スタンド・バイ・ミー

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スタンド・バイ・ミー
Stand by Me
監督 ロブ・ライナー
脚本 ブルース・A・エヴァンス
レイノルド・ギデオン
製作 ブルース・A・エヴァンス
アンドリュー・シェインマン
出演者 ウィル・ウィートン
リヴァー・フェニックス
コリー・フェルドマン
ジェリー・オコンネル
キーファー・サザーランド
音楽 ジャック・ニッチェ
主題歌 ベン・E・キング
スタンド・バイ・ミー
撮影 トーマス・デル・ルース
編集 ロバート・レイトン
配給 コロンビア映画
公開 アメリカ合衆国の旗 1986年8月22日
日本の旗 1987年4月18日
上映時間 89分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $8,000,000(見積値)[1]
興行収入 アメリカ合衆国の旗 $52,287,414[2]
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スタンド・バイ・ミー』(原題: Stand by Me)は、1986年公開のアメリカ映画。原作はモダン・ホラーの大家スティーヴン・キングの非ホラー短編集で『恐怖の四季』の中に収められた秋の物語『THE BODY』(『死体英語版』)である。

概要[編集]

1950年代末のオレゴン州の小さな町キャッスルロックに住む4人の少年たちが好奇心から、線路づたいに“死体探し”の旅に出るという、ひと夏の冒険を描いている。

アカデミー脚色賞ゴールデングローブ賞作品賞、監督賞にノミネート。また、ベン・E・キングが歌う同名の主題歌リバイバルヒットした。

兄弟間の葛藤において生じるカインコンプレックスについても描かれた。

あらすじ[編集]

作家ゴードン・ラチャンスはある日、『弁護士クリストファー・チェンパーズ刺殺される』という新聞記事に目をとめ、少年だった頃をふと思い起こす。

時代は、彼が12歳だった頃にさかのぼる。ゴーディ(ゴードンの愛称)は、オレゴン州キャッスルロックの田舎町で育てられる。ゴーディ、クリス、テディ、バーンの4人は、性格も個性も異なっていたがウマが合い、いつも一緒に遊んでいた。木の上に組み立てた秘密小屋の中に集まっては、タバコを喫ったり、トランプをしたり、少年期特有の仲間意識で結ばれている。

ある日、バーンは不良グループである兄たちの会話を盗み聞きしてしまう。3日前から行方不明になっているブラワーという少年が、30キロ先の森の奥で列車に跳ねられ死体のまま野ざらしになっていることを知る。バーンがゴーディたちに話すと、「死体を見つければ有名になる。英雄になれる」と言う動機から死体探しの旅に4人で出かける。途中、喧嘩もするが、助け合いながら、鉄道の線路に沿って、冒険のような旅を続ける。鉄橋で危うく列車に轢かれそうになり、沼ではヒルにかまれながら、その夜は森で野宿をする。クリスが持参したピストルを持って、交代で見張りをする。

物語を書く才能があるゴーディは、親に嫌われていることが傷になり、将来ものを書く希望も持てないが、クリスから物書きの才能を守るから必ず伸ばすように言われる。一方でクリスは家庭環境の悪さから将来に希望が持てない上、自分が教師の私利私欲に利用されたということを打ち明ける。ゴーディはクリスに進学することを勧め、励ますのだった。

一方、バーンやクリスの兄たちがメンバーになっている不良グループを率いるエースが死体の話を聞きつけ、仲間を引き連れて死体のある場所へ車で向かい始める。翌日、ゴーディら4人は、ついに死体を発見する。そこにエースたち不良グループが現れ、死体を渡せとせまる。バーンとテディは逃げ出すが、クリスは毅然とした態度ではねつける。エースが怒り、ナイフでクリスを襲おうとした瞬間、ゴーディは強い決意で銃を発砲し、エースに銃口を突きつけ、エースたち不良グループは退散する。

ひと夏の冒険が終わり、4人はいつものように町外れで別れた。その後は進路もバラバラになり、お互い疎遠になっていく。大人になったゴーディは作家となり、クリスは猛勉強して弁護士になる。そのクリスとも最近は10年以上会っていなかったが、クリスの刺殺事件を切っ掛けに「複雑な家庭環境のなかで仲間との友情を感じた12歳の頃のような友達は二度とできることはない」とゴーディは静かに思い返す。

登場人物[編集]

