コンテンツにスキップ

バイーアオレンジ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バイーアオレンジ

バイーアオレンジ: Laranja-da-Bahia)は柑橘類の内ミカン属に分類されるオレンジの一種である。別名としてポルトガル語でラランジャ・デ・ウンビーゴ(laranja-de-umbigo、へそのあるオレンジの意で、ネーブルオレンジと同義)とも呼ばれる事からバイーアネーブルとも呼ばれる。

特徴

[編集]
左が本種、右は温州ミカン

この品種の名称は主に栽培されているバイーアにちなむ。本種は種子がなく果皮はオレンジ色が強くやや厚みがあるものの 、剥くのは容易で、砂瓤は明るいオレンジ色である[1][2]。オレンジとしては大型で、果頂部にネーブルオレンジと同様の突起があり、そのためラランジャ・デ・ウンビーゴと呼ばれる[3]。この"へそ"の部分は実際には双子のオレンジというべきもので、完全に成長しきれなかったものである[4]

成木一本当たり150~250kgの果実が収穫でき、収穫期は4月から6月で、ピークは5月である[2]

主にサラダ等生食に用いられる[1]

歴史

[編集]

本種は1800年頃にバイーア周辺で自然の突然変異で発生し[2]、原種はセレッタオレンジだとされている[1]

ブラジル国外の米国カリフォルニア州リバーサイド等でも栽培されており、そのため世界的にはワシントンネーブルと呼ばれる[2]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c Quais são as diferenças entre os tipos de laranja?”. Mundo Estranho. 2017年10月4日閲覧。
  2. ^ a b c d Eduardo Henrique da Silva Figueiredo Matos (2007年7月). “Dossiê Técnico - Cultivo da Laranja”. Centro de Apoio ao Desenvolvimento Tecnológico da Universidade de Brasília. 2013年5月15日閲覧。
  3. ^ Laranja”. 2017年10月4日閲覧。
  4. ^ Who Put The Navel In Navel Oranges?”. National Public Radio (2009年4月18日). 2013年5月21日閲覧。

関連項目

[編集]