ダイハツ・ハイゼット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ハイゼットHIJET )はダイハツ工業軽貨物車である。

乗用仕様車については、ダイハツ・アトレーを参照。

概要[編集]

1960年(昭和35年)11月に発売され、現在販売されているダイハツ車ではもちろんのこと、現行軽自動車の商標の中でトラックは約54年、カーゴ( ← バン)は約53年[1]と最も古い歴史を持つ。なお、英語のスペルは「HIJET」だが、カタカナ表記は「ハイゼット」である。

初代モデルはボンネットタイプのライトバントラックであったが、2代目モデルから、キャブオーバータイプのバントラックに変更される(ただし初代のボンネットタイプも併売)。この経緯は他社の軽貨物車にも通ずる。更に9代目モデルのバン改めカーゴからセミキャブタイプに変更され、現在に至る。

なお、本稿では以下のモデルについても便宜上記述する。

  • ハイゼット360
    • ハイゼット550
      • ハイゼット55ワイド
  • 以下、トラック系モデル。
    • ハイゼットキャブ
    • ハイゼットパネルバン
    • ハイゼットダンプ
      • ハイゼットローダンプ
    • ハイゼットiS
  • 以下、バン系モデル。
    • ハイゼットバン
      • ハイゼット電気自動車
    • ハイゼットカーゴ
      • ハイゼットカーゴ・ハイブリッド

バリエーション[編集]

ハイゼットは早くから電気自動車をラインナップしていることでも知られ、その歴史は1968年(昭和43年)に始まり累計1000台以上販売された。現モデルでは、電気自動車に代わり、2010年(平成22年)6月までトヨタ自動車ハイブリッドシステムを一部使用した、ハイゼットカーゴ・ハイブリッドが販売されていたが、2012年(平成24年)4月よりハイゼットカーゴの電気自動車が実証実験を開始する。

ボディーバリエーションも多く、6代目のトラックに設定された、キャビン後方を延長し、スペースを広く取ったハイゼットジャンボや、7代目以降のバンをベースに、リヤの荷室部分をオープンデッキ化したハイゼット・デッキバンなどは、オリジナリティーあふれるモデルとして人気が高い。デッキバンは、実際にバンのホワイトボディーを切断し、手作りで生産されており、届出上は改造車、いわゆる「マル改」となる。この生産方式はのちにリーザスパイダーにも活かされた。

介護用のスローパーとリアシートリフト、省エネ仕様の電気自動車、ハイブリッドCNG仕様、パネルバン、ダンプ、冷凍車、消防車霊柩車などバリエーションは過去に販売されていたものも含めると80種類以上になる。

OEM供給[編集]

2010年(平成22年)9月28日、親会社であるトヨタ自動車が2011年(平成23年)9月以降、軽自動車事業に参入することを発表し、ダイハツからハイゼットトラックおよび同カーゴをOEM供給することを発表した。そして、2011年12月1日にトヨタ自動車へ『ピクシストラック』・『ピクシスバン』としてOEM供給を開始した[2]。更に2012年(平成24年)年4月2日にはスバルブランドを展開する富士重工業へ『サンバー』(トラック・カーゴ(バン)共に)としてOEM供給を開始し、これによりハイゼットは3ブランドで販売される3兄弟車となった。

日本国外生産[編集]

急激に円高傾向が強まった1985年(昭和60年)頃から、輸出を減らし、現地生産する方針を採った。

  • イタリア:イタリアでは、ピアッジオと組み、1992年(平成4年)11月から2002年(平成14年)2月まで、6代目にあたる、S80系のトラックとバン・ワゴンを生産していた。ダイハツ版は「ハイゼット」、ピアッジオ版は「ポーター」の名称であり、1.3Lのガソリンエンジンと、ピアッジオ製の1.4Lディーゼルエンジンが選べた。当時、ディーゼルエンジンの設定は、この欧州向けモデルのみであった。生産終了に伴い、ダイハツ・ヨーロッパ有限会社(DAIHATSU EUROPE S.R.L)は、2003年(平成15年)10月に解散した。
  • 韓国:韓国では、亜細亜自動車(現:起亜自動車)により「タウナー」という名称で生産されていた。韓国らしくLPGエンジンがメインで、日本では石油関連の業界団体の猛反発により普及しなかった、LPiも選べる。ガソリンエンジン車は、南米向けに、輸出もされていた。
  • 中国:中華人民共和国では、異なった2系列のハイゼットが生産されている。
    • 天津汽車:6代目のS65系が「華利」として生産されているが、車名で呼ばれることはほとんど無く、通常は、「大発」の方が通りが良い。
      トラックは「TJ1010」系で、ロングホイールベース版には本格的なダブルキャブ(TJ1010 SL1)が存在する。ワゴンは「TJ6300」系で、標準尺には標準ルーフとハイルーフが、ロングホイールベースにはミッドルーフとハイルーフが設定され、高級グレードの「G」には、非常に派手なメッキのグリルが備わる。
      搭載されるエンジンは、同社がシャレードも生産していた関係から、シャレード用のCB型をベースとした、850ccのTN370Q型と、1000ccのTN376Q型となっている。
      「TJ6300」系は、他のアジア諸国同様、タクシーとしても使われている。
    • 柳州五菱汽車:こちらは、ゼブラノックダウン生産で、部品類のほとんどを、インドネシアのアストラ・ダイハツ(ADM)から輸入し、天津汽車のシャレード用CB型、1300ccの476Q型エンジンを縦置きに組み合わせている。

これらの日本国外生産車には、古くから1000cc版が存在し、さらに、上級車種として「ハイゼット ゼブラ」や、ハイゼット1300が派生した。この末裔にあたるグランマックスは、2008年(平成20年)より日本へ輸入が開始され、同年2月からトヨタ・タウンエーストヨタ・ライトエースとして販売されている(ダイハツブランドでの販売は無い)。

歴史[編集]

初代(トラック:1960年-1967年 L35系、L36系、バン:1961年-1967年 L35V系、L36V系)[編集]

