サンドマン (ヴァーティゴ)

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サンドマン
Sandman
出版情報
出版社 DCコミックス (1989–)
ヴァーティゴ英語版 (1993–)
掲載間隔 月刊
ジャンル ダーク・ファンタジーホラー
掲載期間 The Sandman
1989年1月–1996年3月
The Sandman: The Dream Hunters
2009年1月–2009年4月
The Sandman: Overture
2013年10月–2015年11月
話数 The Sandman 全75号、特別号1号
The Sandman: The Dream Hunters 全4号
The Sandman: Overture 全6号
主要キャラ ドリーム
製作者
ライター ニール・ゲイマン
ペンシラー
インカー
レタラー トッド・クライン英語版
ジョン・コンスタンツァ
着色
製作者 ニール・ゲイマン
サム・キース英語版
マイク・ドリンゲンバーグ英語版

サンドマン』(原題: The Sandman)とはDCコミックスから刊行されたニール・ゲイマン原作のコミックブックシリーズ(1989–1996年。全75号)。コミックの読者層以外にもファンを持つカルト的なヒット作となり、批評家からの評価も高く、1991年に世界幻想文学大賞最優秀短編賞を受賞した。創作ファンタジーやグラフィックノベルメディアへの影響も大きい。

概要[編集]

初期の作画はサム・キースとマイク・ドリンゲンバーグによる。レタリングはトッド・クラインが、表紙画はデイヴ・マッキーンが担当した。オリジナルシリーズは月刊コミックブックとして1989年から1996年にかけて全75号が発行され、第47号からはDC社の新インプリントヴァーティゴ英語版に移籍し、主力タイトルとなった。後に全10巻のペーパーバック単行本、箱入りハードカバー愛蔵版、注釈入り版などが販売されている。1998年に始まった日本語版単行本の刊行は原書第3巻までで途絶した。

永遠不滅の存在であった主人公ドリームは人間の虜囚となり、それによって自らの中に生じた変化と向き合う中で、生き方を変えるか死かの選択を迫られる[1][2]。本作は初め典型的なダーク・ホラーとして始まったが、後に古今の神話の要素を取り入れて精緻に構成されたファンタジーとなり、最終的にドリームを悲劇の主人公英語版として幕を閉じる[3]。ドリーム()はエンドレスと呼ばれる7体の兄弟姉妹の一人で、ほかにはデス(死)、ディザイア(欲望)などがいる[1]。これら形而上的概念が擬人化されたキャラクターのほか、神話や歴史上の人物がDCコミックスの設定世界で物語を展開する。

本作は批評家から高く評価され、『マウス』『ウォッチメン』『バットマン: ダークナイト・リターンズ』と並んで『ニューヨーク・タイムズ』ベストセラーリストに名を連ねた最初のグラフィックノベル(長編コミック本)の一つとなった。『エンターテインメント・ウィークリー』誌が「1983–2008年の書籍100選」リストに挙げたグラフィックノベル5冊に入り、第46位を占めた[4]。コミック作品として初めて世界幻想文学大賞を受賞したことは話題を呼んだ[5]ノーマン・メイラーは本作を「知識人のためのコミック・ストリップ」と呼んだ[6]。創作ファンタジー全般やグラフィックノベルメディアは本作から大きな影響を受けてきた。

本作の映画化やテレビドラマ化の企画は1990年代から複数存在したが、どれも立ち消えになっていた。2013年、ワーナー・ブラザースはヴァーティゴ原作映画の公開予定リストに本作を載せた[7]。監督としてデヴィッド・S・ゴイヤー、演者としてジョゼフ・ゴードン=レヴィットの名が挙げられた。その後脚本にエリック・ハイセラーが迎えられ、2016年3月5日にはゴードン=レヴィットが降板したと伝えられた[8]

あらすじ[編集]

主人公ドリームが具現化した存在で、モルフェウスなど多くの異名を持つ。ドリームはエンドレスと呼ばれる7体の兄弟姉妹の一人で、上に兄デスティニーと姉デスがおり、下には弟ディストラクション、弟/妹ディザイア、妹ディスペア、妹ディリリウムがいる。ドリームは家族の中ではデスと親密であり、ディザイアと対立している[9]。彼らは概念や現象が人格を取ったもので[† 1]、宇宙全体にわたってその現象を管理する義務を負っており、自らの支配する領域では強大な力を持つ。神と同一視されることもあるが、人間が信仰する神々よりも早く、世界そのものと同じ時期に生まれたとされる[12][13]

ドリームはシリーズ冒頭で人間の魔術師によって捕獲され、70年間にわたって囚われの身となった。刊行時の現代に至って脱出を果たしたドリームは幽閉者に復讐し、荒れ果てた夢の王国の再建に取り掛かる[14]。かつてのドリームは古代神のような厳格さを備え[15]、自他の感情に関心を持たず、自尊心のため冷酷に振る舞うこともあったが、長年の幽閉から得た教訓により変わり始める。しかし、彼のように数10億年にわたって存在してきた者にとって、新しい生き方を身につけるのは途轍もない難事であった。彼はかつての恋人を地獄に落としたことや、エンドレスの存在意義に疑問を抱いた弟の出奔を傍観したことなど、自らが犯した過ちを償おうとする[16]。しかしその中で、長年にわたって背を向けてきた自らの息子オルフェウスに直面することを余儀なくされ、彼を安楽死させることになる。打ちのめされたドリームは、彼を罰しようとする復讐の女神エリーニュスに自身の命を差し出す。そして、彼が後継者に選んだ、より慈しみ深い存在がドリームの新しい人格となる[15]

物語は主にドリームが支配する夢の王国ドリーミングおよび「目覚めた者の世界」を舞台として展開され、折に触れて地獄妖精国アスガルド、またほかのエンドレスの領域が描かれる。現代のアメリカとイギリスを背景とした物語が多い。本作は公式にDCユニバース内の物語とされているが、DCの主流であるスーパーヒーロー・キャラクターは初期の数巻を除けばほとんど登場しない[17]。女性ヒーローのフューリー英語版はその例外で、本名のリタ・ホールとして第9巻でストーリーの中心となった。メインストーリーの大部分は現代を舞台としているが、短編エピソードでは歴史上の人物や出来事を扱うことが多い。短編 Men of Good Fortune はその一例で、数世紀にわたるイングランドの変遷が描かれており、ジェフリー・チョーサークリストファー・マーロウウィリアム・シェイクスピアが登場する[18]

各巻の内容[編集]

第3、6、8巻は1号完結の短編を集めたものである。それ以外の巻には長編が掲載されているが、途中でメインストーリーと直接関係ない短編が挿入される構成が多い。その短編には長編のテーマを要約・補足する役割がある[19]

第1巻: プレリュード&ノクターン[編集]

収録された第1–7号は More Than Rubies という長篇ストーリーで、ここで主人公ドリームが紹介された。初期の各号はそれぞれ異なるジャンルのホラーストーリーとして書かれており、第1号 Sleep of the Just は古典的なイングリッシュ・ホラー、第2号 Imperfect HostsDC社やECコミックスのホラーシリーズの伝統に沿ったもの、第4号 A Hope in Hellパルプ雑誌アンノウン』風の物語である[20]。第6号 24 Hours は短編ホラーストーリーとして評価が高く[21][22]、DCコミックスによって自社のホラーコミックのオールタイムベスト1に挙げられている[23]。作者ゲイマンはこの号をシリーズ中のホラー要素の極北と位置づけており、平凡な人々が理不尽な破滅を迎える様子を痛ましく描くことで、それ以降の号で予定調和的な展開を予想させないようにする意図があったと語っている[24]

第8号 The Sound of Her Wings はエピローグとなる独立した物語で、二人目のエンドレスであるデスが登場した。多くの批評家はこの号がシリーズの転機になったと考えている[25]。編集者カレン・バーガーによれば、第8号において、シリーズが様式的な冒険物から飛躍した[26]というだけでなく、技巧的な作家であったゲイマンが初めてエモーショナルな核を表現したという[25]。ゲイマン自身は作家としてのオリジナリティが初めて形になったのがこの号だと述べている[27]

この巻にはDC社のヒーローキャラクターが多数ゲスト出演している[2]

More Than Rubies
1916年、魔術師ロデリック・バージェスは永遠の命を得るため死の化身デスを捕えようとするが、誤ってその弟ドリームを捕らえてしまう。彼の不在により夢の領域は乱れ、地上では覚めない眠りに陥る者が続出する。ロデリックは取引を持ちかけるが、ドリームは言葉を交わすことなく70余年にわたって機会を待ち続ける。やがて牢番のうたた寝に乗じて牢獄を抜け出したドリームは、ロデリックの後を継いでいたアレックス・バージェスを永遠の悪夢に落とす[28]
ドリームはドリーミング(夢の領域)の朽ちかけた居城に帰還し、カインとアベルの兄弟や忠実な司書ルシエンに迎えられる。彼は三人の魔女を召喚し、幽閉中に奪われた力の象徴物(砂袋、ヘルメット、ルビー)の在りかを訪ねる。乙女・母・老婆の三人はそれぞれ一つずつ手掛かりを明かすと、「運命に感謝は不要だ」と嘲笑しながら去る[29]
ドリームは手初めに悪魔祓いジョン・コンスタンティンの元恋人から砂袋を取り戻し[30]、次に地獄へ向かう。地獄ではかつての恋人ナダの牢獄に行き合わせるが、救いを求める懇願を退けて歩み去る。そしてルシファーら地獄の公子たちの立ち会いの元、ヘルメットを入手した悪魔コロンゾンに機知の戦いを挑む。ヘルメットを奪い返すことには成功するが、地獄の権威に傷をつける発言を行ったためルシファーの遺恨を買う結果になる[31]
最後に訪ねたヒーローチームのジャスティス・リーグからは、彼らの敵ドクター・デスティニー(ジョン・ディー)がルビーを所持していたことが判明する。ちょうどそのころ、ディーは収監されていたアーカム・アサイラムから脱走していた[32]。ディーは1軒のダイナーに入り、居合わせた人々の現実をルビーの力でねじ曲げて弄ぶ。24時間が経過した後、ディー以外に動いている者はいなかった[33]。ドリームはディーからルビーを取り戻そうとする。人々の夢を戦場とした戦いの中、ディーはドリームを消滅させるため彼の魂が封じられたルビーを砕く。しかしそれは封じられていた力の全てをドリームに返すことになった。満足したドリームはディーに慈悲をかけてアーカムに送り返した[34]
三人の魔女は第9巻で「慈愛深い者たち(カインドリー・ワンズ)」として決定的な役割を果たす。ナダのエピソードの前日譚は次巻で、その結末は第4巻で語られる。
The Sound of Her Wings
当面の目的を失ったドリームは鳩に餌をやりながら思いに耽る。そこに姉のデスが現れ、一人でふさぎ込むドリームを元気づけようとするが、しまいに叱りつけて自らの日々の務めに帯同させる。人種、年齢、境遇を問わず、そのとき死を迎えたすべての人間のもとを、デスは旧知の友人のように訪れる。死者たちを別の世界に送る翼の羽ばたきを聞きながら、ドリームは心の重りが取れていくのを感じ、エンドレスの義務を思い出す[11]

第2巻: ドールズハウス[編集]

収録号の大部分は長篇 The Doll's House を構成している。第9号 Tales in the Sand、第13号 Men of Good Fortune は過去の時代を舞台とした短編である。

Tales in the Sand
アフリカの砂漠の只中、成人の儀式に臨んだ少年は部族の男に語り継がれてきた物語を聞く。
昔、部族の英明な女王ナダは旅の若者に恋をし、夢の国まで追っていった。ドリームもまた、自らのために世界の垣根を越えて来たナダに心を奪われる。しかしナダは相手の正体に気づくと、死すべき人間が不死の存在を愛することへの禁忌を恐れて逃れようとするが、結局ドリームの手に落ちる。その結果として部族に災厄が降りかかり、ナダは身を投げる。プライドを傷つけられたドリームは彼女を地獄に落とす[35]
The Doll's House
ドリームの弟/妹である両性具有のディザイアは、双子の妹ディスペアに「夢の渦」が発生したことを伝える。二人はドリームへの陰謀を企んでおり、ナダの一件は失敗した試みの一つだった[36]
ドリームは司書ルシエンから4体の夢が逃亡したという報告を聞く。その様子を地上人ローズ・ウォーカーは夢に見ていた。ローズの祖母ユニティ・キンケイドは、ドリームの不在の影響で人生の大半を眠りの中で過ごした女性だった[36]。ドリームはローズが夢の渦であることに気づき、彼女が逃亡した夢たちを引き寄せることを予測して監視下に置く。ローズは失踪した幼い弟ジェドを探すためアメリカに渡る。滞在した下宿には個性的な住民がそろっていた。その中の一人、「アマチュアの遍歴騎士」を自称するギルバートはジェドの捜索に同行する[37]
ジェドの精神には脱走した悪夢であるブルートとグロブが住みついていた。彼らは死者ヘクター・ホールの魂にサンドマンの名を与え、自分が子供の夢を守るヒーローだと信じ込ませて利用していた。その妻リタ・ホールもまた子供を身籠ったまま何年も夢の中に幽閉されていた。ドリームはローズを媒介としてジェドの精神に侵入し、逃亡者を罰するとともにヘクターの幽霊を消滅させる。そしてリタに対し、胎児のまま夢の中で長い時間を過ごした子供をいずれ召し上げると宣言する[38]
ジェドの足取りを追っていたローズとギルバートは、投宿したホテルで連続殺人者のコンベンションに出会う。逃亡した悪夢の1体、コリント人は彼らの名誉ゲストだった。ドリームはローズを救い、コリント人を破壊するとともに、連続殺人者たちに彼らがどれほど卑俗な存在かを思い知らせる。ジェドはコリント人の元から救い出される[39]
下宿に戻ったローズが眠りにつくと、夢の渦の活動が本格化し、彼女を中心として住人の夢が混じり合い始める[40]。ドリームは夢の領域を守るためローズを殺さなければならないと告げる。ギルバートは4体目の夢「水夫の楽園」の正体を現して抗弁するが無駄に終わる。しかし、ローズの祖母ユニティが孫娘に代わって渦を身に宿し、そのまま自然死を迎えて渦を消滅させる[41]
事態が沈静化した後でドリームはディザイアを詰問する。眠りの中にあったユニティを妊娠させたのはディザイアであった。ローズはドリームの親族に当たり、その血を流していれば自身が破滅するはずだった。ドリームはディザイアに警告を与える[41]
ローズの隣人として登場した夫婦の一人、バービーは第5巻の主人公となる。他の住人の運命は第9巻で語られる。リタの子は第9巻で重要な役を果たす。
Men of Good Fortune
1389年のイングランドが物語の発端となる[42]。デスによって夢の国から連れ出されたドリームはパブに入り、死すべき運命の人間たちの会話に耳を傾ける。彼は俗人ホブ・ガドリングが永遠に死ぬつもりがないと言い放つのを聞きつけ、気まぐれに願いをかなえる。二人はそれ以降100年ごとに同じパブで落ち合ってグラスを交わす約束をする[43]
ホブ・ガドリングはその後メインストーリーにも登場する。この号の作画は歴史ファンであるマイケル・ズリによって行われ[44]、ホブが主役となる後の短編(第53号、第73号)もズリが担当した。

