STVラジオ

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札幌テレビ放送 > STVラジオ
株式会社STVラジオ
The STVradio Broadcasting Co., Ltd.
STVラジオ本社・札幌放送局(札幌テレビ放送会館)
種類 株式会社
略称 STV
本社所在地 日本の旗 日本
060-8705
北海道札幌市中央区北1条西8丁目1-1
STV放送会館内
設立 2005年7月12日[1]
業種 情報・通信業
法人番号 6430001030286 ウィキデータを編集
事業内容 一般放送(ラジオ放送)事業など
代表者 代表取締役社長 大西賢英[1]
資本金 4億1000万円[1]
売上高 15億5962万円(2015年3月期)
営業利益 8975万円(2015年3月期)
純利益 5566万円(2015年3月期)
純資産 3億4562万円(2011年3月31日時点)
総資産 4億7711万円(2011年3月31日時点)
従業員数 22人(2015年7月1日時点)[1]
決算期 3月
主要株主 札幌テレビ放送 100%[1]
(同社の連結子会社及び特定子会社)
外部リンク http://stv.jp/radio/
特記事項:2005年10月1日に、札幌テレビ放送から中波放送局免許を継承[1]
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STVラジオ
The STVradio Broadcasting Co., Ltd.
放送対象地域 北海道
系列 NRN
略称 STV
愛称 STVラジオ
コールサイン JOWF
開局日 1962年12月15日
本社 060-8705
札幌市中央区北1条西8丁目1-1
札幌テレビ放送(STV)放送会館内
演奏所 本社に同じ
親局 / 出力 札幌 1440kHz / 50kW
主な中継局 函館 JOWN 639kHz
旭川 JOWL 1197kHz
帯広 JOWM 1071kHz
釧路 JOWS 882kHz
網走 JOVX 909kHz
公式サイト http://stv.jp/radio/
特記事項:2005年10月1日、中波放送局の免許を札幌テレビ放送(STV)から承継[1]
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株式会社STVラジオ(エスティーブイラジオ、The STVradio Broadcasting Co., Ltd.)は北海道放送対象地域として、中波放送(AM放送)をする特定地上基幹放送事業者である。

会社概要

  • 系列:NRN
  • 本社・札幌放送局:札幌市中央区北1条西8丁目1番地1[1] 〒060-8705
  • 代表取締役社長:大西賢英[1]
  • 設立年月日:2005年7月12日[1]
  • 開局年月日:1962年12月15日[1]

概要

前身は札幌テレビ放送(STV)内の部局だった「札幌テレビ放送株式会社ラジオ局[注 1]」。多くのラジオ・テレビ兼営局がラジオ放送を先に開始した中、テレビが先行開局し、その後ラジオ放送を開始した全国唯一の放送局となった[注 2]。このため、親局や送信所・中継局のコールサインはラジオとテレビで異なっている(一部を除く)。自社での放送業務は主にラジオ番組の制作・営業が中心で、番組・電波送出やアナウンスなどその他のラジオ放送に関する業務は、親会社のSTVに業務委託(またはSTVから出向)している。

STVの100%出資による子会社で、STVから中波放送(AMラジオ)無線局の免許を承継することを目的として設立。2005年10月1日よりSTVから放送免許を承継し、独立した別会社として放送を開始した。これを記念して、毎年10月1日を「STVラジオの日」とした。

道内で唯一の「AMラジオ単営局」である。分社前より「STVラジオ」の名称は一般的な通称として定着していたが、分社により正式な社名となった。正式社名ロゴは「札幌テレビ放送」と同じ書体を使用。ステーションイメージカラーはオレンジ色で、1993年頃から使用している。

親局・札幌放送局は1978年11月23日午前5時[注 3]中波の周波数が9kHz単位に変更されて以後も、周波数が9でも10でも割り切れる数字であるため、旧来と同じ、1440kHzでの放送を行っている。

北見放送局を除き、ラジオとテレビがそれぞれ異なるコールサインを使用していたことから、コールサインは各局とも変更されなかった。

分社後、ラジオ受信報告書の送付先は「STVラジオ 放送センター 放送実施部」に変更されたが、親会社のSTVでも「STV技術局 技術計画部」で従来通り、ラジオ・テレビの受信報告書を受け付けている。また、ラジオ聴取者・テレビ視聴者からの意見や問い合わせも従来通り、STVの「視聴者センター」で受け付けている。

