ホンダ・グレイス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
ホンダ・シティ > ホンダ・グレイス
ホンダ・グレイス
ホンダ・グレイス ハイブリッド
GM4/5/6/9型
前期型 HYBRID EX フロント
(2014年12月 - 2017年7月)
Honda GRACE HYBRID EX (GM4) front.JPG
リヤ
Honda GRACE HYBRID EX (GM4) rear.JPG
コクピット
HONDA GRACE GM4 INT.jpg
製造国 日本の旗 日本 寄居町
販売期間 ハイブリッド車:2014年12月 -
ガソリン車:2015年6月 -
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドア セダン
エンジン L15B型:1,496cc 直4 DOHC
LEB型:1,496cc 直4 DOHC
駆動方式 FF/ビスカスカップリング式4WD
モーター H1型 交流同期電動機
(ハイブリッド車のみ)
変速機 CVT(ガソリン車)
7速DCT
(ハイブリッド車、「HYBRID EX」のみパドルシフト付)
5速マニュアル(教習車のみ)
サスペンション 前:マクファーソン式
後(FF):車軸式
後(4WD):ド・ディオン式
全長 4,440mm
全幅 1,695mm
全高 1,475 - 1,500mm
ホイールベース 2,600mm
車両重量 1,110 - 1,270kg
ハイブリッド方式 パラレル式フルハイブリッド(SPORT HYBRID i-DCD
別名 ホンダ・シティ(海外仕様4代目)
先代 ホンダ・インサイト(2代目)
※ただし8ヵ月間の空白期間あり
フィットアリア(ガソリン車)
※ただし約6年間の空白期間あり
-自動車のスペック表-

グレイスGRACE)は、本田技研工業が製造・販売するセダンである。

概要[編集]

本車種は「コンパクトセダンの刷新」をコンセプトに掲げ、コンパクトカーが持つ燃費性能とアッパーミドルクラスセダンが持つ広い室内やスタイル・質感・走りを融合させた5ナンバーサイズのセダンである。

アジアオセアニア向けに販売されている4代目シティとボディを共有しつつ、日本市場に導入された。4代目シティとは違い製造はフィットと同じ埼玉製作所・寄居工場で生産される。同じ5ナンバーサイズのハイブリッドカーだった2代目インサイトが同年4月をもって生産を終了しているため、事実上それによって空いたポジションを埋める役割も果たしている。なお、同社の日本市場向け5ナンバーサイズのノッチバックスタイルの4ドアセダンとしては2009年1月に販売を終了したフィットアリア以来5年11か月ぶり、かつその中でもハイブリッドカーに限定すればES9型シビックハイブリッド[1]以来9年ぶりの投入となる。

なお、販売開始当初はハイブリッド専用車種として販売されていたが、2015年6月に事実上の廉価版となるガソリン仕様車、同年7月に教習車が追加発売された。

パワートレーン[編集]

ハイブリッド車は2代目フィットハイブリッドヴェゼルハイブリッドにも採用されているEV発進が可能な1モーターシステム「SPORT HYBRID i-DCD」を採用しており、JC08モード燃費で34.4km/L[2]の低燃費を実現している。また、IPU(インテリジェントパワーユニット)をコンパクト化し、床下に収納したことで、トランクルームはFF車で430L(4Lの床下スペースを含む、VDA方式による測定値)の大容量を実現するとともに、ハイブリッドカーでありながらトランクスルーを可能にした。 ガソリン車は1.5L・直噴DOHC i-VTECエンジンであるL15B型を搭載。燃料を直接シリンダー内に噴射させることにより、高出力・高トルクとJC08モード燃費21.8km/L[3]の低燃費を両立。トランスミッションにはCVTを採用している(教習車のみ5速MTも用意)。

4輪駆動システム[編集]

5ナンバーのハイブリッドセダンで初めてとなる4WD車も設定されており、軽量・コンパクト設計のビスカスカップリング式4WDシステムが採用されている。

沿革[編集]

