ジェイソン・ベイ

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ジェイソン・ベイ
Jason Bay
フリーエージェント
Jason Bay Seattle Mariners.JPG
基本情報
国籍 カナダの旗 カナダ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
二重国籍[1]
出身地 カナダの旗 カナダ
ブリティッシュコロンビア州トレイル
生年月日 1978年9月20日(35歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 左翼手
プロ入り 2000年 ドラフト22巡目でモントリオール・エクスポズから指名
初出場 2003年5月23日
年俸 $18,125,000(2013年)[2]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム カナダの旗 カナダ
WBC 2006年2009年

ジェイソン・レイモンド・ベイ(Jason Raymond Bay, 1978年9月20日 - )はカナダブリティッシュコロンビア州トレイル出身の外野手左翼手)。右投右打。ラリー・ウォーカーの引退後、カナダ人最高の打者と評されるようになった[3]

妹のローレン・ベイソフトボールカナダ代表の投手であり、オリンピックではアテネ北京に出場している[4][5]

経歴[編集]

2000年にドラフト22巡目でゴンザガ大学からモントリオール・エクスポズへ入団した。2001年はA級でプレー。2002年3月24日、トレードでニューヨーク・メッツへ移籍し、同年7月31日にサンディエゴ・パドレスへ移籍した。

2003年5月23日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で7番センターで先発出場しメジャーデビューした。しかし、その2日後の5月25日、エルマー・デセンスから死球を受け故障者リスト入りした[6]。7月8日マイナーリーグ3Aポートランド・ビーバーズで復帰した[6]

ピッツバーグ・パイレーツ[編集]

その後8月26日にオリバー・ペレスらと共にブライアン・ジャイルズとのトレードでピッツバーグ・パイレーツへ移籍した。翌8月27日に再びメジャーでプレーし、9月19日のシカゴ・カブス戦では4打数3安打、満塁本塁打を放ち、8打点を記録した[7]。これは球団史上ラルフ・カイナー1950年6月25日に8打点を記録して以来の快挙となった[6]。同年オフには、同シーズン終了間際に痛めた右肩の関節唇の手術を受けた。

2004年、故障のため出遅れ5月3日から3Aで4試合に出場し、打率4割を記録。5月7日にメジャーに復帰。6月、7月、9月の計3回月間最優秀新人に選出され、新人王に選出された。これはカナダ人史上初、そしてパイレーツにとっても初という快挙だった。

この年の新人最多の26本塁打を記録し、1938年ジョニー・ヒーゾ1946年のラルフ・カイナーが記録した23本の球団新人最多本塁打記録を更新し[8]1993年アル・マーティンが記録した球団新人最多三振122を更新する129三振を記録した[8]

2005年、球団史上1982年ジョニー・レイ以来となる全162試合に出場し[9]7月12日、出場機会はなかったものの、オールスターに初めて選出された。打率.306、32本塁打、44二塁打、101打点、110得点、21盗塁を記録し、球団史上初、2005年のメジャーで唯一の3割、30本塁打、40二塁打、100打点、100得点、20盗塁を達成した[9]。MVPの投票では12位に入り、シーズン終了後、球団はベイと2006年から4年総額1,825万ドルで契約延長した[9][10]

2006年、レギュラーシーズン開幕前、ワールド・ベースボール・クラシックカナダ代表として出場した。

2006年、5月18日から28日にかけて球団史上初めて10試合で10本塁打を記録し[11]、5月の月間MVPに選出された[12]。7月11日77年ぶりに地元、ピッツバーグで開催された2006年のMLBオールスターゲームのファン投票でアルバート・プホルスの3,418,555票に次ぐリーグ2位の2,635,930票を集め、1993年のアンディ・バンスライク以来となるファン投票で選出され[11]、4番ライトで先発出場し3打数1安打を記録した[13]

2007年は右ひざの故障を我慢しながらプレイしたため、打率.247・21本塁打・84打点と低迷[14]。シーズン終了後のウィンター・ミーティングではベイのクリーブランド・インディアンステキサス・レンジャーズへのトレードが噂された。ニール・ハンティントンGMはインディアンスと交渉があったことを認めたが、実現しなかった[15]

2008年開幕から6試合までは打率が2割以下だったが、その後打率は上昇。5月24日と25日のカブス戦では球団史上26年ぶりの2試合連続でサヨナラ安打を記録[16]

ボストン・レッドソックス[編集]

2008年7月31日、ボストン・レッドソックスロサンゼルス・ドジャースそしてパイレーツの3球団による三角トレードが成立。これによりベイはレッドソックスへ移籍。このトレードでドジャースへ移籍したマニー・ラミレスに代わる正左翼手を務めることになった[17]。移籍後49試合で打率.293・9本塁打・37打点を記録し、パイレーツの成績を含めると2年ぶりにシーズン30本塁打・100打点を達成。打撃ではラミレスに比べて見劣りするが、守備力の違いやトラブルによる悪影響もなく、9月上旬にはベイの活躍を「ジェイソン・ベイは考えられないことをやってのけた。我々にマニーのことを忘れさせたのだ」と新聞で表現された[18]

ニューヨーク・メッツ[編集]

ポストシーズンに入りFAとなったベイは、2009年12月29日に4年総額6,600万ドルでメッツと契約することに合意した[19]

メッツでは怪我もあって期待通りの成績を残せず、2012年は打率1割台に低迷する有様だった。事実上の戦力外となり、同年11月7日にFAとなった。残り1年分の年俸はメッツが全額負担する[20]

シアトル・マリナーズ[編集]

2012年12月5日シアトル・マリナーズへの移籍が決まった[21]

