ホンダ・クラリティ フューエル セル
ホンダ・クラリティ フューエル セル ZC4型 | |
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東京モーターショー2015 | |
販売期間 | 2016年3月10日- |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
エンジン |
燃料電池スタック: 固体高分子形 |
駆動方式 | 前輪駆動 |
モーター |
MCF4型: 交流同期電動機 |
最高出力 |
燃料電池スタック: 103kW(140ps) モーター: 130kW(177ps)/ 4,501-9,028rpm |
最大トルク |
モーター: 300N·m (30.6kgf·m)/ 0-3,500rpm |
サスペンション |
前:マクファーソン式 後:マルチリンク(ウィッシュボーン)式 |
全長 | 4,915mm |
全幅 | 1,875mm |
全高 | 1,480mm |
ホイールベース | 2,750mm |
車両重量 | 1,890kg |
ブレーキ |
前:油圧式ベンチレーテッドディスク 後:油圧式ディスク |
-自動車のスペック表- |
クラリティ フューエル セル(CLARITY FUEL CELL)は、本田技研工業が2016年3月10日に発売した、量産型のセダン型燃料電池自動車[1]。
概要[編集]
ホンダは1980年代後半からFCVの研究開発を開始し、2002年に「FCX」、2008年には「FCXクラリティ」のリースを行い各種データの収集を行ってきた[2]。これらの豊富な蓄積を活かし、ホンダ初の量産型FCV市販車としてクラリティ フューエル セルは発売された[2]。FCスタックのセル出力を従来の1.5倍に向上することで、セルの厚みを20%、数を30%削減し、従来型から33%の小型化を実現[2]。世界で初めてセダンのボンネット内に搭載することで、大人5人がゆったりと乗車できる空間を確保することに成功している[2]。
2015年の東京モーターショーにFCXクラリティのコンセプトを継ぐ車として発表され[3]、2016年3月10日発売が開始された[1]。1充填(3分)あたり航続距離750kmを実現している[4]。ホンダがリースをしてきたFCXクラリティより高圧の70MPaの圧縮水素タンクを採用し、トヨタ・MIRAIと共通化を果しており、水素ステーションの設備の共通化に貢献する取り組みとなっている[5]。
2017年4月14日から開催されたニューヨーク国際オートショーで、本車のプラグインハイブリッド版である「CLARITY PLUG-IN HYBRID(クラリティ プラグイン ハイブリッド)」と電気自動車の「CLARITY ELECTRIC(クラリティ エレクトリック)」を発表し[6]、後者は2017年8月4日からカリフォルニア州とオレゴン州でリース販売を開始した[7]。これによって、世界で初めて同一プラットフォームにPHEV、EV、燃料電池車という3種類の電動パワートレインを採用した車種となった。日本では前者が2018年夏から導入する予定であると東京モーターショー2017で発表され[8]、2018年7月19日に「クラリティ PHEV」の車種名で翌20日から発売すると正式に発表された[9]。
性能[編集]
ホンダ・クラリティPHEV ZC5型 | |
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販売期間 | 2016年3月10日- |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
エンジン |
LEB型: 1,496cc 直列4気筒DOHC |
駆動方式 | 前輪駆動 |
モーター | H4型:交流同期電動機 |
最高出力 |
エンジン: 77kW (105PS)/5,500rpm モーター: 135kW (184PS)/5,000-6,000rpm |
最大トルク |
エンジン: 134N·m (13.7kgf·m)/ 5,000rpm モーター: 315N·m (32.1kgf·m)/ 0-2,000rpm |
変速機 | 電気式無段変速機 |
サスペンション |
前:マクファーソン式 後:マルチリンク(ウィッシュボーン)式 |
全長 | 4,915mm |
全幅 | 1,875mm |
全高 | 1,480mm |
ホイールベース | 2,750mm |
車両重量 | 1,850kg |
ブレーキ |
前:油圧式ベンチレーテッドディスク 後:油圧式ディスク |
-自動車のスペック表- |
年表[編集]
- 2015年10月20日、東京モーターショー2015で世界初披露[3]。
- 2016年
- 2017年
- 2018年
- 7月19日、日本での発売を予告していたプラグインハイブリッドモデル「CLARITY PHEV(クラリティ ピーエイチイーブイ)」[9]を翌7月20日から発売すると発表。パワートレインを燃料電池から2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」とバッテリーの組み合わせにしたもので、EV走行距離(充電電力使用時走行距離)は114.6km(ハイブリッド燃費はJC08モードで28.0km/L、WLTCモードで24.2km/L)を実現。また、販売開始に合わせてNCSネットワークの充電器約20,800基が利用できるホンダ独自の充電カードサービス「Honda Charging Service(ホンダ チャージング サービス)」を開始する。グレードはEXのみのモノグレード設定。リース販売形式だったアコードプラグインハイブリッドと異なり、全国のHonda Cars店で一般販売される。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b c ホンダ公式サイト - ニュースリリース - 「新型燃料電池自動車「CLARITY FUEL CELL」を発売 〜ゼロエミッションビークルで世界トップクラスの一充填走行距離約750kmを実現〜」
- ^ a b c d “【ホンダ、FCVのクラリティ フューエル セルを発売。一充填で約750km走行可能”. カービュー. (2016年3月11日) 2016年4月10日閲覧。
- ^ a b Hondaニュースリリース 新型燃料電池自動車「CLARITY FUEL CELL」市販予定車を「第44回東京モーターショー2015」で世界初披露 〜2016年3月に日本でリース販売を開始〜
- ^ “【ホンダ クラリティ フューエル セル】航続距離750km、当初目標から50kmも伸長”. Response.. (2016年3月11日) 2016年4月10日閲覧。
- ^ “ホンダのスマート水素ステーションは燃料電池車の普及を後押しする”. SankeiBiz. (2016年3月27日) 2016年4月10日閲覧。
- ^ 2017年ニューヨークオートショーで「CLARITY PLUG-IN HYBRID」と「CLARITY ELECTRIC」を世界初公開 - 本田技研工業 2017年4月13日(2017年10月26日閲覧)
- ^ ホンダ米法人、「CLARITY ELECTRIC」をカリフォルニア州とオレゴン州で提供開始 - スマートグリッドフォーラム 2017年8月4日(2017年10月26日閲覧)
- ^ 【東京モーターショー2017】ホンダ 八郷社長が4輪の「クラリティ PHEV」、2輪の「PCX ハイブリッド」2018年発売を告知 - Car Watch 2017年10月26日(2017年10月26日閲覧)
- ^ a b “新型プラグインハイブリッドモデル「CLARITY PHEV」を発売” (プレスリリース), 本田技研工業, (2018年7月19日) 2018年7月19日閲覧。
- ^ “【【ニューヨークモーターショー16】ホンダ クラリティ フューエル セル、米国仕様を初公開へ”. Response.. (2016年3月22日) 2016年4月10日閲覧。
- ^ “「CLARITY FUEL CELL」が2016〜2017 日本自動車殿堂カーテクノロジーオブザイヤーを受賞” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2016年11月7日) 2016年11月7日閲覧。
- ^ “燃料電池自動車「CLARITY FUEL CELL」のタクシー運用を開始” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2017年5月18日) 2017年5月29日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- クラリティ FUEL CELL|Honda
- クラリティ PHEV|Honda
- Honda | 四輪製品アーカイブ | クラリティ
- Honda Clarity Plug-In Hybrid(米国)
- Honda Clarity Fuel Cell(米国)
- Honda Clarity Electric(米国)
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