ジョナサン・サンチェス

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ジョナサン・サンチェス
Jonathan Sánchez
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 プエルトリコの旗 プエルトリコ自治連邦区マヤグエス
生年月日 (1982-11-19) 1982年11月19日(41歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2004年 MLBドラフト27巡目(全体820位)でサンフランシスコ・ジャイアンツから指名
初出場 2006年5月28日
最終出場 2013年4月29日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム プエルトリコの旗 プエルトリコ
WBC 2009年

ジョナサン・オマー・サンチェスJonathan Omar Sánchez, 1982年11月19日 - )は、プエルトリコ出身の元プロ野球選手投手)。左投左打。

経歴[編集]

プロ入りとジャイアンツ時代[編集]

2004年MLBドラフト27巡目(全体820位)でサンフランシスコ・ジャイアンツから指名され、プロ入り。

2006年5月28日にメジャーデビュー。その後、リリーフとして22試合に登板し、防御率1.37を記録。球団は、7月29日にサンチェスをマイナーに降格させ、先発投手として調整させることに[1]セプテンバー・コールアップで再びメジャーへ昇格。9月6日にメジャー初先発を果たし、閉幕までに4試合に先発(1試合リリーフ登板している)。

2007年のシーズン開幕前に発表されたベースボール・アメリカ誌の有望株ランキングで、サンチェスはジャイアンツ傘下でティム・リンスカムに次ぐ評価を受けた[2]

2008年は先発投手として29試合に登板し9勝を挙げた。

2009年はシーズン開幕前の3月に開催された第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のプエルトリコ代表に選出された。シーズンでは先発投手として登板していたが、6月22日時点で2勝8敗・防御率5.54と不調でリリーフに配置転換された。しかし、ランディ・ジョンソン故障者リスト入りしたため、7月10日サンディエゴ・パドレス戦で先発として登板することに[3]。試合は、フアン・ウリーベが失策を記録したため、完全試合はならなかったが、打者28人を無安打・無四球でノーヒットノーランを達成[4]

2010年は初の二ケタ勝利となる13勝を記録。

ロイヤルズ時代[編集]

2011年11月8日メルキー・カブレラとのトレードで、ライアン・バーデュゴ英語版と共にカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍した。

2012年は先発ローテーションとして起用されたが、1勝6敗・防御率7.76という成績だった。

ロッキーズ時代[編集]

2012年7月20日ジェレミー・ガスリーとのトレードで、コロラド・ロッキーズへ移籍した。10月29日FAとなった。

ロッキーズ退団後[編集]

2013年2月6日ピッツバーグ・パイレーツと契約した。5月8日に放出された。5月15日ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ。メジャーでの登板機会は無く、傘下のAAA級アルバカーキ・アイソトープスでプレーした。11月5日にFAとなった。12月19日シカゴ・カブスとマイナー契約を結んだ。

2014年は、傘下のAAA級アイオワ・カブスで開幕を迎えたが、1試合のみの登板に終わり、7月2日にFAとなった。

2015年シーズンは所属チームが無かったが、オフにプエルトリコのウィンターリーグに参加。

2016年2月1日シンシナティ・レッズとマイナー契約を結んだが、3月18日にFAとなった。12月24日に古巣・ロイヤルズとマイナー契約を結んだ[5]

2017年3月20日にFAとなった[6]。その後所属球団なく、オフにプエルトリコのウィンターリーグに参加。

2018年6月30日に独立リーグ・アトランティックリーグヨーク・レボリューションと契約。

2019年メキシカンリーグサルティーヨ・サラペメーカーズと契約。この年限りで退団。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2006 SF 27 4 0 0 0 3 1 0 5 .750 185 40.0 39 2 23 0 4 33 2 0 26 22 4.95 1.55
2007 33 4 0 0 0 1 5 0 2 .167 238 52.0 57 8 28 1 5 62 4 0 34 34 5.88 1.63
2008 29 29 0 0 0 9 12 0 0 .429 695 158.0 154 14 75 1 7 157 7 0 90 88 5.01 1.45
2009 32 29 1 1 1 8 12 0 1 .400 710 163.1 135 19 88 5 6 177 11 0 82 77 4.24 1.37
2010 34 33 0 0 0 13 9 0 1 .591 812 193.1 142 21 96 4 9 205 15 1 74 66 3.07 1.23
2011 19 19 0 0 0 4 7 0 0 .364 444 101.1 80 9 66 2 6 102 5 0 54 48 4.26 1.44
2012 KC 12 12 0 0 0 1 6 0 0 .143 270 53.1 65 8 44 1 5 36 4 1 47 46 7.76 2.04
COL 3 3 0 0 0 0 3 0 0 .000 57 11.1 17 3 9 1 0 9 2 0 13 12 9.53 2.29
'12計 15 15 0 0 0 1 9 0 0 .100 327 64.2 82 11 53 2 5 45 6 1 60 58 8.07 2.09
2013 PIT 5 4 0 0 0 0 3 0 0 .000 75 13.2 25 7 8 0 2 15 0 0 18 18 11.85 2.41
MLB:8年 194 137 1 1 1 39 58 0 9 .402 3486 786.1 714 91 437 15 44 796 50 2 438 411 4.70 1.46
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号[編集]

  • 53(2006年 - 2008年)
  • 57(2009年 - 2012年途中、2013年)
  • 35(2012年途中 - 同年終了)

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Briggs, David (2006年7月29日). “Notes: Matheny's status for 2006 unclear” (英語). MLB.com. 2009年7月12日閲覧。
  2. ^ Baggarly, Andy (2007年2月22日). “Prospects: Top 10 Prospects: San Francisco Giants” (英語). BaseballAmerica.com. 2009年7月12日閲覧。
  3. ^ Pentis, Andrew (2009年7月10日). “Sanchez looks to make most of chance” (英語). MLB.com. 2009年7月12日閲覧。
  4. ^ Haft, Chris (2009年7月11日). “Giants' Sanchez fires first no-no of '09” (英語). MLB.com. 2009年7月12日閲覧。
  5. ^ “ロイヤルズ、元メッツ守護神ら2投手をマイナー契約で獲得”. iSM(Yahoo!JAPAN). (2016年12月25日). オリジナルの2017年1月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170107100943/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161225-00000210-ism-base 2017年1月7日閲覧。 
  6. ^ Royals release Jonathan Sanchez, reassign five players to minor-league camp”. The Kansas City Star (2017年3月20日). 2017年4月28日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]