聴取率

2010年冬期は平日全日聴取率のトップをHBCラジオに奪われた[注 4]

2013年8月期の調査では「北海道で一番聴かれているラジオ」として発表した[3]

沿革

周波数

一部を除き、各放送局とも過去に周波数を幾度か変更[注 5]していることが特徴的。HBCラジオでも、一部で周波数の変更は行われているが、回数・変更した局数とも、STVラジオのほうがやや多い。

旭川・名寄・釧路・網走の各送信所・中継局はかつてアナログ テレビ放送設備も併設していた。いずれも局舎は当初アナログ テレビ放送用で開局したが、AMラジオの開局にあわせ放送設備と送信アンテナを追加したもの。

  • 各局呼出符号・周波数・出力の出典:ラジオ周波数 - STVラジオ、2014年12月9日閲覧

札幌放送局、苫小牧・室蘭放送局(JOWF)

放送エリア:石狩振興局全域・空知総合振興局(中部と南部)・後志総合振興局全域・胆振総合振興局全域・日高振興局全域

札幌送信所と苫小牧・室蘭放送局は精密同一周波数放送を行っている。他の道内AMラジオ局と異なり、苫小牧・室蘭放送局にはコールサインが設定されておらず、札幌放送局の傘下に位置付けられている[注 6]

現在の周波数(1440kHz)は出力が50kWに変更された1971年より使用。それ以前は1460kHzだった。 なお、1440kHzは9でも10でも割り切れることから、国際電気通信連合の取り決めで1978年11月23日より周波数を9kHzステップに変更後も、周波数は変更されなかった。

札幌(送信所:江別市角山) 周波数1440kHz 出力50kW
開局時の送信所は札幌市北区新琴似に設置されていたが、江別市に移転した。
送信所・中継局
室蘭(送信所:室蘭市柏木町) 1440kHz 3kW[注 7]
苫小牧 1440kHz 1kW

旭川放送局(JOWL)

放送エリア:空知総合振興局(北部)・上川総合振興局全域・留萌振興局全域・宗谷総合振興局全域< 旭川送信所と管内各中継局は精密同一周波数放送を行っている。

旭川(送信所:旭川市東旭川、STV旭川放送局敷地内) 1197kHz 3kW[注 7][注 8]
中継局
名寄 1197kHz[注 9] 1kW
留萌 1197kHz 100W
遠別 1197kHz 1kW(HBCラジオと共同使用)
稚内 1197kHz 1kW

函館放送局(JOWN)

放送エリア:渡島総合振興局全域・檜山振興局全域

檜山振興局地域は函館送信所の低出力(当時)による難聴取対策のため、1991年に江差中継局、北檜山中継局を設置した。

周波数は開局当初1557kHz(1978年11月22日までは1550kHz)で、その後、1197kHzに変更、1995年より、現在の639kHzに変更された。

函館(送信所:函館市美原、STV函館放送局敷地内) 639kHz 5kW[注 7]
中継局
江差 882kHz 1kW
北檜山 882kHz 100W

帯広放送局(JOWM)

放送エリア:十勝総合振興局全域

STVラジオの放送局では唯一、管内に中継局を設置していない。

開局当初の周波数と出力は1490kHz・100Wで、その後1485kHz・1kW→1530kHz・1kWに、1995年より、現在の1071kHzに変更。

帯広(送信所:河東郡音更町木野新町) 1071kHz 5kW[注 7]

北見放送局(JOVX)

放送エリア:オホーツク総合振興局全域

網走送信所と遠軽中継局は同一周波数だが、精密同一周波数放送を実施していない。

STVラジオの放送局では唯一、定時のローカル番組を制作していない[注 10]

周波数は開局当初1062kHzで、その後936kHzに変更、1995年に現在の909kHzに変更。

網走(送信所:網走市潮見、天都山) 909kHz 5kW[注 7]
中継局
北見(JOYS) 1485kHz 100W
遠軽 909kHz 100W(HBCラジオと共同使用)

釧路放送局(JOWS)

