「伊豆箱根鉄道」の版間の差分

伊豆箱根鉄道株式会社
IZUHAKONE RAILWAY CO.,LTD.
	伊豆箱根鉄道本社
種類	株式会社
市場情報	東証2部 9013; 1961年10月2日 - 2004年12月26日
本社所在地	日本; 〒411-8533; 静岡県三島市大場300番地
設立	1916年（大正5年）12月7日; （駿豆鉄道株式会社）
業種	陸運業
法人番号	9080101005353
事業内容	運輸業、不動産業、レジャー・サービス業他
代表者	代表取締役社長伍堂文康
資本金	6億4000万円; （2020年3月期）
発行済株式総数	普通株式:128万株; A種優先株式:90万株; （2020年3月31日現在）
売上高	連結:112億2125万3000円; 単体:59億6400万7000円; （2020年3月期）
営業利益	連結:△2億5269万5000円; 単体:△1億3234万8000円; （2020年3月期）
純利益	連結:△2億6379万5000円; 単体:△1億6762万円; （2020年3月期）
純資産	連結:107億2511万7000円; 単体:107億1244万8000円; （2020年3月期）
総資産	連結:281億5778万円; 単体:271億581万9000円; （2020年3月期）
従業員数	連結:1440人単体:389人; （2020年3月31日現在）
決算期	毎年3月31日
主要株主	西武鉄道 84.51%; スルガ銀行 0.74%; 大雄山最乗寺 0.41%; 静岡銀行 0.14%; 板倉孝明 0.12%; あいおいニッセイ同和損害保険 0.09%; 芹澤数雄 0.08%; 中西潤 0.08%; 久高洋 0.08%; 相磯昌邦 0.07%; （2020年3月31日現在）
主要子会社	伊豆箱根バス 100%; 伊豆箱根交通 100%; 伊豆箱根タクシー 100%; 伊豆箱根企業 100%; （2020年3月31日現在）
外部リンク	http://www.izuhakone.co.jp/
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西武ホールディングス > 西武鉄道 > 伊豆箱根鉄道

伊豆箱根鉄道株式会社（いずはこねてつどう、英: IZUHAKONE RAILWAY CO.,LTD.）は、神奈川県の小田原・箱根地区と静岡県の伊豆地区において、鉄道事業、旅客船事業（芦ノ湖遊覧船）^[2]、レジャー・サービス業、不動産業、自動車道事業等を行っている西武グループの企業である。本社所在地は静岡県三島市大場300。いずっぱこの通称がある^[3]。

