ファイナルファンタジーXII

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ファイナルファンタジーシリーズ > ファイナルファンタジーXII
ファイナルファンタジーXII
FINAL FANTASY XII
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 PlayStation 2
開発元 スクウェア・エニックス
発売元 スクウェア・エニックス
プロデューサー 松野泰己
和田洋一[要曖昧さ回避]
河津秋敏
ディレクター 皆川裕史
デザイナー 伊藤裕之
シナリオ 生田美和
渡辺大祐
プログラマー 片野尚志
音楽 崎元仁
メインテーマ: 葉加瀬太郎
主題歌: アンジェラ・アキ
主題歌作曲: 植松伸夫
美術 天野喜孝
皆葉英夫
上国料勇
シリーズ ファイナルファンタジーシリーズ
人数 1人
メディア DVD-ROM 1枚
発売日 日本の旗 2006年3月16日
アメリカ合衆国の旗 2006年10月31日
欧州連合の旗 2007年2月23日
日本の旗 2007年8月9日
(インターナショナル)
日本の旗 2008年6月26日
(アルティメットヒッツ・通常版)
日本の旗 2009年7月30日
(アルティメットヒッツ・インターナショナル)
対象年齢 CERO:A(全年齢対象)
CEROB(12才以上対象)(インターナショナル)
ESRB: Teen
PEGI: 16+
売上本数 日本の旗 232万本
アメリカ合衆国の旗 168万本
欧州連合の旗 110万本
(2007年2月までの累計)
日本の旗 13万本(インターナショナル)
世界 500万本(出荷本数[1]
その他 対応音声出力
ドルビープロロジックIIによるマトリックス5.1ch
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ファイナルファンタジーXII』(ファイナルファンタジートゥエルブ、FINAL FANTASY XII、略称:FFXIIFF12)は、スクウェア・エニックスより日本国内で2006年3月16日に発売された、PlayStation 2専用ロールプレイングゲーム

ファイナルファンタジーシリーズのナンバリングタイトル第12作目。シリーズ最後のPS2版である。後の「イヴァリースアライアンス」のひとつ。2007年4月26日には派生作品の『ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング』が発売された。

概要[編集]

タイトルロゴにはジャッジ・ガブラスが描かれている。

戦争を背景に強大な力を秘めた石を巡り、イヴァリースを駆け抜けた人々の物語。当初はPlayOnline用の小規模シミュレーションゲームであり、コマンド[要曖昧さ回避]を入力すれば自動で進行する手軽なゲームだったが、会社から「FFを作ってほしい」との依頼を受け、『FFXII』のプロジェクトとして動き出した。『PlayOnline』や『FFTA』と業務を並行していたスタッフがいたことによる製作の遅れ、より良くしようとする意思、シナリオがまとまらなかったなどの理由で、複数回の延期を経て完成したと後任の河津秋敏は発言。また、『電撃PlayStation』Vol.406のインタビューにおいてはゲームデザインディレクターの伊藤裕之が、バトルシステムの構築にはそのくらいの時間が必要だったとも語っている。プロジェクト開始当時からプロデューサー、ディレクター、シナリオを担当していた松野泰己は、開発中に病気を患い退社、療養のため原案、シナリオプロット、監修に回っている。発売後に本作のPS2用開発ツールが企業向けに一般公開された。MMORPGである『FFXI』の流れを汲むシステムを採用している。また『FFX』と『FFXI』に採用されていたPS2用HDDは非対応になっている。

開発年表[編集]

開発年表 主な事象
2001年1月 プロジェクト始動。
2001年7月 『FFX』発売。
2001年12月 『FFXII』の開発が本格化。
2002年1月 クエストがゲーム事業譲渡。
2002年3月 発売予定は2002年-2003年度中。
2002年4月 『FFXII』の特定のキャラに焦点を当てた派生作品の展開について語られる。
2002年5月 『FFXI』、「PlayOnline」のオンラインサービス開始。
2002年6月 スタッフ募集。
2003年2月 『FFXII』と世界観がリンクする『FFTA』発売。
2003年10月 発売予定は来年度以降に延期。
2003年11月 六本木ヒルズで『FFXII』製作発表。
2004年5月 E3にプレイアブル出展。発売予定は2004年冬 - 2005年春に延期。
2004年11月 スタッフ増員。
2005年5月 発売予定は2005年度に延期。
2005年7月 スクウェアエニックスパーティーで発売日が2006年3月16日に決定したと発表。
2005年8月 松野泰己病気降板、退社。河津秋敏がエグゼクティブプロデューサーに就任。
2005年8月 The 9th CESA GAME AWARDS FUTUREを受賞。
2005年11月 『FFXII体験版』同梱の『DQVIII』北米版発売。
2006年3月 サントリーからファイナルファンタジーXII ポーション発売。
2006年3月 『FFXII』発売。
2006年5月 攻略本『FFXIIシナリオアルティマニア』と『FFXIIバトルアルティマニア』発売。
2006年6月 PlayStation Awards2006、ダブルプラチナプライズ賞受賞。
2006年9月 『FFXIIRW』発表。日本ゲーム大賞2006、最優秀賞受賞。
2006年10月 『FFXII』北米版発売。攻略本『FFXIIのあるきかた』発売。
ニューヨーク市で、10月11日が「ファイナルファンタジーXII記念日」に制定される。
新日本様式協議会(民営)より、『FFXII』が品位のある日本文化に認定。
2006年11月 攻略本『FFXIIアルティマニアオメガ』発売。
2007年4月 ファミ通アワード2006、大賞“ゲーム・オブ・ザ・イヤー”を受賞。
『FFXIIRW』発売。
2007年6月 『FFXIIRWアルティマニア』発売。
2007年8月 『FFXII INTERNATIONAL ZODIAC JOB SYSTEM』発売。
2007年9月 『FFXII INTERNATIONAL ZODIAC JOB SYSTEMアルティマニア』発売。
2008年6月 アルティメットヒッツFFXII』発売。
2008年10月 『アルティメットヒッツFFXIIRW』発売。
2009年7月 『アルティメットヒッツFFXII INTERNATIONAL ZODIAC JOB SYSTEM』発売。

ゲームシステム[編集]

フィールド[編集]

『FFXI』と同様、360度の方向にポリゴンテクスチャ[要曖昧さ回避]が施されたフル3D[要曖昧さ回避]フィールド[要曖昧さ回避]シームレスバトルにおける負荷軽減のためグラフィックリソース[要曖昧さ回避]は予定の半分に減らした[2]が、手軽に試行錯誤のできる開発ツールの使用と細部に至るテクスチャの描き込みによって、『FFX』と遜色のない、またはそれを凌ぐグラフィックを実現している。しかし、細かい動作をする枝葉や旗などといった造形物は、ポリゴンを多く使用するため皆無である。

各町やダンジョンなどが記号化された世界縮小フィールドの上でキャラクターを移動させ、目的のエリア[要曖昧さ回避]を象徴するシンボルに接触(または選択)することで各フィールドの探索が可能となる『FFIX』以前のシステムではなく、『FFX』と同様に各フィールド同士を擬似的に連結させたシステムを採用している。メインストーリーに沿ったプレイでは発見できないエリアやダンジョンも多数あり、ストーリーに関わる場所以外は、基本的に自由な探索が可能である。飛空艇(シュトラール)での移動には、「ワールドマップ(本作における閲覧専用の2D[要曖昧さ回避]地図)」に表示されているポイントを選択してワープする方式を採っている。また、本作でも『FFX』のスピラと同様、イヴァリース全土のフィールドを網羅することは不可能となっており、ロザリア帝国の所在地であるオーダリア大陸に相当するフィールドは制作されていない。

一つのエリアを構築する巨大な3Dフィールドを、画面の暗転やロードが発生することを意味する青い点線で分割した方式を採用しているため、同じエリア内のフィールドであれば青い点線で断片化されていても景色が繋がっているように見える。別のエリアと隣り合わせになっているフィールドの青い点線には、そのエリアの名前が表示されている。しかし、異なるエリアであっても、ダルマスカ砂漠(東西)や大砂海(オグル・エンサとナム・エンサ)の接続部分、モスフォーラ山地とサリカ樹林の接続部分などのように、エリア間の景色の繋がりが見える箇所も存在する。

右アナログスティックでカメラアングル(視点)を前後・左右の自由な方向に動かすことが可能。操作はリバース固定でズーム機能や主観視点などはない。また、自由にアングルが調整できるカメラシステムを採用したことに伴い、『FFVII』から『FFIX』における世界縮小フィールドを除いた移動フィールド全般と、『FFX』における移動フィールドの一部に採用された完全固定視点の擬似的な3Dフィールドシステム(CGドット[要曖昧さ回避]でドローイングされた2Dの絵を背景とし、キャラクターなどの造形物を三次元的に動作させるシステム)を廃止した。『FFX』と『FFXIII』』の「アクティブフィールド(視界が悪くなるフィールドや移動アクション等で、カメラを絶妙な視点に自動調整する技術)」も採用していないため、狭い道ではカメラが壁に当たると主人公の頭部アップまで弾かれ、徒歩以外の移動アクションはムービー表現になっている。

ちなみに、2004年のE3[要曖昧さ回避]に出展された試遊版では、ラバナスタの外周や聖堂裏、大通りなどの通行も可能であったが、体験者の試遊によって街の構造把握が難解であることが判明し、製品版ではそれらとの接続部分に柵や花壇、段差などの隔壁が設けられて一切通行不可能となり、既存のマップはより把握しやすくなるよう細部に修正が施された。モグシーも開発中の版では存在しなかったが、前述の反省を踏まえて追加されることとなった。このマップの削除と修正の痕跡は、その他の街や居住区、各地の飛空艇ターミナルでも多数確認することができる。

また、戦闘システム(後述)では、従来のRPGに多く見られるエンカウント制を廃止し、フィールド上をモンスターが徘徊している中で画面の切り替えなしで行われるシームレス制を採用した(ミストナックや一部の敵の技、召喚魔法などで画面が切り替わることもあり、それらの演出には従来までのリアルタイム処理ではなく、戦闘の進行を一時的に停止させてムービーを再生する方式を採用している)。 本作以外でのシームレスバトルでは、戦闘突入時(あるいは武器を構えた際など)にBGMがフィールド専用のものから戦闘専用のものへと切り替わるが、今回はアクションゲームのように移動時も戦闘時も一定の曲が流れ続ける。戦闘用のBGMがあるのはボス戦のみで、勝利のファンファーレもこの戦いに勝利した時のみ流れる。

アクティブディメンションバトル (ADB)[編集]

アクティブディメンションシステムは従来のファイナルファンタジーシリーズや『クロノ・トリガー』に採用されていたアクティブタイムバトルシステムの派生版である。アクティブタイムバトルとは異なり、フィールドと戦闘が一体化したシームレスバトルを採用、戦況がリアルタイムに変化する。モンスターがバトルメンバーを感知した際、メンバーは自動的に武器を取り出して戦闘モードに移行し、モンスターを倒す、または逃げるなどにしてモンスターの感知から外れたら非戦闘モードに戻る。

従来のアクティブタイムバトルではゲージが満タンまで蓄積した順にコマンド入力が可能となっていたが、アクティブディメンジョンバトルではコマンドを選択してからゲージが初めて溜まりはじめ、満タンになると選択したコマンドが発動する。ゲージが満タンに溜まりきっていない状態で他のコマンドを入力すれば以前に入力したコマンドはキャンセルされ、また最初から新しいコマンドのゲージを最初から蓄積する。

「たたかう」「まほう」「アイテム」など、全てのアビリティには射程の概念があり、弓矢や銃であれば遠くから攻撃できる。魔法などは射程のほかに攻撃範囲が存在する場合もあり、一度に複数の敵を攻撃できる。戦闘中でも任意や自動での移動が可能で、近接武器を装備していれば敵の近くに、遠隔武器や魔法を使用する場合には敵の遠くに自動で移動する。移動によるヒットアンドアウェイのようなアクションゲーム的な戦法は不可能。

敵モンスターに「ノンアクティブ」「アクティブ」の二種類の状態がある、視覚・聴覚など、パーティの感知方法がモンスターによって異なる、戦闘を行っている敵モンスターを感知して別の敵モンスターが自動的に戦闘に加勢するリンクが発生する、敵モンスターは多くがヘイト(敵対心)によって攻撃ターゲットを決める、フィールドの天候によって属性攻撃に影響があるなど、ファイナルファンタジーXIの戦闘システムに近い要素が多く見られる。

