午前十時の映画祭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

午前十時の映画祭 (ごぜんじゅうじのえいがさい) は、週替わりで外国映画50本を映画館で毎日午前10時からフィルム上映する特集上映。正式名称は「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」。主催は、一般社団法人 映画演劇文化協会2010年2月6日から2011年1月21日に開催された。

2011年2月から開催された「第二回午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」、2012年3月から開催の「第三回午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」、デジタル上映で2013年4月から開催の「新・午前十時の映画祭 デジタルで甦る永遠の名作」、また本企画に連なるそれ以降の特集上映についても本項で扱う。

概要[編集]

1950年代から1970年代を中心とする外国映画が50本上映された。1作品につき土曜日から金曜日までの1週間毎日上映され、全国の劇場を巡回した。原則は午前10時からの1日1回の上映だったが、劇場・作品によっては1日2回以上上映することもあった。デジタル上映ではなく、全作品でニュープリントの上映フィルムが作られた。

第一回は、2010年2月6日から2011年1月21日に開催され、全国25の劇場で上映された。

第二回は、2011年2月5日から2012年1月20日の予定で開催され、第一回を開催した25劇場のうち24劇場と、新たな26劇場が加わって計50の劇場で上映された。第一回を開催した24劇場に1劇場を加えた25の劇場では、第一回とは異なる外国映画50本が「Series2/青の50本」として上映された。それ以外の25劇場では、第一回で上映された外国映画50本のうち48本と新たに選ばれた2本の計50本を「Series1/赤の50本」として上映した。

第三回は、2012年3月3日〜2013年2月15日の予定で開催され、第二回で「Series1/赤の50本」を上映した劇場で、第二回の「Series2/青の50本」で上映した50本が上映された。

なお、「午前十時の映画祭」は第三回をもって一旦終了と発表された。日本の映画館、特に「午前十時の映画祭」の会場の大半を占めるシネコンでのデジタル上映の普及により、フィルム映写機の撤去が進み、フィルム上映が困難になってきたことが理由とされている[1]。その後、2013年度からはデジタル上映で「新・午前十時の映画祭」として引き続き開催されることが発表された[2]

「新・午前十時の映画祭 デジタルで甦る永遠の名作」は、2013年4月6日から2014年3月21日に開催された。第三回までのフィルム上映と異なり、DCP英語版によるデジタル上映となった。また、1作品につき2週間上映されることになり、それに伴い上映作品も25作品となった。しかし、デジタル上映により劇場を増やしやすくなったため、上映劇場は42劇場となっている。上映作品は、第三回までに上映された11本と、新たに選ばれた外国映画14本。上映劇場は、第三回までに参加した劇場から35劇場と、新たに加わった7劇場。

その後も毎年開催されてきたが、2019年度の「午前十時の映画祭10-FINAL」をもって終了することが一旦決定。しかし、新型コロナウイルスの影響で新作映画の公開が延期される中で「午前十時の映画祭10+」として延長し、「午前十時の映画祭11」に衣替えして2021年度も開催された[3]

2022年度は「午前十時の映画祭12」として継続されたが、劇場によって上映時間が午前10時とは限らなくなった[4]

作品選定[編集]

第一回の上映作品は、一般投票と特別選定委員による推薦とを参考に、作品選定委員会が選んだ作品のうち、ニュープリントでの上映が可能な作品50本が選ばれた[5]。なお、一般投票であげられた映画は565作品にのぼった[6]

作品選定委員[編集]

  • 第一回
  • 第二回・第三回・新 (第四回)
    • 作品選定委員 - 品田雄吉、おすぎ、襟川クロ、戸田奈津子、高井英幸 (東宝株式会社 相談役)

上映作品[編集]

