ファイナルファンタジーII
| ジャンル | ロールプレイングゲーム |
|---|---|
| 対応機種 | ファミリーコンピュータ [FC] ワンダースワンカラー [WSC] プレイステーション [PS] iアプリ [i] ゲームボーイアドバンス [GBA] EZアプリ (BREW) [EZ] S!アプリ [S!] プレイステーション・ポータブル [PSP] バーチャルコンソール [VC (Wii)] ゲームアーカイブス [GA (PS3 / PSP)] iPhone / iPod touch Android |
| 開発元 | スクウェア (GBA版以降はスクウェア・エニックス) WSC,PS:KAN NAVI GBA,PSP:トーセ |
| 発売元 | スクウェア (GBA版以降はスクウェア・エニックス) |
| プロデューサー | 宮本雅史 |
| ディレクター | 坂口博信 |
| デザイナー | 田中弘道 河津秋敏 石井浩一 |
| シナリオ | 河津秋敏 寺田憲史 |
| プログラマー | 樋口勝久 ナーシャ・ジベリ |
| 音楽 | 植松伸夫 |
| 美術 | 天野喜孝 |
| シリーズ | ファイナルファンタジーシリーズ |
| 人数 | 1人 |
| メディア | FC: 2Mbit + 64KbitRAM搭載ロムカセット WS: ロムカセット PS: CD-ROM1枚 GBA: ロムカセット PSP: UMD PSP,iOS,Android: ダウンロード販売 |
| 発売日 | FC: 1988年12月17日 FC(I・II): 1994年2月27日 WS: 2001年5月3日 PS: 2002年10月31日 GBA: 2004年7月29日 i: 2005年2月4日 PSP 2007年6月7日 iOS 2010年2月25日 Android 2012年2月1日 |
| 価格 | FC: 6,825円(税込み) WS: 5,460円(税込み) PS: 3,990円(税込み) PSP: 3,990円(税込み) PSPDL版: 2,100円(税込み) VC: 500Wiiポイント GA: 600円(税込み) iPhone / iPod touch: 1,000円 Android: 840円 iアプリ: 500FFポイント EZアプリ: 500FFポイント S!アプリ: 500FFポイント |
| 対象年齢 | CERO: A(全年齢対象) |
| 売上本数 | FC: 76万本 WS: 241,601本 PS: 137,676本 PSP: 61,507本 |
| その他 | ※上記は日本国内のデータである。 |
『ファイナルファンタジーII』(ファイナルファンタジーツー、FINAL FANTASY II、略称:FFII、FF2、ファイファンIIなど)は、1988年12月17日にスクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたファミリーコンピュータ用ゲームソフト。販売本数約76万本。ファイナルファンタジーシリーズの第2作目で、ジャンルはRPGである。
目次 |
解説[編集]
本作は、当時のRPGとしては異例と言えるほどに複雑な人間関係や命の尊さなどを描く色濃い人間ドラマが盛り込まれており、その後のシリーズにおけるストーリー性重視スタイルの先駆けになった作品と言える。本作では敵サイドが帝国軍で、主人公およびその仲間たちがその帝国軍に抵抗する反乱軍の協力者という位置付けになっており、『スター・ウォーズ』旧3部作の影響がシナリオに反映されている[1]。シナリオは、脚本家の寺田憲史が手掛けた。また、本作の小説版『ファイナルファンタジーII 夢魔の迷宮』も寺田によるものである。登場キャラクターやモンスターのデザイン、イメージ画などは幻想画家でデザイナーの天野喜孝が担当した。
本作は、「『FFI』とはとにかく違うものにしよう」という構想のもとに作成された[2]。そのため、本作には経験値およびレベルの概念が存在せず、戦闘中に負ったダメージの量や武器や魔法を使用した回数などによってキャラクター個々のステータスや「熟練度」などが上昇するという独特の成長システムが導入されている。また、ゲームスタート時には、主要キャラクター4人の名前を全て入力し終えた直後にいきなり桁違いに強い敵との戦闘が始まるという独特の演出が用いられている(リメイク版では名前入力直後にプロローグが流れ、その後に戦闘へと繋がる)。
シリーズでお馴染みのチョコボとシドは、本作で初登場した。また、シリーズで繰り返し登場するクリスタルも登場するが、本作ではあるダンジョンへ入る際に必要となるアイテムの素材であったり、別の物では主人公たちのステータスを増大させる程度のものであったりと非常に存在感が薄い。つまり、「世界観に関わる存在としてのクリスタル」というイメージが固定化されたのは『FFIII』以降であると言える。シリーズで繰り返し使われている「プレリュード」は、本作より調性がハ長調に改められ、以後のシリーズにおいても単純な上昇音形16音と下降音形16音が採用されている。前作『ファイナルファンタジー』では8分音符分のディレイが掛かっていたが、本作では音符1個ごとに3/1024(3/32*1/32)ずつ音価が加算されて32音で初めに戻るという複雑なディレイが掛かる(ただし、リメイク版では8分音符分)。
本作は初出のファミコン版だけでなく、他ハードへの移植・リメイクが幾度となく行われている。
システム[編集]
キャラクター成長システム[編集]
本作は、一般的なRPGに見られるキャラクターレベルやクラス(FFシリーズではジョブ)の概念を持たず、戦闘中の行動や受けたダメージなどによって能力が少しずつ成長する。各キャラクターの初期能力値には差異もあるが、戦闘中に「たたかう」を主に選択していけば戦士タイプとなり、「まほう」を主に選択していけば魔法使いタイプのステータスになるように自然と成長していく仕組みとなっている。また、武器や魔法は全ての種類を全ての仲間キャラに自由に装備させることが可能で、同じ種類の武器・魔法を使い続けることで、それぞれのレベル(熟練度)が上がり、効果が増していく。
これは発売当時、家庭用ゲーム機のRPGでは他に類を見ない非常に珍しいシステムであり、キャラクターをプレイヤー好みに成長させられる自由度の高さもセールスポイントであった。しかし、斬新であるがゆえにバグや直感的でない仕様も多く、例としては、裏技による一時的なパワーアップが長期的にはプレイヤーを不利にさせること、高価な防具が重量などでかえって不利になることなどもあり、「難解」「マニア向け」といった評価も一部にない訳でもなかった。ただし売り上げの面からいえば前作から順当に販売本数を伸ばしており、システム上の後継作『魔界塔士Sa・Ga』がスクウェア初ミリオンを達成するなど、RPGとしてのメインストリームにこそならなかったものの、自由育成システムの雛形として市場に少なくない足跡を残した。
このシステムは以後のファイナルファンタジーシリーズには直接継承されてはいないが、「キャラクター能力の自由なカスタマイズ」という思想は後のシリーズにも形を変えながら受け継がれており、同シリーズの根底的なシステムとして存在し続けている。また、レベルの概念を持たないその独自の成長システムは、本作のメインスタッフの1人であった河津秋敏が後に制作することになるサガシリーズへと直接的に継承されている。
ステータスの成長[編集]
戦闘終了後、キャラクターがその戦闘中に取った行動に応じ、ステータスが時折上昇することがある。他のRPGにおける「経験値による画一的なレベルアップ」を能力値ごとに細分化したようなもので、これを積み重ねてキャラクターを成長させていくのである。ただし、「上昇することがある」というだけで、必ずしも意図したとおりになるわけではない。