2013年7月29日にDFAとなり[22]8月6日に放出された[23]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2003 SD 3 10 8 2 2 1 0 1 6 2 0 0 0 0 1 0 1 1 0 .250 .400 .750 1.150
PIT 27 97 79 13 23 6 1 3 40 12 3 1 0 0 18 0 0 28 0 .291 .423 .506 .929
'03計 30 87 79 15 25 7 1 4 46 14 3 1 0 0 19 0 1 29 0 .287 .421 .529 .950
2004 120 472 411 61 116 24 4 26 226 82 4 6 5 5 41 2 10 129 9 .282 .358 .550 .908
2005 162 707 599 110 183 44 6 32 335 101 21 1 0 7 95 9 6 142 12 .306 .402 .559 .961
2006 159 689 570 101 163 29 3 35 303 109 11 2 0 9 102 9 8 156 15 .286 .396 .532 .928
2007 145 614 538 78 133 25 2 21 225 84 4 1 0 8 59 3 9 141 8 .247 .327 .418 .745
2008 106 459 393 72 111 23 2 22 204 64 7 0 0 5 59 2 2 86 3 .282 .375 .519 .894
BOS 49 211 184 39 54 12 2 9 97 37 3 0 0 3 22 2 2 51 4 .293 .370 .527 .897
'08計 155 670 577 111 165 35 4 31 301 101 10 0 0 8 81 4 4 137 7 .286 .373 .522 .895
2009 151 638 531 103 142 29 3 36 285 119 13 3 0 4 94 4 9 162 9 .267 .384 .537 .921
2010 NYM 95 401 348 48 90 20 6 6 140 47 10 0 0 4 44 3 5 91 7 .259 .347 .402 .749
2011 123 509 444 59 109 19 1 12 166 57 11 1 1 6 56 3 2 109 8 .245 .329 .374 .703
2012 70 215 194 21 32 2 0 8 58 20 5 1 0 2 19 0 0 58 3 .165 .237 .299 .536
2013 SEA 68 236 206 30 42 6 0 11 81 20 3 1 1 1 26 1 2 62 6 .204 .298 .393 .691
通算:11年 1278 5258 4505 737 1200 240 30 222 2166 754 95 17 7 54 636 38 56 1216 84 .266 .360 .481 .841
  • 2013年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

脚注[編集]

  1. ^ Bay officially becomes US citizen MLB.com(2009/07/02)
  2. ^ Jason Bay Stats, News, Pictures, Bio, Videos” (英語). ESPN.com. 2011年11月29日閲覧。
  3. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2006』 廣済堂出版、2006年、374項。ISBN 978-4-331-51146-6
  4. ^ Haft, Chris (2008年8月5日). “Lauren Bay Regula: Canada's softball ace” (英語). CBC Sports. 2009年1月18日閲覧。
  5. ^ 2008 Olympic Softball roster CANADA” (英語). International Softball Federation. 2009年1月18日閲覧。
  6. ^ a b c 2003 Career Highlights:MLB.com” (英語). 2008年2月2日閲覧。
  7. ^ September 19, 2003 Chicago Cubs at Pittsburgh Pirates Box Score and Play by Play - Baseball-Reference.com” (英語). 2008年2月2日閲覧。
  8. ^ a b 2004 Career Highlights:MLB.com” (英語). 2008年2月2日閲覧。
  9. ^ a b c 2005 Career Highlights:MLB.com” (英語). 2008年2月2日閲覧。
  10. ^ Ramirez expected to show up at Red Sox training camp The Japan Times Online” (英語). 2008年2月2日閲覧。
  11. ^ a b 2006 Career Highlights:MLB.com” (英語). 2008年2月2日閲覧。
  12. ^ Player of the Month Award by the American and National League on Baseball Almanac” (英語). 2008年2月2日閲覧。
  13. ^ July 11, 2006 All-Star Game at PNC Park Play by Play and Box Score - Baseball-Reference.com” (英語). 2008年2月2日閲覧。
  14. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2008』 廣済堂出版、2008年、390項。ISBN 978-4-331-51300-2
  15. ^ 津川晋一 「MLB30球団レポート&2008シーズン全試合日程 ピッツバーグ・パイレーツ/PIT チームの顔を放出? 本人は困惑気味」『月刊スラッガー』2008年2月号、日本スポーツ企画出版社、2008年、雑誌 15509-2、84項。
  16. ^ 田尻賢誉 「MLB30球団最新レポート&全選手個人成績 ピッツバーグ・パイレーツ/PIT ワースト記録阻止に主砲のバットが火を噴く」『スラッガー』2008年8月号、日本スポーツ企画出版社、2008年、雑誌 15509-8、85項
  17. ^ Surprise! Manny to LA, Bay to Boston Dodgers land slugger, Bucs get four players in last-minute deal”. MLB.com. 2008年8月1日閲覧。
  18. ^ 出野哲也 「MLB30球団最新レポート&全選手個人成績 ボストン・レッドソックス/BOS ラミレスのことを忘れさせてくれた」『スラッガー』2008年11月号、日本スポーツ企画出版社、2008年、雑誌 15509-11、74項
  19. ^ Bay glad to be part of 'perfect fit'Mets roll out orange and blue carpet for new left fielder”. 2010年1月7日閲覧。
  20. ^ Mets and Jason Bay Agree to Part Ways NYTimes.com
  21. ^ Seattle Mariners sign Jason Bay
  22. ^ Morse comes off DL; Bay designated for assignment MLB.com
  23. ^ Bay a free agent after release by Mariners MLB.com

外部リンク[編集]