小さな恋のメロディ
| 小さな恋のメロディ | |
|---|---|
| Melody | |
| 監督 | ワリス・フセイン |
| 脚本 | アラン・パーカー |
| 製作 |
デヴィッド・パットナム デヴィッド・ヘミングス |
| 撮影 | ピーター・サシツキー |
| 編集 | ジョン・ヴィクター・スミス |
| 配給 |
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| 公開 |
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| 上映時間 | 103分 |
| 製作国 |
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| 言語 | 英語 |
『小さな恋のメロディ』(原題: Melody, または S.W.A.L.K )は、1971年のイギリス映画。後にハリウッドで監督として成功したアラン・パーカーの処女作である。少年少女の恋を瑞々しく描き、本国とアメリカではヒットしなかったが、同じく1971年に公開された日本、それにアルゼンチンやチリなどラテンアメリカ諸国では大ヒットした。
タイトル(原題)の「メロディ」は、ヒロインの名前でもある。
あらすじ[編集]
舞台はロンドン。公立学校ながら、厳しい教師と生徒たちの間でささやかな対立がはじまっていた。厳格な教えを説く教師たちや子供に過干渉な親たちと、それらに従うことなくそれぞれの目的や楽しみを見つけようとする子供たち。
気が弱く大人しい11歳のダニエルもそんな生徒の一人だったが、同じ学校に通うメロディという少女と出会う。2人はいつしか互いに惹かれあい、悩みを打ち明け、初めて心を許す相手を見つけたと感じた。純粋ゆえに恐れを知らない2人は、学校をさぼって海水浴場へデートに出かけたことから校長先生に叱られ、クラスメートたちにも散々笑い者にされる。ダニエルは悪友オーンショーにしつこくからかわれ、殴り合いの喧嘩まで繰り広げてしまう。
事情を聴くこともなく押さえつけようとする大人たちに対し、2人は一つの望みを口にする。それは「結婚したい」という驚くべきものだった。「どうして結婚できないのか」と問うが、当然親も教師もとりあわない。ある日、教師が授業を始めようとすると、教室はほとんどもぬけらの空であった。自分たちの手で2人の結婚式を挙げようと、クラスの生徒が集団エスケープしたのである。教師たちはあわてて彼らを探しに行く。
廃線脇の隠れ場所で、オーンショーが神父を務める結婚式がとり行われていた。ダニエルとメロディが誓いの言葉を唱えようとした時、教師たちに見つかってしまい、子供たちは散り散りに逃げていく。暖かい日差しの中で大人と子供の乱闘が繰り広げられ、発明狂の男の子が作った自家製爆弾が車を見事に爆破すると、大人たちは恐れをなして一目散に逃げて行く。子供たちはやんやの喝采を挙げる。その頃、ダニエルとメロディの2人はオーンショーの助けで追手を振り切り、トロッコに乗って線路のはるか向こうへと駆け出して行った。
キャスト[編集]
| 役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
|---|---|---|---|---|
| NET版 | 二カ国語LD版 | 新盤DVD/BD版 | ||
| ダニエル・ラティマー | マーク・レスター | 内海敏彦 | 菊池英博 | ラヴェルヌ知輝 |
| メロディ・パーキンス | トレイシー・ハイド | 杉田かおる | 冨永みーな | 佐々木りお |
| トム・オーンショー | ジャック・ワイルド | 永久勲雄 | ラヴェルヌ拓海 | |
| ミセス・ラティマー | シェイラ・スティーフェル | 富田恵子 | 加藤みどり | 小林優子 |
| 校長先生 | ジェームズ・コシンズ | 川久保潔 | 大木民夫 | |
| ディックス先生 | ケン・ジョーンズ | 穂積隆信 | 多田野曜平 | |
| ミセス・パーキンス | ケイト・ウィリアムス | 瀬能礼子 | 喜多道枝 | 槇原千夏 |
| ミスター・パーキンス | ロイ・キニア | 滝口順平 | 山田浩貴 | |
| メロディの祖母 | ヒルダ・バリー | 麻生美代子 | ||
| ダッズ | マリオット・クレイグ | 岩田光央 | 雨澤祐貴 | |
| バージェス | ビリー・フランクス | 坂本雄太 | ||
| チェンバース | コリン・バリー | |||
| ステイシー | アシュリー・ナイト | |||
| フェンチャム | ピーター・ウォルトン | |||
| オリアリー | ウィリアム・ヴァンデルパイエ | 神谷亮 | ||
| ミュリエル | カミーユ・デイビス | 矢尾幸子 | ||
| モリーン | ドーン・ホープ | |||
| ペギー | ケイス・キナー | |||
| ローダ | レスリー・ローチ | 花園愛美 | ||
| フェアファックス先生 | ジャン・ジャゴ | |||
| ディムキンス先生 | ジュエル・エリス | |||
| フェローズ先生 | ティム・ワイトン | |||
| 少年旅団キャプテン | ジョン・ゴーマン | 増岡弘 | 多田野曜平 | |
| ベティ | ペタル・ヤング | 出演シーンカット | ||
| ジョージ | ロビン・ハンター | |||
| ミスター・ラティマー | キース・バーロン (クレジットなし) |
羽佐間道夫 | ||
| 翻訳 | 山田小枝子 | 平田勝茂 | ||
| 演出 | 山田悦司 | 吉田啓介 | ||
| 調整 | 山田太平 | |||
| 効果 | 赤塚不二夫 | |||
| 選曲 | 東上別符精 | |||
| 制作 | ザック・プロモーション | グロービジョン | ||
