フラッシュ (DCコミックス)

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ザ・フラッシュ』(The Flash)は、DCコミックスが刊行しているアメリカン・コミックスのタイトル、および架空のスーパーヒーローの名称。胸に稲妻のマークのついた真紅のコスチュームを身にまとい、超スピードで疾走する。

概要[編集]

別名は「地上最速の男」。4代目まで存在するので「地上最速の男たち」である[1]

歴代フラッシュ[1][2]

  1. ジェイ・ギャリック
  2. バリー・アレン
  3. ウォーリー・ウェスト
  4. バート・アレン

本項では彼らのサイドキックを務めるキッド・フラッシュについても説明する。

初代フラッシュ[編集]

フラッシュ
出版の情報
出版者 DCコミックス
初登場 Flash Comics#1(1940年1月)
クリエイター ガードナー・フォックス
ハリー・ランパート
作中の情報
本名 ジェイ・ギャリック
所属チーム ジャスティス・ソサイエティ・オブ・アメリカ
オールスター・スコードロン[1]
ジャスティス・リーグ

人物[編集]

本名:ジェイソン・ピーター・"ジェイ"・ギャリック。本拠地はキーストーン・シティ。1940年1月の『フラッシュコミックス』1号で初登場した。

大学生の時、原子の振動実験中の液体「ハード・ウォーター」を浴びたことが原因で、超高速の能力を手に入れる。彼は幼い頃に憧れていたパルプ小説のヒーロー「ウィンドランナー」に自らをなぞらえ、クライムファイター(犯罪者退治専門のヒーロー)としての活動を始めた。亜光速で走ることが出来、老化が遅い[1]

「ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ(JSA)」創立メンバーの一人。スピードフォースとの関連性は不明。コスチュームはギリシア神話ヘルメスをモチーフにしている。一度は引退したが、新生JSAに加入するため復帰した。

コスチューム

  • 胸に黄色の稲妻の描かれた、真紅のボディシャツ
  • 脇に黄色の稲妻模様の引かれた、青のタイツ
  • 黄色の羽根の付いた浅いヘルメット(これは彼の父親の形見で、彼の父親が第一次世界大戦で被っていた鉄兜を改造した物)
  • 黄色の羽根の付いた、真紅の短靴

映像作品[編集]

初代フラッシュの映像作品

アニメ『バットマン:ブレイブ&ボールド
声 - アンディ・ミルダー、日本語吹替 - 檜山修之
ジャスティス・ソサエティー・オブ・アメリカの一員として登場。
ドラマ『THE FLASH/フラッシュ
演 - ジョン・ウェズリー・シップ
ゲスト出演。

2代目フラッシュ[編集]

フラッシュ
出版の情報
出版者 DCコミックス
初登場 Showcase#4(1956年10月)
クリエイター ロバート・カニアー
カーマイン・インファンティーノ
作中の情報
本名 バリー・アレン
種族 メタヒューマン
所属チーム ジャスティス・リーグ
パートナー キッド・フラッシュ
グリーンランタン
グリーンアロー

人物[編集]

本名:バーソロミュー・ヘンリー・"バリー"・アレン。本拠地はセントラル・シティ。1956年10月の『ショーケース』4号で初登場した。

警察の化学班で働いていたバリー・アレンは、実験室で雷に打たれ、無数の薬品を浴びたことをきっかけに超高速で走る能力を得た。コミックで憧れていたフラッシュ(初代) にちなんで自らフラッシュを名乗り、クライムファイターとしての活動を始める。「ジャスティス・リーグ(JLA)」創立メンバーの一人。

『クライシス』(Crisis on Infinite Earths)事件の際に、アンチモニターの計画を食い止めるため、反物質砲の内部に降り、反物質の流れを逆転させることに成功するが、全生命力を燃やしつくして死亡。彼の人知れぬ活躍により、多次元宇宙崩壊の危機は回避された。だが、『インフィニット・クライシス』(Infinite Crisis)事件において、バリーは命を落としたのではなくスピードフォースの存在する別次元に封じ込められていたことが判明、そして『ファイナル・クライシス』(Final Crisis)事件で別次元からの帰還を果たし、ヒーロー活動を再開する。

コスチューム

  • 胸に黄色の稲妻の描かれた、真紅のボディースーツ(普段は圧縮され、指輪の内部に収納されている)。
  • 耳に羽根型の金属飾りの付いたマスク。口元のみ露出している。
  • 耳飾りは、警察無線などの受信機になっている。