ダイハツ・ハイゼット(初代)
初代 ハイゼットトラック L35
(左・前期型、右・後期型)
Daihatsu Hijet 1st.JPG
乗車定員 2/4人
ボディタイプ ライトバン(3ドア)
トラック
エンジン ZL型 空冷 356cc 直2
ZM型 水冷 356cc 直2
変速機 3MT
駆動方式 FR
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:リジッドアクスル+リーフスプリング
全長 2995mm
全幅 1295mm
その他 2代目S35,S36と併売
後継 フェロー(L37)
-自動車のスペック表-
1960年11月
新発売。当初はトラックのみが販売された。
1961年5月
ライトバン(L37V)、パネルバン(L37V)販売。
1962年11月
エンジン改良。
1965年11月
一部改良。これに伴い水冷4サイクル4気筒・800ccのOHVエンジンを搭載したニューラインが登場。
1966年10月
ZL型 空冷エンジン(L35系)から、全車、水冷2サイクル2気筒ZM型エンジンへ変更、L36系となる。
2代目ハイゼットキャブと併売され、フルモデルチェンジフェロー(L37系)のトラックとバンとなる。


2代目(1964年-1968年 S35系、S36系)[編集]

ダイハツ・ハイゼットキャブ(2代目)
1965年式 ハイゼットキャブ
Daihatsu Hijet 2nd.JPG
乗車定員 2/4人
ボディタイプ トラック
4ドアキャブオーバーバン
エンジン ZL型 空冷 356cc 直2
ZM型 水冷 356cc 直2
変速機 4MT
駆動方式 FR
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:リジッドアクスル+リーフスプリング
全長 2995mm
全幅 1295mm
その他 初代L35,L36と併売
-自動車のスペック表-
1964年4月
フルモデルチェンジ。キャブオーバータイプに変更。名称はハイゼットキャブとなる。但しボンネットタイプの初代モデルも併売。
基本ボディはトラックとバンの2種類。トラックは3方開きと一方開きで荷台高さが異なる。3方開きは平床で、一方開きは低床を採用しリアタイヤ部分が一段高い形状だった。
軽自動車初の4MTを採用した。
水冷4サイクル・4気筒・800ccのOHVエンジンを搭載したニューラインキャブ登場。
1966年10月
空冷エンジン(S35系)から全車水冷エンジン(S36系)に。


3代目(1968年-1972年 S37系)[編集]

ダイハツ・ハイゼット360(3代目)
3代目ハイゼット (S37P)
Hijet-S37.jpg
乗車定員 2/4人
ボディタイプ トラック
4ドアキャブオーバーバン
エンジン ZM型 356cc 直2
変速機 4MT
駆動方式 FR
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:リジッドアクスル+リーフスプリング
全長 2995mm
全幅 1295mm
その他 電気自動車
-自動車のスペック表-
1968年4月
フルモデルチェンジ。ハイゼット電気自動車発表。
L35系ハイゼットがフェローピックとフェローバンとなった為、ハイゼットキャブからハイゼットとなった。
軽キャブオーバー車初の角型ヘッドライト採用。基本ボディはトラックとバンの2種類。トラックは3方開きと一方開きで荷台高さが異るが、一方開きは2段フロアからタイヤカバー部のみが出っ張った形状に改善された。
マイナーチェンジによりフロントドアのヒンジを後ろから前へ変更、スーサイドドアを解消した。
バックドアは初代および2代目ムーヴと同じヒンジ式の横開き。


4代目(1972年-1981年 S38系、S40系)[編集]

ダイハツ・ハイゼット(4代目)
4代目ハイゼット(S40V・後期型)
HIJET S40.jpg
乗車定員 2/4人
ボディタイプ 5ドア バン
トラック
エンジン ZM型 356cc 直2
AB型 547cc 直2
変速機 4MT
駆動方式 FR
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:リジッドアクスル+リーフスプリング
全長 360cc 2995mm
550ccトラック 3045mm
550ccバン 3090mm
全幅 1295mm
その他 360cc仕様は1981年まで継続生産。
550cc仕様は5代目と併売
-自動車のスペック表-

歴代ハイゼットの中で後述する9代目トラックに次いで息の長いモデル。特に360ccは軽免許ユーザーに配慮して厳しい排出ガス規制を何とか乗り切り、5代目や初代アトレーと併売された。

1972年2月
フルモデルチェンジ(S38系)。
バンのリアドアは軽自動車初のスライドドアとなる。リアスライドドアは両側に設定され、左右どちらからでも荷物の積み降ろしが可能であった。トラックの荷台は全て平床となった。バンのバックドアは先代の横開きをやめ、ボタンを押して解錠し、上へ跳ね上げるスタイルへと変更され、雨天時も屋根代わりになり、「大切な商品を濡らさない」と運搬業者から好評を博した。さらにパネルバンもラインナップされており、こちらも雨やホコリを嫌う商品を扱う業者には好評だった。4代目もトラックは一方開きと三方開きの2タイプあり、用途に応じた選択が可能であった。
1974年9月
マイナーチェンジ。フロントマスクの形状変更が行われたほか、360cc2サイクルのまま現行の黄色ナンバーに対応した改良を実施。キャッチコピーは「愛着のハイゼット360」。
1976年4月
550cc 4サイクル直列2気筒エンジンAB型搭載車(S40系)追加。キャッチコピーは「余力のハイゼット550」。
550ccエンジン車はバンパーが大型化され、全長がバンで100mm、トラックで50mm延長されている。
1979年4月
後述のハイゼット55ワイドのマイナーチェンジを受け、フロントグリルが黒色化され、フロントバッジがすべて「HIJET」に統一されたため、前方からは360ccか550ccかの見分けが付きにくくなる。
1980年4月
550cc(S40系)生産中止。軽限定免許では新規格軽自動車の運転は認められないため、360cc(S38系)は、当時50万人程いたといわれる軽限定免許ユーザーのため、次世代550ワイドが生産を終了した後の、1981年8月まで継続生産されることとなる。


5代目(1977年-1981年 S60系)[編集]