- NET版 - 初回放送1977年12月4日『日曜洋画劇場』。DVDに収録。
- LD版 - 1981年発売の2ヶ国語版LDに収録。
- 新盤DVD/BD版 - 2015年12月22日角川書店より発売のDVD/BDに収録。
※2015年12月22日発売の角川書店盤DVD/ブルーレイには上記全3種類の日本語吹替を収録。
スタッフ[編集]
- 原作・脚本 - アラン・パーカー
- 監督 - ワリス・フセイン
- 製作 - デヴィッド・パットナム
- 撮影 - ピーター・サシツキー
- 音楽 - ビー・ジーズ、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング
作品解説[編集]
この映画には「大人社会からの独立戦争」という趣がある。「結婚式」を取り締まるべく現れた教師たちであったが、爆弾マニアの少年が作った初めての成功作によって総崩れになり、少年少女2人が一緒にトロッコを漕いで出発していくラストは、"Don't trust over thirty"(30歳以上は信用するな)の時代の雰囲気を伝えている。また一方で、明らかに中産階級のマダムの一人息子であるダニエルと、労働階級の娘であるメロディの出会い、労働階級出身とみえるオーンショーとの友情という、イギリスの階級格差が少年少女の恋愛というセッティングの中で無視されているという面白さもある。
タイトル[編集]
この映画のタイトルは三転した。まず "Melody" の名で製作されたが、恋愛ものとしての内容を十分伝えていないとして "S.W.A.L.K." に変更された。これは、Sealed with A Loving Kiss の略である。ところが、アメリカ合衆国ではこの略語に馴染みがないという理由で、再度 "Melody" に戻され公開された。
備考[編集]
- 本作が初めて書いた脚本であったアラン・パーカーは、第2班の監督もしており、休憩時間や運動会のシーンなどは彼が撮影したものである。
- 1952年生まれのジャック・ワイルドは、撮影時は既に17歳であった。
- トロッコに乗り彼方へと去るラストシーンでは、マーク・レスターは他の映画の撮影スケジュールの都合で参加せず、コーネリアスという少年が代役で演じている[2]。
- このトロッコは重かったため、なかなか子供2人では漕ぐ事が出来ず、撮影では事前にスタッフに押してもらってから漕いでいた[3]。
公開・反響[編集]
アメリカでの公開は英国公開に先立つが、ヒットにはならなかった。イギリスでは散々叩かれた。デビッドとアランを救ったのは、『小さな恋のメロディ』と題された日本での大ヒットだった(この他に南米諸国、特にアルゼンチン、チリでもヒットしている)。日本での人気は非常に根強く、定期的にオリジナル・サウンドトラック盤が欠かさず生産され続けている。また、2010年開催の「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」上映作品選定の参考のため、2009年10月に一般から募った投票では、第8位となる人気をみせ[4]、2015年開催の「第三回 新・午前十時の映画祭」ではラインナップに加えられた。
サウンドトラック[編集]
ビー・ジーズの歌が全編を流れ、とりわけテーマ曲「メロディ・フェア」を含むサウンドトラック盤は日本で大ヒットした。サウンドトラックがCD化されているのは日本のみである。
影響[編集]
- ザ・リリーズ - 同映画をモチーフにした楽曲およびアルバム「小さな恋のメロディー/ザ・リリーズの世界」(1976年4月5日 東芝TP-72149)がある。
- ディアダニエル - サンリオキャラクター。名前は、本作の主人公のダニエルにちなんでいる[5]。
- けろっこデメタン - タツノコプロ制作のテレビアニメ作品。企画書には、本作を意識した旨が記載されている[6]。
- BLANKEY JET CITY - 同映画をモチーフにした曲がある。
- 筋肉少女帯 - 同映画をモチーフにした曲「小さな恋のメロディ」がある。
- 斉藤和義 - 同映画をモチーフにした曲が多数ある。
- ワンダーミンツ - 同映画のトレイシー・ハイドをイメージした『トレイシー・ハイド』という曲がある。
- モンタナ・ジョーンズ、ちりとてちん - サブタイトルに本作のタイトルのパロディが使われている。
脚注[編集]
- ^ “小さな恋のメロディ”. WOWOWオンライン. 2018年11月22日閲覧。
- ^ 『SONG TO SOUL』#52「メロディ・フェア」 (2011年4月25日、BS-TBS)にて、トレイシー・ハイド談。
- ^ 1994年、トレイシー・ハイド談 https://www.youtube.com/watch?v=SosCguOzXO8 にて。
- ^ “午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本 TOPICS” (日本語). 映画.com (2009年11月30日). 2012年11月14日閲覧。 “一般投票の結果をご紹介します。”
- ^ 山口裕子『キティの涙』集英社、2009年、p.168。ISBN 978-4-087-80544-4
- ^ タツノコ世界遺産〜遺産名『けろっこデメタン』企画書編(インターネットアーカイブのキャッシュ)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- Locations of Melody ロケ地情報
- 小さな恋のメロディ - allcinema
- 小さな恋のメロディ - KINENOTE
- Melody - オールムービー(英語)
- Melody - インターネット・ムービー・データベース(英語)