機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ | |
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ジャンル | ロボット、青春群像劇[1] ガンダムシリーズ |
アニメ | |
原作 | 矢立肇、富野由悠季 |
監督 | 長井龍雪 |
シリーズ構成 | 岡田麿里 |
キャラクターデザイン | 伊藤悠(原案)、千葉道徳 |
メカニックデザイン | 鷲尾直広、海老川兼武 形部一平、寺岡賢司 篠原保 |
音楽 | 横山克 |
アニメーション制作 | サンライズ |
製作 | サンライズ、MBS |
放送局 | MBS・TBS系列 |
放送期間 | 2015年10月4日 - 2016年3月27日(第1期) 2016年秋 - (第2期) |
話数 | 全25話(第1期) |
漫画 | |
作者 | 礒部一真 |
出版社 | KADOKAWA |
掲載誌 | ガンダムエース |
レーベル | カドカワコミックス・エース |
発表号 | 2015年12月号 - 連載中 |
発表期間 | 2015年10月26日 - 連載中 |
巻数 | 既刊1巻(2016年2月現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(きどうせんしガンダム てっけつのオルフェンズ、英: MOBILE SUIT GUNDAM IRON-BLOODED ORPHANS)は、日本のテレビアニメ。「ガンダムシリーズ」に属するロボットアニメ作品であり、長井龍雪が監督を務める。2015年10月から2016年3月まで第1期が放送され、2016年秋から第2期が放送予定。キャッチコピーは「いのちの糧は、戦場にある。」。
概要
『機動戦士ガンダム』(以下1st)などの宇宙世紀作品とは別の世界観を舞台とするガンダム作品の一つ。
ストーリーの大きなテーマとして、サンライズは「少年たちの高度なドラマ性を持ったストーリーに沿った新世代のガンダム」「段階的に進化するガンダム」を挙げており[2]、「ガンプラのファンなどの従来層だけでなく、若年層やアジアなどの新世代のファン層の獲得を狙った、予備知識がなくても楽しめるガンダム作品」であることを強調している[3]。
公式サイトのほかに、2015年7月末から11月1日まで『CGS(CHRYSE GUARD SECURITY)コーポレートサイト』が公開されていた[注 1]ほか、2016年1月25日からはバンダイビジュアルの情報サイト『V-STORAGE online』にて、設定を詳説する『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 鉄血の情報局』が公開されている[4]。
製作
企画 | サンライズ |
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原作 | 矢立肇、富野由悠季 |
監督 | 長井龍雪 |
シリーズ構成 | 岡田麿里 |
キャラクターデザイン原案 | 伊藤悠 |
キャラクターデザイン | 千葉道徳 |
メカニックデザイン | 鷲尾直広、海老川兼武 形部一平、篠原保、寺岡賢司 |
チーフアニメーター | 有澤寛 |
美術デザイン | 須江信人 |
美術監督 | 川本亜夕 |
色彩設定 | 菊地和子 |
CGディレクター | 菊地和子 |
撮影監督 | 後藤春陽、元木洋介 |
編集 | 野尻由紀子 |
音響監督 | 明田川仁 |
音楽 | 横山克 |
音楽プロデューサー | 外村敬一、山田智子 |
エグゼクティブプロデューサー | 佐々木新、丸山博雄 |
プロデューサー | 小川正和、前田俊博 |
企画協力 | バンダイ ホビー事業部 |
制作協力 | 創通、ADK |
製作 | サンライズ、MBS |
企画は『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』(以下『00』)公開後に小川正和の主導で起ち上がった[1]。『00』が世界の変革を描いた作品だったことを受けて、本作は10代から20代の若者をターゲットにした青春群像劇として制作することが決まり、若年層向けの作品を多く手掛けていた長井を監督に迎えることが決定した[1]。この段階で海老川兼武によって登場兵器のラフ案も描かれたが、『機動戦士ガンダムAGE』の製作が先行することになり、長井が他作品で多忙になったことから、再始動は2015年の初頭からとなった[1][5]。
シリーズ構成には長井が互いに意見をぶつけあえるという理由で『とらドラ!』や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』などで共にメインスタッフを務めた岡田麿里[1]が、設定考証には長井の考えを物語の設定に活かす役割で鴨志田一が起用された[5]。
キャラクター原案には、漫画家の伊藤悠が参加している[6]。起用理由は『皇国の守護者』や『シュトヘル』に長井が戦争に対する強いイメージを受けたことと、『00』とは異なる泥臭いデザインが求められたことによる[1][6]。
メカニックデザインには鷲尾直広や海老川兼武など過去のガンダム作品に携わったデザイナーに加えて、特撮のキャラクターデザイナーとして活動する篠原保が初参加している[7][8]。
音楽は横山克が担当している。多用される楽曲群は「悲惨な状況でも自分たちなりに進んでいく」という作品のテーマを表現するという長井のオーダーで、フラメンコ調やラテン調に作曲されている[1]。
プロモーション
2015年7月3日から「NEXT G Coming Soon」の文字とガンダム・バルバトスのシルエットとともに発表までのカウントダウンが行われ[9]、7月15日にMBSとサンライズの製作で10月から放送されることが発表された[10]。8月22日・23日に開催された「キャラホビ2015 C3×HOBBY」のスペシャルステージでは、最新プロモーション映像と共に主要キャストと主題歌アーティストの発表が行われた[11]。9月20日には京都国際マンガ・アニメフェアにて放送に先駆けてスペシャルトークイベント[12]が、第1話放送前日の10月2日には赤坂BLITZにて「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第1話放送前夜祭」が行われた[13]。
評価
ライター・編集者の飯田一史は、『1st』がロバート・A・ハインラインの『宇宙の戦士』に影響を受けている事実を示したうえで、本作がハインラインに先祖返りしていると指摘している[14]。
SF・文芸評論家の藤田直哉は、少年兵やPMCといったナイーブな題材について描くことについて「勇気がある」と評し、本作が過去のガンダム作品でも取り上げられてきた少年兵やテロなどの現実問題と関連した主題の延長線にあることを述べている[14]。また藤田は、主人公たちが「戦争に反対しているから行動する」のではなく「生きるために実利で動いている」ことが今後の展開を読めなくして、作品にスリルを持たせていると語っている[14]。
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のレコーダー用アプリ「トルネ」の「トル機能」を用いて行われる「トルネ番付」では、「速報トルネ番付」秋アニメ第1話で3位にランクインし、「月間トルネ番付」の2015年度10月〜12月編で3位、2016年度1月〜2月で2位を記録している[15][16][17][18][19][20]。
dアニメストアが行った「2015秋アニメランキング」では、「今期で燃えたアニメ」部門で1位にランクインし[21]、「dアニメストアユーザーが選ぶ名シーン2015」においては、第1話『鉄と血と』の終盤シーンが選ばれている[22]。
ニュースサイトのガジェット通信が毎年行っている「ネット流行語大賞」では、鉄華団の空耳「鉄火丼」が2015年度アニメ流行語大賞銅賞(第3位)を受賞している[23]。
一方で、BPOの2015年10月分の「視聴者の意見(青少年に関する意見)」には、本作品と思しきアニメ作品の一部描写について問題視する意見が寄せられている[24]。
あらすじ
- CGS編(第1話 - 第3話)[25]
- 地球圏全体を巻き込む大戦争「厄祭戦(やくさいせん)」が終結してから約300年後のP.D.(Post Disaster)323。新たに4つの経済圏が誕生した地球圏は軍事を司る武力組織「ギャラルホルン」の監視の下で平和を保っていた。しかし、地球圏重視の政策は貧困という形で火星などの圏外圏に降りかかり、主人公の三日月・オーガスを始めとする非正規の少年兵や人身売買される孤児「ヒューマンデブリ」などの社会問題を生み出していた。
- そんな中、三日月が所属する民間警備会社「クリュセ・ガード・セキュリティ(以下CGS)」は、火星の独立運動を指揮する少女クーデリア・藍那・バーンスタインの依頼で、彼女を地球圏まで護衛することになる。しかしその準備の最中、CGSはクーデリアの存在を疎むギャラルホルンの攻撃を受け、社長のマルバ・アーケイや主力部隊(一軍)の大人たちは、事態の処理を少年兵で構成される非正規部隊「参番組」に押し付けて逃亡する。この危機に対し、参番組隊長のオルガ・イツカは、CGSに保管されていた厄祭戦時代のモビルスーツ(MS)「ガンダム・バルバトス」を三日月に託し、ギャラルホルンの撃退に成功する。戦闘後、オルガは仲間の同意を得て傍若無人に振る舞うCGSの大人たちに対しクーデターを決行。組織の名を「鉄華団」と改め、クーデリアの護衛任務を続行する。
- 鉄血編(第4話 - 第6話)[25]
- バルバトスと鹵獲したMSで戦力を整えた三日月たちは、「イサリビ」と改名したCGSの強襲装甲艦を使ってクーデリアを地球へ送り届ける計画を立てる。出発当日、入団を志願したアトラ・ミクスタを加えた鉄華団は、残留した元・一軍隊員のトド・ミルコネンと仲介業者の背信行為で、コーラル・コンラッドやアイン・ダルトンたちギャラルホルン火星支部の奇襲を受ける。監査局のマクギリス・ファリドとガエリオ・ボードウィンも参戦し窮地に陥る鉄華団だったが、三日月の奮闘とオルガの指揮で辛くも切り抜けることに成功する。
- テイワズ編(第7話 - 第9話)[25]
- 地球までの案内役を失った鉄華団は、ギャラルホルンすら敬遠する木星圏の大企業「テイワズ」を後ろ盾にしようとするが、直後にマルバの依頼を受けたテイワズの下部組織「タービンズ」の襲撃に遭う。オルガはタービンズのリーダー、名瀬・タービンからCGS時代の財産引渡しを要求されるがこれを拒否し、両陣営は対艦・対MS戦に突入する。当初は鉄華団を子供の集まりと侮っていた名瀬だったが、オルガたちが自分たちの戦艦を制圧寸前まで追い込んだ姿を目の当たりにしたことで認識を改めると戦いを中止し、鉄華団とテイワズの代表マクマード・バリストンの会見を取り持つことを決める。テイワズの本拠地で鉄華団はマクマードからテイワズへの加入と支援を認められ、オルガは名瀬と義兄弟の盃を交わす。
- ブルワーズ編(第10話 - 第13話)[25]
- タービンズの先導で地球を目指す鉄華団は、クーデリアの身柄を狙う宇宙海賊「ブルワーズ」の襲撃を受ける。哨戒中だった鉄華団の昭弘・アルトランドは、クダル・カデルが率いるブルワーズMS部隊の奇襲に対応するが、その最中に敵の1人が生き別れた弟の昌弘・アルトランドであることを知る。昭弘から弟の存在を聞いた三日月たちは昌弘の奪還に協力することを決意し、タービンズと協力してブルワーズの撃退に望む。デブリ地帯に潜んでいたブルワーズとの戦いが始まると、昭弘は昌弘に対して説得を試みるが、些細な誤解から昌弘は昭弘を拒絶。直後に攻撃してきたクダルのガンダム・グシオンから昭弘を庇い戦死する。その後、多くの犠牲を払いながらもブルワーズの制圧に成功した一行は戦死した仲間の葬儀を営み、昭弘は弟を撃墜したグシオンにあえて乗ることを決意する。
- コロニー編(第14話 - 第17話)[25]
- 遂に地球圏へと到達した鉄華団は、テイワズの仕事の一環で公営会社ドルトカンパニーが管理する「ドルトコロニー」に寄港する。コロニーの一つ「ドルト2」に寄港したオルガたちは、自分たちの運んできた荷物が大量の武器で、労働者たちが会社に対して武装蜂起を計画していることを知る。一方、三日月やクーデリアと共に「ドルト3」へ来ていたビスケット・グリフォンは兄のサヴァラン・カヌーレと再会するが、武装蜂起を回避しようとするサヴァランの思惑でアトラと共にギャラルホルンに拘束される。クーデリアはビスケットたちの救援に向かおうとするが、突如現れた仮面の男によって、一連の騒動が自分の支援者ノブリス・ゴルドンであることと、侍女のフミタン・アドモスがノブリスの間者であることを告げられる。ビスケットたちの救出後、すべてのコロニーで暴動が起き、事態を予期していたギャラルホルン統制局による虐殺に近い鎮圧が始まる。自分を庇って犠牲になったフミタンや労働者たちを見たクーデリアは、テレビ放送を通じて地球の人々に真相を伝える。
- 地球降下編(第18話 - 第21話)[25]
- クーデリアの決死の行動でドルトコロニーからの離脱に成功した鉄華団だったが、ギャラルホルンに所在を知られたことで身動きが取れなくなる。しかし、そこへ仮面の男「モンターク」として秘密裏に行動するマクギリスが支援を申し出たことで、彼らは地球降下を決める。ガエリオはカルタ・イシュー率いる地球外縁軌道統制統合艦隊と協力して鉄華団の進行を阻もうとするが、鉄華団はユージン・セブンスタークが指揮するイサリビを陽動役とした作戦で防衛ラインを強行突破し、地球への降下に成功する。流れ着いたミレニアム島でクーデリアは交渉相手の蒔苗東護ノ介と対面するが、すでにアーブラウ代表を辞して亡命中だった蒔苗は交渉のためには自身が再度代表に当選する必要があることを告げる。オルガはアーブラウの中心都市エドモントンで行われる全体会議に蒔苗を連れていく判断を下し、追撃してきたカルタの部隊を退けて島を脱出するが、その中でオルガを庇ったビスケットが死亡する。
- 地球編(第22話 - 第25話)[25]
- ビスケットの死を受け止められないオルガは一時ふさぎ込むが、三日月の叱咤を受けて立ち直り、弔い合戦と称したギャラルホルンへの徹底抗戦を宣言。雪辱を果たそうとするカルタを撃破してエドモントンを目前にするが、待ち構えていたギャラルホルンの攻撃を受けて多数の犠牲者を出す。代表議会の開催が迫る中、オルガは最後の突入作戦を指示。三日月たちMS隊や宇宙から駆け付けたユージンたちの援護で戦況を盛り返すが、そこにガエリオのガンダム・キマリストルーパーと、体を機械化したアインのグレイズ・アインが立ち塞がる。火星での因縁に決着をつけようとする2人の前に鉄華団は追いつめられるが、グリムゲルデで参戦したマクギリスの介入によって均衡は崩れる。マクギリスに自分たちが利用されていたことを知ったガエリオは怒りを胸にマクギリスに迫るが敗北。三日月は復讐に燃えるアインに圧倒されるも、バルバトスの能力を限界まで引き出し辛くも勝利する。クーデリアは蒔苗とともに議場に到着し、代表選挙は蒔苗の勝利で決着。大仕事を成し遂げた鉄華団は、火星への帰路につく。
