伊藤ハム
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒663-8586 兵庫県西宮市高畑町4-27 |
本店所在地 |
〒657-0037 兵庫県神戸市灘区備後町3-2-1(登記上本店、伊藤ハム健康組合内) |
設立 | 1948年6月29日 |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 6140001018996 |
事業内容 | ハム・ソーセージなど |
代表者 | 柴山育朗(代表取締役社長) |
資本金 | 284億27百万円 |
売上高 |
単体:4,213億59百万円 連結:4,811億30百万円 (2015年3月期) |
純資産 |
単体:1,014億01百万円 連結:1,342億94百万円 (2015年3月) |
総資産 |
単体:1,712億70百万円 連結:2,600億00百万円 (2015年3月) |
従業員数 | 単体:1,740名(2015年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 伊藤ハム米久ホールディングス 100% |
主要子会社 |
伊藤ハムフードソリューション 伊藤ハムデイリー 菊水など |
外部リンク | http://www.itoham.co.jp/ |
伊藤ハム株式会社(いとうハム、ITOHAM FOODS Inc.)は、兵庫県神戸市灘区に本店を、同県西宮市に本社を持つ大手食品加工メーカー。1928年(昭和3年)創業。三和グループの一員。ハム・ソーセージ大手(日本ハム・プリマハム・丸大食品)の一角。業界2位、黒豚は国内最大手。
キャッチフレーズは「あふれる笑顔」。
歴史
- 1928年(昭和3年) 創業者である伊藤傳三の個人経営として、食品工業を創業。
- 1934年(昭和9年) セロファンウインナー(現ポールウインナー)開発。
- 1946年(昭和21年) 合名会社伊藤食品工業を設立。
- 1947年(昭和22年) 寄せハム(現プレスハム)を開発。
- 1948年(昭和23年) 伊藤栄養食品工業株式会社に改組。
- 1959年(昭和34年) 東京都目黒区三田に目黒工場を開設。
- 1960年(昭和35年) 西宮工場開設。
- 1961年(昭和36年) 伊藤ハム栄養食品株式会社に社名変更。
- 1961年(昭和36年) 東京、大阪証券取引所第2部、神戸証券取引所に上場。
- 1967年(昭和42年) 東京、大阪証券取引所第1部に上場。
- 1967年(昭和42年) 乳製品市場に進出。
- 1972年(昭和47年) レトルト食品市場に進出。
- 1974年(昭和49年) スキンレスウインナー(現パルキー)発売。
- 1983年(昭和58年) CIを導入、ロゴマーク変更
- 1984年(昭和59年) 伊藤ハム株式会社に社名変更。
- 1984年(昭和59年) 読売ジャイアンツとスポンサー契約。
- 2005年(平成17年) 関税法違反(伊藤ハム 輸入豚肉関税法違反)の罪に問われ、罰金3000万円の判決を受ける。
- 2008年(平成20年) 東京工場地下水水質問題発生。
- 2009年(平成21年) 三菱商事の関連会社となる。
- 2015年(平成27年) 同じく三菱商事の関連会社で同業の米久と共同持株会社を設立し、経営統合することで基本合意。
- 2016年(平成28年)
- 3月29日 東京証券取引所上場廃止。
- 4月1日 持株会社「伊藤ハム米久ホールディングス」を設立。その完全子会社となる。
不祥事・諸問題
- 関税法違反
- 2005年(平成17年)6月20日、東京税関により伊藤ハムが、関税法違反で東京地検特捜部に告発された[1]。
- 神戸の輸入会社を通して関税を支払ったように見せかけ豚肉約3000トンの輸入を行い実態のないペーパー会社10社ほどを経由して最終的に伊藤ハムが豚肉約3000トンを購入、差額関税の約9億4000万円を脱税した。
