コンテンツにスキップ

立山黒部貫光立山ケーブルカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鋼索線
立山ケーブルカーの車両
立山ケーブルカーの車両
基本情報
通称 立山ケーブルカー
日本の旗 日本
所在地 富山県
種類 鋼索鉄道(単線2両交走式)
起点 立山駅
終点 美女平駅
駅数 2駅
開業 1954年8月13日 (1954-08-13)[1][2][3]
経営移管 2005年10月1日[2][4]
所有者 立山黒部貫光[2][5]
運営者 立山黒部貫光[2][5]
路線諸元
路線距離 1.3 km[2][3]
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)[2][3]
最大勾配 560 (29 ° 14 [3]
高低差 487 m (1,598 ft)[4]
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
地鉄立山線
0.0 立山駅
TUNNEL1
SPLa
SPLe
TUNNEL1
KBHFe
1.3 美女平駅
BUS
立山高原バス室堂方面)

立山ケーブルカー(たてやまケーブルカー)は、富山県中新川郡立山町芦峅寺字ブナ坂にある富山地方鉄道立山線との連絡駅の立山駅から、室堂への連絡バスの発着する美女平駅までを結ぶ立山黒部貫光ケーブルカー路線[5]。正式な路線名称は鋼索線(こうさくせん)であるが、同社の黒部ケーブルカーと正式名称が重複していることもあり、案内上は用いられていない。立山黒部アルペンルートを構成する交通機関の一つである。車窓からは柱状節理の岩肌を見ることができ、自動放送のアナウンスでも案内される。

2005年に立山黒部貫光と合併[2]するまでは立山開発鉄道が運営していた[4]

路線データ

[編集]

運行形態

[編集]

所要時間7分。乗車時間指定制。冬期(毎年12月1日 - 翌年3月31日)は運休する。

通常は20分間隔で運行されるが、多客期など積み残しが発生する場合は増発による随時運行となる。また、増発を実施してもケーブルカーの積み残しが発生する場合や、ケーブルカーの運休時は立山高原バスが立山駅まで延長運行される。

客車の下(立山側)に貨車を連結して運行されることが多い[3]。この場合、立山駅へ降りる側の列車では、乗務員(車掌)は貨車の下端に設置された乗務員室に乗務する。

歴史

[編集]

前史

[編集]
  • 1952年昭和27年)
    • 8月1日:「立山開発鉄道株式会社の千丈ケ原、美女平間地方鉄道敷設免許申請について」運輸審議会へ諮問[8]
    • 8月22日:運輸審議会が「立山開発鉄道株式会社申請の千丈ケ原、美女平間地方鉄道敷設については、免許することが適当である。」と答申[8]
    • 12月8日:着工[9]

開業後

[編集]
  • 1954年(昭和29年)
    • 8月13日:立山開発鉄道によって千寿ヶ原 - 美女平間開業[1][2][10]。8月1日営業開始予定だったが、レールの敷設高さや線路導滑車仕様が設計と異なることによる脱索が発生したため対策を行い、8月10日に竣工検査をパス、8月13日付で営業運転開始認可を得た[11]
    • 10月24日:立山駅(千寿ヶ原駅)竣工[12]
  • 1955年(昭和30年)7月1日:美女平 - 弘法間で立山高原バス営業開始。使用するバスはケーブルカー貨車により美女平まで運ばれた。その際、狭いトンネルを通すためバスのタイヤの空気を抜いた[11]。(桂台から美女平への道路は1970年完成)
  • 1969年(昭和44年)5月28日昭和天皇香淳皇后が第20回全国植樹祭に合わせて富山県内を行幸啓の際、ケーブルカーに乗車[13]
  • 1970年(昭和45年)7月1日:千寿ヶ原駅を立山駅に改称[1][4]
  • 2003年平成15年)4月10日:2代目車両運行開始[14]
  • 2005年(平成17年)10月1日:立山黒部貫光の路線となる[4]
  • 2022年(令和4年)5月3日立山有料道路の落石による通行止めの影響で最大3時間待ちとなる[15]

立山 - 美女平間新ロープウェイ構想

[編集]

設備が老朽化した立山ケーブルカーに代わり同区間をロープウェイで結ぶ計画が2018年から検討されていたが、2025年5月30日に断念を発表し現状のケーブルカーの設備を更新することとなった[16][17]

駅一覧

[編集]

立山駅 - 美女平駅

接続路線

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 30号 モノレール・新交通システム・鋼索鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年10月16日、18頁。 
  2. ^ a b c d e f g h i j 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』平成28年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会、p.183
  3. ^ a b c d e f g けいてつ協會『知られざる鉄道』日本交通公社〈JTBキャンブックス〉、1997年、106,184頁。ISBN 4-533-02660-5 
  4. ^ a b c d e f 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳』6号 北信越、新潮社、2008年、p.38
  5. ^ a b c d e “立山黒部アルペンルート混雑緩和へ臨時バス増便”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(北日本新聞). (2018年2月14日). https://www.hokurikushinkansen-navi.jp/pc/news/article.php?id=NEWS0000013641 2021年6月8日閲覧。 
  6. ^ “春本番へ着々と 立山ケーブルカー車両点検”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(北日本新聞). (2019年3月7日). https://www.hokurikushinkansen-navi.jp/pc/news/article.php?id=NEWS0000018505 2021年6月8日閲覧。 
  7. ^ a b 立山黒部貫光30年史編集委員会『立山黒部貫光30年史』立山黒部貫光、1995年10月30日、480頁。 
  8. ^ a b 1952年(昭和27年)9月9日運輸省告示第277号「運輸審議会の答申(新潟交通株式会社の自動車運送事業免許申請について等)」
  9. ^ 『新聞に見る20世紀の富山 第2巻』(1999年7月30日、北日本新聞発行)68頁。
  10. ^ 「立山ケーブルあすから運転」『北日本新聞』朝刊1954年8月12日、7面。
  11. ^ a b 立山黒部貫光30年史編集委員会『立山黒部貫光30年史』立山黒部貫光、1995年10月30日、252-268頁。 
  12. ^ 立山黒部貫光30年史編集委員会『立山黒部貫光30年史』立山黒部貫光、1995年10月30日、486-514頁。 
  13. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、134頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  14. ^ 「RAILWAY TOPICS(立山ケーブルカーが新型車両になって運転を再開)」『鉄道ジャーナル』第37巻第8号、鉄道ジャーナル社、2003年8月1日、97頁。 
  15. ^ ケーブルカー長蛇の列 先頭は朝4時、最大3時間待ち 立山有料道路通行止め 富山新聞 2022年5月4日
  16. ^ “立山黒部アルペンルート「新ロープウェー構想」断念 立山黒部貫光が発表”. チューリップテレビ. (2025年5月31日). https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tut/1947726?display=1 2025年6月6日閲覧。 
  17. ^ 立山黒部貫光、アルペンルートのロープウエー構想の検討終了」『日本経済新聞』2025年6月2日。2025年6月6日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]