MOTHER (ゲーム)

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MOTHER
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 ファミリーコンピュータ
開発元 パックスソフトニカ
エイプ
発売元 任天堂
プロデューサー 宮本茂
ディレクター 糸井重里
デザイナー 糸井重里
久礼深雪
シナリオ 糸井重里
プログラマー KAZUYA NAKATANI
TAKAYUKI ONODERA
MOTOO YASUMA
音楽 鈴木慶一
田中宏和
美術 南伸坊
石井達矢
シリーズ MOTHERシリーズ
人数 1人
メディア 3Mbitロムカセットバッテリーバックアップ搭載)
発売日 1989年7月27日
売上本数 約40万本
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MOTHER』(マザー)は、任天堂1989年7月27日に発売したゲームソフトである。

概要[編集]

MOTHERシリーズの1作目。日本国内で任天堂から1989年にファミリーコンピュータロールプレイングゲームソフトとして発売された。

開発はパックスソフトニカエイプ2003年に発売されたゲームボーイアドバンス用ソフト『MOTHER1+2』にも収録されているが、バグなどの問題で原作の再現が完全ではない部分がある。

アメリカ(?)の田舎町・マザーズデイの街はずれに住む少年(主人公)が、自宅で起きた怪奇現象の原因を探るために旅立ち、道中出会った仲間と共に、世界を歪ませている「何か」と戦っていくストーリーが展開される。

当時、ロールプレイングゲームといえば中世ヨーロッパがモデルの剣と魔法の世界を冒険するものがほとんどであるなか、任天堂が(1980年代当時の)現代の世界観に立つ意欲作として発表した。

発売当時放映されたCMでは、キャッチコピーは「エンディングまで泣くんじゃない」「名作保証」などと書かれていた。「エンディングまで泣くんじゃない」は糸井のコピーだと誤解されていることが多いが、一倉宏が手がけたフレーズである[1]。糸井重里は「ゆっくり、物語を読むように遊んでください」という趣旨のことを話している。

ゲームシステム[編集]

移動[編集]

徒歩による移動が基本であるが、本作は上下左右のほか、十字キーの上下と左右を同時に押すことで斜め方向にも移動することができるという点が発売当時は斬新であった。ゲーム中盤になると、汽車を利用して移動できるようになる。また他に飛行機戦車ロケットボートに乗る場面がある。

続編のようにマップが一切区切られていないため、ストーリーを無視して自由にあちこち進むことができる。

また、別の場所に瞬時に移動する方法としては、アイテム「パンくず」を使う方法とPSI「テレポーテーション」を使う方法とがある。

汽車
イースター - サンタクロース(サンクスギビング) - レインディア - ハロウィーン - スノーマン間に線路が敷かれている。外観上は電車もしくは気動車だが、ゲーム中で駅員が「汽車」と言っている。最初は全線運休しているが、イベントを進めるとサンタクロース - スノーマン間が利用できるようになる。現実の列車と同じく、駅のみで乗り降りすることができ、各区間ごとに運賃が設定されており利用するには運賃が必要。
パンくず
アイテム「パン」は"たべる"を選択した場合はHP回復の効果があるが、"つかう"を選択するとその「パン」は「パンくず」に変化する。そして離れた場所で「パンくず」を使えば、「パン」を「パンくず」に変えた地点まで瞬時に戻ることができる(パンをちぎってパンくずにして跡を残しながら歩き、戻るときは地面に落ちているパンくずをたどることにより戻ることができる、という原理である)。パンは2人以上がそれぞれ別の場所で使用することもでき、パンくずを使った場合はそのキャラクターがパンをパンくずに変えた場所へ戻ることができる。ただし、途中でテレポーテーションを使ったり、異世界へワープしたりした場合は、直前にワープした先の地点までしか戻れない。また列車に乗った場合は、最後に降りた駅までしか戻れない。
テレポーテーション
ワールドマップ上の町まで瞬時に移動することができる。使用する際には行先を選択することが可能だが、テレポーテーションを成功させるには一定距離を障害物にぶつかることなく走る必要がある。走っている間でも十字キーで操作できるため直線でなくともテレポーテーションは可能だが、加速していくため狭い場所では成功しにくい。障害物に激突すると失敗して真っ黒焦げになるが、ダメージは受けない。

