マディソン・バンガーナー
サンフランシスコ・ジャイアンツ #40 | |
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2013年9月3日 | |
基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | ノースカロライナ州ヒッコリー |
生年月日 | 1989年8月1日(34歳) |
身長 体重 |
6' 5" =約195.6 cm 235 lb =約106.6 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2007年 ドラフト1巡目(全体10位)でサンフランシスコ・ジャイアンツから指名 |
初出場 | 2009年9月8日 |
年俸 | $3,950,000(2014年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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マディソン・カイル・バンガーナー[2](Madison Kyle Bumgarner, 1989年8月1日 - )は、アメリカ合衆国・ノースカロライナ州ヒッコリー出身のプロ野球選手(投手)。左投右打。現在は、MLB・サンフランシスコ・ジャイアンツに所属している。
ニックネームは、名前を短縮して「MadBum(マッドバム)」。
経歴
2007年のMLBドラフトでサンフランシスコ・ジャイアンツから1巡目(全体10位)指名を受け、プロ入り。
2008年は傘下のA級オーガスタ・グリーンジャケッツで7月28日から8月27日にかけてマイナーリーグでシーズン最長となる38イニング連続無失点を記録[3]するなど15勝3敗・防御率1.46・164奪三振の好成績でリーグ三冠を達成[3]。球団のマイナーリーグ最優秀選手に選出された[3]。
2009年のシーズン開幕前に発表されたベースボール・アメリカ誌のプロスペクトランキングにおいてチーム内で1位の評価を受けた[4]。A+級サンノゼ・ジャイアンツで開幕を迎え、AA級コネチカット・ディフェンダーズに昇格を果たし、オールスター・フューチャーズゲームの米国選抜に選出された[5]。9月8日にメジャー昇格[6]。同日、先発予定だったティム・リンスカムが登板を回避し、その代役として先発登板。20歳38日のメジャー初先発は、1958年にサンフランシスコ移転して以降の球団史上マイク・マコーミック(メジャー初先発はサンフランシスコ移転前の1956年)に次ぐ若さとなった[7]。
2010年は後半戦から先発ローテーションに定着し、7勝6敗・防御率3.00だった。テキサス・レンジャーズとのワールドシリーズでは第4戦に先発し、8回無失点の好投で勝ち投手になった。
2011年は年間を通じてローテーションを守り、200イニングの大台を突破。成績は13勝13敗・防御率3.21だった。
2012年は16勝11敗・防御率3.37だった。デトロイト・タイガースとのワールドシリーズでは、第2戦に先発登板し、6回無失点で勝ち投手となった。
2013年は31試合に登板し、13勝9敗・防御率2.77だった。7月にはオールスターゲームに選出されたが、登板はなかった。
2014年5月、6試合に登板し、5勝0敗、39イニングで防御率2.08、48奪三振などの成績を残し、自身初のピッチャー・オブ・ザ・マンスを受賞した。7月13日、本拠地AT&Tパークで行われたアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦の6回裏に満塁本塁打を放った。5回裏にバスター・ポージーが放った満塁ホームランと合わせ、同一試合でバッテリーの2人が共に満塁ホームランを打った史上初の出来事であった。また、投手としてシーズン2本の満塁本塁打を放ったのは1966年のトニー・クロニンガー以来史上2人目の記録である。またオールスターに選出されたものの、前々日のこの日に先発登板したため、規定により登板することはできなかった。
10月1日、ピッツバーグ・パイレーツとのワイルドカードゲームで、ポストシーズンでは自身初の完封勝利を挙げ、ディビジョンシリーズ進出に大きく貢献した。続くセントルイス・カージナルスとのリーグチャンピオンシップシリーズでは第1戦先発投手としてマウンドに上がり、7回2/3無失点の内容で勝利を収め、第5戦では8回3失点の粘りの投球を見せ、勝敗はつかなかったもののジャイアンツのワールドシリーズ進出に活躍したことが評価され、リーグチャンピオンシップシリーズ最優秀選手に選出された[8]。
カンサスシティ・ロイヤルズとのワールドシリーズでは敵地での第1戦の先発に起用されて7回3安打1失点、本拠地での第5戦では4安打完封と2勝を挙げると、中2日で迎えた最終戦では5回からリリーフ登板してロイヤルズ打線を封じ込めてセーブを挙げ、ジャイアンツを8度目のワールドシリーズ制覇に導くと同時に、自身もワールドシリーズ最優秀選手に輝いた[9][10]。自身初めて、シルバースラッガー賞と投手部門で受賞した。
2015年も先発陣の柱として32試合に登板し、218イニングを投げ防御率2.93・18勝9敗・4完投(リーグ最多タイ)・2完封と昨年とほぼ同水準の成績だったが、奪三振/与四球(K/BB)の数値が5.09から6.00と向上し、ピッチングのクオリティが増した。得意の打撃では、2014年のサイ・ヤング賞及びMVPのクレイトン・カーショウからの決勝アーチを含む5本塁打を記録し、そのバッティングを買われ投手ながらしばしば代打としても起用された。
投球スタイル
サイド気味のスリークォーターから繰り出す1塁側からホームベースに近づく角度が大きくて、打者にとっては打ちづらい。特に左打者にとっては、背中側からボールがくるように感じられ、非常に打ちづらい。
