ハウィー・ケンドリック

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ハウィー・ケンドリック
Howie Kendrick
ロサンゼルス・エンゼルス #47
Howard Kendrick on September 16, 2011.jpg
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アメリカ合衆国の旗 フロリダ州ジャクソンビル
生年月日 1983年7月12日(31歳)
身長
体重
5' 10" =約177.8 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 内野手二塁手
プロ入り 2002年 ドラフト10巡目(全体294位)
初出場 2006年4月26日
年俸 $9,100,000(2013年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ハワード・ジョゼフ・ケンドリック(Howard Joseph Kendrick, 1983年7月12日 - )は、MLBロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムに所属する内野手二塁手)。右投右打。アメリカ合衆国フロリダ州ジャクソンビル出身。多くのメディアが「次世代の首位打者候補」として名前を挙げているほどの俊才ではあるが、例年故障が多く、未だ本領発揮には至っていない。

経歴[編集]

アマチュア時代[編集]

ウェスト・ナッソー高校を卒業後、セント・ジョンズ・リバー・コミュニティ・カレッジへ進学し、カンファレンスプレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞[2]2002年6月4日アナハイム・エンゼルスから10巡目(全体294位)でドラフト指名を受け、6月19日に契約成立。この年からマイナーリーグ(ルーキー級)でプレーを始める(42試合出場)。

マイナーリーグ[編集]

プロ3年目の2004年は、ルーキー級とA級トータルで78試合打率.363 ・ 10本塁打 ・ 49打点出塁率.388 ・ OPS.957 ・ 17盗塁をマークし、9月1日にミッドウェスト・リーグのオールスターに出場した他、Topps (トップス社)のA級オールスター・チームにも選出されている[3]

2005年は、A+・AA合計で109試合 ・ 打率.367 ・ 19本塁打 ・ 89打点 ・ 出塁率.406 ・ OPS 1.020 ・ 25盗塁と言うハイレベルな数字を叩き出し、6月28日カリフォルニアリーグのミッドシーズン・オールスターに、9月5日には同リーグのポストシーズン・オールスターに出場した他、Toppsとベースボール・アメリカ誌が選ぶオールスター・チームにも選出された。また、オフのウィンターリーグでは、アリゾナ・フォール・リーグのオールプロスペクト・チームに選ばれている[3]。シーズン終了後、チーム内の有望株リストで2位にランクされ、ベストヒッター・フォー・アベレージに挙げられた[4]

MLB[編集]

2009年6月15日、AAAソルトレイク・ビーズにて

プロ5年目となる2006年4月26日、対デトロイト・タイガース戦において9番・二塁手でスタメン起用され、メジャー・デビュー(4打数安打)。5月1日オークランド・アスレチックス戦では、センター前に初安打を放っている。当時の二塁には好守で長年チームを支えてきたアダム・ケネディがおり、より多くの出場機会を得るために一塁手三塁手としてもプレー。しかし結果が出せず、2週間ほどでマイナー降格を命じられたものの、AAAで69試合 ・ 打率.369 ・ 13本塁打 ・ 62打点 ・ 出塁率.408 ・ OPS 1.039 ・ 11盗塁と着実に成長を続け、7月9日フューチャーズゲームに、7月12日にはパシフィックコースト・リーグのオールスターに出場[3]。前年に引き続きベースボール・アメリカ誌が選ぶオールスター・チームにも選出された他、同リーグのルーキー・オブ・ザ・イヤーと、AAA級のプレーヤー・オブ・ザ・イヤーをダブル受賞。7月14日にはメジャー再昇格を果たし、16試合連続安打をマークするなど、序盤戦の不振を払拭した。

メジャー2年目の2007年は前年オフにケネディを放出したため、正二塁手として起用されたが、2度の故障者リスト入りもあり、88試合の出場にとどまった。左手指骨折に泣かされはしたものの、高打率を残し、「特に走者を置いた状況での打撃に進歩の跡が見られる」とマイク・ソーシア監督を感心させた[5]

レギュラー2年目の2008年もケガに見舞われ、4月と8月にハムストリングを痛めて2度の故障者リスト入り[6]。出場数は100未満に留まった。一方で打撃は好調をキープ。左右両投手、ホーム・アウェー全てにおいて打率.300を超え、特に走者が居る時は.351、得点圏では.366[7]と才能のきらめきを見せた。

2009年、自身初のシーズン100試合以上(105試合)に出場。3年連続の打率.300超えこそならなかったものの、限りなく.300に近い打率.291を記録し、シュアな打撃の健在ぶりを見せた。出場試合数が増えた事により、本塁打(自身初の2ケタ本塁打)と打点でも自己最高の数値をマークした。

2010年、158試合に出場し自身初の規定打席到達を果たした。しかし打率は自己最低の数値であり、出場試合数が約50試合増加したにもかかわらず、本塁打は増えなかった。

2011年、2年連続で規定打席に到達。三振119を記録し、打率も2年連続で.300に届かないなど、好打者としての性質がやや減退するが、一方でいずれも自己ベストとなる6三塁打、18本塁打を放ち、長打力が伸びた。また、自身初のオールスターゲーム出場も果たし、収穫のあるシーズンを過ごした。