戦闘[編集]

本作のエンカウント方式は、ドラゴンクエストシリーズなどと同様のランダムエンカウント方式(移動画面で敵の姿が見えない)である。戦闘はターン制で、プレイヤーが手動でコマンドを入力してキャラクターに指示を出すマニュアル方式の他、キャラクターの行動をコンピュータに任せる「オート」モードも使用できる。オートモードではひたすら攻撃するだけでなく、状況に応じて臨機応変に回復や蘇生のPSIを使うこともある。本作では敵側・味方側による先制攻撃がなく、常に素早い者から順番に攻撃する。

本作ではラストボス以外のボスキャラクター専用BGMはないが、戦闘時のBGMは敵の種類により3種類ある。

たまに敵がまったく無意味な行動をとることもあり、勝手に混乱する敵もいる。敵キャラクターの中には蛇やムカデ、野良犬といった動物や、おじさんやおにいさん、おばさんといった人間もいる。

敵との対戦に勝った際のメッセージは敵により異なる。特に人間や動物に対しては「○○はわれにかえった」や「○○はおとなしくなった」などで、敵を殺したわけではないことを表現している。殺伐とした感じのゲームにしたくないとの制作側の配慮からこういう表現になったとされる。

本作ではHPが0になった状態を「意識不明」と呼んでいる。各町にある病院で治療費を支払い治療することで蘇生する。また「石の素」を使いプレイヤーキャラクターを石化させる敵もいる。味方全員が「意識不明」か「石化」のいずれかになると全滅し、ゲームオーバーとなる。ゲームオーバーになると、パパからの電話でコンティニューするかどうかを聞いてくる。ここで「はい」を選ぶと所持金が半額になって、PPが0となり、主人公だけ復活した状態で、最後にセーブした場所からやり直しとなる。「いいえ」を選ぶとタイトル画面に戻り、セーブデータからやり直す。

また、敵に勝った時は経験値は普通にもらえるが、お金は敵から直接もらうのではなく、倒した敵に応じた金額がパパから主人公の口座に振り込まれ、それを各町にあるキャッシュディスペンサーで引き出すようになっている。

装備[編集]

本作では剣や魔法の杖などではなく、バットスリングショットフライパンブーメランショックガンエアガンナイフなど、現代にあるものを武器として戦っていく。武器の材質は名前に使わず、「ふつうの○○」「いい○○」などのようにステップアップしていく。これは名前を「金属バット」などにしてしまうと殴った感触がプレイヤーにも伝わってしまうという製作者の配慮である。防具は主に異世界で入手するコイン・腕輪・ペンダントで、鎧・ローブ・盾・兜など、直接身体を覆うものは登場しない。コイン・腕輪は防御力を引き上げ、ペンダントは特定の属性の攻撃によるダメージを半減する。

PSI[編集]

本シリーズでは魔法の代わりにPSI(超能力)を使用する。回復・攻撃・防御など様々な用途のものがあり、レベルを上げることにより使えるPSIが増えていく。[2]PSIを使うとマジックポイントにあたるPP(サイパワー)と呼ばれる値を消費する。


主な町・地点[編集]

アメリカ(?)が舞台だが、マップ全域に渡り北側を太平洋に接していることや、砂漠に戦争の名残があることなどもあり、あくまで架空の地域である。町の名前はアメリカの祝祭日や記念日の名前から採られているものが多い。

イースターからスノーマンにかけては鉄道が通っている[3]、列車に乗っての移動も可能だが、線路の上を歩いて移動することもできる。また、一定条件を果たすごとに、夢の世界「マジカント」への道が開かれ、そして閉じられる。

地名のスペルが2種類あるものはそれぞれ「日本国内版 / 国外版」での表記である。

なお、各項目毎に添えられた説明及び解説は、公式ガイドブック「マザー百科」の記述による。ゲーム中では明らかにされていない設定が多く含まれている。

マザーズデイ : Mother's Day / Podunk[編集]

