、常滑線)と東西連絡線の起点であることを表す0キロポストは、駅舎やホームから外れた駅北にある踏切(後述)の傍に設置されている。
配線図
↑ 中部国際空港 ・河和方面 |
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← 豊橋・ 岡崎方面 |
→ 名古屋・ 岐阜方面 |
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凡例 出典:[1] 画像左上、常滑線とアンダークロスしている橙線は東海道本線(配線は省略) |
駅周辺
西口
- 熱田区役所
- 熱田保健所
- 熱田図書館
- 熱田神宮
- 名古屋市教育センター
- 熱田郵便局
- パレマルシェ神宮
- 熱田神宮前商店街
- 秋葉山円通寺(家の守り神)
- 名古屋工学院専門学校
- 熱田駅 - JR東海東海道本線
- 北へ500mほど離れており、普通しか止まらないため乗り換えは金山駅か名古屋駅が便利。
- 伝馬町駅 - 名古屋市営地下鉄名城線
- 南へ700mほど離れており、乗り換えは金山駅が便利。
東口
- 熱田税務署
- 社会保険労務士会館 あいち社労士センター
- 名古屋市体育館
- 名古屋三本松郵便局、郵便事業名古屋神宮支店
- 神宮東公園
- 東海工業専門学校熱田校
- 日本車輌製造本社
- 日本ガイシ本社
- 神宮東中日ハウジングセンター(北へ徒歩5分)
- カーマ21熱田(中京テレビハウジングプラザ神宮跡地)
- フルタ電機本社、技術開発センタ
- スガキヤ名鉄神宮前店
- 2012年現在東口に鉄道センタービルが建設中であり、名古屋鉄道本社が名古屋駅前からこのビルに移転してくることになっている。ビル自体は2012年4月末に竣工予定。
バス路線
西口
- 名古屋市営バス「神宮東門」バス停
名鉄神宮前駅のすぐ西の駅前にあり、かつては名鉄バス(バス停名は神宮前。後に神宮13に変更)も鳴子方面へ発着していたが現在は廃止。名古屋競馬場への無料送迎バスもここから出ている。
- 幹神宮1 神宮東門 - 東海通 - 多加良浦・河合小橋・中川車庫前
- 幹神宮2 神宮東門 - 六番町 - 中川車庫前・権野
- 栄21 栄 - 神宮東門 - 泉楽通4丁目
- 金山19 金山 - 神宮東門 - ワイルドフラワーガーデン・泉楽通4丁目
- 金山19 神宮東門 - ワイルドフラワーガーデン・潮見町南
- 神宮12 神宮東門 - 大江町 - 鳴尾車庫
- 神宮15 神宮東門 - 二条町 - 柴田 - 要町・鳴尾車庫
- 神宮16/南巡回 神宮東門 - 日本ガイシスポーツプラザ - 笠寺駅 - 桜本町一丁目 - 神宮東門
- 熱田巡回 神宮東門 - 日比野 - 金山東口 - 神宮東門
東口
- 名古屋市営バス「名鉄神宮前」バス停(東口より北へ200mほどの場所にあり)
- 名駅18 名古屋駅 - 鶴舞公園前 - 大須 - 名鉄神宮前
- 神宮11 名鉄神宮前 - 新瑞橋 - 中根 - 島田一ツ山・相生山住宅
- かつては島田一ツ山・相生山住宅行きの系統には野並車庫行きや中根止まりもあったほか、御器所通行きのバスも運行されていた。
駅北にある踏切
駅のすぐ北には、名鉄名古屋本線・常滑線に東海道本線を含めた8本の線路をまたぐ踏切(JR東海・御田踏切、名鉄・神宮前1号踏切)があり、いずれの路線も本数が多いため開かずの踏切となっている(特にJR東海側は通過列車に合わせて遮断機を上げ下げするため遮断時間が名鉄に比べて格段に長い)。なお、歩行者は、踏切横にある歩道橋の利用が可能であるが、利用者はあまり多くない(神宮前駅には名鉄線・JR線の線路を跨いで東口と西口があり、改札を通らなくても行き来が可能であるため)。