ダイハツ・ハイゼット(5代目)
5代目ハイゼット
(海外仕様・S61V)
RM72-035.jpg
乗車定員 2/4人
ボディタイプ 5ドア バンロールーフ
5ドア バンハイルーフ
トラック
エンジン AB型 547cc 直2
変速機 4MT
駆動方式 FR
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:リジッドアクスル+リーフスプリング
全長 3195mm
全幅 1395mm
その他 4代目と併売
-自動車のスペック表-
1977年6月
4代目モデルのボディサイズを拡大した「ハイゼット55ワイド」として登場。キャッチコピーは「軽の新星」
1979年4月
バンに乗用用途のカスタムEXを追加設定。
マイナーチェンジ実施。フロントスタイル、インパネを含めた内装を大幅変更。
1980年
バンにハイルーフ追加。


6代目(1981年-1986年 S65系)[編集]

ダイハツ・ハイゼット(6代目)
6代目ハイゼット(S66P・前期型)
S65Hijet660813 02.jpg
乗車定員 2/4人
ボディタイプ 5ドア バンロールーフ
5ドア バンハイルーフ
トラック
エンジン AB型 547cc 直2
変速機 4MT/副変速機付4MT
駆動方式 FR
パートタイム4WD
サスペンション マクファーソンストラット
後:リジッドアクスル+リーフスプリング
全長 3195mm
全幅 1395mm
ホイールベース 1810mm
その他 4代目S38と併売
-自動車のスペック表-
1981年4月
フルモデルチェンジ。バンのボディはハイルーフを前提としたデザインとなり、乗用(ナンバーは4ナンバー)のハイゼット・アトレーが派生。
バンはロールーフとハイルーフが存在し、既存の低床だけでなく平床仕様が新規に登場した。ハイルーフと低床を組み合わせると1200mmの荷室高があった。
トラックは悪路対応としてローギアードオプション(4WD登場と同時に消滅)があった。トラックの低床仕様としてローデッキが存在しエンジン搭載位置をバンと同じ位置とし通常より荷台を低くしたモデルがある。その風貌からハイゼットアトレーともども一部愛好家から「ハイゼットまゆげ」と親しまれている。
1981年8月
4代目S38(360cc)の生産終了。
1982年3月
4WD追加。型式は「S66」。
1983年10月
マイナーチェンジ。
ハイゼットジャンボ追加、オプションにクーラー追加。4WDにフリーホイールハブとフロントディスクブレーキ(メーカーオプション)を設定。


7代目(1986年-1994年 S80系、S82系)[編集]

ダイハツ・ハイゼット(7代目)
7代目ハイゼット トラック
(S83P・後期型)
Daihatsu Hijet Truck 4WD S82.JPG
7代目ハイゼット クライマー ダンプ
(S83P・後期最終型)
Daihatsu Hijet Climber 001.JPG
乗車定員 2/4人
ボディタイプ 5ドア バンロールーフ
5ドア バンハイルーフ
トラック
4ドアトラック
エンジン EB型 547cc 直3
EB型 547cc 直3 スーパーチャージャー
EF型 659cc 直3
ED型 847cc 直3(国外仕様)
変速機 4MT/副変速機付4MT
5MT/副変速機付5MT
3AT
駆動方式 FR
パートタイム4WD
サスペンション マクファーソンストラット
後:リジッドアクスル+リーフスプリング
全長 550cc 3195mm
660cc 3295mm
全幅 1395mm
ホイールベース 1800mm
-自動車のスペック表-

イタリアではピアッジオ(ピアジオ)との業務提携により、トラックとバン / コンビ / ワゴンがポーターとして、また韓国では起亜1991年発売当時は傘下の亜細亜自動車ブランドで、1996年より起亜ブランドとなる)との業務提携により同じくトラック/バン/コーチが起亜・タウナー(Towner)としてライセンス生産された。

1986年5月
フルモデルチェンジ。型式は2WD車が「S80」、4WD車が「S81」となる。エンジンは2気筒AB型から3気筒EB型に変更。
スタイル重視のデザインを採用し、フラッシュサーフェイス化されたボディにスライドドアに世界初採用された下降窓、縦方向に大きな窓ガラスが特徴である。若年層に人気であったがスタイル重視がウィークポイントとなり660cc後は後発ライバルに荷室の広さで劣勢に立たされる事となった。
バンにはバックドアのガラスを開閉可能なダブルハッチが設定された。ダブルハッチは同世代である2代目ミラにも採用されている。実用性に乏しく660cc化された際に廃止された。
10インチタイヤ装着車両は最小回転半径3.5mとなり550cc以降の軽自動車で最小の回転半径である。12インチタイヤ仕様は3.6m、参考ながら6代目および9代目(トラックの場合)は3.7m、8代目は3.8mである。10インチタイヤは2WD、12インチタイヤは4WDで採用されている。
1987年9月
トラックにスーパーチャージャー車追加。スーパーチャージャー仕様はエアコンコンプレッサー部に過給機を装備する為、エアコンを装備する事が不可能となっていた。
1988年10月
マイナーチェンジ。バンの後ろを切り取り4人乗りトラックとしたデッキバンを追加。
1990年4月
マイナーチェンジで新規格化。型式は2WD車が「S82」、4WD車が「S83」となる。スーパーチャージャーは廃止。660ccEF型エンジンへ変更された。4WD車の上級グレードに限りフロントディスクブレーキが標準装備となる。
1991年3月
一部改良。4WD車全車にフロントディスクブレーキが標準装備となった。
1992年3月
マイナーチェンジ。バンの4WDAT車追加。
排気ガス規制の為、マフラーに触媒が装備されスペックは同等だがパワーダウンしている。外観はフロントセンターにシルバーのプラスチックガーニッシュが装備され、内装色がブラウンからグレーへと変更。大半のグレードは5MTへ変更された。また2WD車は10インチタイヤから12インチタイヤへサイズアップが図られ、同時に2WD車全車にフロントディスクブレーキが標準装備となった。


8代目(1994年-1999年 S100系)[編集]