世界観設定・用語
世界観・歴史
- P.D.(Post Disaster)
- 当作品世界の紀年法。
- 厄祭戦(やくさいせん)
- 本編から約300年前に勃発した全地球圏規模の大戦。この戦争で人類の文明は衰退したとされ[26]、地球圏の統治機構は崩壊し、月は荒廃するほどの壊滅的な打撃を受けた[27]。終結後は4大勢力による拮抗状態の平和が維持されている。
- 火星
- 本作の最初の舞台。テラフォーミングで地球とほぼ同じ自然環境と都市が構築され、P.D.0002年に開催されたマルタ会談に基づき分割統治されている[28]。現在は実質的な地球の植民地となっており、ハーフメタル資源の搾取によって貧困が蔓延し、不満を抱いた民衆による独立運動が活発化している[29]。
- ヒューマンデブリ
- 安値で人身売買されている孤児たちの総称[30]。名称は「宇宙で集めた屑鉄同然の値段」で売られていることに由来する[30]。登録書がある限り個人や企業・団体の所有物として扱われる[28]。
勢力・組織
- CGS(クリュセ・ガード・セキュリティ)
- クリュセ郊外に基地を持つ民間警備会社。社長はマルバ・アーケイ。主力兵器の多くが旧式のモビルワーカー(MW)で占められており、戦力は正規の軍隊には遠く及ばない。基地地下にはマルバが発見したガンダム・バルバトスが保管されており、施設の電力源として利用されていた。
- クーデリア・藍那・バーンスタインから地球までの護衛任務を受けるが、これを察知したギャラルホルンの襲撃によって多数の犠牲者を出す[31]。マルバが騒乱の中で姿を消し、参番組のクーデターで一軍メンバーのほぼ全員と参番組の数名が退職したことで、事実上消滅する[32]。
- 鉄華団(てっかだん)
- CGS基地を掌握した参番組が新たに立ち上げた組織。「鉄華」とは「決して散ることのない鉄の華」という意味を込めてオルガが命名した[32]。
- 結成直後はマルバによって基地の現金の大半が持ち出され、残りも退職希望者への退職金やギャラルホルンから受けた損害の補填などに充てたために資金難に直面するが、クーデリアのスポンサーであるノブリス・ゴルドンの援助を見込んで彼女の護衛任務を続行[32]。途中で遭遇したタービンズの紹介でテイワズの傘下に入り、ギャラルホルンの目の届かない裏航路を通って地球圏へ到達する[33]。火星に残った団員たちは、CGS時代からの業務であった近隣農場の作業の手伝いなどに従事する[注 3][28]。
- CGS時代の劣悪な生活環境の名残から団員の衛生観念は薄く、何日も入浴せずに過ごす者も多い[33]。のちにこれを見かねたクーデリアたち女性陣によって、衛生面での改革が提案される[33]。
- ギャラルホルン
- 地球の各国連合の総意によって設立された治安維持組織[35]。厄祭戦末期、戦争を終結させるために勢力や派閥を越えて協力し合った人々の組織が前身となっている[36]。
- 軍部に相当する統制局と内部調査機関の監査局で構成され、火星支部などの基地が各地に存在する[29]。戦後の世界では希少化したMSやエイハブ・リアクターなどの関連技術を独占しているため、「武力をもって武力を制す世界平和維持のための暴力装置」と呼ばれる[30][35]。
- 戦後は争いを回避するために経済圏を監視・牽制する警察組織としての役目を担ってきたが、本編の時代では組織としての利益追求や政治に干渉するなどの内部腐敗が進み、各経済圏から疎んじられている[29]。また、大規模な戦争が無い時代が続いたために実戦の形式化が進んでいる[5]。
- 部隊内の階級名は自衛隊の階級略号と同じ表音・表記が用いられている[注 4][1]。人員は基本的に地球出身者で構成され、隊員たちの間では地球以外の出身者に対する差別が横行している[29]。
- 4大勢力
- 厄祭戦終結後に地球の国家群が統合されて出来た4つの経済圏[5]。
- テイワズ
- 木星圏を拠点に木星や小惑星地帯の開発を手がける巨大コングロマリット[35]。代表はマクマード・バリストン[35]。実態はマフィアに近いと言われ、自衛目的で開発したMSや地球圏に対する影響力を持つことから、ギャラルホルンも迂闊に手が出せないとされる[5][35]。組織内の文化は極道に近く、義兄弟の契りを結ぶ際には互いに盃を交わす日本式の儀式を行い、構成員に漢字を当てた名前を与えるといった習わしがある[40]。
- ブルワーズ
- 主に地球と火星間の航路を活動領域とする海賊[44]。首領はブルック・カバヤン[35]。構成員には、阿頼耶識システムを施された十代半ばのヒューマンデブリが数多く存在する[45]。2隻の戦艦と1隻の大型輸送船、超重装甲型MS十数機を保有し、商船を標的にした略奪行為や人身売買を繰り返している[44][45]。マクギリスとつながりのある人物からクーデリアの身柄確保を依頼されて鉄華団とタービンズを襲撃する[35]が返り討ちにされ、戦艦1隻とすべてのMS、クルーのヒューマンデブリを没収される[46]。
- ドルトカンパニー
- アフリカンユニオンの公営企業[35]。生産と流通の拠点としてドルトコロニーを有しているが、管理職は地球出身者でほぼ独占されている[47]。
- GNトレーディング
- テイワズを通じてドルトコロニーの労働者組合に武器を供与した企業[47]。表向きは別人の名義だが、ノブリス・ゴルドンが所有する企業のひとつ。
- モンターク商会
- 1世紀以上の歴史を持つ地球圏の老舗企業[48]。モンタークに扮したマクギリスがクーデリアと鉄華団に商談を申し込み、ハーフメタル利権への参入と引き換えにクーデリアを支援する[49]。
地名・施設
- クリュセ独立自治区
- 火星のアーブラウ領独立自治区。現代表はノーマン・バーンスタイン。地球重視の政策に対する民衆の不満が高まり、これに同調したクーデリアを旗頭に独立運動が活発化している。
- 方舟(はこぶね)
- 火星衛星軌道上の共同宇宙港[28]。
- アーレス
- ギャラルホルンの火星本部が置かれている静止軌道基地[50]。
- グラズヘイム
- 地球軌道に数基存在するギャラルホルンのサテライトベース[39]。
- ヴィーンゴールヴ
- 海洋上に存在するギャラルホルンの地球本部[52]。敷地内にはボードウィン家の屋敷も存在する[38]。
- ドルトコロニー群
- ドルトカンパニーの管理下にある地球圏のスペースコロニー群[33]。計8基のコロニーで構成され、ドルト2を始めとする労働者の居住区を兼ねる工業コロニー、地球から来た富裕層の居住区と大規模な商業エリアがあるドルト3、テイワズの地球圏支部があるドルト6など、コロニーごとに異なる様相を持つ[38]。
- 下層市民の労働待遇や生活環境は悪く、鉄華団とクーデリアの来訪を機にドルト2の一部過激派が会社側に対するクーデターを起こし、すべてのコロニーを巻き込む大規模な反乱に発展[53]。アリアンロッドの介入によって多くの犠牲者を出すが、クーデリアのテレビを通じた呼びかけでアフリカンユニオンから圧力がかかり、会社側が組合側の要求を受け入れたことで騒乱は収束する[54]。
- ミレニアム島
- 鉄華団が降下したオセアニア連邦領の孤島[55]。蒔苗の別荘が存在する[54]。
- エドモントン
- アーブラウの中枢議会がある都市[54]。
- アンカレッジ
- アラスカにある都市[36]。テイワズの現地法人が運営する鉄道が敷設されており、鉄華団はギャラルホルンの追跡を避けるために定期便を利用してエドモントンに到達する[36]。
技術
- エイハブ・リアクター
- MSや艦船のエネルギー源として開発された相転移炉の一種。厄祭戦勃発の原因とされ、バルバトスに搭載された2基の炉でCGS基地の全電力をまかなえるほどの高出力を持つ[30]。厄祭戦後の世界では後述のMSと同様にギャラルホルンのみが製造技術を独占しているため希少価値が高く、他勢力は厄祭戦時代の残存兵器に搭載されていたものをレストアして使用している。回収困難となって稼働状態のまま宇宙に放棄されたリアクターも存在し、エイハブ粒子が発する疑似重力によって高密度のデブリ帯を形成する原因となっている[5]。また後述のエイハブ・ウェーブの影響で、地球では都市部への持ち込みが禁止されている[56]。
- エイハブ粒子
- リアクター内の真空素子が相転移して生成される粒子[57]。一種の慣性制御効果を持ち、MSの耐Gシステムや、艦艇などの疑似重力発生装置に用いらる。MSは効率的な耐G効果を生み出す目的でコクピットをリアクターの近くに配置している[57]。
- エイハブ・ウェーブ
- エイハブ粒子の波動。レーダーなどの電波利用機器を阻害する特性を持ち、影響範囲内ではレーザー通信以外の無線が使用不能になるため、長距離通信には専用の中継機を必要とする[58]。製造されたリアクターはすべてワンオフ品であるためウェーブの固有周波数にも個体差があり、ギャラルホルンはデータベースと照合することで搭載機の個体識別を可能としている[5][59]。
- 阿頼耶識システム(あらやしきシステム)
- 厄祭戦時代のMSに採用された有機デバイスシステム。本来は宇宙作業機械の操縦用に開発されたが、MSの性能を限界まで発揮させる目的で軍事転用された[60]。
- パイロットの脊髄に埋め込まれた「ピアス」と呼ばれるインプラント機器と操縦席側の端子を接続し、ナノマシンを介してパイロットの脳神経と機体のコンピュータを直結させることで、脳内に空間認識を司る器官が疑似的に形成される[31]。これによって、通常はディスプレイなどから得る情報がパイロットの脳に直接伝達され、機械的プログラムに縛られない操作が可能となる[27][31]。端子の埋め込みは複数回行うことも可能で、回数を重ねるほど伝達される情報量も増加する[注 5][29]。
- ただし、成長期の子供でなければナノマシンがうまく体に定着せず、機内でパイロットが気を失った場合は意識が回復するまで機体とのリンクを切断できないなどの欠点も存在する[31]。また、MSクラスの機体から送られてくる処理情報が脳に与える負担は大きく[注 6]、パイロットが機体との接続を最優先した場合は身体機能に障害が残る可能性がある[注 7][41]ため、通常はリミッターが掛けられる[53]。
- 本編の時代では非人道的なシステムとして使用が禁止されているが、CGS参番組(鉄華団)の少年兵やブルワーズのヒューマンデブリなど非合法に使用されている事例もあり[31][45]、CGSによる施術は麻酔なしで行われることから失敗して身体不随に至る確率も高い[32]。地球圏では再生医療の発達に加え、ギャラルホルンが被術者の反乱を警戒して身体の機械化を良しとしない風潮を広めたため、「宇宙ねずみ」と忌み嫌われている[5][54]。しかし、ギャラルホルンも近年まで密かに研究を進めており、グレイズ・アインを開発している[56]。
- ナノラミネートアーマー
- エイハブ・リアクター搭載兵器に採用されている特殊装甲。エイハブ・ウェーブに反応して硬化する特殊塗料が塗布されており、実体弾などの瞬間的な衝撃による攻撃に対して高い防御力を発揮する[60]。破壊には近接しての物理的打撃やナパーム弾による焼灼など、衝撃や熱が一定時間持続する攻撃が有効とされる[57][62]。特殊塗料は普通の塗料と同様に複数の色が存在し、価格も異なる[注 8][5]。
- ナノミラーチャフ
- エイハブ・ウエーブの影響下でレーザー通信や光学探知を妨害するチャフ。実戦向きではないとされている[51]。
- アリアドネ
- エイハブ・ウェーブの影響下で惑星間航行を可能にする管制システムおよびその航路[58]。約百万キロ間隔で配置された自立型の宇宙灯台「コクーン」をそれぞれ連動させる仕組みになっており、艦船はコクーンから発生する一定周期のエイハブ・ウェーブを感知して現在地を把握することができる[58]。隣接するコクーン同士は互いのエイハブ・ウェーブによって自身の座標を常時特定しており、ずれが生じた場合も自動修正が可能となっている[58]。この性質を利用してコクーンを長距離通信の中継機として使用することもできる[58][63]。
登場人物
CGS参番組 / 鉄華団
- 三日月・オーガス(みかづき・オーガス)
- 声 - 河西健吾、諏訪彩花(幼少期)
- 本作の主人公。愛称は「ミカ」[50]。名瀬が充てた漢字名は「三日月 王我主」[40]。部隊で最もMWの操縦技術に長け、ギャラルホルンの襲撃をきっかけにガンダム・バルバトスのパイロットとなる[57]。
- 小柄で幼い容姿をしている[注 9]が、三度にわたる阿頼耶識システムの手術に耐え抜く強靭な肉体と精神力を持ち、日常の鍛錬にも余念がない。普段は寡黙で感情表現に乏しいが、仲間や親しい者を想う気持ちは強い[35]。一方で、敵と認識した者は容赦なく殺害する非情さを見せる[35]。
- 幼少期からの兄貴分であるオルガとは実の兄弟以上の深い絆で結ばれており[35]、彼からの頼みならば率先して汚れ仕事も請け負う[32]。就学経験が無いため劇中序盤では文盲で、イサリビ乗艦後は農場を経営したいという夢のためにクーデリアから読み書きを教わる[57][63]。
- エドモントンでの戦いでは阿頼耶識の力を限界まで解放してグレイズ・アインを撃破するが、代償として右目と右腕に障害を患う[41]。
- オルガ・イツカ
- 声 - 細谷佳正、東内マリ子(幼少期)
- 参番組隊長。のちにCGSの大人達を排除して、鉄華団の団長となる。名瀬が充てた漢字名は「御留我 威都華」[40]。
- 優れた統率力を持ち、筋を通すことにこだわる性格と器量の大きさから仲間たちの信頼も厚い[35]。本人もそれに応えるための努力を欠かすことがなく、テイワズの傘下に入ってからは名瀬に影響を受けて団員にとっての家である鉄華団を守っていく決意を固める[35][40]。幼少期からの相棒である三日月を誰よりも信頼する一方で、自分の頼みをためらうことなく実行する姿には強い重圧を感じており、寄せられる期待に応えなくてはならないと考えている[60][63]。
- ビスケット・グリフォン
- 声 - 花江夏樹
- オルガの参謀役を務める帽子を被った恰幅のいい少年[35]。16歳[47]。CGSの少年兵の中では唯一就学経験があり、主に外部との交渉や戦闘時の作戦立案を務める[35]。
- ドルト2の貧民街出身で、両親の事故死を機に妹たちと共に火星にいる祖母に引き取られる[33]。経営難にある祖母の農園を助けるためにCGSに入隊し、賃金の大半を仕送りしている[35]。
- 鉄華団発足後もオルガを支え続けるが、地球降下後の戦闘でMWをカルタに撃墜され死亡する[64]。
- ユージン・セブンスターク
- 声 - 梅原裕一郎
- オルガが入隊する前に参番組をまとめていた少年[35]。頭脳・体力共に優れるが、思慮が浅い面があるためカリスマ性は低い[35]。
- 自分になり代わって参番組隊長となったオルガに反発してきた[35]が、鉄華団発足後は自ら危険な任務を買って出る気概を見せ、オルガからイサリビの指揮代行や阿頼耶識システムによる操舵を任せられるようになる[62][65]。地球降下の際はイサリビによる囮役を担い[51]、その後はタービンズと共にオセアニア連邦に匿われる[54]が、エドモントンへの突入作戦時にイサリビ残留組や元ブルワーズの少年たちとMWで参戦する[66]。