第3巻: ドリームカントリー[編集]

独立した短編4篇からなる。ほかの巻より収録号が少ないため、第1話 Calliope のスクリプトも併せて収録された[45]。第3話 A Midsummer Night's Dream(『夏の夜の夢』)はドリームがウィリアム・シェイクスピアに表題の戯曲を書かせたというストーリーで、シリーズ最高傑作と呼ばれることもあり[46][47]、1991年に世界幻想文学大賞(短編賞)を受賞した[21]。第4話 Façade はシリーズの中でもやや例外的なエピソードで、通常のDCユニバースに所属するヒーローキャラクターにスポットが当てられており、主人公ドリームは登場しない。

Calliope
作家として行き詰っていたリチャード・マドックは、老齢の作家からギリシアの女神ムーサの一柱であるカリオペを譲り受け、自宅に監禁してレイプすることで霊感を得る。カリオペは三位一体の母神メレテームネーメーアオイデーを呼び出して救いを求めるが、女神たちにその力はない。一縷の望みとして、かつてカリオペとの間に子をもうけたオネイロス(ドリーム)の名が挙げられる。彼と憎み合う関係になっていたカリオペは絶望する。やがて長年の幽閉から逃れたドリームが救出に現れ、かつての冷厳さを知っていたカリオペを驚かせる。ドリームはマドックに無限のアイディアを与えて狂気に追いやった[48]
「カリオペ」のプロットは刊行後2–30年経つと非常に一般的なものとなった。ウェブメディア「ストレンジ・ホライズン」は類型的なプロットを列挙する記事の中で「創作者がミューズと出会って霊感を得る。多くはミューズを監禁する」というものを挙げた。作者ニール・ゲイマンはこの記事に言及し、「カリオペ」の執筆以前に同様の物語を読んだ記憶はなく、自作がミームの源流となった可能性があると述べている[49]
A Dream of a Thousand Cats
そのシャム猫は昔、産んだ子猫たちを飼い主に殺された。彼女は苦悶の中で眠りにつき、「夢の猫(ドリーム)」から幻視を授かる。今とは異なる現実において、猫は巨大な体躯を持ち、矮小な人間たちを支配していた。しかし、現実を形作っているのは夢だと説く予見者が人間の中に現れ、夢を通じて猫の世界を人間の世界と入れ替えたのだった。そこでシャム猫は伝道の旅を始め、猫たちに説く。ほんの千匹の猫があるべき現実を夢に見たならば、世界はそれに従うだろうと。聞き手の猫の多くは物語をただ楽しんだが、白い子猫は心からそれを信じた[50]
A Midsummer Night's Dream
ウィリアム・シェイクスピアの一座はドリームの依頼により新作『夏の夜の夢』の野外公演を行う。地上絵の巨人英語版が開いた扉から現れたのは、妖精国から招待された観客たちだった[51]。その中には劇に登場するティターニアオーベロンロビン・グッドフェロー(パック)らもいた。
パックは観劇を大いに楽しみ、賛辞を漏らす。それは実際に起きたことではないが、にもかかわらず現実の真の反映なのだと。パックは自身を演じる役者を眠らせて代わりに舞台に上がる。一方、インド人の取り替え子を演じていたシェイクスピアの息子ハムネットはティターニアに魅入られるが、舞台のことしか頭にない父親はそれを見過ごす。
ドリームがシェイクスピアにこの戯曲を依頼したのは、かつて地上に住んでいた妖精たちが物語を豊かにしてくれたことへの礼として、人間の間に彼らの記憶を残そうとしたためだった。終幕が近づき、妖精たちが地上に留まれる時間も尽きていく。しかしパックは去ることを拒み、『夏の夜の夢』の結びの台詞を口にしながら闇の中に消える。ハムネットは早世したことが伝えられる[52]
ドリームは前巻の短編 Men of Good Fortune でシェイクスピアと会い、2篇の戯曲を書くよう依頼した。その1篇が『夏の夜の夢』である。もう1篇の『テンペスト』はシリーズ最終話のテーマとなる。ロビン・グッドフェローは第9巻で再登場する。
Façade
レイニーはかつてスーパーヒーローだったが、体の化学組成を変える能力が制御できなくなって引退し、異様な姿を恥じて引きこもっている。旧友に誘われたレイニーは、醜い素顔を隠すため鉱物質の顔面を作り出して出かけるが、それが剥がれ落ちてしまい、アパートに逃げ帰る。通りがかったデスは古い仮面を捨てるようレイニーを諭すが、彼女は死を望み、自らの不死身の能力を嘆く。最後にデスは明かす。宿敵アペプに対抗するため、レイニーを含む多くの人間に変身の力を授けた太陽神ラーは、実際には数千年前にすでに戦いを終えていた。しかし神話は「夢の国」に残り、人々を縛り続けるのだという[53]。デスの勧めに従い、レイニーは沈みゆく太陽に向けて解放を願う[54]

第4巻: シーズン・オブ・ミスツ[編集]

タイトルはジョン・キーツの詩「秋に寄せて (To Autumn)」の書き出しの一句である[55]。この巻は2004年にアングレーム国際漫画祭で最優秀シナリオ賞を受賞した。

実在する神話の要素が多く使われた長篇 Season of Mists の前後にプロローグエピローグが置かれ、幕間劇としてイギリスの寄宿制学校を舞台にした短編が挟まれている。本シリーズはホラーとして始まったが、この巻の前後からファンタジー色が強くなっていき、主人公ドリームのキャラクターも複雑さを増して、ストーリー的にも絶頂期を迎えたと評されている[56]

ジル・トンプソンによる2003年のグラフィックノベル Death: At Death's Door はこの巻とストーリーがつながっている。

Season of Mists
エンドレスの長兄デスティニーは運命の三女神の予言に従って家族会議を招集する。ディザイアはその席で、ドリームが過去の恋人ナダを地獄に落としたことを話題に出し、狭量を嘲笑う。姉デスの諌めもあり、ドリームは過ちを認めてナダを救い出そうと考える[57]。彼は造物主に次ぐ強大な力を持つルシファーと戦いになることを恐れつつ、臣下や友人に後を託して旅立つ[58]。しかし地獄はもぬけの殻だった。訝るドリームに対し、ルシファーは地獄の支配者としての役割に倦み疲れたと語る。罰を求める亡者は全て放逐され、地獄の門は閉鎖される。そして門の鍵はドリームに託される。その重荷を負わせることがルシファーの意趣返しだった[59]
報せを受けた神々はドリーミングに集まり、地獄の所有権を巡ってドリームと交渉する。オーディンラグナロクに備えて地獄を領地に加えようと考え、奸智に長けたロキを伴って訪れる。エジプト日本の神々もそれぞれの思惑を持って現れ、「秩序」と「混沌」も謎めいた意図のもとに使節を送ってくる。行き場を無くした地獄の公子アザゼルはナダを人質に鍵を要求する[60][61]。妖精国からの使者クルラカンは贈り物として美しい妹ヌアラを差し出す[61]。ドリームはヌアラから魅惑の魔法を取り去り、本来の貧相な姿で城に奉公させる[62]
ドリームは地獄を創造者の手に返すべきだと結論を下し、オブザーバーとして派遣されていた天使たちに鍵を渡す。さらにアザゼルを打ち破ってナダを救い出す[63]。ナダは怒りを爆発させ、ドリームは動揺しながら許しを請う。ナダは彼の元には留まらず、定命の存在として転生することを望んだ[62]
神々は帰途に就く。ロキは岩屋の獄に連れ戻されるところであったが、ドリームの助けを得て逃亡する。地上ではビーチに寝そべったルシファーが見事な日没を眺め、不承不承ながら神の御業を賞賛する。一方地獄では、地獄の管理者の役に付いた天使たちのもと、罪深き死者の更生プログラムが整備され、死者たちを嘆かせる。
プロローグではエンドレスが一堂に会する様子が初めて描かれ、末妹ディリリウム(錯乱)が初登場する[2]。唯一顔を見せないディストラクションは第7巻で物語の焦点となる。
妖精クルラカンとその妹ヌアラはシリーズ後半に多くの出番を持つ[53]。ロキのエピソードは第9巻に続く。またマイク・ケアリー作のスピンオフシリーズ『ルシファー』では、本作で登場した神々や天使も重要キャラクターとなった[53]
In Which the Dead Return; and Charles Rowland Concludes His Education
地獄の閉鎖により地上は亡者で溢れかえる。伝統的な英国のボーディングスクールでただ一人休暇を過ごしていたローランドは、死んだ生徒や教師とともに学校生活を送ることを強いられ、いじめによって命を落とす。しかし、死者たちの対処に追われるデスはローランドを連れ去らなかった。彼は幽霊となり、友人となったもう一人の幽霊ともに、暴力と懲罰が渦巻く地獄の戯画を後にして広い世界に旅立つ[64]
ローランドたちは『サンドマン』シリーズには再登場しないが、ゲイマンが後に書いたヴァーティゴのクロスオーバー The Children's Crusade 中の一作 The Dead Boy Detectives の主人公となった[53]。またジル・トンプソンにより同題のミニシリーズが描かれた。

第5巻: ゲーム・オブ・ユー[編集]

内容は単一の長編。登場人物の多くが女性で、ジェンダーと社会的な疎外[3]、また成長とアイデンティティの確立のテーマが扱われている[65]。ゲイマンは「ファンダムとは何かということと、なぜ人がファンタジーを求めるか」についての物語だと述べている。この巻は読者の嗜好に合わず、シリーズで最も不人気だったという[66]。この巻はマイノリティの扱いに関して批判がある(#批判)。

デイヴ・マッキーンは本書収録号の表紙画を制作した手法を以下のように説明している。「カラーコピー機でやっちゃいけないとされていることを全部やった」「外から光を当てたり、コピー面上でものを動かしたり」[67]

A Game of You
かつてバービーは、毎夜のようにファンタジー世界で王女となる夢を見ていたが、夫ケンと離婚した今では夢を見ることがなくなっていた。しかし、親友のトランスジェンダー女性ワンダとともに外出したバービーの前に夢での忠実な家臣が現れ、謎の敵「カッコー」を倒すよう懇願しながら息絶える[68]。その夜バービーは眠りの中で名前のない国に帰還し、喋る動物たちを供として旅立つ[69]
現実世界ではバービーのアパートがカッコーに服従する男性によって襲われる。しかし隣人の一人テサリーは躊躇を見せず男を殺害する。古代から生きる魔女であったテサリーは月降ろし英語版の儀式を行って夢への道を開き、ほかの隣人女性とともにカッコーを倒しに旅立つ。ワンダは彼らとともに月の道を通ることができず、アパートに置き去りにされる[69][70]
バービーは逃避行の中で密告され、カッコーの下へ引き立てられる[71]。その姿は子供のころのバービーとそっくりだった。助けに現れたテサリー達も愛らしい姿に油断して催眠にかけられる。カッコーは少女の空想に寄生する生き物だった。かつて想像力豊かな子供だったバービーは、夢の領域の離れ小島に打ち捨てられていた国を見つけ、自分がお姫様となれる場所を作り上げた。カッコーはそこで成長を遂げ、今や巣立ちを切望していた[72]
カッコーに操られたバービーは夢の終わりを宣言する。古い契約に従ってモルフェウス(ドリーム)が現れ、国とその住人を砂に返していく[72]。テサリーはカッコーへの報復を望むが、ドリームから短慮を戒められる。バービーはただ自身と友人たちを現実に送り返すよう願い、カッコーが歓喜とともに飛び去るのを見送る[73]
現実世界ではテサリーが月を動かした余波で大嵐が発生していた。ワンダはアパートの崩落で命を落とし、保守的な家族によって男性として葬られる。バービーは墓碑に記された出生名をこっそり「ワンダ」に書き換えながら、どんな平凡な人間にも心の中に秘密の世界があるのだと語りかける[73]
この号で登場したテサリーは第9巻でドリームに降りかかる運命の一端を担う。

第6巻: フェーブル&リフレクション[編集]

1話完結型の短編集で、収録作の一部は後の展開の伏線となっている。特に The Song of Orpheus はメインストーリーの核心を占めている。同作は初め単発号『サンドマン・スペシャル』で発表された。短編のうち4編は Distant Mirrors の名がつけられた連作で、いずれも「王であることの意味」をテーマとしており[67]、題名は月の名から取られている[74]。また3編の短編は Convergence の名でまとめられており、いずれも異なる時代、異なる文化の登場人物が互いに物語を語る形を取っている[75]劇中劇のテーマは第8巻で再び扱われる。そのほか、宣伝用の特別誌『ヴァーティゴ・プレビュー』第1号に収録された7ページの掌編 Fear of Falling が収録されている[76]