主人公の住む町。前町長の「口笛を吹きたくなる町にしよう」というスローガンに基づき行われた施政によって周辺地域が整備されており、農業・観光が盛んな地域である。隣町サンクスギビングのベッドタウンでもある。カーネーションの花はこの町のシンボルマークとも呼べる存在[4]

マイホーム
主人公の自宅。町からはやや外れた場所に建っている。主人公の母親に話しかけると無料で主人公の好きな料理を作ってくれ、完全回復してくれる。
南の墓場
町の南に広がる町立共同墓地。1864年創立[5]。枯れ木が立ち並ぶおどろおどろしい場所で、ゾンビが出現する。ピッピが墓場の奥に隠れている。
カナリア村 / Canary Village
カナリアが暮らす村。1907年創立[6]。マザーズデイの北にある。メスでありながら鳴くカナリアのローラがいる。
シュークリーム動物園 / Chou à la Crème Zoo
町の北にある動物園。1985年創立[7]。スターマンの息子の力で動物たちが脱走して暴れている。歌うサルが名物。
東の洞窟 / East Cave
マジカントに通じる岩がある。

サンクスギビング : Thanksgiving / Merrysville[編集]

おともだちの暮らす町。実業家ゴルドリッチ・ダンカンの手によって急速に発展したが、近年ではストリップ劇場「ナンバー1」[8]の建設を巡り町政が紛糾している[9]。町の山間部にダンカン工場をかかえる。

ティンクル小学校 / Twinkle Elementary School
おともだちの通う学校。当初はサンクスギビング小学校という名称だったが、マザーズデイから送られた鐘にちなみティンクル小学校と呼ばれるようになった。理科室には「ヴィムシュタイン」なる科学者が出没し、効果不明の機械類を販売している[10]。屋上からはホーリーローリーマウンテンも見える。保健室の先生に話しかけると、HPだけ無料で回復してくれる。
病院
他の町と違い、治療の際に常に所持金の半分を請求される。所持金が0の場合でも無料で治療してくれる。勤務する医師ビッグベンケーシーの名は、ドラマ『ベン・ケーシー』に由来。
スイートリトル工場 / Sweet Little Factory
町の南にある工場。1955年創業[11]。かつてはミサイル生産工場だった。ダンカン工場が完成して以来は稼動を停止している。
ダンカン工場 / Duncan Factory
町の北にある工場。1969年創業[12]。大岩をも破壊できるロケットが設置されている。
サンタクロース駅 Santa Claus Station / Union Station
町の北にある大陸横断鉄道の駅。線路をふさいでいる岩を破壊すれば鉄道に乗れるようになる。

レインディア : Reindeer[編集]

高級住宅が建ち並ぶ都市。レインディア駅でおばあさんからおんなのこの帽子を届けてほしいと頼まれる。カゼが流行しており、不用意に住人に話しかけるとうつされることもある。

ハロウィーン : Halloween / Spookane[編集]

の採掘で発展した鉱山街。100年ほど前のゴールドラッシュの結果誕生した。現在ではも産出される[13]。町の中心部はモンスターが徘徊しており、町人は山奥の住宅地に避難している。病院やホテルだけは営業しているが、ホテルのスタッフはスターマンが化けていて、宿泊するとその後に戦闘になる。

幽霊屋敷 / Haunted House
真っ暗で幽霊が跋扈する恐怖の屋敷。内部は非常に広い。本来はローズマリー家の別荘であり、異形の姿で生まれたローズマリーの姉を衆目から遠ざけるために建てられたという[14]。屋敷の奥にひとりでにメロディーを奏でるピアノがある。

スノーマン : Snowman[編集]

おんなのこが暮らす町。雪国で大陸横断鉄道の終点。カゼをひいた住人が多い。

教会 / Church / Chateau
スノーマン唯一の教会。おんなのこの家でもある。町から離れた山奥にひっそりと建っている。おんなのこの父親である神父に話しかけると、無料で完全回復してくれる。

アドベント砂漠 : Advent Desert / Yucca Desert[編集]