- 昭弘・アルトランド(あきひろ・アルトランド)
- 声 - 内匠靖明、村中知(幼少期)
- CGSのヒューマンデブリのリーダー格[35]。周囲から「ガチムチ」[28][49]と評される鍛え抜かれた肉体に加えて、豊富な戦闘経験と三日月に次ぐ操縦技術を持つ[67]。火星出立後はグレイズ改のパイロットを務め[67]、のちにブルワーズから鹵獲したガンダム・グシオンの改修機グシオンリベイクに乗り換える[68]。
- 幼少期は商船団を経営する両親や弟の昌弘と共に各地を渡り歩いていたが、海賊の襲撃で両親を殺されヒューマンデブリとなり、弟と生き別れた過去を持つ[34][67]。その経験から参番組時代は無愛想かつ自虐的な言動が多く、ほかのメンバーとはなれ合わずにトレーニングに勤しむことが多かった[35][67]。鉄華団の旗揚げ後は所有物ではなく仲間として迎え入れられたことで、次第に心を開いていく[28][52]。
- ノルバ・シノ
- 声 - 村田太志
- 三日月やオルガが入隊する以前から参番組に在籍する古参メンバー[69]。ファーストネームがマルバと紛らわしいという三日月の意見から、ファミリーネームで呼ばれる[69]。何事も勢いで解決しようとする楽天的な人物で[69]、かなりの健啖家かつ好色家[28][40]。一方で年下の子供に対する面倒見がよく、仲間の死には人一倍悲しむなど情が深い[69]。
- 長身を活かした白兵戦を得意とし[35]、MW戦でも高い実力を発揮する[69]。CGS時代から一小隊を任されるほど指揮能力も高く、鉄華団発足後は敵拠点への突入任務を担当する[69]。ブルワーズとの抗争後は、仲間を守りたいという思いから流星号のパイロットとなる[69]。エドモントンの戦闘ではグレイズ・アインに乗機を撃墜され深手を負うが生還する[41]。
- タカキ・ウノ
- 声 - 天﨑滉平
- 年少組のリーダー格で、伝令や機体の整備などの各種雑用を担当する少年[35]。13歳[34]。三日月に憧れており、彼のようになるため日々努力している[35]。地球への道中では、三日月と共にクーデリアから読み書きを習い始める[63]。火星の施設に残してきた6歳下の妹フウカ(声 - 山崎はるか)を学校に通わせるという夢を持っている[34]。
- ブルワーズの奇襲によって重症を負ったが、メリビットの迅速な処置で回復する[52]。エドモントンへの突入作戦ではMWを操縦してクーデリアと蒔苗を先導する[66]。
- ライド・マッス
- 声 - 田村睦心
- 年少組の一人。口は悪いが仲間想い[35]。オルガからの依頼で鉄華団の団章をデザインする[28]。火星出立後は、イサリビ艦内外の絵や流星号のノーズアートも手掛ける[34]。エドモントンへの突入作戦ではMWで陽動を担い、撃墜されるが生還する[66][41]。
- ヤマギ・ギルマトン
- 声 - 斉藤壮馬
- 年少組の一人。機械整備を得意とする寡黙な少年[35]。火星出立後は、グレイズ改や流星号の整備員としてイサリビに乗艦する[70]。
- チャド・チャダーン
- 声 - 石谷春貴
- ヒューマンデブリのナンバー2[71]。火星出立後はイサリビのブリッジ要員を務める[27]。
- ダンテ・モグロ
- 声 - 濱野大輝
- ヒューマンデブリのナンバー3[71]。火星出立後はイサリビのブリッジ要員を務める[27]ほか、ハッキングなどの電子戦で活躍する[43]。
- ダンジ・エイレイ
- 声 - 山下大輝
- 年少組の一人。ギャラルホルンの襲撃時に志願してMWで出撃するが、オーリスのグレイズに撃墜され戦死する[50]。
- エンビ、エルガー、トロウ
- 声 - 石上静香(エンビ)、芳野由奈(エルガー)、久保ユリカ(トロウ)
- 鉄華団の年少組[63]。クーデリアから読み書きを学ぶ[63]。
- ガット・ゼオ、ディオス・ミンコ
- 声 - 手塚ヒロミチ(ガット)、熊谷健太郎(ディオス)
- 鉄華団の団員[64]。エドモントンでの戦闘でMWを撃墜され死亡する[66]。
- アトラ・ミクスタ
- 詳細は「アトラ・ミクスタ」を参照。
- ナディ・雪之丞・カッサパ(ナディ・ゆきのじょう・カッサパ)
- 詳細は「ナディ・雪之丞・カッサパ」を参照。
- トド・ミルコネン
- 詳細は「トド・ミルコネン」を参照。
- デクスター・キュラスター
- 詳細は「デクスター・キュラスター」を参照。
- メリビット・ステープルトン
- 詳細は「メリビット・ステープルトン」を参照。
CGS(クリュセ・ガード・セキュリティ)
- マルバ・アーケイ
- 声 - 宝亀克寿
- CGSの社長。強欲な男で、社員たちからの人望は薄い[35]。参番組が虐げられる元凶を作った張本人[30]だが、若い頃は犬好きという一面もあった[63]。ギャラルホルンの襲撃時はCGSの軍資金の大半と共に逃亡し、行方をくらます。途方に暮れて飲んだくれていたところに昔なじみの名瀬と再会し、CGSの全資産を差し出す代わりにギャラルホルンとの調停役を依頼する[62]。資産の一部であるイサリビの返還を求めて名瀬と鉄華団を追撃する[63]が、名瀬が鉄華団との交渉を決めたことで見限られ、テイワズ管轄の資源採掘衛星で強制労働させられることになる[43]。
- ハエダ・グンネル
- 声 - 山口太郎
- 一軍隊長で、CGSではマルバに次ぐ地位[35]。参番組を捨て駒と見ており、反抗的な者には暴力で従わせる高圧的な性格。ギャラルホルンの襲撃時は指揮もとらずに率先して逃亡し、オルガから「無能」「マルバ以下のクズ」と酷評される[31]。クーデターを起こしたオルガたちに部下とともに拘束されるが、横柄な態度を取り続けたため三日月に射殺される[32]。
- ササイ・ヤンカス
- 声 - 野川雅史
- 一軍兵士。ハエダの腰巾着的存在で、年少組にも平気で暴力を振るう[50]。クーデターの際にハエダとともに三日月に射殺される[32]。
- トド・ミルコネン
- 声 - 青山穣
- 一軍兵士で、年少組の指導係[35]。長いものには巻かれる日和見主義者で[35]、ギャラルホルンの襲撃で落ち目となった一軍に見切りをつけて鉄華団に付き従う[32]。身の安全のためにクーデリアの身柄をギャラルホルンに引き渡すことを主張するが、彼女の護衛の続行が決定したことを受けて、密かにオルガたちを裏切る[28]。懇意のオルクス商会と結託してオルガたちを陥れようとするが、ギャラルホルンと通じていたオルクスに見捨てられ、さらに最初から裏切りを見破っていたオルガたちに拘束される[27]。戦闘後はパンツ一枚で救命ポッドに詰め込まれ、ギャラルホルンに引き渡される[27]。その後はマクギリス個人の配下となり、さまざまな裏仕事を請け負う[71]。
- デクスター・キュラスター
- 声 - 江越彬紀
- CGSの経理担当[35]。CGSの大人の中では珍しく参番組にも柔和に接している[35]が、ギャラルホルンの襲撃時は一軍と共に逃亡を計る[32]。クーデターで拘束された際に退職を申し出るが引きとめられ、再度経理および事務手続き担当として鉄華団に雇われる[32]。クーデリアの護衛任務には同行せず、残留する年少組と共に火星での業務を行う[27]。
- ナディ・雪之丞・カッサパ(ナディ・ゆきのじょう・カッサパ)
- 声 - 斧アツシ
- CGSのMW整備士[35]。過去に負った戦傷で両足は義足となっている[30]。
- CGSの大人の中では唯一参番組に好意的な人物で、参番組メンバーたちからも「おやっさん」と呼ばれ慕われている[35]。一軍の大人たちがギャラルホルンの襲撃から逃亡する中でただ一人基地に残り、MW専門の技師でありながらバルバトスの再起動に貢献する[50]。鉄華団の結成後も残留し、イサリビの整備員として若い頃の経験を頼りにバルバトスの整備に腐心する[32]。
クリュセ独立自治区
- クーデリア・藍那・バーンスタイン(クーデリア・あいな・バーンスタイン)
- 声 - 寺崎裕香
- 本作のヒロイン[60]。クリュセ代表首相の一人娘で、火星独立運動の中心人物。16歳の若さで既に大学を卒業している[注 10]才媛で、在学中に独立運動家の会合「ノアキスの七月会議」を成功させたことから「革命の乙女」として労働者たちの注目を集め、ギャラルホルンからはその存在を危険視されている[31][33][35][43]。
- 父親から地球のアーブラウ政府との交渉役を任され、社会問題化している少年兵の現状を知る一環で道中の護衛を参番組に依頼するが、ギャラルホルンの襲撃で多くの少年たちの死を目の当たりにし、描いていた理想と現実との隔たりを突きつけられる[31]。それでも、生きるために戦う三日月たちを見て「自分の戦い」を続けることを決意し、鉄華団に再度自身の護衛任務を依頼する[32]。イサリビでの航海中は、三日月やタカキなどの就学経験のない少年兵たちに読み書きを教える[63]。ドルトコロニーでは労働者たちの実態を知り、火星だけでなくすべての虐げられる人々の希望になる覚悟を決める[53]。エドモントンでの戦闘後は交渉のために地球に留まる[41]。
- アトラ・ミクスタ
- 声 - 金元寿子
- 本作のもう一人のヒロイン[60]。クリュセ市街地の雑貨屋「HABA'S STORE」で働く少女[35]。CGSに食料の搬送を行っている縁から、参番組とも親しい。幼い頃に両親と死別した後、夜の店で雑用係として虐げられる日々を送っていたが、店を飛び出した際に三日月と出会ったことがきっかけで「HABA'S STORE」で働けることになった[34]。以降、三日月に恋心を抱くようになり[35]、地球に向かう三日月のために、お守りとしてお揃いのブレスレットを製作する[50]。
- 三日月を追うために雑貨屋を辞めて鉄華団に入団し、炊事係としてイサリビに乗船する[27]。鉄華団の仲間同様にクーデリアを大切な家族と考えており、ドルト3でギャラルホルンに捕らえられた際は彼女のために暴力に屈しない意志の強さを見せる[47]。
- フミタン・アドモス
- 声 - 内山夕実
- クーデリアに長年仕える侍女[35]。スラム街の出身[37]ながら知識や交渉術に長け、クーデリアから会談の場を任されるほど信頼されている[50]。ギャラルホルンの襲撃後も地球行きを固持したクーデリアに同行し、航海中はイサリビの通信及び艦内環境管理を行うオペレーターも務める[63]。
- その正体はクーデリアの抹殺を目論むノブリスが送り込んだスパイで、航行中の鉄華団の動向を常に監視していた[47]。クーデリアのことを当初は快く思っていなかったが、彼女のひたむきさに次第に感化されていき、任務との間で葛藤していく[37]。ドルト3でクーデリアに自身の素性を知られると、別れを告げて去る[47]が引き返し、労働者の武装蜂起に乗じてクーデリアを暗殺しようとしたノブリスの部下から庇って死亡する[37]。
- クッキー・グリフォン、クラッカ・グリフォン
- 声 - 桑原由気(クッキー)、千本木彩花(クラッカ)
- ビスケットの妹である双子の姉妹。9歳[47]。
- 髪を二つのおさげにして、ビスケットを「おにいちゃん」と呼ぶおっとりしている方がクッキーで、髪を後ろに纏めてビスケットを「おにい」と呼ぶ気の強い方がクラッカ[35][72]。二人とも兄のことが大好きで、三日月にも懐いている[35]。
- 桜・プレッツェル(さくら・プレッツェル)
- 声 - 鈴木れい子
- グリフォン兄妹の祖母。トウモロコシ農場を経営しているが、収穫物のすべてが安価なバイオ燃料として買い叩かれているため、ビスケットの仕送りがなければ経営が立ち行かない状況となっている[28]。収穫期などで作業を手伝っている参番組とも親しく、三日月からは「桜ちゃん」と呼ばれ慕われている[35]。
- ハバ
- 声 - 東内マリ子
- CGSと取引のある雑貨屋「HABA'S STORE」の女将[50]。三日月を通じて飢えていたアトラを引き取り、自分の店に雇い入れ、読み書きも教えた[27][34]。三日月に想いを寄せるアトラを優しく見守り、鉄華団に入るため退職を願い出た彼女を快く送り出す[27]。
- ノーマン・バーンスタイン
- 声 - 木下浩之
- クリュセ代表首相で、クーデリアの父親[35]。保身のために娘の情報をギャラルホルンにリークしており、コーラルからは「腑抜け」と評される[50]。
- 朋巳・バーンスタイン(ともみ・バーンスタイン)
- 声 - 渡辺美佐
- ノーマンの後妻[注 10]で、クーデリアの母親。温厚な人柄でクーデリアの身を案じているが、彼女からは「外で起きている現実から目を背けている」と批判されている[50]。
ギャラルホルン
- マクギリス・ファリド
- 声 - 櫻井孝宏、藤原夏海(幼年時)
- 監査局から火星支部に派遣された特務三佐[73]。「セブンスターズ」の一家門であるファリド家当主の妾子だが、のちに養子として引き取られた[73]。並外れた知識と洞察力を兼ね備え、青いシュヴァルベ・グレイズ[55](以下シュヴァルベ)のパイロットとしても優れた力量を発揮する[35]。ギャラルホルンの腐敗と支配力の低下を憂慮して組織の改革を志している[52]が、そのためならば盟友のガエリオやカルタを利用する冷徹さを持つ[41]。
- コーラルの背信行為の証拠を掴むためにクリュセ郊外を捜索中、偶然遭遇した三日月の戦士としての資質に興味を抱く[28]。その際ガエリオの運転する車がクッキーたちを轢き掛けたお詫びとしてチョコレートをあげたことから、三日月から「チョコレートの人」として認識される[27]。エドモントン攻防戦では、ギャラルホルンの非人道的な所業の証であるアインの姿を衆目にさらすことで組織の権威を失墜させることに成功し、失脚したイズナリオに代わってファリド家を掌握する[41]。
- モンターク
- マクギリスがモンターク商会の貿易商として行動する際の姿[48]。白い長髪と金色の仮面で変装している[35]。モンタークという名はマクギリス曰く「真実の名」[51][注 11]。乗機はグリムゲルデ[48]。
- クーデリアと鉄華団が自らの目的を達成するための手段になると考え、ドルトコロニーを離脱した彼らに地球降下の手助けをする商談を持ちかける[49]。その際に三日月に正体を見抜かれたため、その場にいたオルガとビスケットに素性を明かしテイワズに正体を明かした場合は地球降下の手助けを破棄すると脅す[49]。エドモントン攻防戦ではグリムゲルデを駆って参戦し、ガエリオに正体と真意を伝えて彼を撃破する[41]。
- ガエリオ・ボードウィン
- 声 - 松風雅也、潘めぐみ(幼年時)
- マクギリスの護衛で火星に派遣されてきた特務三佐[35]。「セブンスターズ」の武を司るボードウィン家の現当主ガルス・ボードウィン(声 - 星野充昭)の嫡男で、マクギリスとは幼少期からの友人同士[26]。育ちの良さに起因する強い正義感の持ち主で、マクギリスと共にギャラルホルンの改革を目指している[26]。乗機は紫色のシュヴァルベ[55]で、のちに先祖が搭乗していたガンダム・キマリスに乗り換える[26]。