見出しの「赤」は「Series1/赤の50本」、「青」は「Series2/青の50本」、「新」は第四回にあたる「新・午前十時の映画祭」。

†:オリジナル版の製作年・日本公開年。

# 上映題 原題 監督 製作国 製作年 日本公開年 午前十時の映画祭
第一回 第二回 第三回
1 明日に向って撃て! Butch Cassidy and the Sundance Kid ジョージ・ロイ・ヒル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1969年 1970年
2 アパートの鍵貸します The Apartment ビリー・ワイルダー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1960年 1960年
3 アマデウス Amadeus ミロス・フォアマン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1984年 1985年
4 雨に唄えば Singin' in the Rain ジーン・ケリー
スタンリー・ドーネン
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1952年 1953年
5 アラビアのロレンス Lawrence of Arabia デヴィッド・リーン イギリスの旗 イギリス 1962年 1963年
6 ある日どこかで Somewhere in Time ヤノット・シュワルツ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1980年 1981年
7 ウエスト・サイド物語 West Side Story ロバート・ワイズ
ジェローム・ロビンス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1961年 1961年
8 裏窓 Rear Window アルフレッド・ヒッチコック アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1954年 1955年
9 映画に愛をこめて アメリカの夜 La nuit américaine フランソワ・トリュフォー フランスの旗 フランス
イタリアの旗 イタリア
1973年 1974年
10 エデンの東 East of Eden エリア・カザン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1955年 1955年
11 お熱いのがお好き Some Like It Hot ビリー・ワイルダー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1959年 1959年
12 男と女 Un homme et une femme クロード・ルルーシュ フランスの旗 フランス 1966年 1966年
13 カサブランカ Casablanca マイケル・カーティス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1942年 1946年
14 クレイマー、クレイマー Kramer vs. Kramer ロバート・ベントン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1979年 1980年
15 刑事ジョン・ブック/目撃者 Witness ピーター・ウィアー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1985年 1985年
16 激突! Duel スティーヴン・スピルバーグ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1971年 1973年
17 ゴッドファーザー The Godfather フランシス・フォード・コッポラ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1972年 1972年
18 ショウほど素敵な商売はない There's No Business Like Show Business ウォルター・ラング アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1954年 1955年
19 ショーシャンクの空に The Shawshank Redemption フランク・ダラボン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1994年 1995年
20 十二人の怒れる男 12 Angry Men シドニー・ルメット アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1957年 1959年
21 スタンド・バイ・ミー Stand by Me ロブ・ライナー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1986年 1987年
22 スティング The Sting ジョージ・ロイ・ヒル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1973年 1974年
23 戦場にかける橋 The Bridge on the River Kwai デヴィッド・リーン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1957年 1957年
24 太陽がいっぱい Plein soleil ルネ・クレマン フランスの旗 フランス
イタリアの旗 イタリア
1960年 1960年
25 第三の男 The Third Man キャロル・リード イギリスの旗 イギリス 1949年 1952年
26 大脱走 The Great Escape ジョン・スタージェス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1963年 1963年
27 チャップリンの独裁者 The Great Dictator チャールズ・チャップリン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1940年 1960年
28 追憶 The Way We Were シドニー・ポラック アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1973年 1974年
29 鉄道員 Il ferroviere ピエトロ・ジェルミ イタリアの旗 イタリア 1956年 1958年
30 天井桟敷の人々 Les enfants du paradis マルセル・カルネ フランスの旗 フランス 1945年 1952年
31 眺めのいい部屋 A Room with a View ジェームズ・アイヴォリー イギリスの旗 イギリス 1985年 1987年
