晩白柚

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晩白柚
Banpeiyu01.jpg
晩白柚
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ムクロジ目 Sapindales
: ミカン科 Rutaceae
: ミカン属 Citrus
学名
Citrus grandis,Citrus maxima
和名
晩白柚(バンペイユ)

晩白柚(ばんぺいゆ)は、柑橘類の一つで、ザボンの一品種である。名前は、晩生(晩)、果肉が白っぽいこと(白)、中国語で「丸い柑橘」を意味する柚に由来する。

概要[編集]

ザボン類は柑橘類の中でも果実が巨大でが厚く、晩白柚は特にこれが著しい。直径25センチメートルになるものも珍しくない。直径20センチメートルで重さは2キログラム程度ある[1]

香りが良く、鼻を近づけると、やんわりとした甘酸っぱい香りがする。果汁は少ないが果肉はサクサクとした歯ざわりで、よく熟したものは甘みと酸味のバランスに優れる。晩白柚は保存性が高く、皮が柔らかくなり、食べ頃になるまで1か月間ほど置いておくことができる。フルーツとしては高級品であり、香港への輸出も行われている。収穫後にビニールハウスで日光に1週間程度当てて、果皮が鮮やかな黄色になってから出荷する農家もある。原産地はマレー半島で、日本では熊本県八代地方(八代市と隣接する氷川町)の名産となっている[1]

日本には1920年に、植物学者の島田弥市が、現在のベトナムの船上で食べた柑橘があまりにも美味しかったため、サイゴンの植物園から株を分けてもらい伝わった。しかし、当時は栽培法がわからず普及には至らなかった。

1930年台湾から鹿児島県果樹試験場に白柚(ぺいゆ)の株が導入され、最適産地の熊本県八代地方に根付いた。品種改良が行われた結果、現在は八代市の特産品となっている。

2005年に八代市の農家で収穫された晩白柚が[2]2015年には熊本県立八代農業高等学校園芸科学科で収穫された晩白柚が[3]、世界で最も重量が重いザボン類としてギネス世界記録に認定された。

日本における2010年の収穫量は971トンであり、その97%は熊本県で生産されている[4]

利用[編集]

果肉を直接食用にするのが一般的である。果肉や果汁をゼリージャム等に加工し、土産品とすることも行われている。厚い皮は、他のザボン類同様砂糖で煮てザボン漬けマーマレード状)にすることができる。ピザなどの洋食やカクテルなどの材料にも使われる。露地物は1月中旬頃から出荷されるが、お歳暮の時期に間に合うようハウス物は12月上旬あたりから出荷される。

八代市の日奈久温泉では、温泉風呂に入れる旅館もある[1]

脚注・出典[編集]

  1. ^ a b c 【仰天ゴハン】晩白柚(熊本県八代地方)世界にアタック 重量級ザボン『読売新聞』朝刊2019年1月27日(別刷り「よみほっと」1面)。
  2. ^ ジャンボ晩白柚ギネス認証! - 八代市公式サイト
  3. ^ 八代農業高校で育った晩白柚がギネス記録に認定 - 八代市公式サイト
  4. ^ 農林水産省特産果樹生産動態等調査2013年7月23日閲覧