映像作品[編集]

2代目フラッシュの映像作品

映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
演 - エズラ・ミラー、日本語吹替 - 小林親弘
レックス・ルーサーが保管していたメタヒューマンのファイル内の映像に登場。コンビニ強盗を超人的なスピードで退治した。またブルース・ウェインに警告を伝えるために時間移動能力で未来からやってきたが、コントロールがうまくいかず失敗した。
映画『スーサイド・スクワッド
演 - エズラ・ミラー、日本語吹替 - 小林親弘
キャプテン・ブーメランの紹介シーンで登場。強盗殺人を行っていたキャプテン・ブーメランを投獄した。
映画『ジャスティス・リーグ
演 - エズラ・ミラー
ドラマ『超音速ヒーロー ザ・フラッシュ
演 - ジョン・ウェズリー・シップ
主人公。能力を得る場面から描かれる。
ドラマ『THE FLASH/フラッシュ
演 - グラント・ガスティン、日本語吹替 - 福山潤
主人公。『ARROW/アロー』第2シーズン第8話「来訪者」にもゲスト出演。
アニメ『バットマン:ブレイブ&ボールド
声 - アラン・テュディック、日本語吹替 - 佐藤拓也
プロフェッサー・ズームとの戦いの末に死亡したと思われていたが、未来でプロフェッサー・ズーム(リバースフラッシュ)に捕まっていた。
アニメ『ヤング・ジャスティス
声 - ケビン・マイケル・リチャードソン/ジェームズ・アーノルド・テイラー
ジャスティス・リーグ創設メンバーとして登場。本作ではインパルスの祖父という設定。
アニメ『バットマン・アンリミテッド英語版
声 - チャーリー・シュラッター
アニメ『DCスーパーヒーロー・ガールズ
声 - ジョシュ・キートン、日本語吹替 - 中村章吾
アニメ『ジャスティス・リーグ・アクション
声 - チャーリー・シュラッター

3代目フラッシュ[編集]

フラッシュ
出版の情報
出版者 DCコミックス
初登場 キッド・フラッシュ
the Flash#110(1960年1月)
フラッシュ
Crisis on Infinite Earths#12(1986年3月)
クリエイター ジョン・ブルーム
カーマイン・インファンティーノ
作中の情報
本名 ウォーリー・ウェスト
種族 メタヒューマン
所属チーム ティーン・タイタンズ
ジャスティス・リーグ
パートナー グリーンランタン
ナイトウィング

人物[編集]

本名:ウォーレス・"ウォーリー"・ルドルフ・ウェスト。本拠地はキーストーン・シティ。キッド・フラッシュとして1960年1月の『フラッシュ』110号で初登場した[1]。3代目フラッシュとしては、1986年3月の『クライシス・オン・インフィニット・アース』12号で登場した。

少年時代のウォーリーは、叔父のアレン[3]2代目フラッシュ)の研究所を訪れた際に落雷とともに化学薬品を全身に浴び、超高速の能力を手に入れた。彼はフラッシュのサイドキック、キッド・フラッシュとして活躍する一方、「ティーン・タイタンズ」を結成した[4]。しかし、『クライシス』事件でバリー・アレンが名誉の戦死を遂げたことから、叔父のコスチュームとフラッシュの名を受け継いで、3代目フラッシュとなる。

『インフィニット・クライシス』(Infinite Crisis)事件の際、並行宇宙からやってきたスーパーボーイ・プライムをスピードフォースの中に封じようと限界まで力を発揮した結果、別次元へと消え去った。しかしその後、後を継いだ4代目フラッシュが死亡するのと前後して再び元の世界に帰還し、ヒーローにも復帰する。

コスチューム

2代目と同じ

キッド・フラッシュのコスチューム

  • 胸に赤い稲妻が描かれた、黄色と赤のツートンカラーのボディスーツ。
  • 頭髪と口元の露出したマスク。
  • 耳にある金属製の羽根型飾りの色は赤[5]

映像作品[編集]