32 2001年宇宙の旅 2001: A Space Odyssey スタンリー・キューブリック アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1968年 1968年
33 ニュー・シネマ・パラダイス Nuovo cinema Paradiso ジュゼッペ・トルナトーレ イタリアの旗 イタリア
フランスの旗 フランス
1988年 1989年
34 バベットの晩餐会 Babettes gæstebud ガブリエル・アクセル デンマークの旗 デンマーク 1987年 1989年
35 薔薇の名前 Der Name der Rose ジャン=ジャック・アノー フランスの旗 フランス
イタリアの旗 イタリア
西ドイツの旗 西ドイツ
1986年 1987年
36 パピヨン Papillon フランクリン・J・シャフナー フランスの旗 フランス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1973年 1974年
37 羊たちの沈黙 The Silence of the Lambs ジョナサン・デミ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1991年 1991年
38 昼下りの情事 Love in the Afternoon ビリー・ワイルダー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1957年 1957年
39 フィールド・オブ・ドリームス Field of Dreams フィル・アルデン・ロビンソン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1989年 1990年
40 フォロー・ミー Follow Me! キャロル・リード イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1972年 1973年
41 ブリット Bullitt ピーター・イェーツ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1968年 1968年
42 ベン・ハー Ben-Hur ウィリアム・ワイラー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1959年 1960年
43 北北西に進路を取れ North by Northwest アルフレッド・ヒッチコック アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1959年 1959年
44 ミクロの決死圏 Fantastic Voyage リチャード・フライシャー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1966年 1966年
45 ライトスタッフ The Right Stuff フィリップ・カウフマン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1983年 1984年
46 ライムライト Limelight チャールズ・チャップリン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1952年 1953年
47 レインマン Rain Man バリー・レヴィンソン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1988年 1989年
48 ローマの休日 Roman Holiday ウィリアム・ワイラー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1953年 1954年
49 ロミオとジュリエット Romeo and Juliet フランコ・ゼフィレッリ イギリスの旗 イギリス
イタリアの旗 イタリア
1968年 1968年
50 ワイルドバンチ The Wild Bunch サム・ペキンパー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1969年 1969年
51 ジュリア Julia フレッド・ジンネマン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1977年 1978年
52 ストリート・オブ・ファイヤー Streets of Fire ウォルター・ヒル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1984年 1984年
53 甘い生活 La Dolce Vita フェデリコ・フェリーニ イタリアの旗 イタリア 1960年 1960年
54 アメリカン・グラフィティ American Graffiti ジョージ・ルーカス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1973年 1974年
55 E.T. 20周年アニバーサリー特別版 E.T. the Extra-Terrestrial スティーヴン・スピルバーグ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1982年
2002年
1982年
2002年
56 麗しのサブリナ Sabrina ビリー・ワイルダー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1954年 1954年
57 エイリアン Alien リドリー・スコット アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1979年 1979年
58 大いなる西部 The Big Country ウィリアム・ワイラー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1958年 1958年
59 風と共に去りぬ Gone with the Wind ヴィクター・フレミング アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1939年 1952年
60 華麗なる賭け The Thomas Crown Affair ノーマン・ジュイソン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1968年 1968年
61 がんばれ!ベアーズ The Bad News Bears マイケル・リッチー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1976年 1976年
62 キャリー Carrie ブライアン・デ・パルマ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1976年 1977年