- 桜の農園でクッキーたちを轢きかけたことに怒った三日月に絞殺されかけ、以降強い敵意を向けるようになる[26]。三日月からはマクギリス(チョコレートの人)の隣にいたことから初交戦時に「チョコレートの隣の人」[27]、ドルトコロニーでの再戦時には「ガリガリ」と呼ばれる[53]。エドモントン攻防戦では三日月との戦闘を突如現れたマクギリスによって邪魔され、さらに彼からすべての真相を知らされたことによる怒りでマクギリスを討とうとするが、激闘の末に敗北し、生死不明となる[注 12][41]。
- アイン・ダルトン
- 声 - 内田雄馬
- 火星支部所属の三尉で、配属されてから日の浅いMSパイロット[35][52]。ギャラルホルン士官である父の口利きで入隊を果たすが、母が火星出身であるという理由で、地球出身の同僚たちから不当な差別を受けている[49]。
- 初陣となったCGS基地襲撃作戦で三日月のバルバトスに敗北し[31]、上官のクランクたちが相次いで戦死したことで鉄華団への憎しみを募らせていく。鉄華団追撃のためにガエリオの部下となり、通常装備に戻した彼のシュヴァルベに乗り換える[55]。
- 地球軌道上での戦闘で撃墜されかけたガエリオを庇い瀕死の重傷を負う[54]が、禁忌とされていた阿頼耶識システムの施術を受けてグレイズ・アインの生体パーツとして組み込まれることで一命を取り留める[56]。エドモントン攻防戦ではシノやラフタたちに重傷を負わせ、市街地にて三日月をも圧倒するが、阿頼耶識の力を解放した彼に敗れて戦死する[41]。
- クランク・ゼント
- 声 - 間宮康弘
- 火星支部所属の二尉[35]。口元に古傷を持つ老練なMSパイロットで、新兵の教官も務める。火星出身のアインにも唯一対等に接する公平な人物[31][49]。
- CGSの抹殺をコーラルから命じられるも、罪のない少年兵たちを殺すことに強い抵抗を覚え、苦肉の手段としてクーデリアの身柄と鹵獲されたオーリスのグレイズの返還を賭けたMSでの決闘[注 13]を三日月に挑む[32]。結果、戦いに敗れて瀕死の重傷を負い、三日月に介錯を頼んで射殺される[32]。
- オーリス・ステンジャ
- 声 - 木島隆一
- 火星支部所属の二尉で、クランクの教え子[50]。CGS基地襲撃部隊の指揮を取り、グレイズでオルガに襲い掛かるが、地面から現れたバルバトスに撃破され戦死する[31]。
- コーラル・コンラッド
- 声 - 家中宏
- 火星支部長[35]。階級は三佐[28]。
- ノブリスからの資金援助を求めてクーデリアの暗殺を画策するが、オルガたちの奮戦とクランクの独断行為によって計画は崩れる。最後は自らグレイズに搭乗し火星低軌道上で鉄華団を襲撃するも、バルバトスに撃墜され戦死する[27]。
- カルタ・イシュー
- 声 - 井上喜久子
- 地球外縁軌道統制統合艦隊司令官を務める一佐[35]。「セブンスターズ」の第一席であるイシュー家の出身で、跡取りでもある。実家の威光もあって異例の早さで出世を果たしている[39]。大仰な言動が特徴の完璧主義者だが、高潔な人柄から部下たちの人望は厚い[39]。MSパイロットとしての技量も持ち合わせており、指揮官仕様のグレイズリッターに搭乗する[39]。マクギリスやガエリオとは幼なじみで、ガエリオは「坊や」と軽んじる一方で、マクギリスには出会った時から想いを寄せ、イズナリオの庶子であることを気にせずに接していた[56]。
- 実戦経験のないお飾りと揶揄される自身の艦隊の評価を覆すべく鉄華団を迎撃する[51]が幾度となく退けられたことで家名に傷をつける結果になる[36]。汚名を返上すべく部下とともに決闘[注 13]を挑むが、三日月の不意打ちにより瞬く間に部下を倒されて自身も瀕死の重傷を負い、駆けつけたガエリオに救助されるが帰還途中に息を引き取る[56]。
- コーリス・ステンジャ
- 声 - 木島隆一
- 地球外縁軌道統制統合艦隊・太平洋方面防衛部隊の指揮官で、オーリスの実兄[64]。エドモントン攻防戦ではグレイズに搭乗して鉄華団と交戦するが、昭弘に倒される[66][41]。
- イズナリオ・ファリド
- 声 - 速水奨
- 地球本部司令官で、ファリド家の現当主[35]。
- 妾子であったマクギリスをボードウィン家に婿入りさせると同時にカルタの後見人となることでセブンスターズ内の地位を固め、さらにアンリを通じてアーブラウの実権を握ろうと画策する[36]。しかし、マクギリスの策によって失脚し亡命する[41]。
- アルミリア・ボードウィン
- 声 - 加隈亜衣
- ガエリオの妹。9歳[73]。マクギリスとは親同士が決めた許婚の関係にあり[73]、彼を「マッキー」と呼び慕っている[52]一方で、自身がまだ子供であることに劣等感を抱いている[46]。
テイワズ
- マクマード・バリストン
- 声 - 石塚運昇
- テイワズの代表[35]。漢字名は「真紅真亞土 芭里主屯」[40]。名瀬からは「圏外圏一恐ろしい男」と評される[40]。名瀬とオルガの兄弟盃を許可したほか、三日月にも目をかけ、部下の技術者にバルバトスのオーバーホールを命じる[40]。クーデリアの理想にも共感し、彼女の後ろ盾となることを約束するが、理想を実現することで生まれる新たな争いに対する覚悟を質す[40]。一方で、鉄華団を利用してドルトコロニーの暴動を扇動したノブリスの暗躍を察知し、互いの利益のためにクーデリアの暗殺を再考するように意見する[37]。
- メリビット・ステープルトン
- 声 - 田中理恵
- 歳星を出立した鉄華団に監視役兼財務アドバイザー[注 14]として派遣された女性[35]。かつてテイワズの銀行部門に勤務しており、財政管理だけでなく医療技術や通信技術にも心得がある[33][52]。
- 鉄華団とは歳星の酒場で偶然遭遇し[40]、イサリビ乗艦後はオルガの至らない点を指摘するときもある[33][52]。地球降下後は、ビスケットらの仇討ちに燃える団員たちの心情を理解できず、今後を憂慮する[56]。
タービンズ
- 名瀬・タービン(なぜ・タービン)
- 声 - 鳥海浩輔
- タービンズのリーダー[35]。漢字名は「名瀬 蛇亞瓶」[40]。木星圏では武闘派で通っており、マクマードとは親子盃を交わすほどの信頼関係を築いている[35]。部下の女性クルー全員を自身の妻に娶っており、彼女たちとの間に多くの子供を儲けている[注 15][43]。
- マルバから差し出された資産の一部であるイサリビの返還を求めて鉄華団と戦端を開くが、彼らの実力とマルバが危険な阿頼耶識システムの手術を強いていたことを知ると戦闘を中止し、鉄華団がテイワズの傘下に入るためにマクマードと会談する約束を取り付ける[43]。その後、オルガと義兄弟の盃を交わして彼の兄貴分となる[40]。地球圏に到達してからはテイワズとしての体裁から鉄華団を表立って助けられない状態になるが、彼らが地球へ降下する際はラフタたちを秘密裏に派遣し、オルガを兄貴分として支援することを伝える[54]。
- アミダ・アルカ
- 声 - 田中敦子
- タービンズ所属のパイロットで、名瀬の第一夫人[35]。戦闘時における事実上の指揮官で、面倒見のよさから部下たちからは「姐さん」、名瀬の子供たちからは「大きなお母さん」と呼ばれ慕われている[74]。乗機はピンクに塗装されたシングルナンバーの百錬[74]。
- ラフタ・フランクランド
- 声 - 日笠陽子
- タービンズ所属のパイロット[35]。漢字名は「浪蓋 布蘭宮嵐人」[40]。快活な性格で、名瀬を「だーりん」と呼んでいる[35][75]。パイロットとしての実力は高く、乗機である百里の特性を活かした高機動戦闘を得意とする[75]。自分たちと渡り合った三日月や昭弘の実力を認め、以降はシミュレーターでの戦闘訓練につきあうなど交流を深めていく[43]。
- 地球圏到達後は名瀬の頼みで漏影を駆り鉄華団に同行する[51]。グレイズ・アインとの戦闘で乗機を大破させられるが[66]、辛うじて生き延びる[41]。
- アジー・グルミン
- 声 - 國立幸
- タービンズ所属のパイロット[42]。冷静沈着に任務を遂行する[42]。乗機は一般仕様の百錬[42]。
- 地球圏到達後は、ラフタと共に漏影に乗って鉄華団に同行する[51]が、グレイズ・アインとの戦闘で乗機を大破させられるが[66]、辛うじて生き延びる[41]。
- エーコ・タービン、ビルト・タービン、クロエ・タービン、エヴァ・タービン
- 声 - 久保ユリカ(エーコ)、芳野由奈(ビルト)、石上静香(クロエ)、山村響(エヴァ)
- ハンマーヘッドのブリッジクルーを務める女性たち[76]。エーコは漏影の整備員として鉄華団の地球降下に同行する[35]。
ブルワーズ
- ブルック・カバヤン
- 声 - 武虎
- ブルワーズの頭領[35]。クーデリアを狙って鉄華団とタービンズを襲撃するが[52]敗北。代償として戦艦1隻と全MSを没収される[46]。
- クダル・カデル
- 声 - 織田圭祐
- MS部隊の指揮官で、組織の事実上のナンバー2[44]。乗機はガンダム・グシオン[35]。筋骨隆々の肉体と、ピアスやスプリット・タンを施した奇抜な風貌が特徴で、言動には時折女性口調が混じる[44]。部下のヒューマンデブリたちをMS以下の価値しかないとして酷使し[44]、三日月からは「死んでもいい奴」と酷評される[65]。暗礁宙域で戦闘でバルバトスと交戦するが、コックピットを貫かれて死亡する[65]。
- 昌弘・アルトランド(まさひろ アルトランド)
- 声 - 山下誠一郎、Lynn(幼少期)
- 幼少時にヒューマンデブリとして生き別れた昭弘の弟[35]。乗機はマン・ロディ[35]。鉄華団襲撃の際に、図らずも昭弘と再会する[52]。ヒューマンデブリである不幸を嘆きながらも苦しい生活に耐えてきたが、鉄華団という新しい家族を得ていた昭弘に強い嫉妬を覚え、鉄華団に迎え入れようとする彼を非難する[65]。しかし兄弟の絆を捨てきれず、直後に攻撃してきたグシオンから昭弘を庇い、彼に看取られながら息を引き取る[46]。
- ビトー、アストン、デルマ、ペドロ
- 声 - 古川慎(ビトー)、熊谷健太郎(アストン)、室元気(デルマ)
- ヒューマンデブリの少年兵たち。組織の待遇に不満を抱きつつも命令に従っている。ビトーとペドロは鉄華団との戦闘で戦死する[65]が、アストンとデルマは抗争終了後、生き残ったほかの少年たちと共に鉄華団の一員として迎え入れられ[46]、エドモントンの戦闘ではオルガたちを援護するためにユージンたちとMWで参戦する[66]。
ドルトコロニー群
- サヴァラン・カヌーレ
- 声 - 平川大輔
- ビスケットたちの兄[35]で、年齢はビスケットと10歳は離れている。学業が優秀だったことから両親が働いていた工場の経営者一家に引き取られ、成長後はドルトカンパニー本社の役員として会社と労働組合の調停役を請け負っている[35]。
- 暴動を未然に防ぐためにクーデリアを首謀者としてギャラルホルンに引き渡そうと画策し、訪ねてきたビスケットに付き添っていたアトラをクーデリアと誤認して弟共々拘束するが、三日月らにより奪還され、ビスケットからも拒絶される[47]。その後も会社に対話を訴え続けるが武力衝突は避けられず、ナボナたちの死に責任を感じて自殺する[54]。
- ナボナ・ミンゴ
- 声 - 小形満
- 労働者組合の組合長[35]。鉄華団の運んできた武器を盾にドルトカンパニーに待遇改善を訴えるが、ギャラルホルンの策略によってほかの組合員たちと共に射殺される[37]。
- ソウ・カレ、ニナ・ミヤモリ、ハジメ・ツジ
- 声 - 綿貫竜之介(ソウ)、木村珠莉(ニナ)、相馬康一(ハジメ)
- ドルト3の武装デモを中継していた報道機関「ドルトコロニーネットワーク」のディレクター(ソウ)とアナウンサー(ニナ)とカメラマン(ハジメ)[37]。ギャラルホルンの一連の対応に疑問を抱き、労働者側の声も撮りたいと考えていた矢先に三日月たちと遭遇。イサリビへ同行し、クーデリアの姿を地球圏に中継する[53]。
アーブラウ
- 蒔苗 東護ノ介(まかない とうごのすけ)
- 声 - 麦人
- アーブラウの代表[35]。クーデリアの交渉相手だったが、鉄華団の地球圏到達時は贈収賄疑惑で代表を退いており、オセアニア連邦に亡命している[35]。
- クーデリアの来訪が自身が代表に返り咲く切り札になると考え、地球に降下した鉄華団に自身をアーブラウまでの護送を要求[54]。エドモントンでの議会で再選を果たす[41]。
- アンリ・フリュウ
- 声 - 沢海陽子
- 次期アーブラウ代表と目されている女性議員[35]。かつらを着用している[41]。秘密裏にギャラルホルンから支援を受けている[54]が、蒔苗が議会に間に合ったことで落選する。
- ラスカー・アレジ
- 声 - 飛田展男
- 蒔苗派の有力議員[35]。蒔苗の代表再選を果たすべく、議会で積極的なロビー活動を行う[36]。
そのほかの人物
- ノブリス・ゴルドン
- 声 - 長克巳
- 高名な大富豪[35]。表向きはクーデリアのスポンサーとして火星独立運動を支援している[31]が、実際はクーデリアを悲劇のヒロインとして抹殺し、地球圏の富裕層と圏外圏の貧困層との武力衝突から生まれる膨大な利益を得ようと画策していた[37]。しかし、真相を知った上で自身を利用しようとするクーデリアの姿に考えを改める[53]。
- オルクス
- 声 - 乃村健次
- 民間運送業者オルクス商会の代表。トドの仲介で表向きは方舟までの鉄華団の案内役を請け負うが、裏ではギャラルホルンにその情報を売ることで便宜を引き出そうと画策する[27]。ギャラルホルンと共に自社の艦でイサリビに攻撃を仕掛けるが、オルガの奇策で逃亡を許す[27]。
登場メカニック
本作に登場する兵器は、他のガンダムシリーズの兵器よりも頑丈さが強調されており、撃墜されてもほとんど爆散はせず、機体がひしゃげて行動不能となる描写が多い。これは監督の長井が以前から「過酷な宇宙空間で運用される兵器は、かなり強固であるはず」という考えを持ち、他作品で機体が容易に破壊される描写に違和感を抱いていたことによる[1]。また、他のガンダムシリーズ作品では一般的に普及しているビーム兵器は本作には登場せず、実弾火器や実体武装が主流となっている。
デザインは複数のデザイナーが分担して行っており、ガンダム・バルバトスを鷲尾直広、ガンダム・グシオンとガンダム・キマリス、ロディ・フレーム機、ギャラルホルンの戦艦を形部一平、グレイズ・フレーム機とヴァルキュリア・フレーム機、イサリビを海老川兼武、テイワズ・フレーム機を篠原保、ガンダム・グシオンリベイクとイサリビ以外の強襲装甲艦、周辺メカ、美術設定を寺岡賢司がそれぞれ担当している[29]。
モビルスーツ
本作のMSは、厄祭戦時代に開発・大量投入された兵器とされており、工業技術が低下した戦後の時代では希少かつ高価な存在となっている。フレームから新規に製造開発できる工業力を持つ勢力はギャラルホルンのみとされ[30]、そのほかの勢力はレストアした厄祭戦時代の機体や当時の設計図を基に製造した機体を使用している[5]。
他作品よりも内部骨格に踏み込んだ設定がなされており、規格化された各種フレームに装甲や武装を施すことで機体のバリエーションを生み出している[1]。同一フレーム機同士は高い互換性があり、別の機種でもパーツの交換が行える。フレームを構成する「高硬度レアアロイ」は非常に頑強で、MSの接近戦用の武装にも使用されている[5]。