R2ボタンを押すとエスケープモード(従来の「にげる」)となり、この間はガンビットが機能しない、戦闘態勢をとらないなどの効果を持つ。『FFX』以前の敵前逃亡には運の要素が絡んでいたが、今回は一定の追尾範囲から一歩でも離れればそこで敵が引き返すようになった。ただし逃げる進路によっては、より多くの敵を呼ぶリスクもあり、遠距離攻撃を仕掛けてくる敵などの追撃を受ければ無傷で逃げきるのは難しい。

バトルメンバーは魔法や攻撃の対象になっていなければ自由に変更可能。最大でメインメンバー3人+ゲストNPCの計4人。プレイヤーはメインメンバー3人のうち1人をリーダーとして操作でき、いつでも自由にリーダーを変更できる。また、リーダーを先頭に仲間は自動的に陣形を作って追従する。

「コンフィグ」でコマンド選択中に戦闘が止まる「ウェイト」と、コマンド選択中にも戦闘が続く「アクティブ」の2種類のバトルモードを選択できる。また「バトルスピード」で戦闘の進行速度(ゲージの蓄積する速度)を6段階から選択できる。

同じマップ上で同種族の敵モンスターを連続して倒すとバトルチェインが発生。チェインを継続させていくことでチェインレベルが上がり、おたからの数やレア度が上昇する、HP・MPが回復するなどの恩恵が得られる。

ガンビットシステム[編集]

プレイヤーは戦闘メンバーの操作をガンビット(簡易スクリプト[要曖昧さ回避])で自動化できる。キャラの役割分担を明確化させ、今までのRPGにありがちだった同じキー入力を手作業で繰り返す必要性は無い。また、ガンビットによる行動中でもプレイヤーがコマンドを直接指示した場合は、そちらを優先する。

ガンビットは従来のRPGにもよく搭載されていたAIを自ら手軽に編集できるという点で特筆すべき機能である。

「対象となる条件」と「動作」の二つの文章を組み合わせることで1つの文章を作り、キャラクターにその動作を行わせるのが特徴。例えば「HP10%以下の仲間」「ポーション」を組み合わせると、HP10%以下の仲間にポーションを使ってくれるようになる。一方で別パターンとして「HP10%以下の仲間」「たたかう」を組み合わせてしまうと瀕死の仲間に対してとどめをさしてしまう事になる。しかし、一見してプレイヤーに不利になりそうな組み合わせであっても、状況や戦略によっては有益な入力となる場合もある。

1キャラ毎に12個までの動作を設定でき、番号の若い順から行動の優先度が高くなる。

例えば回復行動の下に戦闘行動をセットすれば戦闘中でも体力が消耗すれば回復する。逆に戦闘行動の下に回復行動がセットされていれば、戦闘が一通り終わって安全な状態になってから回復を開始するようになる。場合によっては戦闘中に回復行為を行うのはゲームのテンポを悪くする場合もあり、状況に応じてセットしなおすのが好ましい。

また、いつでもガンビットのON/OFFを切り替える事が出来る。

ガンビットの名はチェス用語ギャンビットに由来し、戦闘における「初めの一手」としてキャラクターはそれぞれガンビットによる役割を行い、必要に応じてプレイヤーがキャラクター個々に指示を出すことで戦闘を進めていくという構造になっており、組み合わせによってはプレイヤー自身がまったく操作することなく戦闘を展開させることも可能である。一方で、ガンビットは便利すぎるものにしないように調整が施されており、例えば「アイテムを持っている敵」というガンビットは用意されておらず、条件を満たしていればアイテムを持っていない敵にも「盗む」を試みてしまう。

初期の構想では「駆け出しの盗賊」や「ポーションの使い所」といった完成品のガンビット・プログラムをアイテム感覚で装備し、ガンビットの装備のセットの仕方も成長にも関わる予定だったが、全てのプレイヤーが満足のいく行動が実現できない事から『FFIV』のモンスタープログラムを参考に現在の形式になった。

成長システム・ライセンス[編集]

基本能力値はレベルおよび一部ライセンスによって変化する。キャラクター毎の個人差は若干はあるものの、戦闘に大きく影響するほどではない。経験値によるレベルアップではHP・MPが主に上昇し、その他の能力の上昇は僅か。

武器・防具・アクセサリ・魔法・技は店で購入するだけでは装備できず、ライセンスボード上に存在する各装備ライセンスを習得することで装備できるようになる。習得にはそれぞれ必要なポイント(ライセンスポイント:LP)が設定されており、必要ポイントを消費することで習得する。

ライセンスにはキャラクターを強化するライセンスもあり、能力値上昇やMP回復、アイテム効果増大などの各種オプション、ガンビット枠増加、召喚、ミストナック習得などがある。やり込めば最終的に召喚魔法(1つにつき1キャラしか習得できない)以外全てのライセンス習得が可能になる。

キャラクターの戦闘能力の上昇はレベルよりも装備品・ライセンスが占める役割が大きく、またHPを二倍にする「バブル」や、回復とダメージの効果を逆転させる「リバース」など低レベルをカバーできるアビリティがいくつかあるため、レベルアップが単純にアドバンテージとなりゲーム進行が容易になる一方で、上級者であればレベルを極力上げずにゲームを進めていくことも可能である。

装備品[編集]

「武器」「盾/矢/弾」「頭」「体」「アクセサリ」の5つの部位に、ライセンスで習得した装備アイテムを装備させることができる(一部の装備アイテムはライセンスが不要)。

武器は片手用の「片手剣」「斧」「ハンマー」「ダガー」「メイス」「計算尺」と、両手用の「両手剣」「刀」「忍刀」「槍」「棒」「弓」「ボウガン」「銃」「ロッド」「杖」「ハンディボム」の計17種類に分けられ、種類によって射程距離やダメージ計算に適用されるパラメータなどが異なる。この内、弓、ボウガン、銃、ハンディボムは一緒に「矢」や「弾」を装備しなければならない。

防具には魔法防御力を上げる頭用のものと、物理防御力を上げる体用のものがあり、それぞれHPを増加する「軽装備」、力を増加する「重装備」、魔力を増加する「魔装備」の3種類がある(「頭用の軽装備」は魔法防御力とHPを上げる)。また、片手用の武器を装備している場合に限り、回避率を上昇させる「盾」を装備できる。各種防御力・回避率はキャラクター側に同様のパラメータが存在せず、装備によってのみ強化される。

アクセサリは特定の状態異常を防ぐ、常時魔法効果を付与する、特定の「技」の成功率が上がるなど、装備することで様々な効果を得られる。

魔法・わざ[編集]

装備品と同様に店で購入するなどして魔法・わざを入手し、ライセンスボードでライセンスを修得する事で使用できる。

魔法はMPを消費して使用する。魔法は以下の5種類のカテゴリに分けられている。

  • 白魔法…主にHPの回復や状態異常の治療を行う魔法。
  • 黒魔法…主にダメージを与える魔法。属性(雷・火など)付きのものが多い。
  • 時空魔法…主に時間や空間に干渉する魔法。
  • 緑魔法…主に状態異常を付加する魔法。有利な状態異常を付加するものと不利な状態異常を付加するものがある。
  • 裏魔法…様々な効果の魔法がラインアップされている。他の系統に比べ特殊な効果のものが多い。

わざは基本的にMPを消費しない特殊な行動で、全部で24個存在する。敵からアイテムを「盗む」、ターゲットのHPなどを表示する「ライブラ」などの戦闘に必需なものから、敵にダメージを与えずに特殊な効果を与えるもの、ダメージ計算が特殊なもの、HPや所持金などMP以外のものをコストとして使用するものなど効果は様々。

魔法・わざを使ったときにADBゲージが溜まってもすぐに発動しない場合がある。フルポリゴンで表現されたフィールド上でシームレスで進行するゲームシステムから、メモリがタイトになることが懸念され「エフェクトによる処理落ちによって上級魔法が二つ同時に使えない」とプレイヤー間で話題になったが、開発者の「エフェクトは同時に最大8個まで発生する」とのコメントから、魔法によって発生するエフェクト個数が決められており、それを超過した場合に順番待ちが発生することが明らかになっている。

ミストナック[編集]

ミストナックはいわゆる必殺技である。ライセンスボードで1キャラクターにつき3種類習得できる。

ミストナックにはレベル (1 - 3) が存在する。ミストナックの発動にはレベルに見合った「ミストカートリッジ」を消費する。ミストカートリッジとはMPの最大値分を表すが、レベル2のミストナックを習得するとMP最大値が2倍(=ミストカートリッジが2つ)、レベル3のミストナックを習得すると3倍(=ミストカートリッジが3つ)に増える。

ミストナック使用中に、画面上に表示されているボタンを押す事で他のキャラクターのミストナックに繋ぐ事ができる。連携回数には上限があるものの、ルーレットで回数を増やす事が出来るため、運次第で制限時間の続く限り無限に繋ぐ事もできる。低レベルなミストナックほど連続して繋がりやすい。

召喚獣[編集]

ボスモンスターとして登場する召喚獣を倒すとライセンスボードに召喚ライセンスが現れ、それを習得すると召喚可能になる。ただし習得できるのは召喚獣1体につき1人のキャラクターだけである。召喚するためには上記ミストカートリッジを消費せねばならず、強力な召喚獣ほど消費数が多い。

召喚するとフィールド上は召喚者と召喚獣だけになり、召喚獣は独自のガンビットによって行動する(プレイヤーによるガンビット設定もOFFも不可)。プレイヤーが指定できるのは「召喚帰れ」のみで、召喚獣は勝手に戦って勝手に帰って行く(インターナショナル版では、召喚獣をリーダーにすることや行動を指示することも可能。召喚技も自由に発動可能だが、ガンビットの設定は出来ない)。

各召喚獣は必殺技とも言える独自の召喚技を持っている。ほとんどの召喚獣は使用制限時間に達すると発動するが、中には召喚者が石化中など、特殊な条件で発動する者もいる。使用制限時間は2分(インターナショナル版では約4分)。

召喚獣の名称(ベリアス・マティウスなど)は、『FFT』のボスだったものが多い。従来のシリーズに登場したラスボスと同じ名称の召喚獣も登場する。また、『FFTA』に「神獣」として登場する召喚獣のすべてが本作に召喚獣として登場するが、これは本作の召喚獣が先に開発され、その一部が『FFTA』に流用されたためである。一方シヴァやリヴァイアサンなど、従来シリーズの召喚獣はアルケイディア帝国軍の戦艦の名称として登場する。

ストーリーを進める上で倒す必要はないが、各地に封印されている隠し召喚獣も存在する。隠し召喚獣に会うための条件が一種のミニゲームとなっている。

召喚魔法の威力は普通に戦うより弱く、むしろ召喚ライセンス獲得毎にラスボスが強化される裏やり込み要素の方が意味が大きい。

金銭システム・交易品[編集]

本作では基本的に、モンスターを倒してもお金(ギル[要曖昧さ回避])が手に入らない(ただし、フィールドにいる、シーク族やバグナムス族、ウルタン・エンサ族などの亜人類は除く)。

モンスターから手に入れた「おたから」を売買する事で生計を立てるシステムとなっている。売った「おたから」の内容、組み合わせ、個数によって「交易品」が増え、強力な物から役に立たない物まで手に入る。下部に大まかな商品説明があるが、購入するまで詳しい内容、個数はわからない(「ポーションパック」など推測しやすい物もある)。

ミニゲーム[編集]

太陽石
乾季の草原に点在する石から、太陽のエネルギーを採取するというミニゲーム。
倉庫番
ダルマスカ王宮で、ヴァンが警備兵の場所を操作しつつ移動するという内容。
スピーチ(俺が、バッシュだ!)
空中都市ビュエルバで、ヴァンがバッシュに成りすましスピーチをする事で、市民の中に潜んだ解放軍の反応をさぐるという内容。フルボイス。
ビュエルバ魂
都市ビュエルバの各所に置いてある(落ちている?)、「ビュエルバ魂」という酒を集める。売店で売ることもできるが、近くにいる市民に高額で売却できる。市民に売った場合はその場で酒を飲み、独自のリアクションをする。
ピリカの腕章
空中都市ビュエルバの某所にいるピリカから腕章を預かり、某所にあるピリカの日記を取ってくる。ピリカとの約束を破って日記を覗くと、ある現象が発生する。
伝言
帝都アルケイディスで伝言を伝えるゲームができ、一定数以上伝える事で上級階級エリアに行けるようになる。
かけっこ
港町バーフォンハイムのリッキーと話しかける事でかけっこの競争ができ、勝つことで難易度と貰える景品の価値が上がっていく。ルールは○と×のボタンを交互に連打。ボタンがそれぞれ左足、右足に対応しており、どちらかを若干多く入力するとその方向へ進むようになっている。『FFIX』におけるミニゲーム「かけっこ」のアレンジであると思われる。
釣り
東ダルマスカ砂漠の集落で条件を満たすとプレイできるミニゲーム。『FFIX』のミニゲームである「ちゃんばら」をアレンジした反射神経ゲームで、あるアイテム入手に必要な交易アイテムが手に入る。