63 禁じられた遊び Jeux interdits ルネ・クレマン フランスの旗 フランス 1952年 1953年
64 汚れなき悪戯 Marcelino pan y vino ラディスラオ・ヴァホダ スペインの旗 スペイン 1955年 1957年
65 荒野の七人 The Magnificent Seven ジョン・スタージェス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1960年 1961年
66 荒野の用心棒 A Fistful of Dollars
Per un pugno di dollari
セルジオ・レオーネ イタリアの旗 イタリア 1964年 1965年
67 ゴッドファーザーPARTII The Godfather Part II フランシス・フォード・コッポラ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1974年 1975年
68 サウンド・オブ・ミュージック The Sound of Music ロバート・ワイズ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1965年 1965年
69 さよならをもう一度 Goodbye Again アナトール・リトヴァク アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1961年 1961年
70 サンセット大通り Sunset Boulevard ビリー・ワイルダー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1950年 1951年
71 ザッツ・エンタテインメント That's Entertainment! ジャック・ヘイリー・jr.英語版 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1974年 1975年
72 シェーン Shane ジョージ・スティーヴンス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1953年 1953年
73 シザーハンズ Edward Scissorhands ティム・バートン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1990年 1991年
74 シベールの日曜日 Les Dimanches de Ville d'Avray セルジュ・ブールギニョン フランスの旗 フランス 1962年 1963年
75 シャレード Charade スタンリー・ドーネン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1963年 1963年
76 情婦 Witness for the Prosecution ビリー・ワイルダー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1957年 1958年
77 素晴らしき哉、人生! It's a Wonderful Life フランク・キャプラ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1946年 1954年
78 007/危機一発 (ロシアより愛をこめて) From Russia with Love テレンス・ヤング イギリスの旗 イギリス 1963年 1964年
79 卒業 The Graduate マイク・ニコルズ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1967年 1968年
80 ダーティハリー Dirty Harry ドン・シーゲル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1971年 1972年
81 タクシードライバー Taxi Driver マーティン・スコセッシ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1976年 1976年
82 月の輝く夜に Moonstruck ノーマン・ジュイソン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1987年 1988年
83 ディア・ハンター The Deer Hunter マイケル・チミノ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1978年 1979年
84 ディーバ Diva ジャン=ジャック・ベネックス フランスの旗 フランス 1981年 1981年
85 友だちのうちはどこ? خانه دوست کجاست ؟
(Khane-ye doust kodjast?)
アッバス・キアロスタミ イランの旗 イラン 1987年 1993年
86 The Birds アルフレッド・ヒッチコック アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1963年 1963年
87 ドクトル・ジバゴ Doctor Zhivago デヴィッド・リーン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イタリアの旗 イタリア
1965年 1966年
88 ナバロンの要塞 The Guns of Navarone J・リー・トンプソン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1961年 1961年
89 ハスラー The Hustler ロバート・ロッセン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1961年 1962年
90 バック・トゥ・ザ・フューチャー Back to the Future ロバート・ゼメキス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1985年 1985年
91 バンド・ワゴン The Band Wagon ヴィンセント・ミネリ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1953年 1953年
92 昼顔 Belle de Jour ルイス・ブニュエル フランスの旗 フランス 1967年 1967年
93 フレンチ・コネクション The French Connection ウィリアム・フリードキン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1971年 1972年
94 ブラック・サンデー Black Sunday ジョン・フランケンハイマー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1977年 劇場未公開