放送エリア:釧路総合振興局全域・根室振興局全域

周波数は開局当初1440kHzで、その後918kHzに変更、1995年に現在の882kHzに変更。

釧路(送信所:釧路町中央10丁目27番1) 882kHz 3kW[注 7]
旧送信所は釧路市緑ヶ岡のSTV釧路放送局内にあった。STVラジオとHBCラジオは釧路町中央10に新たに建設したラジオ送信塔の運用を2014年11月から開始し、これに伴いSTVラジオは釧路市緑ヶ岡1の電波塔(高さ138m)を撤去する[5]
中継局
根室(JOXS) 1062kHz 100W

AMステレオ放送

  • 1996年10月7日に開始した、AMステレオ放送[6][7]は2010年3月28日をもって終了。北海道内ではHBCラジオが一足早く、2010年2月28日をもって、AMステレオ放送を終了している。
  • ステレオ放送機や中継回線使用料が高額だったため、札幌放送局のみ実施していた。その他の道内各放送局では当初より実施されなかった。
  • なお、2011年から実施しているradikoのサイマル配信ではステレオによる配信を行っている。

現在放送中の番組

自社制作番組(全道放送)

放送時間:24時間放送(毎日5時起点)。但し、放送機器調整(メンテナンス)も兼ねており、放送支局・中継局によっては休止(実質日曜付けは3時終了、月曜付けは5時開始)もあるほか、年数回程度、道内全域が放送休止となる場合もある[注 11]

以下の内容はいずれも、2016年4月から[8]で、JST表記。

月曜 - 金曜

曜日の記載がないものは、月曜 - 金曜の帯番組。

土曜

日曜

スポーツ中継

  • STVファイターズLIVE(17:57 - 21:00)
    • 2016年シーズンも、ファイターズのナイター戦を全試合中継。月曜と日曜は、ファイターズ戦開催時のみ放送。
    • 放送時間を延長する場合は、以下の通り。(4分前に中継がフェードアウトされ、延長終了を伝えるアナウンスがされる)
      • 月 - 金曜:23:50まで
      • 土曜:(ファイターズ戦)23:30まで(ファイターズ戦以外)21:30まで
      • 日曜:24:00まで
  • 中央競馬実況中継
    • 土曜は『ウイークエンドバラエティ 日高晤郎ショー』、日曜は『喜瀬と通夫の日曜楽楽生ワイド』に内包。
    • 函館競馬場札幌競馬場での開催期間中は自社制作、それ以外の期間はネット受け。

その他

  • STVラジオ・チャリティー・ミュージックソン(毎年12月24日 12:00 - 12月25日 12:00)
    • 放送日時に、土曜日が含まれる場合は通常番組の『ウイークエンドバラエティ 日高晤郎ショー』を優先するが、一部コーナーを差し替える場合がある。