ゴードン・ラチャンス 
主人公。愛称は「ゴーディ」。性格は内向的で真面目。物語を作る才能がある。年の離れた兄デニーを事故で亡くし、両親からもその影響で冷遇されているため、コンプレックスを抱いている。
ゴードン(大人)
劇中での語り手。この時点の彼は妻子持ちの作家である。
クリストファー・チェンバーズ
愛称は「クリス」。ゴーディの親友。賢い人物だが、アル中の父親と不良の兄がいて家庭に信用がないため、自分の将来を悲観している。周りも自分自身でも将来は悪い人間になると思っているが、友達がいじめられていると助けるなど正義感があり、友達思いの面がある。後に奮起して大学に進み弁護士となるが、ある日レストランでもめていた客2人を仲裁し、客の持っていたナイフでのどを刺され死亡する。ゴーディの才能に一目置いており将来物書きになるよう勧めたよき理解者でもあった。
セオドア・ドチャンプ 
愛称は「テディ」。大きな眼鏡をかけている。父親の影響からか、軍隊に憧れている。彼の父はノルマンディーで勇敢に戦ったという伝説を持つが、精神を病んでいる。テディは父を英雄と思って尊敬してはいるが、彼から虐待を受けてストーブで耳を焼かれてしまった過去も持つ。この後、耳と目の問題で軍隊には入れず、一時刑務所に入ったが、現在は臨時雇いで働いている。
バーン・テシオ  
太っちょで、ちょっとのろま。性格は臆病でうっかり者。自宅の床下にヘソクリを入れた瓶を埋めたが、どこに埋めたのか分からなくなってしまい、暇があると家の床下を掘っている。兄は不良グループのビリーで、バーンは彼らの会話から死体についての情報を盗み聞きした。その後、若くして結婚し、4人の子宝に恵まれ、材木場で働いている。
エース・メリル  
不良グループのリーダー。
アイボール・チェンバーズ
クリスの兄。いつもエースの隣にいる。ゴーディの帽子を奪う。
ビリー・テシオ
バーンの兄。少年の死体を発見した。
デニー・ラチャンス
ゴーディの兄で故人。アメリカンフットボールのスター選手であり、両親から将来を期待され、またゴーディからも慕われる良き兄であった。自動車事故により死亡。クリス同様ゴーディの文才を認めていた数少ない理解者の一人であった。
ゴーディの父
ゴーディの母
デニーを事故で亡くした悲しみで活気を失っており、ゴーディにも関心を示さない。ゴーディは父から「(デニーでなく)お前が代わりに死ねばよかった」と言われる夢を見てしまうほど、愛情を感じられずにいる。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹き替え
フジテレビ VHSDVD BD
ゴーディ・ラチャンス ウィル・ウィートン 神藤一弘 土井美加 滝原祐太
ゴーディ(大人) リチャード・ドレイファス 樋浦勉 野島昭生 原康義
クリス・チェンバーズ リヴァー・フェニックス 梶野博司 高山みなみ 村上想太
テディ・ドチャンプ コリー・フェルドマン 岩田光央 水原リン 宮里駿
バーン・テシオ ジェリー・オコンネル 大友大輔 亀井芳子 海鋒拓也
エース・メリル キーファー・サザーランド 井上和彦 森川智之 加瀬康之
ビリー・テシオ ケイシー・シーマツコ 堀内賢雄 坪井智浩 小尾元政
デニー・ラチャンス ジョン・キューザック 島田敏 坂口賢一 竹若拓磨
チャーリー・ホーガン ゲイリー・ライリー 松野達也 真殿光昭 渡辺英雄
アイボール・チェンバーズ ブラッドリー・グレッグ 吉村よう 高木渉
ビンス・デジャルダン ジェイソン・オリヴァー 星野充昭 吉田孝
ゴーディの父 マーシャル・ベル 小林修 佐々木勝彦
ゴーディの母 フランシス・リー・マッケイン 竹口安芸子 定岡小百合
雑貨屋の主人 ブルース・カービー 塚田正昭 稲葉実 星野充昭
マイロ・プレスマン ウィリアム・ブロンダー 藤本譲 長島雄一 石住昭彦
グランディ市長 スコット・ビーチ 村松康雄 稲葉実
DJボブ・コーミア マット・ウィリアムズ 村山明 堀内賢雄

※ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント発売の「吹替洋画劇場」シリーズ「『スタンド・バイ・ミー』 コロンビア90周年記念デラックスエディション」Blu-ray/DVDには本編ディスクとは別に、HD放映版の映像を使用してフジテレビ版とVHS版(ともにノーカット)の吹き替え版を収録した特典ディスクが付属している。

スタッフ[編集]

原作との差異[編集]

  • 映画ではキャッスルロックはオレゴン州に存在するが、原作ではメイン州に存在する。
  • 映画では4人は沼を渡る時にヒルに襲われるが、原作ではビーバーが作った貯水池で水浴してる時に襲われる。
  • 映画ではクリスがエースを挑発し、ゴーディが銃を発砲してエースの動きを静止させているが、原作では逆でゴーディがエースを挑発し、クリスが発砲する。またその時に映画ではテディとバーンはその場を退散しているが、原作ではゴーディと共にエース達と対峙して臨戦態勢を取った後に退散する。
  • 映画ではゴーディが執筆する際にテディとバーンとは疎遠となっているだけだが、原作では執筆する以前に2人は死亡している。
  • 映画ではクリスは弁護士になってから刺殺されているが、原作ではまだ法学部の学生の頃に刺殺されている。
  • 原作ではゴーディは劇中で短編小説を2本執筆しているが、映画ではクリスたちに直接語った1本のみ登場する。
  • 原作では街に帰った後4人はエース達に復讐されるが、映画ではその描写が無い。
  • 原作では執筆後のゴーディが工場で働いているエースを目撃するシーンがあるが、映画ではその場面が無い。

脚注[編集]

  1. ^ Stand by Me (1986) - Box office / business” (英語). IMDb. 2012年7月18日閲覧。
  2. ^ Stand by Me (1986)” (英語). Box Office Mojo. 2012年7月18日閲覧。

外部リンク[編集]