沿革

各鉄軌道路線の詳細な歴史については、「伊豆箱根鉄道駿豆線#歴史」「伊豆箱根鉄道大雄山線#歴史」「伊豆箱根鉄道軌道線#歴史」を参照

1893年（明治26年）
- 5月10日 - 豆相鉄道株式会社設立^[4]。
- 9月30日 - 豆相鉄道が豆相電気鉄道株式会社に社名変更^[4]。
1894年（明治27年）4月8日 - 豆相電気鉄道が豆相鉄道株式会社に社名変更^[4]。
1896年（明治29年）5月3日 - 駿豆電気株式会社創立^[4]。
1898年（明治31年）
- 5月20日 - 豆相鉄道が、現在の駿豆線の一部にあたる三島町駅（現：三島田町駅） - 南條駅（現：伊豆長岡駅）間で蒸気動力による鉄道営業を開始^[4]^[5]。
- 6月15日 - 豆相鉄道の三島駅（現：JR東海御殿場線の下土狩駅） - 三島町駅（現：三島田町駅）間が開業^[4]。
1899年（明治32年）7月17日 - 豆相鉄道が南條駅から大仁駅まで延伸^[4]。
1905年（明治38年） - 駿豆電気が臨時株主総会を開き、会社の目的を電気器具販売以外に、電気軌道の敷設、旅客貨物の運輸業を加えた定款変更をする。定款変更と共に、伊豆鉄道と線路賃貸借契約を締結し、鉄道事業に参入。
1906年（明治39年）
- 11月1日 - 駿豆電気が駿豆電気鉄道株式会社に社名変更^[4]。
- 11月28日 - 駿豆電気鉄道により、後に軌道線となる電気軌道が開業^[4]^[5]。
1907年（明治40年）7月19日 - 伊豆鉄道株式会社が豆相鉄道より事業を引き継ぐ。豆相鉄道は解散^[4]。
1912年（明治45年）4月1日 - 駿豆電気鉄道が伊豆鉄道を買収^[4]^[5]。
1916年（大正5年）
- 10月7日 - 駿豆電気鉄道が、富士水電株式会社に合併^[4]。
- 12月7日 - 伊豆箱根鉄道の前身である駿豆鉄道株式会社設立^[4]。
1917年（大正6年）11月5日 - 富士水電が駿豆鉄道に鉄道・電気軌道事業を譲渡^[6]。
1919年（大正8年）5月25日 - 駿豆鉄道の三島駅（現：下土狩駅） - 大仁駅間の電化完成^[6]。
1920年（大正9年）4月1日 - 芦ノ湖遊覧船の前身である箱根遊船株式会社設立^[6]。
1922年（大正11年）
- 箱根遊船が箱根土地（現：プリンスホテル）により買収^[7]。
- 6月2日 - 大雄山鉄道株式会社の創立総会が開催^[6]。
1923年（大正12年） - 駿豆鉄道が箱根土地の経営傘下に入る^[8]。
1924年（大正13年）8月1日 - 駿豆鉄道の大仁駅 - 修善寺駅間が開業^[6]。
1925年（大正14年）10月15日 - 大雄山鉄道により、現在の大雄山線の一部にあたる仮小田原駅 - 大雄山駅間の鉄道路線が開業^[6]。
1928年（昭和3年）12月28日 - 駿豆鉄道が長岡自動車と古奈自動車を合併。伊豆箱根鉄道グループとしてのバス事業が開始^[6]。
1930年（昭和5年） - 中之島水族館（現：伊豆・三津シーパラダイス）開業^[6]。
1933年（昭和8年） - 大雄山鉄道が箱根土地の経営傘下に入る^[8]。
1934年（昭和9年）12月1日 - 丹那トンネル開通に伴う東海道本線三島駅の振替により、現在の三島駅発着となる^[6]。
1935年（昭和10年）6月14日 - 大雄山鉄道が東海道本線小田原駅まで延伸^[6]。
1938年（昭和13年）
- 4月6日 - 駿豆鉄道が箱根遊船と合併し、駿豆鉄道箱根遊船株式会社に社名変更^[6]。
- 9月 - 駿豆鉄道箱根遊船の十国峠展望台が完成^[6]。
1940年（昭和15年）11月 - 駿豆鉄道箱根遊船が駿豆鉄道株式会社に社名変更^[6]。
1941年（昭和16年）8月23日 - 駿豆鉄道が大雄山鉄道を合併し、小田原駅 - 大雄山駅間の鉄道を継承^[6]。
1948年（昭和23年）12月16日 - 岳南鉄道を設立。
1949年（昭和24年）12月 - 初島航路（熱海港 - 初島）就航^[9]。
1954年（昭和29年）4月1日 - 伊豆海運汽船を合併^[9]。
1956年（昭和31年）
- 9月 - 岳南鉄道を富士急行へ譲渡。
- 10月16日 - 十国鋼索線が開業^[9]。
1957年（昭和32年）
- 6月1日 - 駿豆鉄道が伊豆箱根鉄道株式会社に社名変更^[9]。
- 11月16日 - 駒ヶ岳鋼索線が開業^[9]。
1958年（昭和33年）1月26日 - 駒ヶ岳スケートセンター開業^[9]。
1959年（昭和34年）5月9日 - 大島航路（熱海港 - 伊豆大島）就航。
1961年（昭和36年）10月 - 東京証券取引所第二部^{[注 1]}に上場
1963年（昭和38年）
- 2月4日 - 軌道線が営業終了^[9]。
- 4月27日 - 箱根駒ヶ岳ロープウェー開業^[9]。
1964年（昭和39年）12月27日 - 湯河原パークウェイ供用開始^[9]。
1965年（昭和40年）8月20日 - 昭和自動車株式会社と業務提携^[9]。
1966年（昭和41年）
- 3月20日 - 昭和自動車が伊豆箱根鉄道のグループになり、伊豆下田バス株式会社に社名変更^[9]。
