アラン・ムーア

この記事は良質な記事に選ばれています
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アラン・ムーア
Alan Moore (2).jpg
アラン・ムーア(2008年)
現地語名 Alan Moore
ペンネーム
  • Curt Vile
  • Jill de Ray
  • Translucia Baboon
  • Brilburn Logue
  • The Original Writer
誕生 (1953-11-18) 1953年11月18日(69歳)
イギリスの旗 イギリス
イングランドの旗 イングランド ノーサンプトン
職業 漫画原作者漫画家小説家
音楽家、魔術師、神秘家
活動期間 1970年代
ジャンル SF、一般フィクション、ノンフィクション、スーパーヒーロー、ホラー
代表作
配偶者
子供
Portal.svg ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

アラン・ムーア: Alan Moore1953年11月18日 - )は、主にアメリカン・コミックススクリプトで知られるイングランド人作家。代表作『ウォッチメン』はスーパーヒーロー・ジャンルのポストモダン脱構築と洗練された語りによってアメリカン・コミックに多大な影響を与えた。また一般読書界からも注目を受け、米国においてコミックの社会的地位が向上する一因となった[1]。同作はグラフィックノベル[注 1]として、もしくはスーパーヒーロー・コミックとして史上最高の傑作と評されることがあり[3][4]、ムーア自身も最高の原作者と呼ばれることがある[5][6]

1970年代後半に英国カウンターカルチャー色の強いアンダーグラウンド・コミック描き手として活動を始めた。原作者に転向して 2000 ADWarrior などの主流誌に寄稿するようになると、スーパーヒーロー・コミックを現代的に再定義する『マーベルマン』(1982年)や『Vフォー・ヴェンデッタ』(1982年)で名を上げた。1983年に米国の大手出版社DCコミックスに起用され、『ザ・サガ・オブ・スワンプシング』誌を皮切りにスーパーマンのようなメジャーなキャラクターを手掛けてスター作家となり、米国コミックが英国的な感覚を取り入れて発展する流れを作り出した。コミック史に残る成功を収めたオリジナル作品『ウォッチメン』(1986年)や『バットマン: キリングジョーク』(1988年)はヒーローの内面描写や社会的な観点を導入してジャンルに大きな影響を与えた。

1980年代末からは『ウォッチメン』の著作権を獲得できなかったことなどが理由でDC社を離脱し、スーパーヒーロー・ジャンルを中心とするメインストリーム・コミック界[注 2]にも背を向けて自己出版や小出版社での活動を中心にし始めた。切り裂きジャック事件を題材に歴史と社会の総体を描いた『フロム・ヘル』(1989年)や、児童文学の古典とポルノグラフィを組み合わせた Lost Girls(1991年)などアート志向の作品を発表した後に、新興のスーパーヒーロー系出版社イメージ・コミックスを経てアメリカズ・ベスト・コミックス英語版という出版レーベルを立ち上げ、ヴィクトリア朝文学から登場人物を借りた『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』(1999年)や、神秘学による精神の解放を描いた『プロメテア』(1999年)など[8]、創作や集合的想像力をテーマとする作品を残した[9]。キャリア後半にはコミック業界やファンダムに対して批判的な姿勢を強めていき、2019年にコミック原作を引退した。小説家としては2016年の大著 Jerusalem など新作の発表を続けている。

ムーアはポップカルチャーで引用されることが多く[10][11]、文芸家や映像作家への影響も大きいことで知られている[12][13]。奇人としても有名である[14]神秘主義者[15]儀式魔術師英語版アナキスト[16]でもあり、作品の多くでこれらのテーマを扱っている。神秘学関連の前衛的スポークン・ワード公演を行うこともある。自作のハリウッド映画化には否定的だが、その意思に反して『フロム・ヘル』(2001年)、『リーグ・オブ・レジェンド』(2003年)、『Vフォー・ヴェンデッタ』(2005年)、『ウォッチメン』(2009年)などが公開されるに至っている。著作権の所在が争われている過去作の再版では、自身の名を出すことを拒んで The Original Writer(→原著者)とだけクレジットされることがある[17]

来歴[編集]

生い立ち: 1953年-1978年[編集]