ガンダム・フレーム
厄祭戦末期、ギャラルホルンの前身組織が開発したフレームの一つ[36][55]。本作におけるガンダムタイプとはこのフレームを採用したMSを指し、該当すればガンダム・グシオンのような機体でもガンダムとして区分される[1]。セブンスターズの祖先たちが搭乗し、厄祭戦を終結させた功績を持つことから「歴史に多大な影響を与えた機体」と呼ばれる[26][77]。
2基のエイハブ・リアクターを並列稼働させる動力方式を採用しており、約300年後に開発された現行MSをも凌駕する出力を発揮する[60][78]。反面、リアクターの並列稼働が技術的に困難を極めたことから、総生産数は72機に止まった[55]。コクピットブロックはフレームと一体化しており、パイロットの生残性に優れる[5]。阿頼耶識システムの力を限界まで発揮すべく設計されている[36]が、通常の操縦系統への換装も可能となっている[29]。
終戦から約300年後の本編では26機の存在が確認されている[29]が、当時の資料の多くが失われているため整備やパーツの調達が難しく、満足な稼働状態の機体は少ない[59]。
フレームのデザインは篠原保が主役機のコンペティションで提出したガンダムが元となっており、作品内のガンダムの外装はそれに被せるようにデザインされている[5][78]。各機体の固有名称は長井がソロモン72柱の悪魔を元に名付けており、鷲尾はバルバトスの二枚爪や足先などに悪魔の意匠を反映させたと語っている[78][29]。
ガンダム・バルバトス GUNDAM BARBATOS | |
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型式番号 | ASW-G-08 |
所属 | CGS→鉄華団 |
全高 | 18.0m 18.8m(第6形態) |
本体重量 | 28.5t 30.5t(第6形態) |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
動力源 | エイハブ・リアクター×2 |
武装 | メイス×1(第5形態以前) ガントレット×1(第2形態以前) 300mm滑空砲(60mmマシンガン)×1(第2形態 - 第5形態) GR-Es02 ワイヤークロー×1(第3形態) 太刀×1(第4形態以降) 170mm機関砲 / 迫撃砲×2(第5形態以降) 大型特殊メイス(レンチメイス)×1(第5形態以降) |
搭乗者 | 三日月・オーガス |
- ASW-G-08 ガンダム・バルバトス
- 三日月・オーガスの搭乗機[55]。火星の砂漠地帯に放置されていたところをマルバ・アーケイによって発見され、将来的な転売も見込んでCGS基地の動力炉として利用されていた[59]。発見当初からコクピット周りの部品が抜き取られていたが、ギャラルホルン襲撃の際にナディ・雪之丞・カッサパたちによって三日月のMWのコクピットを組み込まれることで再起動を果たす[59]。
- 各種兵装の換装による高い汎用性が特長で、背部アタッチメントのサブアームを展開することで、接続した武装を使用することができる[79]。鉄華団の主戦力となってからは、敵機から得たパーツや武装を追加・換装していくことで戦闘能力を高めていく。三日月が機体に慣れていくにつれて阿頼耶識のリミッターが限界まで外されていき、ほかのパイロットでは機体からの情報フィードバックに耐えられなくなる[53]。
- なお、ゲームSDガンダム GGENERATION』シリーズには「バルバトス」という名前のオリジナルMSが本作放送開始前の2011年より登場しているが、直接的な関係はない。
- 第1形態
- 火星で発見された当初の姿[57]。両肩の装甲が欠損し、左腕にはガントレットが取り付けられている[55]。厄祭戦から300年以上を経ているため各部が劣化しており、本来の性能を発揮できない状態となっている[55]が、この状態でもグレイズを圧倒する出力を持つ[31]。
- 再起動時の初期武装は、先端部にパイル射出機構を備えた高硬度レアアロイ製メイス[57]。クランクとの決闘の際は、鹵獲したグレイズの肩アーマーを左肩に装着する[32]。
- 第2形態
- 火星低軌道上でギャラルホルンを迎撃した際の姿[55]。白と青に塗り替えられたグレイズの肩アーマーを内外逆向きにして装着している。射撃武装として、60mmマシンガンを同軸配置した折りたたみ式の300mm滑空砲[注 16]を装備する[77]。
- 第3形態
- タービンズと交戦した際の姿[55]。火星低軌道上での戦闘で失われたガントレットの代わりに、ガエリオのシュヴァルベから奪取したワイヤークローを装備する[55]。
- 第4形態
- 厄祭戦当時の資料を元に歳星の技術者たちが復元させた本来の姿[57]。機体の重量バランスとリアクターが再調整されたことで出力が向上し、よりパイロットの感覚に近い挙動が可能となっている[57][80]。ただし復元されたのはあくまで外装だけで、完全に厄祭戦当時の性能には至っていないとされる[5]。歳星のファクトリーで錬成された軽量かつ高強度の太刀を追加装備し[57]、2度目のグシオンとの戦闘以降は柄が追加されている[29]。
- 第5形態
- 地球降下直前にモンターク商会から提供されたパーツで改修された姿[55]。胸部に対キマリス用のリアクティブアーマー、腰部にシュヴァルベ(アイン機)から回収したスラスターを追加している[29]。新武装として両腕にクタン参型の迫撃砲を装備する[29]。
ガンダム・グシオン GUNDAM GUSION | |
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型式番号 | ASW-G-11 |
所属 | ブルワーズ |
全高 | 18.0m |
本体重量 | 44.4t |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
動力源 | エイハブ・リアクター×2 |
武装 | 頭部バルカン砲×2 グシオンハンマー×1 90mmサブマシンガン×1 バスターアンカー×4 手榴弾×2 グシオンアックス×1 グシオンチョッパー×1 |
搭乗者 | クダル・カデル |
ガンダム・グシオンリベイク GUNDAM GUSION REBAKE | |
型式番号 | ASW-G-11 |
所属 | 鉄華団 |
全高 | 18.0m |
本体重量 | 35.1t |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
動力源 | エイハブ・リアクター×2 |
武装 | 120mmロングレンジライフル×1 グシオンリベイクハルバート×1 シールド×1 300mm滑空砲(60mmマシンガン)×2 |
搭乗者 | 昭弘・アルトランド |
- ASW-G-11 ガンダム・グシオン
- ブルワーズのクダル・カデルの搭乗機[55]。高密度のデブリ地帯で発見され、その宙域で活動する海賊たちの間を転々としてきた[44]。
- エイハブ・リアクターの出力を最大限に活かす超重装甲を装着することで、対空機銃をものともしない堅牢さを得ている[44]。この装甲と内部フレームに組み込まれた専用の延長パーツによって肥大化した体型となっている[83]。発見後は宇宙戦に対応した改修が施され、各部の高出力スラスターによって見た目に似合わない機動性を発揮する。しかし燃費性能は著しく悪く、装甲内部に増設された大型推進剤タンクを用いても稼働時間は短い[44]。コクピットはクダルの阿頼耶識システムに対する不信から、通常タイプに換装されている[68]。
- 武装は信号弾も発射可能な頭部バルカン砲[46]、15トン以上の重さを持つスラスター内蔵の質量破壊武器グシオンハンマー、射撃用の90mmサブマシンガン[44][55]、胸部内蔵の400ミリ砲バスターアンカー4門[65]、投擲用の手榴弾。追加兵装として、射出可能なハンマーと実体刃鎌で構成されるグシオンアックス、鉈の峰側に増速用のスラスターが内蔵されたグシオンチョッパーが設定されている[84]。
- ASW-G-11 ガンダム・グシオンリベイク
- 鉄華団が鹵獲したグシオンを、タービンズの技術者たちが全面改修した機体[55]。グレイズ改に次ぐ昭弘・アルトランドの搭乗機となる[55]。
- 外装をバルバトスの予備装甲に換装したことで本体重量が軽量化され、欠点だった稼働時間の大幅な延長と重力下での運用能力を獲得している[68]。改修前の脛部装甲は背部のブースターポッド2基に、背面装甲は腰部のリアスカートに改造されている[68]。ブースターポッドにはグレイズの腕を転用したサブアームが内蔵され、武装の携行も可能となっている[68]。リアスカートは取り外して手持ちのシールドにすることで、改修前と同様の高い防御力を発揮する[68]。改修前では取り外されていた阿頼耶識システムは、鹵獲したマン・ロディのパーツを用いることで再搭載されている[68]。頭部には遠距離支援用の高感度センサーが搭載され、フェイス部分を遮蔽した精密射撃モードへの変形機構を備えている[55]。
- 武装はグレイズのライフルにテイワズ製の延長バレルとスコープを増設した120mmロングレンジライフル[68]、柄の伸縮によってリーチの調節が可能な「グシオンリベイクハルバート」[85]。
ガンダム・キマリス GUNDAM KIMARIS | |
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型式番号 | ASW-G-66 |
所属 | ギャラルホルン |
全高 | 19.3m |
本体重量 | 31.7t |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
動力源 | エイハブ・リアクター×2 |
武装 | グングニール(120mm砲)×1 コンバットナイフ×1 スラッシュディスク×2 |
搭乗者 | ガエリオ・ボードウィン 初代ボードウィン卿 |
ガンダム・キマリストルーパー GUNDAM KIMARIS TROOPER | |
型式番号 | ASW-G-66 |
所属 | ギャラルホルン |
全高 | 19.1m |
本体重量 | 32.7t |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
動力源 | エイハブ・リアクター×2 |
武装 | デストロイヤー・ランス(140mm機銃)×1 キマリスサーベル×1 キマリスシールド×1 機雷 |
搭乗者 | ガエリオ・ボードウィン |
- ASW-G-66 ガンダム・キマリス
- シュヴァルベ・グレイズに次ぐガエリオ・ボードウィンの搭乗機[26]。かつてボードウィン家の始祖が搭乗していた機体で、厄祭戦を終結させたギャラルホルンの象徴的MSとして語り継がれている[26]。終戦後は式典などの形式的な行事に使用されていたが、ガエリオの意向で再度実戦に投入される[26]。
- 西洋の甲冑騎士のような外観が特徴で、その姿どおり近接戦闘に特化している[26]。各部の高出力ブースターによって高い機動性と突進力を発揮し、特に脚部ブースター展開時は、姿勢制御能力の低下と引き換えに素早い方向転換と急加速を可能にしている[26]。長距離移動や低軌道上での戦闘では、オプションの背部ブースターを追加装備する[86]。頭部には高速移動中の確実な目標補足を可能にするための高精度センサーが内蔵されており、上部に尖った独特の形状を持つ[87]。
- 武装は120mm砲内蔵の大型ランス「グングニール」、腰背部に懸架された至近距離用の折りたたみ式コンバットナイフ、両肩に内蔵された対ナノラミネートアーマー用射出兵器「スラッシュディスク」[26]。
- ASW-G-66 ガンダム・キマリストルーパー
- 外装の大半を換装した地上戦・長期戦仕様[55]。頭頂部のセンサーがトサカ状に変更され、装甲の小型化と削減を行うことで機体を軽量化している[88]。リアスカートはスラスターを備えた大型タイプに換装され、脚部を四本脚に変形させた「トルーパー形態」となることで、ホバリングによる高速移動が可能となる[88]。武装は140mm機銃とスラスター機構を内蔵した「デストロイヤー・ランス」、予備武装の「キマリスサーベル」を収納した「キマリスシールド」、リアスカートに収納された各種の機雷[88]。手持ち武装の保持を確実に行うため、腰部にはサイドスカート兼用の折りたたみ式サブアームを装備している[88]。
グレイズ・フレーム
ギャラルホルンの現行MSに採用されているフレーム[89]。厄祭戦時代のフレームと比べて構造の大幅な簡略化と軽量化がなされ、高い生産性と整備性を両立している[90]。最高出力を除く総合性能ではガンダム・フレームを上回るとされる[5]。採用機共通の特徴として頭部に球状の高精度せンサーを内蔵しており、周囲の装甲を展開することで索敵モードとなる[89]。
デザインは海老川兼武が担当し、旧式のガンダム・フレームよりも最新型らしい洗練されたイメージが押し出されている[5][8]。
グレイズ GRAZE | |
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型式番号 | EB-06 / EB-06s(指揮官機) |
所属 | ギャラルホルン |
全高 | 17.8m |
本体重量 | 30.2t |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
動力源 | エイハブ・リアクター |
武装 | GR-W01 120mmライフル×1 GR-H01 9.8mバトルアックス×1 バズーカ砲×1 シールド×1 |
搭乗者 | クランク・ゼント アイン・ダルトン オーリス・ステンジャ(指揮官機) コーラル・コンラッド(指揮官機) ギャラルホルン兵士 |
グレイズ(地上戦仕様) GRAZE GROUND TYPE | |
型式番号 | EB-06j |
所属 | ギャラルホルン |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
動力源 | エイハブ・リアクター |
武装 | GR-W01 120mmライフル×1 GR-H01 9.8mバトルアックス×1 GR-H02 バトルブレード×1 |
搭乗者 | コーリス・ステンジャ ギャラルホルン兵士 |
グレイズリッター GRAZE RITTER | |
型式番号 | EB-06r / EB-06rs(指揮官機) |
所属 | ギャラルホルン地球外縁機動統制統合艦隊 |
全高 | 18.7m |
本体重量 | 32.1t |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
動力源 | エイハブ・リアクター |
武装 | GR-W01 120mmライフル×1 GR-H01 9.8mバトルアックス×1 GR-Hr01 ナイトブレード×1 |