ダイハツ・ハイゼット(8代目)
8代目ハイゼット
バン2WD(S100V)
Daihatsu Hijet 005.JPG
8代目ハイゼット
トラック4WD(S110P)
Daihatsu Hijet Truck S110P 0421.JPG
乗車定員 2/4人
ボディタイプ 5ドア バンロールーフ
5ドア バンハイルーフ
トラック
4ドアトラック
エンジン EF-NS型 659cc 直3 SOHC
(MT車のみ)
EF-ES型 659cc 直3 SOHC
EF-GS型 659cc 直3 DOHC
(トラック「is」含む)
変速機 5MT
副変速機付5MT
3AT
駆動方式 FR
パートタイム4WD
サスペンション マクファーソンストラット
後:リジッドアクスル+リーフスプリング
全長 3295mm
全幅 1395mm
ホイールベース 1900mm
-自動車のスペック表-
1993年10月
第30回東京モーターショーに参考出品。
1994年1月31日
フルモデルチェンジ。型式は2WD車が「S100」、4WD車が「S110」となる。先代の反省から、ライバルを研究しつくし、室内容積、発進加速、高速時の静粛性ではトップを奪う。ホイールベースも100mm延長され、操縦安定性も向上している。
2WD車、4WD車にかかわらずトラックにもATが設定され、MTは全車5速が標準設定となる。AT車は全車3気筒SOHC12バルブEFIエンジンが搭載(MT車は最上級グレードのみ搭載)。
バンの低床仕様は消滅し、全て平床仕様となった。メーカーオプションでリアシート装着車両はELRシートベルトを装備可能となった。
1995年
特別仕様車に「天晴(あっぱれ)」を追加。
1996年1月
AT車を全車、これまでのシングルカム(SOHC)12バルブEFIエンジン(EF-ES型)からディストリビューターレス(DLI)機構を用いた新開発の3気筒ツインカム(DOHC)12バルブシングルキャブレターエンジン(EF-GS型)に変更(MT車は「天晴」のみ変更)。同年4月にはハイゼットのパワー&ドライブトレインなどを一部流用し、ミゼットIIが登場している。これに伴い、最上級グレードのみ標準装備されていたトリップメーターが廃止され、特別仕様車扱いだった「天晴」が正式にカタロググレードに昇格した。
1997年10月13日
バン電気自動車をマイナーチェンジ。モーターを高出力・高効率化したことでガソリン車並みの動力性能を実現。さらに補水作業不要のシール型(密閉型)鉛電池の採用や荷室フロアのフルフラット化、充電コンセントなどの改良を行い利便性を向上させた。マイナーチェンジに伴い、ガソリン車と同じラインでの生産となる。
1997年10月
トラックの派生モデルとして、主にオーナードライバーを対象とし、外観の装飾で意匠を差別化した「is」(イズ)を追加。エンジンはMT車、AT車にかかわらず3気筒DOHC12バルブシングルキャブレターエンジン(EF-GS型)が搭載されており、車体色には鮮やかなふじ色も用意されていた。「is」とは「Idol&Stylish」の意とアナウンスされている。また、先代までのジャンボのキャブを、より後方に拡大した「スーパージャンボ」を特装車として追加。延長部分は窓のないデザインとなる。

なお、この型のハイゼットはテレビ番組にも登場しており、日本テレビのバラエティ番組「ザ!鉄腕!DASH!!」にて「だん吉」という愛称でソーラーカーに改造(上述の純正EVではなく、ガソリン車ベースのコンバートEVである。)されたハイゼットが7年5か月をかけて一筆書きでの日本一周の旅を行い、2010年4月に無事達成した。


9代目(トラック:1999年- S200P、201P系 カーゴ:1999年-2004年 S200V系)[編集]