Fear of Falling
新作の上演を控えた舞台演出家はその結果を恐れ、高い岩山の頂に立つ夢を見る。そこから飛び降りれば、途中で目を覚ますことができなければ本当の死が待っている。しかしドリームは第3の道があると教えて彼を突き落す[77]
Distant Mirrors – Three Septembers and a January
実在の「アメリカ合衆国皇帝」ジョシュア・ノートンの生涯を題材にした物語。事業に失敗して全てを失ったノートンは絶望の淵にあった。ディスペアは兄ドリームにゲームを持ちかける。ノートンをドリームの領域に引き込み、妹たち(ディスペア・ディザイア・ディリリウム)の手に渡さずにいられるか? ドリームはノートンに一つの夢を与える。ノートンは新聞社に即位宣言を送りつけると、無一文ながら皇帝として振舞い始め、サンフランシスコの名物男として愛されるようになる[78]
ディリリウムはノートンが自らの狂気の支配を逃れていることを認める。「あの人は気が狂ってるけど … だから正気でいられるの」ディザイアは伴侶となる女性を餌にして誘惑するが、はねつけられる。やがてノートンは雨の道端で野垂れ死にするが、ディスペアは彼に触れることができなかった[79]
本作で屈辱を味わわされたディザイアは、ドリームに親族の血を流させることを誓う[79]。これが「ドールズハウス」や後の巻の出来事につながっている[80]
タイトルは当時製作中だった映画 Four Weddings and a Funeralフォー・ウェディング)から取られた[81]
Distant Mirrors – Thermidor
イギリス貴族ジョハンナ・コンスタンティンはドリームから「家庭の事情」に関する依頼を受ける。彼女は熟練の間諜でもあり、かつてドリームの知己を得ていた[43]。コンスタンティンは第一共和政下のフランスに潜入し、首だけとなって生き続けるドリームの息子オルフェウスを救い出すが、サン=ジュストによって捕縛される。尋問に現れたロベスピエールは理性のみに基づく社会の建設を目指しており、生首をデカダンス迷信の産物として破壊しようとする。コンスタンティンはオルフェウスの歌によって彼らを無力化して脱出する。その翌日、テルミドールの9日にロベスピエールは失脚する。生首はナクソス島の僧侶に返還された[82]
Convergence – The Hunt
東欧風の森で暮らす「一族」(狼男)の若者ワシーリーは、行き倒れたジプシーから珍奇な行商品を手に入れる。その中には公爵の末娘の肖像画が入ったロケットがあった。ワシーリーは不死身のコシチェイの心臓を魔女バーバ・ヤーガに渡し、さらに夢の国から盗まれた書物をドリームに渡して、姫君の寝室まで送り届けてもらう。彼は絵の通り美しい姫君を見つめ、寝ぼけまなこで名を問う彼女にロケットを返すと、そのまま踵を返した。年月を経て、彼は森で一族の精悍な女性を見つけ、長い狩りの末に優しく組み伏せて睦み合う。
老いたワシーリーから物語を聞かされた孫娘は憤慨する。古いおとぎ話にかこつけて、一族以外の男性との交際を禁じられるのは我慢ならなかった。しかし物語の真の教訓は、夢の女性を目の当たりにした彼の胸の内だった[83]
Distant Mirrors – August
AD7年、老齢のローマ皇帝アウグストゥスは乞食に身をやつして道端に座り、扮装の師である侏儒の役者ルキウスに自らの人生を物語る。アウグストゥスが若年のころに大叔父ユリウス・カエサルから虐待を受け、彼への憎悪を抱えていたことが明かされる。自身も残虐な行為に手を染めつつローマの統治者の座についたアウグストゥスは、二通りの予言の存在を知る。一つの予言では、ローマ帝国の支配は地球の隅々に及び、一万年間続く。別の予言では数百年後に帝国は滅ぶ。彼はドリームの啓示に従い、一介の乞食となることでローマの神々の(特に神格化されたカエサルの)目を逃れ、自らの死後にローマ帝国が衰退するよう画策するのだった[84]
Convergence – Soft Places
マルコ・ポーロ帝国を目指す途上、ロプ砂漠で道に迷う。彼が踏み込んだのは、現実とドリーミングの狭間にあり、時間が可塑性を持つ「柔らかな場所」だった。そこで彼は未来に知り合うはずのルスティケロ・ダ・ピサとともにさまよい、人格を持った夢の風景である「水夫の楽園」の焚火に行き合う。彼がここで一人の時間を過ごしていたのは、夢の王が彼の中で新しい恋人と睦言を交わすのに辟易したためだという。水夫の楽園はポーロを始めとする探検家が未踏破地を埋めていくことで「柔らかな場所」が失われると非難する。二人と別れたポーロは別の時代のドリームによって現実に送り返される[85]
本作は最終巻に収められた短編 Exiles と関連がある。ドリームの新しい恋人については次巻で触れられる。
The Song of Orpheus
この巻の中心となる作品。物語の大筋はギリシアオルフェウス神話に基づくが、本シリーズのキャラクターが取り入れられている[86]
オネイロス(ドリーム)とカリオペの息子オルフェウスは、叔父オレスロス(ディストラクション)の助言により伯母テレウテ(デス)から不死の命を授かり、死んだ花嫁エウリュディケーを救出するため冥界に向かう。ドリームはこの探索行に何の助力も与えず、ただ運命を受け入れるよう強いたため、息子から絶縁されることになった。オルフェウスは救出に失敗し、後にマイナデスによって五体を引き裂かれ、首だけになって生き続ける。死を与えてくれるよう願う息子に対し、ドリームは冷たく「お前の生死はお前だけのものだ」と告げる。彼は首を僧侶の一団に託し、二度と息子と会わないことを誓った[87]
Convergence – The Parliament of Rooks
ドールズハウス」で妊娠中だったリタ・ホールから生まれたばかりのダニエル・ホールが主役となる。ドリーミングの住人であるカインとアベルの兄弟にイヴを加えた3人は、迷い込んだ赤ん坊のダニエルに物語を聞かせることにする。カインはミヤマガラスの群れが執り行う「議会」の謎について語り、イヴは自らを含めたアダムの3人の妻について語る。アベルは自分たちが語り部としてドリーミングに住みついた事情をおとぎ話として語る。アベルが口を滑らせて謎の答を明かしてしまったため、カインは激怒し、いつものように兄弟殺しを再現し始める[88]
本作のペンシラー、ジル・トンプソンが日本のキャラクターを参考にデザインした子供版のデスとドリーム(リル・エンドレス)は人気となり[89]、スピンオフシリーズが出された。
Distant Mirrors – Ramadan
カリフハールーン・アッ=ラシードが治めるバグダードは数々の驚異に満ち、輝かしい繁栄を誇っていた。しかしカリフはこの世の無常を知っており、自らの都市がいつか廃墟となって忘れ去られることを恐れるあまり、夢の王(ドリーム)にバグダードを売り渡し、その代わり現在の完璧さを永遠に保つよう願った。カリフははるかに色褪せた市街で目を覚ます。取引のことは彼の記憶から消えており、ドリームが抱えるガラス瓶の中のミニチュア都市に心を惹かれながら去っていく。
老人はそこで物語を止める。伝説のバグダードは物語の中に封じられ、それゆえに永遠となったのだった。戦火を受けて瓦礫の山となった現代のバグダードにおいて、聞き手の少年は空腹を忘れて目を輝かせる[90][91]
ゲイマンが書くコミックブックのスクリプトは、コマ割りや背景、色の指示までを含む詳細なものである。しかしこの号では、作画家P・クレイグ・ラッセルが古典小説の翻案を得意としていたため、散文体の物語として書かれた[92]。この号はオリジナルシリーズの中で最大の販売部数(25万部)を記録した[93]

第7巻: ブリーフ・ライヴズ[編集]

ピーター・ストラウブが書いた序文は単行本の巻末に掲載された。ゲイマンは短い序文でその経緯を説明している[94]。シリーズのターニングポイントとなる長篇で[95]、物語はここから結末に向けて加速し始め、序盤のエピソードをつなげる大きな構図が明らかになっていく[96]

Brief Lives
錯乱した心のままに人間界を彷徨っていたディリリウムはディザイアに保護される。彼女は300年前に出奔した兄ディストラクションを懐かしむ。かつてディライト(喜び)であった彼女がディリリウムに変化したとき、支えてくれたのがディストラクションだった。彼女は兄を探し出しに行こうとするが、ほかのきょうだいは同行を拒む[97]。一方、ドリームは人間女性との新しい恋に破れたばかりで、気晴らしに妹とともに地上を旅しようと考える[98]
二人は手掛かりを求めてディストラクションの知人を訪ねて回る。彼らは普通の人間に交じって暮らしているが、元は神や古代人であった。しかし彼らはそれぞれ不審な事故によって命を落とし、あるいは危険を感知して存在を消し、あるいは激情にかられて自滅する[99]。自らの行動が死と破壊を引き起こしていると気づいたドリームは旅を中止するが、ディリリウムを落胆させたことで姉デスから叱責を受け、また死者への責任もあって探索を続ける決意をする[100]。そのドリームに長兄デスティニーは残酷な真実を告げる。ディストラクションの居場所を告げられる唯一の託宣者は、首だけとなって祀られているオルフェウスだった。ドリームは二度と会わないと誓った息子の下に赴く[101]
ディストラクションは犬のバルナバスとともに二人を迎える。彼は孤島の住処で下手な詩作や絵画に日々を費やしていた。道中で出会った災厄は、追跡者を断念させるための自動システムによるものだった[102]。かつてディストラクションは啓蒙時代の人間社会を観察して理性の世界の到来を予見し[103]、エンドレスの責任を放棄して新しいものに道を譲った。彼はドリームに対して変わらないままでいられるものはないと告げ、ディリリウムのお守り役としてバルナバスを残して星々の世界に去っていく[102]
ドリームは再びオルフェウスを訪れ、その願い通り長すぎた生を終わらせる。彼に肉親の血を流させるというディザイアの誓いはここに果たされた。ドリーミングに戻ったドリームは、旅を始める前とはどこか異なっていた[104][105]
ドリームと息子オルフェウスの関係は前巻で説明される。冒頭でドリームの下を去る恋人は直接描かれず、それまでの経緯も語られないが、その正体は第9巻で明かされる。

第8巻: ワールズ・エンド[編集]

独立した短編が主体だが、メインストーリーの展開を予兆するシーンが含まれている[106]。それらの物語は旅籠に集まった登場人物たちが酒の席で語り合ったもので、チョーサーの『カンタベリー物語』と似た枠物語の形式になっている[107]。そのため各話は語りと絵の両面で独自のスタイルを持っており、旅籠を舞台とした短いシークエンスが間をつないでいる。

冒頭部は主人公ブラント・タッカーの一人称で語られる。彼は自動車旅行の途中で事故に遭い、「世界の果て、滞在無料」と書かれた奇妙な旅籠に入る[108]。旅籠は一種の避難所であり、何らかの重大な出来事の余波として「実在性の嵐」が吹き荒れる間、いくつもの世界を渡る旅人たちが身を休めるための施設だった。物語を語り合っていた滞在者たちはやがて、夜空に屹立する巨人たちの葬列を見る。最後尾のデスは悲し気な視線を送る。その後タッカーは自分の世界に帰り、バーの主人にこの物語を語る[109]

A Tale of Two Cities
物語の主人公は、深夜の地下鉄でドリームと乗り合わせたのをきっかけに、住み慣れた都市とは異なる奇妙な街並みに迷い込む。帰路を探すうちに出会った老人は、そこは都市そのものが見る夢の中だという。自己の存在が失われる恐怖に駆られながら現実に帰り着いた彼は、都市を離れて小さな村に移り住み、物語の語り手に自らの体験を伝えた[108]
人知を超える真実を知った登場人物が狂気に陥る物語で、作者ゲイマンはH・P・ラヴクラフトの影響で書いた作品の一つとして本作を挙げている[110]。枠線で囲まれたコマの中に吹き出しで文章を書くという通常のコミックの様式ではなく、散文で書かれたナレーションの合間にイラストレーションを挟む構成を取っている[111]。作画のアレック・スティーヴンスは自作でドイツ表現主義を意識したアプローチを取っており[112]、ゲイマンはそのスタイルで描くよう依頼した。
Cluracan's Tale
第4巻で登場した大胆不敵な妖精の使節クルラカンが語る冒険活劇。クルラカンは妖精の女王マブ英語版によって都市アウレリアンに派遣され、その地で開かれる都市国家の首脳会談をかく乱する任務に就く。彼は会談の最中、衝動的に真実を言い当てる妖精の本性により、アウレリアンの支配者の罪を暴き出してしまう。投獄された彼は妹ヌアラの夢を見る。ヌアラは主君モルフェウス(ドリーム)に嘆願して彼を牢獄から脱出させる。クルラカンは妖精の力によってアウレリアンの住民を扇動し、支配者を倒す[113]
Hob's Leviathan
海に取りつかれ、ジムという名の少年に扮して船員となった少女が語る、未踏の海が持つ不可解な謎と、人々が持つ秘密についての物語[114]第2巻の短編 Men of Good Fortune で不老不死となったホブ・ガドリングが登場する。
20世紀初頭、リバプールに向かう商船に乗り組んでいたジムは旅客のホブと親しくなる。航海中にインド人の密航者が発見されるが、ホブの厚意で同乗が認められる。密航者はインドの王についての昔話を語る。その王はたった一つ手に入れた生命の果実を妻に贈るが裏切られ、絶望のあまり自ら果実を口にして不死となり、地位を捨てて世界を放浪しているのだという。
航海も終わりに近づいたころ、恐るべき大きさのリヴァイアサンが現れ、偉容を誇示して姿を消す。ジムは興奮してこの体験について語り合おうとするが、共に目撃したはずの水夫たちやホブは敢えて語ろうとしない。後にジムは密航者とホブの会話を盗み聞き、二人が数百年間生きてきたことを知る。ホブもジムの秘密を察していた。しかし、彼らにはそれぞれの秘密を口外するつもりはなかった[115]
The Golden Boy
同宿のアジア系アメリカ人がブラントに向けて語った物語で[116]リチャード・ニクソンの次にプレズ・リカード英語版アメリカ大統領となった平行世界の話である。
「プレジデント」にちなんでプレズと名付けられた男の子は、幼いころから神童として知られ、政治家として将来を嘱望されるようになる。19歳にして大統領選で圧倒的な勝利を収めたプレズはすぐに華々しい政治的業績を上げ、理想の実現に力を尽くす。伝説的な政治的黒幕であるボス・スマイリーは彼を誘惑しようとする。プレズは抗うが、凶弾によって婚約者を失ったことで痛手を受ける。任期を終えたプレズは故郷に隠棲し、若くして死ぬ。死後の世界を支配していたボス・スマイリーは隷属を強いる。しかしドリームがプレズを救い出し、平行世界のアメリカを巡り歩いて理想を伝道する機会を与えた[117]
プレズはDCコミックスが1973年に発刊し、4号で打ち切ったコミックシリーズ Prez: First Teen President の主人公であった[118]スマイリーフェイスのモチーフや、神の比喩として時計職人が使われることは『ウォッチメン』へのオマージュと見られる[118]
Cerements
リサージと呼ばれるネクロポリスの住人ペトリファクスが語り手だが、物語中で別の語り手が物語を始めるという重層的な構造となっている[119]
リサージは多くの世界から送られてくる死者のために多様な葬儀が執り行われる都市であった。ペトリファクスは葬儀人としての徒弟修業について話し始め、鳥葬の場でほかの者から聞いた物語を口伝えに語る。
一人目の徒弟が語ったのは死刑囚が死刑執行人の役を担う国の話だった。二人目の徒弟は旅の途中でリサージに立ち寄ったディストラクションから聞いた話を語る。はるか昔、ディスペアの最初の人格が死んだときに存在していたネクロポリスは、典礼通りの葬儀を行おうとしなかったため崩壊させられたという。三番目の親方は女師匠から伝えられた体験談を語る。リサージの地下墓地の奥深くに、エンドレスの葬儀に使われる経帷子 (cerement) を収めた部屋があるというのだった[119][120]
語られる内容は最終巻で起きる出来事と密接なかかわりがある。