()内はそのステータスが戦闘後に上昇しやすくなる行動・要素を示している。一度の戦闘でそれぞれの行動を選んだ回数や幅が大きいほど上がりやすくなる。
- HPの最大値(戦闘開始時よりHPが減る)
- MPの最大値(戦闘開始時よりMPが減る)
- 体力=HP最大値増加時の上がり幅、魔法防御(戦闘開始時よりHPが減る)
- 魔力=MP最大値増加時の上がり幅、魔法防御(戦闘開始時よりMPが減る)
- 力(「たたかう」を選択する)
- 知性=黒魔法の威力・成功率の高さ(黒魔法を使う)
- 精神=白魔法の威力・成功率の高さ(白魔法を使う)
- 素早さ=回避率の基本値。行動順は回避率で決まるため、それに間接的に影響する(回避率が高いと自然に上昇する。説明書等にある「敵から攻撃対象にされる」は誤り)
- 回避回数=敵の攻撃を回避する判定回数(敵から攻撃対象にされる。攻撃を受ける必要はない)
- 回避率=回避判定ごとの回避成功率、行動の早さ、逃走成功率、先制攻撃成功率。素早さや盾レベル(後述)、防具の重さで決まる。
- 魔法防御回数=実際は魔法回避の判定回数(敵の魔法・特殊攻撃の対象にされる。攻撃を受ける必要はない)
- 魔法防御率=魔法回避判定ごとに魔法や特殊攻撃を防いだり半減したりする確率。体力と魔力の平均値に防具の性能を足したもの。
- ステータス画面上では、上述においての回避回数と回避率を乗じたものを「かいひりつ…(回避回数値)-(回避率値)%」、同様に魔法防御回数と魔法防御率を乗じたものを「まほうぼうぎょ…(魔法防御回数値)-(魔法防御率値)%」と表示している。
なお、各ステータスの最大値は以下の通りである。
- HP/MP=9999/999
見た目の限界値。ファミコン版のみ、この2つのステータスはそれぞれ65535/65535まで上昇させることが可能である。ただし、10000/1000以上にした際には、表示が「あ996」などのようにおかしくなる。また、65535以上にステータスを上昇させると、オーバーフローを起こして0に戻ってしまうという現象が発生する。 - 力・素早さ・体力・知性・精神・魔力=99
ファミコン版のみ、装備品による更なる増強が可能(最大109)。ただし、その場合はHPやMPと同様に、表示が「あ9」などのように崩れる。リメイク版では不可。 - 回避回数・魔法防御回数=16
- 回避率・魔法防御率=99%
特定のステータスを上げると、同時に相対する要素のステータスが下がるということもある(知性が上がると体力が下がる、精神が上がると力が下がるなど)。なお、防御力を示すステータスもあるが、これに関しては完全に防具に依存で、どんなに成長させても何も身にまとっていない状態では0である。
また、本作は「キャラクターがダメージを受けるほどHPが上昇する」というシステムのため、「自分や味方をわざと攻撃してHPを上げる」という裏技が当時の雑誌などに掲載され定着してしまったが、このテクニックの乱用はゲーム後半で逆に難易度を大幅に上昇させる危険性がある。これにより、実際以上に難易度が高いように思われる事もあったようである。
武器・盾・魔法の熟練度[編集]
武器や盾、魔法には「熟練度」というものが設定されている。攻撃面や防御面の威力・効果に大きく影響していくもので、熟練度が上がっていくごとに目に見えて分かるようになる。熟練度は戦闘中にその手段を実際に使っていくことで伸びていく。
()内はその熟練度を上げていく手段を示している。
- 武器系統各種の熟練度=攻撃回数(武器を使った回数。厳密には、その戦闘で「攻撃」行動を何回行ったかを総計し、戦闘終了時に持っていた武器の系統(素手・盾含む)に全て熟練度として加算される)
- 盾の熟練度(盾を装備して戦うと熟練度上昇)
- 黒魔法各種の熟練度(その魔法を使うと熟練度上昇、魔法個々に設定されている)
- 白魔法各種の熟練度(その魔法を使うと熟練度上昇、魔法個々に設定されている)
これら全ての熟練度は1 - 最大16まで成長する。
防具の重さ[編集]
前作『ファイナルファンタジー』と同様に、本作でも「防具の重さ」が設定されており、これは前作以上に重要な要素となっている。金属製の鎧などの重い防具は「回避率」が下がるよう設定されている。
重装備でダメージを防ぐことも一定量の効果はあるが、状態異常追加攻撃を回避できない、行動順が遅れる、素早さの成長が阻害されるなどのリスクが大きい(これに加えて、重い装備の多くは隠しパラメータで魔法の効力が低下するというデメリットもある)ため、装備は軽くした方がほとんどの場合で効果的。軽い上に魔法を阻害せず、付加効果を持つ服・胸当て・髪飾り・指輪などが有効な装備である。
なお、盾は武器と同等の扱いになっており、重さは無く、回避率も上がるため、攻撃力が落ちる、魔法の効果を阻害する(機種によっては阻害しない)というデメリットを鑑みても非常に有用な防具である。盾にも熟練度が設定されており、使い込むごとに効果を増していく(前節を参照)。
魔法[編集]
魔法は店や敵、宝箱などから、「ファイアのほん」などのアイテムの形で魔法を入手し、移動中にそれをキャラクターに対して使うことによってその魔法を覚えることができる方式である。また、本作では前述の熟練度システムの採用により、他のFF作品に見られるような「ケアルラ」「ファイガ」といった上位魔法が存在せず、すべて「ケアル 1」「ファイア 3」など、基本形 + レベルの数字で表現される。ちなみに、魔法の本を戦闘中にアイテムとして使用すると、その魔法をある程度高いレベルで発動できるが、使用した本は消えてしまう。
また、前作のような使用回数制とは異なり、ドラゴンクエストシリーズなどと同様、各魔法ごとに消費MPが設定されている方式となっている。消費MPの値は魔法の熟練度がそのまま適用される。つまり、魔法の熟練度が高くなると、効果は大きくなるが、代わりに消費MPも増大する。
ワードメモリーシステム[編集]
本作では登場人物たちとの会話の中でクローズアップされる重要な単語(台詞の中では【 】で囲まれて表示される)を「おぼえる」ことができる。そこで覚えた単語は、その相手もしくは他の登場人物にその件について「たずねる」こともできる。これによって登場人物たちの反応が変わりストーリーが別展開を見せることもあるため、単なるメモ帳代わりに使うだけの機能にとどまらない重要なものとなっている。
また、「たずねる」と同様にアイテムを使う(見せる)ということもでき、関連人物に形見の品を見せるといったような行動でストーリーが進む場面も存在する。
乗り物[編集]
前作よりも登場する乗り物の種類が増えている。「カヌー」「船」「飛空船」(『FFIII』以降での「飛空艇」)のほか、本作では下記の2種が新たに登場した。
- 雪上船 - ワールドマップ上の雪原を移動するために必要な乗り物。
- チョコボ - 本作がシリーズ初登場となるマスコットキャラクター。徒歩の2倍のスピードで陸上を移動できる。騎乗中はモンスターとのエンカウントが発生しない。世界に一箇所しか生息しておらず、乗ってから一度降りると森に帰ってしまう。
また、「船」については前作では港か河口にしか上陸できなかったが、本作ではそのような停泊用の地形は廃止され、歩ける地形であればどこにでも上陸できるようになった。
飛空船の移動速度は前作同様に徒歩の4倍速。ただし、搭乗中にBボタンを31回押すことにより8倍速(『FFIII』のノーチラス号と同じ速度)で移動することができるようになり、以降はBボタンを押すごとに4倍速と8倍速を切り替えられる。なお、取扱説明書やゲーム内にはこのギミックについてのヒントは一切ない。
他に、物語の序盤では、所持金を払うことによって特定の場所まで自動で行くことができる交通機関として「定期船」「飛空船」が登場する。また、乗り物としての使用はできないが、帝国軍(敵)の巨大な飛空船である「大戦艦」も登場する。
その他[編集]