広大な砂漠。東側に遺跡を擁する。かつては遺跡の宝目当てに多くの盗掘者や調査隊がやってきた地であり、伐採の末に枯れたオアシスの跡や、仕掛けられたまま放置された地雷、そのほか先の大戦時の名残などもみられる。地元の伝承では1000年に一度イエス・キリストが再臨する土地と伝えられており、アドベントの名もそれに由来する[15]。各所にある骨には話しかけることもできる。顔のあるサボテンがある。

オアシス
退役軍人の老人が複葉機での遊覧飛行を営業している。遊覧飛行のチケットの半券を集めれば、戦車を貸してくれる。
遺跡 / Historic ruins
砂漠にある古代遺跡。入り口は強力なロボットが守っている。
遺跡の出土物のなさに立腹した盗掘者が情報を売ったため、オックスフォードイェールカイロモスクワなど著名な大学の研究チームが発掘にやってきたが、めぼしい成果は得られなかった。遺跡自体は紀元1000年ごろの建造と推定されている。あちこちにいるサルはオックスフォードのトムキン教授夫妻が連れてきたペットの子孫だと言う。最深部にはマジカントへの入り口がある。
地雷 / Land mine
遺跡北東の骨から東へ直進したところの草の中に地雷があり、踏むと糸井重里から表彰される。
サボテン群
砂漠北西部にあるサボテンの密集地帯。顔のあるサボテンにテレパシーを使うとメロディーを入手できる。

イースター : Easter / Youngtown[編集]

アドベント砂漠の南にある集落。マザーシップに大人たちが連れ去られ、子供だけが残っている。鉄道の終点だが、駅は線路が破壊されて閉鎖されている。

湿地帯 : Swamp[編集]

イースターとバレンタインをつなぐ道。氷河が長い年月をかけて地面を削り取った結果、迷路のような湿地帯が生まれた。国内唯一のバッファローの狩場[16]。登場するザコ敵はどれもかなり強く苦戦するが、途中にあるピッピの別荘において無料で完全回復できる。

バレンタイン : Valentine / Ellay[編集]

工業都市。1950年代には自動車産業が盛んだったが、現在は衰退している。

現在では酪農が盛んな一方、若者の風紀の乱れとそれによる少年犯罪、悪徳警官の横行が問題になっている。ラジオではエルヴィス・プレスリーリッキー・ネルソンが人気[17]

もうひとりのおともだちがボスを務めるストリートギャングである「ブラックブラッド団」、略して「ブラブラ団」が町のあちこちにいる。

ライブハウス
ロックンロールミュージシャンが経営するライブハウス。ブラブラ団の溜まり場でもある。ここで客の女性に勧められるがままに奢られたビールを飲むと一行は警察に補導され、主人公が武器を没収される。
展望台
港にある展望台。屋上から見える島には研究所があり、研究員達はいちごとうふを欲しがっている。

マジカント : Magicant[編集]

クイーン・マリーが統治する幻想の異世界。一面にピンク色の大地が広がる。防具が買える唯一の場所。

地下大河 / Underground
マジカントの地下に広がる大河。ドラゴンや忘れられた男がいる。元の世界への出口がある。
クイーンマリーの泉 Queen Mary's Castle
テレパシーを使うとおじいさんが出てくる。GBA版では、銀行に預けてあるお金を引き出すこともできる。
フライングマンの家 / Flying man's house
フライングマンの住む家。

ホーリーローリーマウンテン : Holy Loly Mountain / Mount Itoi[編集]

バレンタインの東にそびえ立つ山。標高1,013メートル[18]。頂上までの道のりは長く、強い敵が出現する。糸井重里によるとこのホーリーローリーマウンテンはエンカウント調整を省いたという。

洞窟 / Cave
ホーリーローリーマウンテンにつながる洞窟。
山小屋 / Mountain hut
中腹にある山小屋。無料での回復やセーブができる。
工場 / Factory
中腹の湖底にある工場。ここにはイヴがいる。
断崖 / Cliff
山頂が近い断崖絶壁。あちこちで行方不明になっていた人たちがカプセルに閉じこめられている。
山頂 / Summit
「XX」と刻まれた石碑がある。その後ろには岩でふさがれた洞窟があり、マザーシップが停泊している。

パラダイス・エクスプレス : Paradise Express[編集]