モブ討伐[編集]

討伐依頼を出されたモンスター「モブ」を倒すミニゲーム。モブの討伐依頼はシナリオの進行によって増えるほか、特定のモブを倒したりクランランクが上昇することによって増えていく。

クラン
モブを討伐する組織。プレイヤーは王都ラバナスタの「クラン セントリオ」に所属してモブを討伐する。セントリオ以外には空中都市ビュエルバの「ディアトリマ」、港町バーフォンハイムの「ブッカブー」などのクランが存在するが、プレイヤーが所属できるのはセントリオのみ。
街の掲示板やセントリオで討伐依頼を確認し、依頼人と契約を結ぶ事で、特定の地域に討伐対象のモブが出現する。依頼人と契約を結ばなければモブは出現せず、クランに所属していなければ依頼人と契約を結ぶ事はできない。モブを討伐すると依頼人から報酬として装備品やアイテム、ギルなどを入手できる。また、依頼人がモブの討伐依頼を出すに至る経緯によってはサブシナリオが進行し、探索可能なエリアが広がる事もある。
クランにはランクがあり、モブやモンスターを倒すことでクランポイントが貯まり、討伐モブ数とポイントでランクが上がっていく。
ハントループ
モブとは違った、モンスターの突然変異をレアモンスターといい、遭遇することをエンゲージと呼ぶ。
各地方でそれぞれ出現条件が違うレアモンスターを討伐し、手に入れたエンゲージアイテムをフォーン海岸のハントループ本部の売店へトレードする事で店の品数が増えていく。
基本的にレアモンスターの出現条件はノーヒントである。
クランレポート
モブリスト・ハントカタログの2種類がある。
モブリストは依頼状況や依頼人の居場所、討伐状況、経緯などが確認できる。
ハントカタログは、それまでに倒したモンスターの情報が確認できる。モンスターを倒した数が、それぞれ設定された値に達すると追加情報が載る。

インターナショナル[編集]

ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム』 (INTERNATIONAL ZODIAC JOB SYSTEM) は、海外版に新たな要素を追加した英語音声版。日本以外では発売されていない。

国内オリジナル版のスタッフは既に別のプロジェクトで動いているためストーリーやモンスターの追加はなく、インターナショナル版のディレクターである伊藤裕之と海外版スタッフが、システム面の追加・調整を中心に開発している。FFシリーズ生誕二十周年記念ソフトとして、海外版の『FFXII Collector’s Edition』に同梱された特典DVD『FINAL FANTASY XII ARCHIVES&FINAL FANTASY 20th AnniversaryDVD』が付属している。特典DVDにはプロモーショントレーラーや開発者のインタビュー、アートギャラリーなどが収録されている。

なお、日本語版のデータを引き継ぐ事は出来無い。

ゾディアックジョブシステム[編集]

「ライセンスボード」が黄道十二宮を模した12種類に増え、それぞれのボードで覚えられるライセンスが異なる。各ライセンスボードにはジョブの特性が盛り込まれており、キャラクターはその中から1つだけジョブ(ライセンスボード)を選ぶことができる。ただし選択後のジョブ変更は出来ない。しかし、全員同じ職業を選んだとしてもエンディングを見られるよう、一部の敵キャラクターについてはかなりのステータス変更がなされている。なお、隠しジョブはない。

12種類のライセンスボードは国内オリジナル版に比べてパネルの総数が少なく種類も偏り、直接攻撃を得手とするタイプや魔法を得手とするタイプなどといったように、役割を持った性能に育つという制限が付与されている。つまり、パネルの総数が多く種類の偏りが希薄で、最終的に得手不得手のない万能の状態へ成長させることができた国内オリジナル版とは正反対の形式をとっている。

ガンビットプラス(ガンビットの枠を増加する)のライセンスがスタート地点(たたかうのライセンス)に近い距離で固まっており、序盤から購入できるガンビットの種類も揃っていることから、国内オリジナル版よりも序盤の制限は薄くなっている。各ライセンスボードには「離れ小島」が存在、一部の召喚獣ライセンスはそれを繋ぐ役割を持っている。

なお発売前の広告(インターナショナルアルティマニアに収録)では吉田明彦が、主人公達が就いたジョブ毎の装備を着ているイラストを描き下ろしているが、イメージであり製品版でキャラクターの衣装がジョブに準じた物に変わる事はない。

ジョブは以下のものがある。

  • 白羊宮 - 白魔道士
    • 武器:ロッド、防具:魔装備、魔法/わざ:白魔法
  • 金牛宮 - ウーラン
    • 武器:槍、防具:重装備、魔法/わざ:蘇生(自分のHPと引き換えに戦闘不能の味方を回復)など
  • 双子宮 - 機工士
    • 武器:銃など、防具:軽装備、魔法/わざ:勧誘(敵を短時間「混乱」させ、味方にする)など
  • 巨蟹宮 - 赤魔戦士
    • 武器:メイス、防具:魔装備・盾、魔法/わざ:いくつかの白魔法と黒魔法など
  • 獅子宮 - ナイト
    • 武器:剣、防具:重装備・盾、魔法/わざ:暗黒(自分のHPを消費して敵を攻撃)など
  • 処女宮 - モンク
    • 武器:棒など、防具:軽装備、魔法/わざ:アキレス(敵に弱点をつくる)など
  • 天秤宮 - 時空魔戦士
    • 武器:ボウガン、防具:重装備、魔法/わざ:時空魔法
  • 天蝎宮 - ブレイカー
    • 武器:斧・ハンマーなど、防具:重装備・盾、魔法/わざ:破壊(敵のパラメータを減少させる)など
  • 人馬宮 - 弓使い
    • 武器:弓、防具:軽装備、魔法/わざ:密猟(瀕死の敵をアイテムに変化させる)など
  • 磨羯宮 - 黒魔道士
    • 武器:杖、防具:魔装備、魔法/わざ:黒魔法
  • 宝瓶宮 - もののふ
    • 武器:刀、防具:魔装備、魔法/わざ:暗闇殺法(「暗闇」のときのみ出せる必殺技)など
  • 双魚宮 - シカリ
    • 武器:ダガーなど、防具:軽装備・盾、魔法/わざ:応急手当(瀕死の味方のHPを回復)など

トライアルモード[編集]

セーブデータを読み込み、様々なモンスターと連戦できるモード。1ステージにモンスターと数個のトレジャーがあり、10ステージ毎にアイテムやギルが獲得できる。またこの時にセーブも可能。全部で100ステージある。トライアルから本編へアイテム等を持ち込むことはできない。

その他の変更と追加[編集]

映像・音声関連
  • 全編英語音声、日本語字幕。ボイスの一部追加。(オンドールの回顧録全般と、国内オリジナル版で会話ログだったイベントシーンの一部)リップシンク[要曖昧さ回避]は行われていない。
    • 各キャラクターには地方による英語の訛りで個性が持たされている。主にダルマスカはアメリカ(ヴァン・パンネロ:NYの若者、アーシェ・バッシュ:フォーマルな英語、バンガ:南部訛り)、アルケイディスはイギリス(ヴェイン・ラーサー:上流階級、バルフレア・シド:演劇調、帝国兵:下町訛り)の方言を採用している。その他、ヴィエラ族の古英語調・ダランのアラビア訛り・アルシドのイタリア訛りがある。
  • ワイド画面 (16:9) に対応(4:3と選択可能)。
  • 拉致監禁シーンが収録されているため、レーティングが引き上げられている(A→Bへ引き上げ)。
  • ナム・エンサのBGMが「大砂海」から「セロビ台地」に差し替えられている。
戦闘関連
  • 各種モンスターの調整(基本的に最大HPが下がり、攻撃力が上がっている)。
  • L1ボタンで、移動、バトルが約4倍に高速化するモードに切り替えられる。
  • 敵に与えられるダメージが、国内オリジナル版では一部を除き9999で固定であった上限がなくなった。
  • ミストナックと召喚のコスト消費がMPから独立、過去シリーズの必殺技ゲージに使い勝手が近くなり大幅に改善された。
  • ゲストキャラクターや召喚獣をリーダーに指定し、操作することができる。ゲストについてはガンビットも変更可能。
アイテム・魔法・ガンビット
  • マップ上のトレジャーが多数追加。中身が固定のトレジャーも増えている。
  • いくつかの新アイテム・新武具が追加(グラフィックの追加、変更は無し)。また、一部アイテムの名前が変わっている。
  • 国内オリジナル版の入手し辛い装備が入手しやすくなった。オリジナル版で特定の宝箱を開けてしまったときに強力な武具の入った宝箱の中身が消失する「リンクトレジャー」が削除、超低確率でトレジャーとして出現・ドロップするアイテムは少なくなった(入手条件が緩和された)が、本作で追加された武具の中には破格の強さを持つ代わりにさらに入手しにくい三種の神器が存在する。
  • 魔法のカテゴリが従来シリーズに近いものに変更され、白魔法・黒魔法の数が増えた代わりに緑魔法・裏魔法の数が大きく減少した。また、ケアルやファイアなどが単体から範囲魔法になり、効果(威力)も上がっている。
    • 白魔法…主にHPの回復や状態異常の治療、プラスの状態異常の付加を行う。
    • 黒魔法…ダメージを与える、マイナスの状態異常の付加する魔法を揃えている。
    • 時空魔法…主に時間や空間に干渉する魔法。
    • 緑魔法…「デコイ」「リバース」「バブル」など、『FFXII』独自の状態異常の魔法が揃っている。
    • 裏魔法…強力な攻撃魔法のみ。赤魔戦士にしか使えない。
  • 強力な技・魔法・アイテムがショップで購入できなくなっている(トレジャーのみから入手可)。一部はモブ退治の成績に連動してクランショップで開放される物に変わった。
  • 新たなガンビットの追加及び入手手段の緩和(初期からほとんど購入できる)。
クリア特典
  • ゲームクリア特典の「強くてニューゲーム」(操作キャラクター全員のレベルが90の状態で開始)モードの追加。
  • トライアルモードクリア特典の「弱くてニューゲーム」(操作キャラクター全員のレベルが1に固定され、ライセンスのみで成長していく)モードの追加。

ストーリー[編集]

あらすじ[編集]

イヴァリースと呼ばれる世界では、ダルマスカという国があり、その統治元の帝国アルケイディア、そしてアルケイディアの敵対国であるロザリアの戦争があった。ダルマスカ王国の王位継承者、アーシェ・バナルガン・ダルマスカは戦争の中で幾多の悲劇を目の当たりにし、特にアルケイディアに夫を殺されたためにアルケイディアに対する復讐心を抱くことになる。「破魔石」を用いて復讐を果たそうと、破魔石を探すことになるが、その道中で様々な人間と触れ合うことで、次第に母国を守り、戦争を止めたいという強い意志に変わっていく。各国家(特にアルケイディア)の中の裏切りや政治情勢の乱れ、そしてアルケイディア帝位継承の座を巡った兄弟間の動きによって、戦争は次第に荒ぶってゆく。 また、本作の主人公であるヴァンの、彼が憧れを抱く「空賊」のバルフレアやフランとの出会いによって彼が成長してゆく様子も見届けることができる。

基本的に6人+αのパーティーメンバー達は、破魔石を入手するため冒険をし、アーシェのダルマスカ復権・打倒帝国に協力する事がストーリーの骨子。が、その6人のうちバッシュとアーシェ以外はさほど戦争の主軸に関わっていないため、アーシェの護衛だったり補助役のような役まわりで冒険についていく。ストーリーの中心的存在である従来のFF作品の主人公達と比べ、ヴァンは客観的な立場でストーリーに関わっており、オンドール公の回顧録にも歴史の主要人物として触れられない。

解説[編集]

基本的に明るく進むが、プレイヤーが望めば暗い部分も見えてくるため、『FFXII』の物語には「毒」があると説明されている。ストーリーが分岐するわけではないが幅があり、プレイヤー個人の解釈に委ねられる部分が多く存在する。