第9巻: カインドリー・ワンズ[編集]

初めにプロローグとして、プロモーション用のアンソロジー誌 Vertigo Jam 第1号に掲載された10ページの掌編 The Castle でドリーミングの主な住人が紹介される[121]。残りを占める長編「カインドリー・ワンズ」はコミックブック13号にわたるシリーズ最大のボリュームを持ち、構成は全巻を通してもっとも複雑である[46]。ドリームを宿命の主人公の位置に置いたギリシア悲劇として書かれ[46]、三相一体の魔女コロスの役を務める[122]。過去の巻で解決されていないストーリーが本作に引き継がれており、人間界に解き放たれたトリックスターであるロキロビン・グッドフェローが物語の発端を作る。ドリームを愛する妖精ヌアラ、夫と息子の復讐を求めるリタ・ホール、恋人関係にあったが破局した魔女テサリーらはそれぞれ乙女・母・老婆の役割に擬せられ、それぞれ三人の魔女/復讐の女神エリーニュスに加担してドリームに破滅をもたらす[123]。そのほかにもシリーズに登場した多くのキャラクターがサブプロットを展開する。

メインの作画はマーク・ヘンペルによるが、ほかの巻や一般的なコミックブックのようにリアリスティックではなく、表現主義風の様式化されたタッチで描かれている[121][124]

The Castle
夜半過ぎに悪夢から覚めた男は、次の夢を恐れつつ眠りに引き込まれる。彼は巨大な本棚が林立する図書館で司書ルシエンに迎えられ、ドリームの城を案内されながら、夢見る者のために物語を準備しているドリーミングの住人たちに引き合わせられる[125]
The Kindly Ones
夢の中で胎児期を過ごした幼児ダニエル・ホールが母リタの下からさらわれる[126]。その犯人はロキとロビン・グッドフェローだった。しかしリタはドリームが息子を殺したと信じ、狂乱の中で復讐を誓う[127]。リタの精神は現実世界を離れ、神話のゴルゴーン姉妹に迎え入れられてメドゥーサの役割を帯びる[128][129]。抜け殻となった体を魔女テサリーがドリームの干渉から守る間に、リタは旅を続けてついにエリーニュスと一体化する[130]。彼らは肉親を手にかけた者に復讐する権利を持っており、息子オルフェウスを殺したドリームは正当な獲物だった。エリーニュスは無敵の力でドリーミングを蹂躙する[131]。掟に縛られたドリームの性格や、彼を救おうとする妖精ヌアラの行動が足枷となり、エリーニュスに対抗する手段がなくなる。ドリームは長い煩悶の末に運命を受け入れる[121][132]
ドリームは姉デスとともに峻嶮な山の峰に立ち、最後の会話を交わす。この成り行きはドリームが待ち望んでいたことでもあった。デスは彼の手を取り、別の世界に送り出す[133]
リタには知る由もなかったが、ドリームの命を受けた悪夢コリント人と大烏のマシューによってダニエルは救い出され、ドリーミングで保護されていた[134]。ドリームの遺志により、ダニエルは新しいドリームへと変貌を遂げた[133]

第10巻: ウェイク[編集]

表題の "wake" には「目覚める」のほか「通夜」の意味がある。巻頭にはジェームズ・エルロイ・フレッカーの詩 The Bridge of Fire が載せられている。この巻の前半、第70–72号では前巻で死んだドリーム(モルフェウス)の通夜と葬儀が描かれ、最後に "You"(読者)が目覚めることで物語の本編が完結する[135]。続く第73号は通夜のエピローグであるとともに、第2巻以来モルフェウスと友情を育んできたホブ・ガドリングの物語の締めくくりにもなっている。残る第74, 75号はどちらも作中の過去を舞台にした短編である。

第70–73号にはインカーがおらず、マイケル・ズリによるリアリスティックな鉛筆画のみで印刷された[136]。逆に第74号にはペンシラーがおらず、インクだけで描かれた[137]。いずれも彩色は行われた。

The Wake
兄弟の死を知らされた5人のエンドレスはネクロポリス・リサージに集まる。彼らは地下墓地の深奥に使者を送り、葬儀のための経帷子を受け取らせる。一方、元は幼子ダニエルであった新しいドリームは自らの葬儀に参加することが許されず、ドリーミングの再創造に専念する。大烏のマシューはモルフェウスと呼ばれていたドリームと最期を共にすることができなかったことを悔い、新しいドリームを拒絶する[138]
その夜、ドリーミングで通夜が開かれる。「夢で訪れた者と招かれた者、祝う者と悼む者」[140]、シリーズに登場してきたキャラクターの大半が集い、死者の記憶を語り合う[138][141]。翌日の告別式では、列席者が順に弔辞を述べ、夢の王の生と死を振り返っていく。最後にデスが別れを告げる[142]
わずかな門衛とともに居城に残っていたドリームはディストラクションの短い訪問を受ける。また自身の仇ともいえるリタ・ホールや、かつて自身を幽閉したアレックス・バージェスと面会し、保護を与えて送り出す。葬儀を経たマシューは気持ちに折り合いをつけ、新しいドリームの肩に止まって助言を申し出る。二人はエンドレスの兄弟姉妹との初顔合わせに臨む[142]
An Epilogue, Sunday Mourning
不老不死のホブ・ガドリングはガールフレンドのグウェンに誘われてルネサンス・フェア英語版(歴史上のヨーロッパを再現する祭)に赴く。その時代を実際に生きてきたホブには上辺だけの真似事でしかないが、それでもなお過去に捨ててきた人生の記憶を呼び覚まされる。
喧騒を逃れて古ぼけた小屋に入ると、彼を追ってデスが現れる。ホブは通夜の夢が本当の出来事だったことを察する。はるか昔にドリーム(モルフェウス)と交わした約束は、ホブが心からそう望むまで死が訪れることはないというものだった。デスは弟に代わってホブの意思を確かめる。ホブにとって生と死の意味は600年前ほど明快ではなくなっていた。彼は思いを言葉にしながらゆっくりと考え、まだその日ではないと答える。
ホブは夢の中でディストラクションを伴ったドリームと再会し、談笑しながら日没を歩く。やがて目を覚まし、グウェンとともに帰途につく[143]
Exiles
中国皇帝の相談役として栄華を極めた老人は、息子が白蓮教の反乱に関わったことで流刑に処せられる。帝国の最果てを目指して砂漠を渡る途中、老人は供とはぐれ、時間が可塑性を持つ「柔らかな場所」に迷い込む。彼はオルフェウスを死なせた直後のドリーム(モルフェウス)と出会い、息子を失った心情を分かち合う[144]
老人は再び「柔らかな場所」を歩み出し、難所を越える。その先には新たなドリームがいた。彼はかつての自分の運命から学んだ教訓に従って、時の狭間に閉じ込められていた人間たちを解放していく[15]。自分に仕えよという申し出を丁重に断った老人は、終の棲家となるであろう流刑地に向かいながら、ローマ兵の放浪者が呟いた一句を繰り返す。「万物は変転す、何物も去り行かず (Omnia mutantur, nihil interit)」[145]
本作は第6巻の短編 Soft Places と舞台を共有している。ラテン語の句は『変身物語』から引かれたもので、本作のテーマを総括するものと見られる[15]
The Tempest
かつて、野心に溢れた若者だったウィリアム・シェイクスピアは、ドリーム(モルフェウス)のために戯曲を書く代わりに才能を引き出してもらう契約を交わした。晩年の彼は、故郷ストラトフォードに置き去りにしてきた妻子のもとに戻り、生涯最後の戯曲『テンペスト』を書き上げる。この作品はドリームが自分自身のために依頼したものだった。
シェイクスピアはドリームの居城で契約の満了を祝いながら、創作に捧げた一生を少なからぬ後悔とともに省みる。彼が「安っぽい大団円」と自嘲する『テンペスト』の結末をドリームは愛でる。彼が望んだのは、自身の欠陥によって主人公が破滅する高尚な悲劇ではなく、書物と魔術を捨てて自らの国から解き放たれる王の物語だった。
自室で一人目を覚ましたシェイクスピアは、書き残していた『テンペスト』の最後の口上に取り掛かり、観客に赦しと解放を乞う主人公に自らとドリームを重ね合わせる[146]。「今や魔法はすべて消え失せ、私自身のささやかな力が残るのみです。…[† 2][147]
ゲイマンは『テンペスト』を物語とその終わりについての作品と見ており、シリーズの最終号に取り上げた。ただしこの号は当初もっと早く描かれる予定だった[148]

登場人物[編集]

  • ドリーム(モルフェウス)(Dream (Morpheus))
主人公。あらゆる夢と物語の王であり、同時にその具現化とされる。自らの王国であるドリーミングに住み、人々の夢や創造活動を監督したり、夢を通じて啓示や神託を与えている[149]。過去にはまったく他者への思いやりを持っていなかったが、『サンドマン』の作中では全編を通して過去の冷酷な行いを償おうとする。
姿は見るものによって変わり、文化によって異なった名で呼ばれている。多くの作中人物からはモルフェウスと呼ばれるが、ギリシアではオネイロスとして[87]、火星人の間ではルゾリル王 (Lord L'Zoril)[32]、古代のアフリカではカイックル王 (Lord Kai'ckul)[35]妖精からは「形象者 (Shaper)」として知られている[52]。「サンドマン」と作中で直接呼ばれることはほとんどない[150][151]
多くの場面において、長身で青白い肌、乱れた黒髪の男性として描かれる。着用する外套は夜を思わせ、裾のひだでは炎が踊っている。目には影が湛えられ、その奥から小さな光が放たれている。死んだ神の頭蓋骨と脊椎から作られたヘルメットは力の象徴の一つ。外見的モデルとされるのは、20代当時の作者ニール・ゲイマンザ・キュアーのフロントマンロバート・スミス、バレエダンサーのファルフ・ルジマートフ[152][153]バウハウスのフロントマンピーター・マーフィーである[154][155]

エンドレス[編集]

  • デスティニー(Destiny、運命)[156]
全身がローブで覆われた盲目の男性。鎖で手首につながれた大きな書物には、過去、現在、未来の事物の全てが記録されている。役目と責任にとらわれており、自らの庭園からほとんど出ることはない。エンドレスの中で唯一『サンドマン』シリーズ以前から存在していた。初出は『ウィアード・ミステリー・ツアー』(1972年)である[157][158]
外見はゴス系の若い女性。くつろいだ服装と率直な言動を好む。思慮分別のある性格で、ドリームに助言や叱責を与える。あらゆる生物の生誕と死の瞬間に立ち会う役目を持っている。限りある命を持つ者たちへの共感を忘れないように、100年ごとに1日だけ、生者として地上に降り立って死を経験する[159]
作者ゲイマンはデスの外見に歌手のニコをイメージしていたが、最終的に作画家マイク・ドリンゲンバーグの知人シナモン・ハドリーがモデルになった[160]
  • ドリーム(ダニエル)(Dream (Daniel)、夢)
死んだドリーム(モルフェウス)の後継者。外見的には全身白一色となり、ルビーの代わりにエメラルドのイーグルストーンを着用する。ドリームの人格となるまでは人間の幼児ダニエル・ホールだった。概してモルフェウスより穏健な行動をとる。
  • ディストラクション(Destruction、破壊)
赤毛の豪快な巨漢。破壊のエンドレスとして変化と変容を司っていたが[12]、300年前にその責任を放棄したため、きょうだいたちからはディストラクションではなく「放蕩者」「兄」と呼ばれる。冗談好きな人間味のある性格で、かつてはきょうだい間のムードメーカーだった。芸術全般に情熱を持っているが才能はなく、相棒の犬バルナバスから辛辣な批評を受けている。
外見のイメージは俳優のブライアン・ブレスド[161]
  • ディザイア(Desire、欲望)
情欲・欲望の具現化。人間が求めるものすべてを象徴する存在であるため、男性でも女性でもある[162]。非情な一面があり、ドリームに対して昔からライバル意識を抱いている。双子の妹ディスペアと近しく、ディスペアが代替わりした後も関係は変わっていない。自身の身体を模した「スレショルド」という領域に住む。外見のイメージはパトリック・ナゲル英語版のイラストレーションと中性的な歌手アニー・レノックス[162]
  • ディスペア(Despair、絶望)
初代: 一人目のディスペアは作中の過去において殺害された。シリーズ本編では直接描かれることはなかったが、後のスピンオフ作品『エンドレス・ナイツ』に登場した。
二代目: 人間の魂に絶望を注ぎ込む存在[12]。背の低い太った女性で、灰色がかった肌と乱杭歯の持ち主。常に全裸。冷たく言葉少なだが、態度に知性をにじませる。鉤で自らの体を切り裂く癖がある。ディストラクションを慕っている。
  • ディリリウム(Delirium、錯乱)
少女の姿を持ち、感情の揺らぎに合わせて大きく外見を変える。狂気の具現化であり、常に脈絡のないことを話し続けているが、時に深い洞察を見せることがある。かつてはディライト(Delight、喜び)という存在だったが、何らかの事件で傷を受けた結果現在の役目に変わった。