搭乗者 | カルタ・イシュー(指揮官機) カルタ親衛隊 |
グレイズ改 GRAZE CUSTOM | |
型式番号 | EB-06/tc |
所属 | 鉄華団 |
全高 | 17.9m |
本体重量 | 28.2t |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
動力源 | エイハブ・リアクター |
武装 | GR-W01 120mmライフル×1 GR-H01 9.8mバトルアックス×1 バズーカ砲×1 |
搭乗者 | 昭弘・アルトランド |
流星号(グレイズ改弐) RYUSEI-GO(GRAZE CUSTOM II) | |
型式番号 | EB-06/tc2 |
所属 | 鉄華団 |
全高 | 18.9m |
本体重量 | 31.2t |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
動力源 | エイハブ・リアクター |
武装 | GR-W01 120mmライフル / ショートバレルライフル×1 GR-H01 9.8mバトルアックス×1 |
搭乗者 | ノルバ・シノ |
- EB-06 グレイズ
- ギャラルホルンの主力量産型MS[89]。
- 装備の換装であらゆる環境に対応できる万能機として設計されており、次期主力機の開発が疑問視されるほどに現場での運用評価は高い[91]。パイロットを問わない高い操縦性を持つ一方で、平準化された性能に不満を持つ上級パイロットもおり、より高性能のシュヴァルベ・グレイズが開発されるきっかけとなった[5]。
- 地上型は重力下での運用に適した軽量装甲を採用し、大腿部に2基のメインブースターを装備[55]。宇宙型はブースターを腰部から背部に移動させることで、高速での移動能力を得ている[注 17][91]。指揮官機はエイハブウェーブ下での運用に対応した小型ブレードアンテナが頭部に追加され、通信距離が一般機の2倍に強化されている[91]。
- 基本武装は、ショートバレルへの換装も可能な120mmライフルと、接近戦用の9.8mバトルアックス。オプションとしてナノラミネートアーマー製耐熱シールド[92]、肩部ラックに懸架可能なロケット式バズーカ砲[93]、マニピュレーター用の姿勢制御グリップを備えた大型ブースターが用意されている[93]。
- EB-06j グレイズ(地上戦仕様)
- 地球の地上部隊に配備されている機体[55]。足首の形状が通常のグレイズと異なり、大腿部に箱型のブースターを装着している[55]。独自の武装として、軽量で取り回しに優れたバトルブレードを背部に装備する[55]。カラーリングは太平洋方面防衛部隊が灰色、エドモントン駐留部隊が赤茶色。
- EB-06r グレイズリッター
- 地球外縁軌道統制統合艦隊に配備される姉妹機[55]。
- 低軌道上での戦闘に対応した高機動型で、通常のグレイズと異なる鶏冠状の頭部アンテナと、スラスター内蔵の大型肩部装甲を持つ[39]。これらの設計は兵器としての実用性だけでなく、ギャラルホルンの理念を体現するという思想が反映されており、式典行事にも使用されている[39]。カルタ・イシューが搭乗する指揮官機は肩部装甲が延長され、頭部と肩の一部が赤く塗装されている[39]。宇宙型は小型スラスターを増設した一般機用背部ブースター、地上型は箱型のブースターを大腿部に装備する[81]。専用武装として、両刃のナイトブレードを装備する[39]。
- EB-06/tc グレイズ改
- 鉄華団が鹵獲した2機のグレイズから、使用可能なパーツを抜き出して1機に集約した改修機[67]。エイハブ・リアクターはクランク機のものが使われており[27]、オーリス機のリアクターはタービンズの手により売り払われる[40]。本来は鉄華団の運営資金の足しとして転売される予定だったが、火星低軌道上で遭遇したギャラルホルンを迎撃するために昭弘・アルトランドが搭乗し、以降は鉄華団の正式な戦力となる[67]。
- バルバトスの攻撃で損傷した頭部や肩アーマーは独自品に交換され、背部には単発式の高推力ブースターが増設されている[55]。改修前よりも上半身の装甲強度は低下しているが、軽量化によって宇宙空間での機動性が向上している[67]。グレイズの利点である整備性と操縦性の高さも引き継がれており、MWの整備経験しかない鉄華団のメカニック陣や阿頼耶識システムに慣れていた昭弘にも扱いが容易な機体となっている[5][67]。
- 武装は通常のグレイズの標準装備に加え、火星低軌道ステーションでアーレス隊所属機から奪ったバズーカ砲を肩部にマウントする[93]。
- EB-06/tc2 流星号(りゅうせいごう) / グレイズ改弐(グレイズかいに)
- テイワズの技術で再改修されたグレイズ改[55]。グシオンリベイクに乗り換えた昭弘に代わってノルバ・シノが搭乗する[69]。
- 自身の戦意が高揚するというシノの要望により、全身がピンクに塗り替えられ[注 18][37]、側頭部にはライド・マッスによる眼と牙のノーズアート、後頭部には大型アンテナが追加されている[69]。「流星号」とはシノが独自に付けた愛称で、鉄華団内ではあまり浸透していない[69]。
- 肩部装甲とリアスカートが百錬のものに換装され、内蔵されたスラスターによって機動性と姿勢制御能力が向上している[69]。脚部にはクタン参型の小型アームを接続するための機構が追加され、背部に装着されるメインユニットと併用することで、軌道上での戦闘で高い優位性を発揮する[69]。操縦系統には、鹵獲したマン・ロディの阿頼耶識システムを導入[69]。グレイズの完成された制御系統に無理やりシステムを組み込んでいるため交感能力はガンダム・フレームに遠く及ばないが、鉄華団パイロットにはむしろあつかいやすい機体となっている[69]。
シュヴァルベ・グレイズ SCHWALBE GRAZE | |
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型式番号 | EB-05s |
所属 | ギャラルホルン |
全高 | 18.1m |
本体重量 | 32.5t |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
動力源 | エイハブ・リアクター |
武装 | GR-W01 120mmライフル×1 ショートライフル+ランスユニット(ガエリオ機)×1 GR-H01 9.8mバトルアックス×1 GR-Es02 ワイヤークロー×1 |
搭乗者 | マクギリス・ファリド ガエリオ・ボードウィン アイン・ダルトン |
- EB-05s シュヴァルベ・グレイズ
- グレイズと共通の試作機から発展したカスタム機[73]。
- 指揮官やエースパイロット用に開発された姉妹機で[5]、低出力時の安定性に劣る分、高出力が求められる高機動戦闘で真価を発揮する[73]。背部に惑星間航行艦の技術を用いた「GR-Es01 フライトユニット」を装着しており、肩部・腰部・脚部のブースターを併用することで、重力下でも高い飛行能力を発揮する[73][90]。頭部は上下二段式のセンサーと大型アンテナを採用した独自の形状を持つが、内部にはグレイズと同型の球状センサーが収納されている[73]。青いマクギリス機や紫のガエリオ機など、パイロットに合わせたカラーリングやカスタマイズが施された機体が多い[73]。武装はグレイズと共通で、左腕に有線射出式のワイヤークローを追加装備する[73]。ガエリオ機は、ショートライフル先端に対ラミネートアーマー用の大型ランスユニットを装着している[55][79]。
グレイズ・アイン GRAZE EIN | |
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型式番号 | EB-AX2 |
所属 | ギャラルホルン |
全高 | 22.2m |
本体重量 | 38.6t |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
動力源 | エイハブ・リアクター |
武装 | 専用大型アックス×2 肩部格納式機関銃×2 パイルバンカー×2 スクリューパンチ×2 ドリルキック×2 |
搭乗者 | アイン・ダルトン |
- EB-AX2 グレイズ・アイン
- ギャラルホルンが密かに開発した阿頼耶識システム用の実験機[94]。実験の終了と共に一度廃棄されたが、阿頼耶識システムの施術を受けたアイン・ダルトンを生体ユニットとして組み込むことで起動し、エドモントンでの鉄華団迎撃に投入される[66]。
- パイロットと機体の一体化を推し進めた結果、より生身の感覚に近くなるように腕部と脚部が再設計されている[94]。これによって機体は大型化したが、阿頼耶識システムとの交感によって俊敏かつ繊細な機動を実現している[55]。
- 武装は背部の専用大型アックス二振り、肩部格納式機関銃2門、両腕の単装式パイルバンカー2基[94]。両手部とクロー状の両足部はそれぞれ高速回転することでスクリューパンチ、ドリルキックとして機能する[94]。
テイワズ・フレーム
テイワズが宇宙海賊などへの対抗策として、厄祭戦後期に設計された高出力機を原型に開発したフレーム[29]。エイハブ・リアクターは厄祭戦当時のものを流用しているが、ギャラルホルン以外の勢力では初めてフレームから新造された[29]。
百里 HYAKURI | |
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型式番号 | STH-14s |
所属 | テイワズ |
全高 | 18.5m |
本体重量 | 33.4t |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
動力源 | エイハブ・リアクター |
武装 | JEE-101 110mmライフル×2 ナックルシールド×2 JEE-102 輪胴式グレネードランチャー×1 JEE-103 四連式ロケットランチャー×1 |
搭乗者 | ラフタ・フランクランド |
- STH-14s 百里(ヒャクリ)
- 哨戒・偵察任務用に開発された高機動型MS。戦闘時は百錬2機との小隊運用を基本としている[75]。
- ブースターとエイハブ・ウェーブ探知用のセンサーを内蔵した大型バックパックを装備し、両腕を収納することで巡航形態に変形する[75]。バックパック装着時は機体重心が上半身に大きく偏るため、地上での運用には適さない[75]。バックパックは兵装ラックとしての機能も有しており、高精度センサーによる索敵に特化した情報支援型や、拠点防衛用の火力支援型などのバリエーションも存在する[75]。
- 主武装は2挺の110mmライフルや炸裂弾を装填している輪胴式グレネードランチャーで[55][93]、バックパック下部は攻防一体のナックルシールドとなる[75]。
百錬 HYAKUREN | |
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型式番号 | STH-05(一般機) STH-05/AC(アミダ機) |
所属 | テイワズ |
全高 | 18.2m |
本体重量 | 35.5t |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
動力源 | エイハブ・リアクター |
武装 | JEE-201 100mmライフルカノン(一般機)×1 JEE-205 130mmアサルトライフル(アミダ機)×1 JEE-202 片刃式ブレード×1 JEE-203 ナックルガード×2 JEE-103 四連式ロケットランチャー×1 |
搭乗者 | アジー・グルミン アミダ・アルカ(シングルナンバー機) |
漏影 ROUEI | |
型式番号 | STH-05R |
所属 | タービンズ |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
動力源 | エイハブ・リアクター |
武装 | ショートライフル×1 ヘビークラブ×1 ロケットランチャー×1 |
搭乗者 | ラフタ・フランクランド アジー・グルミン |
- STH-05 百錬(ヒャクレン)
- 汎用型主力MS[55]。カラーリングは一般機が青系統[55]、アミダ・アルカが搭乗するシングルナンバー機はピンク系統に塗装されている[74]。本格的な量産体勢はまだ整っておらず、現状では先行生産された44機のみが稼働している[42]。
- 全領域での運用を想定しており、アステロイドベルトやデブリ帯といった障害物の多い環境では近接格闘で威力を発揮する耐衝撃性に優れた重装甲を装備し[42]、重力下では軽量化された装甲を装備する[74]。また、9つの下部組織に配備された初期型9機は「シングルナンバー」と呼ばれ、リアクターやフレームに高純度の「木星メタル」を使用したことで10機目以降の機体を上回る反応速度と最高出力を発揮する[74]。
- 主武装は100mmライフルカノンと腰背部の鞘付きの片刃式ブレードで、サイドアーマーの一部は放電機能を備えたナックルガードとなる[42]。アミダ機は、ライフルカノンの代わりにエウロ・エレクトロニクス製の130mmアサルトライフルを装備する[74]。百里と共通のオプション兵装として、各種弾頭を選択可能な四連式ロケットランチャーを肩部に追加装備する[93]。
ロディ・フレーム
厄祭戦中期に大量生産され、幅広く普及した汎用型フレーム[45]。戦後は民間の作業機として利用されているほか、宇宙海賊のMSの骨格として流用されている[38]。
マン・ロディ MAN RODI | |
---|---|
型式番号 | UGY-R41 |
所属 | ブルワーズ |
全高 | 17.1m |
本体重量 | 40.6t |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
動力源 | エイハブ・リアクター |
武装 | 頭部バルカン砲×2 90mmサブマシンガン×1 ハンマーチョッパー×1 手榴弾×1 |
搭乗者 | 昌弘・アルトランド ビトー アストン デルマ ペドロ ほか |
- UGY-R41 マン・ロディ
- ブルワーズの主力MS[45]。積載量の限界まで強度を上げた重装甲を装着することで、防御力を高めている[45]。各部のスラスターによって宇宙空間での充分な機動性を確保しているが、重量化による燃料消費量の多さから稼働時間は短い[45]。脚部は膝から下のフレーム自体を除去した完全な推進器として特化されており、重力下での歩行能力を持たない[5]。
- 武装は頭部のバルカン砲2門[83]、腰部に懸架される90mmサブマシンガン、鉈の峰側に打撃用のハンマーが付いたハンマーチョッパー、手榴弾[55]。
スピナ・ロディ SPINNER RODI | |
---|---|
型式番号 | UGY-R38 |
武装 | ライフル×1 ハンマー×1 |
搭乗者 | ドルト組合員 |
- UGY-R38 スピナ・ロディ
- 多くの勢力で普及しているMS[55]。武装はライフルと、腰部ラックに懸架されたハンマー[53][29]。
