オレンジジュース

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オレンジジュース

オレンジジュースは、オレンジ果実搾るなどして得られる果汁飲料(ジュース)である。

日本では、農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(通称JAS法)の通達により、オレンジと定められた添加物のみが配合された飲料と定められている。そのため、温州みかん100%のジュースは、JAS法における表示は「うんしゅうみかんジュース」、温州みかん果汁とオレンジ果汁を混合した果汁100%ジュースは、同じく「ミックス果汁ジュース」と表示することとなっている。果汁100%でなければ、オレンジの断面を印刷したパッケージを使用してはいけないと定められている。本稿ではこれらのジュースのほか、オレンジ果汁を混合した「果汁入り飲料」や「清涼飲料水」についても記す。

概要[編集]

オレンジジュースはオレンジを搾って作られる液体で、主に飲料として用いられるが、このほかにも料理製菓)の材料として使われることもあり、また清涼飲料水の風味付けなどにも用いられる。オレンジ1個からはおおよそ90グラムのオレンジジュースが得られ、オレンジ固有の香りや風味(酸味甘みを主として、苦味などを含む)および色(オレンジ色)をもつ。

オレンジに含まれる栄養素を含み、ビタミンC食物繊維が豊富とされ、朝食の補助メニューとしてやおやつにおける飲料、あるいは単に飲み物として喉を潤すなどする際に、これら栄養素の摂取を期待して飲まれる。なおビタミンC含有量に関しては製法や保存状況によっても異なる。

濃縮オレンジジュース[編集]

オレンジジュースは単に果実としてのオレンジを搾ることで作られるわけだが、これはオレンジそのものよりも保存性がよく、こと濃縮されたものは液体コンテナに詰められ、貿易用の物資として世界規模で流通しており、先物取引の市場でもオレンジジュース(FCOJ:冷凍濃縮オレンジジュース)は一定規模で扱われる商品である。

FCOJは果汁を凍結させ、その過程で結晶が不純物としてオレンジの水以外の成分を残して凍結する性質を利用したり、フリーズドライの要領で水分を90%以上取り除いたもので、見た目はオレンジ色のワックスに似た高い粘性を持つ液体である。このように濃縮してできた液体を密閉容器に収めるなど酸素を遮断しながら冷蔵保存することで長期間の保存や輸送に耐える。古くは加熱によって水分を蒸発させたりもしたようだが、加熱濃縮では風味や栄養価が劣るため、今日では風味も栄養価も良い冷凍濃縮が主流である。

今日コンビニエンスストアスーパーマーケットの店頭で紙パックペットボトルなどに充填され販売されているものは、おおむねこのFCOJを濃縮還元したオレンジジュース(FCOJに水を加えて一定濃度に戻したもの)である。これら濃縮還元オレンジジュースは、FCOJが工業単位で生産されることから小売単価も安く、一般にビタミンCの簡便安価な供給源として親しまれている。

愛知県豊橋市三河港に、日本最大級のジュース専用ターミナル「日本ジュース・ターミナル(NJT)」があり、ブラジルから専用タンカーで運ばれてきた濃縮オレンジジュースの受入れ、冷蔵保管、タンク間移送、在庫管理、品質管理、ブレンド、 形態別充填作業及び全国各地の飲料メーカー、ボトラー、パッカーへの出荷を行っている。

原産国[編集]

オレンジ果汁の原産国はブラジルが最多で次いでアメリカが続く[要出典]

2000年代からの原油価格上昇に伴い、ブラジルなど主要生産国では、高価取引が期待されるバイオディーゼルに適した作物への転作が急ピッチで進み、オレンジ生産量が減少して価格が上昇している[要出典]。この価格上昇に関しては、日本では2007年5月に飲料メーカー各社が一斉にオレンジジュース値上げに踏み切った。ただしこれは米国フロリダ州が2005年にハリケーン・カトリーナの被害に見舞われオレンジの生産が落ちていたことも関連しており、1割程度の値上げとなった。なお2007年度末には被災地域の回復にも伴いFCOJ市場価格が落ち着きを見せ、一般に販売されるオレンジジュースの価格も、一部では値上げ前の水準に近づいている。

歴史[編集]