道内各放送局のローカル番組

radikoでは道内各局のローカル番組・CM放送時も差し替えを行わず、札幌放送局の番組・CMを放送している。

月曜 - 金曜

函館放送局・帯広放送局では、地元コミュニティ放送制作の番組を同時生放送している。

函館放送局

コミュニティ放送局「FMいるか」と同時放送。

  • ハロー函館(12:55 - 13:00)
帯広放送局

コミュニティ放送局「FM-JAGA」と同時放送。

  • 十勝HOT情報(10:55 - 11:00)
  • 勝毎ヘッドラインニュース(12:55 - 13:00)
釧路放送局

両番組ともに、2011年7月4日に開始した。

  • くしろHOT情報(10:55 - 11:00)
  • 釧路ときめき情報(12:55 - 13:00)
土曜

旭川と帯広では、17:00 - 17:15の時間帯にローカル番組を放送している。

旭川放送局
帯広放送局
  • ちかこのサタデー十勝
    • お相手:安斉ちか子

ネット番組

ニッポン放送制作

文化放送制作

KBS京都制作

KBCラジオ制作

ラジオ大阪制作

FM NACK5制作

熊本放送制作

その他

終了した番組

自社制作番組

その他

ネット番組

◆は分社前にネットしていた番組。

脚注・出典

注釈

  1. ^ 開局当初は「さっぽろラジオほうそう」という呼称を使用していた。
  2. ^ 日本国内でテレビ単営局がAMラジオを新規開局する予定や計画は現在のところ皆無である。
  3. ^ 9時01分までは名目上は試験放送扱い。
  4. ^ 2010年冬期の1週間平均はSTVラジオ2.0%、HBCラジオ1.8%だったものの、平日平均はHBCラジオ2.1%、STVラジオは2.0%となっている[2](但し、平日午前中に放送されている『オハヨー!ほっかいどう』『9時ですリクエストプラザ』『工藤じゅんきの十人十色』は、HBCラジオを上回った)。
  5. ^ 国際電気通信連合の取り決めによる、9kHzステップへの変更は含まない。
  6. ^ 室蘭放送局の取り扱いは各ラジオ局で異なり、NHK室蘭放送局は単独でエリア展開(ラジオの独自番組はなし)。HBCラジオ室蘭放送局はコールサインこそ設定されているが、函館放送局に機能統合され、道南地域に組み込まれている。
  7. ^ a b c d e f 1995年に、従来の1kWから増力。
  8. ^ 1964年の送信所開局時から、1978年11月22日までの周波数は1200kHzだった。
  9. ^ 開局当初の周波数は1440kHzだった。
  10. ^ 札幌放送局と同一に扱われている、苫小牧・室蘭放送局を除く。
  11. ^ この場合、HBCラジオも2:30 - 4:00の間放送休止になるため、道内の民放AMラジオ局はすべて休止となる。2012年3月12日未明には旭川地区と帯広地区の各一部地域ではNHKラジオ第1放送も、1:00 - 5:00の間放送休止になるため、AMラジオ放送が全局休止になるところもある。
  12. ^ 当初はSTVラジオ単独で放送。後にRFラジオ日本でもネットを開始。STVラジオでの放送は2010年3月をもって終了し、それ以降はRFラジオ日本の自社制作で放送。
  13. ^ 2011年度・2012年度のナイターオフシーズンには復刻版の『復活!ダイリク ザ・ヒットパレード』も放送された。
  14. ^ 現在は『高田純次 毎日がパラダイス』として、HBCラジオで放送中。
  15. ^ TBSラジオ制作だが、HBCラジオが編成の都合でネットできなかったため、STVラジオがネットしていた。
  16. ^ (『上ちゃん→うえちゃんのホッとラジオ ヨッ!お疲れさん』として放送していた)1996年度までは、『ホットラインパート2 今夜もこれから』のフロート番組として放送していた。
  17. ^ 1996年度(『花金ホットライン』のフロート番組として放送)と1999年度の19時台のみネット。(放送が土曜夜に移った)2000年度は、HBCラジオでフルネット。
  18. ^ かつてはSTVラジオとHBCラジオで放送していたが、現在はHBCラジオのみ放送している。
  19. ^ 2002年3月で、STVラジオでのネットを打ち切り。道内では2002年4月 - 2003年9月の間ネットされず、2003年10月よりHBCラジオがネットして放送を再開。
  20. ^ 2008年4月より、「ニューシミチコパラダイス」とHBCラジオから「JOMO童話の花束」を移行、統合して「JOMOステーション大作戦 清水ミチコのミッチャン・インボシップル」のタイトルで放送。
  21. ^ 制作局の東海ラジオ放送のみ、現在も放送中。STVラジオが放送を終了させた理由はスポンサーの広告費削減の影響による。なお、STVラジオが放送を終了させた当時、大半のネット局でも終了している。また、東海ラジオでは2009年4月にスポンサーが変更になったが、2010年3月をもって降板した。
  22. ^ 現在はHBCラジオで放送。
  23. ^ 2009年7月からHBCラジオで放送(土曜 5:45 - 6:00)。
  24. ^ 制作局のニッポン放送は月曜日 - 金曜日までの帯番組だが、STVラジオでは10分編集版を放送。
  25. ^ 切り替え時期は不明だが、現在はHBCラジオで放送中。STVラジオではジェームス・ドブソン版を放送。
  26. ^ MBSラジオ制作、2012年3月で終了。
  27. ^ STVラジオでの放送開始時期は不明。
  28. ^ HBCラジオでも、日曜7:45 - 8:00に放送しているが、別内容。
  29. ^ 2010年6月までは『JOMOステーション大作戦』として放送。7月に、JOMOとENEOSの経営統合に伴い、現題名に変更。稀に特別番組放送のため、休止する場合があった。
  30. ^ 2014年7月5日からHBCラジオで放送。

出典

外部リンク