ハンター・ペンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ハンター・ペンス
Hunter Pence
サンフランシスコ・ジャイアンツ #8
Hunter Pence on September 3, 2013.jpg
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アメリカ合衆国の旗 テキサス州フォートワース
生年月日 1983年4月13日(31歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手右翼手
プロ入り 2004年 ドラフト2巡目(64位)
初出場 2007年4月28日 ブルワーズ
年俸 $13,800,000(2013年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ハンター・アンドリュー・ペンス(Hunter Andrew Pence, 1983年4月13日 - )は、MLBサンフランシスコ・ジャイアンツに所属する外野手右翼手)。右投右打。アメリカ合衆国テキサス州フォートワース出身。高い運動能力を有し、攻守両面においてダイナミックなプレーを身上とするアスリート[2]

経歴[編集]

アマチュア時代[編集]

2002年6月4日ミルウォーキー・ブルワーズから40巡目(全体1189位)でドラフト指名を受けるがこれを拒否、契約には至らず。

テキサス大学アーリントン校在学時の2003年に好成績をマークし、サウスランド・カンファレンスのオールスターに選出される[3]

2004年は更なる成長を遂げ、2年連続で同カンファレンスのオールスターに選出された他、プレーヤー・オブ・ザ・イヤーとヒッター・オブ・ザ・イヤーをダブル受賞[3]。同年6月7日ヒューストン・アストロズから2巡目(全米64番目)でドラフト指名を受け、7月14日に契約成立。この年からマイナーリーグでプレーを始め(51試合出場)、8月にはアストロズ傘下トライシティ・バリーキャッツ(A-級)のディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・マンスに選ばれた[4]

マイナーリーグ[編集]

プロ2年目の2005年は、A・A+トータルで121試合打率.327 ・ 31本塁打 ・ 90打点出塁率.400 ・ OPS.998の好成績を挙げ、サウスアトランティック・リーグのオールスターに出場した他、同リーグのルーキー・オブ・ザ・イヤーとNo.1プロスペクト、チーム内MVPとアストロズのマイナーリーグ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーに輝いた[3][5]。同年12月2日、アストロズのプロスペクト・リストで6位にランクされ、ベスト・ヒッター・フォー・アベレージに選定[6]

2006年はAA級コーパスクリスティ・フックスでプレーし、136試合 ・ 打率.283 ・ 28本塁打 ・ 95打点 ・ 出塁率.357 ・ OPS.890 ・ 17盗塁を記録。フューチャーズ・ゲームに出場し、ベースボール・アメリカ誌のマイナーリーグ・オールスター代表チームにも選ればれた他、前年に引き続きアストロズのマイナーリーグ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞[3][7]。翌2007年2月7日、アストロズのプロスペクト・リストで1位にランクされ、ベスト・ヒッター・フォー・アベレージとベスト・パワー・ヒッターの2部門に選定[8]

2010年、アストロズ在籍時

MLB[編集]

プロ4年目の2007年スプリング・トレーニングで好成績を収め、AAA級ラウンドロック・エクスプレスを経て(25試合出場)、4月28日にメジャー初昇格を果たす。即六番中堅手としてスタメン起用され、対ミルウォーキー・ブルワーズ戦においてデイブ・ブッシュ投手からキャリア初安打となるライト前ヒットを放つなど、3打数1安打1死球2出塁1得点の好結果でデビュー戦を飾った。更に、5月に入るとバットがスパーク。5日にはメジャー初本塁打となる満塁本塁打を、15-16日は7打席連続安打をそれぞれ放ち、プレーヤー・オブ・ザ・ウィーク(14-20日の週)とルーキー・オブ・ザ・マンス(打率.343、4本塁打、19打点、37安打、OPS.965)を受賞。7月1-13日には9試合連続安打を放つなど、その後も好調を維持し続け打率を.350前後まで上げ、一時はナショナルリーグ首位打者に踊り出た。しかし7月22日パイレーツ戦で右手首を骨折し、1ヶ月ほど戦線を離脱。結局108試合の出場に留まり、規定打席には届かなかったものの、打率.322、17本塁打、69打点、9三塁打(リーグ4位)、マルチヒット46回(うち4安打4回)と素晴らしい成績を残した[9]。中堅の守備でも度々ファイン・プレーを披露し[10]、ナ・リーグのルーキー・オブ・ザ・イヤー投票では15ポイントを獲得、3位に食い込むなど、飛躍のシーズンとなった。

レギュラー2年目となる2008年は、シーズン開幕時は二番打者として起用されていたが打率1割台と低迷し、4月15日からは六・七番に下げられた。それ以降は踏ん張り、4月18日に3安打を放つと4月25日まで8試合連続安打、4月30日から5月18日にかけて16試合連続安打、5月27日にはキャリア初の1試合5安打と次第に復調。7月25日から8月5日まで11試合連続安打、8月29日から9月11日まで13試合連続安打と、10試合以上の連続安打を3度マーク[11]。打率は前年比.053ダウンしたものの、ケガなくフル・シーズン働いたため安打、本塁打、打点、得点等はアップ。内野安打数(40)は、イチローと並んで両リーグ最多タイ[12]。今期からコンバートされた右翼守備においてもわずか1失策、16補殺(リーグ1位[13])と好守強肩を披露した。

2009年MLBオールスターゲームに監督推薦で初選出を果たし、シーズンはライトのレギュラーとして自己最高の159試合に出場。打率は前年を上回る.282という数値を残したほか、2年連続で25本塁打を放った。また、安打・盗塁・四球を増加させた反面、三振を減らすなど、多くの部門で更なる進化を見せたシーズンとなった。

