ダイハツ・YRV

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YRV(ワイアールブイ)は、ダイハツ工業が生産していた5ドア・ハッチバック型乗用車である。

ダイハツ・YRV
(M200G型)
YRV 1.3
Daihatsu YRV 001.JPG
YRV 1.3 ターボ パノラマパック
Daihatsu YRV 005.JPG
YRV 1.3 ターボ(リア)
Daihatsu YRV 004.JPG
設計統括 相坂忠史
デザイン 石崎弘文
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドア ハッチバック
エンジン EJ-VE型 1.0L 直3 DOHC 64仏馬力
K3-VE型 1.3L 直4 DOHC 90仏馬力
K3-VET型 1.3L 直4 DOHC ターボ 140仏馬力
変速機 5MT/4AT
駆動方式 FF/4WD
全長 3,765mm
全幅 1,625mm
全高 1,535 - 1,565mm
ホイールベース 2,370mm
車両重量 860 - 990kg
-自動車のスペック表-

概要[編集]

スタイル・機構[編集]

1998年に発売されたストーリアをベースに、当時人気のあったコンパクトRVとして開発された。初めからヨーロッパ市場での販売が計画され、デザイン、操縦性もヨーロッパでの使用を意識して開発が進められ、実際にヨーロッパでの走行実験において足回りをヨーロピアンテイストに仕上げた。エンジンは初代トヨタ・ヴィッツ用の1,000ccエンジン(1SZ-FE型)をベースに排気量を1300ccに拡大したターボエンジンK3-VET、ノンターボ・K3-VEが開発された。これらのエンジンは、ストーリアテリオスアトレー7にも搭載され、ダイハツのこのクラスの主力エンジンとなった。なお、K3-VETは発売当時世界最強の1,300ccエンジンと言われ、パワーウェイトレシオは、6.7kg/仏馬力とスポーツカーといえるほどの動力性能(7が基準値)を誇った。YRVの生産が終了した現在でも(2013年時点で)これを超える同クラスのエンジンはない。

独特のサイドウインドウ形状は「ダブルウェッジスタイル」と呼ばれる。インテリアでは幾何学調のシボを用いたダッシュボードや順手で握るコラムシフト(正確にはインパネシフト)が特徴。

パノラマガラスルーフ車以外は機械式駐車場への入庫が可能な全高である。

なお、開発当初はトヨタ自動車向けにOEM供給を行なう計画があったことから、当時のダイハツ車としては珍しくリア部にもダイハツのエンブレム(トヨタの「T」マークと同じサイズの楕円で囲われたダイハツの「D」マーク)が付いていた(現在はすべてのダイハツ車がリアにエンブレムを装着)。自動車雑誌の予想特集では「スターレット復活」として、"トヨタからスターレットが再登場するのではないか"と予測されていた。

歴史[編集]

M200G/201G/211G型(2000年 - 2005年)[編集]

ダイハツYRV ターボ
  • 2000年8月30日:販売開始。当初、1.0L車は「CG」のみ、1.3L車は標準車・「Sパック」・「エアロSパック」・「ターボ」・「ターボパノラマパック(2WD車のみ)」が設定されていた(「CG」と1.3L・NA車は4ATのほかに5MTも設定。1.3L・ターボ車は4ATのみ。ATセレクトレバーはNAがコラムシフトでターボがフロアシフトでありMTモード搭載車の場合MTモード操作出来るのはステアリングスイッチのみとなる)。
  • 2001年1月30日:特別仕様車「リミテッド」シリーズ・「Sエディション」を発売。前者は標準車・「エアロSパック」・「ターボパノラマパック」をベースに、マルチリフレクターハロゲンフォグランプ、シートリフター(運転席)、2DIN CD/MD・AM/FM付ステレオ(カロッツェリア)を装備。さらに、「リミテッド」にはスモークドガラス、スライド&分割可倒式リヤシート、リアドアスピーカーを、「エアロSパック リミテッド」にはクリスタルリヤコンビランプ(クリア)とスライド&分割可倒式リヤシートをそれぞれ装備した。後者は「CG」をベースにカラード電動格納式ドアミラー、フルホイールキャップ、UVカットガラス、リアワイパー、運転席シートリフター、リア分離式ヘッドレスト、パワーウィンドウ、パワードアロック、キーレスエンリー、衝撃感知安全システム、2DIN CD・AM/FM付ステレオを装備した充実仕様である。
  • 2001年12月27日:一部改良。グレード体系を一新し、1.0L車は「L」に、1.3L・NA車は「パルコL」と「パルコS」に、1.3L・ターボ車は「ターボG」・「パルコターボ」・「ターボR」の6グレードとなる。また、「パルコL」・「パルコS」の2WD車は「超-低排出ガス(★★★)」認定を取得するなど環境性能も向上された。
  • 2002年12月25日:一部改良。1.0Lエンジン・モデルを廃止。「L」はエンジンを1.0Lから1.3Lにサイズアップしながらも価格を抑えた廉価グレードの位置づけとなり、「L」よりも装備を充実した「X」、「X」のターボエンジン車である「ターボX」の3グレードとなる。また、「ターボX」の4WD仕様が追加された。
  • 2004年4月:仕様変更。車両型式を変更し、「L」と「X」の2WD車は「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(☆☆☆)」認定を取得。
  • 2005年7月:生産終了。

車名の由来[編集]

  • 「Youthful style(若々しく)」「Robust body(たくましく)」「Vivid performance(イキイキと)」の頭文字。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]