- ハードウェアのBG面とスプライトキャラクターの表示優先度を上手く利用した、「壁をすり抜ける近道」がこの作品で初登場した。
- 前作『ファイナルファンタジー』では宿屋やテントなどで泊まることによってセーブするシステムが採用されていたが、本作からはワールドマップ上であればアイテム無しでどこででもセーブできるようになった。ただし、町やダンジョンの中ではセーブすることができず、セーブポイントも存在しない(ゲームボーイアドバンス版、プレイステーション・ポータブル版では移動中であれば、どこででもセーブが可能になっている)。
- 戦闘時の味方パーティのフォーメーションは、キャラクターごとに前列か後列かを選ぶシステムが導入された。ただし、これは後のシリーズ作品とは扱いが異なり、後列のキャラクターは一切敵の通常攻撃の対象とならず、魔法や特殊攻撃以外は受けない代わりに、敵に対しても弓矢以外の物理攻撃は不可能(必ずミスになる)。全員を後列に下げることはできず、前列のメンバー全員が倒れると後列のメンバーが強制的に前列に出るというものになっている。
- 移動中のプレイヤーキャラクターは、通常フリオニール(「Soul of Re-Birth」ではミンウ)が優先的に表示され、キャラクターが死亡もしくは石化状態になることによって次に優先度の高いキャラクターに表示が切り替わる。この表示優先度は戦闘シーンでのキャラクター配置に対応しており、画面の「上」にいるほうが優先度が高い。
- 戦闘で死亡した者は、メニュー画面での顔グラフィックが十字架に切り替わる(リメイク版では色が反転する)。町の施設として存在する聖堂へ行き、中に建てられている像を調べると、天使が舞い降りてきて死亡者を復活させることができる。料金は掛からない。
- 『ファイナルファンタジーIII』以降の作品においては、竜騎士は戦闘時に特殊コマンド「ジャンプ」を使用できるものが多いが、本作ではキャラクターごとの特殊コマンドという概念自体が存在しないため、仲間のリチャードは竜騎士でありながら「ジャンプ」を使うことはできない。同様に、『FFIII』以降の作品では竜騎士のメインウェポンは槍であることが多いが、リチャードがメンバーに加入した段階での得意(熟練度がもっとも高い)武器は槍ではなく剣である。ただし、一部のリメイク版では得意武器は槍に改められている。なお、彼のファミリーネーム「ハイウィンド」は以降のFFシリーズでも散見されるもので、主に竜騎士やその能力を継承したキャラクターに付けられている。
- 戦闘で敵を倒した際、入手できるお金とドロップするアイテムは排他の関係にある。つまり戦闘で登場した全ての敵がアイテムをドロップすると、入手するお金が0という場合もあり得る。
移植・リメイク版[編集]
本作はワンダースワンカラー版以降、何度かアレンジを伴う移植が行われているが、機種ごとの差異はかなり多い。リメイク作品以降のタイトルロゴは『FFIV』以降のフォーマットが用いられ、バックにはパラメキア皇帝が描かれている。プレイステーション・ポータブル版では、再度タイトルロゴがリニューアルされた[1]。
ワンダースワンカラー版[編集]
移植されるにあたり、グラフィック・音楽・操作性がワンダースワンカラーの性能に合わせて全面アレンジされている。戦闘時のダメージ(回復)表現が『FFIII』以降のように数字がポップアップする形式になったことや、Bダッシュの採用、魔法の演出の変更などにより、全体的に高速化が図られている。また、モンスター図鑑や隠しゲームの神経衰弱の追加の他、二刀流のダメージ判定やアルテマのダメージ計算式がファミコン版と異なる(アルテマは他の武器・魔法の熟練度が影響するようになった)、熟練度が上がりやすくなっている、などゲームバランスに関わる変更点も多数ある。なお、クリア後に若干ファミコン版に仕様を近づけた「オリジナルモード」がプレイ可能になるが、実際にはこちらもかなり差異が多い。
プレイステーション版[編集]
ほぼワンダースワンカラー版をベースにした移植。グラフィックや音楽はハード性能に合わせて修正され、新規に作成されたCGムービーや、天野喜孝の手によるイメージ原画などが楽しめるギャラリーモードが追加された。また、「メモファイル」と呼ばれる簡易セーブシステムも導入された。電源を切ると失われるデータだが、移動中は任意の場所でデータをセーブ・ロードすることができる。
なお、本作に収録されているCGムービーでは、フリオニールほか各キャラクターが声を発する場面があるが、それらはあくまで息づかいやかけ声のみであり、明確なセリフを喋るわけではない。
ゲームボーイアドバンス版[編集]
『ファイナルファンタジーI・IIアドバンス』と題して、前作『ファイナルファンタジー』と1本のカセットにまとめて発売された。追加要素として、クリア後のセーブデータでパラレルストーリー「Soul of Re-Birth」(ソウル・オブ・リバース)をプレイすることができる。グラフィック等はワンダースワンカラー版・プレイステーション版をベースとしたアレンジだが、ゲーム内容の変更点はかなり多い。シナリオ中のメッセージ画面にフェイスグラフィックが表示(FFの移植作では初めてのもの)されるようになり、セリフ自体もファミコン版から変更されている。それに加えて、アイテムの値下げ、所持数制限の撤廃、ダンジョン内でのセーブ可能化、熟練度の成長速度向上、などの仕様変更が行われており、難易度はこれまでよりさらに大幅に低下している。
なお、本作で追加された「Soul of Re-Birth」は本編において死亡したキャラクターたちのその後を描くというもの。プレイヤーキャラクターとなるのはミンウ・スコット・ヨーゼフ・リチャードの4人。ステータスや装備は本編で離脱(死亡)した時点のものをそのまま引き継ぐ(スコットを除く)。また、この点を考慮して本編でミンウ・ヨーゼフ・リチャードの三名の育成や武器や防具の装備をしておかないと(特にミンウ)、「Soul of Re-Birth」の序盤が辛いものとなる。
携帯電話アプリ版[編集]
基本的にはゲームボーイアドバンス版準拠であるが、神経衰弱や追加シナリオ等の追加要素は削除されている。ダッシュは出来るが、Bボタンに相当するボタンが無いため、メニュー画面のコンフィグでON/OFFを切り替える。
プレイステーション・ポータブル版[編集]
ファイナルファンタジー20周年記念作品のひとつとして発売。ゲームボーイアドバンス版の内容を継承しているが、プレイステーション版のみに存在したCGムービーが再録され、ギャラリーモードには天野喜孝が新たに描き下ろしたイラストが追加されている。タイトルロゴはリニューアル。本編中のグラフィックも全面的にリニューアルされた。
また、ゲームボーイアドバンス版同様の「Soul of Re-Birth」に加え、新ダンジョンとしてワードメモリーシステムを駆使して進んでいく「秘紋の迷宮」が追加されている。そのほか、戦闘コマンドに「ぼうぎょ」が追加された。
2011年2月22日に、プレイステーションストアにおいてもダウンロード版が配信開始。
バーチャルコンソール版[編集]
ファミリーコンピュータ版とほぼ同じ。ステータス異常および武器名称に使用されていた表現「もうもく」が「くらやみ」に変更された。
ゲームアーカイブス版[編集]
プレイステーション版とほぼ同じ。
スマートフォン版[編集]
PSP版をベースに、タッチ操作でプレイできるようにインターフェイスを変更している。
製品バリエーション[編集]
- ファイナルファンタジーII (ファミリーコンピュータ、1988年12月17日)
- ファイナルファンタジーI・II (ファミリーコンピュータ、1994年2月27日) - 1本のカートリッジに前作『FFI』と本作『FFII』を収録したもの。ニューファミコンと同時期に発売。内容の変更はほとんど無い。
- ファイナルファンタジーII (ワンダースワンカラー、2001年5月3日)