- 7月23日 - 湯河原ロープウェー開業^[9]。
- 10月1日 - 大島航路（熱海港 - 伊豆大島）を東海汽船へ譲渡、西伊豆航路（沼津港 - 松崎港）を静岡観光汽船より譲受^[9]。
1968年（昭和43年）6月15日 - 初島航路（熱海港 - 初島）を富士急興業へ譲渡。
1970年（昭和45年）
- 2月2日 - 浜名湖遊覧船株式会社設立^[9]。
- 7月25日 - フローティング・ホテル・スカンジナビア開業^[9]。
1971年（昭和46年）12月7日 - 本社新社屋竣工。
1973年（昭和47年）9月15日 - 駿豆線と大雄山線に「シルバーシート」（優先席）を私鉄として初導入^[10]。
1974年（昭和49年）
- 3月29日 - 西伊豆航路に初代「こばるとあろー」就航^[11]。
- 12月 - 湯河原ロープウェー営業休止^[11]。
1976年（昭和51年） - 浜名湖遊覧船を完全子会社化。
1977年（昭和52年）5月3日 - 伊豆・三津シーパラダイス（旧・三津天然水族館）新装開業^[11]。
1985年（昭和60年）12月25日 - 駒ヶ岳スノーランド開業^[11]。
1986年（昭和61年）4月6日 - タマチゴルフショップ開業^[11]。
1996年（平成8年）11月 - 駒ヶ岳スノーランド営業終了^[11]。
2002年（平成14年）10月13日 - この年から、伊豆箱根鉄道グループの全社的イベントとして伊豆箱根鉄道本社にて「いずはこねふれあいフェスタ」を開催^[12]^[13]。
2003年（平成15年）8月31日 - 西伊豆航路（沼津港 - 松崎港）営業終了^[11]。
2004年（平成16年）
- 10月26日 - 有価証券報告書虚偽記載問題により東京証券取引所が監理ポストへの割り当てを決定^[14]。
- 12月26日 - 東京証券取引所第二部上場廃止^[11]。
2005年（平成17年）
- 3月31日 - フローティングレストラン・スカンジナビア、ハマナ・コスタ営業終了^[15]。
- 4月 - 西武鉄道の連結子会社となる。
- 8月31日 - 駒ヶ岳鋼索線営業終了^[15]。
- 9月30日 - 松崎プリンスホテルを他社に譲渡^[15]。
2006年（平成18年）
- 2月23日 - 取締役会にて、子会社の伊豆下田バス株式会社^[16]と伊豆箱根観光バス株式会社の解散を決議^[17]。
- 3月15日 - 不動産仲介業、請負工事業から撤退。併せて小田原、三島、住宅センターなどの営業所を廃止。
- 4月30日 - タマチゴルフショップ営業終了。
- 7月15日 - 伊豆箱根観光バス営業終了^[18]。
- 8月31日 - 沼津ホテル、西熱海ホテル、大仁ホテル、下田プリンスホテル営業終了^[15]。スカンジナビア号をスウェーデンの企業ペトロ・ファースト社へ売却、修理のため中国上海に向けて曳航され沼津を出航（9月2日に和歌山県潮岬沖で沈没）。
- 10月1日 - 乗合バス・貸切バス事業と自動車整備事業を伊豆箱根自動車株式会社に全面譲渡し、同社は伊豆箱根バス株式会社に社名変更^[19]。また、伊豆下田バスの路線を南伊豆東海バス（当時）に譲渡^[16]^[20]。
2007年（平成19年）3月18日 - 大雄山線にPASMOを導入^[15]。
2009年（平成21年）
- 4月1日 - 駿豆線で駅収受方式のワンマン運転開始。
- 9月30日 - 浜名湖遊覧船をサゴーエンタプライズに譲渡。
2011年（平成23年）
- 5月4日 - 西武グループ統一キャンペーン「こども応援プロジェクト」の一環として、大雄山駅構内および分工場で「いずはこねふれあいミニフェスタIN大雄山」を実施（当初4月2日実施予定も東日本大震災発生に伴い延期）。
- 8月21日 - 西武グループ統一キャンペーン「こども応援プロジェクト」の一環として、大場工場で有料のイベント「親子電車教室in駿豆線」を実施。
2016年（平成28年）2月1日 - 箱根駒ヶ岳ロープウェーをプリンスホテルに移管^[21]^[22]。
2017年（平成29年）11月5日 - 前身の駿豆鉄道から数えて創立100周年を迎えた^[23]。
2018年（平成30年）
- 2月10日 - 中日本エクシスとのコラボイベント「春のおでかけレール&ハイウェイ」を、4月8日まで東名高速道路 EXPASA足柄（下り線）で開催^[24]。
- 4月27日 - 伊豆箱根バスとともに芦ノ湖（神奈川県箱根町）とその周辺で水陸両用バス「NINJABUS WATER SPIDER（ニンジャバス・ウオーター・スパイダー）」の運航を開始^[25]^[26]。
2020年（令和2年）9月 - 新型コロナウイルス感染症対策として、保有鉄道車両に抗ウイルス・抗菌加工を実施^[27]。
2021年（令和3年）
- 4月20日 - 三島函南、伊豆の国、南駿の3農協と包括連携協定を締結^[28]。
- 12月1日 - 十国鋼索線及び十国峠レストハウスの事業を新設分割し、十国峠株式会社を設立^[29]
2022年（令和4年）2月1日 - 十国峠株式会社の全株式を富士急行株式会社に売却^[29]