- 判決 : 伊藤ハムが輸入豚肉にかかる差額関税制度を悪用し、関税を免れた豚肉約3000トンを購入したとして、関税法違反(脱税品の購入)の罪に問われた。免れた関税の額は10億円近く。東京地裁、飯田喜信裁判長は 「多数のダミー会社を介在させて隠蔽をはかった巧妙、悪質な犯行で、食肉輸入会社の脱税行為を助長させた責任は重い」 と述べ、罰金1000万円の求刑を超える罰金3000万円の異例の判決を言い渡した。大手食肉加工メーカーが同罪に問われたのは初めて。
- 東京工場地下水水質問題
- 2008年(平成20年)10月25日、千葉県柏市所在の東京工場使用の地下水のシアン化物イオン・塩化シアンが基準値を超過したと発表。同工場で生産された一部の商品を自主回収することを決めた。同年9月24日に異常を確認しながら、自主回収発表まで約1カ月かかっていた。後に、検出された塩化シアンは検査試薬として用いられた次亜塩素酸によるもので、検査方法の問題であったことが報告された[2][3]。
- 2008年(平成20年)10月26日、得意先からの委託製造商品「プライベートブランド(PB商品)」の13商品64万袋のうち、賞味期限内の計31万袋を新たに自主回収するとの事。回収対象は26商品225万袋と発表した。
- 東京工場製トルエン検出商品問題
- 2008年(平成20年)10月31日、東京工場で製造した商品(ソーセージ)の一部からトルエンが検出された問題で、大日本印刷の関連会社「DNPテクノパック 狭山工場」(埼玉県狭山市)が製造した包装用フィルムにトルエンが付着していたことが原因と発表した[4]。
- グループ会社による豚への虐待行為
- アメリカ、ワイオミング州にあるグループ会社、Wyoming Premium Farmsにおける豚への虐待行為が、米国人道協会により告発された。
- 2012年(平成24年)5月8日、米国人道協会の調査の結果、無理な交配により、肛門から子宮を脱出させたままで放置されている豚や、糞尿プールで溺れて死んでいる子豚がいること、また子豚を壁にたたきつけたり、強く蹴るなどの虐待行為が行われていることが明らかになった。撮影された映像には、従業員が後ろ足を骨折して動けない豚の背中に乗り、跳ねている様子や、体に障害を負い動けなくなり床に横たわったまま、水と餌を与えられず餓死していく豚の様子などが映されており、これらの取材と撮影された映像をもとに、告発された[5]。アメリカのメディアはニュースとして取り上げ[6][7]、日本でも報道された[8][9]。
- 告発に対し、伊藤ハムはその公式サイトで2012年(平成24年)5月23日「米国関連会社における家畜への不適切な取り扱いについて」と題し、お詫びと、従業員5名を解雇したことを述べている[10]。
主な商品
- ハム・ベーコン(さわやかパックシリーズ・朝のフレッシュシリーズ他)
- ソーセージ(ポークビッツ、アルトバイエルン、ポールウインナー、チーズイン、パルキー、The GRAND アルトバイエルン(グランドアルト)他)
- 「ポールウインナー」は、他社との差別化を図るべく創業者伊藤傳三が開発して1934年に発売した[13][14](発売当初は特に商品名もなく「セロファンウインナー」と呼ばれた[14])。セロファン包装のソーセージは動物の腸を使わないため、肉汁が漏れず保存期間が長いという利点があるために各社が模倣し、魚肉ソーセージなどを販売するようになった。ポールウインナーは、関西地区では1950年代に売り上げを大きく伸ばし、1960年代から1990年代にかけては学校給食にも登場している[13][14]。「関西人のいわばソウルフード」[13]などとも評され、関西地区ではポピュラーな存在であるが、他地域ではほとんど販売されていない[15]。年間1億本(2013年現在)を生産し、同社のソーセージ類の中で販売量第4位(2007年現在)という主力商品[14]でありながら、売り上げの90%以上を関西地区が占めるという(2013年現在)[13]、普及地域や知名度が極端に偏った商品となっている[13]。腸を使わない商品開発は、皮なしウインナー「パルキー」にも引き継がれている。
- チーズ(キリクリームチーズ、ベルキューブ他)
- 調理品(お弁当シリーズ、元祖あぶり焼シリーズ、豚角煮、巨匠の彩シリーズ、ラ・ピッツァ、こてっちゃん[16]他)