『タクティクスオウガ』、『ベイグラントストーリー』などでシナリオ面でも大きく注目されていたプロジェクトリーダーの松野泰己は製作途中に病気により降板し、残したプロットを元に別のライターが加筆している。サブイベントが豊富な一方、本筋のシナリオはほとんど基本枠のみで構成されており、全てのプレイヤーがゲーム中のイベントシーンの本来の意味を十分に理解出来るとは言い難い。これは、ストーリーの意味・意図を限定せずプレイヤー個人の解釈に任せる、という制作者側のスタンスによるものだったが、同時に「ストーリーが薄い」などの本作に多く見受けられる批判を生む結果にも繋がった。アルティマニアでは、制作者インタビューにおいて制作者側の意図が明かされた。また意図的に必要最低限のイベントを残し本編をカットしたとの発言もある。

作品全体のテーマとしては「過去との決別」などによる「自由への戦い」が、全体の展開、キャラクター(特にパーティキャラ)のストーリー、挿入歌「Kiss Me Good-Bye」などで表現されているが、アーシェやバルフレアと比べて主人公であるヴァンはこうしたテーマに対しても中途半端な存在となってしまっており(「空賊になりたい」という目標は「過去からの束縛」によるものだが、その後特に描写もなく、彼は最終的に空賊になる)、『FFVII』『FFVIII』といった主人公がテーマを通して成長していく過去の作品群と比較されて「FFの主人公らしくなさ」がさらに浮き彫りになることとなった。また、タイトルロゴのデザインにもなっており束縛の象徴として描かれているはずのジャッジは、結果として作品のテーマに大きく関わっていない存在となってしまっている。

未公開となったイベントシーン・変更された演出など[編集]

  • 国内版では、血飛沫表現などが自粛したものになっている。
  • 国内版では、ビュエルバ初回訪問時におけるパンネロの拉致監禁シーンが削除されている(ただし、インターナショナル版には拉致監禁シーンが収録されている)。
  • 上記二点の理由から、国内版におけるCEROはA、インターナショナル版におけるCEROはBとなっている。
  • 開発段階では街でもパーティーメンバーが表示されており、リーダー別に会話内容が変わる仕様だった(リーダー別に会話内容が変わる仕様自体は、製品版でも一部で実装されている)。
  • 気絶したヴァンがナルビナ城塞で見る夢は、開発段階では病室にいるパジャマを着たレックスにガルバナを供えるものではなく、私服を着たレックスに破魔石を持ったヴァンが自慢するというものだった。
  • 開発段階で公開された、ガリフの地・ジャハラにてパンネロが踊るムービーが製品版では削除された。
  • 開発段階で公開された、五人のジャッジが並列しながら歩くムービーが製品版では削除された。
  • 恐竜や亀といったモンスターのサイズが、開発中に公開されたスクリーンショットの中にあったものより縮小されている。
  • E3 2004に出展された体験版ではラミナス暗殺の2年後が706 B.I.となっており、E3 2005に出展されたトレイラーではラスラ・アーシェの結婚パレード時が703 B.I.となっていた。

キャラクター[編集]

声については、日本版 / インターナショナル版で表記。

メインキャラクター[編集]

プレイヤーが操作できるメインキャラクター達。ゲームデザイン上、ユニット性能は平坦な設計になっている。全員、右利き

ヴァン (Vaan)
- 武田航平 / ボビー・エドナー
本作の主人公。ダルマスカ王国の首都ラバナスタの下層にあるダウンタウンに住んでおり、帝国兵を狙ってスリなどの軽犯罪に手を染めて糊口を凌いでいる。
過去に流行り病や戦争などで家族を失うも、パンネロと共にミゲロの元で前向きに生きている。将来、空賊になることを夢見ており周囲の人間にその話を聞かせているが、実際は故郷を蹂躙する帝国に対して、何もできずにいる自分の気持ちを誤魔化すための言い訳でしかなかった。だがしかし、バルフレアやアーシェといった立場の違う様々な人との出会いが少しずつ彼を変えていく。
名前はフランス語で「風」を意味するventを由来とし、ミストナックでも竜巻を起こしている。開発初期の頃は、アクアという名前の癒し系キャラクターだった。
ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー』にも登場。担当声優は小野賢章に変更されている。
アーシェ・バナルガン・ダルマスカ (Ashe B'Nargin Dalmasca)
声 - 園崎未恵 / カリ・ウォールグレン
19歳 女性 身長165センチメートル ダルマスカ王国出身。ミストナックでは、光の刃や帯を用いた技を披露する。
ダルマスカ王国唯一の王位継承者で、物語のヒロイン。アルケイディアとの戦争で兄達を全て失い、更にその後のアルケイディア侵攻により夫ラスラを失う。更には降伏条約調印に際して父ラミナスが信頼していたバッシュに刺殺されるという悲劇を味わう。その後、アルケイディアの公式発表で自殺したとされ、存在を抹消されてしまう。
祖国解放とアルケイディアへの復讐を誓い「アマリア」と名乗り、ラバナスタ解放軍の要として行動する。当初は仲間たちに対してきつく当たり、帝国への復讐心に取り付かれて破魔石に執着していたが、仲間たちやラーサーとの触れ合いが彼女を少しずつ変えていった。特にバルフレアに対しては、行動を共にするうちに淡い想いを抱いていくようになる。
開発中に顔デザインが変更され、発表済みの全イラストに修正が入った。
バルフレア (Balflear, Balthier)
声 - 平田広明 / ギデオン・エメリー
22歳 男性 身長183センチメートル アルケイディア帝国出身。(本名:ファムラン・ミド・ブナンザ Ffamran mied Bunansa)。ミストナックでは、津波や隕石を用いた技を披露する。
近頃頭角を現してきた、最速の二つ名を持つ空賊。束縛されることを好しとせず、飛空艇シュトラールに乗って自由に世界を駆け巡る、「物語の主人公」を自称する。普段はやる気のないそぶりだが、アルケイディアやドラクロア研究所に関することになると真剣な表情を見せる。
実はアルケイディア帝国の名門であるブナンザ家の出身で、ドクター・シドの三男である。シドによってジャッジにされ、その職務と父親とから逃げ出した過去を持つ。ヴァンに対しては「昔は自分もああだった」と影響を受けた事が説明されている。
フラン (Fran)
声 - 深見梨加 / ニコル・ファントル英語版
年齢不詳(ヴィエラとしての年齢は50歳以上、外見は20代) 女性 身長187センチメートル(耳含め216センチメートル) エルトの里出身のヴィエラ族。ミストナックでは、掌打や蹴り、冷気を用いた技を披露する。
バルフレアの良き相棒。空賊で、更にヒュムと行動を共にするという、ヴィエラ族としては珍しい存在である。しかしそのために、故郷にいる同族からは嫌われている。一族特有のミストへの敏感さに加え、魔法・武芸全般に通じ、機械にも強く、シュトラールの副操縦士も務める。寡黙で冷静沈着。
ヴィエラ族の族長ヨーテとは姉妹の関係で、里に入る資格を持たないフランとは、今も絆は途切れることなく続いている。バルフレアいわく女性を大事にする男を見分ける才能があるとのこと。
最終決戦では、墜落するバハムートをバルフレアと共に修復し、ラバナスタへの落下を阻止するのに一役買っていた。
バッシュ・フォン・ローゼンバーグ (Basch Fon Ronsenberg)
声 - 小山力也 / キース・ファーガソン英語版
36歳 男性 身長180センチメートル ランディス共和国出身。額のかき傷が特徴。ミストナックでは、徒手空拳や無数の剣を召喚する技を披露する。
ダルマスカ王国の将軍で、その正義感や、誠実さから広く国民に慕われていた。ナルビナ攻防戦ではラスラ王子を守りきれずに戦死させてしまった。
表向きでは2年前のダルマスカ国王暗殺事件の首謀者として処刑されたと公表されていたが、実際はナルビナ城塞の地下独房に幽閉されている。国王の暗殺は無実の罪で、実際に暗殺したのは双子の弟であるジャッジ・ガブラスである。ヴァンたちの助けを借りて脱獄し、アーシェたちの解放軍に加わることになる。性格は生真面目で良識的。部下であったレックスの死やダルマスカ凋落の責任を感じている。解放軍と空賊という立場の違いから険悪な仲であったウォースラとヴァンたちの仲介役でもある。
仲間になったばかりの頃はヴァンから「兄の仇」として見られ、アーシェからは「反逆者」の疑惑を向けられていたが、その誠実さがやがて二人の誤解を解き仲間として見られるようになっていく。
当初はバッシュの前身となるキャラクターが主人公として企画が進行していた。
パンネロ (Penelo)
声 - 三国由奈 / キャサリン・テイバー英語版
16歳 女性 身長160センチメートル ダルマスカ王国出身。ミストナックでは、踊りを初めとした不思議な技を披露する。
ヴァンの幼馴染。2年前の戦争で家族全員を失うも、両親の商売仲間だったミゲロの手伝いをしながら前向きに暮らしている。危なっかしいことに首を突っ込み、犯罪にも手を染めているヴァンのことを常に心配している。わりとしっかり者で逞しい。
ダルマスカ騎士団に所属していた兄達に武術を教わり、ある程度戦闘もこなせる。設定では踊りが得意と発表されていたが、製品版にその描写はなくミストナックにその片鱗が僅かに見える(続編の『REVENANT WINGS』、世界観を共有する『FFTA2』では踊り子の設定が使われている)。
エンディングでは後日談の語り部として登場。『ディシディア ファイナルファンタジー』においてはプレイヤーキャラクターの解説をする役として登場。

召喚獣[編集]

本作の召喚獣は従来のナンバリングのファイナルファンタジーシリーズに登場した召喚獣とは完全に別物である。

ベリアス
本作で一番最初に手に入り、必ず手に入れる事となる召喚獣であり、炎の力を持っている。
マティウス
本作で必ず手に入る召喚獣の一体で、冷気の力を持つ。
シュミハザ
本作で必ず手に入る召喚獣の一体。
ハシュマリム
本作で必ず手に入る召喚獣の一体で、土の力を持つ。
ファムフリート
本作で必ず手に入る召喚獣の一体で、水の力を持つ。

ダルマスカ軍、解放軍所属[編集]