鉄道事業

駿豆線、大雄山線とも沿線に高校や工場などがあり、通勤・通学輸送としての面が強いが、駿豆線は沿線に観光地が多く首都圏からJR東日本・JR東海の東海道本線を経由して特急列車が乗り入れているため観光客も多い。

駿豆線と大雄山線はそれぞれ静岡県内、神奈川県内に路線があり、両線は直接つながっていない。駿豆線は三島駅で、大雄山線は小田原駅で東海道本線と接続しており、両線を乗り継ぐ場合は東海道本線などを介して乗り継ぐことになる。また車両の検査や修繕などは駿豆線にある大場工場で行っているため、大雄山線の車両の検査の際は東海道本線小田原駅 - 三島駅間を甲種輸送して同工場に入出場している。

鉄道車両の新車納入時には、大雄山最乗寺から住職を招いて仏式のセレモニーを行う^[30]。

現有路線

駿豆線 : 三島駅 - 修善寺駅 19.8km
大雄山線 : 小田原駅 - 大雄山駅 9.6km

廃止路線

軌道線 : 三島広小路停留場 - 沼津駅前停留場 5.9km
湯河原索道線（湯河原ロープウェー） : 湯河原峠駅 - 鞍掛山駅 0.9km
駒ヶ岳鋼索線（箱根駒ヶ岳ケーブルカー） : 駒ヶ岳登り口駅 - 駒ヶ岳頂上駅 0.7km

移管路線

駒ヶ岳索道線（箱根駒ヶ岳ロープウェー） : 箱根園駅 - 駒ヶ岳頂上駅 1.8 km - 2016年2月1日にプリンスホテル（箱根園）に移管^[21]^[22]。
十国鋼索線（十国峠ケーブルカー） : 十国登り口駅 - 十国峠駅 0.3 km - 2021年12月1日付で十国峠株式会社として会社分割。2022年2月1日付で富士急行株式会社に株式を売却^[29]。