安定して奪三振率9.00前後を期待できるほど三振を奪える力がある一方、下半身が安定したフォームのおかげで、制球が優秀であり、四死球は少ない。
年々制球力は向上しており、2015年には一般的に3.50を超えれば優秀とされるK/BB(奪三振数を与四球数で割ったもの)で6.00を記録した。
また、開幕からローテーションに定着した2011年以降5年連続で200イニング以上を投げ防御率も3点前後を維持しており、怪我にも強く大崩れしない安定感が持ち味である。
投手ながら2014年は4本塁打、2015年には5本塁打を放ち、試合終盤に代打として起用されることもあるほど打撃力に秀でている。
2014年7月13日には、バッテリーを組むバスター・ポージーとアベックで満塁本塁打を放つというMLB史上初の快挙を達成した。
詳細情報
年度別投手成績
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2009 | SF | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 40 | 10.0 | 8 | 2 | 3 | 1 | 0 | 10 | 0 | 0 | 2 | 2 | 1.80 | 1.10 |
2010 | 18 | 18 | 0 | 0 | 0 | 7 | 6 | 0 | 0 | .538 | 472 | 111.0 | 119 | 11 | 26 | 2 | 5 | 86 | 1 | 1 | 40 | 37 | 3.00 | 1.31 | |
2011 | 33 | 33 | 0 | 0 | 0 | 13 | 13 | 0 | 0 | .500 | 844 | 204.2 | 202 | 12 | 46 | 5 | 5 | 191 | 0 | 1 | 82 | 73 | 3.21 | 1.21 | |
2012 | 32 | 32 | 2 | 1 | 0 | 16 | 11 | 0 | 0 | .593 | 849 | 208.1 | 183 | 23 | 49 | 6 | 7 | 191 | 3 | 2 | 87 | 78 | 3.37 | 1.11 | |
2013 | 31 | 31 | 0 | 0 | 0 | 13 | 9 | 0 | 0 | .591 | 803 | 201.1 | 146 | 15 | 62 | 6 | 6 | 199 | 6 | 0 | 68 | 62 | 2.77 | 1.03 | |
2014 | 33 | 33 | 4 | 2 | 1 | 18 | 10 | 0 | 0 | .643 | 873 | 217.1 | 194 | 21 | 43 | 3 | 6 | 219 | 4 | 1 | 81 | 72 | 2.98 | 1.09 | |
2015 | 32 | 32 | 4 | 2 | 2 | 18 | 9 | 0 | 0 | .667 | 869 | 218.1 | 181 | 21 | 39 | 2 | 7 | 234 | 1 | 0 | 73 | 71 | 2.93 | 1.01 | |
通算:7年 | 183 | 180 | 10 | 5 | 3 | 85 | 58 | 0 | 0 | .594 | 4750 | 1171.0 | 1033 | 105 | 268 | 25 | 36 | 1130 | 15 | 5 | 433 | 395 | 3.04 | 1.11 |
- 2015年度シーズン終了時
獲得タイトル・表彰・記録
- MLBオールスターゲーム選出:2回(2013年 、2014年)
- シルバースラッガー賞:2回(2014年、2015年)
- ピッチャー・オブ・ザ・マンス:2回(2014年5月、8月)
- リーグチャンピオンシップシリーズ最優秀選手:1回(2014年)
- ワールドシリーズ最優秀選手:1回(2014年)
- ベーブ・ルース賞:1回(2014年)
背番号
- 40 (2009年 - )
脚注
- ^ “Madison Bumgarner Contract, Salaries, and Transactions” (英語). Spotrac.com. 2013年12月14日閲覧。
- ^ NHKなど一部メディアでは「バムガーナー」と表記されることがある。
- ^ a b c “Sandoval and Bumgarner named inaugural Minor League Player and Pitcher of the Year” (英語). MLB.com (2008年9月23日). 2009年9月16日閲覧。
- ^ Baggarly, Andy (2009年1月28日). “San Francisco Giants: Top 10 Prospects” (英語). BaseballAmerica.com. 2009年9月16日閲覧。
- ^ “U.S. roster for Futures Game” (英語). ESPN.com (2009年7月2日). 2009年9月16日閲覧。
- ^ “San Francisco Giants Transactions September 2009” (英語). MLB.com. 2009年9月16日閲覧。
- ^ Haft, Chris (2009年9月9日). “Bumgarner solid, but Giants lose ground” (英語). MLB.com. 2009年9月16日閲覧。
- ^ MVPのバムガーナー「何も不安はない」と頂上決戦に自信 スポーツニッポン 2014年10月17日閲覧
- ^ 記録ずくめのジ軍バムガーナー チームメートも「人間離れ」 スポーツニッポン 2014年10月30日閲覧
- ^ ジ軍バムガーナーがMVP 5回無失点 日刊スポーツ 2014年10月30日閲覧