ワンダーウーマン

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ワンダーウーマン
出版の情報
出版者 DCコミックス
初登場 『オールスターコミックス』8号(1941年11月)
クリエイター ウィリアム・モールトン・マーストン
H・G・ピーター
作中の情報
本名 プリンセス・ダイアナ・オブ・セミスキラ
種族 人間(アマゾン族)
半神
出身地 パラダイス島/セミスキラ
所属チーム ジャスティス・リーグ
パートナー スティーブ・トレバー
バットマン
スーパーマン
ワンダーガール
著名な別名 ダイアナ・プリンス
能力 高い耐久力と怪力とスピード
飛行能力
テレパシー
真実の投げ縄、ティアラ、腕輪、剣

ワンダーウーマン』("Wonder Woman")は、DCコミックスの出版するアメリカン・コミックスのタイトル[1]、及び同作等に登場する架空のスーパーヒロイン(アメリカ流ではスーパーヒーローヒロイン)。怪力や飛行能力などを有した屈強な美女。

スーパーヒーローチーム「ジャスティス・リーグ」の中核メンバーであり、スーパーマンバットマンと肩を並べる重要人物である。

2016年10月21日、国連名誉大使に任命され、任命式典が行われた[2]

人物[編集]

1941年の『オールスターコミックス』#8に初登場[3]。著者はウィリアム・モールトン・マーストン (William Moulton Marston1986年に一時連載が中断されたものの、2007年現在もDCコミックスから出版されている[4]

本名はダイアナ。身長182.8センチメートル、体重74.8キログラム。髪の色は黒、瞳は青[5]

特殊能力は、高い耐久力と怪力、亜光速での飛行能力、動物とテレパシーで意思の疎通ができる、など。伝統的な武術を知り抜いており、剣、斧、弓術を会得している。卓越した戦術家であり、外交官でもある。以上のように、かなり強力な存在であり「地上最大級の力」を備えている[6]

それもそのはずで、彼女は人間ではなく、粘土から生まれた存在である。ダイアナの母であるヒッポリタは、3万年前に死んだ女性の転生した姿であり、彼女はかつて産んだ子供との再会を欲していた。オリュンポス十二神からの神託に従い粘土をこねて赤ん坊の姿にしたところ、神々が命を吹き込んだ。こうして誕生したのがダイアナである。ヒッポリタは、女だけの一族「アマゾン族」の女王であり、その娘のダイアナはプリンセス・ダイアナと呼ばれた[7]

アマゾン族は、パラダイス島で人間界から隔離されて生きており、島に入るには不思議な障壁を通り抜ける必要があった。かつて、この障壁を通り抜けて不時着した女性、ダイアナ・トレバーは、アマゾン族を守るために命を落とすこととなり、彼女を称えて星条旗を模した衣装が作成された。これがワンダーウーマンの衣装であり、また粘土から生まれたダイアナの命名の由来である。後に息子のスティーブ・トレバーも島に不時着し、ワンダーウーマンをアメリカへ向かわせる事になった[8]

武器・装備[編集]

ヘーパイストスが鍛造したもの。輪に捕らえた者に真実を告白させる事ができる[9]
両手首に装備した腕輪は、弾丸などの投擲武器等を弾く能力がある[10]
以前は飛行能力は持たない設定であり、透明飛行機を所有している。

キャラクター[編集]

ダイアナ・プリンス以外のワンダーウーマン

ダイアナとドナ・トロイの母親。一時期、ダイアナに代わってワンダーウーマンになっていた。
ダイアナに代わってワンダーウーマンになっていた。

サイドキック[編集]

ワンダーウーマンのサイドキックとなるワンダーガール (Wonder Girlについて記す。初代ワンダーガールは、ワンダーウーマン自身。

二代目ワンダーガール
本名:ドナ・トロイ(Donna Troy
ティーンタイタンズに参加。
ドラマ『ワンダーウーマン』シーズン1では、妹の「ドルシラ(Drusilla)」としてゲスト出演し、コスチュームを着用して共闘した。演じたのはデブラ・ウィンガー、吹き替えは鵜飼るみ子
三代目ワンダーガール
本名:カサンドラ・サンズマーク(Cassandra Sandsmark
ティーンタイタンズに参加。スーパーボーイの恋人。ゼウスの娘。
アニメ『ヤング・ジャスティス』では、本名「キャシー・サンズマーク」として第2シーズンから出演した。吹き替えは高橋李依

映画[編集]