大陸横断鉄道の支線。1845年設立。当初はレインディア - ハロウィン間のみであったが、延長の結果1935年までに現在の姿となった。自動車が普及した現在も沿線の住民に愛用されている。全長81.3マイル(およそ130キロメートル)。車両は2両編成の気動車[19]

登場人物[編集]

プレイヤーキャラクター[編集]

主人公 / ぼく
本作の主人公。赤い帽子をかぶり、縞模様の服を着た少年。主な武器はバット。血液型はA型。
母親のキャロルと2人の妹ミミー&ミニー、犬のミックと共に暮らしていたが、ポルターガイスト現象をきっかけに旅に出る。
補助系のPSIを多数使用でき、攻撃、回復、PSI補助等全ての役割をバランスよくこなせる。
喘息持ちで、戦闘時に敵のある特殊攻撃を受けると発作が起こることがある。発作中は一切の行動が取れなくなる。
大の野球好き。守備は右翼手サンフランシスコ・ジャイアンツのファンであり、読売ジャイアンツとは兄弟チームだと思っている。またメジャーリーグベースボールの観戦でたまたま隣の席になったシゲオ・ナガシマからもらったサインボールを宝物にしている[20]
シリーズ2作目の『MOTHER2』の主人公「ネス」と容姿が似ているが、血縁等の関係は特に無い。
主人公の名前は小説版ではケン、ゲームブック版ではダグラス、大乱闘スマッシュブラザーズXではにんてん。にんてんの名前は発売元である任天堂に由来する。これは当時のRPGの攻略本等では主人公の名前を発売元の名前にするのが通例だったため。
おんなのこ(デフォルト名:アナ / Anna (Ana))
スノーマンの教会に住む少女。金髪でピンク色の可愛らしい服を着ている。主な武器はフライパン。血液型はB型。
とある理由から現在父親と2人で暮らしている。教会の娘だが、父親も引き止めることなく見送ってくれる。
最初は非常にひ弱だが、攻撃系をはじめ、回復や蘇生、補助といった多くのPSIを使える。
一度仲間に加わると抜けることはないが、仲間にせずにゲームをクリアすることもできる。
幼い頃からピアノに親しんでいる。ボランティア活動の一環で使用済み切手を集めているほか、趣味として様々な封筒便箋をコレクションしている。また、日本のペンフレンドのヨシエが送ってくれたアキコ・ヤノの『ただいま』のレコードを宝物にしている[21]
また非常に心優しい性格でかつて学校の授業で蛙の解剖があった際、自身の力で蛙達を逃がしたことがあった。
おともだち(デフォルト名:ロイド / Loid (Lloyd))
サンクスギビングのティンクル小学校の生徒。銀髪でメガネを掛けている。主な武器は。血液型はAB型。
いろいろな物を開発できる天才児であるが、いじめられっこでもある。ひ弱で臆病な性格だが、ストーリーが進むにつれ徐々に成長していく。PSIは使えないが、彼にしか扱えない様々な特殊な武器やアイテムを使いこなすことができる。
仲間にしないとストーリーを進めることができない。テディが仲間になると、交代という形で一時仲間から抜ける。テディが抜けると再び仲間になって復帰する。
3歳のときに相対性理論の本を見て以来、自分をアインシュタインの生まれ変わりだと確信している。父は趣味も行動も波長の合うよき理解者。顕微鏡を覗いたまま寝てしまうことも多く、睡眠時間は3時間ほど。科学的根拠のないものを認めないが、スーパーマンだけは例外で、クラーク・ケントが普段は冴えない「フリ」をしていることにシンパシーを感じている[22]。また「シムシティ」などのパソコンゲームも趣味である。
もうひとりのおともだち(デフォルト名:テディ / Teddy)
バレンタインに住むサングラスをかけた不良少年で、「ブラックブラッド団(ブラブラ団)」のボス。
主な武器はナイフ。得意技は右フック。
ホーリーローリーマウンテンの化け物に両親が殺されてから無茶な喧嘩をふっかける等荒れた生活を送るようになった。
そのトラウマから、今もホーリーローリーマウンテンを目にするのを嫌う。
少年時代から警察の世話になっていて、3人と会ったときにはブラブラ団のボスにまで登りつめていた。荒々しい性格で暴力的な印象が強いが、他人思いの優しい一面もある。歌が好きで、ロカビリーナンバーをよく聴く。
PSIは使えないが、スピードの速さと直接攻撃が強力なため戦闘能力はかなり高い。しかし仲間として同行する期間は短く、とあるイベントで重傷を負い戦線離脱するが、北米版(及びGBA版)のエンディングでは全快してライブハウスのトップシンガーとして活躍する姿が見られる。
仲間に加わるとロイドは一時的に抜ける。そのため、FC版なら、ホーリーローリーマウンテンにある小屋のイベントを無視すればロイドなしでゲームをクリアすることも出来る。しかし、GBA版では、ロイドがいないと、他の3人だけでは湖のボートを誰も動かすことができず、小屋から先のエリアへ行くことが不可能になるように変更されているため、テディをラスボス戦へ連れて行くには、テディを仲間にする前にイヴからメロディを回収する必要がある。:ちなみに本名は「テディざえもん」らしい(あくまでも、バレンタインの住人が話すウワサなので、本当かどうかは不明)。
小説版ではジョーという名前になっているが、設定は異なる。
ブラブラ団の構成員である日系人のコヤノから送られた、E.YAZAWAの自叙伝『成り上がり』を愛読する。なおこの本のインタビュアーは糸井重里である。人の好意を無下にできない性格でもあり、対立するギャンググループ「ジェットリザード団」との抗争で勝利を収めた際、忠誠の証として送られたイグアナを渋々ながら飼っている[23]