車両

2020年9月時点で51両（大雄山線21両、駿豆線30両）の車両を保有している^[27]。

駿豆線はJR線からの乗り入れもあり全車両が20m車であるが、大雄山線は車両限界の関係から18m車以下である。同線は自社発注車の5000系で統一されたのに対して、駿豆線には譲受車も在籍しているので、平均車齢は大雄山線の方が低い。

また西武グループの企業らしくケーブルカーの外装はライオンズカラー、旅客用電車の外装はライオンズブルーの帯となっている。ライオンズブルーは親会社の西武鉄道より早く採用している。

以下、車種を明記していない車両は全て電車である。

現有車両

駿豆線

電気機関車

ED31形

貨車

7000系
3000系
1300系
ED31形電気機関車

大雄山線

5000系
コデ165形（電気機関車代用）

5000系
（第1編成）
5000系
（第6編成）
コデ165形

過去の車両

両線共通形式

モハ20形
モハ30形
モハ40形
モハ50形
モハ60形
モハ100形
クハ20形
クハ70形・サハ70形
クハ80形・サハ80形

駿豆線

1000系（2005年全廃）
1100系（2012年全廃）
1形電気機関車

大雄山線

コデ66形（電気機関車代用）
151・181形

鉄道運賃

大人普通旅客運賃（小児半額、10円未満切り上げ）。2019年10月1日改定^[32]。キロ程の1km未満の端数は切り上げる。駿豆線・大雄山線共通。大雄山線ではPASMOなどの交通系ICカードが利用できるがIC運賃（1円単位）の設定はない。JR線との連絡運輸の設定があり、伊豆箱根鉄道線内からJR線の一部駅まで連絡乗車券が購入できる。大雄山線と駿豆線との間に東海道本線を介した通過連絡運輸は設定されていない。

キロ程	運賃（円）	通勤	通学
1 - 3	140	3700	2330
4	150	4960	2980
5	170	5930	3750
6	190	7030	4360
7	220	7630	4930
8	250	9070	5740
9 10	280	9870 10420	6200 6580
11 12	330	12050 12820	7670 8200
13 14	370	13670 14160	8570 8960
15 16	410	15660 15850	9870 9990
17 - 18	460	17760	11380
19 - 20	520	19460	12380

特急券なしで乗れてた時は定期券での特急乗車は通勤大人のみ利用可能だった。通学や障害者割引は別途普通乗車券が必要だった。2022年3月より踊り子の車種変更に伴い、特急料金200円が設定されたので乗車券の種類制限は無くなった。
定期券1ヶ月の目安金額は通勤38回19日分、通学24回12日分が目安。端数切上

船舶事業

神奈川県足柄下郡箱根町に箱根船舶営業所を置き、芦ノ湖遊覧船を運航している。2018年度には地域の祭事などに合わせた臨時増発便を運航するなど積極経営を行ったにもかかわらず、個人・団体旅客利用ともに減少し、前年を大きく上回る1億円超の赤字を計上した^[33]。2019年度も9700万円の赤字を計上し、経営を著しく圧迫している。

詳細は「芦ノ湖遊覧船」を参照

廃止航路

かつては以下の航路も運航していた。

三津湾内航路 : 伊豆・三津シーパラダイス内発着の「（内浦）湾内めぐり」。2016年4月で廃止^[34]（三津船舶営業所）。
三津沼津航路 : 伊豆・三津シーパラダイス - 沼津港間。1998年で廃止（三津船舶営業所）。
西伊豆航路 : 沼津港 - 大瀬崎船着場（2002年8月廃止）- 井田港 - 戸田港 - 土肥港 - 八木沢港 - 宇久須港 - 安良里港 - 田子港 - 堂ヶ島 - 仁科港 - 松崎港（松崎町）
1954年に未だ陸の孤島状態であった西伊豆沿岸部の海上交通手段として観光船が就航。その後、三島駅の東海道新幹線発着時刻に合わせて同駅 - 沼津港間までの連絡バスを運行させるセット券の発売と、それに連動した運航ダイヤの設定から観光客の利便性を図り、1980年代より最高速度28ノットの大型高速船「こばるとあろー」シリーズが導入された。