ムーアが半生を過ごしたノーサンプトンの中心部。

1953年11月18日、ノーサンプトンに生まれる[18]。共に暮らす家族は醸造所に勤める父アーネストと印刷労働者の母シルヴィア、弟、そして迷信深いが威厳あるヴィクトリア朝風の女家長[19]こと母方の祖母だった[20]労働者階級の一家は、ムーアの信じるところによると代々ノーサンプトンに住んでいた[21]。放蕩家だった父方の曾祖父はカリカチュアを嗜んでおり、パブで描いて支払いの代わりにしていたという[22]。それを除けば芸術や文学とは無縁の家系だった[23]

ムーアの生家は共同便所の古い建物だったが、電気が通っているだけ恵まれている方だった[24]。ノーサンプトンの「バロウズ[注 3]」地区は英国でも有数の貧困地域で[25]、識字率が低く公共サービスも乏しかったがその住民とコミュニティには愛着を持った[26]。幼いムーアは金銭的な豊かさより優先すべきものがあると教えられた[22]コミックス・スタディーズ英語版研究者ジャクソン・エアーズは[27]、ムーアは労働者階級の育ちを通じて共同体主義、個人の対等、自主自律の感覚をバランスよく身に着けたと書いている[28]

5歳で読むことを覚え、地元の図書館に通った[29]SF、魔術、ファンタジー神話伝説のように現実から離れたジャンルを好んでいた[30]。初等学校に入学するころコミックを読み始めた[31]The TopperThe Beezer のような英国の週刊コミック誌を手始めに、やがて貨物船の底荷として米国から流れてくる『フラッシュ』『ディテクティヴ・コミックス』『ファンタスティック・フォー』などを漁るようになった[32]。労働者階級の現実から一歩も出ない英国コミック誌に比べて[33]、米国のヒーローコミックに描かれる大都市は未来世界のように見えた[34][35]。自身でもそれらを真似た作品を描き始め、友人に回覧して小銭を集めては子供支援団体に募金した[22][36]

初等学校時代、学力と体格に優れたムーアは自己肯定感にあふれちょっとした神様気取りだった。中等教育に進むにあたってイレブンプラス英語版試験に合格し、大学進学者向けの上位校(グラマースクール)への入学資格を得た[36]。そこで初めて教育の高い中流階級と出会い、首席の優等生から最底辺になったことを知って衝撃を受けた[37]。やがて学校を嫌うようになり、勉強にも興味を持てず、公教育には子供に規則順守、服従、退屈への順応を教え込むための隠されたカリキュラムがあると考えるようになった[38]

1960年代後半から黎明期のコミックファンジンで詩やエッセイ、イラストレーションを発表し始め、ファン活動を通じて後の共作者の多くと知り合った[18][39][40][注 4]。その中でもスティーヴ・ムーア英語版(血縁なし)からは、後のコミック界入りや魔術への入門で大いに影響を受けることになる[42]。当時の英国ファンダムはヒッピー文化色が強く、ムーアの人格形成には1960年代のカウンターカルチャーが深く根差された[39]。この時期の作品にも、アメリカ西海岸で起きたアンダーグラウンド・コミックス運動の流れにある英国雑誌『Oz英語版』の影響が強かった[41][43][44]。ムーアは学校でも詩の同人誌 Embryo(→胚、萌芽)を出したが[45][46]、「マザーファッカー」という言葉を載せたことが元で校長から発禁にされた[47]

1971年、ヒッピー文化と交わる中で覚えたLSDを売買したことでグラマースクールを放校された[48][49][50]。校長は近隣の学校に通達を出し、ムーアが在校生の風紀に悪影響を与えるから入学させないように伝えたという[51][52]。型にはまらない息子の個性を認めていた両親もこれには落胆した。ムーアは両親が亡くなる1990年代までドロップアウトした理由を公には語らなかった[53]

LSDは素晴らしい経験だった。人に勧めるつもりはないが、私には … 現実が確定したものではないという考えを叩きこんでくれた。いつも見ている現実は一つの確かな現実だが、それがすべてではない。まったく違うものが同じくらい確かな意味を持つような別の視点が存在する。そう知ることで私は根底から変わった。
アラン・ムーア(2003年)[54]