サブキャラクター[編集]

ピッピ / Pippi
主人公の隣家に住む少女。序盤で行方不明となり探すことが目的となる。赤髪。年齢は7歳。
彼女自身少しの間共に戦うことができる。ステータスの成長は非常に良い。終盤で再会する。
キャロル / Carol
主人公の母親。
冒険に出る主人公たちを見守ってくれていて、家に帰ると主人公の好きな物を作ってくれる。
ミミー&ミニー / Mimmy & Minny (Mimmie & Minnie)
主人公の妹たち。
双子であるゆえに容姿が似ていて間違えやすく、本人たちもそれを気にしている。
パパ / Papa
主人公の父親。電話することで話ができる。
単身赴任中で家にはいないが、主人公の銀行口座にお金を振り込んでくれる。鍵をどこに隠したかを忘れるなど、意外に間の抜けた一面がある。
ゲームを数時間連続でプレイしていると突然パパから「ゲームを始めてから長い時間が経ったが、少し休憩してみてはどうかね?」と電話がかかってくる。
海外版・リメイク版のエンディングの最後に、後姿で登場している。
ミック / Mick
主人公宅の飼い犬。地下室のカギを持っている。
二本足で立って歩ける事と、スヌーピーよりハンサム(と思っている)なことが自慢。ちなみに小学館刊「MOTHER攻略ガイドブック」内の糸井重里Q&Aによると、名前の由来はママの初恋の相手らしい。
しゃべるサボテン / Talking cactus
アドベント砂漠にいる顔の付いたサボテン。
ドラゴン / Dragon
地下大河にいるドラゴン。
深い眠りについており、強い者の気配を感じると目覚める。6つ目のメロディーが書かれた楽譜を守っている。
忘れられた男 Forgotten Man
地下大河の出口にいる男。おれのことは忘れろという問いに答えると……
ガリクソン Garrickson
イースターに住む赤ん坊。テレパシーをすると、主人公、女の子にテレポーテーションを教えてもらえる。ちなみに、ガリクソンの家の女の子は、帽子を取った状態の女の子と同じ姿。
おともだちの父親 Friend's Father
湿地帯の別荘のゴミ箱に隠れている。彼に話しかけるとプレイヤーの名前を入力するように言われる。プレイヤー名は何度でも入れ直すことが可能。
おんなのこの父親
スノーマンの町外れの教会で神父をしている。おんなのこが同行するようになると無料で泊めてくれるが、妻がさらわれ娘が旅立つ事になっても「あなたたちは必ず勝利する」と励まし、町の人たちのために単身残る事を決意したりと達観した性格でもある。
フライングマン Flying Man
マジカントに住んでいる5人兄弟。話し掛けると1人が仲間になり、敵の攻撃を一身に引き受ける。ウィンドウに彼のパラメータが表示されることは無いため、HPの回復はできない。ある程度ダメージを受けると倒れ、その後彼らの住む家に戻ると墓が建てられている。5人全員が倒れると、二度と仲間にすることは出来ない。墓碑には5人全員違う言葉が刻まれている。なお、ファミコン版では墓のグラフィックは十字架を模したデザインだったが、「MOTHER1+2」では石で出来た墓のグラフィックに差し替えられている。
マジカントの外へは連れていくことができない。仲間になっている状態でマジカントの出口から出るといなくなり、彼らの家に戻るといつの間にか帰ってきている。仲間になっている状態でマジカントからテレポーテーションで別の場所に移動した場合、倒れたことになり、墓が出来ている。