レックス (Reks)
声 - 田坂秀樹 / ユーリ・ローエンタール
17歳没 男性 ダルマスカ王国出身。
チュートリアルキャラクター。ヴァンの2つ年上の兄。弟のヴァンからは「兄さん」と呼ばれ、慕われていた。戦闘に不慣れながらも剣を片手に、戦争から弟を守るため上司であるバッシュの部隊へ参戦。ダルマスカ国王暗殺を阻止すべくナルビナ城塞に向かい、王座にて国王の死体を発見。周囲には屍となった同胞たちが横たわっており、背後に気配を感じて振り返ったレックスは上司であるバッシュ(実際には双子の弟ガブラス)に胸を刺されてしまった。重傷を負った彼が目にしたのは、ダルマスカ国王を「売国奴」と罵り、帝国兵に捕縛されるバッシュの姿であった。その後、薬や魔法で自白を強要されたせいでバッシュの国王暗殺を自白させられ、過酷な拷問の後遺症で廃人同然の身となり、1年後にこの世を去った。
余談だがレックスを刺した張本人であるガブラスは、ストーリー終盤にてヴェインに反逆し、重傷を負わされこの世を去り、計画を画策したヴェインはガブラスとヴァンにより胸を二度刺され、致命傷を負わされるという、皮肉な結果となった。
ウォースラ・ヨーク・アズラス (Vossler York Azelas)
声 - てらそままさき / ノーラン・ノース
38歳 男性 ダルマスカ王国出身。
ダルマスカ王国の元将軍。和平調印式で国王が暗殺されたのを知り、アーシェを保護する。後に彼女と共にラバナスタ解放軍の一員として行動する。かつての友であるバッシュの事は信頼しているが、空賊であるバルフレアたちに対しては露骨な嫌悪感を抱いている。
祖国の窮乏と強大な帝国という現実を直視するあまり、帝国の庇護下でアーシェを即位させ傀儡君主として帝国との協調路線を図ることこそが現実的な選択と思うに至り、覇王レイスウォールの遺産にしてダルマスカ王位継承の証である破魔石「暁の断片」とアーシェの身柄を帝国の高官ジャッジ・ギースに売り渡す。
しかし、ヴェインを出し抜こうと謀るジャッジ・ギースが破魔石の実験を強行したことで封じられていたミストが暴走。その混乱に乗じて脱出を図ろうとしたバッシュらと剣を交えるも敗北。道を違えてしまったバッシュと最後の言葉を交わし、暴走事故で消滅したリヴァイアサン艦隊と運命を共にした。
ラスラ・ヘイオス・ナブラディア (Rasler Heios Nabradia)
声 - 加瀬康之 / アンドリュー・フィルポット英語版
18歳没 男性 ナブラディア王国出身。
ナブラディア王国の第二王子にして、アーシェの夫。結婚式典を執り行った数日後にアルケイディアの侵攻を受け、祖国ナブディスが消滅する。父と一族の無念を晴らすべくバッシュと共にナルビア城塞に赴いたが、敵の放った矢によって致命傷を負い、戦死する。
亡霊のような姿でアーシェの前に姿を現し、彼女を導く。しかしそれは彼の姿を模したオキューリアであり、アーシェたちを操るために化けていた。
ハルム・オンドール4世 (Halim Ondore IV)
声 - 野島昭生 / トム・ケイン
61歳 男性 空中都市ビュエルバ出身。オンドール侯爵。イヴァリースにおける戦争について綴った回顧録の著者。物語の語り部。
ガルテア連邦から続く名門、オンドール家の当主で、空中都市ビュエルバの支配者。2年前の国王暗殺の件で、アルケイディア拠りの発表をし、帝国に服従を示したが、裏では解放軍への資金援助を行い、表向きはガイドとして雇われた工作員たちの活動により情報収集にあたっていた。
生還したダルマスカの将軍バッシュと会見し、自らの過ちを認める一方でバッシュらを帝国に引き渡す。ハルムの真意を汲んだバッシュの手でアーシェが救出されるや、アーシェを庇護し事態を静観するよう説得。しかし、焦るアーシェは誘拐という触れ込みでバルフレアらと共に侯爵の手を離れ、王家の証である『暁の断片』を求め旅立つ。
リヴァイアサン艦隊の消滅によるアルケイディア帝国の混乱と、ダルマスカ解放を建前にアルケイディアとの直接対決を図るロザリア帝国の出兵に呼応して挙兵。自ら歴史の表舞台に躍り出る。
レダス (Reddas)
声 - 菅生隆之 / フィル・ラマール
33歳 男性 出身地不明。
本名フォーリス・ゼクト (Foris Zecht)。バーフォンハイムを取り仕切る空賊。二刀を操る豪腕剣士であり、ドラクロア研究所に潜入した際にヴァン達と意気投合する。実は、元アルケイディア軍のジャッジマスターであり「ジャッジ・ゼクト」と呼ばれていた。「夜光の砕片」によるナブラディア崩壊に関わってしまい、罪悪感からジャッジの名を捨てた。破魔石の破壊を模索する。
ストーリー終盤にて一時的にパーティへと加入。事故とは言えナブディスを滅ぼしてしまったことを悔い、償いの意味を込めて大灯台最上階にて破魔石の源となる天陽の繭を破壊し、満足気な表情を浮かべ繭と運命を共にした。
ガンビットの設計に癖があり、敵を手当たりしだい攻撃してしまう独走型ユニット(インターナショナル版では、ガンビットの設計が可能になっているためこれを防ぐ事が出来る。また、魔法や技も使えるようになっている)。

アルケイディア帝国・ジャッジマスター[編集]

ヴェイン・カルダス・ソリドール (Vayne Carudas Solidor)
声 - 飛田展男 / イライジャ・アレクサンダー
27歳 男性 アルケイディア帝国出身。
本作のラストボス
グラミス皇帝の三男であり、現在の帝位継承権第1位。頭が切れ、人身掌握術に長けており、更に軍事に関しては驚異的手腕をもち「戦争の天才」と称される。かつて帝国軍を率いてナブラディア、ダルマスカを攻略し、その2年後に陥落させたダルマスカの執政官へ就任。巧みな演説でアルケイディアへの反感を募らせるダルマスカの民を懐柔する。しかしその一方で、シドと共に破魔石の研究に勤しみ、その絶大な力をもってナブディスを壊滅させた。また、グラミスの命令であったとはいえ二人の兄の非を咎め、排斥の先頭に立ち死に追いやった非情で冷徹な過去を持つ。
帝国臣民に絶大な人気を誇り軍からの信頼も厚い一方で、グラミス派の将校からはナブディスの壊滅とかつての腹心ジャッジ・ゼクトの失踪を咎められていた。病ゆえに穏健な判断を行うようになった父グラミス皇帝からもヴェインの非道は疎まれるようになっていった。しかし、ヴェインは、自分の行いを正そうとはしなかった。
突出した才能を持つヴェインは、元老院たちから排斥の対象とされていき、ヴェインに変わってラーサーを後釜にしようという動きが強くなっていく。そしてジャッジ・ギースの独断行動による第8艦隊壊滅の責任を追及され、窮地に追い込まれた彼は逆転の一手として、既に余命幾許もなかった父グラミスを服毒自殺させる(グラミスも『ソリドール家のために』という大義名分を受け入れ、自ら毒を飲んだ)。それを元老院による暗殺だと糾弾し、権力を一元掌握する(その際グラミス暗殺はヴェインの仕業だと訴えたジャッジ・ドレイスをガブラスに処刑命令を下し、実行させた〈ガブラスもドレイスと同じく反旗を翻す可能性があったため、そうならないか試す意味もあった〉)。
物語の終盤、年齢や立場を超えた親友であったシドが死亡。彼の働きで切り札である空中要塞バハムートは起動に成功し、その力を持ってラバナスタを破壊しようと多数の兵を従えて進行。未だにアルケイディア帝国に歯向かう解放軍への見せしめとして、旧ダルマスカ王都ラバナスタの上空で投降した解放軍の一部(実際は、解放軍に義勇部隊として加わっていたロザリア帝国軍)の粛清を実行に移した。これ幸いと、ヴェインの進行を戦争のきっかけにするべく現れたロザリア軍、そしてロザリアを援護するためにはせ参じたオンドール4世率いる解放軍主力と王都ラバナスタ近郊の上空にて、レジスタンス・ロザリアの連合軍と空中戦を展開。バハムートの圧倒的な力と、ジャッジ・ザルガバースが操る巨大空母アレクサンダーで戦局を有利に進める。しかし、そこへ決死の覚悟で特攻してきたヴァンたちにバハムートへの侵入を許してしまう。
ヴァンたちに追い詰められたヴェインはシドの残した人造破魔石を使って醜い巨人ヴェイン・ノウスへと変身。しかし、反旗を翻したガブラスの一撃により胸を貫かれ、更にヴァンの特攻によって再び貫かれて致命傷を負った。皮肉にも、彼を二度刺した剣はヴァンの兄レックスの仇と言えるガブラスのものであった。
自身の最後が近いことを悟り、バハムートの甲板へ撤退。死に場所へと歩を進めるヴェインを追撃するヴァンたち。彼を守るためか、ヴェーネスはヴェインと融合。肉体から異常なミストが溢れ出る「不滅なるもの」へと変貌する。触れたものを破壊し、自分の肉体と同化させるというミストが発せられるようになる。
ヴェーネスの力を得てヴァンたちと最後の一戦を繰り広げるが、激戦の最中、ついに肉体の限界を迎えたヴェインはミストの制御ができなくなり暴走を引き起こしてしまう。敗北した彼の体組織は崩壊し、苦痛による絶叫を上げながら「不滅なるもの」という名前とは裏腹の、跡形もなくこの世から消滅する最期を迎えたのだった。
戦闘では徒手空拳での戦いを得意し、ミストナックでは演舞のような動きでの攻撃を披露する。また、変身後は人造破魔石やヴェーネスの力を使った強力なミストナックを使用。
特にヴェーネスと融合した後は要塞バハムートの一部を自らの鎧や翼にすることで超高度の飛行能力を得ただけではなく、要塞の一部を剣のように集積してミストともに放つ「ギガフレアソード」や、頭部にドラゴンの口を模して作られた部分から放つ広範囲の焦熱光線「テラフレア」を使用するようになる。いずれも通常のミストナックとは演出が派手なものとなっている。
シドルファス・デム・ブナンザ (Cidolfus Demen Bunansa)
声 - 大塚周夫 / ジョン・ラフター・リー英語版
58歳 男性 アルケイディア帝国出身。
アルケイディア帝国の秘密機関、ドラクロア研究所の所長。通称ドクター・シドで、バルフレアの父親。アルケイディア帝国の名門であるブナンザ家の当主で機工士の中で最高の称号の「エトーリア」をもつ。
6年前にヤクト・ディフォールのギルヴェガンにてオキューリアの“異端”ヴェーネスと邂逅、そのことによってオキューリアの介在しない人間の手になる歴史を作ろうと三男のファムラン(バルフレア)に人間の英雄の夢を託そうとしたが、彼にそむかれて今度は皇帝の三男ヴェインと意気投合し世代を超えた親友となり彼に夢を託すこととなった。自分の元から去った息子と二度にわたる攻防を繰り広げ、敗北。皮肉なことに、道具扱いしていた息子に引導を渡され、その最後を看取られることとなった。
敵では召喚魔法を使用できる唯一の人間。
ラーサー・ファルナス・ソリドール (Larsa Ferrinas Solidor)
声 - 今井由香 / ジョニー・マキューン
12歳 男性 アルケイディア帝国出身。
グラミス皇帝の四男で王位第二継承者、ヴェインに次ぐ次期皇帝候補。過去、ふとしたことで手にした破魔石をお守りとして持ち歩いている。
幼少より帝王学を学び、わずか12歳だが政治・軍事に通ずる利発な少年。純粋で心優しく人懐っこい性格からか周囲の者から慕われている。咄嗟の機転でパンネロの窮地を救い、帝国を仇と狙うアーシェやヴァンに対しても友好的に振る舞うことで信頼を勝ち得た。次期皇帝の座を巡るライバルにあたるヴェインも弟である彼のことは特別気にかけている。元老院は意のままとなる幼帝を望み、ラーサーを次期皇帝に推している。そして、元老院とは異なる意図からグラミス皇帝もラーサー擁立に前向きになっている。
そうした帝国本国の思惑とは無関係に、強大な破壊力を有する破魔石の存在とアルケイディア-ロザリア両帝国の衝突による大戦の勃発を密かに憂いており、和平工作の為にブルオミシェイスに赴くため、旧知のアーシェらに協力を求める。
半ば無条件でヴェインを信頼しており、彼の非道な行いは知らされていなかった模様。しかし、次第にヴェインという人間がどういうのなのか理解していき、バハムートの司令室でヴェインについに反旗を翻した。その際、ヴェインからは「頼もしいな」といわれている。
「お守り」としてパンネロに渡した人造破魔石の力を見て、その力を疎んでいたラーサーだったが、ヴェインの攻撃からガブラスとバッシュを救うために使用した。
兄ヴェインが倒れた後は、ダルマスカと和平を結んだ。死亡したガブラスの後釜としてバッシュをつれ、ラーサーはソリドール家最後の生き残りとしての使命を全うしていくのだった。
パーティーにもゲスト加入し(1回目は偽名である「ラモン」と偽る)、帝国の財政故かポーション系アイテムを無限に使用してくれる優秀な回復役だが、インターナショナル版ではラーサー専用ポーションが廃止され実質弱体化した。しかしその分、使える魔法や技が増えている。加入するたびにレベルが上がっている。
グラミス・ガンナ・ソリドール (Gramis Gana Solidor)
声 - 柴田秀勝 / ロジャー・L・ジャクソン
63歳 男性 アルケイディア帝国出身。
アルケイディア帝国第11代皇帝。ソリドール家の皇帝としては4代目となる。31歳で即位し、拡大化政策を採り続けるが、老いと病魔に冒されることで穏健派へと転向。自分の命令であったとはいえ兄たちを排斥し、野心を露わにするようになったヴェインの暴虐を疎むようになる。しかし「全てはソリドール家のために」という理念はヴェインと同じであり、最後は失脚寸前に追い込まれたヴェインの提案で、元老院に暗殺の濡れ衣を着せる為に、自ら服毒自殺する。
ジャッジ・ガブラス (Judge Gabranth)
声 - 大塚明夫 / マイケル・E・ロジャース英語版
36歳 男性 ランディス共和国出身。
アルケイディア帝国のジャッジマスター。第9局を治める。敵国の撹乱のための情報操作、情報収集を主に担当している。ヴァンの兄レックスを刺した張本人であり、アーシェの父を殺害した仇である。
「ガブラス」は母親の姓であり、本名はノア・フォン・ローゼンバーグ。バッシュの双子の弟であるが、他国の将軍となった彼に対して強い憎悪を抱いており、ダルマスカの国王を殺してその罪を彼に着せた。祖国を思うあまり、帝国の飼い犬となった自分とは違い、新たな君主に仕える道を見出した兄に嫉妬していたことが後に明かされる。グラミス派であり、帝国の希望としてラーサーの思想に共感しており、グラミス皇帝からの信頼も厚い。ゼクト失踪後はヴェインの腹心の座におさまるものの、皇帝から送り込まれた監視役でもある。
ラーサーを護るという任を預かっていたが、シドからその護衛役を剥奪されたことにより心のよりどころを失ってしまう。半ば自暴自棄でバハムートにてバッシュたちに最後の戦いを挑む。そして破れ、バッシュとの会話で自分自身の道を見出した。
最終決戦にて人造破魔石で怪物と化したヴェインに刃を向け、本当の意味でラーサーを守ろうと決起。命をかけた特攻でヴェインに手傷を負わせるも、自身も重傷を負ってしまう。バハムート脱出後にバッシュと和解し、ラーサーと帝国の未来を託した後に「兄さん」と呼び、絶命。
皮肉にも、兄にダルマスカ国王殺害の罪を押し付け「ダルマスカの裏切り者」として汚名を着せ、社会的に抹殺した彼自身、主君であるヴェインに刃を向け、命を奪われることとなった。後に、ジャッジ・ガブラスの座はバッシュに引き継がれ、一度は奪った彼の名誉を復活させた。
ディシディア ファイナルファンタジー』に『FFXII』代表としてカオス陣営で参戦。なお登場が明らかになったのは『ディシディア』発売3日前の『ゲームセンターCX』の年末特番で流れたPV。皮肉にも、EXバーストで使用するミストナックはバッシュと似通っている。
ジャッジ・ザルガバース (Judge Zargabaath)
声 - 大友龍三郎 / サイモン・テンプルマン
39歳 男性 アルケイディア帝国出身。
アルケイディア帝国ジャッジマスター。第10局を治める。己の使命に忠実なる寡黙且つ、滅私奉公を信条とする。巨大空母アレキサンダーを操る。登場したジャッジ・マスターの中で彼だけが唯一戦わず、生き残る形となった。ヴェインが倒れ、制御を失ったバハムートがラバナスタに落下するのを止めようとアレキサンダーでの特攻を敢行しようとした。
ジャッジ・ギース (Judge Ghis)
声 - 大林隆介 / マーク・ウィング・デイビー英語版
41歳 男性 アルケイディア帝国出身。
アルケイディア帝国のジャッジマスター。2年前に行方不明になったジャッジ・ゼクトに代わり、第13局を治める。戦艦リヴァイアサンの指揮官で、帝国軍最強と言われる第8艦隊を率いている。ヴェインの特命を受け破魔石の奪取にリヴァイアサン艦隊を動かす。オンドール侯から引き渡されたヴァンからダルマスカ王家の証である破魔石「黄昏の破片」を奪い取る。身柄を拘束していたバッシュやアーシェらにはまんまと逃げられるも、解放軍のウォースラを懐柔。「暁の断片」探索を密かに監視し、ウォースラの協力で奪い取ることに成功する。だが、強大な破壊力を有する破魔石の力を自らのものにしようと画策。実験を強行したことにより破魔石が暴走。ミストの暴走がもたらした破壊に巻き込まれて艦隊と共に消滅した。
ジャッジ・ベルガ (Judge Bergan)
声 - 秋元羊介 / ゲイリー・マーティン
33歳 男性 アルケイディア帝国出身。
アルケイディア帝国ジャッジマスター。第2局を治める。武力行使や他国の侵攻を主な任務としている。「力こそが正義」を信条とする武力主義者で、ヴェインに深く心酔する。人造破魔石の力を自らの肉体に取り込み、常人を超えた身体能力を手にした。その実験としてブルオミシェイスを襲撃し、大僧正を殺害。駆けつけたヴァンたちによって倒された。
ジャッジ・ドレイス (Judge Drace)
声 - 沢海陽子 / ジュリア・フレッチャー英語版
33歳 女性 アルケイディア帝国出身。
アルケイディア帝国ジャッジマスター。第4局を治める女性。グラミス派であり、ガブラス同様に皇帝の意思で動く。ヴェインの行いに反感を抱いており、彼が皇帝であるグラミスを元老院の仕業に見せかけて殺したのを咎めたが、その行為が仇となって処刑されてしまうこととなった。皮肉なことに、彼女の処刑を任されたのは同志であるガブラスだった。
ジャッジ・ゼクト (Judge Zecht)
33歳 男性 出身地不明。
アルケイディア帝国ジャッジマスター。第13局を治めた(現在はギースが引き継いでいる)。2年前、アルケイディアがナブラディアに侵攻した折に帝国軍の指揮を取っており、ドクター・シドの命令で破魔石を使用し、ナブディスを消滅させ、自身も消息を絶つ。ナブディスを消滅させてしまったことを後悔しており、その後、レダスと名乗って空賊となる。
元老院 (Senator)
声 - 糸博仲木隆司 /
現最高責任者はグレゴロス議長。
アルケイディア帝国の特権階級「政民」の中でも名門出の者達が集まった議会。帝国が共和国だった時代から存在する組織。国政に直接携わりはしないが、皇帝の決定を審査・承認・退位する権限を持つため、政治において強大な発言権を持っている。軍を掌握するヴェインが玉座に就くことで自分たちの権力が揺らぐことを恐れ、ヴェイン排斥を画策する。だが先手を打たれてしまい、グラミス皇帝暗殺の汚名を着せられて殆どが牢獄送りとなってしまった。