それから数年はトイレ清掃や皮革工場の仕事をしながら実家で暮らした[55]。このころは Embryo を通じて加入したノーサンプトン・アーツ・ラボ英語版の活動が数少ない他人との交流の機会だった[56]。アーツ・ラボはジャンルを問わず芸術家が交流するカウンターカルチャー的な運動で[57]、ノーサンプトンのグループはせいぜい数十人の無名の集まりにすぎなかったが、ムーアはそこで作詞や劇作、演技に目を開かれた[58][59]。特に詩の朗読には自身でも才能を感じた[60]。これらの経験は後の執筆や公演活動の基礎となった[61][62]

1970年代にもヒーローコミックは読み続けていたが、瑣末な設定にこだわるコミックファン一般とは距離を置くようになった[63]。当時の作品の中ではジャック・カービーの「フォースワールド英語版」やフランク・ミラー期の『デアデビル』に引きつけられた[64][65]。それ以上に熱中したのはユーモア誌『MAD』や[66]アート・スピーゲルマンビル・グリフィス英語版による前衛的な Arcade: The Comics Revue 誌だった。後のエッセイでは同誌をアンダーグラウンド・コミックスというそもそもの思想のほとんど完璧な到達点と呼んでいる[67]

1973年の終わりに同じノーサンプトン生まれのフィリス・ディクソンと交際を始め、市内のアパートで同棲した[68]。その後すぐに結婚してより広いアパートに移り、ガス委員会英語版の下請け会社で事務仕事をした[68]。しかし仕事に満足できず、芸術的な活動で生計を立てようと考えた[69]。1977年の秋にフィリスが妊娠すると、赤ん坊の顔を見ると決心が鈍ると考えて勤めを辞め、週42.50ポンドの失業給付英語版に頼りながらコミック作家を目指して活動を始めた[70]

漫画家としての活動初期: 1978年-1983年[編集]

それまでにもアマチュアとしてオルタナティヴ系の媒体にコミックストリップ[注 5]を描いたことはあった。過去にローカル紙 Anon に描いた風刺4コマ Anon E. Mouse(→アノニーマウス)は掲載紙の穏健な政治志向に合わず5回で終わっていた(1974–1975年)[72]。1978年2月、アーツ・ラボの人脈を通じてオックスフォードのアングラ隔週刊紙 Back Street BugleSt. Pancras Panda(→パンダのセント・パンクラス[注 6]を無償で寄稿し[74]、翌年3月まで描き続けた[75]。『MAD』誌に影響を受けた1回10–15コマのギャグ漫画だった[74]。初めて対価を得たのは、1978年10月に音楽週刊誌『NME』に掲載されたエルヴィス・コステロのイラストレーションだった[76]。翌年、ヒッピー文化の影響が強い音楽雑誌 Dark Star に友人の原作者スティーヴ・ムーアと組んだ連作を寄稿した[77]。失業給付を受給しながら収入を得ていることを明るみに出したくなかったため[70]、作曲家クルト・ヴァイルをもじった Curt Vile(→「不愛想で下品な」)という筆名を使っていた[50]。このとき作り出したキャラクターに粗暴なサイボーグ傭兵アクセル・プレスボタン英語版がいる[77]

Dark Star とほぼ同時に発行数25万部の音楽週刊誌 Soundsチャンドラーを気取った口調の探偵が「ロックンロールの死」を調査するスピーゲルマン風の作品 Roscoe Moscow(1979–1980年)が連載され始め[78][79]、週35ポンドの定期収入を確保することができた。しかしそれだけではまだ生まれたばかりの娘リーア英語版を養うことができなかった[80]。同誌では Curt Vile として音楽評やインタビュー記事の執筆も行った[81]Roscoe Moscow が終わると、アクセル・プレスボタンを主人公とするSFパロディ The Stars My Degradation(→わが落ち行くは星の群[注 7](1980年7月–1983年3月)が後を引き継いだ[82][83]。基本的にムーアが一人で描いていたが、連載の終盤は多忙になったためスティーヴ・ムーアに原作を任せた[84]。これら2作にはすでに特徴的な自己言及性や凝ったコマ割りが見て取れる[85][86]