3代目フラッシュの映像作品

ドラマ『THE FLASH/フラッシュ
演 - キーナン・ロンズデール
アニメ『スーパーマン
声 - チャーリー・シュラッター、日本語吹替 - 山野井仁
3代目フラッシュとしてシーズン2の第4話「世界一速い男」にゲスト出演。
アニメ『ジャスティス・リーグ
声 - マイケル・ローゼンバウム、日本語吹替 - 千葉進歩
3代目フラッシュとしてレギュラーメンバーで登場。
アニメ『バットマン:ブレイブ&ボールド
声 - ハンター・パリッシュ、日本語吹替 - 井口祐一
キッド・フラッシュとしてゲスト出演。
アニメ『ティーン・タイタンズ
声 - マイケル・ローゼンバウム、日本語吹替 - 井上剛
キッド・フラッシュとしてゲスト出演。
アニメ『ヤング・ジャスティス
声 - ジェイソン・スピサック、日本語吹替 - 前野智昭
キッド・フラッシュとしてレギュラー出演している。アルティミス(グリーンアローサイドキック)の恋人になる。

4代目フラッシュ[編集]

人物[編集]

本名:バーソロミュー・"バート"・アレン2世。本拠地はキーストーン・シティ。初出は『フラッシュ』Vol.2#92(1994年3月)[6]

バリー・アレン(2代目フラッシュ)の実の孫。スピードフォースの制御法を学ぶため未来からやってきた(未来では力をコントロールできず、少年程度の年齢まで一気に成長してしまっていた)。当初はインパルスを名乗り、後に2代目キッド・フラッシュとなった。

『インフィニット・クライシス』(Infinite Crisis)事件の際、スーパーボーイ・プライムを連れてスピードフォースへ突入したのち別の時間軸を過ごし、元の世界に戻った時は青年にまで成長していた。その際能力を失うが、1年後に能力を取り戻して4代目フラッシュとなる。しかしのちに、フラッシュの宿敵が集まったチーム「ローグズ」との戦いで能力を奪われ、命を落とす。

映像作品[編集]

4代目フラッシュの映像作品

ドラマ『ヤング・スーパーマン
演 - カイル・ガルナー
シーズン4第5話「世界一速い男」(原題:RUN)にバートが登場。シーズン6第11話「正義の同盟」(原題:JUSTICE)ではインパルスと名乗っている。
アニメ『ヤング・ジャスティス
声 - ジェイソン・マースデン、日本語吹替 - 鈴木晴久
インパルスとして登場。本作ではバリーの孫という設定。

サイドキック[編集]

初代キッド・フラッシュ
本名:ウォーレス・"ウォーリー"・ルドルフ・ウェスト。
2代目キッド・フラッシュ
本名:バーソロミュー・"バート"・アレン2世。
3代目キッド・フラッシュ
本名:アイリス・ウェストII世。
初出は1996年の『キングダム・カム』。3代目フラッシュであるウォーリーの娘。

スピードスター[編集]

フラッシュのように超高速移動を能力とするヒーローたちは「スピードスター」と呼ばれる。DCコミックスにおけるスピードスターたちの高速移動は、単純な身体能力ではないとされている。DCコミックスのスピードスターたちはスピードフォースにアクセスすることで、無尽蔵な運動エネルギーを引き出して高速移動を行っている(マーベル・コミックのスピードスターの場合は、彼らの純粋な身体能力である。例:X-メンのクイックシルバー)。

この原理を発見したのは、3代目フラッシュだった[7]。このリンクを強化することで彼は光速で走れるようになり、歴代フラッシュ最速となっている[8]

スピードフォース[編集]

「アース1」などのDCユニバースに隣接する次元。意志を持った運動エネルギー(純粋な運動エネルギー)が住む世界。

能力[編集]

スピードフォースから運動エネルギーを引き出すことにより、彼らはさまざまな能力を行使する。

超高速での移動
通常の最高速度は亜光速だが、さまざまな補助機器を使用すれば超光速も可能である。
物質通過
身体の原子を高速振動させて、物体の原子間をすり抜ける。
透明化
自分の肉体を構成する原子を高速で振動させ、その原子間の隙に光を透過させることで他者から透明になる。
地震を起こす
振動を地面に伝わらせて、非常に局地的な地震を起こす。
風を起こす
その場で回転運動することで竜巻を生み出す。
熱を起こす
身体の分子を高速振動させて摩擦熱を発する(捕らえられた際、敵から逃げるのに有効)。
運動エネルギーの付与
スピードフォースから引き出したエネルギーを自分で使わずに、接触した他の物体に与える。フラッシュが他人を抱きかかえて走る時に、その人物が大気の断熱圧縮で焼け死なないのはこのためと思われる。
時間移動
コズミック・トレッドミルという特殊な装置を用いることで、運動エネルギーを時空エネルギーに変換し、過去や未来に移動する。

スピードスター一覧[編集]

その他の主なスピードスターは、以下の通り。

主演映像作品[編集]