ロザリア帝国[編集]

アルシド・マルガラス (Al-Cid Margrace)
声 - 若本規夫 / デイビッド・ラズナー
27歳 男性 ロザリア帝国出身。
ロザリアを支配するマルガラス家の一人。軍を動かす力は無いが諜報員達を総括しており、情報力は高い。アルケイディアとの戦争は祖国と一族の利益にはならないという判断から戦争回避の手段を模索する。プレイボーイで常に美人秘書を従わせている。

サブキャラクター[編集]

ミゲロ (Migelo)
声 - 斎藤志郎 / ジョン・ディマジオ
ヒュム換算で40-50歳 男性 ダルマスカ王国出身。
貿易で成功したバンガ族の有力商人。ダルマスカの顔役として人々から信頼を置かれる。温厚な性格だが世情に通じており清濁併せのむ懐の深い人物で帝国軍部にも顔がきき、出入り業者として色々な品を取引している。一方で、戦災孤児となったヴァンやパンネロを引取り、大事に育ててきた。孤児たちに仕事を斡旋して生活の面倒をみている。
カイツ (Kytes)
声 - 石村知子 / コナー・デミータ
9歳 男性 ダルマスカ王国出身。
ラバナスタのダウンタウンで暮らす戦災孤児の少年。元気でヴァンを兄、パンネロを姉のように慕っている。
モンブラン (Montblanc)
年齢不詳 男性 出身地不明。
セントリオクランのリーダーを務めるモーグリ。ある強大なモブを倒す目的の為にクランをラバナスタに立ち上げたが、相当熟練したメンバーにしか事情を話さない。入団希望者に自ら厳しい面接をするものの、決断は早い。六人兄弟の長男で、ノノ、ソルベ (Sorbet)、ホルン (Horne)、ハーディ (Hurdy)、ガーディ (Gurdy) という弟妹がいる。
世界観を同じくする『FFTA』に登場する同名の人物との関係は不明。
ノノ (Nono)
年齢不詳 男性 出身地不明。
モーグリの機工士で、バルフレアの飛空艇、シュトラールの整備を担当する。
マッケンロー (Ma'kenroh)
年齢不詳 男性 出身地不明。
セントリオの知恵袋であるン・モゥ族。戦うことは出来ないが、モブの情報を教えてくれる。モンブランの古馴染み。モンブラン同様に『FFTA』に同名のキャラクターが登場する。
モーニ (Monid)
年齢不詳 男性 出身地不明。
セントリオのハンターであるバンガ族。ぶっきらぼうで冷徹にも見えるが仲間思い。モンブランから最も信頼されるハンターの一人で、他のハンターに冷たくされても彼を信じぬく。
クラン本部内では少年と一緒におり、モーニの親友であった少年の両親を殺害した魔物・トリックスターを探している。
モンブラン同様に『FFTA』に同名のキャラクターが登場する。
カロリーヌ (Kjrn)
年齢不詳 女性 エルトの里出身。
セントリオのハンターであるヴィエラ族。セントリオ最強のハンターと言われ、弓術が得意。己の力を試したくてラバナスタを訪れ、セントリオのメンバーとなった。
モンブラン同様に『FFTA』に同名のキャラクターが登場する。
バンサト (Bansat)
年齢不詳 男性 出身地不明。
セントリオのハンターであるシーク族。自称「セントリオのスーパーアイドルハンター」。面倒見がよく、のんびりした性格。モブ討伐に励むヴァンを見て、彼の手助けをする。
ダラン爺 (Old Dalan)
声 - 小山武宏 / ドワイト・シュルツ
推定70歳以上 男性 ダルマスカ王国出身。
子供たちから「ダラン爺」と呼び慕われる一風変わった老人。ダウンタウンの一角に住み知恵者として様々な助言を与える。ラバナスタ以外の情勢にも詳しく、外国の者にも顔が利いたりと、その経歴や正体に謎が多い。解放軍とも繋がっている。
バッガモナン (Ba'Gamnan)
声 - 石井康嗣 / スティーヴン・ブルーム
年齢不詳 男性 アルケイディア帝国出身。
バンガ族の悪名高い賞金稼ぎ。高額の賞金首を標的にする。非常に柄が悪く貪欲で手段を選ばないことで知られている。バルフレアを眼の敵にして執拗につけ狙う。
ギジュー(Gijuk 声 - 茶風林 / 不明)、リノ(Rinok 声 - 氷青 / 不明)、プワジ(Bwagi 声 - 桐井大介 / 不明)という手下のバンガ族を引き連れる。
ダグザ (Daguza)
声 - 巻島直樹 / 不明
年齢不詳 男性 アルケイディア帝国出身。
ナルビナ城塞地下牢の横暴シーク、部下達と共に、囚人に対して非道の限りを尽くしている。
覇王レイスウォール
年齢不詳 男性 出身地不明(バレンディア大陸のどこか)。
バレンディア大陸の貴族。七百十数年前、イヴァリース統一に向けて遠征を開始、神々から授かったとされる剣と破魔石を手に、混乱の渦中にあったイヴァリース全土をたった十数年で平定した。前バレンディア暦元年、ガルテア連邦を興し、同暦44年に死去する。
最長老ウバル=カ (Chieftain Uball-Ka)
声 - 坂口芳貞 /
年齢不詳(ヒュム換算で70-80歳) 男性 ガリフの地ジャハラ出身。
ガリフの里のひとつ、ジャハラの集落を束ねる老人。魔石について深い知識を持つ。
戦士長スピネル (War-Chief Suppinelu)
45歳(ヒュム換算で29歳) 男性 ガリフの地ジャハラ出身。
ガリフの里のひとつ、ジャハラの集落に住む戦士たちのリーダー。オズモーネ平原で修行中にヴァンたちと出会い、彼らが里に入れるように便宜を図ってくれる。過去に自身のミスで先代戦士長である兄が再起不能の怪我を負ってしまい、自責の念に駆られているため、兄の仇である魔物カトブレパスを狙っている。
ヨーテ (Jote)
声 - 榊原良子 /
ヒュム換算で30代なかば 女性 エルトの里出身。
数多くあるヴィエラの隠里の中でも排他的なエルトの里の族長で、フランとミュリンの姉。ヴィエラの掟を絶対とし、掟を破るものには厳しい罰を与える。
ミュリン (Mjrn)
声 - ゆかな /
ヒュム換算で10代後半-20代なかば 女性 エルトの里出身。
エルトの里に住むフランとヨーテの妹。不安定だが高い潜在能力をもつ。若いせいか好奇心旺盛で、他の種族との接触に興味を持つ。
大僧正アナスタシス (Gran Kiltias Anastasis)
声 - 大木民夫 / ドワイト・シュルツ
184歳(ヒュム換算で120-130歳) 男性 神都ブルオミシェイス出身。
キルティア教の頂点に立つ聖人。長身かつ長命なヘルガス族。覇王レイスウォールに王家の審判を託された大僧正の現職でダルマスカ、ナブラディアの王国の王位継承を承認する立場にある。発言力は各地に強い影響を持つ。夢を通じ全てを見通すために「夢見の賢者」の異名をもつ。
ギルガメッシュ (Gilgamesh)
声 - 郷里大輔 / ジョン・ディマジオ
年齢不詳 男性 出身地不明。
お尋ね者のリスキーモブ。最強の剣を集める事を趣味としており、歴代のスクウェア・エニックス作品に登場する主人公たちの持つ剣の偽物を多数所有する。「イヴァリース一のツワモノ」を自称する。

