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ジャッカルの日 (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャッカルの日
The Day of the Jackal
監督 フレッド・ジンネマン
脚本 ケネス・ロス
原作 フレデリック・フォーサイス
ジャッカルの日
製作 ジョン・ウォルフ
出演者 エドワード・フォックス
マイケル・ロンズデール
音楽 ジョルジュ・ドルリュー
撮影 ジャン・トゥルニエ
編集 ラルフ・ケンプレン
製作会社 ユニバーサル・ピクチャーズ
Warwick Film Productions Limited
Universal Productions France S.A.
配給 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 ユニバーサル・ピクチャーズ
世界の旗 CIC
公開
上映時間 143分
製作国 イギリスの旗 イギリス
フランスの旗 フランス
言語 英語
イタリア語
フランス語
興行収入 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $16,056,255[2]
配給収入 日本の旗 2億7200万円[3]
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ジャッカルの日』(ジャッカルのひ、The Day of the Jackal)は、1973年に公開されたイギリス・フランス映画。フレデリック・フォーサイス同名の小説を原作とする。監督はフレッド・ジンネマンシャルル・ド・ゴール暗殺計画を主軸とし、本作の冒頭では本作公開の3年前に亡くなったド・ゴールの記念碑ともなっているロレーヌ十字が映し出される。

概要

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英国の映画プロデューサーのジョン・ウォルフとオーストリア出身の映画監督のフレッド・ジンネマンは、1971年に出版されたフレデリック・フォーサイスの『ジャッカルの日』か、ロナルド・ミラーの戯曲『Abelard and Heloise』のどちらかを映画化することを目論んだ[4]

『ジャッカルの日』に決まると、ユニバーサル・スタジオはジャッカル役にアメリカの大物俳優をキャスティングしたいと考えた。ロバート・レッドフォードジャック・ニコルソンはオーディションのためにヨーロッパに飛んだ。ユニバーサルはニコルソンを支持したが、ジンネマンはヨーロッパの俳優のみをキャスティングするという契約を会社側と取り付けた。デヴィッド・マッカラムイアン・リチャードソンマイケル・ヨークらが検討されたのち、最終的にエドワード・フォックスが選ばれた。ドニーズ役はジャクリーン・ビセットがスケジュールの都合で辞退し、オルガ・ジョルジュ=ピコが演じることになった[5]

フランス、イギリス、イタリア、オーストリアのスタジオとロケ地で撮影された。フランス人プロデューサーのジュリアン・デローデの対応の手腕により、内務省内など、通常は映画製作者が立ち入りを拒否される場所での撮影が可能となった[6]

シャルル・ド・ゴールは1970年11月9日に亡くなっており、その2年後に撮影は行われた。にもかかわらず、ジンネマンによれば、パレードのシーンの撮影で何人かのパリ市民がド・ゴールを演じた俳優アドリアン・カイラ=ルグランを本物だと間違えたという。

1973年5月16日、アメリカ合衆国で公開。同年6月、イギリスで公開。同年9月14日、フランスで公開。同年9月15日、日本で公開[1]。パリを含むヨーロッパ各地でのロケ撮影が多用され、ドキュメンタリータッチな作風や特注狙撃銃などの演出により、原作の雰囲気が忠実に再現されている。ただし登場人物達のセリフはほとんどが英語となっている。

日本においては1973年洋画配給収入ランキングで9位を記録。また、『キネマ旬報』の1973年度ベストテンでは4位、『映画評論』の同年度ベストテンでは14位を記録した。

長身で物静かな容貌のフォックスが寡黙で鋭い眼差しの殺し屋「ジャッカル」を、また英仏のハーフでもあるロンズデールが、一見凡庸げながら粘り強くジャッカルを追い詰めてゆく老練なルベル警視をそれぞれ好演。本作はフォックスの出世作ともなった。

1997年リチャード・ギアブルース・ウィリス主演で『ジャッカル』としてリメイクされた。ただし、本作のケネス・ロスによる初期稿に基づいた脚色であり、物語の舞台もアメリカで時代背景も異なるなど、フォーサイスの原作とは無関係である。