  • 2013年11月25日 - 世界各国で展開するグローバルコンパクトシリーズのセダンモデルとして、4代目シティをインドで世界初披露[4]
  • 2014年
    タイプ体系はHondaスマートキーシステム、パワースイッチ、LEDリアコンビネーションランプ、VSAヒルスタートアシスト機能などを装備したベーシック仕様「HYBRID DX」、LEDヘッドライト、クルーズコントロールソフトパッドパネル(助手席インストルメントパネル部)、スーパーUVカットフロントドアガラス、クロムメッキパーツ(アウター/インナードアハンドル、フロント&リアエアコンアウトレットノブ、パーキングブレーキノブ)、本革巻きステアリングホイールなどを装備したスタンダード仕様「HYBRID LX」、あんしんパッケージ(シティブレーキアクティブシステム、前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム)、フォグライトアルミホイール(FF車は16インチ、4WD車は15インチ)、パドルシフト、遮音機能付ガラス(フロントウインドウ)などを装備した上級仕様「HYBRID EX」の3タイプが設定される。なお、「HYBRID EX」に標準装備されているあんしんパッケージは「HYBRID DX」・「HYBRID LX」にもメーカーオプションで装備可能である。
  • 2015年
    型式はFFがGM6、4WDがGM9となる。これにより、日本国内市場のフィット派生車種の全てがガソリン車とハイブリッド車の両方をラインナップすることとなった。装備内容はハイブリッド車のスタンダード仕様である「HYBRID LX」をベースに、車両接近通報装置、クルーズコントロール、LEDリアコンビネーションランプ(ストップランプ&テールランプ、導光チューブタイプ)、アンダーカバー(フラット+リアサスペンション)、HYBRIDエンブレム、プラチナ調クロームメッキ・フロントグリル(ブルークロームメッキバー)、電動サーボブレーキシステム、Sモードスイッチを非装備化し、ヘッドライトは「HYBRID DX」と同じマルチリフレクターハロゲン(マニュアルレベリング機構付)にグレードダウン(LEDヘッドライト(ロービーム、オートレベリング/オートライト機能付)はメーカーオプション設定)、メーター内ディスプレイはガソリン車専用に外気温や時計表示機能などを備えたインフォメーションディスプレイ&タコメーターに変更されるほか、ガソリン車専用装備としてドアの開錠や施錠に連動してドアミラーが自動開閉するオートリトラミラーを新たに装備した。ボディカラーは「LX」専用で「プレミアムクリスタルレッド・メタリック(オプションカラー)」が新たに設定された。なお、同日には「LX」専用で助手席回転シート車も発売された。
    教習車
    運転席ハイトアジャスターとテレスコピック&チルトステアリングを装備したほか、シートを長時間座っても疲れにくい設計にし、教習指導員用補助ブレーキ&フットレストや教習指導員用4席パワーウインドウスイッチなど、教習車専用の装備を備えた(フルホイールキャップを省くなど、「LX」から一部の装備が非装備化されている)。パワートレインは「LX」と同じ1.5L直噴DOHC i-VTECエンジンのL15B型を採用しており、トランスミッションは「LX」同様CVTに加え、市販グレードには設定されていない5速MTも設定されている。なお、Honda車に教習車モデルが設定されたのは8代目シビック以来約5年ぶりとなり、5ナンバーに限れば3代目シビックフェリオ以来約10年ぶりとなった。
    • 9月17日 - ハイブリッド車を一部改良(翌9月18日販売開始)[9]
    ガソリン車「LX」の専用装備だったオートリトラミラーをハイブリッド車全タイプにも標準装備したほか、「HYBRID LX」と「HYBRID EX」はリアワイドカメラ、オーディオリモートコントロールスイッチ、デジタルTV用プリントアンテナ<12セグ/ワンセグ>、専用ワイヤーハーネスで構成された「ナビ装着用スペシャルパッケージ」を標準装備した。ボディカラーは「ゴールドブラウン・メタリック(オプションカラー)」と「プレミアムディープロッソ・パール(オプションカラー、「HYBRID LX」・「HYBRID EX」専用色)」を廃止する替わりに、「LX」専用色だった「プレミアムクリスタルレッド・メタリック(オプションカラー)」を「HYBRID LX」・「HYBRID EX」にも拡大設定した(なお、ボディカラーが限定されている「HYBRID DX」についてはボディカラーの変更は無い)。
  • 2016年9月1日 - 特別仕様車「STYLE EDITION」を発表(翌9月2日販売開始)[10]
    「HYBRID LX」・「HYBRID EX」をベースに、フロントグリル・アウタードアハンドル・リアライセンスガーニッシュにダーククロームメッキを採用し、プライムスムースとファブリックの組み合わせとしたコンビシートと本革巻ステアリングホイール(「HYBRID EX」はスムースレザー・ユーロステッチを採用)にブルーステッチを施した。また、ETC車載器も特別装備した。ボディカラーは特別設定色の「ミッドナイトブルービーム・メタリック」と「ルーセブラック・メタリック」を含む4色を設定する。
  • 2017年
    • 5月11日 - 7月上旬発表予定のマイナーチェンジモデルに関する情報をHondaホームページ上に公開したことを発表した[11]
    • 6月8日 - 公式発表を7月6日としたことを発表。
    • 7月6日 - マイナーチェンジを公式発表(翌7月7日販売開始)[12]。キャッチフレーズは「大人をDRIVEさせるセダン。」で、CMソングにはNulbarichの「NEW ERA」が起用された。
      • 新たに、安全運転支援システム「Honda SENSING」を採用。「HYBRID LX」と「HYBRID EX」は標準装備され、タイプ名称を「HYBRID LX・Honda SENSING」と「HYBRID EX・Honda SENSING」に変更(レス化も可能。この場合は自動防眩ルームミラーが防眩ルームミラーに変わり、クルーズコントロールが追加される)。「LX」と「HYBRID DX」にメーカーオプション設定した(「Honda SENSING」を装備した場合、防眩ルームミラーの機能が自動防眩ルームミラーに統合されるほか、「LX」はインフォメーションディプレイの機能が追加装備されるマルチインフォメーション・ディスプレイに統合される。ただし、ハイブリッド車とは異なり、ECOドライブ ディスプレイとエネルギーフロー機能は装備されない)。なお、グレイスの「Honda SENSING」は、レジェンドに続いて2車種目となるオートハイビームもセットで装備される。
      • 外観はフロントグリルと前後バンパーのデザインを変え、「HYBRID LX・Honda SENSING」と「HYBRID EX・Honda SENSING」はLEDヘッドライトをインラインタイプに変更。ボディカラーは銀系を「アラバスターシルバー・メタリック」から新色の「ルナシルバー・メタリック」に差し替え、「ティンテッドシルバー・メタリック(オプションカラー)」を廃止する替わりに、2016年9月発売の特別仕様車「STYLE EDITION」の特別設定色だった「ミッドナイトブルービーム・メタリック」と「ルーセブラック・メタリック」がオプションカラーとして追加され、さらに、新色の「ブリリアントスポーティブルー・メタリック」も追加し、7色展開とした。なお、従来はボディカラーが限定されていた「HYBRID DX」は他のタイプ同様に全色選択可能となった。
      • 内装ではシート表皮が一新され、「HYBRID DX」を除く全タイプはマップランプとルームランプをLED化。「HYBRID LX・Honda SENSING」と「HYBRID EX・Honda SENSING」にメーカーオプション設定されているHonda インターナビは「Apple CarPlay」に対応するなど、スマートフォンとの連動機能を追加した。
      • 燃費性能を向上し、特に、「HYBRID DX」と「HYBRID LX・Honda SENSING」のFF車はJC08モード燃費を34.8km/Lに向上した。