遮断時間を可能な限り短縮するため、手動で遮断機を上げ下ろしする踏切となっており、更に踏切全体を3つに区切って別々に動かせるようになっていて、「全開」・「閉鎖」の他にその内の一部の踏切だけ上げられる「半開」がある。これは、自転車・歩行者のみが通行できるように遮断機を半分だけ上げるものである。しかし、2007年にこの踏切で2回「半開」状態で列車が進入・通過をしたことがある。列車は神宮前駅を発車した直後で速度が出ていなかった上、踏切を通過する歩行者や自転車がいなかったため、一人も負傷者を出さなかった。しかし、一歩間違えていたら大事故に繋がっていたという危険な状態が明らかになったため、以下のような安全対策をとることになった。
1回目の事故の際には
- 遮断機の係員を1時間毎に交代
2回目の事故の際には
- 遮断機の上昇・下降を知らせる警報音の音量を上げ、神宮前駅のホームに遮断機が降りたのを確認する係員を2名配置
2度目の事故発生後には、名鉄は名古屋市と話し合いを進め高架線に切替えて踏切を撤去する意向を示していた。また、列車の誤通過を防ぐために1・2番線に速度超過検知用のATS線上子を多数設置した。
安全対策の結果もむなしく、2008年にこの踏切で死亡事故が発生してしまった(中日新聞社会面でも大きく報道)。この踏切は廃止が決定し、従来の歩道橋は廃止のうえ道路は跨線橋を建設し、旧道路付近にエレベーター付きの新しい歩道橋が設置される予定。当初は2010年に完成する予定であったが、先延ばしになった。名鉄及びJRとの協議がまとまり、2012年7月に着工(踏切廃止)し、2017年度に完成することになった。着工後は自動車の通行が不可能となる。
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名鉄側(神宮前1号踏切)
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JR側(御田踏切)
利用状況
名古屋市統計年鑑によると、当駅の一日平均乗車人員は、以下の通り推移している。
- 2004年度 17,063人
- 2005年度 16,494人
- 2006年度 16,001人
- 2007年度 15,549人
- 2008年度 15,248人
- 2009年度 14,679人
- 2010年度 14,987人
また、名古屋鉄道データBOOKによると、2009年度の一日平均乗降客数は29,645人(名古屋鉄道調べ)である。
当駅の利用者数は名鉄全駅の中で第9位であるが、記録のある2003年度以降、その数は年々減少している。
主に名古屋市営バスからの乗り換え客が中心。正月三が日は熱田神宮への参拝客で混雑する。
歴史
- 1913年(大正2年)8月31日 - 愛知電気鉄道(常滑線)の起点駅として開業。
- 1917年(大正6年)3月7日 - 愛知電気鉄道有松線(後に豊橋線→名鉄名古屋本線)が開通、起点駅となる。
- 1934年(昭和9年)5月1日 - 東海道本線西側に乗り場を新設(通称「西駅」)。
- 1935年(昭和10年)8月1日 - 名岐鉄道への合併により名古屋鉄道が発足したため、同社の駅となる。
- 1944年(昭和19年)9月1日 - 名鉄東西連絡線 神宮前 - 新名古屋間が開業。実質的に中間駅となる。
- 1962年(昭和37年)12月16日 - 常滑線の跨線橋架け替え、神宮前 - 伝馬町信号所間複線化。
- 1965年(昭和40年)9月2日 - 西乗り場廃止。
- 1983年(昭和58年)8月26日 - 名古屋本線上下線、常滑線上下線の路線別ホームから、現在の方向別ホームへ配線を変更。
- 1990年(平成2年)4月1日 - 金山駅 - 当駅間が複々線化。それに先立ち構内北西方の線路や分岐器の付け替え。
- 2004年(平成16年)
- 2月15日 - ストアードフェアシステム「トランパス」対応駅となる。
- 12月4日 - 発着列車の案内板にLED式を稼動させる。
- 12月21日 - 駅改良工事により、ホームと改札階(2F)とを結ぶエレベーターの使用を開始する。
- 2011年(平成23年)2月11日 - ICカード乗車券「manaca」供用開始。
- 2012年(平成24年)2月29日 - トランパス供用終了。
隣の駅
- 名古屋鉄道
- 名古屋本線
- 常滑線