グレープフルーツジュース

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グレープフルーツジュース
スライスされたピンクグレープフルーツ。

グレープフルーツジュースは、グレープフルーツ果実搾るなどして得られる、果汁飲料(ジュース)である。

グレープフルーツジュースはビタミンCが豊富でぴりっとした甘さからとても酸っぱいものもある。様々な種類があり、ホワイトグレープフルーツやピンクグレープフルーツ、ルビーレッドグレープフルーツなどがある[1][2]。なお、そのまま飲用される他にも、例えばスプモーニソルティ・ドッグチャイナ・ブルーなどのように、カクテルの材料として使われる例もある。

薬物相互作用[編集]

グレープフルーツジュースやグレープフルーツには、シトクロムP450スーパーファミリーを構成する分子種の1つであるCYP3A4を阻害することが知られている。多種多様な薬物の代謝に影響を与え、生物学的利用能を増大させる。例えば、アステミゾールやテルフェナジンなどでは致命的な相互作用を起こしたため、市場撤退の一因となった。

研究は積み重ねられているが、2010年時点で、医師や薬剤師に正確な情報が提供されていなかったり、添付文書に最新の見識が反映されていなかったりする[3]。阻害様式は、主に小腸のCYP3A4において、CYP3A4に直接結合して不可逆的に阻害するため、その阻害作用は3~4日続き、同時に摂取することを禁止するのではなくグレープフルーツジュースの摂取自体を禁止する必要がある[3]

ある薬剤では、同時に摂取した場合に最高血中濃度は約3倍、5日間グレーププフルーツジュースを定期的に飲んだ後では約5倍である[3]。また異なる薬剤間での血中濃度の高まり方は一律ではなく、大きく異なる[3]

CYP3A4によって代謝される薬剤の種類として、マクロライド系抗生物質オピオイドカルシウム拮抗剤、多くのベンゾジアゼピン、一部の抗うつ薬抗精神病薬など、他にも多様である。

影響を受ける薬物として、以下のものが挙げられる。

オキシコドンジアゼパムアルプラゾラムロラゼパムロフラゼプ酸エチルミダゾラムトリアゾラムクアゼパム[4]カルバマゼピン(テグレトール)、シクロスポリンデキストロメトルファン、フェロジピン、ケタミンシルデナフィル(バイアグラ)、いくつかの種類の抗ヒスタミン薬(アステミゾール、テルフェナジンなど)、ワルファリンリドカインシルデナフィルタダラフィルなどこれらは、すべての列挙ではなく一部である。

出典[編集]

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  1. ^ The World's Healthiest Foods; Grapefruit. The George Mateljan Foundation. Article
  2. ^ Fellers PJ, Nikdel S, Lee HS (August 1990). “Nutrient content and nutrition labeling of several processed Florida citrus juice products”. Journal of the American Dietetic Association 90 (8): 1079–84. PMID 2380455. 
  3. ^ a b c d 奥村勝彦・監修、大西憲明・編著 『一目でわかる医薬品と飲食物・サプリメントの相互作用とマネジメント』 フジメディカル出版、2010年、改訂版、15-18頁。ISBN 978-4-939048-44-9
  4. ^ Sugimoto K, Araki N, Ohmori M, et al. (2006). “Interaction between grapefruit juice and hypnotic drugs: comparison of triazolam and quazepam”. Eur. J. Clin. Pharmacol. 62 (3): 209–15. doi:10.1007/s00228-005-0071-1. PMID 16416305.