神話上の存在[編集]

  • 三人の魔女 (The Three Witches)
乙女、母、老婆の三人からなり、それぞれシンシア、ミルドレッド、モルドレッドの名を持つ[163]。多くの神話に見られる三相女神と同一の存在だとされるが(ヘカテーノルニルモイライモリガン[29]…)、エンドレスと同じく特定のパンテオンに所属する神ではない[163]。シリーズの随所に様々な役割で姿を見せる。第4巻では「灰色の女たち(グライアイ)」として現れて予言を伝え、第9巻では復讐の女神エリーニュスとして決定的な役割を果たす。
本シリーズ以前には、DC社のホラーシリーズ『ウィッチング・アワー英語版』のナレーター役であった[3][164]
ギリシア神話
文芸の女神ムーサの一柱であるカリオペはドリーム(オネイロス)と情熱的に愛し合っていたが、二人の息子オルフェウスの運命を巡って口論した結果、一切の関係を断たれる[141]。オルフェウスは冥界の亡者やエリーニュスをも感動させる竪琴と歌の名手で、父に似た夢想家といわれる[87]
北欧神話
第4巻において、「万物の父」オーディンラグナロク後に移り住むため地獄を手に入れようと考え[60]、ドリームの魂の一部を宿したヒーロー(初代サンドマン)を材料として交渉する[61]。雷神トールは粗野で傲岸だが父オーディンには忠実。邪悪なロキは普段は蛇毒の刑罰を受けている(ロキの捕縛)。
エジプト神話
「ナイル・デルタの死者の王」アヌビス第4巻で地獄を求める一柱である。猫の女神バストはドリームと親しかったが、恋仲にはならずに終わった[142]。近年のバストは信者を失って窮乏している[100]
日本神話
信仰の廃れた時代にあっても、マリリン・モンロー自由の女神など、外来の文化的アイコンを神の列に加えることで繁栄を保っている一族。スサノオイザナミが治める死の国の領土を広げるため、言い値で地獄を買い取ろうと申し出る[61]
メソポタミア
愛の女神イシュタルはかつてエンドレスのディストラクションの恋人だった。現在では人間として暮らしながら、ストリップダンサーとして男性からわずかな崇拝を得ることで命を保っている。
悪魔
堕天使であるルシファー (Lucifer) は一般の悪魔とは一線を画す強大な存在である。第4巻で地獄の支配を放棄してからは、ロサンゼルスでナイトクラブを経営し、そのピアニストを自ら務めている。ルシファーはシリーズ開始以前からDC世界に存在していたが、本作で新しくアンニュイなキャラクターとして設定された[3][165]マジキーン (Mazikeen) は顔の半分が崩れて肉や骨が露出している悪魔で、ルシファーを愛し付き従う。地獄の大公アザゼルベルゼブブは一時ルシファーとともに地獄に三頭政治を布いた[31]。地獄の公爵コロンゾンは人間の魔術師との取引によりドリームのヘルメットを入手した[31]
天使
レミエル (Remiel) とデュマ (Duma) はプレゼンス英語版(DC世界におけるアブラハムの神)からルシファーに代わって地獄の管理者となるよう命じられる。それは堕天使としてシルバー・シティ(DC世界における天国)から追放されることを意味しており、レミエルは葛藤するが、決して言葉を発しないデュマは抗弁することなく使命を受け入れる。
妖精国 (Faerie)
オーベロン (Auberon) 王とティターニア (Titania) 女王が治める異世界の国。かつて妖精たちは人間に交じって暮らしていたが、14世紀前後に地上を去った[43]。ティターニアは過去にドリームと深い関係にあった[141]宮廷道化師ロビン・グッドフェローパック)は表面的には王家に従順だが、残虐性を秘めており妖精たちから恐れられている[52]。王家の使節クルラカン (Cluracan) の妹ヌアラ (Nuala) は内気だが心根の良い少女で、ドリーミングの城で下働きを務めるうち、ドリームに報われない恋をする。

ドリーミングの住人[編集]

  • ルシエン (Lucien)
側近として忠実にドリームに仕える。本業は城の図書室の司書。
死後に大烏となった人間。ドリームに仕え、メッセンジャーなどを務める。
ドリーミングの住人で、聖書に伝えられる最初の殺人の物語のモデルとされる兄弟[166]。二人はそれぞれの住居(「謎の家」および「秘密の家」と呼ばれる)を訪れるものにホラーストーリーを聞かせる[166]。サディスティックな兄カインはおどおどした弟アベルを常習的に殺害する。
  • イヴ (Eve)
マシューとともにドリーミングの洞窟に住む女性。
ドリームが創造した凶暴な悪夢。両目の代わりに歯をむき出した二つの口を持ち、動物・人・神の区別なく、生き物を殺して目を抜き取ることに執着している。
人格を持った夢の中の風景で、人間の姿を取るときはギルバートと名乗る。人間ローズ・ウォーカーと知り合い、親しくなる。第9巻でエリーニュスに殺される。
カボチャ頭のかかしで、ドリーミングの雑用係。夢の舞台装置を製作するのが主な役目。

人間[編集]

現代人

  • ローズ・ウォーカー (Rose Walker)
第2巻で「夢の渦」となった若い女性。その事件の影響で肉体的に歳を取らないようになる。母ミランダは眠り病にかかった人間ユニティ・キンケイドとエンドレスのディザイアの間に生まれた。第9巻で再登場し、祖父ディザイアと出会う。
ローズの隣人
アパートの大家ハルドラァグクイーンで、第9巻ではテレビスターになっている[132]バービーケンヤッピー的な夫婦である。シャンタルゼルダは全身を白いレースで覆ったレズビアンのカップルで、蜘蛛と墓場のイメージを偏愛している。吃音のゼルダは口をきかず、シャンタルが代弁する[167]。ゼルダは後にエイズで死ぬ[168]
  • ヒッポリタ・ホール (Hippolyta Hall)
リタと呼ばれる。実母ヘレナは復讐の女神(フューリーズ)の一柱ティーシポネーを呼び起こし、その宿主として力を得たスーパーヒロインだった[169]。母からフューリー英語版の名と怪力を受け継いだリタは、ヒーローとして活動していた時に幼馴染でヒーロー仲間のヘクター・ホールと結婚した[38]。死んだヘクターの魂とともに夢の中で暮らしていたが、ドリームによってその生活を壊され、恨みを抱く。ヘクターとの子をドリームに奪われることを恐れる。
  • バービー (Barbie)
ブロンドの女性で、周囲から軽く扱われがち[65]第2巻でローズ・ウォーカーの隣人として夫ケンとともに登場したときには、人工的に感じられるほど普通の印象を与える夫婦だった[37]。しかし、ローズの中の「夢の渦」が拡大して二人の夢をつなぎ合わせてしまった結果、バービーは夫と内的世界が断絶していることに気づき離婚する[40]。その後バービーは第5巻の主人公となり、夢とアイデンティティを巡る冒険を行う。
バービーの隣人
テサリーは一見堅物の女性である。ワンダトランスジェンダー女性だが、手術を恐れているため性器は男性のままである。面倒見のいい性格でバービーの親友。フォックスグローブ (Foxglove) はレズビアンの作家で、第1巻でジョン・ディーに殺されたジュディと付き合っていた。ヘイゼルはフォックスグローブと同棲するブッチの女性。世間知らずで、不用意なセックスによって妊娠したことを悩んでいる。フォックスグローブとヘイゼルはスピンオフ作品『デス―ハイ・コスト・オブ・リビング』にも登場し、『デス―タイム・オブ・ユア・ライフ』では主役を務めた。

過去の時代の人間

  • ナダ (Nada)
はるか昔、肥沃なアフリカの土地でガラスの都市を治めていた美しく賢明な女王。伝説の中では彼女の部族が最初の人類だといわれる[35]。ドリームに恋をした結果、1万年にわたって地獄に落とされる。結局は彼と和解するが、すべての記憶を失って香港の新生児に転生することを選ぶ[62]
第2巻で初登場する。14世紀のイングランドに生まれた意志の強い男性。ドリームによって不老不死の身にしてもらい、その代わり100年毎に彼に心境を語る約束をする。ドリームとはやがて対等な友人となる。奴隷貿易で財をなすが、現在ではその非道を理解しており、罪の意識を持っている[43]。外見のモデルはイアン・アンダーソン[170]
  • ウィリアム・シェイクスピア (William Shakespeare)
友人の劇作家キット・マーロウの才能を羨み、後世に残る傑作を書くためなら悪魔とでも取引すると話していたのをドリームに聞きつけられる[43]。ドリームとの契約により、詩人としての才能を引き出してもらう代わり、その注文に従って夢を題材にした戯曲を2編書くことになる(第3巻第10巻参照)。
  • テサリー (Thessaly)
眼鏡をかけた小柄な若い女性に見えるが、正体は数千年の寿命を持つテッサリア魔女である。ラリッサとも名乗る。古代の気風を持ち続けており、敵対者を殺すことに躊躇しない[171]第5巻では初めて出会ったドリームと激しく言い争うが、後にその求愛を受ける。しかし彼の関心が薄れたと感じて関係を断つ[141]第9巻では三人の魔女と取引し、ドリームと敵対する。

シリーズ外のDCキャラクター[編集]

第1巻
悪魔払いジョン・コンスタンティンはドリームの持ち物だった砂袋を偶然入手した。コンスタンティンと同棲していた麻薬常用者の女性は砂袋を持ち逃げし、それを用いて幻覚にふけっていた[30]
エトリガン・ザ・デーモン英語版は悪魔と円卓の騎士が合体して生まれたダークヒーローで[172]、地獄を訪れたドリームの案内役を務めた[31]
ドクター・デスティニー英語版(ジョン・ディー)は夢を現実化する装置マテリオプティコンを用いて初期の『ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ』(初登場1961年)を苦しめたスーパーヴィランである[173]。本作では、ドリームを捕らえた魔術師ロデリック・バージェスの愛人がジョン・ディーの母だとされた。ディーは母からドリームのルビーを入手し[29]、それをパワー源としてマテリオプティコンを発明した[173]ミスター・ミラクル英語版マーシャン・マンハンター英語版はいずれも当時ジャスティス・リーグに所属していた異星人ヒーローで、ドリームにディーについての情報を伝える[32]バットマンの旧敵であるスケアクロウは犯罪者専門の精神病院アーカム・アサイラムでディーと知り合った[32]
第3巻
Façade の主人公ユレーニア・ブラックウェル(レイニー)、別名エレメントガール英語版は非常にマイナーなキャラクターで、1967年から翌年にかけて『メタモルフォ英語版』誌で主人公のパートナーを務めていた[3][174]
第10巻
ドリーム(モルフェウス)の通夜において、列席したクラーク・ケント(スーパーマン)、バットマン、マーシャン・マンハンターが普段見る夢について話し合うシーンがある[175]。夢の内容はシルバー・エイジ英語版時期のストーリーから取られたものである。当初の案では、ケントはこのシーンでジャケットの裾からスーパーマンのマントがはみ出すのを気にしていた。作者はそれが彼にとっての悪夢だろうと考えたのだが、DC社からキャラクターにそぐわないとして却下されたという。またここで描かれるバットマンは本人が夢で見た自己像であり、現実よりも恐ろしげな容貌である[176]
トレンチコートをトレードマークとする3人のキャラクター、ジョン・コンスタンティンドクター・オカルト英語版ファントム・ストレンジャー英語版が会話するシーンや[175][† 3]ダークサイドがカメオ出演するコマもある[178]

刊行の経緯[編集]

誕生[編集]

新進コミック作家だったニール・ゲイマンDCコミックスに『サンドマン英語版』(1974–76年)のリバイバルを提案し、その結果生まれたのが本作である。『サンドマン』旧シリーズは眠りの妖精が主人公のヒーロー物で、ジョー・サイモンとマイケル・フライシャーの脚本、ジャック・カービーとアーニー・チュアの作画で全7号が刊行された[128]。もともとゲイマンはDCデビュー作として企画されていた『ブラック・オーキッド英語版』(1988年)にカービー版のサンドマンを登場させようと考えていた[179]。しかし、ゲイマンより先にロイ・トーマス英語版が『インフィニティ・インク英語版』誌でサンドマンを使っていたため、その案はスクリプトから削除された。しかしゲイマンは、夢の住人であるサンドマンには真の形がなく、見る者によって姿を変えるというアイディアに魅了されており[180]、それに基づいた新シリーズを構想し始め、DCの編集者カレン・バーガー英語版に伝えた[181]。ゲイマンは企画が通るとは思っていなかったが、数週間後、バーガーは新シリーズを手掛ける意思があるか尋ねてきた。ゲイマンはその際の会話を以下のように述べている。

私はこう答えた。「え … ああ。やるよ、ぜひとも。でも条件があるんだろう?」「一つだけ。新しい『サンドマン』を書いてほしいの。名前は変えないで。あとは任せるから」[181]

既存のサンドマンは一種のスーパーヒーローだったが、ゲイマンが神話のモルフェウスをヒントにして作り出したサンドマン(作中ではドリームもしくはモルフェウスと呼ばれる)は「夢の王」「物語の君主」とされる超常的な存在である[67][182]。ゲイマンはありがちなホラーやヒーロー物を書くつもりはなく、関心の赴くままどのようにでも物語を展開させられるような主人公を選んだ[183]。彼はドリームがこれまでDCユニバースに現れなかった理由を「囚われていたから」とし[184]、以下のような初期イメージを元にキャラクターを発展させた。