不滅なる神=オキューリア[編集]

オキューリア族 (The Occuria) とは、人類が栄える前の古代から伝えられる「神の時代」と呼ばれる文明を築き上げてきた種族で、自他ともに「神」と称してきた存在。召喚獣を創造したのもこの種族である。その力は自ら発明した破魔石によるもので、この破魔石を利用して全生物を支配してきたが、ある時から忽然と姿を消し、「神の代行者」として契約し破魔石を与えた人物に主導させることでこれまでのイヴァリースを裏から操ってきた。

ゲルン王 (Gerun King)
声 - 巴菁子
古代都市ギルヴェガンに存在するオキューリアの王。
ヴェーネス (Venas)
声 - 津野田なるみ
オキューリアの一人だが、オキューリアが導く歴史を快く思わない異端者。「歴史を人間の手に取り戻す」という思想を持つシドに破魔石のノウハウを提供した。
最後はヴァンたちに敗れたヴェインと融合し、ラスボス「不滅なるもの」となる。

世界設定[編集]

イヴァリース[編集]

『FFXII』はイヴァリース (Ivalice) という地域を舞台としてストーリーが進んでいく。魔法と密着した魔導文明と同時に飛空艇に代表される機械文明も発展している。そうした発達した文明の一方で未開の地も多く、ダルマスカが砂漠に拓かれた都市であるように多くの人々は自然と密着した生活を送っている。また、人間のほかにも様々な種族が共存し、異種族間の衝突や偏見・差別などが存在し、人権や価値観の未成熟さを併せ持っている。

イヴァリースは北東のバレンディア大陸、南西のオーダリア大陸、南東のケルオン大陸の3つの大陸で構成されている。地図の端と端が繋がらないことや、名前だけ登場してプレイヤーは訪れられない場所があることから、作中明示されていない地域がいくつも存在する、全世界が描かれない形と世界描写となっている。バレンディア大陸は草原の広がる平坦な土地で、ほぼ全域にアルケイディア帝国の支配が及んでいる。オーダリア大陸は砂漠に囲まれており、西部にアルケイディア帝国との200年以上の対立が続いているロザリア帝国が構えており、オーダリアとバレンディア両大陸の回廊に位置するガルテア半島には二つの帝国に囲まれる形で本作の物語の中心となるダルマスカ王国が位置している。ケルオン大陸は森林で満たされ、大半がヤクトと呼ばれる未開の地である。

世界に関する情報がストーリー中で明示されることは少なく、主にハントカタログにある「賢者の知識」などで情報が具体的かつ断片的に公開されていき、世界観への純粋な興味や過去作品とのミッシングリンクなどでプレイヤーを遊ばせていく形となっている。

世界情勢[編集]

物語の中心となるダルマスカ王国は、イヴァリース全土を統一していた旧ガルテア連邦解体後、同時期に発展していったアルケイディア帝国とロザリア帝国の長年にわたる対立の渦中にある小国で、兄弟国には隣国であるナブラディア王国が存在していた。ナブラディア王国は隣国であるアルケイディア帝国への危機感からロザリア帝国への軍の駐留を望んでいたが、ロザリアと対立しているアルケイディアはこれに反発していた。前バレンディア暦704年には侵略に備えた同盟強化として、ナブラディア王国王子と前ダルマスカ王国王女が政略結婚の形で婚姻を結ぶ。

それと同時期にナブラディア内での親ロザリア派の武装蜂起による内乱によってアルケイディア軍との対立が決定的となり宣戦布告、両国は交戦状態となり同盟を結んだダルマスカも参戦する運びとなる。アルケイディアは派遣されたロザリア軍を撃破しナブラディア王国に進軍するが、ナブラディア王国で謎の爆発が発生し、国土ごと国家が消滅するという事態となる。ほどなくしてダルマスカとアルケイディアも交戦状態となり、アルケイディアの強大な軍事力を前にダルマスカは大敗。事実上の降伏勧告となる和平条約案が提示され、それを受け入れ調停に望むこととなった。

しかし、徹底抗戦を唱えるダルマスカのバッシュ将軍によってダルマスカ国王は暗殺され和平の道は頓挫。アルケイディアは侵攻を再開する。このときに浮遊大陸プルヴァマにある中立国ビュエルバがある情報筋からバッシュ将軍の処刑と前王女アーシェの自害を発表。第三国として調停をまとめ、ダルマスカ王国はアルケイディア帝国に無条件降伏する運びとなった。本作の舞台は、「ダルマスカ戦役」と呼ばれるこの一連の戦争の後、ダルマスカ王国がアルケイディア帝国の占領下となって2年後となる前バレンディア暦706年である。

ミスト[編集]

『FFXII』のミストは、空気中を流れる微量の魔法エネルギーを指す。物語の中では「魔霧」と表記される。普段は不可視だが、濃度が高くなると色味がつく。生活エネルギーとして重要な役割を果たしている。「霧じゃないわ、ミストよ」という台詞が示すとおり、英語の「MIST」とは別の意味で、ゲームオリジナルの造語である。

圧縮されるミストのエネルギーを利用したグロセア機関で飛空艇を飛ばすことが出来るが、ミストが異様に高濃度である場所、ヤクトでは、普通の飛空艇は飛行することができない。また、ミストには魔物をより凶暴、より魔力的にする効果があり、これが濃い地域の魔物は普段の野生の生物のような外見とはかけ離れている物が多い。

ミストは魔石という鉱石にも多く含まれており、魔石はクリスタルと呼ばれる事もある。ミストを放出することによって効果を発揮する。魔石には多岐に渡る用途で媒介として利用される「魔法石」、物を浮かせる力を持つ「飛空石」、ミストの動きを察知して物事を記録することが出来る「記憶石」、などがある。

本作では、MPはミストと密接な関係がある。歩くだけでMPが回復するのはミストの力によるものであり、ミストの濃い場所ほど速くMPが回復する。パーティメンバーが使うミストカート(ミストナック・召喚獣)も、ミストの力を発揮させたものである。

破魔石[編集]

破魔石(はませき)は、膨大なミストの力を秘めた魔石で、魔石と違ってミストを放出するだけではなく、吸収もできる。

古代の文献には3つの神授の破魔石を利用し、一代でイヴァリースを平定した覇王の伝説が語り継がれており、空賊の間では実在するか定かでない、伝説の宝物として噂になっていた。実際には破魔石として「暁の断片」「黄昏の破片」「夜光の砕片」が存在し、2つは覇王の子孫に受け継がれ、1つは覇王自らの墓に封じられている。破魔石はレイスウォール王家に伝わる「覇王の剣」で砕くことができるとされ、破魔石に対抗できる力として伝えられている。また、近年ではこの破魔石の特性を再現した「人造破魔石」が研究されている。

現代に伝えられている破魔石は断片にすぎず、「契約の剣」によって破魔石のエネルギー源である「天陽の繭」から切り出されたものであり、「覇王の剣」も「契約の剣」の一つに過ぎない。

飛空艇[編集]

機体に搭載した飛空石より発生した浮力を使い、船体を浮かせ、プロペラ、グロセアエンジンで飛行する。イヴァリースに満ちたミストが動力である為、ミストが異常な地域・ヤクトでは飛行はできない。飛空艇以外にも大型空母アレキサンダー、空中要塞バハムートが存在する。

地上では人体には影響が無いが地上で使用する機械類を侵食する「ミミック菌」と呼ばれる細菌が蔓延しているため、地上での交通機関は成長せず、飛空挺が大きく発達することになった。また、戦争においては空中では近代的な飛空挺戦が繰り広げられる一方、地上では歩兵やチョコボ騎兵などを使った中世的な陸戦が繰り広げられているというある種異様な光景が見られる。

飛空艇の名称は、シュトラール以外はいずれも過去のFF作品に登場した召喚獣や人名が由来となっている。

シュトラール (Strahl)
バルフレアの愛機。開発元は本社をアルケイディスに構えるYPA社であり、元の名は「YPA-GB試作戦闘機」。
リヴァイアサン (Leviathan)
リヴァイアサン級戦艦1番艦で、アルケイディア帝国軍第8艦隊の旗艦である。西方総軍ガルテア機動軍に属する第8艦隊は対ロザリアの最前線に配備されている精鋭の部隊であり、当艦隊以外も強力な艦隊が名を連ねる。ここからヴァルファーレまでの名称の由来は、いずれも過去の作品の召喚獣の名前である。
イフリート (Ifrit)
第8艦隊に属するイフリート級巡洋戦艦の1番艦。攻撃力に優れる。帝国軍の主軸としても活躍する。
シヴァ (Shiva)
比較的新型の軽巡洋艦。最前線の部隊である第8艦隊と第12艦隊に配備される。
カーバンクル (Carbuncle)
第8艦隊に属するカーバンクル級軽巡洋戦艦の1番艦。ルビーのような赤い装甲版が特徴的。
カトブレパス (Catoblepas)
大型空母アレキサンダーが旗艦である第12艦隊に属する駆逐艦。飛空挺艦隊では配備数も多く、スタンダードな艦艇。
アトモス (Atomos)
アルケイディア飛空挺艦隊に標準配備された揚陸艇。物資・兵士の輸送が主な任務。
パンデモニウム (Pandaemonium)
アトモスと同型だが、ジャッジ専用の揚陸艇。
ヴァルファーレ (Valefor)
アルケイディア軍が採り入れた戦闘艇。
ゼザ・サーゲイト (Xezat Surgate)
解放軍軍艦隊に属する航空空艦。ゼザ・サーゲイト級航空母艦は解放軍の主力である。「ゼザ」および下の「ガラフ」は、いずれも『FFV』に登場する「暁の四戦士」の名前であり、「サーゲイト」および下の「バル」は、それぞれが治めていた国の名前。
ガラフ・バル (Galaf Bal)
ゼザ・サーゲイトと並ぶ解放軍軍艦隊の空母。ガラフは『FFV』のパーティーメンバー四人のうちの一人の名前。
レギナ・ヒルダ (Queen Hilda)
解放軍軍艦隊に属する巡洋艦。レギナ・ヒルダ級巡洋艦はゼザ・サーゲイト級に足りない火力を補う為の支援を行う。ヒルダは『FFII』のフィン王国の王女の名前である。

ジャッジ・ジャッジマスター[編集]

前バレンディア暦486年、帝政に移行したアルケイディアは、皇帝軍部出身とのこともあり、軍が政治を私物化するという問題を抱えていた。前バレンディア暦615年、その状況を打破すべく法務庁(司法局の前身)を総括していたソリドールが立ち上がり、軍部との権力闘争に勝利する。皇帝に就いたソリドールは、軍部の粛清と法改革を決行し、軍が政治に関与できない制度にした。その新制度の中でも強力な権限を与えられたのが「公安総局」である。

公安総局は全部で18局あり、18人の局長を「ジャッジマスター」、総勢2500人の局員を「ジャッジ」と呼ぶ。特殊騎士のジャッジは、軍の監査・指揮権限を持ち、「法の番人」として警察機構、検事、裁判官、処刑人の役割も持つ。またソリドール家の武装親衛隊でもあり、実質ソリドール家が軍に関与する為の仲介役にもなっている。それぞれの局が役割を分担しているのではなく、その時の必要に応じてあらゆる役割を担う。

国家[編集]

戦争をテーマにしたRPGらしく、劇中には様々な国家が登場する。

ラバナスタ・旧ダルマスカ王国 (Kingdom of Dalmasca)
主人公の母国。ゲーム進行の上で活動の拠点であると同時に、ヒロイン・アーシェの王権復権が目的となる。
アルケイディア帝国 (Archadian Empire)
主人公達とゲーム上の「敵」となる国。イヴァリース全土を侵略する事が国家目的であり、破魔石の力も狙っている。
ちなみに「アルケイディア」とは「理想郷」の意味。
ナブラディア王国 (Kingdom of Nabradia)
帝国の侵攻と謎の爆発で滅亡した国。プレイヤーにとっては任意探索形式のダンジョンでしかなく、過去の回想や資料でのみ語られる。
ロザリア帝国 (Rozarrian Empire)
ワールドマップの行動範囲内には登場しない国家。主にNPCが外交面で登場。
ランディス共和国
ワールドマップの行動範囲内には登場しない国家。アルケイディア帝国に占領され、劇中の人物達の祖国として語られる。