- ファイナルファンタジーII (プレイステーション、2002年10月31日)
- ファイナルファンタジーI・II アドバンス(ゲームボーイアドバンス、2004年7月29日) - 1本のカートリッジに『FFI』と『FFII』を収録。
- ファイナルファンタジーII (NTTドコモ FOMA用 iアプリ、2005年2月4日) - P901i、P901iSにプリインストールされている。
- ファイナルファンタジーII (au EZアプリ (BREW)、2005年12月16日)
- ファイナルファンタジーII (SoftBank S!アプリ、2006年7月3日)
- ファイナルファンタジーII (プレイステーション・ポータブル、2007年6月7日、DL版2011年2月22日配信)
- ファイナルファンタジーII (Wii バーチャルコンソール、2009年6月16日) - 内容はファミコン版と同等。
- ファイナルファンタジーII (プレイステーション3 / プレイステーション・ポータブル ゲームアーカイブス、2009年7月8日) - 内容はプレイステーション版と同等。
- ファイナルファンタジーII (iPhone / iPod touch、2010年2月25日)
- ファイナルファンタジーII (Android、2012年2月1日)
ワンダースワンカラー移植版以降はグラフィックが大幅に刷新されており、タイトルロゴも『FFIV』以降の字体にパラメキア皇帝が描かれたものに変更されている。プレイステーション版・ゲームボーイアドバンス版では音楽も大幅にアレンジされている。また、プレイステーション・ポータブル版では20周年記念作品としてさらに改良が加えられている。
なお、ファミコン版は北米向けのものも開発されサンプルROMまで作られていたが、発売には至っていない[3]。1991年にSNES用ソフトとして "FINAL FANTASY II" が発売されているが、これは日本の『ファイナルファンタジーII』ではなく『ファイナルファンタジーIV』の翻訳版にあたる。詳細はファイナルファンタジーIV#日本国外向け版を参照。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
ストーリー[編集]
舞台は遥か彼方の世界。パラメキア帝国の皇帝は地獄の底から魔物たちを呼びよせ、全世界に総攻撃を仕掛けた。多くの町が占領される中、フィン王国はこれに反旗を翻し抗戦するが、圧倒的な軍事力と魔物たちの前に敗退を重ねた。そしてまた、フィン王国に住むフリオニール・マリア・ガイ・レオンハルトの4人の若者たちも故郷を奪われ、迫り来る帝国の魔の手から逃亡を続けていた……。
主な登場キャラクター[編集]
反乱軍サイド[編集]
プレイヤーキャラクター[編集]
以下のうち、フリオニール、マリア、ガイ、レオンハルトの4人は、プレイヤーが自由に名前を設定することができる。ファミコン版においては、ゲーム中のキャラクターメイキングでは名前が決まっていないが、取扱説明書および雑誌媒体に配布された広報資料や公式スクリーンショットでは、前述の名前が使用されていた。パーティの枠は4人。そのうちレオンハルト以外の3人は、物語の最初から最後までパーティに参加する。残り1人の枠に入るキャラクターはストーリーの進行状況によって入れ替わる。ゲームボーイアドバンス版、プレイステーション・ポータブル版の追加シナリオ「Soul of Re-Birth」では以下のうち、ミンウ、ヨーゼフ、リチャード、スコットの4人がパーティを組む。
- フリオニール (Frioniel)
- 声 - 小尾元政(プレイステーション版CGムービー) → 緑川光(『ディシディア ファイナルファンタジー』)
- 主人公。フィン王国の若者で、レオンハルトとマリアの生家で育つ。国がパラメキア帝国に襲撃された際に義理の両親を殺され、自身も殺されかける。その後、反乱軍指揮者のヒルダと参謀のミンウに助けられたことで一命を取りとめ、マリア、ガイと共に反乱軍に身を投じる決意をする。物語中盤ではラミアクィーンが化けた偽者のヒルダに誘惑され、危機一髪の状況に陥ったこともあった。全体にバランスの取れた初期能力値を持つ。
- マリア (Maria)
- 声 - 下屋則子(プレイステーション版CGムービー)
- レオンハルトの実の妹で、フリオニールとは義理の兄妹。行方不明になったレオンハルトのことを常に気に掛けており、彼を探しにフリオニールたちと帝国占領下のフィンの町へ潜入した際にもスコットにレオンハルトのことを尋ねていた。任務を遂行する中で帝国軍の指揮官・ダークナイトと何度も遭遇するうちに、彼の正体がレオンハルトであることに気付く。ゲームボーイアドバンス版以降のエンディングでは、フリオニールをめぐってレイラとの恋の戦いが始まりそうになっているという描写がある。力とHPが低い反面素早さと知性が高い後衛向けの初期能力値を持つ。
- ガイ (Guy)
- 声 - 三宅健太(プレイステーション版CGムービー)
- フリオニールたちと行動を共にする若者。大柄で怪力の持ち主であり、初期状態におけるHP・力・体力の数値は3人の中で最も高い。言葉はたどたどしく、「フィンの王女 助けた 俺たち」のように片言でしか会話ができないが、その代わりに動物の言葉を理解することができる。ゲーム内では彼の出自や経歴に関する描写は一切無いが、小説版『夢魔の迷宮』にて描写がなされている(後述)。HPとちからが高く前衛向けの初期能力値になっている。
- レオンハルト (Leonhart)
- 声 - 山口隆行(プレイステーション版CGムービー)
- マリアの実の兄。フリオニールたちと行動を共にしていたが、帝国からの追っ手に襲撃された際に消息不明となる。その後は正体を隠して帝国軍の指揮官・ダークナイトとなり、フリオニールたちの前に何度も姿を見せる(機種によって描かれる経緯が若干異なる)。物語終盤ではついにパラメキア皇帝に即位するが、地獄から甦った先代の皇帝によってその野望を阻まれ、マリアに説得されて再び仲間になる。そして世界に平和が戻った後は、ひとりフリオニールたちの元を去っていった。終盤に仲間になった際は剣と斧を両手に装備しており、様々な武器に熟練した前衛向きの能力値となっている。
- ミンウ (Ming-Wu)
- ヒルダの右腕である偉大な白魔道士。反乱軍の参謀として行動する一方、単独での危険な任務にも参加する頼れる存在。物語序盤で一時的にパーティに加わる。その後はパーティを離れ、大戦艦の空爆によって負傷した人々とフィンの国王の治療に専念していたが、王が息を引き取る間際に託された命により、アルテマの本を求めてミシディアの塔へと向かう。フリオニールたちとは塔の最上階で再会することになるが、最上階の封印された扉を開くために持てる全ての魔力を解き放って息を引き取る。最初期に仲間になるキャラクターであるが、ほとんどの白魔法を習得しており魔法関連パラメータも非常に高い。GBA版以降のリメイクにおける「Soul of Re-birth」では主人公を務める。
- ヨーゼフ (Josef)
- サラマンドに住む反乱軍の協力者。帝国兵が武器防具の素材に用いているミスリルの在り処を調査するようヒルダから命じられていたが、ボーゲンに娘のネリーを人質に取られて動くに動けず、連絡が途絶えていた。人質のこともあってか、当初はフリオニールたちに対して煮え切らない態度を見せていたものの、ネリーとサラマンドの住民たちが救い出されたことをきっかけに彼らを信頼するようになる。後に、女神のベルを求めてフリオニールたちと雪原の洞窟へ同行し、ボーゲンが仕掛けていた大岩の罠からフリオニールたちを庇って死亡する。素手の熟練度が高く前衛向きの能力値となっている。
- ゴードン (Gordon)