搭載エンジン[編集]

  • L15B型
  • LEB型
    • エンジン種類:水冷直列4気筒横置き
    • 弁機構:DOHC チェーン駆動 吸気2 排気2
    • 排気量:1,496cc
    • 内径×行程:73.0mm×89.4mm
    • 圧縮比:13.5
    • 最高出力:81kW(110PS)/6,000rpm
    • 最大トルク:134N·m(13.7kgf·m)/5,000rpm
    • 燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式(PGM-FI)
    • 使用燃料種類:無鉛レギュラーガソリン
    • 燃料タンク容量:40L
  • H1型

車名の由来[編集]

英語で、「上品」・「上質」という意味。

注釈・出典[編集]

  1. ^ 3代目シビックフェリオをベースとしたハイブリッドカー。
  2. ^ 「HYBRID DX」・「HYBRID LX」のFF車の数値。「HYBRID EX」のFF車は31.4km/L、4WD車は全グレード29.4km/L
  3. ^ FF車の数値。4WD車は19.4km/L
  4. ^ “新型「City(シティ)」をインドで世界初公開” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2013年11月26日), http://www.honda.co.jp/news/2013/4131126.html 2014年12月1日閲覧。 
  5. ^ “新型ハイブリッドセダン「GRACE(グレイス)」をホームページで先行公開” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2014年10月31日), http://www.honda.co.jp/news/2014/4141031.html 2014年12月1日閲覧。 
  6. ^ “新型ハイブリッドセダン「GRACE(グレイス)」を発売” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2014年12月1日), http://www.honda.co.jp/news/2014/4141201-grace.html 2014年12月1日閲覧。 
  7. ^ “コンパクトセダン「GRACE(グレイス)」にガソリン車を追加し発売” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2015年6月19日), http://www.honda.co.jp/news/2015/4150619-grace.html 2015年6月19日閲覧。 
  8. ^ “コンパクトセダン「GRACE(グレイス)」に教習車を設定し発売” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2015年7月16日), http://www.honda.co.jp/news/2015/4150716-grace.html 2015年7月16日閲覧。 
  9. ^ “コンパクトセダン「GRACE(グレイス)」ハイブリッド車を一部改良し発売” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2015年9月17日), http://www.honda.co.jp/news/2015/4150917-grace.html 2015年9月17日閲覧。 
  10. ^ “「GRACE(グレイス)」に特別仕様車「STYLE EDITION(スタイルエディション)」を設定し発売” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2016年9月1日), http://www.honda.co.jp/news/2016/4160901-grace.html 2016年9月1日閲覧。 
  11. ^ “コンパクトセダン「GRACE(グレイス)」の改良モデルをホームページで先行公開” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2017年5月11日), http://www.honda.co.jp/news/2017/4170511b.html 2017年5月11日閲覧。 
  12. ^ “コンパクトセダン「GRACE」の改良モデルを発売” (プレスリリース), 本田技研工業, (2017年7月6日), http://www.honda.co.jp/news/2017/4170706-grace.html 2017年7月6日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]