鶴舞公園

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鶴舞公園
鶴舞公園(左下)とその周辺
所在地
日本
愛知県名古屋市昭和区鶴舞一丁目
北緯35度09分20.40秒
東経136度55分06.50秒
分類 都市公園
面積 23.7ha
駐車場 247台(2ヶ所・普通車)
告示 登録記念物

鶴舞公園(つるまこうえん)は、愛知県名古屋市昭和区鶴舞(つるまい)一丁目にある、名古屋市が管理する都市公園。名古屋で最初に整備された公園である。国の登録記念物(名勝地関係)に登録されている。春は桜の名所として知られ、日本さくら名所100選にも選定されている。

概要[編集]

明治42年(1909年)に、名古屋最初の公園として開設。翌年に開催を予定していた第10回関西府県連合共進会の会場とすることを主目的として、また当時の名古屋に存在しなかった大公園を開設することも含めて整備した。なお、当地に立地した理由は、予定していた新堀川整備に伴う大量の土砂の処理のために、当時沼地であった当地を埋め立てて整備するのが効率的と考えたからである。

共進会の終了した後も公園整備を進め、動物園の開園(後に東山に移転)、図書館建設、普選記念檀(普通選挙制度の成立を記念)を名古屋新聞社(現・中日新聞社)より寄贈、名古屋市公会堂の建設(昭和天皇の成婚記念)と整備した。

戦後の一時期は進駐軍が使用し、市民の利用を制限した。現在では八幡山古墳を除く全域を市民に開放している。春から夏にかけては、桜、チューリップ、バラ、菖蒲、紫陽花と多くの花を見ることができ、4月 - 6月にかけては花まつりを開催する。特に桜については、さくら100選に選ばれるほどである。

元々、この地は水流間(つるま)という地名で、公園設置にあたり縁起の良い「鶴」の字を当てて鶴舞公園(つるまこうえん)とした。その後にできた隣接する旧国鉄の鶴舞駅(当初は臨時駅)や、昭和区内の町名がいずれも「つるまい」としたために、区別無くいつしかつるまいこうえんと呼ぶ者も多くなった。一部の携帯電話などでは「つるまいこうえん」と入力しないと正しく変換しないことがある。

例えば愛知県出身の山本正之が作詞作曲した「名古屋はええよ!やっとかめ」でも「つるまい公園に集まってよ」と歌っている。 地元の対応は、形式的な拘りは無い。「つるまい公園はどこですか?」という観光客が質問しても、言い直さずに答えていることがある。

2009年頃から、公園内がコスプレを行うコスプレイヤーの代表地(メッカ)になっている。屋内でも屋外でも撮れる撮影環境、名古屋市公会堂や噴水塔をはじめとする洋風の建物および茶室である鶴々(かくかく)亭をはじめとする和風の建物や日本庭園といった作品イメージに会う場所のある点がコスプレイヤーの間で話題になり、ツイッター上で公園の存在を広めた。東京や大阪からの遠征組による大規模な撮影会を行うこともある。あまりの人気ぶりに週末には予約が集中し、抽選になることもあるという。ちなみに、2011年度のコスプレ撮影会は46日行っており、2010年度から比べて7割増になっている[1]

構造[編集]

公園の西側は起伏の少ない地形を活かした西洋風の回遊式庭園だが、公園の東側はもともとの緩やかな丘陵の地形を活かした日本風の土と水と緑が多様な表情をみせる自然の庭園になっている。公園の西中央付近にある鶴舞駅(JR鶴舞駅南口)から公園に入ると、正面に噴水塔が位置している。すぐ南に普選記念壇があり、公園のほぼ中央にあたる。その東に奏楽堂が位置し、東北に北花壇、南東に南花壇が広がる。その先は、竜ケ池や胡蝶ケ池などの池が点在する。北西の端にはテニスコートがあり、名古屋市公会堂が北端に位置する。入り口の南にはグリーンプラザ、その南に中央図書館があり、陸上競技場は勤労会館に面する南西の角、その東側には児童遊園を挟んで野球場があり、鶴舞(つるま)小学校と接する。

歴史[編集]

  • 1909年 - 開設。
  • 1910年 - 第10回関西府県連合共進会(博覧会)が開催。
  • 1914年 - 電車焼き討ち事件名古屋電気鉄道市内線の運賃値下げ問題に端を発する)
  • 1918年 - 動物園開園(1937年に東山に移転)。
  • 1923年 - 図書館会館(後に戦災で焼失)。
  • 1928年 - 普通選挙法施行を記念して普選記念壇(普選壇)が名古屋新聞社(現:中日新聞社)から寄贈される。
  • 1930年 - 公会堂建設。
  • 1934年 - 室戸台風により奏楽堂が倒壊。
  • 1937年 - 国鉄中央本線鶴舞駅開業(中央本線の本区間の開業は1900年)。奏楽堂が再建。
  • 1945年 - 名古屋大空襲により国宝猿楽茶屋を含む複数の建造物を消失。
  • 戦後、進駐軍が利用。
  • 1952年 - 市立図書館が再建。
  • 1977年 - 地下鉄鶴舞線開通。
  • 1997年 - 奏楽堂が開園当時の様式で再建。

施設等[編集]

ギャラリー[編集]

祭り[編集]

  • 花まつり - 4〜6月
  • 納涼まつり - 7月下旬
  • ムーンライトステージ - 10月

アクセス[編集]

鉄道[編集]

バス[編集]

道路[編集]

周辺の施設[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 2012年8月28日付中日新聞夕刊11面(社会欄)「鶴舞公園 コスプレ新聖地」より。2012年度のコスプレ撮影会は、2013年度の回数をはるかに超えて、ほぼ毎週末、コスプレイヤー達が集まる一大名所となっている。
  2. ^ a b 市指定文化財”. 名古屋市 (2012年10月19日). 2013年5月25日閲覧。
  3. ^ a b “名古屋市:都市景観重要建築物等指定物件”. 住宅都市局都市計画部都市景観室 (名古屋市). (2012年9月25日). http://www.city.nagoya.jp/kankou/category/358-1-0-0-0-0-0-0-0-0.html 2012年11月25日閲覧。 
  4. ^ a b 登録地域建造物資産”. 名古屋 歴まちネット (2014年3月19日). 2014年3月19日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]