1997年頃から2002年頃までは、首都圏からの集客を図る目的から新宿駅西口 - 沼津港間を伊豆箱根観光バスによるツアーバス形式の連絡バス（事前申込制）が夏期シーズンに1往復不定期運行されていた。

利用者数は最盛期の1993年に約23万人を記録したが、その後道路整備が進んだために、2002年には約8万人までに減少したことで収益悪化が続き、他事業からの赤字補填の限界から同年1船を売却。11月には2003年中の航路廃止を発表した。

2003年8月31日限りで廃止となり、沼津・戸田・土肥・松崎の船舶営業所は解散、船舶は同年中に全て海外へ売却された。

伊豆箱根鉄道の撤退後は、沼津港 - 大瀬崎間については従前通り千鳥観光汽船が夏期限定運航し、沼津 - 戸田間についても共同運航を実施していた戸田運送船が戸田村（現:沼津市に編入合併）から補助金を得て単独運航を継続すると共に土肥町（現:伊豆市）などからの要請から西伊豆航路廃止間際に戸田 - 土肥港間を延伸した。このため実質的に航路が消滅したのは土肥港 - 松崎港間に限られた。その後戸田運送船も撤退した。なお、西伊豆航路との関わりから開発された「松崎プリンスホテル」も2005年に売却されている。
大瀬航路 : 沼津港 - 大瀬崎
「こばるとあろー」運航以前は西伊豆航路とは独立した航路だった。
三浦航路 : 沼津港 - 静浦 - 内浦 - 西浦
初島航路 : 熱海港 - 初島 - 伊東
大島航路 : 熱海港 - 大島

船舶

伊豆箱根丸: 1957年購入、元・九州商船「長福丸」。1959年4月から大島航路に就航したが、1966年8月、大島航路撤退により東海汽船に売却。

自動車道事業

伊豆箱根鉄道直営にて以下の一般自動車道の管理・運営を行っている。

供用中の自動車道

湯河原パークウェイ（神奈川県湯河原町 - 有料）

廃止された自動車道

駒ヶ岳線（神奈川県箱根町 - 無料、2015年度頃廃止^{[注 2]}）

関係会社

バス事業

伊豆箱根鉄道グループのバス事業は、子会社の伊豆箱根バス株式会社が行っている。

タクシー事業

2021年4月現在、伊豆箱根鉄道グループのタクシー事業は、子会社の伊豆箱根交通株式会社が行っている。登記上の本店は静岡県三島市大場300番地^[35]。

伊豆箱根交通は1932年（昭和7年）に当時の駿豆鉄道が車両3台にて営業を開始した。その後、1969年（昭和44年）に、伊豆箱根ハイヤーを専業会社として分離独立。1974年（昭和49年）に伊豆箱根交通に社名変更した。2021年4月に伊豆箱根タクシーを吸収合併した。沼津・三島・長岡・修善寺・熱海・湯河原・小田原・大磯に営業所を持つ^[36]。

営業地域に伊豆・箱根を抱えるため、観光目的での使用の多いジャンボタクシーを10数台配備しているほか、近年、福祉タクシー、車椅子・寝台専用車、ケアサポートカーなどの介護福祉方面の需要を想定した車両の充実を図っている。

『ラブライブ!サンシャイン!!』とのタイアップを行っており、沼津・長岡の両営業所で合計9台のラッピングタクシーを運行している。

廃業など

バス事業

伊豆箱根観光バス株式会社が愛知県名古屋市港区を営業拠点として観光バス事業を営んでいたが^[17]、2006年9月30日に解散、2007年2月20日に清算決了した^[18]。

