ローガン・ウェブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ローガン・ウェブ
Logan Webb
サンフランシスコ・ジャイアンツ #62
2021年のウェブ
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州プレイサー郡ロックリン英語版
生年月日 (1996-11-18) 1996年11月18日(27歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2014年 MLBドラフト4巡目
初出場 2019年8月17日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ローガン・T・ウェブLogan T. Webb, 1996年11月18日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州プレイサー郡ロックリン英語版出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBサンフランシスコ・ジャイアンツ所属。

経歴[編集]

2014年MLBドラフト4巡目(全体118位)でサンフランシスコ・ジャイアンツから指名され、プロ入り。契約後、傘下のルーキー級アリゾナリーグ・ジャイアンツでプロデビュー。3試合(先発1試合)に登板して防御率2.25、5奪三振を記録した。

2015年はA-級セイラム=カイザー・ボルケーノズ英語版でプレーし、14試合に先発登板して3勝6敗、防御率4.92、40奪三振を記録した。

2016年はA級オーガスタ・グリーンジャケッツ英語版でプレーし、6試合に先発登板して2勝3敗、防御率6.21、30奪三振を記録した。

2017年はA-級セイラム=カイザーでプレーし、15試合に登板して2勝0敗、防御率2.89、31奪三振を記録した。

2018年はA+級サンノゼ・ジャイアンツ英語版とAA級リッチモンド・フライングスクウォーレルズでプレーし、2球団合計で27試合(先発26試合)に登板して2勝5敗、防御率2.41、100奪三振を記録した。オフの11月20日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[1]

2019年は開幕をAA級リッチモンドで迎えたが、5月1日に薬物検査で陽性反応を示したことが判明し、80試合の出場停止処分を受けた[2]。その後、7月12日に復帰してからはマイナー各階級を経て8月17日にメジャー初昇格を果たした[3]。同日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でメジャーデビュー[4]。この年メジャーでは8試合に先発登板して2勝3敗、防御率5.22、37奪三振を記録した。

2020年は13試合(先発11試合)に登板して3勝4敗、防御率5.47、46奪三振を記録した。

2021年は開幕ローテーション入りを果たした。前半戦は4勝3敗とまずまずの成績だったが、後半戦はほとんどの試合で6イニング以上を投げるなど安定し、7勝0敗の活躍を見せた。シーズンでは11勝3敗、防御率3.03の好成績を残した。ポストシーズンでは、ロサンゼルス・ドジャースとのナショナルリーグディビジョンシリーズで2試合に先発し、1勝0敗、防御率0.61の好投を見せたが、チームは敗退した。

2022年は自身初となる開幕投手を務めた[5]。6回1失点の好投を見せたが、勝敗はつかなかった。オフの11月16日、ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票結果が発表となり第11位に選出された[6][7]

2023年は去年に続き2年連続で開幕投手を務めた。シーズンを通して11勝13敗と味方の援護には恵まれなかったものの、防御率3.25、195奪三振を記録。ワークホースとして両リーグ最多の216イニングを投げきり、QSも両リーグ最多の24回を記録した。与四球率もリーグ最高の1.29で、投球の安定感にはさらに磨きがかかった。7月9日のロッキーズ戦では、メジャー自身初の完投勝利を無四球での完封勝利で飾るという圧巻のピッチングを披露した。サイ・ヤング賞投票では、サンディエゴ・パドレスのブレイク・スネル投手に次ぐ2位に選出された。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2019 SF 8 8 0 0 0 2 3 0 0 .400 174 39.2 44 5 14 0 1 37 4 0 25 23 5.22 1.46
2020 13 11 0 0 0 3 4 0 0 .429 246 54.1 61 4 24 1 7 46 3 0 38 33 5.47 1.56
2021 27 26 0 0 0 11 3 0 1 .786 596 148.1 128 9 36 0 8 158 2 0 53 50 3.03 1.11
2022 32 32 0 0 0 15 9 0 0 .625 787 192.1 174 11 49 0 7 163 6 0 76 62 2.90 1.16
2023 33 33 2 1 1 11 13 0 0 .458 850 216.0 201 20 31 0 5 194 1 0 83 78 3.25 1.07
MLB:5年 113 110 2 1 1 42 32 0 1 .568 2653 650.2 608 49 154 1 28 598 16 0 275 246 3.40 1.17
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績[編集]



投手(P)












2019 SF 8 0 8 0 1 1.000
2020 13 4 1 0 0 1.000
2021 27 14 23 0 2 1.000
2022 32 22 22 0 2 1.000
2023 33 17 20 1 4 .974
MLB 113 57 74 1 9 .992
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号[編集]

  • 62(2019年 - )

脚注[編集]

  1. ^ Sean Bialaszek (2018年11月20日). “San Francisco Giants Add 3 to Roster, but Leave Spots Open” (英語). Goldengate Sports.com. 2020年10月28日閲覧。
  2. ^ John Shea (2019年5月1日). “Giants prospect Logan Webb suspended 80 games for failed drug test” (英語). SFGate.com. 2020年10月28日閲覧。
  3. ^ Connor Byrne (2019年8月16日). “Giants To Promote Logan Webb” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年10月28日閲覧。
  4. ^ San Francisco Giants at Arizona Diamondbacks Box Score, August 17, 2019” (英語). Baseball-Reference.com. 2020年10月28日閲覧。
  5. ^ ジャイアンツ・キャプラー監督、ウェブを開幕投手に任命 昨季本拠先発試合はチーム12勝0敗 - MLB : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年7月18日閲覧。
  6. ^ 全米野球記者協会(BBWAA)から4位票が1の計2ポイントを獲得。
  7. ^ Marlins’ Sandy Alcantara rolls to unanimous victory in Cy Young race” (英語). BBWAA – Baseball Writers' Association of America (2022年11月16日). 2022年11月17日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]