1979年から地方紙 Northants Postコミックストリップ Maxwell the Magic Cat(→魔法の猫マクスウェル)を描き始めた[87][88]。「子供向けに」という編集者の注文に応じたシンプルな絵柄の5コマ漫画だが、政治的テーマや、コマ漫画の構造をネタにした実験的なユーモアが紛れ込むことがあった[89][33]。筆名 Jill de Ray は史上最大の子供殺し[90]ジル・ド・レにかけたものだった[50]。これによって週10ポンドの増収となり、失業給付を受けずに済むことになった[91]。同作は長期連載となったが[92]、ムーアが原作者として多忙になったことと、掲載紙が同性愛を否定的に書いたのが理由で1986年に打ち切られた[93]

これらの活動を通して、作画家としての才能に見切りをつけて原作に専念すべきだと考えるようになった[94]。画力不足を点描で補っていたため原稿を量産できなかったことも大きかった[95]。原作スクリプトの書き方はスティーヴ・ムーアから教わった[96]。執筆先としてシニカルなSFで人気があった 2000 AD[97][注 8]に狙いを定め、人気連載「ジャッジ・ドレッド英語版」のスクリプトを書いて投稿した。同作はジョン・ワグナー英語版が書いていた時期で、新人の原作者は求められていなかったが、ワグナーの共作者アラン・グラント英語版はムーアの投稿作に将来性を見て取った[99]。ムーアはグラントに示唆されて投稿を続け、やがてSF読み切りシリーズ Future Shocks に定期的に作品が掲載されるようになった[100]Future Shocks は多くのコミック作家が修業時代に携わったことで名高く[101]、ムーアも後に本当に、本当に連載が欲しかった。短編は書きたくなかった。… 来る依頼は短い4–5ページの短編だけで、その中に何もかも詰め込まなければならなかった。でも今になってみれば、ストーリーの組み立て方を学ぶにはこの上ない教育だったと回想している[102]

メインストリーム界へ、2000 ADWarrior : 1980年–1986年[編集]

ムーアは1980年から1986年まで英国コミックの原作を書き続けた[103]。それらはギャグからシリアスまで幅広かったが一貫した作家性を感じさせ、同時代の原作者の中ですぐに頭角を現した[104]。英国でコミックブック文化が成熟していく時期であり[105]、伝記作家ランス・パーキン英語版英国のコミックシーンはかつてないほど盤石になり、読者が歳を重ねても卒業していかないのは明らかだった。コミックはもはや小さい男の子だけのものではなく、ティーンも … 読むようになっていたと書いている[106]

ガイ・フォークスは『Vフォー・ヴェンデッタ』の主人公「V」の外見的・思想的モデルとなった。

2000 ADマーベルUK英語版の編集に関わっていたデズ・スキン英語版が1982年に創刊した月刊誌 Warrior[107]、原稿料が低い代わりに執筆者と作品の著作権を共有したり(他誌では著作権買い切りが一般的だった)[108]、作家の書きたいものを書かせる方針を取っていた[109][注 9]。ランス・パーキンによるとムーアが原作者として本領を発揮するようになったのは Warrior 誌からである[110]。ムーアが創刊号で始めた二つの連載はテーマと形式の両面で革新的なものだった[111]。『Vフォー・ヴェンデッタ』は近未来の英国に舞台を取ったディストピア・スリラーで、アナキストの主人公はガイ・フォークスの装束をまとい、テロによって政府を打倒しようとする。作画はデイヴィッド・ロイドによる。当時の英国首相マーガレット・サッチャーに対するムーアの失望を反映した作品で[16]性的少数者を迫害するファシスト国家はサッチャー政権の未来の姿として想像されている[112]。ムーアの文学志向が現れた最初の作品でもあった[113]。この作品はムーアの代表作の一つとして長年にわたってカルト的な支持を保ち続けた[114]

もう一つの連載『マーベルマン』は英国で1954年から1963年にかけて刊行されていた同題作品のリブートで、オリジナル版は米国の『キャプテン・マーベル』を焼き直しただけのヒーロー物だった[115]。原作を依頼されたムーアは、子供のころ読んだパロディ作品「スーパーデューパーマン」の影響のもとで[116]キッチュな子供向けのキャラクターを1982年の現実世界に置くことを決め、科学と進歩への牧歌的な信頼から生まれた主人公を核テロと直面させた[117]。作画はギャリー・リーチ英語版アラン・デイヴィス英語版ほかが担当した[118]。この作品に込められたリアリズム、ジャンル脱構築、詩的なナレーションといった手法は後世のスーパーヒーロー・ジャンルに巨大な影響を与えることになる[119]