キーキャラクター[編集]

ジョージ / George
主人公の父方の曾祖父。すでに他界している。
1900年代の初め、妻のマリアと一緒に行方不明になった。しかし、2年後に彼だけが戻ってきて、その後PSIなどの怪しい研究をするようになる。これがマザーズデイ住民のあいだにさまざまな噂を呼ぶが、彼の死後はその噂も立ち消えた。彼の遺した研究の成果は、時代を超えて主人公たちを助けることとなる。
マリア / Maria
主人公の父方の曾祖母。同じくすでに亡くなっているといわれている。
絵とピアノとパッチワークを得意とし、チャリティー活動に熱心な良妻であった[24]
夫と一緒に1900年代の初めに行方不明になり、その後ジョージは帰ってきたものの、彼女だけは帰ってくることはなかった。
しかし彼女の思いはなおも生き続け、曾孫の主人公たちを助けることになる。
クイーン・マリー / Queen Mary
マジカントの女王。容貌は主人公に似ている。大切なことが思い出せないらしく、体の具合が悪い。
イヴ / Eve
長身の赤いボディのロボット。製作者のジョージを「父」と呼ぶ。
ホーリーローリーマウンテンの湖の底の工場で長い間主人公を待ち続け、主人公達を守るために再び起動する。一定の区間でのみ仲間になり、その強力な戦闘力で終盤の助け舟となるが、その宿命がゆえに悲しい最期を迎えることになる。
ギーグ / Gyiyg / Giegue (Giygas)
地球征服を企む宇宙人。人間型の宇宙人であり、細長い体躯に尻尾をもつ。液体を満たした球状カプセルに入っている。冷静で理知的な振る舞いを見せるが、地球人を「ムシケラ」としか見ていない。
とてつもなく高い戦闘力を持ち、正体不明の超能力攻撃を繰り出す。ありとあらゆる武器・PSIをもってしても勝つことはできない。しかし、幼い頃に覚えていたあるものが弱点。

スタッフ[編集]

  • エグゼクティブ・プロデューサー:山内溥
  • プロデューサー:宮本茂
  • ディレクション:糸井重里
  • ゲームデザイン:糸井重里、久礼深雪
  • 音楽プロデュース:大森昭男、上村律夫
  • 音楽:鈴木慶一田中宏和
  • キャラクター・デザイン:南伸坊石井達矢
  • フィギュア造形:トットリ
  • プログラム:KAZUYA NAKATANI、TAKAYUKI ONODERA、MOTOO YASUMA

関連商品[編集]