2012年、2年連続の100三振以上となる115三振を記録。走塁面では3年連続で14盗塁をマークしたが、前年に増加した長打力が鳴りを潜め、8本塁打に留まった。

2013年、4年連続で規定打席に到達したが、規定打席に到達したシーズンとしては最小となる122試合の出場だった。一方、打撃面では規定打席に到達したシーズンとしては最高の打率.297、最小の89三振を記録し、シュアな打撃を取り戻した。4月23日には、サヨナラ本塁打を含む1試合2本塁打を記録[8]7月30日には通算1000安打に到達した[8]

選手としての特徴[編集]

2005年辺りから「マイナー最高打者」との評判が定着している新鋭。ベースボール・アメリカ誌の有望株リストでは、2006年版12位にランクされている[9]。天才的なコンタクトを誇り、内角低目から外角高目まで幅広く対応出来るため、「右のトニー・グウィン」とも称されている。スイングはコンパクトでシャープ、かつリストも強いので、痛烈なラインドライブを打てる。特に「投球の組み立てを理解出来るようになった」と語る2005年以降、長打力が増した。体格の不利を豊富な練習量で補って来た努力家でもあり、「将来の首位打者」との呼び声も高い。広角に打ち分ける卓越した打撃センスを有する反面、積極打法のため四球は選ばない。スピードがあり、レンジ(守備範囲)も広いが、盗塁技術に関しては改善の余地がある。また、故障がちな虚弱体質も不安材料だ。グラブさばきは基本に忠実で、二塁手の他に一塁手・三塁手としてのプレー経験がある[6][10][11][12][13][14]

マイナー7年間の通算成績は、打率.360 ・ 出塁率.403 ・ OPS.974 ・ 75盗塁(成功率74パーセント)。

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2006 LAA 72 283 267 25 76 21 1 4 111 30 6 0 0 3 9 2 4 44 5 .285 .314 .416 .730
2007 88 353 338 55 109 24 2 5 152 39 5 4 1 1 9 2 4 61 15 .322 .347 .450 .797
2008 92 361 340 43 104 26 2 3 143 37 11 4 1 4 12 3 4 58 8 .306 .333 .421 .754
2009 105 400 374 61 109 21 3 10 166 61 11 4 2 0 20 1 4 71 8 .291 .334 .444 .778
2010 158 658 616 67 172 41 4 10 251 75 14 4 4 5 28 2 5 94 16 .279 .313 .407 .721
2011 140 583 537 86 153 30 6 18 249 63 14 6 3 0 33 3 10 119 18 .285 .338 .464 .802
2012 147 594 550 57 158 32 3 8 220 67 14 6 6 5 29 1 4 115 26 .287 .325 .400 .725
2013 122 513 478 55 142 21 4 13 210 54 6 3 3 3 23 5 6 89 16 .297 .335 .439 .775
通算:8年 924 3745 3500 449 1023 216 25 71 1502 426 81 31 20 21 163 19 41 651 112 .292 .329 .429 .759
  • 2013年度シーズン終了時

参考資料[編集]

  1. ^ Howie Kendrick Contract, Salaries, and Transactions” (英語). Spotrac.com. 2013年10月14日閲覧。
  2. ^ Biography:” (英語). MLB.com. 2008年12月8日閲覧。
  3. ^ a b c Awards/Honors:” (英語). MiLB.com. 2008年4月7日閲覧。
  4. ^ Alan Matthews (2006年2月3日). “Top 10 Prospects: Los Angeles Angels , Best Tools” (英語). BaseballAmerica.com. 2008年4月7日閲覧。
  5. ^ 『月刊スラッガー 2007年12月号』 84頁。
  6. ^ a b Howie Kendrick - Scouting Report , Transactions / Injuries / Suspensions” (英語). sportsnet.ca. 2008年4月8日閲覧。
  7. ^ 2008 Batting Splits” (英語). ESPN. 2008年12月8日閲覧。
  8. ^ a b 「30球団通信簿」『月刊スラッガー』2013年9月号、日本スポーツ企画出版社、2013年、雑誌15509-12、59頁
  9. ^ All-Time Top 100 Prospects” (英語). BaseballAmerica.com (2007年2月28日). 2008年4月8日閲覧。
  10. ^ Howie Kendrick - Pecota” (英語). BaseballProspectus.com. 2008年4月8日閲覧。
  11. ^ 『月刊メジャー・リーグ 2006年11月号 別冊付録 マイナー・リーグ全選手個人成績』 ベースボール・マガジン社、67頁。
  12. ^ 『月刊スラッガー 2008年4月号』 日本スポーツ企画出版社、44-45頁。
  13. ^ 『ウェルカム・メジャーリーグ 2008』 白夜書房〈白夜ムック 315〉、140-143頁。ISBN 978-4861913983
  14. ^ 出野哲也 「2008 二塁手ランキング」 『月刊スラッガー No.122 , 2008年6月号』 日本スポーツ企画出版社、21頁。

外部リンク[編集]