映画[編集]

2014年、ワーナー・ブラザース企画での映画化作品の制作が決定し、主人公のバリー・アレン役をエズラ・ミラーが演じる[9]

ビデオムービー[編集]

『最新・最強・最速のヒーロー / ザ・フラッシュ』(The FLASH、1990年)
監督ロバート・イスコブ、出演ジョン・ウェズリー・シップアマンダ・ペイズ
『ザ・フラッシュ2』 (The FLASH II Revenge of the Trickster、1991年)
監督ダニー・ビルソン、出演ジョン・ウェズリー・シップ、アマンダ・ペイズ、マーク・ハミルディック・ミラー
『ザ・フラッシュ3』 (The FLASH III Deadly Nightshade、1992年)
監督ブルース・ビルソン、出演ジョン・ウェズリー・シップ、アマンダ・ペイズ

ドラマ[編集]

『超音速ヒーロー ザ・フラッシュ』(原題:The FLASH、1990年、アメリカ)
  • 監督:ブルース・ビルソン
  • 脚本:ゲイル・モーガン・ヒックマン
  • 原案:ゲイル・モーガン・ヒックマン、デニス ・スキナー
  • 撮影:グレッグ・ガーディナー
  • 制作:ワーナー・ブラザース
『THE FLASH/フラッシュ』(原題:The FLASH、2014年、アメリカ)

その他のメディア[編集]

登場作品でレギュラーを務めたのは、テレビアニメ『ジャスティス・リーグ』のみ。

映画[編集]

ドラマ[編集]

アニメ[編集]

ゲーム[編集]

スピンオフ[編集]

DCコミックスのサイドキック達が小学生となった日常を描いた作品。コミカルな絵柄と作風が特徴。キッド・フラッシュが登場している[10]
フラッシュがワットジット(Whatzit)の飼い主となっている[11]

書籍情報[編集]

漫画[編集]

Flash Comics
1940年1949年。全104号。初代フラッシュのデビュー作。
All-Flash
1941年1948年。全34号。
The Flash (comic book)
(vol. 1)1959年1985年。#105~#350
(vol. 2)1987年2009年。全247号。
(vol. 3)2010年2011年。全12号。
(vol. 4)2011年~
The Flash: Rebirth
2009年~2010年。全6号。
2つの世界のフラッシュ(Flash of Two Worlds!)
ザ・フラッシュ英語版』第123号(1961年9月)掲載。

翻訳[編集]

ヴィレッジブックス[12]、2012年5月19日発売。
小学館集英社プロダクション[13]、2015年03月06日発売。
小学館集英社プロダクション[14]、2016年03月16日発売。
小学館集英社プロダクション[15]、2016年11月23日発売。
小学館集英社プロダクション[16]、2017年11月22日発売。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e スコット・ビーティほか 赤塚京子ほか訳 (2011). 『DCキャラクター大事典』. 小学館集英社プロダクション. p. 124. ISBN 978-4796870795. 
  2. ^ 『DCキャラクター大事典』 126頁。
  3. ^ 『DCキャラクター大事典』 125頁。
  4. ^ 『DCキャラクター大事典』 125頁。
  5. ^ 黄色の場合もあり。
  6. ^ 『DCキャラクター大事典』 126頁。ただし、キッドかフラッシュか、あるいはインパルスは明記されていない。
  7. ^ 『ターミナル・ベロシティ』TPB、1995年『DCキャラクター大事典』 125頁。
  8. ^ 『DCキャラクター大事典』 125頁。
  9. ^ “DCコミックス「ザ・フラッシュ」が映画化!”. シネマトゥデイ. (2014年10月17日). http://animeanime.jp/article/2015/06/20/23773.html 2014年10月20日閲覧。 
  10. ^ DC KIDS タイニー・タイタンズ #1”. 2008年閲覧。...
  11. ^ DC Super-Pets Character Encyclopedia”. 2013年閲覧。...
  12. ^ フラッシュポイント”. 2012年閲覧。...
  13. ^ フラッシュ:新たなる挑戦(THE NEW 52!)”. 2015年閲覧。...
  14. ^ フラッシュ:ローグズの逆襲(THE NEW 52!)”. 2016年閲覧。...
  15. ^ フラッシュ:グロッドの脅威(THE NEW 52!)”. 2016年閲覧。...
  16. ^ フラッシュ:邪悪なる閃光(THE NEW 52!)”. 2017年閲覧。...

外部リンク[編集]