営業・研究・製造拠点
本社・事務所
- 本社 - 兵庫県西宮市高畑町4-27
- 本店 - 兵庫県神戸市灘区備後町3-2-1(伊藤ハム健康保険組合内)
- 東京事務所 - 東京都目黒区三田1-6-21
- 名古屋事務所 - 愛知県名古屋市中川区清川町
- 札幌事務所 - 北海道札幌市白石区本通21丁目北2-1
研究拠点
工場
自社工場
子会社工場
子会社
など
主なCM・番組提供
CM出演者
- 現在
- 過去
- アグネス・チャン - パルキー(1970年代末期、キャンペーン)
- 桂三枝(現在は桂文枝)、酒井和歌子 - 商品名失念(1976年頃)
- 春日三球・照代 - チーズイン(1970年代末期)
- 斎藤清六 - チーズイン(1980年代初期)
- タイガーマスク - パルキー(1980年代)
- 斉藤ゆう子 - ポークビッツ(1980年代)
- シルベスター・スタローン - (1980年代後期、キャンペーン)
- 田中美佐子- アルトバイエルン(1990年代〜2000年代)
- 石坂浩二- ファーマーズ(1998年)
- Folder - ポークビッツ(1998年)
- 若尾文子
- 岡浩也
- 島田紳助
- 奥寺康彦
- 中畑清
- 田村正和 - ギフト(2001年〜2010年)
- 水野真紀 - アルトバイエルンなど
- 速水もこみち - アルトバイエルン
提供番組
- 現在
- Dramatic Game 1844(日本テレビ)- 主に巨人主催試合
- など
脚注
- ^ 関税法違反に係る起訴についてのお知らせ 伊藤ハム 2005年6月22日付
- ^ シアン化物イオン及び塩化シアンに係る水質管理上の留意事項について
- ^ 伊藤ハム(株)東京工場における専用水道の水質調査検討結果
- ^ 検出トルエン、お詫びとお知らせ 大日本印刷 2008年11月2日付
- ^ 米国人道協会による、ワイオミング養豚場での虐待行為の告発
- ^ Tyson Supplier Itoham Abuses Wyoming Pigs, Humane Society SaysBy Jack Kaskey May 9, 2012 3:38 AM GMT+0900 - Bloomberg
- ^ Humane Society of the United States claims animals were abused on Wyoming Premium Farm in Wheatland7:45 PM, May 8, 2012 , 9news.com (movie)
- ^ 従業員、豚を乱暴に扱う 伊藤ハムの米関連会社2012年6月1日、共同通信 - 47トピックス - 47NEWS(よんななニュース)
- ^ 豚を乱暴に扱った従業員解雇 伊藤ハム米関連会社2012/6/2 11:00 ,日本経済新聞
- ^ 伊藤ハム 2012年5月23日ニュースリリース
- ^ The GRAND アルトバイエルン(グランドアルト) - 伊藤ハム イベント情報
- ^ 伊藤ハム・アルトバイエルン 特注トラックでPR - 神戸新聞NEXT
- ^ a b c d e “関西人の大好物ポールウインナー 関東になぜない?”. 日本経済新聞 (2013年8月28日). 2014年12月4日閲覧。
- ^ a b c d “ニッポン・ロングセラー考 ポールウインナー”. COMZINE No.47. NTTコムウェア (2007年4月). 2014年12月4日閲覧。
- ^ 関東地区では三越恵比寿店・西武百貨店池袋店・伊勢丹吉祥寺店・京王百貨店新宿店などにある伊藤ハムの売り場などで手に入れることができ、メーカー直販も行われている。その他、特定のスーパーでも販売している。詳細はメーカーHP参照
- ^ エスフーズからのライセンス承諾品。
関連項目
- 読売ジャイアンツ(オフィシャルスポンサーとして、主催公式戦全試合を「伊藤ハムシリーズ」として協賛)
- ヴィッセル神戸(クラブのオフィシャルスポンサー)
- 阪神甲子園球場
- 三菱商事
- 伊藤ハム米久ホールディングス
- 米久
- カネテツデリカフーズ