95 M★A★S★H マッシュ MASH ロバート・アルトマン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1970年 1970年
96 真夜中のカーボーイ Midnight Cowboy ジョン・シュレシンジャー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1969年 1969年
97 La Strada フェデリコ・フェリーニ イタリアの旗 イタリア 1954年 1957年
98 山猫 イタリア語・完全復元版 Il Gattopardo ルキノ・ヴィスコンティ イタリアの旗 イタリア
フランスの旗 フランス
1963年
2003年
1964年
2004年
99 ヤング・ゼネレーション Breaking Away ピーター・イェーツ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1979年 1980年
100 夜の大捜査線 In the Heat of the Night ノーマン・ジュイソン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1967年 1967年
101 レベッカ Rebecca アルフレッド・ヒッチコック アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1940年 1951年
102 ロンゲスト・ヤード The Longest Yard ロバート・アルドリッチ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1974年 1975年
103 カッコーの巣の上で One Flew Over the Cuckoo's Nest ミロシュ・フォアマン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1975年 1976年
104 サイコ Psycho アルフレッド・ヒッチコック アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1960年 1960年
105 ジャッカルの日 The Day of the Jackal フレッド・ジンネマン イギリスの旗 イギリス
フランスの旗 フランス
1973年 1973年
106 タワーリング・インフェルノ The Towering Inferno ジョン・ギラーミン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1974年 1975年
107 フォレスト・ガンプ/一期一会 Forrest Gump ロバート・ゼメキス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1994年 1995年
108 プリティ・ウーマン Pretty Woman ゲイリー・マーシャル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1990年 1990年
109 冒険者たち Les Aventuriers ロベール・アンリコ フランスの旗 フランス 1967年 1967年
110 慕情 Love Is a Many-Splendored Thing ヘンリー・キング アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1955年 1955年
111 炎のランナー Chariots of Fire ヒュー・ハドソン イギリスの旗 イギリス 1981年 1982年
112 メリー・ポピンズ Mary Poppins ロバート・スティーヴンソン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1964年 1965年
113 燃えよドラゴン 龍爭虎鬥 / Enter the Dragon ロバート・クローズ 香港の旗 香港
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1973年 1973年
114 リオ・ブラボー Rio Bravo ハワード・ホークス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1959年 1959年
115 レイダース/失われたアーク《聖櫃》 Raiders of the Lost Ark スティーヴン・スピルバーグ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1981年 1981年
116 ロッキー Rocky ジョン・G・アヴィルドセン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1976年 1977年
  • 第一回で上映された『2001年宇宙の旅』『バベットの晩餐会』の2作品が、権利の関係で、第二回の「Series1/赤の50本」では上映できなかった。このため、代わりに『ジュリア』と『ストリート・オブ・ファイヤー』が上映された[7]。なお、第四回となる「新・午前十時の映画祭」では再び『2001年宇宙の旅』が上映された。
  • 第一回の上映作品選定の際に行われた一般投票の2位『サウンド・オブ・ミュージック』、5位『風と共に去りぬ』、10位『E.T.』は上映プリントの調達が難しかったため第一回では上映されなかった[5] が、問題が解決され第二回の「Series2/青の50本」にて上映された。なお、一般投票の上位10作品のうち8位の『小さな恋のメロディ』 (1971年/監督:ワリス・フセイン) だけは第一回・第二回・第三回・新 (第四回) のいずれでも上映されなかった。
  • 第二回の「Series2/青の50本」の上映作品として『ひまわり』 (1970年/監督:ヴィットリオ・デ・シーカ) が発表されたが、この映画の権利を巡ってフランスの映画会社とイタリアの映画会社が法的に争うことになったため、上映できなくなった。このため、代わりに『昼顔』が上映された[8]。なお、『ひまわり』は第二回開催期間中の2011年12月17日にデジタルリマスター版が35mmニュープリントで劇場公開された[9]
  • 第二回の「Series2/青の50本」の上映作品として『ミツバチのささやき』 (1973年/監督:ビクトル・エリセ) が発表されたが、本国スペインにおけるニュープリント制作が大幅に遅れ、上映できなくなった。このため、代わりに『山猫 イタリア語・完全復元版』が上映された[10]。ちなみに、『ミツバチのささやき』は東京の早稲田松竹にて2009年11月7日〜13日[11] と2013年1月12日〜18日[12] にフィルム上映されている。
  • 甘い生活』は第三回では「完全復元版」となっている。