2010年は、3年連続で156以上の試合に出場し、2年連続での打率.282と3年連続での25本塁打を記録。また、打点・盗塁は自己ベスト記録となったほか、規定打席に到達したシーズンとしては三振の数を最低の105に抑えるなど、2009年以上に打撃面で躍進したシーズンとなった。

2011年は監督推薦でMLBオールスターゲームに2年ぶり2度目の選出を果たした。7月にジョナサン・シングルトンジャレッド・コザートジョシュ・ゼイドとのトレードでフィラデルフィア・フィリーズに移籍した。

2012年7月31日にはネイト・シャーホルツセス・ロージントミー・ジョセフとの交換トレードでサンフランシスコ・ジャイアンツに移籍し、ワールドシリーズ制覇に貢献した。

2013年は9月2週目の「ナショナルリーグ・プレイヤー・オブ・ザ・ウィーク」を受賞。9月27日にはジャイアンツ所属の選手に与えられる「ウィリー・マック・アワード」を受賞。シーズン全体では、リーグ1位タイとなる162試合にフル出場。打率.283・27本塁打・99打点・22盗塁という好成績をマークした。特に本塁打と盗塁は自己最高の成績であり、盗塁に関しては、2012年までの通算盗塁成功率が63.2%だったのに対し、2013年は単年の盗塁成功率が88%という高率だった。打点はぎりぎり100打点に到達しなかったが、それでも4年連続での90打点以上であり、本塁打も6年連続22本塁打以上。安定感のある打力を発揮した。9月28日に5年総額9000万ドルの契約を結んだ[14]

選手としての特徴[編集]

中堅をカバー出来る広大なレンジ(守備範囲)と右翼を務められる強肩を併せ持ち、打席内では早いカウントから積極的に仕掛けることで速球を打ち砕く。その身体能力と将来性の高さから球団幹部に期待を寄せられると同時に、「彼のプレーを観ていると力が漲って来る」とチームメイトに言わしめる颯爽とした溌剌プレーを見せる。なお、アーリントン高校在学時は野球の他にアメリカンフットボール陸上競技のプレー経験があり、テキサス大学アーリントン校では財政学を専攻[4]

マイナー4年間の通算成績は、打率.304 ・ 出塁率.377 ・ OPS.933。

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2007 HOU 108 484 456 57 147 30 9 17 246 69 11 5 0 1 26 0 1 95 10 .322 .360 .539 .899
2008 157 642 595 78 160 34 4 25 277 83 11 10 0 3 40 2 4 124 14 .269 .318 .466 .784
2009 159 647 585 76 165 26 5 25 276 72 14 11 0 3 58 1 1 109 25 .282 .346 .472 .818
2010 156 658 614 93 173 29 3 25 283 91 18 9 0 3 41 2 0 105 11 .282 .325 .461 .786
2011 100 432 399 49 123 26 3 11 188 62 7 1 0 2 30 1 1 86 7 .308 .356 .471 .828
PHI 54 236 207 35 67 12 2 11 116 35 1 1 0 3 26 2 0 38 8 .324 .394 .560 .954
'11計 154 668 606 84 190 38 5 22 304 97 8 2 0 5 56 3 1 124 15 .314 .370 .502 .871
2012 101 440 398 59 108 15 2 17 178 59 4 2 0 2 37 1 3 85 13 .271 .336 .447 .784
SF 59 248 219 28 48 11 2 7 84 45 1 0 1 5 19 1 4 60 1 .219 .287 .384 .671
'12計 160 688 617 87 156 26 4 24 262 104 5 2 1 7 56 2 7 145 14 .253 .319 .425 .743
2013 162 687 629 91 178 35 5 27 304 99 22 3 0 3 52 3 3 115 17 .283 .339 .483 .822
通算:7年 1056 4474 4102 566 1169 218 35 165 1952 615 89 42 1 25 329 13 17 817 106 .285 .339 .476 .815
  • 2013年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

参考資料[編集]

  1. ^ Hunter Pence Contract, Salaries, and Transactions” (英語). Spotrac.com. 2013年10月26日閲覧。
  2. ^ Hunter Pence - Scouting Report” (英語). Sportsnet.ca. 2008年12月15日閲覧。
  3. ^ a b c d Hunter Pence - Awards” (英語). The Baseball Cube. 2008年12月14日閲覧。
  4. ^ a b Biography: , 2004 Career Highlights:” (英語). astros.com. 2008年12月14日閲覧。
  5. ^ 2005 Career Highlights:” (英語). astros.com. 2008年12月14日閲覧。
  6. ^ Jim Callis (2005年12月2日). “Top 10 Prospects: Houston Astros” (英語). Baseball America. 2008年12月15日閲覧。
  7. ^ 2006 Career Highlights:” (英語). astros.com. 2008年12月14日閲覧。
  8. ^ Jim Callis (2007年2月7日). “Top 10 Prospects: Houston Astros” (英語). Baseball America. 2008年12月15日閲覧。
  9. ^ 2007 Career Highlights:” (英語). astros.com. 2008年12月15日閲覧。
  10. ^ 『月刊スラッガー』 2007年12月号 35頁。
  11. ^ Hunter Pence 2008 Batting Gamelogs” (英語). Baseball-Reference. 2008年12月15日閲覧。
  12. ^ Major League Leaderboards ≫ 2008 ≫ Batters ≫ Batted Ball Statistics” (英語). FanGraphs. 2008年12月31日閲覧。
    ※IFH(インフィールド・ヒット、内野安打)をクリック。
  13. ^ National League Leaderboards ≫ 2008 ≫ Outfielders ≫ Fielding Statistics” (英語). FanGraphs. 2008年12月31日閲覧。
    ※A(Assist、補殺)をクリック。
  14. ^ Giants, Pence agree to five-year extension MLB.com

外部リンク[編集]