ダイハツ・ハイゼット(9代目)
9代目ハイゼットトラック
エクストラ4WD
(S211P・2007年12月~2011年11月)
Daihatsu Hijet Truck Extra S211P 0500.JPG
9代目ハイゼットトラック
エアコン・パワステスペシャル4WD
(S211P・2012年12月~)
Daihatsu Hijet Truck S211P Rear 0411.JPG
9代目ハイゼットカーゴ
スペシャル4WD
(S210V・前期型)
Daihatsu Hijet-Cargo S210V 1.JPG
販売期間 トラック:1999年2007年(S200/210P系)
トラック:2007年 - (S201/211P系)
カーゴ:1999年2004年
デザイン イタルデザイン・ジウジアーロ
(カーゴ/デッキバンのみ)
乗車定員 2/4人
ボディタイプ 5ドア バンロールーフ
5ドア バンハイルーフ
トラック
4ドアトラック
エンジン EF-SE型 659cc 直3 SOHC
(MT車のみ)
EF-VE型 659cc 直3 DOHC DVVT
EF-DET型 659cc 直3 DOHCターボ
(カーゴのみ)
KF-VE型 658cc 直3 DOHC DVVT(S201/211P系トラックのみ)
変速機 5MT/副変速機付5MT
4AT(カーゴのみ)/3AT
駆動方式 FR
パートタイム4WD
サスペンション 前:マクファーソンストラット
後:リジッドアクスル+リーフスプリング
全長 3395mm
全幅 1475mm
ホイールベース トラック 1900mm
カーゴ 2400mm
その他 トラックはフルキャブ
カーゴはセミキャブ
姉妹車 トヨタ・ピクシストラック(初代)
スバル・サンバートラック(7代目)
-自動車のスペック表-
1999年1月6日
フルモデルチェンジ。型式は2WD車が「S200」、4WD車が「S210」となる。
トラックはフルキャブタイプを継承しつつ、後述するカーゴ(バン)と異なりプラットフォームは8代目トラックの設計の多くを踏襲し、新規格に対応させるための設計変更で極力コストを抑えて開発された。基本的に8代目トラックをベースとしているものの、外見上のキャビン周りの造形は極力現代風のしつらえに刷新されており、ノーズ付キャビンと大型異型ヘッドランプにより個性的なフロントマスクが採用され、内装に関しては当然インパネも新造形となった。「エクストラ」にはカラードバンパーとラジエターグリル風フロントメッキガーニッシュを、「デラックス」にもラジエターグリル風フロントメッキガーニッシュを装備した。安全対策を行いながらも荷台長を1,940mmに、床面フロア長も2,020mmに拡大(ローダンプ、パネルバンを除く)。また、万一の際のドライバーへの損害を低減するブレイクアウェイ・ステアリングコラム、衝撃吸収ウレタンステアリングを全車に採用した。ボディ全体の表面積の約85%に亜鉛メッキが処理された防錆鋼板を使用するとともに(ただしパネルバンはキャビン周りのみ処理)、カチオン電着塗装を施し、高い防錆性能を実現。さらに、一方開「スペシャル」、ローダンプ、パネルバンを除く全グレードには荷箱を全面メッキ化し、厳しい条件下でも耐久性を高めた「ストロング防錆仕様」をオプション設定。この仕様では軽トラック初となる錆による穴あき5年、表面錆3年の長期保証を実現した。グレード体系は「スペシャル」・「デラックス」・「エクストラ」・パネルバン(4WD車は5MTのみ)の4グレードの他、4WD専用の「スペシャル農用パック」、「クライマー」、ローダンプの3グレードも用意される。ちなみに「スペシャル」の2WD・5MT車に限り、当初3方開タイプの他に、1方開タイプも用意されていた。
バンはトラックと異なるユーザーのニーズ・使い方に対応する為、運転のしやすさや快適性を考慮しセミキャブ化。名称をカーゴに変更した。車体デザインをジウジアーロ率いるイタルデザインが手懸けた。「エクストラ」と「デラックス」にはカラードバンパーを採用。全グレードにエアコンとAMラジオ(「スペシャル」は日本語表記仕様)が標準装備され、「エクストラ」と「デラックス」には油圧式パワーステアリングとバックドア連動パワードアロックも装備される。また、衝突時のドライバーへの損害を低減する国産車初の引き込み式ステアリングを採用した。グレード体系は「2シーター」・「スペシャル」・「エクストラ」・「デラックス」の4グレードで「2シーター」と「スペシャル」は標準ルーフ、ハイルーフの2タイプを用意した(「エクストラ」・「デラックス」はハイルーフのみ)。
トラック・カーゴとも衝突安全ボディを採用し前面衝突安全基準をクリアしている。
1999年4月23日
電気自動車をフルモデルチェンジ。9代目カーゴベースとなる。
1999年9月16日
トラックに新開発のEFGI(電子制御式フィードバック・ガス・インジェクション)採用エンジンを搭載したLPG車を追加。
1999年12月13日
カーゴに「スペシャル」をベースにしたCNG車を追加。ツインカムDVVT EFIエンジンにより、ガソリン車とほぼ同じ動力性能を実現した他、ガスボンベを大型化し一充填走行距離を大幅に向上。生産のインライン化により従来型に比べ価格を最大で65.9万円引き下げ、納車期間を短縮。新たにAT車も設定された。
2000年2月4日
一部改良。トラック・カーゴ共にカラードバンパーと乗降グリップ(トラックは助手席のみ、カーゴは運転席・助手席)を全グレードに追加。トラックは「スペシャル」のエンジンをツインカムDVVT3気筒12バルブEFIエンジンに変更し、バッテリカバー、シガライター、間欠式2スピードワイパー、Hi-Lo切替式パートタイム4WD(4WD車)を装備した「ツインカムスペシャル」と「スペシャル」に前述のストロング防錆仕様を標準化した「スペシャル ストロング防錆パック」を追加し、「スペシャル」の1方開タイプ(2WD・5MT車専用)および「デラックス」を廃止。「エクストラ」にはパワーステアリングとAM/FM付ステレオも追加された。カーゴはツインカムDVVT3気筒12バルブEFIエンジンを搭載し、宅配強化フロントドア、キーレスエントリーを標準装備した宅配仕様「デリバリーらくらくパック」を追加。また、助手席シートバックを前倒しすることで長尺物等の積載に対応する2,530mmの超ロングスペースを確保する助手席前倒し機構を「スペシャル」を除く全グレードに装備。さらに、「スペシャル」にはリアワイパーとバックドアパワードアロックが、「デラックス」には助手席シートスライド&リクライニング、間欠式2スピードワイパー、フューエルリッドオープナーが、「エクストラ」には運転席SRSエアバッグ、AM/FM付カセットステレオ、キーレスエントリー、ホイールキャップがそれぞれ追加された。
2000年4月14日
カーゴにLPG車を追加。トラック LPG車に搭載されているEFGIエンジンの改良型を搭載し、エンジンの始動性や動力性能、燃焼効率を高めた。また、先に発売されたCNG車同様にAT車が追加設定された。
2001年1月16日
カーゴをマイナーチェンジ。バンパー、フロントグリル、リアコンビランプ、シート表皮を変更。さらに、フロアとフロント周りの形状を変更し、乗降性を向上させた。さらに、「スペシャル」には助手席シートスライド&リクライニングを、「デラックス」には助手席サンバイザーを追加した。また、新グレードとして、パワーウィンドゥやチャイルドセーフティ等を装備し、快適性能を高めた「クルーズ」を追加した(「クルーズ」は「アトレー」に設定されていた「CL」の後継モデルで、「クルーズ」追加に伴い「エクストラ」を廃止)。
トラックも一部改良。AT車全車およびMT車のEF-VE型ツインカムDVVT3気筒12バルブEFIエンジン搭載車に樹脂製エンジンアンダーカバーが標準装備化され、4WD車全車にメーカーオプションで13インチラジアルタイヤ(145R13 LT 6PR)/ホイールが選択可能となった。またガードフレームを角パイプ化し、ロープフック形状の改良とリアゲート部にもロープフックを追加したことで荷役性を向上し、ホイールハウス上部の形状を改良し乗降性も向上された。「エクストラ」にはカラードドアミラー&ドアアウターハンドル、大型荷台作業灯、格納式テールゲートチェーン、リア4枚リーフスプリング(4WD)、スーパーデフロック(4WD)を追加装備した。
両タイプともMT車にクラッチスタートシステムを追加し、AT車はトルクコンバーターの効率を改善し燃費を向上。軽貨物車車外騒音規制に対応した。
2001年7月3日
小型自動車登録のハイゼットグランカーゴを発売(同年11月生産を終了したデルタバンの受け皿。2004年11月に製造終了)。
2001年9月18日