- ドルトコロニーの労働組合は蜂起した際にコロニーの外壁修復作業に使っていた数機を使用するが、あらかじめ火器やスラスターが不調となる細工が施されていたため、ギャラルホルンに一方的に破壊される[53]。
ヴァルキュリア・フレーム
厄祭戦末期に製造されたフレームの一つ[55]。同時期のフレームよりも軽量かつシンプルな構造が特長で、高いエネルギー消費効率と機動性を両立している[48]。戦場の主力となりうる性能を持ちながらも、同時期に開発されたガンダム・フレームが注目されたため生産数は10機以下に止まり、実戦記録もほとんど残されていない[29]。しかし、戦後はその設計思想が再評価され、ギャラルホルンのグレイズ・フレームの原型となった[48]。頭部センサーを露出させた索敵モードなど、各部にグレイズ・フレームとの共通性を持つ[48]。
グリムゲルデ GRIMGERDE | |
---|---|
型式番号 | V08-1228 |
所属 | モンターク商会 |
全高 | 18.5m |
本体重量 | 29.2t |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
動力源 | エイハブ・リアクター |
武装 | 110mmヴァルキュリアライフル×1 ヴァルキュリアブレード×2 ヴァルキュリアシールド×2 |
搭乗者 | モンターク(マクギリス・ファリド) |
- V08-1228 グリムゲルデ
- モンタークに扮したマクギリスが搭乗する真紅のMS[48]。グレイズ・フレーム機の直接の原型機でもある[48]。
- ヴァルキュリア・フレームの利点を活かした軽量な高機動機として完成し、宇宙・地上の両方で高い適応性を発揮する[48]。ただし、軽量ゆえに近接戦闘時の打撃力に劣っており、有効打を与えるには機体の的確な重心コントロールが要求される[48]。
- 武装は機体の重量バランスを考慮して開発された「110mmヴァルキュリアライフル」、両腕の「ヴァルキュリアシールド」、ガンダム・フレーム以上の硬度を持つ希少金属製の「ヴァルキュリアブレード」二振り[48][29]。シールドはブレードの鞘も兼ねており、先端から刀身を直接展開させる機構を持つ[48]。
モビルワーカー
厄祭戦後の世界における主要な兵器、および作業機械。戦闘車両の延長上にあるメカで、水素エンジンを主な動力源とする[60]。MSと比べてはるかに小型で性能も大きく劣るが、安価で数が揃えやすいことから多くの勢力で運用されている。
CGSモビルワーカー CGS MOBILE WORKER | |
---|---|
型式番号 | TK-53 |
所属 | CGS、鉄華団 |
全高 | 3.5m |
本体重量 | 2.2t |
動力源 | 水素エンジン |
武装 | 30mmマシンガン×2 ミサイルランチャー×2 |
搭乗者 | 三日月・オーガス オルガ・イツカ ユージン・セブンスターク 昭弘・アルトランド ノルバ・シノ ビスケット・グリフォン ダンジ・エイレイ ほか |
CGSモビルワーカー(宇宙用) CGS MOBILE WORKER SPACE TYPE | |
型式番号 | TK-53/s |
所属 | 鉄華団 |
全高 | 3.5m |
本体重量 | 2.3t |
動力源 | 水素エンジン |
武装 | 30mmマシンガン×2 ミサイルランチャー×2 |
搭乗者 | オルガ・イツカ ユージン・セブンスターク ノルバ・シノ タカキ・ウノ ほか |
- TK-53 CGSモビルワーカー
- CGSの主力機[79]。他勢力のMWよりも旧式で性能も大きく劣っている[55]。武装は30mmマシンガンやミサイルランチャーなどを機体の両側に選択して装備する。後部にカーゴベイを取り付ることで、輸送機としても使用可能。下部の三脚部分は走行用ローラーとなっている。参番組用の機体は、非合法な阿頼耶識システム対応機となっている。三日月機は白、昭弘機は青、シノ機はピンクでそれぞれ塗装されている[50]。
ギャラルホルンモビルワーカー GJALLARHORN MOBILE WORKER | |
---|---|
型式番号 | NK-17 |
所属 | ギャラルホルン |
全高 | 6.3m |
本体重量 | 3.6t |
動力源 | 水素エンジン |
武装 | 大口径砲×1 ロケット砲(大口径砲と選択装備)×1 機銃×1 |
搭乗者 | ギャラルホルン兵士 |
- NK-17 ギャラルホルンモビルワーカー
- ギャラルホルンに配備されている新型機[30][84]。一般のMWよりも大型で高出力を発揮する[84]。武装は機体上部の大口径砲またはロケット砲と、下部の機銃[84]。
ユニオンモビルワーカー UNION MOBILE WORKER | |
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型式番号 | UW-33 |
全高 | 4.3m |
本体重量 | 2.8t |
武装 | 砲塔×1 |
搭乗者 | ドルト組合員 |
- UW-33 ユニオンモビルワーカー
- 木星の重工業メーカーが開発した最新鋭機[86]。多くの勢力が自衛目的で使用している[86]。武装は上部の砲塔一門[86]。ドルトコロニーの労働組合がGNトレーディングを通じて購入したが最後まで武力行使を控えていたため一方的に破壊される[33][37]。
艦船
強襲装甲艦
厄祭戦時代に運用されていたエイハブ・リアクター搭載艦。MSやMWの艦載機能を持ち、各種砲塔や機銃、ミサイルなどの火器や、艦体固定および敵艦補足用のアンカーを装備している。通常火器が効きにくいナノラミネートアーマー搭載艦艇に対しては、同じナノラミネートアーマー製の前面装甲による吶喊や、歩兵による制圧戦が効果的とされる[60][55]。約300年後の本編では、民間業者を含めた多くの組織が改修を繰り返して運用している[55]。
イサリビ ISARIBI | |
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艦籍番号 | NOA-0093[27] |
所属 | CGS→鉄華団 |
全長 | 300m[83] |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
動力源 | エイハブ・リアクター |
武装 | 主砲×5 対空砲×2 ワイヤーアンカー×2 ミサイル発射管 |
- イサリビ
- 「方舟」に係留されているCGSの母艦[55]。経営権もろとも鉄華団に接収され、クーデリアの地球までの護衛任務に使用される。本来の艦名は「ウィル・オー・ザ・ウィスプ」だが、CGSの名残を嫌ったオルガによって改名される[28]。航海中はライド・マッスによって、艦内や船体に鉄華団の団章や絵が描かれていく。戦闘時には、艦橋を船体内部に収納する機構を持つほか[62]、阿頼耶識システムとの連動による操艦モードを備えている[65]。武装は前部の連装主砲4基、後部主砲1基、艦橋両横の対空砲2基、艦首のワイヤーアンカー2基[83]、閃光弾や煙幕弾などの各種弾頭を装填可能なミサイル発射管[27][62]。
- ハンマーヘッド
- タービンズの母艦[55]。艦籍番号TIR-0009[65]。左右へと張り出した巨大な艦首装甲が特徴。エイハブ・ウェーブを一時的に隠蔽する装備を持つ[62]。武装は主砲や対空砲、ミサイル発射管、対艦ナパーム弾など。艦内には名瀬の子供たちのための託児室も設けられている[43]。
- ブルワーズ艦(仮称)
- ブルワーズの所属艦。暗礁宙域での戦いで鉄華団とタービンズに敗れ、賠償金として鉄華団に接収された[46]。鉄華団の地球降下時は、囮役となったイサリビを守るための盾として利用され、敵艦隊からの艦砲射撃を浴びて破壊されるが、その際に積載していたナノミラーチャフをばら撒き、イサリビを一時的に見失わせた[51]。
- オルクス艦(仮称)
- オルクス商会が運用する艦。イサリビとの戦闘で艦体を損傷する[27]。カラーリングは緑色。
そのほかの艦船
- ビスコー級クルーザー
- ギャラルホルンや民間企業で運用されている箱型輸送艇。小型ながらもMSの搭載能力を持つ。
- ヴィルム
- マクギリスとガエリオが火星支部へ向かう際に乗っていた艦[50]。
- ハーフビーク級戦艦
- ギャラルホルンの宇宙戦艦。主力艦艇として多数が配備されている。艦底部にカタパルトを持つ。武装は前部の連装主砲2基とミサイルランチャー、両側面の対空砲4基。カラーリングはアリアンロッド艦隊が暗い青色、地球外縁軌道統制統合艦隊は白。
- スレイプニル
- ボードウィン家の専用艦[33]。カラーリングは青紫。
- 強襲揚陸艦
- ギャラルホルンの海上艦艇。武装は主砲やミサイル発射基。
- 歳星(さいせい)
- テイワズの本部として機能する大型惑星間巡航船[57]。大規模な遠心重力ブロックを持ち、内部にはマクマードの屋敷や市街地、整備工場などが存在する[43]。
そのほかの兵器
クタン参型 KUTAN TYPE-III | |
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型式番号 | JEE-M103 |
所属 | テイワズ ほか |
全長 | 32.2m |
本体重量 | 12.9t |
武装 | 300mm滑空砲×2 ほか各種アタッチメント武装を選択装備可能 |
搭乗者 | ナディ・雪之丞・カッサパ |
- JEE-M103 クタン参型(クタンさんがた)
- テイワズの下部組織「エウロ・エレクトロニクス」が開発した輸送機[80]。テイワズ以外の組織にも供給されている[80]。
- 近距離輸送用の「クタン壱型」をベースに、長距離移動用の大型プロペラントタンク付きブースター2基を後部スラスターに接続している。2本の大型アームで輸送物やMSを抱え込む構造を持ち、ドッキングしたMS側から機体を操作することもできる[80]。武装を施すことで戦闘にも転用可能で、装甲化された両側面の小型アームは、MSのシールドや格闘武器としても使用される[80]。ただし、機体自体にはエイハブ・リアクターが搭載されていないため、ナノラミネートアーマーよりも装甲強度は劣る[80]。
主題歌
- オープニングテーマ
-
- 「Raise your flag」(第2話 - 第13話)
- 作詞 - Kamikaze Boy、Jean-Ken Johnny / 作曲 - Kamikaze Boy / 編曲・歌 - MAN WITH A MISSION
- 第1話ではエンディングテーマとして使用。
- 「Survivor」(第14話 - 第25話)
- 作詞・作曲 - 田邊駿一 / 歌 - BLUE ENCOUNT
- OP映像のキャラクターやメカニックは、ストーリーの進行に対応して演出が変わっていく。
- エンディングテーマ
- 挿入歌
-
- 「戦火の灯火」(第19話)
- 作詞・作曲 - 黒うさ / 編曲 - 倉内達矢 / 歌 - 鈴華ゆう子
- 第19話ではエンディングテーマとして使用。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 (MBS) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
キャラクター | メカニック | |||||||
CGS編[25] | ||||||||
#1 | 鉄と血と | 岡田麿里 | 長井龍雪 | 長井龍雪 ヤマトナオミチ |
千葉道徳 | 有澤寛 | 2015年 10月4日 | |
#2 | バルバトス | 長井龍雪 ヤマトナオミチ 綿田慎也 |
ヤマトナオミチ | 赤井方尚 | 久壽米木信弥 | 10月11日 | ||
#3 | 散華 | 綿田慎也 大張正己 |
綿田慎也 | 大貫健一 大籠之仁 |
大張正己 | 10月18日 | ||
鉄血編[25] | ||||||||
#4 | 命の値段 | 根元歳三 | 宮尾佳和 | 池野昭二 | 牧孝雄 | 宇田早輝子 | 10月25日 | |
#5 | 赤い空の向こう | 鴨志田一 | 大塚健 | うえだしげる | しんぼたくろう | 大塚健 | 11月1日 | |
#6 | 彼等について | 土屋理敬 | 西澤晋 | 孫承希 | 小谷杏子 | 阿部宗孝 | 11月8日 | |
テイワズ編[25] | ||||||||
#7 | いさなとり | 鴨志田一 | 西澤晋 寺岡巌 |
ヤマトナオミチ | 戸井田珠里 | 有澤寛 | 11月15日 | |
#8 | 寄り添うかたち | 根元歳三 | 久藤瞬 | 赤井方尚 坂本修司 中島渚 |
久壽米木信弥 | 11月22日 | ||
#9 | 盃 | 岡田麿里 | 大橋誉志光 | 池野昭二 | 大貫健一 大籠之仁 |
大張正己 | 11月29日 | |
ブルワーズ編[25] | ||||||||
#10 | 明日からの手紙 | 土屋理敬 | 西澤晋 | 大久保朋 | 牧孝雄 宇田早輝子 |
宇田早輝子 | 12月6日 | |
#11 | ヒューマン・デブリ | 鴨志田一 | 綿田慎也 | しんぼたくろう | 阿部慎吾 | 12月13日 | ||
#12 | 暗礁 | 根元歳三 | 西澤晋 | うえだしげる | 小谷杏子 | 阿部宗孝 | 12月20日 | |
#13 | 葬送 | 岡田麿里 | 芦野芳晴 | ヤマトナオミチ | 戸井田珠里 中島渚 |
大張正己 | 12月27日 | |
コロニー編[25] | ||||||||
#14 | 希望を運ぶ船 | 土屋理敬 | 久行宏和 | 孫承希 | 赤井方尚 坂本修司 中島渚 |
久壽米木信弥 | 2016年 1月10日 | |
#15 | 足跡のゆくえ | 鴨志田一 | 寺岡巌 | 池野昭二 | 大貫健一 大籠之仁 |
阿部邦博 | 1月17日 | |
#16 | フミタン・アドモス | 大西信介 | 大橋誉志光 | 久藤瞬 | 野崎真一 山本美佳 河合桃子 宇田早輝子 |
宇田早輝子 | 1月24日 | |
#17 | クーデリアの決意 | 土屋理敬 | 西澤晋 | 大久保朋 | しんぼたくろう | 有澤寛 | 1月31日 | |
地球降下編[25] | ||||||||
#18 | 声 | 根元歳三 岡田麿里 |
久行宏和 大橋誉志光 |
大橋誉志光 | 小谷杏子 | 阿部慎吾 | 2月7日 | |
#19[注 19] | 願いの重力 | 岡田麿里 | 綿田慎也 寺岡巌 |
綿田慎也 | 戸井田珠里 中島渚 |
阿部宗孝 | 2月14日 | |
#20[注 19] | 相棒 | 大西信介 | 西澤晋 | 孫承希 | 坂本修司 赤井方尚 真島ジロウ |
久壽米木信弥 | 2月21日 | |
#21 | 還るべき場所へ | 鴨志田一 | 西澤晋 久行宏和 |
うえだしげる | 大貫健一 大籠之仁 |
大張正己 | 2月28日 | |
地球編[25] | ||||||||
#22 | まだ還れない | 土屋理敬 | 西澤晋 | ヤマトナオミチ | 野崎真一 山本美佳 河合桃子 |
阿部邦博 | 3月6日 | |
#23 | 最後の嘘 | 岡田麿里 鴨志田一 |
西澤晋 寺岡巌 |
