ホンダ・グレイス
ホンダ・グレイス GM4/5/6/9型 | |
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HYBRID EX フロント | |
リヤ | |
コクピット | |
概要 | |
製造国 | 日本 寄居町 |
販売期間 | 2014年 - |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドア セダン |
駆動方式 | FF/4WD |
パワートレイン | |
エンジン |
L15B型:1,496cc 直4 DOHC LEB型:1,496cc 直4 DOHC |
モーター |
H1型 交流同期電動機 (ハイブリッド車のみ) |
変速機 |
CVT(ガソリン車) 7速DCT (ハイブリッド車、「HYBRID EX」のみパドルシフト付) 5速マニュアル(教習車のみ) |
前 |
前:マクファーソン式 後(FF):車軸式 後(4WD):ド・ディオン式 |
後 |
前:マクファーソン式 後(FF):車軸式 後(4WD):ド・ディオン式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,600mm |
全長 | 4,440mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,475 - 1,500mm |
車両重量 | 1,110 - 1,270kg |
その他 | |
ハイブリッド方式 | パラレル式フルハイブリッド(SPORT HYBRID i-DCD) |
系譜 | |
先代 | ホンダ・インサイト(2代目) |
グレイス(GRACE)は、本田技研工業が製造・販売するセダンである。
概要
本車種は「コンパクトセダンの刷新」をコンセプトに掲げ、コンパクトカーが持つ燃費性能とアッパーミドルクラスセダンが持つ広い室内やスタイル・質感・走りを融合させた5ナンバーサイズのセダンである。
アジア向けに販売されている4代目シティとボディを共有しつつ、日本市場に導入された。4代目シティとは違い製造はフィットと同じ埼玉製作所・寄居工場で生産される。同じ5ナンバーサイズのハイブリッドカーだった2代目インサイトが同年4月をもって生産を終了しているため、事実上それによって空いたポジションを埋める役割も果たしている。なお、同社の日本市場向け5ナンバーサイズのノッチバックスタイルの4ドアセダンとしては2009年1月に販売を終了したフィットアリア以来5年11か月ぶり、かつその中でもハイブリッドカーに限定すればES9型シビックハイブリッド[1]以来9年ぶりの投入となる。
なお、販売開始当初はハイブリッド専用車種として販売されていたが、2015年6月に事実上の廉価版となるガソリン仕様車、同年7月に教習車が追加発売された。
メカニズム
ハイブリッド車は2代目フィットハイブリッドやヴェゼルハイブリッドにも採用されているEV発進が可能な1モーターシステム「SPORT HYBRID i-DCD」を採用しており、JC08モード燃費で34.4km/L[2]の低燃費を実現している。また、IPU(インテリジェントパワーユニット)をコンパクト化し、床下に収納したことで、トランクルームはFF車で430L(4Lの床下スペースを含む、VDA方式による測定値)の大容量を実現するとともに、ハイブリッドカーでありながらトランクスルーを可能にした。
5ナンバーのハイブリッドセダンで初めてとなる4WD車も設定されており、軽量・コンパクト設計のビスカスカップリング式4WDシステムが採用されている。
ガソリン車は1.5L・直噴DOHC i-VTECエンジンであるL15B型を搭載。燃料を直接シリンダー内に噴射させることにより、高出力・高トルクとJC08モード燃費21.8km/L[3]の低燃費を両立。トランスミッションにはCVTを採用している(教習車のみ5速MTも用意)。
沿革
- 2013年11月25日 - 世界各国で展開するグローバルコンパクトシリーズのセダンモデルとして、4代目シティをインドで世界初披露[4]。
- 2014年10月31日 - ティザーサイトを公開し、発売日も発表される[5]。
- 2014年12月1日 - 公式発表し、同日より発売開始[6]。タイプ体系はHondaスマートキーシステム、パワースイッチ、LEDリアコンビネーションランプ、VSA、ヒルスタートアシスト機能などを装備したベーシック仕様「HYBRID DX」、LEDヘッドライト、クルーズコントロール、ソフトパッドパネル(助手席インストルメントパネル部)、スーパーUVカットフロントドアガラス、クロムメッキパーツ(アウター/インナードアハンドル、フロント&リアエアコンアウトレットノブ、パーキングブレーキノブ)、本革巻きステアリングホイールなどを装備したスタンダード仕様「HYBRID LX」、あんしんパッケージ(シティブレーキアクティブシステム、前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム)、フォグライト、アルミホイール(FF車は16インチ、4WD車は15インチ)、パドルシフト、遮音機能付ガラス(フロントウインドウ)などを装備した上級仕様「HYBRID EX」の3タイプが設定される。なお、「HYBRID EX」に標準装備されているあんしんパッケージは「HYBRID DX」・「HYBRID LX」にもメーカーオプションで装備可能である。