Wonder Woman (2009年)
演:ケリー・ラッセル[11]
LEGO ムービー (2014年)
演:コビー・スマルダーズ、吹替:矢島晶子
レゴのラインナップ『レゴ スーパー・ヒーローズ』からのクロースオーバー出演。レゴシリーズのゲームではこの映画のゲーム版の他、『LEGO バットマン3 ザ・ゲーム ゴッサムから宇宙へ』にも登場。後者では飛行能力を使用している間だけ、BGMがテレビドラマ版の主題歌に切り替わる。
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 (2016年)
複数のDCコミックスのヒーロー達が世界観を共有するDCエクステンディッド・ユニバースで初の登場となった。ガル・ガドットが演じ、ヘンリー・カヴィルのスーパーマン、ベン・アフレックのバットマンと共闘した。戦いが終わった後はブルースと共にジャスティス・リーグ結成のために他のメタヒューマン達を探す事を決意する。今回の映画で彼女はスーパーマンに勝るとも劣らない戦闘能力、身体能力、耐久性を見せた。
ワンダーウーマン (2017年)
時系列はバットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生より前に遡り、DCエクステンディッド・ユニバースにおけるオリジンを描く。

ドラマ[編集]

Wonder Woman (1974年)
ABC製作。90分枠の実写ドラマ(日本未放映)。主演はキャシー・リー・クロスビー英語版(プロのテニスプレイヤー)。舞台は現代(製作当時)。
ワンダーウーマン (1975年-1979年)
主演は元ミス・ワールドアメリカ代表のリンダ・カーター。日本語吹き替えはパイロット版が田島令子、シーズン1が二宮さよ子、シーズン2-3が由美かおる。由美は日本語オリジナル主題歌も歌っている。スティーブ・トレバー役はライル・ワゴナー。吹き替えはパイロット版が広川太一郎、シーズン1が伊武雅之、シーズン2以降は佐々木功
ワンダーウーマン (2011年)
ワーナー・ブラザースが実写パイロット版を製作し、エイドリアンヌ・パリッキが出演した。しかしNBC(National Broadcasting Company)はシリーズ化も放送もしなかった[12]

アニメ[編集]

Super Friends(1973年-1986年)
ハンナ・バーベラ製作。『ジャスティス・リーグ』のアニメ化作品で、メンバーの一人として登場。
ジャスティス・リーグ(2001年-2006年)
ジャスティス・リーグを題材にしたテレビアニメ。メンバーの一人としてレギュラー出演。本作はテレビアニメ『スーパーマン』の続編であり、テレビアニメ『バットマン』の続編も兼ねている。従ってこの2人は旧知の存在として登場した[注釈 1][注釈 2]。ワンダーウーマンは新登場となる。
ワンダーウーマンのエピソードとしては、シーズン1では第10話・第11話「失われた楽園」、第16話・第17話「憎しみ」がある[注釈 3][注釈 4]。第15話「知られざる街の危機 PART 2」と、シーズン2の第33話・第34話「孤独の姫君」では、バットマンとの間に恋愛感情に近いものが描写されている。
声優はスーザン・アイゼンバーグ英語版、日本語版は安達まり
バットマン:ブレイブ&ボールド(2008年-2011年)
シーズン2の第34話「サイドキックたちの成長」、第49話「明日の騎士たち」、シーズン3の第56話「Scorn of the Star Sapphire!」、第60話「Triumvirate of Terror!」、第65話「Mitefall!」で登場。
声優はヴィッキー・ルイス
ヤング・ジャスティス(2011年-2013年)
ジャスティス・リーグの下部組織「ヤング・ジャスティス」を題材にしたテレビアニメ。リーグのメンバーの一人として登場しているが、著しく影が薄い(席次自体はナンバー3と目される)。
声優はマギー・Q、日本語版はノンクレジット。
Super Best Friends Forever (2012年)
カートゥーンネットワークで放映されていたDC Nation Shortsスーパーガールバットガール、ワンダーガールを中心とした短編アニメ。現在は公式サイトで全5話が無料視聴できる。
声優はグレイ・デリスル
  1. Invisible Joy Ride (full)
  2. Time Waits for No Girl (full)
  3. Grounded (full)
  4. Name Game (full)
  5. Don't Fight Girls (full)
DC スーパーヒーロー・ガールズ (2015年-)
公式サイト及びYouTubeチャンネルで配信しているウェブアニメ。主要キャラクターの1人として登場[13]。愛称はワンディ。
声優はグレイ・グリフィン
DC Super Hero Girls - All About Super Hero High

ゲーム[編集]

スピンオフ[編集]

DCコミックスのサイドキック達が小学生となった日常を描いた作品。コミカルな絵柄と作風が特徴。ワンダーガール(ドナ)とキャシーが登場する[14]
ワンダーウーマンがジャンパ (Jumpaの飼い主となっている[15]
  • ワンダーウーマンアンソロジー
書誌情報:2014年5月23日発売[16][17]ISBN 978-4-7562-4901-2