カーゴCNG車を一部改良。大容量ボンベ仕様車が軽自動車初の「超-低排出ガス」認定を取得。標準ボンベ仕様車もガスボンベ容量を拡大(58L→65L)すると共に、容量の異なるボンベを使用しレイアウトを変更したことにより後席居住性や荷室利便性を向上した。
2002年1月15日
一部改良。エンジンの出力をアップし、走行性能を向上すると共に環境性能も向上。カーゴの一部に4AT車が設定されたことにより4WD車の燃費も向上された。カーゴには新たに「デラックスターボ」を追加。「クルーズ」にはメッキグリル、乗用タイプ分割リアシート、新シート表皮、ポケット付デッキサイドトリムなどの乗用装備が加わり、パワーステアリングを全グレードに拡大、「スペシャル」を除く全グレードにキーレスエントリーも装備された。また、サスペンションの見直しにより乗り心地を向上した。トラックは「エクストラ」にエアコンを追加し、シート表皮を変更。「スペシャル」と「ツインカムスペシャル」にはエアコン&パワーステアリング装着車を設定した。
2003年6月2日
一部改良。液晶式オドメーター&トリップメーター付電子式メーターを装備。カーゴは「デラックス」、「デラックスターボ」に運転席SRSエアバッグ&フォースリミッター機構付フロント3点式シートベルト、フロントパワーウインドゥ等を追加。「クルーズ」はシート表皮とドアトリムを変更し、専用のボディカラーとしてブラックマイカを追加。EF-SE型エンジン搭載車の燃費を向上した。「スペシャル」の3AT車には「超-低排出ガス」認定取得の「スペシャルクリーン」を設定した。トラックは「スペシャル」をベースに、エアコン、パワーステアリング、間欠ワイパー、助手席サンバイザーなどを装備した「エアコン・パワステスペシャル」を追加した。
2004年12月20日
トラックのみ大規模なマイナーチェンジ[3]。中期型となる。主にキャビン部分のデザインを中心に大幅にリファイン[4]すると共に、ガードフレーム(鳥居)は薄型化し荷台への張り出しをなくしたことにより、箱物を重ねて積む際の効率を上げると共に、ガードフレーム荷台長を1,945mmに拡大した。このため、これ以降の9代目モデルを俗に9.5代目と呼ぶことも[5]決して少なくない。ボディカラーを一新し、これまでのホワイトとブルーイッシュシルバーメタリックに代わり、オフホワイトとファインシルバーメタリック(高い発色性を上げる為、水性中塗りを加え3コート化)に変更。ブルーは廃止となった。また、ユーザー調査に基づき、大型グローブボックスや大型インパネセンターポケット等豊富な収納スペースを確保、タイヤの切れ角アップにより、最小回転半径3.7mを実現(従来型の最小回転半径は3.8m)。このほか、パワーステアリング装着グレードに関してはこれまでの油圧ポンプによるエンジン回転感応式から電動モーターによる車速感応式に変更され、全車にヘッドランプレベライザーが標準装備された。ボディの塗装に関しては後述するデッキバンを含む10代目カーゴ同様、油性系ウレタン塗料による塗装から水性系ウレタン塗料による塗装に変更し下塗り塗料の材質改善により防錆力を20%向上。さらに亜鉛メッキが処理された防錆鋼板の使用比率をボディ全体の表面積の約90%まで(従来型は約85%)に引き上げた。また、従来モデルより更に錆に強くなったオールステンレスマフラーを全車に標準装備し、メーカーオプションの「ストロング防錆パック」は荷台・ゲートのヒンジや接合部のメッキ膜圧をアップし、防錆力が強化されたほか、キャビン周りの防錆処理も若干強化されている(ただしストロング防錆パック非採用車は除く)。なお、マイナーチェンジに伴い、生産拠点をダイハツ車体(現・ダイハツ九州)の大分中津市に建設された新工場に移した。
2006年12月
トラックを一部改良(仕様変更扱い)。2007年1月から施行される側面、および下面の視認性に関する法規に対応するため、全車に助手席側サイドアンダーミラー付ドアミラーを標準装備化。これに伴い、ジャンボに運転席側SRSエアバッグを標準装備化し、更にジャンボを除くトラック全車にデュアルSRSエアバッグをメーカーオプション設定(ジャンボのみ助手席側SRSエアバッグをメーカーオプション設定)し安全性を向上。
2007年12月10日
トラックをマイナーチェンジ。形式が2WD車がS201P型、4WD車がS211P型にそれぞれ変更。後期型となる。全車エンジンがこれまでのEF-SE/EF-VE型エンジンから新開発のKF-VE型ツインカム12バルブエンジンに変更したことでドライバビリティと燃費性能が向上。特に2WD・AT車は「平成22年度燃費基準+10%」を達成した。ただしエクステリアデザインに関しては大規模マイナーチェンジ実施後の「S200P/210P」からそのまま継続された。この他、全車に間欠ワイパーを標準装備化されボディーカラーが一部変更となり[6]、5MT車のシフトノブの形状、およびインテリアカラー[7]もそれぞれ変更された。「スペシャル」および「農用スペシャル」、「エアコン・パワステスペシャル」はいずれもボディカラーはオフホワイトのみに整理され[8]、「エクストラ」にはキーレスエントリーシステムと以前はカセットステレオだったが1DINのAM/FM付CDステレオ(CD-R/RWに対応)&10cmフロントスピーカーを追加、「エアコン・パワステスペシャル」は日本語表記のAM/FMラジオを装備した。これに伴いツインカムエンジン搭載の5MT車専用の特装仕様「ツインカムスペシャル」および「エアコン・パワステ ツインカムスペシャル」はそれぞれ廃止され、同時に「エクストラ」のツートーンボディーカラーのメーカーオプション設定も廃止された。以前はエアコン非装備グレードも多数あったが、「エクストラ」・「デラックス」は標準装備。「スペシャル」はオプション(注文時でエアコンを取り付ける)という体系である。
2010年8月17日
トラックを一部改良。同年9月に施行されるJC08コールドモード排出ガス基準をクリア。装備面ではシガライターとバッテリーカバーを全車標準装備化。これに伴い「農用スペシャル」はエアコン、パワーステアリング、日本語表記のAM/FMラジオが標準装備化された。
2011年12月1日
トラックを一部改良。2012年7月から改正されるシート、およびシートベルトに関する保安基準の改正に適合。ヘッドレストの大型化、およびシートベルトプリテンショナーなど安全面に対する法規の強化に伴う対応を実施。ジャンボなど、一部を除くトラックベースの特装車に運転席エアバッグが標準装備となる一方で、バッテリーカバーの「HIJET」ロゴのレリーフの廃止、および4WD車の後部正面アオリの「4WD」ロゴのデカールの貼付の廃止、一部の特装車が廃止となった。ボディカラーについては、「オフホワイト」(W20)を廃止し、前期型S200P系以来となる「ホワイト」(W09)を7年ぶりに復活させた。同時に、トヨタ自動車ピクシストラックとしてOEM供給を開始した[9]
2012年4月2日
富士重工業へ7代目サンバートラックとしてOEM供給を開始。
2012年12月17日
トラックを一部改良(仕様変更扱い)。2013年1月から施行される灯火器及び反射器等に関する法規に対応するため後方反射板を追加装備(ただし特装車の一部を除く)し、夜間の積み降し作業時や乗降時の安全性を向上。防錆鋼板の採用範囲拡大(約90% → 約95%)、ボデーシーラーの塗布範囲拡大を実施し耐蝕性の向上が図られると共に、触媒の変更により全車がJC08モード燃費に対応となった。最廉価グレードの「スペシャル」の基本装備に関しては日本語表記のAMラジオから同・日本語表記のAM/FMラジオに変更となった。
2013年12月20日
トラックに特別仕様車「VS」シリーズを発売[10]。「エアコン・パワステスペシャル」、「農用スペシャル」、「エクストラ」及び特装車シリーズの「ハイルーフ」をベースに、ラジエターグリル風大型フロントメッキガーニッシュ、カラードバンパー、あゆみ板掛けテールゲート、格納式テールゲートチェーン、大型荷台作業灯の5点[11]を特別装備したほか、3層塗装の採用、荷台下フレームの外面と下面にアンダーコートの塗布と防錆ワックスの追加、ガードフレームと荷台ヒンジに防錆処理を行い、荷台ヒンジには防錆材を施すことで防錆性能を強化し、サビ保証も小型普通車並みのボディ外板表面サビ3年・ボディ外板穴あきサビ5年に延長した。「ハイルーフ"VS"」除く全グレードにはメーカーオプションで「アップグレード防錆パック」の設定も可能となる。装備の追加や基本性能の強化を行いながらも車両本体価格はベース車と同一価格に設定(据え置き)された。ボディカラーはカタログカラーの「ブライトシルバーメタリック」に加え、本仕様車専用色の「ブラックマイカメタリック」と「ブルーマイカメタリック」、そして「ホワイト」の3層塗装仕様(W19)を加え、軽トラックのボディカラーでは最多となる4色が用意される。