- 2015年6月19日 - ガソリン車「LX」を追加発売[7]。型式はFFがGM6、4WDがGM9となる。これにより、日本国内市場のフィット派生車種の全てがガソリン車とハイブリッド車の両方をラインナップすることとなった。装備内容はハイブリッド車のスタンダード仕様である「HYBRID LX」をベースに、車両接近通報装置、クルーズコントロール、LEDリアコンビネーションランプ(ストップランプ&テールランプ、導光チューブタイプ)、アンダーカバー(フラット+リアサスペンション)、HYBRIDエンブレム、プラチナ調クロームメッキ・フロントグリル(ブルークロームメッキバー)、電動サーボブレーキシステム、Sモードスイッチを非装備化し、ヘッドライトは「HYBRID DX」と同じマルチリフレクターハロゲン(マニュアルレベリング機構付)にグレードダウン(LEDヘッドライト(ロービーム、オートレベリング/オートライト機能付)はメーカーオプション設定)、メーター内ディスプレイはガソリン車専用に外気温や時計表示機能などを備えたインフォメーションディスプレイ&タコメーターに変更されるほか、ガソリン車専用装備としてドアの開錠や施錠に連動してドアミラーが自動開閉するオートリトラミラーを新たに装備した。ボディカラーは「LX」専用で「プレミアムクリスタルレッド・メタリック(オプションカラー)」が新たに設定された。
- 2015年7月16日 - 自動車教習所向けに教習車を発売[8]。適切な運転姿勢を身につけられるように、運転席ハイトアジャスターとテレスコピック&チルトステアリングを装備したほか、シートを長時間座っても疲れにく設計にし、教習指導員用補助ブレーキ&フットレストや教習指導員用4席パワーウインドウスイッチなど、教習車専用の装備を備えた(フルホイールキャップを省くなど、「LX」から一部の装備が非装備化されている)。パワートレインは「LX」と同じ1.5L直噴DOHC i-VTECエンジンのL15B型を採用しており、トランスミッションは「LX」同様CVTに加え、市販グレードには設定されていない5速MTも設定されている。なお、Honda車に教習車モデルが設定されたのは8代目シビック以来約5年ぶりとなり、5ナンバーに限れば3代目シビックフェリオ以来約10年ぶりとなった。
- 2015年9月17日 - ハイブリッド車を一部改良(翌9月18日販売開始)[9]。ガソリン車「LX」の専用装備だったオートリトラミラーをハイブリッド車全タイプにも標準装備したほか、「HYBRID LX」と「HYBRID EX」はリアワイドカメラ、オーディオリモートコントロールスイッチ、デジタルTV用プリントアンテナ<12セグ/ワンセグ>、専用ワイヤーハーネスで構成された「ナビ装着用スペシャルパッケージ」を標準装備した。ボディカラーは「ゴールドブラウン・メタリック(オプションカラー)」と「プレミアムディープロッソ・パール(オプションカラー、「HYBRID LX」・「HYBRID EX」専用色)」を廃止する替わりに、「LX」専用色だった「プレミアムクリスタルレッド・メタリック(オプションカラー)」を「HYBRID LX」・「HYBRID EX」にも拡大設定した(なお、ボディカラーが限定されている「HYBRID DX」についてはボディカラーの変更は無い)。
搭載エンジン
- L15B型
- LEB型
- エンジン種類:水冷直列4気筒横置き
- 弁機構:DOHC チェーン駆動 吸気2 排気2
- 排気量:1,496cc
- 内径×行程:73.0mm×89.4mm
- 圧縮比:13.5
- 最高出力:81kW(110PS)/6,000rpm
- 最大トルク:134N·m(13.7kgf·m)/5,000rpm
- 燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式(PGM-FI)
- 使用燃料種類:無鉛レギュラーガソリン
- 燃料タンク容量:40L
- H1型
車名の由来
英語で、「上品」・「上質」という意味。
注釈・出典
- ^ 3代目シビックフェリオをベースとしたハイブリッドカー。
- ^ 「HYBRID DX」・「HYBRID LX」のFF車の数値。「HYBRID EX」のFF車は31.4km/L、4WD車は全グレード29.4km/L
- ^ FF車の数値。4WD車は19.4km/L
- ^ 新型「City(シティ)」をインドで世界初公開 - Honda ニュースリリース 2013年11月26日(2014年12月1日閲覧)
- ^ 新型ハイブリッドセダン「GRACE(グレイス)」をホームページで先行公開 - Honda ニュースリリース 2014年10月31日(2014年12月1日閲覧)
- ^ 新型ハイブリッドセダン「GRACE(グレイス)」を発売 - Honda ニュースリリース 2014年12月1日
- ^ コンパクトセダン「GRACE(グレイス)」にガソリン車を追加し発売 - Honda ニュースリリース 2015年6月19日
- ^ コンパクトセダン「GRACE(グレイス)」に教習車を設定し発売 - Honda ニュースリリース 2015年7月16日
- ^ コンパクトセダン「GRACE(グレイス)」ハイブリッド車を一部改良し発売 - Honda ニュースリリース 2015年9月17日
関連項目
- ホンダ・シティ - 日本国外仕様の詳細
- ホンダ・フィット - ベース車
- ホンダ・シャトル - 兄弟車
- ホンダ・ヴェゼル - 同上
- ホンダ・フィットアリア - かつてホンダが生産していた5ナンバーサイズのセダン。初代フィットがベース。
- ホンダ・インサイト