遅れて始まった3つ目の連載 The Bojeffries Saga(→ボージェフリー家のサガ)はイングランドの労働者階級として暮らす吸血鬼狼男の一家が主人公のコメディで、ムーア自身の子供時代が投影されている[120][121]。作画はスティーヴ・パークハウス英語版による。視覚的ギャグを連発する『MAD』の作風から離れて性格喜劇を狙った作品である[122]。これら3作には共通してゴシックでダークな感覚や、ジャンルやメディアの越境といった要素が現れていた[113]

マーベルUKでは1980年から翌年にかけて『ドクター・フー・ウィークリー英語版』や『スターウォーズ・ウィークリー』に短編をいくつか書いた。それらのシリーズに関心がなかったため、内容は自己流だった[123]。やがて『マーベル・スーパーヒーローズ英語版』誌の連載「キャプテン・ブリテン」を任され(1982年–)、前任者デイヴ・ソープが始めた並行宇宙を股にかけるストーリーを大団円に導いた[124][注 10]

2000 AD 誌の人気キャラクター、ジャッジ・ドレッド(写真)はタフな法の番人である[125]。ムーアのヘイロー・ジョーンズはその対極のキャラクターだった。

2000 AD 誌はSFシリーズ Future ShocksTime Twisters でムーアの作品を50編以上掲載した[99]。それらは高く評価され、やがて連載の話が回ってきた[126]。最初の企画は映画『E.T.』を模倣しろというものだった。ムーアは反発心から実際の映画を見ることなく原作を書いたと語っている[127]。出来上がった Skizz(1983年–、作画ジム・ベイキー英語版)は、不時着した異星人スキズが地球人の少女に助けられる物語だが、ポスト工業化時代の失業問題と社会的混乱が背景になっていた[126]。続く D.R. & Quinch(→D.R.とクインチ)(1983年–、作画アラン・デイヴィス)は、米国のユーモア誌『ナショナル・ランプーン英語版』の人気キャラクター「O.C.とスティッグス」にヒントを得た宇宙人の不良少年コンビを主人公にしたギャグ作品だった[128]イアン・ギブソン英語版と共作した The Ballad of Halo Jones(→ヘイロー・ジョーンズのバラッド(1984年–)は一般に 2000 AD 誌で連載した作品のベストとみられており[129]、自身でももっとも上手くいった作品と述べている[130]。同誌で主流だったバイオレンスSFの形式を反転させて、社会福祉が後退した未来世界に生きる特に勇敢でも賢くも強くもない[131]失業者の女性を主人公にしていた[132][133]。一人称の語りは「個人的なものは政治的である」と主張した第二波フェミニズムの流れを汲む自伝的アンダーグラウンド・コミックから影響を受けていた[25]。英国の社会状況を反映した物語は若者の共感を集めた[134]

Warrior 誌は1985年1月の第26号を最後に廃刊した。このころすでにムーアは米国での活動を軌道に乗せており、『Vフォー・ヴェンデッタ』と『マーベルマン』は米国の出版社に移籍して継続することになる[135]。英国の文化的アイデンティティと結びついた The Bojeffries Saga が米国で注目されることはなかったが[136]、2013年まで断続的に書き続けられ、失われゆく慣習や大衆文化の記録という性格の作品になった[137]

ムーアは英国コミック界で成功を収めながら、クリエイターの権利が守られていないことに不満を募らせていた[138]。1985年にはファンジンのインタビューに答えて英国出版社ではもう書かないと宣言した。ただしIPC社を例外とし、理由は単に、IPCがこれまでウソをついたり、ごまかしたり、そういうクソみたいな扱いをしなかったからだと語った[138]。しかしその後、同社の 2000 AD が作品の著作権を保持していたことに対してほかのクリエイターと共に抗議し、1986年には寄稿を止めた。全9部の構想だった The Ballad of Halo Jones は第3部までで未完に終わった[139][140]。ムーアは主義主張をはっきり口にする人物で、特に著作権の帰属や創作上の制約については強硬であったため、その後もキャリアを通じて数多くの出版社と絶縁することになる[16][141][142]

米国進出とDCコミックス: 1983年–1988年[編集]

スワンプシング(2014年のコスプレ)。沼に落ちて怪物となった男の物語はムーアによって根底から覆された[143]