池野昭二 | しんぼたくろう | 宇田早輝子 | 3月13日 | |
#24 | 未来の報酬 | 寺岡巌 長井龍雪 |
大橋誉志光 大久保朋 |
小谷杏子 中島渚 渡部貴善 |
阿部慎吾 片山学 有澤寛 |
3月20日 | ||
#25 | 鉄華団 | 岡田磨里 | 長井龍雪 寺岡巌 |
長井龍雪 綿田慎也 |
千葉道徳 大貫健一 牧孝雄 戸井田珠里 |
有澤寛 | 3月27日 |
放送
本放送のほかに、2016年1月には第13話までをまとめた特別番組『「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」ふりかえり特番』が一部局にて放送された[96]。ナビゲーターは河西健吾(三日月・オーガス 役)、ナレーションは櫻井孝宏(マクギリス・ファリド 役)。
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [98] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2015年10月4日 - 2016年3月27日 | 日曜 17:00 - 17:30 | 毎日放送(製作局)ほかTBS系列全28局 | 日本国内 | 字幕放送 / 連動データ放送 |
2016年1月3日 - | 日曜 19:30 - 20:00 | BS11 | 日本全域 | 独立系BS放送局 / 『アニメ+』枠 |
2016年2月4日 - | 木曜 19:00 - 19:30 | アニマックス[99] | 日本全域 | 独立系アニメ専門BS/CS放送局 字幕放送 / リピート放送あり |
放送期間 | 放送時間 | 配信元 | 備考 |
---|---|---|---|
2015年10月4日 - 2016年3月27日 | 日曜 17:30 更新 | ガンダムファンクラブ[101] | スマートフォンアプリ / 最新話1週間無料 / 見放題サービス利用者は全話見放題 |
MBS番組サイト | 最新話1週間無料 | ||
2015年10月11日 - 2016年4月3日 | バンダイチャンネル | 第1話は常設無料 / 見放題サービス利用者は全話見放題 | |
dアニメストア | 同上 |
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [98] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2016年1月7日 | 木曜 3:11 - 3:41(水曜深夜) | TBSテレビ | 関東広域圏 | |
2016年1月9日 | 土曜 17:00 - 17:30 | テレビユー福島 | 福島県 | [103] |
2016年1月10日 | 日曜 4:18 - 4:48(土曜深夜) | 毎日放送 | 近畿広域圏 | |
2016年3月27日 | 日曜 19:00 - 19:30 | BS11 | 日本全域 | 独立系BS放送局 / 『アニメ+』枠 |
BD / DVD
毎巻の特装限定版封入特典には、伊藤悠による描き下ろしコミック 『鉄血日和』と特製解説書が付属する。
巻 | 発売日 | 収録話 | 規格品番 | 特装限定版封入特典 | |
---|---|---|---|---|---|
BD | DVD | ||||
1 | 2015年12月24日 | 第1話 | BCXA-1069 | BCBA-4729 | 『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フォース』用プロダクトコード メイキング映像「ROAD TO ORPHANS」[注 20](本編、オープニングPV) |
2 | 2016年1月29日 | 第2話 - 第4話 | BCXA-1070 | BCBA-4730 | 鷲尾直広描き下ろし1〜9巻収納ボックス 第1話絵コンテ |
3 | 2016年2月24日 | 第5話 - 第7話 | BCXA-1071 | BCBA-4731 | |
4 | 2016年3月25日 | 第8話 - 第10話 | BCXA-1072 | BCBA-4732 | |
5 | 2016年4月22日予定 | 第11話 - 第13話 | BCXA-1073 | BCBA-4733 | |
6 | 2016年5月27日予定 | 第14話 - 第16話 | BCXA-1074 | BCBA-4734 | SDキャラ「三日月・オーガス」特製ラバーストラップ |
7 | 2016年6月24日予定 | 第17話 - 第19話 | BCXA-1075 | BCBA-4735 | SDキャラ「オルガ・イツカ」特製ラバーストラップ |
8 | 2016年7月22日予定 | 第20話 - 第22話 | BCXA-1076 | BCBA-4736 | |
9 | 2016年8月26日予定 | 第23話 - 第25話 | BCXA-1077 | BCBA-4737 | 『鉄血日和』全巻収納ファイル |
関連メディア
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼
『月刊ホビージャパン』(HJ)と『月刊ガンダムエース』(GA)の2016年6月号より同時連載予定の公式外伝作品。『HJ』ではプロモデラーによる模型作例を用いたジオラマノベル、『GA』では『HJ』とストーリーが連動した漫画版が連載される[104]。脚本は鴨志田一、キャラクターデザイン原案は伊藤悠、主役機の「ガンダム・アスタロト」のデザインは形部一平が担当している[81]。
『月鋼』の登場人物
- アルジ・ミラージ
- 主人公。傭兵業で生計を立てている少年[105]。鋭い目つきと右腕の義手が特徴[104]。家族をガンダムに殺された過去を持つが、ヴォルコとの出会いをきっかけにガンダム・アスタロトのパイロットとなる[105]。
- ヴォルコ・ウォーレン
- アルジの相棒で、アスタロトの所有者[81]。額の傷跡が特徴で、杖を突いて歩行する[81]。大貴族出身だが、過去のある事件で両親と財産を失っている[105]。唯一残った資産であるアスタロトのパーツ回収を目的としているが、自身は身体能力が低いため、アルジにアスタロトのパイロットを任せている[105]。
- ダディ・テッド
- アバランチコロニーを仕切るマフィア「タンポテント」の首領[105]。暗殺の仕事を請け負ったアルジの標的となる[105]。
『月鋼』の登場メカニック
ガンダム・アスタロト GUNDAM ASTAROTH | |
---|---|
武装 | デモリッション・ナイフ×1 マシンガン×1 ナイフ×1 |
搭乗者 | アルジ・ミラージ |
- ガンダム・アスタロト
- アルジ・ミラージが搭乗するガンダム・フレーム機[81]。頭部以外の外装すべてをほかの機体から流用しており、左右非対称の歪な外観となっている[105]。左腕の装甲はスピナ・ロディからの流用で、前腕部にはマニピュレーター機能を有したサブナックルを備えている[106]。武装は背中に装備された折りたたみ式の超大型刀「デモリッション・ナイフ」、マシンガン、ナイフ[106]。
漫画
礒部一真によるコミカライズ作品が、『月刊ガンダムエース』2015年12月号から連載されている[107]。
- 書籍情報
-
- 磯部一真(漫画)・矢立肇、富野由悠季 (原作)『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』 角川書店〈カドカワコミックス・エース〉、既刊1巻(2016年2月現在)
- 2016年2月26日発売[108]、ISBN 978-4-04-103924-3
- 磯部一真(漫画)・矢立肇、富野由悠季 (原作)『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』 角川書店〈カドカワコミックス・エース〉、既刊1巻(2016年2月現在)
プラモデル
取扱説明書には劇中で言及されてない設定や補足が記載されている[5]。商品の特徴として、従来はマスターグレードなどの高価格キットでしか再現できなかった内部フレームを、ハイグレードなどの低価格帯(1000円前後)キットで実現している[注 21][1]。
ゲーム
- ガンダムトライエイジ
- 本作の放送に合わせて2015年10月より『ガンダムトライエイジ 鉄血の○弾』が稼働している。
- 機動戦士ガンダム vs.シリーズ
-
- 2015年12月23日にPlayStation Vita専用ソフトとして発売。鉄血のオルフェンズが『vs.シリーズ』に登場するのは本作品が初となる。三日月・オーガスとガンダム・バルバトス(第1・4形態)が登場する。
- 2016年3月9日稼働。三日月・オーガスとガンダム・バルバトスが登場[109]。
サウンドトラック
発売日 | タイトル | 規格品番 |
---|---|---|
2016年3月23日 | TVアニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」Original Sound Tracks | LACA-9448/9 |
ラジオ
『鉄華団放送局』のタイトルで、2015年10月4日から毎週日曜日にラジオ大阪で放送、およびインターネットラジオステーション音泉で配信されている。ガンダムファンクラブでは1週間遅れで追っかけ配信がされており、ファンクラブ会員は過去の放送を全て聞くことが出来る。パーソナリティは、河西健吾(三日月・オーガス 役)と寺崎裕香(クーデリア・藍那・バーンスタイン 役)。第19回は、櫻井孝宏(マクギリス・ファリド 役)と松風雅也(ガエリオ・ボードウィン 役)がパーソナリティを務める『ギャラルホルン放送局』が本放送を乗っ取る形で放送・配信された。「第2回アニラジアワード」では最優秀男性ラジオ賞新人枠にノミネートされた[110]。2016年1月25日からは、寺崎をパーソナリティに据えたミニラジオ『裏鉄ラジオ!』が『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 鉄血の情報局』で配信されている[4]。
- ゲスト
- コーナー
-
- 鉄血のハイライト
- 鉄血のプレイバック
- 鉄華団郵便局
- 鉄血の絆チャレンジ
- 鉄華団、メンバー募集
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ラジオCD「鉄華団放送局」 Vol. 発売日 新規録り下ろし特別版ゲスト 過去配信回 規格品番 1 2016年3月30日 花江夏樹(ビスケット・グリフォン 役) 第1回〜第8回 TBZR-0601/2 2 2016年5月25日予定 細谷佳正(オルガ・イツカ 役) 第9回〜第17回 TBZR-0656/7
脚注
注釈
- ^ 現在は公式サイトのSpecial「C.G.S. Archive」に自動的にジャンプするようになっている。
- ^ 志願兵と区別するために、左肩側に赤い縦ラインが引かれた衣服を着用している[30]。
- ^ テイワズに加入してからは経営が軌道に乗っているという報告がオルガたちに寄せられる[34]。
- ^ 劇中で登場した階級は全て幹部自衛官のものだが、下士官や士が存在するかは不明。
- ^ 劇中では三日月(3回)と昭弘(2回)がこれを行っていることが確認できる[50]。
- ^ そのため三日月はよく「火星ヤシ」と呼ばれるデーツに似た果実を食して糖分を補給している[61]。
- ^ 機体と接続している時には動く[41]。
- ^ 最も高価なのは紫系とされ、バルバトスの本体色やグレイズ改の改修部分は、鉄華団の厳しい経済事情から最も安価な白で塗装されている[29]。
- ^ この理由は劇中で明言されていないが、長井は「幼少期に栄養失調だったかもしれないから」、小川と企画担当の谷口廣次朗は「阿頼耶識システムの影響で成長阻害を起こしている可能性があるから」と回答しており、実際のオルガとの年齢差は1歳くらいしかないとされる[60][61]。
- ^ a b コーラルの持っていた調査書より[31]。
- ^ 亡命するイズナリオの皮肉に対しても嘲笑を浮かべており、彼が「“マクギリス・ファリド”としての栄達」は望んでいないことが分かる[41]。
- ^ アルミリアは「いなくなった」と表現しているため、少なくとも行方不明にはなっている[41]。
- ^ a b 厄祭戦前後から存在する文化で、さまざまな揉め事を解決するために戦争の代わりとして行われるもの。決闘を挑む際は挑戦者が赤い布を掲げて敵陣に赴く[58][32]。
- ^ 公式サイトでは「経理担当」と記されている[35]。
- ^ ハンマーヘッド艦内にいる乳幼児5名のほか、すでに就学年齢に達している年長組がいる[43]。
- ^ 「滑空」が「滑腔」の誤記で制作者が両者を同一と認識しているかどうかは不明。また、「大口径ライフル」と併記されている資料も存在する[79]。
- ^ 地上型の場合、ブースターを装備するのは指揮官機か熟練パイロットの機体のみ。宇宙に上がったアイン機には、アーレス所属機カラーの宇宙用ブースターが装備される[27]。
- ^ 当初はグレイズ改の改修部分と同じく安価な白で塗装される予定だったが、ブルワーズから得た戦利品の中に赤系統の塗料が含まれており、シノの意向でこちらの色に塗装された[69]。ベースがクランクのグレイズであるため、彼を尊敬していたアインからは「下品な色」と酷評される[53]。
- ^ a b 第19・20話では副音声放送を実施。MCは松風雅也。出演は櫻井孝宏、内田雄馬、細谷佳正、梅原裕一郎[95]。
- ^ 第1話放送前夜祭で上映されたメイキング映像。
- ^ ただし、ガンダム・フレームやグレイズ・フレーム以外のMSのキットは、一部のみの再現となっている。
出典
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関連項目
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 番組サイト(MBS)
- 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ (@g_tekketsu) - X(旧Twitter)
- 月刊ガンダムエース公式サイト内作品紹介ページ
- 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼
- CGS(CHRYSE GUARD SECURITY)サイト(2015年11月1日まで更新。現在は公式サイトのSpecial「C.G.S. Archive」に自動遷移する。)
- 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 鉄血の情報局
MBS製作・TBS系列 日5枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
(第1期) (2015年10月4日 - 2016年3月27日) |
僕のヒーローアカデミア
(2016年4月3日 - 6月26日) |