- カシュオーン王国の第2王子。祖国が襲われた際に兄のスコットを見捨てて逃げてしまったことを悔い、アルテアの町の片隅でひとり苦悩していた(小説版『夢魔の迷宮』ではそういった描写は薄めになっている)。その後、太陽の炎とそれを灯すエギルの松明を求めて単身カシュオーン城に戻っていたが、魔物が城内に巣食っていたために先に進めずに立ち尽くしていたところをフリオニールたちと再会し、パーティに加わる。後にフィン王の遺言を受け、ヒルダとともに反乱軍を指揮することになる。HPなどの能力値は加入時期からすると貧弱な印象を受けるが、体力や魔力などの基礎ステータスが高いため成長速度が速い。
- レイラ (Reila)
- 物語中盤で登場する海賊船の女船長。元々は帝国軍にも反乱軍にも属さず、ディストへ向かうための船を求めてパルムへやって来たフリオニールたちを騙し、海賊船に乗せて追いはぎをしようとするが、彼らにけしかけた手下たちが返り討ちに遭い失敗。改心してからは反乱軍の一員として共に戦うようになり、ヒルダに成りすましたラミアクイーンの魔の手からフリオニールを救ったり、フィン王国奪回の際にもひとり先陣を切って城内に乗り込んでいたりと非常に協力的になる。その後、パーティが船もろともリバイアサンに呑み込まれた際に一時行方不明になる。海賊らしく水棲モンスターに強いサンダーの魔法に長けている。
- リチャード・ハイウィンド (Richard Highwind)
- ディスト王国の竜騎士。竜騎士団唯一の生き残りで、祖国が帝国の攻撃に遭った際にアルテマの本を求めて旅に出ていたために被害を免れた。リバイアサンに呑み込まれて体外へ出られないでいたところを、同様に呑み込まれてやって来たフリオニールたちと出会い、パーティに加わる。その後、アルテマの本を手に入れ、フリオニールたちとともに竜巻の中へ潜入して一度は皇帝を倒すものの、パラメキア城で地獄から甦った皇帝が突如出現。フリオニールたちを逃がすためにひとり皇帝と戦い、死亡する。小説版では登場しない。初期能力値は騎士らしく力と体力に優れており、剣(一部リメイク版においては槍)と盾の熟練度も高い。
- スコット (Scott)
- カシュオーン王国の第1王子で、ヒルダの婚約者。帝国との戦争で討ち死にしたと伝えられていたが、実際には帝国占領下のフィンの町で酒場の主人に匿われて生きていた。しかし命は長くなく、自分の下へやって来たフリオニールたちにフィン王への伝言と弟ゴードンへのメッセージ、そして形見のリングを託して息を引き取る。リメイク版の追加シナリオ「Soul of Re-Birth」でのみプレイヤーキャラクターとして登場する。全体的に高いオールラウンダー的な能力値を持ち、特に剣と盾の扱いに長けている。
その他[編集]
- ヒルダ (Hilda)
- フィン王国の王女で、重傷の王に代わり反乱軍の指揮を執っている。帝国にフィン城を奪われた後はアルテアの町に逃れ、町の中心部にあるアジトに身を寄せている。当初はフリオニールたちの反乱軍への志願を許可していなかったが、フィンの町から帰ってきた彼らを見て考えを改め、彼らに重要な任務を与えるようになる。友好国であるカシュオーンの王族の者たちとは親しく、フリオニールたちが女神のベルの話を切り出した際にはスコットたちから聞いた話を伝える。
- ポール (Paul)
- 自称世界一の盗賊。帝国側からしか盗みを働かない義賊であり、所々で反乱軍に協力する。しかし、セミテの滝の洞窟に潜入した際に帝国軍に捕らえられ、フリオニールたちに助けられる場面もある。反乱軍の兵士たちに知られているほか、ゴードンやレイラとも面識があり、パラメキア城潜入前の場面では彼らのセリフの中でその名が頻出する。ファミコン版ほかでは忍者のような風貌をしていたが、ゲームボーイアドバンス版以降では天野喜孝のイラストに近いドット絵に変更された。
- シド (Cid)
- ポフトの町で飛空船の定期便を営んでいる人物。元はフィン王国白騎士団のリーダーだったが、飛空船の魅力に取り憑かれて城から去り、子分とともに町で旅人相手の商売をしている。一度だけヒルダに頼まれてフリオニールたちを飛空船で迎えに行くことになるが、その際に帝国軍に捕えられ、大戦艦内の牢に監禁されてしまう。彼らに助け出された後もビジネスライクな付き合いは変わらないが、物語終盤で皇帝が作り上げた竜巻に巻き込まれて瀕死の重傷を負い、フリオニールたちに自らの飛空船を「貸す」形で託して死亡する。
帝国軍サイド[編集]
- パラメキア皇帝 (Palamecian Emperor)
- 声 - 堀内賢雄(『ディシディア ファイナルファンタジー』)
- 軍隊と魔物を使役し、世界征服を目論むパラメキア帝国の最高権力者。本作のラストボス。凄まじい魔力の持ち主であると言われており、物語終盤で巨大な竜巻を作り上げ、いくつかの町を壊滅的な状態に陥れる。一度はフリオニールらによって倒されるも、地獄の力を身につけて地獄の城であるパンデモニウムを支配し悪魔のような姿になって甦り、今度は世界征服に目もくれず現世の全てを滅ぼそうと暴走する(FC版とPSP版では肩から上だけ、WSC・PS・GBA版では全身のグラフィック)。
- 名前は「パラメキア帝国の皇帝」という意味であり、ゲーム本編においては本名は不明だが、小説版のみマティウスという名が付けられている。後に『ファイナルファンタジーXII』や『ファイナルファンタジータクティクスアドバンス』などに登場した、本キャラクターをモデルにした召喚獣には小説版と同じ名称が使われている。
- ゲームボーイアドバンス版以降のリメイク作品では、倒された際に「悪」と「善」の皇帝に分かれたとされ、悪しき皇帝はファミコン版と同様に本編のラストボスとして登場し、善き皇帝は6枚の翼を持つ天使のような姿になり、ミンウたちに許しを乞うために追加ダンジョンの奥で待ち受ける。なお、この善き皇帝が「善」であると言うのは彼が自ら主張するものであり、いわゆる道徳的な意味での「善」とは必ずしも同一のものではなく、実質は単に生前の皇帝および悪しき皇帝の行いを気に入らないために自己満足で行った独善でしかなかった。当人は支配した天界を「楽園」と評するが、その天界は魔物だらけであり、天界にある街のマハノンにしても償いにと対象として無理やり連れてこられた死者たちが多くの犠牲を払って完成させた街であり、死者たちの反応もそこに来たことを嘆いている人物がほとんどである。
- 結局はそのあまりに傲慢で独善的な行いや姿勢、絶望することなく悪しき皇帝と戦うフリオニールたちを見て「自分たちが死を選んだのは未来への命を救うため」であることを再認識したミンウたちと対立、自分に従わぬ彼らを完全に滅ぼそうとするも逆に滅ぼされる結果となった。
- 善・悪ともに皇帝が倒された際に出す断末魔「ウボァー(作品によっては語尾に「!」が付く)」は、後に前述の召喚獣マティウスの解説文や『ディシディア ファイナルファンタジー』に再登場した皇帝の断末魔のほか、皇帝と無関係のキャラクター・場面でもしばしば(主にギャグ要素として)使われている。
- ボーゲン (Borgen)
- 元フィン王国の伯爵。功名心が強く、帝国がフィンを侵略しに来た際にあっさりとフィンを見限って帝国側に寝返った。フィン陥落のきっかけを作った功績で帝国軍でもそれなりに重用されているようだが、無能なので帝国兵たちからの酷評が絶えない。大戦艦建造の指揮に当たったダークナイトの後任としてバフスクの町に派遣されてくるが、上からは無能を見透かされていたのか、実際は肝心な部分はダークナイトが指揮を続けていたようである。その後、雪原の洞窟に突然現れ、「きさまらのおかげで俺はもう破滅だ!(中略)せめておまえたちを道連れにしてやる!!」と言いながら(リメイク版ではセリフが変更され、帝国からの処刑が確実になったという旨を述べている)フリオニールたちに襲いかかってくる。死後もパンデモニウム城でゾンビと化して襲いかかる。リメイク版の追加ダンジョンでも同様に、ゾンビになりながらもヨーゼフに襲いかかる執念深さを見せる。ゲームボーイアドバンス版以降は顔グラフィックが用意された。