上映劇場[編集]

見出しの「赤」は「Series1/赤の50本」、「青」は「Series2/青の50本」、「新」は第四回にあたる「新・午前十時の映画祭」。

†:東日本大震災の影響で上映休止のあった劇場。

# 映画館名 都道府県 午前十時の映画祭 備考
第一回 第二回 第三回
1 札幌シネマフロンティア 北海道
2 TOHOシネマズ秋田 秋田県
3 MOVIX利府 † 宮城県
4 T・ジョイ新潟万代 † 新潟県
5 TOHOシネマズ宇都宮 † 栃木県
6 MOVIXさいたま † 埼玉県
7 TOHOシネマズ市川コルトンプラザ 千葉県
8 TOHOシネマズ六本木ヒルズ 東京都
9 TOHOシネマズ府中 † 東京都
10 TOHOシネマズららぽーと横浜 神奈川県
11 TOHOシネマズ海老名 † 神奈川県
12 TOHOシネマズ浜松 静岡県
13 TOHOシネマズ名古屋ベイシティ 愛知県
14 TOHOシネマズファボーレ富山 富山県
15 TOHOシネマズ二条 京都府
16 TOHOシネマズなんば 大阪府
17 TOHOシネマズ西宮OS 兵庫県
18 TOHOシネマズ岡南 岡山県
19 広島バルト11 広島県
20 シネマサンシャイン衣山 愛媛県
21 シネマサンシャイン大街道 愛媛県 終日上映 (第二回) [13]
22 TOHOシネマズ高知 高知県
23 天神東宝 福岡県 2012年1月21日に「TOHOシネマズ天神本館」へ館名変更、2017年3月31日で閉館
24 TOHOシネマズ長崎 長崎県
25 TOHOシネマズ光の森 熊本県
26 TOHOシネマズ与次郎 鹿児島県
27 ユナイテッド・シネマ札幌 † 北海道
28 TOHOシネマズおいらせ下田 青森県
29 中央映画劇場 † 岩手県
30 MOVIE ON やまがた 山形県 1日複数回上映 (第二・三回) [13][14]
31 TOHOシネマズひたちなか † 茨城県 東日本大震災により、TOHOシネマズ水戸内原に会場変更
32 TOHOシネマズ水戸内原 茨城県 東日本大震災により、TOHOシネマズひたちなかから会場変更
33 MOVIX伊勢崎 † 群馬県
34 立川シネマシティ 東京都 1日複数回上映 (第二・三回) [13][14]
35 TOHOシネマズみゆき座 東京都 終日上映 (第二・三回) [13][14]
36 TOHOシネマズ上大岡 † 神奈川県
37 長野グランドシネマズ 長野県 第二回で作品によって1日複数回上映[15][16]
38 TOHOシネマズ岐阜 岐阜県 第二回のみ1日複数回上映[13]
39 ミッドランドシネマ名古屋空港 愛知県 第二回の当初のみ1日複数回上映[13][17]
40 イオンシネマ金沢フォーラス 石川県
41 鯖江アレックスシネマ 福井県 第二回のみ1日複数回上映[13]
42 109シネマズ四日市 三重県
43 大津アレックスシネマ 滋賀県 第二回のみ1日複数回上映[13]
44 TOHOシネマズ橿原 奈良県
45 ジストシネマ和歌山 和歌山県
46 TOHOシネマズ梅田 大阪府 終日上映 (第二・三回) [13][14]
47 松江SATY東宝 島根県 2012年9月1日に「松江東宝5」へ館名変更
48 シネプレックス小倉 福岡県
49 シアターシエマ 佐賀県 1日複数回上映 (第二回は1日3回上映[13]、第三回は複数回上映[14])
50 TOHOシネマズ大分わさだ 大分県
51 宮崎セントラルシネマ 宮崎県
52 シネマパレット 沖縄県 1日複数回上映 (第二回の途中から複数回上映[18]、第三回は全作品で複数回上映[14])
新 (第四回)では、1作品 (第1・2週目上映作品) のみシネマQにて上映[19]
53 シネプレックスつくば 茨城県
54 楽天地シネマズ錦糸町 東京都
55 シネプレックス平塚 神奈川県
56 大阪ステーションシティシネマ 大阪府
57 T・ジョイ出雲 島根県
58 109シネマズ佐賀 佐賀県 上映開始時刻は午前10時20分
59 天文館シネマパラダイス 鹿児島県
60 シネマQ 沖縄県 1作品 (第1・2週目上映作品) のみシネマパレットに代わって上映[19]
61 大洋映画劇場 福岡県 TOHOシネマズ天神本館閉館に伴い2017年4月から上映
62 ユナイテッド・シネマ なかま16 福岡県 2021年度から上映、但し2021年10月1日から11月19日までは、イオンなかま店閉店に伴う改修工事のため一時休館[20]
63 TOHOシネマズ熊本サクラマチ 熊本県 2022年度から上映。
  • フィルム上映での午前十時の映画祭 (第一・二・三回) の上映館がなかったのは、福島県山梨県鳥取県山口県徳島県香川県の6県。この6県では、デジタル上映での新・午前十時の映画祭でも上映館がなかった。

東日本大震災の影響[編集]

第二回の開催期間中である2011年3月11日14時46分に東北地方太平洋沖地震が起き、それによる東日本大震災の影響で、一部の劇場で上映休止がしばらく続いた。被害の大きかった地域の劇場や、施設の損傷などがあり上映困難な劇場だけでなく、東日本大震災による電力危機のため行われた計画停電で上映できない劇場や、東日本大震災による物流への影響によりフィルム移送に問題が出た劇場などでも上映休止となる場合があると発表された[21]