男性、若い、青白い、裸、小さな独房の中で、自分を虜にしている者たちが死に絶えるのを待っている … 恐ろしく痩せ、長い黒髪、奇妙な目[185]

ドリームの服装は、日本のデザインに関する本で見かけた炎を思わせる着物の柄と、ゲイマン自身が好む黒一色のファッションを組み合わせたものである[185]

主人公ドリーム以外の登場人物の多くはDC社の過去作から取られ、ゲイマン独自の造形が加えられた[186]。夢の領域の住人であるカインとアベルの兄弟、司書ルシエンらはそれぞれ、『ハウス・オブ・ミステリー英語版』、『ハウス・オブ・シークレッツ英語版』、『テールズ・オブ・ゴースト・キャッスル英語版』でナレーター役を務めるキャラクターだった[187]。ドリームのペットとなった大烏のマシューは、元はアラン・ムーアの『スワンプシング』誌でレギュラーキャラクターだった[2]。プロット上重要な役割を持つ三人の魔女もまた、ホラーシリーズ『ウィッチング・アワー英語版』のナレーター役であった[3][164]

ゲイマンは最初の長編ストーリーの概要を作成し、友人の画家デイヴ・マッキーン英語版とレイ・ボールチに渡してキャラクタースケッチを描かせた[179]。バーガーはスケッチ(ゲイマンが描いたものもあった)を見て、シリーズのペンシラーサム・キース英語版を提案した[185]マイク・ドリンゲンバーグ英語版トッド・クライン英語版、ロビー・ブッシュ、デイヴ・マッキーンらがそれぞれ、インカーレタラー、カラーリスト、カバーアーティストとして契約を結んだ。

オリジナルシリーズ[編集]

『サンドマン』第1号は1988年11月29日に発売された(カバーデート(発行日表示)は1989年1月)[188][189]。ゲイマンは初期の数号について、彼自身も作画スタッフも定期シリーズが初めてだったため「ぎこちない出来」になったと述べた。ペンシラーのサム・キースは第5号まででシリーズを離れ、第6号からはインカーだったドリンゲンバーグがペンシラーに転向し、マルコム・ジョーンズIII世が後任のインカーとなった[190]。ゲイマンとキースはシリーズ開始まで面識がなく、当初は互いの作風や興味の在処が分かっていなかったという[179]。ゲイマンは2014年のインタビューで、ペンシラーの交替によって本作はホラーコミックからもっと大きな存在に脱皮したと述べている。キースの画風は『サンドマン』のストーリー展開に必要な雰囲気を作ることができなかったという[191]。その後、作画者はストーリーごとに新しく選ばれたが、デイヴ・マッキーンはシリーズの完結まで表紙を担当し続けた[192]

この時期、シリーズの主役ドリームはDC社の「成人読者向け」タイトル2冊に登場した。『スワンプシング』第2シリーズ第84号(1989年3月)では、ドリームとイヴが夢の領域で死んだマシュー・ケーブルを大烏として甦らせる[193]。マシューは『サンドマン』のレギュラーキャラクターとなった。『ヘルブレイザー英語版』第19号ではドリームがジョン・コンスタンティンと出会う[194]。『サンドマン』第3号(1989年3月)では逆にコンスタンティンがゲスト出演を行った。

ゲイマンはアラン・ムーアが『スワンプシング』誌で書いた地獄をストーリーに取り入れた。その始まりは第4号(1989年4月)で、ジャック・カービーが創造したエトリガン・ザ・デーモン英語版も登場した。この号では、ルシファーベルゼブブアザゼルの3人を頂点とする地獄の位階[195]が導入された。翌月の第5号(1989年5月)では、ドリームがDC世界のヒーローチーム、ジャスティスリーグ・インターナショナルを訪問した。これ以降もDCキャラクターが登場することはあったが、多くは1、2話のゲストキャラクターに止まり、本編プロットとDCの主流世界が深く関与することはなかった[196](後述するフューリーは例外である)。第8号(1989年8月)ではドリームの姉である死の化身デス英語版が登場した(原案はゲイマンとドリンゲンバーグ)[197]ゴス風の快活な女性として描かれたデスはシリーズの中でも屈指の人気キャラクターとなった[198][159]

本シリーズの刊行以前からDC世界にはサンドマンという名のスーパーヒーローが複数存在した。ゲイマンはそれらを自らの物語に取り込み、主人公ドリームと関係づけた[2]。1940年代に活躍した初代サンドマン英語版(ウェスリー・ドッズ)はガスマスクと催眠ガス銃を武器として犯罪と戦う平凡なヒーローだった[182][128]。本シリーズでは、ドリームが幽閉されていた時期にドッズはその魂の一部を受け取り[61]、霊感を受けてヒーロー活動を始めたとされた[28]。後年にはこの解釈に基づいたドッズを主人公とするスピンオフ作品も発刊された[2]

第11–12号(1989年12月)では二代目・三代目のサンドマンの要素が取り入れられた。二代目となるカービー期『サンドマン』(1974–1976年)はスーパーヒーローのような衣装をまとっているが、本物の眠りの妖精であった[128]。カービー版シリーズの完結後、1983年にロイ・トーマスは二代目サンドマンの設定を変更し、その正体は夢の次元に閉じ込められた人間ギャレット・サンフォードだとした[128][199]。トーマスは続いて自分のシリーズ『インフィニティ・インク』第50号(1988年5月)でヘクター・ホール英語版というヒーロー[† 4]にサンドマンの名を受け継がせた。サンフォードが孤独に耐えられず自殺したため、その部下だった2体の悪夢ブルートとグロブが死んだホールの魂を捕えて代わりを務めさせたのだった[128][201][202]。同誌第51号では、ホールはスーパーヒロインのフューリー英語版と結婚した。フューリーはこの時妊娠中だった[203]。ゲイマンは本シリーズで、二代目と三代目のサンドマンは2体の悪夢ブルートとグロブが人間を使ってでっちあげたドリームの偽物だという設定を与えた。悪夢たちは真のドリームによって罰され、ヘクター・ホールは消滅させられる[† 5]。残されたフューリーはその後も本名のヒッポリタ(リタ)・ホールとして本シリーズに何度も登場し、息子ダニエルとともに大きな役割を持つことになる[3]。フューリーはギリシア神話に由来するキャラクターで、彼女に超人的な力を与えたティーシポネーを始めとする三相一体の女神エリーニュス(英語名フューリーズ)[128][206]もまた本作で重要な役割を担った。エリーニュスは作中で婉曲に "the Kindly Ones"(慈愛深い者たち)という名で呼ばれるが、これはアイスキュロスの『オレステイア』三部作で彼らが与えられた「エウメニデス」という名の英訳である[207]

ドリームは第69号(1995年6月)で死を迎え、ダニエル・ホールが後継者となる。第70–72号でドリームの葬儀が行われ、そのエピローグの後に、作中の過去を舞台にした2編の物語が書かれたところでシリーズは完結した。最終号となった第75号は1996年3月に発行された[208]

売れ行き[編集]

『サンドマン』はDC社のカルトヒット作となった。メインストリーム・コミックの読者層とは異なる女性や年長者のファンも多く、それまでコミックと無縁だった者もいた[209][210]。コミック史家レス・ダニエルズは本作を「驚くべき傑作」と呼び、「ファンタジーやホラー、アイロニックなユーモアを混ぜ合わせた作風はコミックブックにこれまでなかったものだ」と指摘した[211]。コミック原作者でDCの重役でもあったポール・レヴィッツは次のような所見を述べている。

『サンドマン』はグラフィックノベルのシリーズとして初めて規格外の成功を収めた作品だった。コミックを読まなかった層、特に大学生女子に興味を抱かせ、コミック読者に変えたのだ。ゲイマン自身も本作で文化的なアイコンとなった。[212]

刊行が始まった当初、ゲイマンは本作が1年後に全12号で打ち切られる可能性を想定していた。最初のストーリーラインが8号で構成されたのはそのためで、打ち切りと決まれば残りの4号は短編で埋められる予定だった[179][213]。シリーズ第1号は8万部という良好な売れ行きを示したが、その後急落し、第4号では4万部にまで落ち込んだ[179]。しかし第5号からじわじわ上昇していき[67]、第8号の時点ではホラータイトルとして抜きんでた成功を収めていたため、ゲイマンは安心してシリーズ全体の詳細な構想を立てはじめた[213]。彼は第1号から始まった物語が結末を迎えたところでシリーズを完結させようと考えたが、DC社は人気作を終わらせることを望まなかった。ゲイマンによると、本作の部数は1996年末には『スーパーマン』や『バットマン』を上回っており[67]、年間発行数は最大で120万部に達した[214]。DC社はシリーズを継続する権利を持っており、ゲイマンの降板後に別の作者を充てることもできたが、結局は彼の意向に従った[215]。このような作家主義的な措置はコミック界でほとんど前例がなかった[151][216]。シリーズが完結した年にゲイマンは以下のように語っている。

サンドマンをあと5号続けることは可能だったろうか? そりゃもちろん可能だ。ではそうしたら、私は幸せな気分で鏡の中の自分を見ることができただろうか? それは無理だ。終わりにする時だった。物語は語り切ったのだし、愛が残っているうちに離れるべきなんだ[214]

続編とスピンオフ[編集]

en:List of The Sandman spinoffsも参照のこと。

ゲイマンによる著作[編集]

ゲイマンは本編の刊行中にデスを中心とするミニシリーズを2編書いている。1993年3月から5月にかけて刊行された『デス: ハイ・コスト・オブ・リビング』では、デスが地に足のついた感覚を忘れないため、また人間性について学ぶため1世紀ごとに人間としての生を生きるという寓話が語られた[217]。同作はDCの成人読者向けインプリントであるヴァーティゴから最初に刊行されたタイトルだった[218]。1996年に出された続編『デス: タイム・オブ・ユア・ライフ』では、単行本第5巻で登場したレズビアンのカップル、フォックスグローブとヘイゼルが主役となった[219]

1999年、ゲイマンは天野喜孝のイラストレーションで中編小説 The Sandman: The Dream Hunters を書いた(邦題『夢の狩人―The sandman』)。『サンドマン』シリーズの短編の多くと同様に、『夢の狩人』にドリームは登場するものの主役ではない。同書の後書きでは、日本に伝わる伝説が作品の下敷きになったとされた。しかし、ゲイマンが参考文献に挙げた英訳『日本昔話』(英子セオドラ尾崎による)[220]にはそのような伝説は見られず、後にゲイマンは「伝説」は創作だったことを認めた[221]。本作は後にP・クレイグ・ラッセルの作画によりコミック化され、全4号のミニシリーズとしてヴァーティゴから刊行された(2009年1–4月)。

2003年、ドリーム(モルフェウス)とその兄弟姉妹を主人公とする7篇の物語を集めたアンソロジーコミック『エンドレス・ナイツ (The Sandman: Endless Nights)』が出版された。物語の時代設定は様々だが、2編は本編完結後の出来事を描いていた。作画は作品ごとに異なるアーティストが担当した[2]。同書は『ニューヨーク・タイムズ』ベストセラーリストのハードカバー部門に名を連ねた最初のグラフィックノベルだった[222]

『サンドマン』の刊行25周年には本編の前日譚『オーバーチュア (The Sandman: Overture)』が書かれ[223]、J・H・ウィリアムズIII世の作画で全6号のリミテッドシリーズとして刊行された。これまで漠然としか語られていなかった本編開始以前のドリーム(モルフェウス)の冒険を描いたもので、それによって彼が疲弊していたことが、本作冒頭で人間の魔術に捕らわれてしまった原因だとされた[210]。第1号の発行は2013年10月30日であった[224]。初版に約1か月遅れて制作者へのインタビューと希少なイラストレーションが収録された特別版が刊行された[225]。『オーバーチュア』は2016年にヒューゴー賞の最優秀グラフィック・ストーリー部門を受賞した[226]

ゲイマン以外による著作[編集]

本編完結直後の1996年に発刊された『ドリーミング英語版』は本作とキャラクターや舞台設定を共有しているが、ゲイマンはドリームやほかのエンドレスについては自由に使用する許可を与えなかった[227]。『ドリーミング』は60号で終了した。1997年からは「サンドマン・プレゼンツ」のタイトルの下、『サンドマン』の登場人物を主人公とした単発作品の刊行が始まった[227]。そのうちの一作、『サンドマン・プレゼンツ: ルシファー』(1999年)から発展した定期シリーズ『ルシファー英語版[228]は2000年から全75号が発行され、テレビドラマ(『LUCIFER/ルシファー』)にもなった。

1996年、ゲイマンとエド・クレイマーの編集により短編小説のアンソロジー『ブック・オブ・ドリームス (The Sandman: Book of Dreams)』が刊行された。著者にはコリン・グリーンランドトーリ・エイモススザンナ・クラークらが名を連ねた[229]

ライター兼アーティストのジル・トンプソン英語版は『サンドマン』のキャラクターを使ったコミック作品複数で原作・作画を務めている。日本マンガのスタイルで描かれた Death: At Death's Door は本編第4巻「シーズン・オブ・ミスツ」と並行して起きた出来事を描く作品で、2003年にDCコミックのベストセラーの一つとなった[230]。トンプソンによる The Little Endless Storybook はエンドレスたちを子供として描いた児童書である[231]。2010年にはその続編 Delirium's Party: A Little Endless Storybook が出された[232]

2018年、DC社はDCユニバース内の「サンドマン」関連タイトルを集めた新ライン『サンドマン・ユニバース (The Sandman Universe)』の刊行を告知した。開始予定日は2018年8月である[233][234]

他の作品とのクロスオーバー[編集]

ゲイマンは1995年にマット・ワグナーと共著で『サンドマン・ミッドナイトシアター英語版』を書いた。同作は初代サンドマン(ウェスリー・ドッズ)を主人公とするシリーズ『サンドマン・ミステリーシアター英語版』のスピンオフとして刊行された単巻作品で、ドリームとドッズの短い邂逅が描かれている[235]。2001年、ドリームは『グリーンアロー』(第3シリーズ第9号)の回想シーンに登場した。これは本作で語られた70年の幽閉の間に起きた出来事である[236][237]。本作完結後のドリームも『JLA』(1998年、第22–23号)などに登場している[238]