自治都市・集落[編集]

空中都市ビュエルバ (The Skycity of Bhujerba)
市街エリアとダンジョンを持つ空中浮遊都市。ストーリー以外でもサブイベントで度々訪れる。
ガリフの地ジャハラ (Jahara.Land of the Garif)
ガリフ族の集落。召喚ライセンスを一定数集めるとヘネ魔石鉱・最深部への扉を開放してくれる。
エルトの里 (Eruyt Village)
ヴィエラ族の集落。露店では金のアミュレットが購入できるため、ライセンスシステムのバランスが倍に一変する。ダンジョン内の町のためか、陸地(集落除く)では唯一チョコボ屋がない。
神都ブルオミシェイス (Mt.Bur-Omisace)
イヴァリース全土に伝わっている宗教、キルティア教の聖地。
港町バーフォンハイム (The Port at Balfonheim)
プレイヤーが訪れる順番では最後の街。武器も防具も普通に買える物はここが最上となる。ミニゲームの「かけっこ」が楽しめる。

宗教[編集]

キルティア教
イヴァリース全土で信仰されている宗教。一神教であるか多神教であるかは不明。教会は政治的権力を持たず、総本山である神都ブルオミシェイスはいかなる国家にも属していない。

種族[編集]

ヒュム族 (Hume)
いわゆる「人間」。種族の中で圧倒的に多くイヴァリースの知的生命体の40パーセントはヒュムであり、現代のイヴァリース社会ではヒュムが主導して歴史を作っている。平均寿命は70歳前後で他の種族に比べ、短命である。身体能力も知能も特別高くは無い。だがヒュム族は強い繁殖能力と探究心を持ち、世界中に活動範囲を広げていった。
他の種族と比べて、加齢による外見の変化が激しい、暮らす地域によって衣装も大きく異なる。
ヴィエラ族 (Viera)
深い森に住んでいることから「森の民」と呼ばれる種族。森の精霊の声を聞き、天候や森の生き物の動きを感じ取れる。男性は数が少ないという設定になっているために登場しない。
長い手足と兎のような長い耳、銀髪を持つ。寿命はヒュムの3倍程度で子供のうちはヒュムと同じ成長速度だが、成人になると以降は容姿が変わらない。ヒッピー思想に酷似した考えを持っている。
森を戦災で追われたなどして都市部で生活したり、旅をしたりする者もあちこちで見られ、ヒュム族など他の種族と恋仲になる者も存在する。また、ヒュム族と子供を授かることができることが確認できる唯一の種族である。
モーグリ族 (Moogle)
全身をふわふわの毛で覆われた、ぬいぐるみのような種族。自分のことを「モグ」と呼び、語尾に「クポ」とつけるため、愛らしい印象があるが、性格は現実的且つクール。手先が器用で、複雑な機械の設計や開発を得意とする。
従来のFFシリーズに登場した同名の種族とは外見が異なる。
バンガ族 (Bangaa)
爬虫類から進化した種族。寿命はヒュム族の1.5倍-2倍ほどあるが、繁殖能力は低い。乱暴者と見られがちだが、種族としてのバンガ族は生活水準、知能はヒュムと変わらない。
耳が長く垂れ下がり、全身が鱗に覆われ、蜥蜴のような顔立ちだが、トカゲ呼ばわりを嫌う。体色も赤・青・黄・緑・灰と多彩で体色によって気性、身体能力がおおよそ決定する。フィールド上を徘徊し、襲ってくる者もいる。
シーク族 (Seeq)
にぶそうな外見と裏腹に、動作が俊敏で腕力、体力が高い。一方知能が低く種族全体の中では喧嘩っぱやく良識が弱い。
足が短く、豚のような外見をしている。身長はヒュムと同程度だが、横幅は倍以上ある。
ン・モゥ族 (Nu Mou)
老人のような小柄な容姿を持つ種族。寿命はヒュム族の3倍以上だが、繁殖能力が低く数は少数。穏やかな性格で、知能と魔力に長けており、多くはキルティア教の長老など伝承を伝える立場にある。
ガリフ族 (Garif)
巨体で仮面を被った種族。成人の身長は2メートル以上あり、筋肉質で褐色の体毛に覆われている。戦士として能力が高い。しかし性格は温厚且つ慈悲深く、殺しは好まない。その能力は殆どが集落の守備や、狩猟に使われる。ガリフ族は集落ごとに質素に暮らし族長や長老が権限を持つ。独自の知識や伝承を語り継いでいる。集落付近のフィールドを散策しているが、プレイヤーが殺害しても特にペナルティはない。

ここで記述したもの以外にも、作中ではごく少数のみしか確認できないもの、モンスターとして登場する種族や、設定中にのみ存在するもの、ムービー中でのみ登場する種族などがある。

他作品との関連性[編集]

イヴァリースは『FFT』、『FFTA』でも物語の舞台になっており、前2作と『FFXII』は世界観と時間軸を共有しているようにも解釈できる。年代としては『FFXII』の時代が最も古いとみられている。また、一部『ベイグラントストーリー』に出てくるキルティア神殿などに共通があるため時間軸を共有しているとされる(アルティマニアによれば『FFT』で歴史上の聖人として語られるアジョラの登場は『FFXII』の数十年後であるという)。

『FFTA』で主人公達が創造したイヴァリースは、一部のキャラクターが同じで世界観が似通っているものの、彼等が直前までプレイしていた劇中劇「ファイナルファンタジー(『FFXII』であると考えられる)」をイメージして創造したという設定になっている。これは、歴史的にはほとんど関わりのないパラレルワールドと見られる。ただし、『FFTA』の主人公達が住む「現実世界」の街、「St.イヴァリース」は『FFT』、『FFXII』、『ベイグラントストーリー』と歴史がつながっていると解釈できる。

また『FFXIIRW』は、イヴァリース地域外に存在する「プルヴァマ(浮遊大陸)」群が主な舞台となっている。

主なスタッフ[編集]

  • エグゼクティブプロデューサー - 和田洋一河津秋敏(降板した松野に代わり就任)
  • 原案・シナリオプロット・監修(元プロデューサー・ディレクター・シナリオ) - 松野泰己
開発中にプロデューサー等の役職を降板、同月スクウェア・エニックスを退社。
降板した松野に代わり担当。
  • スーパーバイザー - 村田琢
  • メインコンポーザー - 崎元仁
ベイシスケイプ所属。岩田匡治松尾早人も数曲の作曲を担当している。
開発中に退社し現在SMILEPLEASE所属。
  • メインキャラクターデザイン - 吉田明彦
  • チーフプログラマー - 片野尚志
  • バトルデザイン - 前廣和豊
  • アートディレクション - 皆葉英夫
開発中に退社し現在デザイネイション所属。
エイベックス所属。
  • イメージイラストレーション・タイトルロゴデザイン - 天野喜孝
  • スペシャルサンクス・プロジェクト立ち上げ - 坂口博信
ミストウォーカー所属。

音楽[編集]

作曲はプロデューサーの松野と縁の深い崎元仁が担当し、正規のFFシリーズでは初めて植松伸夫以外の作曲家が音楽を担当することになった。2003年当時全楽曲の担当を希望していた植松は降板に近い状態となったが、植松作曲のFFの定番曲であるプレリュード、FFのテーマ、チョコボのテーマ等は崎元の手によりオーケストラ・アレンジされ、ゲーム中で使われている。

基本的に一部を除いてムービーでもPlayStation 2の内蔵音源を使用しているが、最初から内蔵音源に打ち込むのではなく、豊かな音数を用いて内蔵音源を使わずに作曲し、それを内蔵音源に落とし込むという手法が取られた。オリジナルサウンドトラックCDにはこの原曲が収録されている。また戦闘音楽が廃止された理由は、シームレスに音楽を繋げようとすると内蔵音源のチャンネル数に制約を受けてしまうからと語っている。

主題歌[編集]

メインテーマ「希望」
作曲 - 葉加瀬太郎
挿入歌「Kiss Me Good-Bye
作詞 - アンジェラ・アキ
作曲 - 植松伸夫
歌 - アンジェラ・アキ

ムービー(リアルタイム及びプリレンダ)[編集]

PS以降のFFシリーズらしく、シナリオを進めるとリアルタイム・プリレンダ両方のムービーで物語が説明される箇所がある。当初はシームレスの特性を生かし、イベントが移動フィールドから暗転せずに展開するという構想だったが、製品版では『FFX-2』と同様、イベントが展開する際に移動フィールドから暗転してローポリゴンからフェイシャルモーション入りのハイポリゴンに切り替わるという方式を採用している。

イベントがフィールドとの違和感がないハイポリゴンが中心となっているためか、プリレンダムービーを使用する場面はリアルタイムポリゴンでは表現しきれない大群衆や広大なフィールドの紹介が中心になっている。開発時期が他の大型プロジェクトと重なったためか、歴代シリーズを手がけたビジュアルワークスの熟練スタッフが殆ど参加せず、今回が初めての新人か『FFX-2』からの若手が中心になっている。そのため今回のプリレンダムービーはビジュアルワークススタッフの『FFVIIAC』に比べて映像や肌の質感がややリアリティを削減した作りとなっている。

主要な受賞歴[編集]

  • The 9th CESA GAME AWARDS FUTURE
  • PlayStation Awards2006
    • ダブルプラチナプライズ賞
  • 日本ゲーム大賞2006
    • 最優秀賞
  • ファミ通アワード2006
    • ゲーム・オブ・ザ・イヤー
  • GameSpot Best Games and Worst Games of 2006
    • Best Playstation 2 Game
  • GameSpy's Game of the Year 2006
    • PS2 Game of the Year
    • PS2 RPG of the Year
  • IGN Awards
    • Best PS2 RPG
    • PS2 Game of the Year
  • 2006 Edge Awards
    • Best Game
  • その他
    • ファミ通クロスレビュー40点満点
    • EDGE歴代ゲーム人気ランキング8位[3](FFシリーズ及びRPG中トップ)
    • TopTenReviews 4点中3.7942[4](FFシリーズ中ファイナルファンタジーVIに次いで2位)
    • Guinness World Records 2009 Gamer's Edition 歴代コンソールゲームTOP50。8位[5](FFシリーズ中トップ)

コラボレーション・商品[編集]

  • サントリーから回復アイテムの「ポーション」をイメージした「ファイナルファンタジーXII ポーション」が発売。
  • SCEより『FFXII』同梱のPlayStation 2FFXII限定カラー発売。
  • ファイナルファンタジーXII メモリーカード8MB
  • コードレスコンパクトコントローラ FFXIIVer
    • ロジクールより発売。

関連商品[編集]

書籍[編集]

スクウェア・エニックス公式ファイナルファンタジーXIIワールドプレビュー
Vジャンプ緊急増刊シリーズの役割を自社が担当した物。
ファイナルファンタジーXII First Flight Guide
Vジャンプ発行の序盤までを攻略した最速攻略本。
ファイナルファンタジーXII 公式ガイドブック
ゲーム中盤までを攻略した公式ガイドブック。
ファイナルファンタジーXII バトルアルティマニア/シナリオアルティマニア
スタジオベントスタッフ編集、スクウェア・エニックスより2006年6月16日発売。
ファイナルファンタジーXII アルティマニアΩ
2006年11月24日発売。
ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム アルティマニア
2007年9月6日発売。
ファイナルファンタジーXIIのあるきかた
CB'sPROJECT編集、スクウェア・エニックスより2006年10月27日発売予定。旧スクウェア系列作品の「あるきかた」シリーズはこれが初。

コミック版[編集]

ファイナルファンタジー」「悠久の風伝説 ファイナルファンタジーIIIより」「チョコチョコボンボン」「ファイナルファンタジーXI(未完)」に続く公式FFコミックである。『ガンガンパワード』No.1(2006年6月、隔月刊として再編された最初の号)から連載されていたが、2009年2月に同誌が休刊したことに伴い同年4月23日よりウェブコミック配信サイトガンガンONLINE』へ移籍し、6月25日更新分の第19章を以て完結した。作画は天羽銀

物語はゲームでは中盤の、ナム・エンサ大砂海から始まる。ゲーム本編では見受けられない展開も挿入されているが、監修された公式・公認設定かは現時点ではスクウェア・エニックスからの公式発表はない。主人公たちが互いにやや距離を取っていたゲームと異なり、全体的に気さくな表情で友好的な雰囲気で描かれている。

CD[編集]

ファイナルファンタジーXII オリジナル・サウンドトラック

ファイナルファンタジーXII ピンズコレクション
Vol.1・2発売。

脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]