上映休止があった19劇場のうち16劇場では2011年4月16日より上映再開された[22]。残りの3劇場は、TOHOシネマズひたちなか (茨城県) が県内のTOHOシネマズ水戸内原に上映劇場を変更して2011年4月16日より上映再開し[22]MOVIX利府 (宮城県) とTOHOシネマズららぽーと横浜 (神奈川県) は2011年5月21日より上映再開した[23][24]

これら上映休止があった劇場では、上映できなかった作品を2012年1月21日以降に上映した[25]

料金[編集]

11からは映画館によって料金が異なるようになった。

10まで[編集]

  • 大人 - 1000円
  • 学生・子供 - 500円

観客動員・興行収入[編集]

  • 第一回 (50作品・25館) の観客動員数は58万6786人、興行収入は5億6756万2200円を記録した[26][27]
  • 第二回 (100作品・50館[28]) の観客動員数は86万3310人、興行収入は8億3722万6900円を記録した[27]
  • 第三回 (50作品・25館) の観客動員数は34万9885人、興行収入は3億3902万4100円を記録した[27]

観客動員数上位作品[編集]

その他[編集]

  • 神保町シアター (東京・神田神保町) で2012年10月27日〜11月23日に行われた「もう一度スクリーンで観たい 秋の洋画名作集」では、「午前十時の映画祭」の上映作品の中から16作品を選んで上映された[29]。なお、上映に使われた35mmフィルムは、「午前十時の映画祭」で作成したものとは限らない[30]

関連文献[編集]

  • キネマ旬報社 編 『午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本 プログラム』[1] キネマ旬報社 (キネ旬ムック) 、2010年8月、ISBN 978-4-87376-711-6
  • キネマ旬報社 編 『午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本 シリーズ2/青の50本 プログラム』[2] キネマ旬報社 (キネ旬ムック) 、2011年2月、ISBN 978-4-87376-725-3

出典[編集]