また、かつては伊豆下田バス株式会社も存在した。

タクシー事業

伊豆箱根タクシー株式会社は1939年 8月13日に企業合同により設立された伊豆長岡自動車株式会社（資本金980万円）を祖とする。1952年 9月に伊豆長岡自動車がツバメ自動車に社名変更。1960年に伊豆箱根鉄道傘下に入る。1969年に本社事務所と整備工場を三島市西若町に移転。1991年 1月23日にタクシーの車体デザインをライオンズカラーとする。2010年（平成22年）4月1日にツバメ自動車株式会社と沼津交通株式会社が、ツバメ自動車株式会社を存続会社として合併し、伊豆箱根タクシー株式会社に商号変更した^[37]。2022年4月1日に効率化を理由として伊豆箱根交通に吸収合併された。三島西若・長岡・沼津大岡に営業所を持っていた^[36]。

遊覧船事業

浜名湖遊覧船株式会社が静岡県浜松市西区を中心に浜名湖にて遊覧船事業を営んでいたが、2009年9月30日にサゴーエンタプライズに株式譲渡され、サゴーグループの子会社となった^[38]。

ホテル事業

クルーズ客船「ステラ・ポラリス」として運用されていた船を、1970年から伊豆箱根鉄道が所有・管理し、係留地の静岡県沼津市西浦でホテル兼レストラン「フローティング・ホテル・スカンジナビア」として営業していた。1999年にホテル営業を終了、2005年にレストラン営業も終了。2006年に売却され、その直後の曳航中の事故で沈没した。

脚注

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注釈

^ 2022年にスタンダードに再編されたが、伊豆箱根鉄道はその前の2004年に上場廃止。
^ 第137期（平成27年3月期）有価証券報告書 (PDF) p.19には自動車道事業として「芦ノ湯〜大芝」の記載があるが、第138期（平成28年3月期）有価証券報告書 (PDF) p.20からはなくなっている。

出典

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j 『第142期有価証券報告書』
^ 伊豆箱根鉄道グループ／箱根芦ノ湖遊覧船（2020年9月27日閲覧）
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外部リンク

公式ウェブサイト
ライネコ (@izuppako_ihr) - X（旧Twitter）
伊豆箱根鉄道グループ (izuhakonerailwaygroup) - Facebook
伊豆箱根鉄道 - YouTubeチャンネル

[10] 2022年にスタンダードに再編されたが、伊豆箱根鉄道はその前の2004年に上場廃止。

[36] 第137期（平成27年3月期）有価証券報告書 (PDF) p.19には自動車道事業として「芦ノ湯〜大芝」の記載があるが、第138期（平成28年3月期）有価証券報告書 (PDF) p.20からはなくなっている。

[yuho142-1] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j 『第142期有価証券報告書』

[2] 伊豆箱根鉄道グループ／箱根芦ノ湖遊覧船（2020年9月27日閲覧）

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[注 2]

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@@ 260行目: / 260行目: @@
 |}
 *特急券なしで乗れてた時は定期券での特急乗車は通勤大人のみ利用可能だった。通学や障害者割引は別途普通乗車券が必要だった。2022年3月より[[踊り子]]の車種変更に伴い、特急料金200円が設定されたので乗車券の種類制限は無くなった。
+*定期券1ヶ月の目安金額は通勤38回19日分、通学24回12日分が目安。端数切上
 == 船舶事業 ==