  • かつてオレンジは、日本のオレンジ・みかん農家を保護する名目で関税が高く、輸入量も制限されていた。そのため、飲料としてのオレンジジュースは高級品で、オレンジ果汁を10%~30%程度配合したバヤリースオレンジ、HI-Cオレンジ、プラッシーなどの果汁入り飲料が主流だった。その中、数少ない果汁100%ジュースとしてポンジュースなどが販売されていた。
  • オレンジ100%ジュースは、酸っぱく飲みづらいとの指摘もあり、配合物を工夫した高級オレンジ果汁入り飲料として、KIRINハイバー70が登場した。
  • 1986年4月に、オレンジの輸入が事実上自由化された。メーカーブランド商品のほか、ダイエージャスコ(当時)などが、プライベートブランド商品として、1リットルの紙パック入りオレンジジュースを手ごろな値段で販売し、オレンジ果汁系飲料は徐々に100%ジュースが主流となっていく。
    • 日本のコカ・コーラ社の自動販売機でもミニッツメイドブランドの100%オレンジジュースがラインアップに加わる一方、オレンジ果汁入り飲料は飲みやすさを工夫し栄養面でも配慮したQooが発売され、本物志向と飲みやすさ重視双方の需要を満たす補完関係となっている。
    • ポンジュースは価格競争で厳しい状態に置かれたが、オレンジと温州みかん果汁をブレンドしたり、容器をペットボトルにするなど、差別化を計りつつ価格競争力をつけ、全国のコンビニエンスストアで取り扱われるメジャー商品に成長している。また、温州みかん100%のジュースを開発、販売している。
    • オレンジ果汁入り飲料の一部は、格安飲料として、ディスカウントストアや格安自動販売機などの主力商品として新たなマーケットを開拓している。

主な現行のオレンジジュース製品[編集]

飲食店や喫茶店におけるオレンジジュース[編集]

  • ソーダ・ファウンテン装置向けの濃縮果汁シロップが業務用に提供されており、水でシロップを割り、オレンジジュースやオレンジ果汁入り飲料を提供している。
  • その場でオレンジをジューサーで絞り提供する店舗もある。その場合、特に「フレッシュジュース」とメニューに記されていることが多い。

オレンジジュースとカクテル[編集]

カクテルには、しばしば柑橘系の果実が用いられる。オレンジも例外ではなく、しばしばその果汁(オレンジジュース)は材料(香り付けの役割もある)として使用され、オレンジジュースの独特の酸味甘み、また柑橘類の特徴的な香りを生かしたレシピが見られる。(なお、果皮果肉は、主に装飾や香り付けに利用される。)

カクテルに加える場合は、絞りたての果汁(いわゆるフレッシュジュース)を使う場合もあれば、工業単位で大量生産されているため安価な濃縮還元オレンジジュースが使われる場合もある。ただし、基本的に濃縮還元のものを含めて、オレンジジュースは果汁100%のものを用いる。カクテルには砂糖も使用されるため、甘味料などが添加されていてはあまり意味がない。と言うのも酒が使用される通常のカクテルの場合、オレンジジュースは副材料の扱いであり、あくまで脇役ではあるものの、カクテルにした以上、使用した全ての材料の風味が活きないと意味がないからである。このため、基本的にはフレッシュジュースの使用が推奨される。

オレンジと付かないカクテルの例[編集]

オレンジジュースが使用されたカクテルには、「オレンジ・**」と呼ばれるものが複数存在する。オレンジ・ブロッサムオレンジ・フィズなどがその例である。 また、何らかの酒をオレンジジュースで割ったものは「(酒の名前)・オレンジ」と呼ばれる場合が複数存在する。カシス・オレンジカンパリ・オレンジなどがその例である。 もちろん名称に「オレンジ」と付かないカクテルも存在するので、以下にその例を記載する。

や・ら・わ

ノンアルコールカクテルについて[編集]

オレンジジュースは、バーなどで雰囲気を壊さないためなどに飲まれるノンアルコールカクテルにも用いられる。以下にその例を挙げる。

工業的に作られるカクテル[編集]

焼酎をオレンジジュースで割ったチューハイもみられる。

まとめ[編集]

以上のように、オレンジジュースは様々なカクテルに使用されている。酒類にオレンジジュースを加えることは様々に試され、また飲用されているのである。

なお、副材料としてオレンジジュースを単独で用いる例だけはなく、他の果実の果汁と混合して用いられることもある。

オレンジジュースの健康影響[編集]

果汁100%のオレンジジュースは、クエン酸の腸内への刺激が強いため、人によっては下痢を引き起こすことがある。

脚注・参考文献[編集]