備考[編集]

作品中ではスーパーマンバットマンに比肩しうる存在ではあるが、上記のように映像化は少なく、両者に対して大きく引き離されているのが現状である。また、1970年代のライバル番組、すなわち女性を主人公にしたアクションドラマ『地上最強の美女バイオニック・ジェミー』(1976年-1978年)と『チャーリーズ・エンジェル』(1976年-1981年)が続編やリメイクを放送・公開している中、実写版『ワンダーウーマン』にはそのような現象が起こっていない。2005年ごろには、成熟した設定でのリメイクが取沙汰され、50代のキム・ベイシンガーの名が挙がったこともあるが実現しなかった。

また、1996年『DC VS マーベル』において、それぞれの世界の存亡をかけて11組のスーパーヒーローが戦ったが、スーパーマンとバットマンが勝利したのに対し、ワンダーウーマンは敗北している(11組の内、6組は3対3の引き分けに終わるよう出版社で取り決めがされており、残り5戦を読者投票に委ねた)。真剣勝負の5戦の勝利者は、全て1990年代にテレビアニメが製作・放送されていた、と言う共通点がある(『スーパーマン』、『バットマン』、『スパイダーマン』、『X-メン』(ウルヴァリンストーム))。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 同様に、『スーパー~』に出演したフラッシュグリーンランタンも既知の存在である(ただし、前作のランタンはカイル・レイナー、本作はジョン・スチュワート)。ワンダーウーマン、ホークガール、ジョン・ジョーンズ(マーシャン・マンハンター)は新登場。前後編が基本となっており、また7人全員が揃わない事が珍しくない。
  2. ^ 弾丸を腕輪で弾く、ロープを携帯(使用)する、と言う描写はよく見られる。ティアラを回転させて投擲するのは少なく、第39話「蛇族の呪い PART 1」ぐらいである。
  3. ^ 両方とも故郷の島や母親、アマゾン族に触れている。古代ギリシャ時代や古代ローマ時代には既に生まれており、その当時の記憶も持っている(それぞれ第10話「失われた楽園 PART 1」、第20話・第21話「影の騎士」にて)が、外見は20代程度。
  4. ^ シーズン1最終エピソードとなる第24話-第26話「歪められた過去」では、歴史改変を食い止めるべくリーグがタイムトラベルし、ワンダーウーマンはスティーブと遭遇しコンビを組んでいる。事件解決後、現代でもスティーブは生きており、高齢者施設を彼女が訪れた。

出典[編集]

  1. ^ スコット・ビーティほか 『DCキャラクター大事典』 赤塚京子ほか訳、小学館集英社プロダクション2011年、377頁。
  2. ^ “アメコミの美女戦士『ワンダーウーマン』が国連名誉大使に”. ORICON STYLE. (2016年10月22日). http://www.oricon.co.jp/news/2080367/full/ 2016年10月24日閲覧。 
  3. ^ 『DCキャラクター大事典』 376頁。
  4. ^ Hendrix, Grady (2007年12月11日). “Out for Justice”. ニューヨーク・サン 
  5. ^ 『DCキャラクター大事典』 376頁。
  6. ^ 『DCキャラクター大事典』 376頁。
  7. ^ 『DCキャラクター大事典』 376頁。
  8. ^ 『DCキャラクター大事典』 376頁。
  9. ^ 『DCキャラクター大事典』 376頁。
  10. ^ 『DCキャラクター大事典』 376頁。
  11. ^ Wonder Woman (2009)”. IMDb. 2009年11月27日閲覧。
  12. ^ 「ワンダー・ウーマン」のリメイク 製作中止を発表 第1エピソードの出来に不満” (2011年5月16日). 2012年4月11日閲覧。
  13. ^ ヒーロー紹介 – WONDER WOMAN” (2015年10月1日). 2015年10月1日閲覧。
  14. ^ DC KIDS タイニー・タイタンズ #1”. 2008年閲覧。...
  15. ^ DC Super-Pets Character Encyclopedia”. 2013年7月1日閲覧。
  16. ^ 『ワンダーウーマン アンソロジー』(DCコミックス)”. パイインターナショナル. 2016年6月23日閲覧。
  17. ^ “「ワンダーウーマン」アンソロジーコミック発売、新川洋司が表紙イラスト担当”. 映画ナタリー (株式会社ナターシャ). (2017年6月22日). http://natalie.mu/eiga/news/236883 2017年6月22日閲覧。 

外部リンク[編集]