- ダークナイト (Dark Knight)
- 皇帝の右腕と言われる切れ者で、物語序盤ではバフスクの町で大戦艦建造の指揮に当たっている。物語中、フリオニールたちとは何度も遭遇することになるが、彼と直接戦闘をする機会は無い。素性は謎に包まれているが、後にその正体はゲーム冒頭で行方不明になったレオンハルトであることが判明する。皇帝がフリオニールたちに倒された後は彼が皇帝に即位し、帝国の全権を掌握することになるが、地獄から甦った先代の皇帝によって野望を阻まれる。
登場する地名と世界背景[編集]
- アルテア (Altair) - フィン王国の民が逃げ移り身を寄せている町。ヒルダが指揮する反乱軍の本拠地で、任務の起点となる場所。
- ガテア (Gatrea) - フィン王国南の湖の畔に佇む、森に囲まれた小さな村。
- フィン王国 (Kingdom of Fynn) - パラメキア帝国と並ぶ軍事国家。かつては美しい町と称されていたが、今は帝国軍に占領され、荒んだ町と化している。
- パルム (Paloom) - アルテアの北東にある港町。ポフトとの連絡船が通っている。
- ポフト (Poft) - 運搬業が盛んで、パルムと交易関係にある港町。この町でシドは飛空船屋を営んでいる。
- サラマンド (Salamand) - 雪原と山脈が背後にそびえる世界最北の町。帝国の占領下となっており、住民たちはミスリルの採掘に駆り出されている。
- バフスク (Bafsk) - 帝国の占領下に置かれ、大戦艦の建造が進められている町。
- カシュオーン王国 (Kashuan) - フィン王国と友好関係にあった国家。帝国により壊滅させられ、城は廃墟と化している。
- ディスト (Deist) - 飛竜と竜騎士の国。その力を恐れた帝国にいち早く攻撃を仕掛けられ、飛竜も竜騎士も絶滅させられる。
- パラメキア帝国 (Empire of Palamecia) - 世界最大の軍事力を誇る国家。世界を手中に収めるため、全世界に総攻撃を仕掛けている。また高山に城を構え、広大な砂漠や近隣に町一つない地に領土を持つ点で地の利にも長けている。
- ミシディア (Mysidia) - 魔道士たちが自分たちの力を国家間の争いに利用されることを恐れ、移り住んだと言われる町。
- 南の島 (Tropical Island) - ジェイド海峡南の海に浮かぶ孤島。内部はダンジョンになっているが、地上層には原住民の村がある。
- ジェイド (Jade) - 地獄へ通ずると言われる湖、およびその湖が出現するミシディア東の半島一帯の地名。
- パンデモニウム (Pandaemonium) - 皇帝の復活後、パラメキア城を突き崩して出現する地獄の城。本作のラストダンジョン。
- マハノン - 「Soul of Re-Birth」に登場する謎の町。オリジナル版には登場しない。「Soul of Re-Birth」では唯一の町であり、中継地点でもある。シドやトブールなど、帝国軍との戦いで死亡した者達が造った街だが、完成までに魔物の襲撃を受け「何人もやられた」とのこと。
- ラキア-「Soul of Re-Birth」に登場する謎の洞窟。オリジナル版には登場しない。落命したミンウが目覚めた場所であり、同エピソードのスタート地点でもある。天界の洞窟であり、ジェイドとは鏡面対象の構造をしている。出現モンスターは罪を犯したために姿を変えられた天使たちだという。
- アラボト「Soul of Re-Birth」に登場する謎の宮殿。オリジナル版には登場しない。皇帝の善の部分が主となっており、同エピソードのラストダンジョンでもある。天界の宮殿であり、パンデモニウムとは鏡面対象の構造をしている。各所の宝箱を守るボスモンスターも、パンデモニウムのそれと対応した部分が多い。
難易度に関わる要素[編集]
- パーティアタック
- 本作はどんな手段であろうとHPが減少さえすればHP最大値の上昇に繋がるため、味方を攻撃するパーティアタックによってHPを伸ばすことも可能であった。このテクニックは裏技として雑誌等にも掲載され、HPを数万まで成長させる事も可能だった。
- さらにアンデッドにドレインをかける、雑魚敵にチェンジをかけるなどより過激なHP調整法も存在し、クリアに必要と思われないほどの過剰なHPに育成する事は本作における初期のやり込みの一つでもあった。
- しかし、このテクニックを利用しすぎた場合、回復用の宿代が高騰したり、敵がすぐ逃亡するようになる(こちらの残りHPが一定以上あると逃亡をするようになる)ため、他のステータスの成長機会が減少する、一部の敵が使ってくる割合ダメージの攻撃に対してはいくら最大HPを伸ばそうと対抗できず、上げすぎたHPのため受けたダメージを回復しきれなくなくなるなど、逆に不利となる状況も生まれてしまう。
- メインスタッフの河津秋敏によると、敵味方問わずターゲット選択が可能なのは、元々「アンデッドモンスターに回復魔法でダメージを与える」等の仕様を目指したものであって、パーティアタックによる成長が出来ることは想定外だったらしく、「色んな人に画期的と言われるが、褒められても困る(笑)」と語っている。
- 回避率の重要性
- シナリオが終盤に入ると防具の防御力が役に立たない致命的な状態異常の追加効果や、最大HPに対する割合攻撃を行う敵が登場し、これらの対策として回避率および回避回数の育成はほとんど必須となってくる。
- しかし、雑誌・攻略本にはしばしば「オススメ装備」として、鎧や兜などの重装備によって防御力を重視し回避率を軽視するプレイスタイルを推奨するような記述も多く、この方針で進めて後半で苦戦を強いられるプレイヤーも存在した。
- ただし回避率そのものはステータス画面に明示化されたパラメータであり、説明書には回避率の成長方法も記載されており、一部に見られるような回避率があたかもマスクパラメータであったかのような解説は明らかな誤りである。
バグ・特異な仕様[編集]
主にファミコン版には次のようなバグ・仕様が存在し、ゲームをクリアするための近道としてこれらの現象が利用されることもあった。
- 熟練度は戦闘中に「たたかう」や各種魔法のコマンドを選んだ回数をカウントするが、選んだコマンドをキャンセルして前のキャラクターに戻ってもカウントが消えないバグがある(通称「ABキャンセル」と呼ばれる)。そのため、「たたかう」→キャンセル→「たたかう」とひたすら繰り返してから戦闘を終わらせると、1回の戦闘でカウントをより多く溜めて熟練度を一気に上げてしまうことが可能だった。ただし、ミンウやレオンハルト等の最後尾(4人目)に配置されるキャラクターは、コマンドを決定した時点でターンが始まってしまうためにキャンセルが出来ないので、「ABキャンセル」で熟練度を稼ぐことは不可能。なお、ワンダースワンカラー版やプレイステーション版でも意図的にこのバグ技ができるようにプログラムされている。ただし、このテクニックを利用すると攻撃力ばかりが上がり回避回数の上昇の機会が減るため、必ずしも有効ではない。ゲームボーイアドバンス版では修正され、ターンが始まってキャラクターが実際にその行動を取って初めてカウントがされるようになった。
- 「ファイアのほん」などの魔法書は消耗品であり通常は武器として装備することは出来ないが、「戦闘中に使うアイテム」の欄に装備しておき、戦闘中に装備中の武器と入れ替えることで武器として装備出来てしまうバグが存在する。この状態で攻撃すると、フリーズ・セーブデータ消失を引き起こすなど危険なものも含め、様々な現象が起こる(装備した魔法の本によって効果は異なる)。中でも「ファイアのほん」装備時の効果は「高い攻撃力・命中率を持つブラッドソード」に近いものであり、非常に強力な攻撃手段になり得た。ただし、装備した時点でセーブファイル1(一番上のデータ)が確実に消失するなどの副作用が発生する上、攻撃力の過剰な増強は「ABキャンセル」同様に回避回数上昇の機会を減らす原因となるため、長期的に使用するとゲームの難易度を大幅に高めてしまう。ブラッドソードの有用性については下記を参照。
