ジオバニー・ソト

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ジオバニー・ソト
Geovany Soto
テキサス・レンジャーズ #8
Geovany Soto 2010.jpg
カブス時代(2010年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 プエルトリコの旗 プエルトリコ自治連邦区サンフアン
生年月日 1983年1月20日(31歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
235 lb =約106.6 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2001年 ドラフト11巡目
初出場 2005年9月23日
年俸 $2,750,000(2013年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム プエルトリコの旗 プエルトリコ
WBC 2009年

ジオバニー・ソト(Geovany Soto, 1983年1月20日 - )は、MLBテキサス・レンジャーズ所属の捕手。右投右打。プエルトリコサンフアン出身。

経歴[編集]

ソトが3歳のときに野球好きの父が捕手プロテクターを買ってくれたという。リトルリーグ時代は火・木曜日が練習、土曜日が試合で、休みの日に父はトレーニングを課した。ソトは2008年父の日のMLBの公式サイトの特集でこれがあったから今の自分があると語っている[2][3]

シカゴ・カブス時代[編集]

2001年ドラフトシカゴ・カブスから11巡目(全体318位)で指名され、入団。

2005年9月23日のヒューストン・アストロズ戦でメジャーデビュー。

2006年はメジャーで11試合に出場するも定着できなかった。

2007年7月12日に再びメジャーに昇格するが、7打数1安打の成績でマイナーに降格した[4]。この年はアイオワ・カブスで打率.353、26本塁打、109打点を挙げてパシフィック・コーストリーグのMVPに選出されると[5]、9月のロースター拡大に伴って再びメジャー昇格した。9月以降で打率.389を記録し[4]チェイス・フィールドで行われたアリゾナ・ダイヤモンドバックスとのディビジョンシリーズでは先発を果たした。シリーズ第2戦では左翼席に2点先制本塁打を放ったが、結局カブスは3連敗でディビジョンシリーズに敗退。

2008年、前年9月以降の活躍やそれまでの正捕手だったジェイソン・ケンドールがフリーエージェントでミルウォーキー・ブルワーズへ移籍したこともあって、この年はソトが正捕手を務めることになった。攻守共にソトへの期待は大きく、2008年のスプリング・トレーニングではルー・ピネラ監督から打撃指導を受け、引っ張る打法から広角打法へ打撃改造している。[6]2008年4月30日のブルワーズ戦では2本の3点本塁打でチームの19得点中6打点を挙げる活躍をし、4月25日・26日のワシントン・ナショナルズ戦で喫した8打数連続三振の汚名を返上すると、4月は打率.341、8二塁打、5本塁打、20打点、OPS1.059で月間最優秀新人に選ばれた[7]。5月19日のアストロズ戦ではキャリア初のランニングホームランも放った[8]オールスターゲームではファン投票で選出され[9]ナショナルリーグ所属の新人捕手としては初となるオールスター先発出場を果たした[10]。ソトはカブスでは1987年ラファエル・パルメイロ以来となる新人としてオールスター出場、最低14本塁打を打った選手となり、7月6日には15本目の本塁打を放った[11]。 9月14日にはカルロス・ザンブラーノとのバッテリーでノーヒットノーランを達成[12]ハリケーン・アイクの影響で試合会場がミニッツメイド・パークからミラー・パークに変更されたため、メジャーリーグ史上初の中立地開催でのノーヒットノーラン達成となった。シーズン終了後、ソトは新人王に選出された[13] [14]。捕手としての同賞獲得はマイク・ピアッツァ以来15年ぶりのことであった[15]

2009年、前年の活躍から大きな期待をかけられたが、.218と大きく成績を落としてしまった。6月、WBCにて大麻の陽性反応で出たことが判明した[16]。MLBは処罰を行わなかったが、IBAFは2年間の国際試合の出場を禁止した[17]

2010年、前年からは盛り返し、.280、17本を記録した。

2011年、再び.228と調子を落とす。また守備でもキャッチャーとして両リーグ最多の13個のエラーを犯し、守備率は両リーグ最低の.987を記録し、攻守ともに精彩を欠いた。

テキサス・レンジャーズ時代[編集]

2012年7月30日ジェイコブ・ブリガムとの交換トレードでテキサス・レンジャーズへ移籍する。11月30日にFAとなったが、12月3日に再契約した[18]

2013年、移籍してきたA.J.ピアジンスキーに次ぐ2番手捕手として開幕を迎える。6月4日には、メジャー昇格後初めての三塁手として出場した。ピアジンスキーの存在もあり前年より大きく出場機会を減らし、それに伴い本塁打もレギュラー定着以降最低となる9本に終わった。それでも打率、出塁率は前年より大幅に改善され、来シーズンへの望みをつないだ。オフの10月31日にFAとなったが、11月5日にレンジャーズと年俸305万ドルの1年契約を結んだ[19][20]

選手としての特徴[編集]

打撃[編集]

2008年から5年連続で二桁本塁打を記録した長打力を持ち味とする。高めのボールに滅法強いハイボールヒッターで、変化球への対応が上手い。

守備[編集]