人気キャラクターのデスは他誌へのカメオ出演も多かったが、1990年の『キャプテン・アトム』誌(第42–43号)では本シリーズの設定と矛盾する役割を与えられた。これを受けて、DC社がエンドレスのキャラクターを使うときにはゲイマンの許可が必要だという取り決めがなされた[238]。2010年に『アクション・コミックス』(第894号)でスーパーマンの宿敵レックス・ルーサーが死んだときには、ゲイマンの執筆協力の下でデスが登場した[238]

世間の反応[編集]

作品の評価[編集]

本シリーズは数号にわたる長編ストーリーや一号完結の短編からなる。それらの題材は多様だが、単発のエピソードの羅列ではなく全体として一つの物語となっている[239]。構成は緻密で、一つ一つのコマに至るまではっきりした意図のもとに配置されてストーリーを展開している[17]。『トランスメトロポリタン英語版』や『Y:THE LAST MAN英語版』など、後にヴァーティゴから刊行された作品の多くは本作にならって、最初のストーリーが結末に向けた伏線になっているという周到な構成を採用した[17]

本作はダーク・ファンタジー(ホラー)のジャンルに分類されるが、背景はどちらかというと現代的である。批評家マーク・バクストンは本作を「名手の手による物語で、大人が読むダーク・ファンタジーの潮流を作った」と評し、それ以前のファンタジー・ジャンルでは同種の作品は主流ではなかったと述べた[240]。本作はまた業界の制約にとらわれず[3]アーバン・ファンタジー英語版、エピック・ファンタジー、史劇、スーパーヒーローのような多様なジャンルを縦横に利用している。初期のエピソードでは、『サンドマン』の神話体系はDCユニバースの一部であり、数多くのDCキャラクターが直接間接に登場していた。しかしシリーズが進むにつれ、本作がDCユニバース内で起きているという点は変わらないがストーリー上の関連性は弱められてきた[17]。コミック原作者グラント・モリソン英語版は本作を評して、「スーパーヒーロー・コミックという当初の立脚点を逸脱して [] ファンタジーやホラーと文学の交差する地点に、新しいジャンルを確立することになった」と述べている[241]

作者ゲイマンは夢が本作の核になっていると述べた。眠りの中で見る夢、希望としての夢、そして「世界に意味を見出すため、我々が自分自身に信じさせる物語」としての夢である[184]。批評家ヒラリー・ゴールドスタインは本作を「夢を見る行為ではなく、むしろ夢という概念についての」コミックブックと呼んだ[17]。マーク・バクストンは本作を「物語という業と、潜在意識の本質への愛情あふれるトリビュート」とした[3]

作家スティーヴ・エリクソンは本作を「迷宮のように入り組み、眩暈がするほど複線的である … 全てのページを地面に並べて鳥の視点から見下ろしたくなる」と表現しつつ、全編を通じて喪失の感覚が語られていることを指摘した[151]シンガーソングライタートーリ・エイモスは、本作は現代の神話として読まれており、全一性がテーマにあると述べた[151]

初期の号では責任と改心が主たるテーマであった[242]。ゴールドスタインによれば、主人公ドリームが闘う相手は強大な怪物などではなく「自分自身のエゴ」であり、それが本作を悲劇にしている[17]

作者ゲイマンは、シリーズの長篇ストーリーラインに「男性的」なものと「女性的」なものを交互に配置したと述べている。男性主人公ドリームが困難な状況に挑む「プレリュード&ノクターン」や「シーズン・オブ・ミスツ」は男性的なストーリーであり、人間女性の主人公を用いて人間関係やアイデンティティのテーマを扱った「ドールズハウス」や「ゲーム・オブ・ユー」は女性的なストーリーだとされた[243]

デザイン面の評価[編集]

カバーアート[編集]

デイヴ・マッキーン英語版のカバーアートはファインアートや現代デザインを取り入れた際立ったもので、シリーズの顔となった[244][245]。作家スティーヴ・エリクソンは「信じられないほど不気味な、イドに苛まされた表紙[† 6]」と評した[151]。当時、コミックの表紙には必ず主人公キャラクターを描くのが通例だったが、マッキーンは編集のバーガーを説き伏せ、作品のテーマを題材とした表紙画を制作した[26][246][244]。マッキーンは本作の思索的なストーリーに合わせて「少しシュルレアルで、物憂げで、内省的な」イメージを覗かせる窓枠として表紙を機能させようとしたと述べている[67]。初期の号では、絵具で描かれた絵と彫刻やオブジェを立体的にコラージュし、それを写真に撮ったものが多く用いられた[67][247]。シリーズ第1号の表紙画はピーター・グリーナウェイの映画『建築士の腹』のポスターから強い影響を受けたもので、主人公が標準的なキャラクターではなく一種の概念だということを表現するため、縦長の棚に並べたオブジェが用いられた[248]。マッキーンは本シリーズで全号の表紙を制作し、スピンオフ誌『ドリーミング』でも続投した。1998年には本シリーズの表紙画集が Dustcovers: The Collected Sandman Covers のタイトルで刊行された[249]

レタリング[編集]

シリーズの正レタラーを務めたトッド・クライン英語版はアメリカのコミック界きっての名手と認められており[250]、代表作となった本作のレタリングで連続3回のアイズナー賞、3回のハーベイ賞を授賞している。クラインによると、ゲイマンは本作の主要登場人物それぞれに固有の字体と吹き出しの形をデザインするよう要求した[251]。主人公ドリームには夢の移ろいやすい性質を表すため不定形の吹き出しが使われ、黒地に白の文字が入れられた。狂気の具現化であるディリリウムの吹き出しには虹色のグラデーションが用いられ、文は波打っており、字体や文字サイズは一定しない[250]。中世ファンタジー世界を舞台にした「ゲーム・オブ・ユー」やイスラム民話風の短編 Ramadan などではカリグラフィーの技法が使われた[252]。最終号 Tempest では、主役となるウィリアム・シェイクスピアの直筆を参考に字体が作られた[253]。クラインが本作のために作り出したスタイルは30種に及ぶ[250]

受賞[編集]

『サンドマン』第19号 A Midsummer Night's Dream は1991年に世界幻想文学大賞最優秀短編賞を受賞した[254][255]。コミックブックとしては異例の受賞であり[5][256]、その直後に規定が変更されてコミック作品は短編賞の対象外とされた[21]。アメリカのコミック界で権威あるアイズナー賞はオリジナルシリーズとスピンオフを合わせて26回以上受賞している[257]。内訳は継続中シリーズ部門3回、短編部門1回、ライター部門4回(ニール・ゲイマン)、レタリング部門7回(トッド・クライン)、ペンシラー/インカー部門2回(チャールズ・ヴェスとP・クレイグ・ラッセル)などである。またハーベイ賞は継続中シリーズ部門1回、ライター部門2回を授賞している[258]。スピンオフ『夢の狩人』は2000年にヒューゴー賞の関連書籍部門にノミネートされた[259]。『夢の狩人』と『エンドレス・ナイツ』はそれぞれ1999年と2003年にブラム・ストーカー賞のイラストレーテッド・ナラティブ部門を受賞した[260]。「シーズン・オブ・ミスツ」は2004年にアングレーム国際漫画祭最優秀シナリオ賞を授賞した[261]IGNは2005年に本作をヴァーティゴ作品の最高峰だとした[262][263]。本編シリーズの前日譚であるミニシリーズ『サンドマン: オーバーチュア』は2016年にヒューゴー賞グラフィック・ストーリー部門を受賞した。

コミックブック業界への影響[編集]

本作はアメリカでコミックブックというジャンルの壁を破った作品の一つだと認められている[264]。1950年代以来、アメリカのメジャーなコミック出版社はコミックス倫理規定の影響で子供向けのスーパーヒーロー作品を中心に刊行しており、多様で現代的なジャンルを扱う土壌がなかった[265]。80年代に至ってコミックス倫理規定の影響力が弱まり[266]、『バットマン: ダークナイト・リターンズ』、『ウォッチメン』など、形式やテーマの面で新しい地平を開く傑作が登場してコミックの文化的地位を高めた[151][267]。本作『サンドマン』はその流れにやや遅れて登場したが[151]シニシズムや暴力・性描写に傾きがちだった当時の流行[† 7]をよそに、女性や一般読者にアピールする作風でコミックの読者層を広げたとされている[268][269]。当時コミック読者の90%は男性だったと言われるが、本作のファンは男女比がおよそ半々だった[151]。批評家ターシャ・ロビンソンは「創造的で生彩に富み、気品を備え、そして大いに野心的な物語であるが、それでもなお細部のディテールと瞬間を美しくとらえている」と述べ、「現代コミックの基礎を作った」と評した[269]

作家スティーヴン・キングピーター・ストラウブクライヴ・バーカーらの序文が載せられたグラフィックノベル(単行本)はコミックの枠を越えた読者層を獲得し、メインカルチャーに受け入れられた[245][270]。作者ゲイマンは一種のスターダムにのし上がり、音楽業界にも親交を広げた[241]。ゲイマン自身の創作の原点であったSF作家、サミュエル・R・ディレイニーハーラン・エリスンロジャー・ゼラズニイらは『サンドマン』の愛読者となった[151]。作家ノーマン・メイラーは「これは知識人のためのコミック・ストリップだ。そろそろこういう作品が出てもいいころだ」と評した[271]。本作を題材にした論文集・研究書・解説書も刊行された[270][272]。コミック研究についてのオープンアクセスジャーナル ImageTexT が出したニール・ゲイマン特集号では、ゲイマンの「間テクスト性指向、文学と歴史への深く幅広い言及、コミックおよび短編・長編小説作家としての明白な力量」に研究対象として高い価値があるとされた[273]

『サンドマン』はDCコミックス社の成人向けラインであるヴァーティゴ英語版を開拓した作品の一つでもある。本作の編集者カレン・バーガーはDC社の英国担当としてニール・ゲイマングラント・モリソン英語版らを発掘して頭角を現した[274]。それ以前から活躍していたアラン・ムーアを含めて、これらのイギリス人作家はアメリカン・コミックスの定型に捉われない成熟した作風で成功を収め、「ブリティッシュ・インベージョン」と呼ばれた[275]。その結果、作家性の強い作品を集めた新レーベルであるヴァーティゴが1993年にバーガーの主導で立ち上げられ[216][26]、女性を含む成人読者を対象に洗練された作品を送り出した[276]。ジャンルとしてはファンタジーホラーが主体で、ゲームを通じたこれらのジャンルの人気や、ゴスエモなどのサブカルチャーの隆盛に後押しされて人気を得た[274]。本作は『スワンプシング』や『ヘルブレイザー』と並んで看板タイトルとなり[150][274]、「『サンドマン』はヴァーティゴと同義だ」の評価を得た[17]。ヴァーティゴは月刊タイトルをグラフィックノベルとして再版することにも意欲的であり、そこでも本作が主力商品となった[276]

ゴスカルチャーとの関わり[編集]

制作チームが意図していたわけではなかったが、ダークな雰囲気を持ち、内向的なファンタジーである本作はゴスの間で好まれた[277]。特にマイク・ドリンゲンバーグがデザインしたデスは、蒼白な肌、黒一色の服装、ホルスの目のタトゥー、アンクのペンダントなどゴスカルチャーと親和性の高い要素を多く含み、美や知性と人格の強さを感じさせる描写と相まって、コミックファンではないゴスにも受け入れられた[277][278]

批判[編集]

第5巻「ゲーム・オブ・ユー」はマイノリティの扱いに関して批判を受けることがある[65]。登場人物のワンダは男性として生まれ、女性としての自己認識を持つトランスジェンダーである。ワンダは作中で家族や隣人から女性性を否定されるだけでなく、肉体的に男性であることが理由で魔女の儀式に参加できず、それが遠因となって命を落とす。死後の魂は生まれつきの女性の姿で描かれる。トランスセクシュアルの作家レイチェル・ポラック英語版は、このストーリーが作者ゲイマンのトランスジェンダーに対する不寛容を示すものだと批判した[279]。またアフリカ系の作家サミュエル・R・ディレイニーはこの巻の序文において、ワンダと同時に死んだキャラクターが作中唯一の黒人だったことを指摘した。ディレイニーによれば、読者の同情を引くため被抑圧者のキャラクターを死なせる展開は現実の支配的イデオロギーに沿ったもので、ファンタジー世界に組み込まれた「自然力」がそれを正当化しているのは問題があるという。ただし、ディレイニーは『サンドマン』に充溢するアイロニーと繊細さがそのような政治的パターンを相対化しているとも述べている[279][280]

これらの批判に対しては作者や批評家からの反論もある。作者ゲイマンによれば、物語中の「自然力」(神々など)はそれぞれ一つの視点を代表しているに過ぎず、彼自身は性自認に関するワンダの立場を支持しているという[281]。トランスセクシュアルの作家ケイトリン・R・キアナン英語版はポラックに一部同意しながら、作品全体としてはワンダを肯定的、共感的に描いていると述べた[282]。批評家デイヴィッド・ブラットマンは、作中で動物キャラクターや悪役の白人男性が殺されていることを批判者たちが無視していると述べた。また、ワンダは「作中で唯一、高潔で英雄的、かつ勇敢で善良な行いをするキャラクター」として描かれており、だからこそ悲劇には彼女の死が必要なのだと擁護した[279]

また『サンドマン』は複数のアメリカの図書館で規制の対象となってきた。「ヤングアダルト対象書籍としては不適切」「家族の価値を損なう」「不快感を与える言葉遣い」のような批判によるものである[283]。また2015年には、クラフトン・ヒルズ・カレッジ英語版の英語コースで「ドールズハウス」を含むグラフィックノベルが取り上げられたことに対し、ポルノグラフィを読むよう強制されたという抗議が学生から寄せられた[283]

単行本[編集]

本シリーズは初め、カラー32ページの月刊誌として刊行された。各話は通例24ページだが、例外が8号ある[† 8]。シリーズの人気が上がるにつれ、DCコミックスはハードカバー版・トレードペーパーバック版の単行本を出し始めた。