- ダメージを与えた際に自分のHPを回復する「ブラッドソード」のダメージ計算式は「対象の防御を無視し、1ヒットあたり相手の最大HPの1/16の固定ダメージを与える」という特殊なものになっている。つまり、16回分攻撃をヒットさせればラスボスを含めたあらゆる敵(ただし、アンデッドモンスターを除く)を必ず倒せてしまう。命中率の補正が皆無であるため、「ちから」のステータスおよび剣の熟練度がある程度まで上がっていないと攻撃をヒットさせることは困難だが、それでも強力であることには変わりがない。バランスを崩しかねない仕様とも言えるが、現状のすべてのバージョンにおいて修正されていない。ただしこれはミスではなく、パーティアタックの過剰な使用、回避率の軽視などのプレイスタイルで苦戦しているプレイヤー、および初心者に対する救済策としてあえて修正していない、という可能性もある。なお、アンデッドモンスターなど、敵にも同様の攻撃を行ってくるものがいる。
- 黒魔法を防ぐという効果を持つ白魔法「ウォール」を敵にかけると、その後「即死効果を持つ黒魔法」(デス、デジョン、ブレイク等)が耐性を問わず必ず成功するというバグがある(ウォールの効果が即死魔法の精度を上回った場合にこの現象が起きる)。これを利用すると、ラスボスを「カエル」にするなど通常ありえないプレイも可能であった。このバグはファミコン版にのみ存在し、後のリメイク版では修正されている。
その他[編集]
- ファミコン版のオープニングテキスト中の一文、「てったいしなければ ならなかった」が「てったいしなければ ならかった」と「な」が抜けて誤記されている。電源投入後に毎回表示されるテキストということもあり、FFシリーズの誤字としては比較的有名。後にファミコン版『ファイナルファンタジーI・II』で「ならなかった」に修正され(ただし、説明書内にあるスクリーンショットでは誤記のまま)、以降のリメイク版などではこの誤記は無くなっている(ただし、バーチャルコンソール版はこの誤記も修正されていない)。また、携帯アプリ版などでは「撤退を よぎなくされた」に文章自体が変更されている。
- 反乱軍のテーマのファミコン版は、和声法上では対斜と第7音の重複、挙句の果てには第3音の重複すら含むが、MIDI音源のためオクターブがにごらず、その判断こそが独創性だったと考えられている。ただし、植松はリメイク版(I+II)とPSP版ほかでは音源の変更とともに、ベースラインや内声を変更した痕跡がある。後にフル・オーケストラにアレンジした際には上記の問題点はすべて解決されたが、それに伴いコード進行も変更されて曲想は変わってしまった。
- 物語上必ず手に入る魔法「アルテマ」は、本作では究極魔法という位置づけにもかかわらず威力が低く、限定的な状況以外でほとんど役に立たない。アルテマの封印を解くために長い旅をし命を落としたミンウは「無駄死に」の代名詞とまで言われた。機種ごとにダメージは異なるが、ファミコン版の場合では「ステータス・レベルと一切無関係に数百程度のダメージが出せる(熟練度を上げても威力が上がらない)」という仕様となっている。なお、ファミコン版『FFI・II』に付属されている公式の攻略本内では「古代の魔法なので今の時代にはそぐわなかったのだろう」と補注されていた。スタッフの1人である河津は、『ファミ通』のインタビューでアルテマは魔法の熟練度を全く上げていないユーザーに対する救済措置だとして、そのコンセプトを「魔法を練習したことのない人でもいきなり強い魔法が使える危険性を持っているという意味で、禁断の魔法」であると答えている[4]。ワンダースワンカラー版以降は仕様が修正され、他の武器の熟練度や魔法のレベルによって威力が増加するようになり、全ての魔法、武器をレベル16にした状態で使うと、9999を超えるダメージを与えることもある。この魔法は後の『ファイナルファンタジーVI』で再び登場し、以降のシリーズでは優れた威力を持つ攻撃魔法として定着した。
- その『FFVI』では、本作で覚えられるワードの1つ「のばら」を使ったセルフパロディとも取れるイベントが登場する。
- 『ファイナルファンタジーIX』では、本作でのヨーゼフの死およびそれを誘発することとなった反乱軍の行動をモチーフとした寓話が登場する。ただし、その内容は多分にアレンジを加えられているため、本作のイベントそのままの内容というわけではない。
制作スタッフ[編集]
- ディレクター・原案 - 坂口博信
- シナリオ - 河津秋敏、寺田憲史
- キャラクターデザイン・タイトルロゴデザイン - 天野喜孝
- ゲームデザイン - 田中弘道、河津秋敏、石井浩一
- プログラマー - 樋口勝久、ナーシャ・ジベリ
- グラフィック - 渋谷員子
- サウンド - 植松伸夫
- プロデューサー - 宮本雅史
関連商品[編集]
攻略本[編集]
- ファイナルファンタジー2 完全攻略本 上巻 (FC)
- 1989年1月31日、徳間書店より刊行。定価420円。
- ファイナルファンタジー2 完全攻略本 下巻 (FC)
- 1989年2月28日、徳間書店より刊行。定価368円。
- ファミリーコンピュータ ゲーム必勝法スペシャル「ファイナル・ファンタジーII」 (FC)
- 1989年2月、ケイブンシャより刊行。定価380円。
- FINAL FANTASY I・II完全攻略編 (FC版I・II)
- 1994年7月、NTT出版より刊行。定価874円。
- FINAL FANTASY I・II徹底攻略編 (FC版I・II)
- FC版I・IIのソフトに同梱。
- ファイナルファンタジーII―ワンダースワンカラー版 (WS)
- 2001年4月、集英社より刊行。Vジャンプ編集部編纂。定価950円。
- ファイナルファンタジー2 ドラマティックコンプリートガイド (WS)
- 2001年5月2日、デジキューブより刊行。
- FINAL FANTASY II 公式コンプリートガイド (WS)
- 2001年6月14日、エンターブレインより刊行。定価1,050円。
- ファイナルファンタジーII ファイナルイシュー (PS)
- 2002年10月31日、デジキューブより刊行。定価1,050円。
- FINAL FANTASY I・II 公式コンプリートガイド (PS)※Iと同時収録
- 2002年11月12日、エンターブレインより刊行。定価1,260円。
- ファイナルファンタジーI・IIアドバンス ゲームボーイアドバンス版 (GBA)
- 2004年7月、集英社より刊行。定価1,000円。
- ファイナルファンタジーI・IIアドバンス公式コンプリートガイド (GBA)
- 2004年9月、エンターブレインより刊行。定価1,875円。
- ファイナルファンタジーII 公式ガイドブック (PSP)
- 2007年7月27日、エンターブレインより刊行。定価1,365円。
ゲームブック[編集]
- ファイナルファンタジーII 勝利への旅立ち(ファミマガゲームブック第2弾)
- 1988年12月、徳間書店より刊行。
- サイドストーリー的な内容のゲームブックで、主人公はフリオニールではなく、反乱軍に志願したミッドと言う少年(原作ゲーム内には登場しないオリジナルキャラクター)が務める。
- ファイナルファンタジーII 将軍ボーゲンとの死闘! (ファンタジーゲームブック)
- 1989年1月13日、大陸文庫より刊行。著者は香坂隆二、構成は福田博行。
- 徳間版や双葉社版と比べ、原作ゲームに近いストーリー構成のゲームブック。この本でボーゲンは、暗黒剣ムーンブレード(原作ゲーム内には登場しないオリジナルアイテム)を持つ強敵として描かれている。