表話編歴日本のケーブルカー（鋼索鉄道）
営業中	青函トンネル記念館（青函トンネル竜飛斜坑線）^★ 筑波観光鉄道（筑波山ケーブルカー）高尾登山電鉄（高尾山ケーブルカー）御岳登山鉄道（御岳山ケーブルカー）小田急箱根（箱根登山ケーブルカー）大山観光電鉄（大山ケーブルカー）十国峠（十国峠ケーブルカー）立山黒部貫光（黒部ケーブルカー・立山ケーブルカー）比叡山鉄道（坂本ケーブル）京福電気鉄道（叡山ケーブル）鞍馬寺（鞍馬寺ケーブル）^★ 丹後海陸交通（天橋立ケーブル）近畿日本鉄道（生駒ケーブル（宝山寺線・山上線）・西信貴ケーブル）南海電気鉄道（高野山ケーブル）京阪電気鉄道（石清水八幡宮参道ケーブル）神戸六甲鉄道（六甲ケーブル）こうべ未来都市機構（摩耶ケーブル）四国ケーブル（八栗ケーブル）皿倉登山鉄道（皿倉山ケーブルカー）ラクテンチ（ラクテンチケーブル）
廃止	東武鉄道（日光鋼索鉄道線）赤城登山鉄道伊香保ケーブル鉄道横浜エスケイ（動くベンチ）^★^＊伊豆箱根鉄道（駒ヶ岳ケーブルカー）三重交通（鋼索線）愛宕山鉄道（鋼索線）なかや旅館（玄妙遊園ロマンスカー）^★ 妙見鋼索鉄道（上部線）能勢電鉄（妙見の森ケーブル）大阪観光（箕面温泉ケーブルカー）^★ 兵衛旅館（兵衛旅館鋼索鉄道）^★ 近畿日本鉄道（東信貴ケーブル）浦島観光（狼煙山ケーブルカー）^★ 和歌山観光（新宮観光リフトカー）^★ 中国稲荷山鋼索鉄道箸蔵登山鉄道屋島登山鉄道（屋島ケーブル）
関連項目	鉄道事業法索道（ロープウェイ・ゴンドラリフト・チェアリフト）スカイレールカーレーター斜行エレベーター
鉄道事業法（旧地方鉄道法）に拠る路線のみ。^★印は施設内路線。^＊印は期間限定路線。カテゴリ

表話編歴 PASMO加盟事業者
鉄道	小田急電鉄京王電鉄京浜急行電鉄京成電鉄相模鉄道新京成電鉄西武鉄道東急電鉄東京地下鉄東武鉄道伊豆箱根鉄道江ノ島電鉄小田急箱根 ▲関東鉄道北総鉄道埼玉高速鉄道湘南モノレール首都圏新都市鉄道東葉高速鉄道横浜高速鉄道東京都交通局横浜市交通局多摩都市モノレール秩父鉄道 ▲千葉都市モノレール舞浜リゾートラインゆりかもめ横浜シーサイドライン
バス	イーグルバス伊豆箱根バス江ノ電バス小田急バス神奈川中央交通川崎市交通局川崎鶴見臨港バス関東バス京王電鉄バス京成バス京急バス国際興業バス小湊鉄道西武バス相鉄バス立川バス千葉交通東海バス東京空港交通東急バス東武バス朝日自動車東洋バス西東京バス箱根登山バス日立自動車交通富士急行船橋新京成バス平和交通山梨交通
相互利用（片利用）	Suica（りゅーと - SAPICA - icsca） ICOCA（PASPY - IruCa） Kitaca TOICA SUGOCA（くまモンのIC CARD - エヌタスTカード） nimoca はやかけん manaca PiTaPa（LuLuCa）※
新幹線乗車サービス	▽新幹線eチケット＞タッチでGo!新幹線 ▽EX-IC/スマートEX
関連項目	パスモ交通系ICカード全国相互利用サービス首都圏ICカード相互利用サービス FeliCa 乗車カード電子マネーパスネットバス共通カードせたまる
鉄道・バス兼業事業者は鉄道事業者として記載（鉄道未導入・他カード導入の場合を除く）バス事業者は幹事事業者のみ記載 ※: 電子マネー非対応 ▲: 鉄道はPASMO・Suicaのみ利用可能 ▽: 決済済証明で利用（残額引去なし）＞: 重複の場合の優先順位

典拠管理データベース
全般	VIAF
国立図書館	日本

2022年7月24日 (日) 07:14時点における版

沿革

鉄道事業

現有路線

廃止路線

移管路線

車両

現有車両

駿豆線

大雄山線

過去の車両

両線共通形式

駿豆線

大雄山線

鉄道運賃

船舶事業

廃止航路

船舶

自動車道事業

関係会社

バス事業

タクシー事業

廃業など

バス事業

タクシー事業

遊覧船事業

ホテル事業

脚注

注釈

出典

関連項目

外部リンク