あらすじ

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キャスト

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役名 俳優 日本語吹替
日本テレビテレビ朝日テレビ東京
(追加録音部分)
ジャッカルエドワード・フォックス山本圭前田昌明野沢那智
風間秀郎
クロード・ルベル警視マイケル・ロンズデールハナ肇高木均稲垣隆史
魚建
モンペリエ男爵夫人デルフィーヌ・セイリグ水城蘭子鈴木弘子
内務大臣アラン・バデル小林修家弓家正
家中宏
コルベール将軍モーリス・デナム北村弘一大木民夫
ローラン大佐ミシェル・オークレール仁内建之菅生隆之
(菅生隆之)
ドニーズオルガ・ジョルジュ=ピコ平井道子小谷野美智子日野由利加
(日野由利加)
キャロンデレク・ジャコビ森功至田中亮一牛山茂
(牛山茂)
トーマス警視トニー・ブリットン北原義郎緑川稔富田耕生
サンクレールバリー・インガム清川元夢北村弘一
ベルティエ刑事局長ティモシー・ウェスト村松康雄加藤正之池田勝
マリンソンドナルド・シンデン宮川洋一小林清志阪脩
連絡員バルミフランソワ・ヴァロルブ塚田正昭
ガンスミスシリル・キューザック辻村真人小山武宏
横島亘
偽造屋ロナルド・ピックアップ津嘉山正種城山堅
ロダン大佐エリック・ポーター杉田俊也麦人
カッソンデニス・キャリー大宮悌二北川米彦村松康雄
ルネ・モンクレールデヴィッド・スウィフト雨森雅司阪脩
連絡係ニコラス・ヴォーゲル野本礼三玄田哲章石波義人
尋問官ヴァーノン・ドブチェフ徳丸完
バスティアン=ティリー中佐フランス語版ジャン・ソレル池田勝
シャルル・ドゴールアドリアン・カイラ=ルグランフランス語版セリフなし
チャールズ・カルスロップエドワード・ハードウィック
(ノンクレジット)
青山穣
ナレーションN/A伊藤惣一小林清志中江真司
その他N/A久保田民絵
石井敏郎
田原アルノ
巴菁子
岡本章子
日本語版制作スタッフ
演出左近允洋小林守夫
翻訳篠原慎[7]平田勝茂
効果リレーション
調整高久孝雄
担当植木明
制作グロービジョン東北新社
解説水野晴郎淀川長治木村奈保子
初回放送1977年4月13日
水曜ロードショー
21:00-23:24
1978年10月22日
日曜洋画劇場
21:00-22:54
1998年3月26日
木曜洋画劇場
21:02-23:24
正味約126分約93分約115分
※2019年11月20日発売の「ユニバーサル 思い出の復刻版 ブルーレイ」には、3種類全ての日本語吹替が収録[8]
U-NEXTではテレビ東京版を配信しているが、吹き替えの存在しない箇所を日本テレビ版の音声で補完している。(128分)
※またテレビ東京版はWOWOWでドラマ版放送の連動企画として2025年2月22日にカット部分を追加録音した「吹替補完版」を放送[9]

スタッフ

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受賞とノミネート

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部門候補者結果
アカデミー賞編集賞ラルフ・ケンプレンノミネート
英国アカデミー賞作品賞ジョン・ウォルフノミネート
監督賞フレッド・ジンネマンノミネート
脚色賞ケネス・ロスノミネート
編集賞ラルフ・ケンプレン受賞
音響賞ニコラス・スティーヴェンソン
ボブ・アレン
ノミネート
助演男優賞マイケル・ロンズデールノミネート
助演女優賞デルフィーヌ・セイリグノミネート
ゴールデングローブ賞作品賞(ドラマ部門)ジョン・ウォルフノミネート
監督賞フレッド・ジンネマンノミネート
脚本賞ケネス・ロスノミネート

脚注

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  1. 1 2 The Day of the Jackal - IMDb(英語)
  2. The Day of the Jackal (英語). The Numbers. 2014年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年12月31日閲覧。
  3. 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)312頁
  4. “Film of Abelard and Heloise”. The Times. (1971年3月9日)
  5. The Day of the Jackal”. catalog.afi.com. 2021年12月7日閲覧。
  6. Nixon, Rob. The Day of the Jackal (1973)”. Turner Classic Movies. 2011年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月16日閲覧。
  7. 原作小説の日本語版の翻訳も担当。
  8. ジャッカルの日 ユニバーサル思い出の復刻版 ブルーレイ”. 2019年9月23日閲覧。
  9. ジャッカルの日[吹替補完版]”. 2025年1月2日閲覧。
  10. ジャッカルの日 - 作品情報・映画レビュー -KINENOTE(キネノート)

関連項目

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外部リンク

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