- ファイナルファンタジーII 秘宝のドラゴン(ファミコン冒険ゲームブック)
- 1989年1月19日、双葉社より刊行。著者は井上尚美、編集はレッカ社。
- フリオ、マリー、ガイ、ミンウの4人のキャラクターが帝国打倒のための秘宝を求めて旅立つゲームブック。マリーはフィン王女とされており、マリアとヒルダを折衷した位置付けのキャラクターとして描かれている。
小説[編集]
- ファイナルファンタジーII 夢魔の迷宮
- 1989年4月、角川書店より刊行。著者は寺田憲史、挿絵は天野喜孝。
- 詳細は#ファイナルファンタジーII 夢魔の迷宮にて。
- 小説 ファイナルファンタジーI・II・III Memory of Heroes
- 2012年10月31日、スクウェア・エニックスより刊行。著者は梅村崇。
- FF1~3の小説集。FF生誕25周年記念作品。
その他書籍[編集]
- ファイナルファンタジー モンスターマニュアル 天野喜孝イラスト集
- 1989年3月、JICC出版局より刊行。
- 『FFI』『FFII』のカラーイラスト、モンスターデザイン画を網羅した画集。イラストごとにコメントがついている。
CD[編集]
- ファイナルファンタジーI・II全曲集
- 1988年12月21日、ポリスターより発売。カセット版も同時発売。CD版初回特典はオリジナルゲームカセットホルダー。
- 1994年3月25日、ポリスターより再発売。
- FC版『FFI』『FFII』のサウンドトラック。『FFII』のゲーム未収録4曲およびシンセアレンジ2曲も収録。
- 交響組曲ファイナルファンタジー
- 1989年7月25日、ポリスターより発売。
- 1994年3月25日、ポリスターより再発売。1989年度版とはジャケットの仕様が違う。
- 1989年5月20日五反田ゆうぽうとホールでの演奏を公開録音。編曲:服部克久・服部隆之、演奏:東京交響楽団。
- ファイナルファンタジーI・II オリジナルサウンドトラック
- 2002年10月23日、デジキューブより発売。初回版のみスーパーピクチャーレーベル仕様。
- 2004年9月23日、ソニー・ミュージックエンタテインメントより再発売。
- PS版のサウンドトラック(PSP版も同アレンジ)。編曲:関戸剛。
ファイナルファンタジーII 夢魔の迷宮[編集]
| 小説:ファイナルファンタジーII 夢魔の迷宮 | |
|---|---|
| 著者 | 寺田憲史 |
| イラスト | 天野喜孝 |
| 出版社 | 角川書店 |
| レーベル | 角川スニーカー文庫 |
| 発売日 | 1989年4月 |
| 巻数 | 1 |
| テンプレート - ノート | |
『ファイナルファンタジーII 夢魔の迷宮』(ファイナルファンタジーツー むまのめいきゅう)は、角川文庫より発売された本作を元にしたオリジナルストーリーの小説である。シナリオライターの寺田憲史による書き下ろし作。登場人物は同じであるが、様々な設定が追加・変更されている。主な相違点は以下の通り。
キャラクター[編集]
シド、ヨーゼフ、リチャードは登場しない。
- フリオニール
- 18歳。義兄弟の次兄。サラマンドの戦災孤児で、幼かった彼は偶然サラマンドを訪れていた男(レオンハルト・マリア兄妹の父親)に拾われ、以後実子同然に育てられた。
- 冷静沈着で、物事を自らの目で見、自己完結しようとする傾向にある。
- 得物として剣やナイフ、石斧のほか、吹き矢を使用する。
- マリア
- 17歳。義兄弟の紅一点。ミシディア地方の集落に住んでおり、比較的裕福な部類の家庭に育った。
- 同じ年頃の娘たちが「婿探しの儀式」に興味惹かれる中、まだ恋をしたことのないマリアは狩りに夢中。特に「斑模様のタニアン」という希少な獲物に執心していた。
- 友人であるエルマがフリオニールに恋心を寄せたことを最初のきっかけに、旅を続ける中で徐々に彼女は「初恋」を知ることとなる。
- 得物として用いる弓は、元々実兄であるレオンハルトの愛用していたもの。
- ガイ
- 16歳。義兄弟の末弟。10歳までマウザーという怪獣に育てられており、フリオニールに助け出されて以後、家族に加わった。その経緯から特にフリオニールには絶対の信頼を寄せている。まだ人間社会に慣れきってはおらず、言語も若干不自由。マリア一家の庭の木の上に小屋を建て、ひとりで住んでいる。
- 嗅覚や知覚に優れ、獣のような俊敏さを備え持つ。また、フリオニール同様に吹き矢も使用。
- レオンハルト
- 19歳。義兄弟の長兄。父親譲りの狩りの名手で集落の若者の中では中心的な役割を担うが、性格的に繊細な部分があり、恋人のアエナに裏切られて以降は塞ぎがちとなっている。
- 謝肉祭の夜に彼は愛犬ペレを殺害して姿を消し、フリオニールたちはその消息を追うこととなる。
- 武器は主に小太刀や長剣を使用。巻頭の「登場人物」の項には槍の名手とあるが、作中で槍を振るう場面はない。
- ヒルダ
- 19歳。カシュオーンのスコット第一王子と婚儀を迎えた当日、パラメキア帝国の襲撃を受けることとなる。
- 活動的な性格で、格闘技の要素を含んだ球技「ソラップ」の名手。
- 両親、夫、義理の両親を一度に失って以後、ディストの地に逃げ延び義勇軍を結成する。
- スコット
- ヒルダと結婚した当日にパラメキアの襲撃を受け、妻を守りつつ自らは戦死。
- ミン・ウ
- 義勇軍の参謀を務める老白魔道士。ゲーム本編と違いフリオニールらに同行せず、また死亡もしない。
- ゴードン
- ゴジという偽名を用いて漁民たちを率い、独自にテロ活動を展開している。後に義勇軍へ合流。
- フィン城陥落の折に兄のスコットや義姉のヒルダ、両親を残し逃げ出してしまったことを悔いているが、その汚名を返上しようとするあまりに拙速な行動を起こし、ゲーム本編と違い、ついぞヒルダの信頼を取り戻すことはなかった。
- レイラ
- アルテア海を根城とする女海賊。現在は闘技場に参加し、日銭を稼いでいる。
- ポール
- こそ泥だが憎めないところのある男。反乱軍に所属はしていない。飛竜をかくまっている。
- マティウス皇帝
- 帝位を禅譲により継承した。アイルという名の母がいる。
- ボーゲン伯爵
- マティウス皇帝の片腕にして、パラメキア帝国の伯爵。黒魔道士。サラマンド出身。フィンの元伯爵という設定はなくなっている。
その他の設定[編集]
- 世界は七つの国(フィン、カシュオーン、パラメキア、ディスト、アルテア、サラマンド、ミシディア)で構成される。
- 反乱軍が撤退したところが、アルテアではなくディストになっている。
- ディストはフィンの軍閥が独立し創った国とされる。実質的にフィンの属国であった。
- サラマンドは険しい山に囲まれた国で、山頂には黒魔道士の村があった(村はボーゲンにより壊滅)。
- 魔道士たちはどんなに距離が離れていても思念でたがいの意思疎通を図ることができる。
脚注[編集]
- ^ 坂口によれば、『FFII』作成時に、『スター・ウォーズエピソード5「帝国の逆襲」』を見ていたと述べている(文・志田英邦/写真・松井友生『ゲーム・マエストロVOL.1プロデューサー/ディレクター編(1)』(株式会社毎日コミュニケーションズ、2000年)175頁(坂口博信発言))。
- ^ 『WEEKLYファミ通』993号(エンターブレイン、2007年)90頁(河津発言)
- ^ “幻の「ファイナルファンタジーII 英語版」ロムカセットがオークション出品される”. Gigazine. 2012年8月27日閲覧。
- ^ 『WEEKLYファミ通』993号(エンターブレイン、2007年)90頁(河津発言)
外部リンク[編集]
- 公式サイト
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