10代目(2004年- S320V、321V系)[編集]

ダイハツ・ハイゼット(10代目)
10代目ハイゼットカーゴ
特装車2WD
(S320V・前期型)
Hijetcargo.jpg
10代目ハイゼットカーゴ
クルーズ4WD(S321V・後期型)
Daihatsu Hijet-Cargo Cruse S331V.JPG
Daihatsu Hijet-Cargo Cruse S331V Rear 0138.JPG
乗車定員 2/4人
ボディタイプ 5ドア バンロールーフ
5ドア バンハイルーフ
エンジン (前期型)
EF-SE型 659cc 直3 SOHC
EF-VE型 659cc 直3 DOHC DVVT
EF-DET型 659cc 直3 DOHC ターボ
(後期型)
KF-VE型 直3 658cc DOHC DVVT
KF-DET型 658cc 直3 DOHC ターボ
変速機 5MT/4AT/3AT/
駆動方式 FR
パートタイム4WD
サスペンション 前:マクファーソンストラット
後:3リンク+コイルスプリング
全長 3395mm
全幅 1475mm
ホイールベース カーゴ 2400mm
参考 カーゴのみフルモデルチェンジ、トラックは9代目を継続生産
姉妹車 トヨタ・ピクシスバン(初代)
スバル・サンバーバン(7代目)
-自動車のスペック表-
2004年12月20日
カーゴのみフルモデルチェンジ。ただしトラックは先述の通りビッグマイナーチェンジを施行し、9代目モデルを継続生産。型式は2WD車が「S320V」、4WD車が「S330V」となる。高い積載能力が目でわかる新ボクシースタイルとなった。インテリアも一新され、スイッチ類も運転席まわりに集中配置し使いやすさを向上。ビッグマイナーチェンジを受けたトラックと同様、大型グローブボックスや大型アンダートレイなどの豊富な収納スペースを備えると共に、荷室にはユースフルナットやユーティリティホールも備えられ、ユーザー自身で自在に使えるように工夫された。ホイールベースを2,450mmに拡大し、操作安定性を向上すると共に、リアサスペンションに「アトレーワゴン」と同じ3リンクコイルを採用した事で乗り心地も向上し(車両形式は本来であればS300系であるが、リアコイルサスは形式番号に+20加算される為、S320系となっている)、ボディの約60%以上に亜鉛メッキ合金を用いた防錆鋼板の採用拡大により先代モデルのカーゴに対し、防錆性能がある程度強化された。「スペシャル」の低公害仕様である「スペシャルクリーン」は「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(☆☆☆)」に適合された。また、骨格を新しくした衝突安全ボディ「TAF」も採用。プリテンショナー&フォースリミッター機構付シートベルトも標準装備された。グレード体系を一部変更し、従来の「スペシャル」、「デラックス」、「クルーズ」に加え、EF-DET型エンジンを搭載した「クルーズターボ」が設定された。「クルーズターボ」の最大積載量は200kgとなっている(その他のグレードは350kg)。なお、この10代目(トラックは9代目の2004年マイナーチェンジ後)から、大分県中津市に移転したダイハツ車体(現・ダイハツ九州)が生産担当している。
2005年8月29日
軽商用車初のハイブリッド車「カーゴ ハイブリッド」を追加。エンジンとトランスミッションの間に薄型モーターを配置した小型のハイブリッドシステムを搭載し、ガソリン車と同等の4名乗車と荷室性能を保持。また、車両停車時にエンジンを停止するアイドルストップシステムも採用し燃費を向上した。
2005年10月3日
カーゴを一部改良。デュアルSRSエアバッグをハイブリッドを除く全グレードに拡大装備し安全性を向上。また、1DIN AM/FM付ステレオ(「スペシャル」・「スペシャルクリーン」・「デラックス」はカセットステレオ、「クルーズ」・「クルーズターボ」はCDステレオ)&10cmフロントドアスピーカーを全車標準装備したほか、「スペシャル」・「スペシャルクリーン」には全ドア連動パワードアロック、助手席サンバイザー、助手席前倒し機構、全ドア開閉連動ルーフランプ(フロント)&荷室ランプ、フューエルリッドオープナーを装備し機能性を向上。「デラックス」にも助手席前倒し機構を採用し、「クルーズ」は電動格納式カラードドアミラーを装備した。
2006年2月1日
「カーゴ ハイブリッド」が軽商用車初の「平成17年度基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」を取得すると共に、「平成22年度燃費基準+5%[12]」を達成。
2007年12月10日
カーゴをマイナーチェンジ。型式は2WD車が「S321V」、4WD車が「S331V」となる(「カーゴ ハイブリッド」は除く)。エンジンをKF型エンジンに変更(「カーゴ ハイブリッド」はEF型エンジンを継続)し、燃費を向上。さらに、フロントバンパーのデザインを変更すると共に、3本スポークウレタンホイールと明るいグレー色基調採用のインテリアに変更。「クルーズ」と「クルーズターボ」にはリヤ3点式ELRシートベルト(チャイルドシート固定機構付)を追加し、「ハイブリッド」は助手席サンバイザーやフューエルリッドオープナー等を追加。日本語表記対応のAM/FMラジオを新設定した(スペシャル、スペシャルクリーン、デラックス、ハイブリッド)。
2010年5月
販売低迷のため、「カーゴ ハイブリッド」の生産終了(翌月に販売終了)[13]。以後はガソリン車のみのラインナップとなる。
2010年8月17日
カーゴを一部改良。同年9月から施行されるJC08コールドモード排出ガス基準をクリア。2WD・AT車はCNG車を除き全車4速化により燃費が向上し、「平成22年度燃費基準+10%」を達成。「クルーズ」シリーズにはトップシェイドガラスやメッキステアリングオーナメントが装着され、カラーバリエーションにパールホワイトが追加された。福祉車両の「ハイゼットリヤシートリフト」が廃止。
2011年11月
三菱・ミニキャブがマイナーチェンジで、カーゴと共通のリヤコンビランプを採用した(さらには翌年1月、ミニキャブの姉妹車日産・NV100クリッパーのマイナーチェンジでも同様に採用、その為ハイゼット系姉妹車3メーカー+ミニキャブ系姉妹車2メーカーにより、5メーカーが同様のパーツを採用するという現象が発生)。
2011年12月1日
一部改良。2012年7月から改正される安全面に対する法規の強化に伴う対応を実施。4WD車のテールゲートの「4WD」ロゴのデカールの貼付の廃止、および一部の特装車を廃止する。「オフホワイト」(W20)を廃止し、S200V系以来となる「ホワイト」(W09)が現行型としては初設定された。同時に、トヨタ自動車へピクシスバンとしてOEM供給を開始。
2012年4月2日
富士重工業へ7代目サンバーバンとしてOEM供給を開始。
2012年12月17日
カーゴを一部改良(仕様変更扱い)。JC08モード燃費に対応し、「クルーズターボ」を除く2WD・4AT車及び「クルーズ」の4WD・4AT車は平成27年度燃費基準を達成した。