  1. ^ よくあるお問い合わせ - 第三回午前十時の映画祭”. 映画.com. 2012年11月14日閲覧。 “「午前十時の映画祭」の今後について”
  2. ^ TOPICS - 第三回 午前十時の映画祭”. 映画.com (2012年12月17日). 2012年12月18日閲覧。 “「新・午前十時の映画祭」の開催が決定いたしました。”
  3. ^ お知らせ”. 2020年4月9日閲覧。
  4. ^ 「午前十時の映画祭12」開催決定!上映劇場も決定しました!”. 2021年12月10日閲覧。
  5. ^ a b 午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本 TOPICS”. 映画.com (2009年11月30日). 2012年11月14日閲覧。 “一般投票の結果をご紹介します。”
  6. ^ 「午前十時の映画祭」上映50作品決定 一般最多投票は「ショーシャンクの空に」 : 映画ニュース”. 映画.com (2009年11月30日). 2012年11月14日閲覧。
  7. ^ TOPICS - 第二回 午前十時の映画祭”. 映画.com (2010年11月26日). 2012年11月15日閲覧。 “「第二回 午前十時の映画祭 Series1/赤の50本」上映作品変更について”
  8. ^ TOPICS - 第二回 午前十時の映画祭”. 映画.com (2010年12月21日). 2012年11月15日閲覧。 “「ひまわり」上映中止のお詫びと代替作品について”
  9. ^ 映画『ひまわり I GIRASOLI』公式サイト”. 2011年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年10月18日閲覧。
  10. ^ TOPICS - 第二回 午前十時の映画祭”. 映画.com (2011年2月1日). 2013年4月1日閲覧。 “「ミツバチのささやき」上映中止のお詫びと代替作品について”
  11. ^ ■2009/11/7~2009/11/13上映作品”. 早稲田松竹. 2013年4月1日閲覧。
  12. ^ ■2013/1/12~2013/1/18上映作品■ビクトル・エリセ監督特集『ミツバチのささやき』/『エル・スール』”. 早稲田松竹. 2013年4月1日閲覧。
  13. ^ a b c d e f g h i j 事務局通信/劇場からのお知らせ - 第二回 午前十時の映画祭”. 映画.com (2011年3月10日). 2012年11月16日閲覧。 “複数回上映の劇場のご案内”
  14. ^ a b c d e f Series2/青の50本 劇場一覧 - 第三回午前十時の映画祭”. 映画.com. 2012年11月16日閲覧。
  15. ^ 事務局通信/劇場からのお知らせ - 第二回 午前十時の映画祭”. 映画.com (2011年3月24日). 2012年11月16日閲覧。 “長野グランドシネマズ 3/26(土)~4/1(金)「ミクロの決死圏」上映時間のご案内”
  16. ^ 事務局通信/劇場からのお知らせ - 第二回 午前十時の映画祭”. 映画.com (2011年3月29日). 2012年11月16日閲覧。 “長野グランドシネマズ 4/2(土)~4/8(金)「パピヨン」上映時間のご案内”
  17. ^ 事務局通信/劇場からのお知らせ - 第二回 午前十時の映画祭”. 映画.com (2011年4月4日). 2012年11月16日閲覧。 “複数回上映の劇場のご案内(一部更新)”
  18. ^ 事務局通信/劇場からのお知らせ - 第二回 午前十時の映画祭”. 映画.com (2011年4月7日). 2012年11月16日閲覧。 “複数回上映の劇場に沖縄のシネマパレットが加わりました。”
  19. ^ a b 「シネマパレット」上映劇場”. 映画.com. 2013年4月24日閲覧。 “4/6(土)~4/19(金)「タワーリング・インフェルノ」は、都合によりシネマQ(サンエー那覇メインプレイス2F)での上映となります”
  20. ^ ユナイテッド・シネマなかま16 一時休館のお知らせ - ユナイテッド・シネマ 2021年9月10日(2021年9月14日閲覧)
  21. ^ 事務局通信/劇場からのお知らせ - 第二回 午前十時の映画祭”. 映画.com (2011年3月25日). 2012年11月15日閲覧。 “「午前十時の映画祭」3月26日以降の上映に関しまして”
  22. ^ a b 事務局通信/劇場からのお知らせ - 第二回 午前十時の映画祭”. 映画.com (2011年4月7日). 2012年11月14日閲覧。 “「第二回 午前十時の映画祭」上映再開に関して”
  23. ^ 事務局通信/劇場からのお知らせ - 第二回 午前十時の映画祭”. 映画.com (2011年5月6日). 2012年11月14日閲覧。 “(速報)5/21(土)よりMOVIX利府での上映を再開いたします。”
  24. ^ 事務局通信/劇場からのお知らせ - 第二回 午前十時の映画祭”. 映画.com (2011年5月11日). 2012年11月14日閲覧。 “(速報)5/21(土)よりTOHOシネマズ ららぽーと横浜での上映を再開いたします。”
  25. ^ 事務局通信/劇場からのお知らせ - 第二回 午前十時の映画祭”. 映画.com (2011年6月23日). 2012年11月14日閲覧。 “リカバリー上映決定のお知らせ”
  26. ^ 「第二回午前十時の映画祭」劇場ごとに独自の取り組み : 映画ニュース”. 映画.com (2011年2月4日). 2012年11月15日閲覧。
  27. ^ a b c d 午前十時の映画祭、3年間で180万人動員 : 映画ニュース”. 映画.com (2013年2月28日). 2013年4月1日閲覧。
  28. ^ 東日本大震災による上映館の変更が1館あり、第二回の上映館は計51館。
  29. ^ もう一度スクリーンで観たい 秋の洋画名作集”. 神保町シアター. 2012年11月15日閲覧。
  30. ^ 神保町シアターのひと (2012年10月7日). “Twitter / jinbocho123: ちなみに次回特集「もう一度スクリーンで観たい 秋の洋 ...”. Twitter. 2012年11月15日閲覧。

外部リンク[編集]