DCは本シリーズの二つ目の長篇ストーリー「ドールズハウス」(第9–16号)を最初に単行本化し、タイトルを単に『サンドマン』とした[14]。デスが初登場した第8号 The Sound of Her Wings は一つ目の長編のエピローグにあたるが、特に人気が高かったためこの版の巻頭に掲載された[285]。単行本の売り上げが好調だったため、「ドールズハウス」を含む最初の3巻が別々のタイトルで刊行され、それらを集めた『サンドマン』ボックスセットが発売された[21]。このとき第8号は第1巻「プレリュード&ノクターン」(第1–8号)の巻末に移された[14]

サンドマン・ライブラリー版[編集]

シリーズ全号を収録したトレードペーパーバック全10巻。1999年時点で英国での発行数が25万部、米国では100万部以上とされる[198]

書名 収録号 刊行年 ISBN
Preludes and Nocturnes The Sandman #1–8 (1988-1989) 1991 1-56389-011-9
The Doll's House The Sandman #9–16 (1989-1990) 1990 0-930289-59-5
Dream Country The Sandman #17–20 (1990) 1991 1-85286-441-9
Season of Mists The Sandman #21–28 (1991-1992) 1992 1-56389-035-6
A Game of You The Sandman #32–37 (1991-1992) 1993 1-56389-089-5
Fables and Reflections The Sandman #29–31, 38-40, 50, Sandman Special #1, Vertigo Preview #1 (1991-1993) 1993 1-56389-105-0
Brief Lives The Sandman #41–49 (1992-1993) 1994 1-85286-577-6
Worlds' End The Sandman #51–56 (1993) 1994 1-4176-8617-0
The Kindly Ones The Sandman #57–69, Vertigo Jam #1 (1993-1995) 1996 1-56389-204-9
The Wake The Sandman #70–75 (1995-1996) 1996 1-56389-287-1

2010年からは、後述のアブソルート版で新しく彩色されたアートを用いた New Edition(新版)の刊行が始まった[286]

アブソルート版[編集]

DC社の愛蔵版シリーズ「アブソルート・エディション」は8×12インチサイズの大型本で、ライブラリー版よりはるかに上質な紙を使用した、革装風で箱入りの高額な本である。初期の号の多くはゲイマンの意向に従って大幅に修正・再彩色が施されている[287]。アブソルート版第1巻は2006年11月に刊行され、添付された冊子には、オリジナルシリーズの概要、DCコミックス社長による新しい序文、新しい後記、A Midsummer Night's Dream(第19号)の下描き・草稿などが収められていた[287]。DC社は新版刊行のプロモーションとしてコミックブック第1号を再版した。

書名 収録号 刊行年 ISBN
The Absolute Sandman, Vol. 1 The Sandman #1–20 2006 1401210821
The Absolute Sandman, Vol. 2 The Sandman #21–39 2007 140121083X
The Absolute Sandman, Vol. 3 The Sandman #40–56, Fear of Falling (Vertigo Preview #1), Sandman Special #1, How They Met Themselves (Winter's Edge #3) 2008 1401210848
The Absolute Sandman, Vol. 4 The Sandman #57–75, The Castle (Vertigo Jam #1) 2008 1401210856
The Absolute Death The Sandman #8, 20, Death: The High Cost of Living, Death Talks About Life (AIDS pamphlet), Death: The Time of Your Life, A Winter's Tale (Vertigo: Winter's Edge #2), Death and Venice (The Sandman: Endless Nights), The Wheel (9-11, 2001 vol.2), A Death Gallery extra 2009 1401224636
The Absolute Sandman, Vol. 5 The Sandman: Endless Nights, The Sandman: The Dream Hunters (novel), The Sandman: The Dream Hunters (comics), Sandman Midnight Theatre 2011 1401232027

アノテーテッド(注釈)版[編集]

本作には多様な文芸、聖書やオカルト、実在の人物からの引用やパスティーシュが含まれており[182][288]、それらを詳解した注釈付きの版が発売された。当初ゲイマンは注釈版の刊行に乗り気ではなかったが、読者から引用元を訊かれて答えられなかったことがあって考えを変えた。注釈作業はレスリー・S・クリンガー(シャーロック・ホームズの注釈本で知られる)がスクリプト原本を元に行った[289]

アノテーテッド版 (The Annotated Sandman) 第1巻は2012年1月にゲイマンの序文付きで12×12インチの白黒本として刊行された。注釈はページ毎・コマ毎に行われ、ゲイマンのスクリプトからの抜書きが載せられたほか、歴史・神話・DC世界に対して幅広く行われている引用が解説された[290]。アノテーテッド版第1巻は2012年にブラム・ストーカー賞最優秀ノンフィクション賞にノミネートされた[291]

書名 収録号 刊行年 ISBN
Annotated Sandman, Vol. 1 The Sandman #1–20 2012 1401233325
Annotated Sandman, Vol. 2[292] The Sandman #21–39 2012 1401235662
Annotated Sandman, Vol. 3[293] The Sandman #40–56, Sandman Special #1, How They Met Themselves (Winter's Edge #3) 2014 1401241026
Annotated Sandman, Vol. 4[294] The Sandman #57–75, The Castle (Vertigo Jam #1) 2015 1401243223

オムニバス版[編集]

2013年には『サンドマン』シリーズ25周年を記念して、重厚なハードカバー2巻本「サンドマン・オムニバス (The Sandman Omnibus) 」が発売された。どちらの巻もアブソルート版の新彩色アートが用いられており、黒と赤のレザー風の装丁が施され、ページ数は1000を超えていた[295]。オムニバス版にはゲイマンのサインが入った箱入り銀箔押し装丁の特別版も発売された[296]

書名 収録号 刊行年 ISBN
The Sandman Omnibus Vol. 1 The Sandman #1–37, Sandman Special #1 2013 1401241883
The Sandman Omnibus Vol. 2 The Sandman #38–75, The Castle (Vertigo Jam #1), How They Met Themselves (Winter's Edge #3) 2013 1401243142

日本語版[編集]

1998年から翌年にかけて、海法紀光柳下毅一郎の翻訳により、原書の第3巻までが5冊に分けられて刊行された(柳下が「ドールズハウス」を、海法が他3冊を翻訳)。1999年にはスピンオフ作品『デス―ハイ・コスト・オブ・リビング』が、2000年には夢枕獏小野耕世の翻訳により『夢の狩人―The sandman』が刊行された。版元はいずれもインターブックスである。

書名 収録号 刊行年 ISBN
サンドマン 1: プレリュード&ノクターン・上 The Sandman #1–4 1988 4924914061
サンドマン 2: プレリュード&ノクターン・下 The Sandman #5–8 1998 492491407X
サンドマン 3: ドールズハウス・上 The Sandman #9–12 1998 4924914088
サンドマン 4: ドールズハウス・下 The Sandman #13–16 1998 4924914096
サンドマン 5: ドリームカントリー The Sandman #17–20 1999 4924914304
デス―ハイ・コスト・オブ・リビング Death: The High Cost of Living #1–3, Death Talks about Life 1999 492491410X
夢の狩人―The sandman The Sandman: The Dearm Hunters (novel) 2000 4924914339

メディア展開[編集]

映画[編集]

1990年代の後半以降、DCの親会社であるワーナー・ブラザースは本作の映画化を繰り返し試み続けた。1996年には『パルプ・フィクション』の原案で知られるロジャー・エイヴァリーが監督に指名された。エイヴァリーとゲイマンが後に『ベオウルフ/呪われし勇者』の脚本を共作したのはこれがきっかけだった[297]パイレーツ・オブ・カリビアンの脚本家テッド・エリオットテリー・ロッシオがスクリプト初稿を書き、エイヴァリーとともに改稿した[297]。この時点では「プレリュード&ノクターン」と「ドールズハウス」のストーリーが元になっていた[298]。しかしエイヴァリーはエグゼクティブ・プロデューサージョン・ピーターズ(『バットマン』と Superman Lives(製作中止)で知られる)と意見が衝突して解任された。ゲイマンによると、エイヴァリーが夢のシーンのヴィジュアルをヤン・シュヴァンクマイエルのアニメーション『アリス』に似せようとしたことが不評だったという[297][298]。企画は続行したが、脚本家とスクリプトは何度も変更された[298]。ウィリアム・ファーマーによる後期の草稿はウェブサイト Ain't It Cool News でレビューされ[299]、ファンの失笑を呼んだ。ゲイマンはワーナーが最後に送った脚本を「それまで見た『サンドマン』スクリプトの中で最悪だったし、それどころか私が読んだあらゆるスクリプトの中で最悪だった」と評した[300]

2001年には映画化の企画は暗礁に乗り上げていた。2007年コミコンの質問パネルでゲイマンは以下のような所感を述べた。「『サンドマン』と名のつく駄作を見せられるくらいなら映画版『サンドマン』なんて見たくないね。しかし映画版『サンドマン』が実現する日は近いような気がしているよ。ただ、『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソンや『スパイダーマン』のサム・ライミと同じくらい原作に取りつかれたマニアが必要なんだ」[301]同年、ゲイマンはテリー・ギリアムが映画版の監督に合っているのではないかと述べた[302]。2013年、DC社社長ダイアン・ネルソンは、映画版サンドマンは『ハリー・ポッター』の作品世界と同じくらい拡がりを持ちうる作品だと述べた[303]

デヴィッド・S・ゴイヤーは同年の12月初頭に行われたインタビューで、ジョセフ・ゴードン=レヴィットとニール・ゲイマンとともに本作の映画化をプロデュースすることを告知した。脚本にはジャック・ソーンが任じられた[304]。2014年10月16日、ゲイマンは、同作の映画はワーナー・ブラザースによるDC関連映画の公開予定リストに載っていないというファンからの質問に答えて、ヴァーティゴ関連映画は別の扱いだと答えた[305]。オンラインメディアDeadline.comのインタビューで、ゴイヤーは映画版サンドマンの脚本に満足していると述べた[306]。また同サイトはニュー・ライン・シネマが配給を行うことを報じた[307]。2015年10月、ゴイヤーは、ジャック・ソーンの手による前述の脚本を改訂するために新しい脚本家がスタッフ入りしたことを明かし、翌年から製作が開始される予定だと述べた[308]。2016年3月に『ハリウッド・リポーター』はエリック・ハイセラーが脚本の改稿を行うことを報じた[309]。翌日、ゴードン=レヴィットは製作会社とクリエイティブ面で意見が衝突したことを理由に監督を降板したことを告知した[310][311]。2016年11月9日にio9が伝えたところでは、ハイセラーは脚本の草稿を提出したものの、同作はHBOのドラマシリーズにするべきだと発言して製作から身を引いた[312]

テレビ[編集]

映画版の企画が難航したため、2010年にDCエンタテインメントはテレビシリーズ化に力を注ぎ始めた。映画監督ジェームズ・マンゴールドは非公式にゲイマン本人と協議した上で、ケーブルチャンネルHBOにシリーズコンセプトを売り込んだが実現に至らなかった[313]。2010年9月にはワーナー・ブラザース・テレビジョンがテレビシリーズ製作権を取得しており、『スーパーナチュラル』原案のエリック・クリプキが製作者候補に挙げられた[314]。2011年3月、ニール・ゲイマンはブログでDCとともにクリプキの製作方針を検討したことを伝えた[315]が、最終的にクリプキはテレビシリーズの企画から外れた[316]。ドリームを主人公とする映画の企画と並行して、DCとフォックスは2014年に『サンドマン』のキャラクターであるルシファーを前面に出したテレビシリーズを企画した[317]

『LUCIFER/ルシファー』[編集]

2014年9月16日、Deadline.comは、『サンドマン』でゲイマンが創造したキャラクターであるルシファーを主役にしたテレビドラマシリーズがDCとフォックスによって製作されていることを報じた[317]。2015年2月19日、公式パイロット版が発注された[318]。2015年2月27日、『RUSH 〜スキャンダルな外科医』を主演したトム・エリスがルシファー・モーニングスター役に決定したことが報じられた。パイロット版の脚本はトム・カピノス、監督兼エグゼクティブ・プロデューサーには映画『アンダーワールド』で知られるレン・ワイズマンが任じられた[319]。原作にも登場するメイズ(マジキーン)役にはもともとリナ・エスコが当てられていたが[320]、最終的にレスリー・アン・ブラントに変わった。2015年5月に同シリーズの放映が決定された[321]。同シリーズは原作からルシファーの基本設定を引き継いでいるが、内容的にはオリジナル性が強く、ドリームも登場しない[322]

関連項目[編集]

ウィキポータル 関連ポータルのリンク
  • en:Sandman: 24 Hour Diner ファンによる映像作品。第6号 24 Hours を元にしている。
  • 脚注[編集]

    注釈[編集]

    1. ^ デスは自分たちを「擬人化概念体[10] (anthropomorphic personification)[11]」と呼ぶ。
    2. ^ "Now my charms are all o'erthrown, And what strength I have’s mine own, Which is most faint. ..."
    3. ^ ゲイマンはミニシリーズ『ブックス・オブ・マジック』で彼らにトレンチコート・ブリゲードというチーム名を与えたことがあった[177]
    4. ^ サンドマン以前のヒーロー名はシルバー・スカラベだった[128]。その後、一時期ドクター・フェイト英語版として活動した[200]
    5. ^ 2体の悪夢ブルートとグロブは後にサンダーソン・ホーキンズに対して同じことを試みる。ホーキンズは子供のころ、初代サンドマンの相棒として悪と闘っていた[204][205]
    6. ^ "the fabulously spooky, id-wracked covers"
    7. ^ そのような作風は "grim and gritty"(「陰鬱でざらついた」)と呼ばれた[267]
    8. ^ 第1号 Sleep of the Just(40ページ)、第14号 Collectors(38ページ)、第32号 Slaughter on Fifth Avenue(25ページ)、第33号 Lullabies of Broadway(23ページ)、第36号 Over the Sea to Sky(39ページ)、第50号 Distant Mirrors—Ramadan(32ページ)、第52号 Cluracan's Tale(25ページ)、第75号 The Tempest(38ページ)[284]

    出典[編集]

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    外部リンク[編集]