基本的に守備(キャッチング、スローイング等)の評価は高くないが、投手の長所を引き出す繊細なリードには定評がある。本人曰く「ピッチャーに気持よくやってもらうのがキャッチャーだからね」とのことで、バッテリーを組む投手に対する配慮を欠かすことがない。ダルビッシュ有との相性が良く、バッテリーを組む機会が多い。高校時代は一塁手、三塁手として出場していたが、プロ入りが決まって以降は捕手も務めるようになった。

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2005 CHC 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
2006 11 26 25 1 5 1 0 0 6 2 0 0 0 0 0 0 1 5 0 .200 .231 .240 .471
2007 18 60 54 21 21 6 0 3 36 8 0 0 0 1 5 0 0 14 1 .389 .433 .667 1.100
2008 141 563 494 66 141 35 2 23 249 86 0 1 0 5 62 6 2 121 11 .285 .364 .504 .868
2009 102 389 331 27 72 19 1 11 126 47 1 0 0 5 50 3 3 77 19 .218 .321 .381 .702
2010 105 387 322 47 90 19 0 17 160 53 0 1 0 3 62 4 0 83 5 .280 .393 .497 .890
2011 125 474 421 46 96 26 0 17 173 54 0 0 0 2 45 3 6 124 12 .228 .310 .411 .721
2012 52 197 176 26 35 6 1 6 61 14 0 0 0 0 19 1 2 35 6 .199 .284 .347 .631
TEX 47 164 148 19 29 6 0 5 50 25 1 0 2 2 11 0 1 41 6 .196 .253 .338 .591
'12計 99 361 324 45 64 12 1 11 111 39 1 0 2 2 30 1 3 76 12 .198 .270 .343 .613
2013 54 184 163 20 40 9 0 9 76 22 1 2 1 0 20 0 0 60 2 .245 .328 .466 .794
通算:9年 656 2445 2135 264 529 127 4 91 937 311 3 4 3 18 274 17 15 560 62 .248 .335 .439 .774
  • 2013年度シーズン終了時

獲得タイトル・表彰[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Geovany Soto Contract, Salaries, and Transactions” (英語). Spotrac.com. 2013年10月19日閲覧。
  2. ^ Muskat, Carrie (2008年6月13日). “Soto attributes early start to his father” (英語). MLB.com. 2009年4月25日閲覧。
  3. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2009』 廣済堂出版、2009年、330項。ISBN 978-4-331-51370-5
  4. ^ a b Stats: Individual Player Game Log - Geovany Soto C”. Major League Baseball. 2008年5月22日閲覧。
  5. ^ Player Statistics: Geovany Soto”. Minor League Baseball. 2008年5月22日閲覧。
  6. ^ 澤田敏典 「MLB30球団レポート&全選手個人成績 シカゴ・カブス/CHC 福留・新人王のライバルはチームメイトにあり」 『月刊スラッガー』2008年7月号、日本スポーツ企画出版社、2008年、雑誌15509-7、83頁。
  7. ^ Mike Scarr (2008年5月9日). “Soto catches Gillette rookie honor”. Major League Baseball. 2008年5月22日閲覧。
  8. ^ Geovany Soto's inside-the-park homer paces Cubs' 7-2 win”. Los Angeles Times (2008年5月20日). 2008年5月22日閲覧。
  9. ^ Lester Jiménez (2008年7月1日). “Soto se consolida en la votación” (Spanish). Primera Hora. 2008年7月1日閲覧。
  10. ^ Carrie Muskat (2008年7月6日). “Cubs send seven to All-Star Game”. Cubs.com. 2008年7月7日閲覧。
  11. ^ Geovany celebró con su 15to. bambinazo” (Spanish). Primera Hora (2008年7月7日). 2008年7月8日閲覧。
  12. ^ Roberto Colón Segarra (2008年9月16日). “Gesta con toque criollo” (Spanish). Primera Hora. 2008年9月16日閲覧。
  13. ^ Carrie Muskat (2008年10月22日). “Soto, Longoria recognized by players” (English). 2008年10月22日閲覧。
  14. ^ Rays' Longoria, Cubs' Soto win rookie of year awards” (English) (2008年11月10日). 2008年11月10日閲覧。
  15. ^ Soto wins NL Rookie of the Year Award Receives 31 of 32 first-place votes; credits Blanco, Dempster”. MLB.com. 2009年3月23日閲覧。
  16. ^ “Geovany Soto embarrassed by positive drug test at World Baseball Classic”. Chicago Tribune. http://www.chicagotribune.com/sports/baseball/cubs/chi-26-cubs-brite-chicago-jun26,0,7164425.story 2009年6月25日閲覧。 
  17. ^ “Cubs' Soto won't be suspended for positive marijuana test at WBC”. CBSSports.com. (2009年6月25日). http://www.cbssports.com/mlb/story/11892885 2009年7月11日閲覧。 
  18. ^ Rangers re-sign C Geovany Soto to one-year contract”. MLB.com Rangers Press Release (2012年12月3日). 2014年1月9日閲覧。
  19. ^ Rangers: Geovany Soto is 'primary' catcher ESPN Dallas
  20. ^ Rangers re-sign free agent C Geovany Soto to one-year contract for 2014”. MLB.com Rangers Press Release (2013年11月5日). 2014年1月9日閲覧。

外部リンク[編集]