名前の由来[編集]

高性能を意味する「HI」と、超小型を意味する「MIDGET」をそれぞれ組み合わせた造語であり、ミゼットに対し、より一層の高い性能を備えるクルマという意味合いが込められている[14]。 なお、その「HIJET」と言うスペルが原因でジョークのネタとなることがある。[15]

脚注[編集]

  1. ^ いずれも2014年6月現在の時点において。
  2. ^ TOYOTA、新型軽商用車「ピクシス バン」「ピクシス トラック」を発売 - トヨタ自動車 ニュースリリース 2011年12月1日
  3. ^ ただしメーカーサイドではフルモデルチェンジ扱いとなっている。
  4. ^ 具体的にはドアアウターパネルのプレスラインの形状の変更、およびフロントフェイスのデザイン、リアビューのデザイン、インパネのデザインの変更が挙げられる。
  5. ^ ただしメーカーサイドでは10代目扱いとなっている。
  6. ^ 例:ファインシルバーメタリック→ブライトシルバーメタリック
  7. ^ ダークグレー基調→ライトグレー基調に変更。
  8. ^ ただし、一部の地方向けモデルに限りブライトシルバーメタリックやブラックマイカメタリックが設定される場合もある。
  9. ^ かつて、S200系列の派生車アトレー7スパーキーとしてトヨタにOEM供給していたが、8年ぶりにS200系列の車両をOEM供給する事になる。
  10. ^ ダイハツ軽商用車「ハイゼット トラック」一層の防錆対策と豊富なボディカラーを設定した特別仕様車を設定 (PDF) - ダイハツ工業株式会社 ニュースリリース 2013年12月20日
  11. ^ 「エアコン・パワステスペシャル"VS"」、および「ハイルーフ"VS"」での場合。ただし一部特別装備品がベース車に標準装備されている「農用スペシャル"VS"」はメッキグリル、カラードバンパー、格納式テールゲートチェーンの3点、「エクストラ"VS"」はあゆみ板掛けテールゲートのみとなる。
  12. ^ 現在は「平成22年度燃費基準+25%(スペシャルパックまたは寒冷地仕様装着時は「平成22年度燃費基準+20%達成」)」を達成、環境対応車普及促進税制にも対応。
  13. ^ ダイハツ、軽唯一のハイブリッド生産打ち切り 販売低迷 - 朝日新聞「asahi.com」(2010年6月25日)
  14. ^ 会社概要 - 沿革 - 車名の由来 - ダイハツ工業2010年3月18日閲覧)
  15. ^ 例:Pimp My Ride Season1 Vol.1ではカスタム計画時にJET(ジャンボジェット)と引っかけて"ハイジェット"と呼ばれた

関連項目[編集]

外部リンク[編集]