songs of instrumental
バンドSAKEROCKの2ndアルバム。エイトメロディーズのカバー曲を彼らが制作し、収録した。
  1. インストバンドの唄
  2. ラディカル・ホリデー
  3. 青葉コック
  4. ちかく
  5. エイト・メロディーズ
  6. スーダラ節
  7. 桜の花子
  8. ドゥエルメ・ドゥエルメ・ネグリート
  9. トロピカル道中
  10. 木陰
  11. インストバンド
  12. 待ちぼうけ
  13. 信長
MOTHER オリジナル・サウンド・トラック
1989年8月21日発売されたサウンドトラックCBS ソニー廃盤
ゲームで使用された主要曲がそのまま収録されてはおらず、歌詞を付けた上でフルアレンジされたもの(一部の曲は歌詞なし)が10曲収録されている。そして最終トラックに、ゲーム中で使用されたBGMをストーリー展開に沿った形で編集・アレンジされた物が"THE WORLD OF MOTHER"として約16分に渡って入っている。
発売から数年間ではあったが、収録曲のうち「Pollyanna (I Believe In You)」、「Bein' Friends」、「Snow Man」がCMや番組BGMとして度々使用された他、メインテーマ「Eight Melodies」は教育出版発行の平成4年度小学校6年音楽の教科書に、合奏曲用楽譜として掲載された。これは楽譜のみで、ゲームに関する内容や歌詞の記載は一切無い。
2004年2月18日、デジタル・リマスタリング版がソニーからリリースされた。「THE WORLD OF MOTHER」の内容が一部変更、追加されているほか、続編のテーマ曲「smile and tears」のデモバージョンが入っている仕様変更が行われている。
マザー百科
本作の公式ガイドブック。小学館から発売。ゲームの攻略方法を重視した、いわゆる攻略本ではなく、町や人物を写真等で解説し、ゲームの世界観をさらに広げる様な内容になっている。旅行本さながらの装丁でファンから愛用されている。
1ページを割いた「ZIGEN SLIP」の欄には橋本治いとうせいこうホイチョイプロダクション中沢新一宮本茂毛利公信らが、小欄には鴻上尚史竹田青嗣井上陽水、久美沙織、天野祐吉井崎脩五郎すぎやまこういち南伸坊らがそれぞれ寄稿している。
アイテム造形はカナイヒロミ、PSIシンボルマークデザインはタナカノリユキ、モンスター造形はトットリ君がそれぞれ担当した。
編集チーフは、義江邦夫。執筆陣として、同じく義江邦夫、石井基博、戸田昭吾がクレジットされている。
2003年6月20日、『MOTHER1+2』発売と同時に復刻版がリリースされた。
MOTHER―The Original Story
久美沙織によって小説化されている(新潮文庫より刊行)。おんなのこ(アナ)の視点を中心に進む冒険物語。
キャラクター名にデフォルトネームの一部を使うなど基本設定はゲームと共通しているものの、原作から大幅に設定が書き換えられ、結末も違っている。あとがきによれば、ゲーム完成前のROMのプレイと初期設定資料集を元に書かれているとのことである。
マザー攻略マップ (サラブレッド・ブックス―裏ワザ大全集 (541)
二見書房 (1989/10),550円

大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ[編集]

本作で使われたBGM「Eight Melodies」「Bein' Friends」「POLLYANNA (I BELIEVE IN YOU)」が『大乱闘スマッシュブラザーズDX』・『大乱闘スマッシュブラザーズX』のステージ「オネット」「フォー・サイド」に使われている。なおこのステージは本作には登場しないが、BGMは全て本作のものが使われている。 また、「X」には主人公のシールが登場する(表示名は「にんてん」)

脚注[編集]

  1. ^ 一倉広告製作所 [1]に記載。
  2. ^ 『1』では正確に言うとレベルではなく経験知の量が一定以上に達することで新しくPSIを覚える
  3. ^ サンタクロース駅 - イースター間はストーリーを進めても乗車可能にはならない。
  4. ^ 『百科』p.30
  5. ^ 『百科』p.40
  6. ^ 『百科』p.38
  7. ^ 『百科』p.42
  8. ^ 『百科』p.152
  9. ^ 『百科』p.54
  10. ^ 『百科』pp.56 - 57
  11. ^ 『百科』p.59
  12. ^ 『百科』p.60
  13. ^ 『百科』p.72 - 74
  14. ^ 『百科』pp.74 - 75
  15. ^ 『百科』p.80
  16. ^ 『百科』pp.91 - 92
  17. ^ 『百科』pp.93 - 94
  18. ^ 『百科』p.100
  19. ^ 『百科』p.66
  20. ^ 『百科』pp.18 - 19
  21. ^ 『百科』pp.22 - 23
  22. ^ 『百科』pp.20 - 21
  23. ^ 『百科』pp.24 - 25
  24. ^ 『百科』pp.12 - 17

出典[編集]

外部リンク[編集]

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