1983年、米国の2大コミック出版社のひとつDCコミックスの編集者レン・ウィーン英語版2000 AD 誌のムーア作品に注目し[111][144]、『ザ・サガ・オブ・スワンプシング』の原作に起用した。契約に印税は含まれなかったが、原稿料だけでも英国時代の4–5倍の収入になった[145]。ムーアは作画家スティーヴン・R・ビセット英語版リック・ヴィーチ英語版ジョン・タトルベン英語版らとともに、古臭く不人気なモンスター物だった同シリーズの再創造を行った[146]。植物の意識を描くなど表現様式の実験が行われたほか[147]、環境問題のような社会的テーマや、性交・月経といったタブー破りの題材が取り入れられた[148]。『スワンプシング』誌は米国コミック界の自主検閲制度であるコミックス・コードの認可を受けずに出版された最初のシリーズとなり[149][150]、後にコードが消滅した遠因の一つと見なされている[151]。ムーアは同誌を第20号(1984年1月)から第64号(1987年9月)まで4年近く書き続け[152]、月間発行部数を1万7千部から10万部以上に伸ばした[153]

『スワンプシング』の成功を受けて、DC社は英国から積極的に新人原作者を起用するようになった(グラント・モリソン英語版ニール・ゲイマンなど)[154]。伝統的なスーパーヒーロー物が中心だった米国と異なり、英国のコミック文化はアンチヒーローブラックコメディ、暴力性や反権威が持ち味だった[155]。研究者グレッグ・カーペンターによると当時の米国コミックはファン出身の書き手がマニアックなストーリーを再生産する停滞期であり[156]、新しい感覚の流入(ブリティッシュ・インヴェイジョン(→英国の侵攻)と呼ばれた)は影響が大きかった[157]。これが米国で「文学的」コミックを生み出した流れの一つである[7][158][注 11]

この時点でのムーアは幼少期の思い出と結びついたDC作品と関われることに高揚していた[160]。1985年の春からDC社のほかの二線級シリーズに携わり始め、『ヴィジランテ英語版』誌には児童虐待を扱った前後編を書いた(第17–18号、1985年)[161][162]。『グリーンランタン』シリーズでは、この時期にムーアが導入したアイディアのいくつかが後の世代によって『シネストロ・コァ・ウォー』(2007年)や『ブラッケスト・ナイト英語版』(2009年)のような大型ストーリーに発展させられることになる[163][164]。やがて編集部からの評価が高まり、DC最大のスーパーヒーローの一人であるスーパーマンを書く機会を与えられた。「他に何を望もう英語版」と題されたエピソード(作画デイヴ・ギボンズ)は[165]、完璧な善性と無敵の能力を持つスーパーマンのキャラクターを掘り下げた心理ドラマを描いていた[166]。1986年に大ベテランの作画家カート・スワン英語版と共作した「何がマン・オブ・トゥモローに起こったか?」は、『クライシス・オン・インフィニット・アース』でDCの作中世界が全面的にリニューアルされるにあたって、旧バージョンのスーパーマンのフィナーレとして企画された記念碑的作品だった[167][168]。同作はメタな観点からは編集主導のリブートへの批判として読めるが、同時に時代遅れとなったスーパーヒーローへの懐古的な賛歌でもあり、心に残る名作として何度も再刊されることになる[169]。評論誌『コミックス・ジャーナル英語版』はこのころムーアを今もっとも売れているわけではないとしても、間違いなくもっとも尊敬されている原作者と呼んだ[170]

冷戦期に高まった核戦争の脅威は『ウォッチメン』の設定や雰囲気に影響を与えた。

1986年に刊行開始され、翌年に単行本化された全12号のオリジナルシリーズ『ウォッチメン』(作画デイヴ・ギボンズ)はムーアの名声を不動のものとした[171]。同作は優れたヒーローコミックであると同時に核戦争の前兆に包まれた冷戦時代のミステリであり[172]、スーパーヒーローの存在を踏まえた歴史改変SFでもあった[173]。核危機の絶頂において、主人公たちはそれぞれ異なった心理に衝き動かされてヒロイズムに傾倒し[174]、異なった世界観に基づいて事件に対処する[175]。この作品は一般にスーパーヒーローという概念に対するポストモダンな脱構築を行ったと見られており[176]コミック史家レス・ダニエルズ英語版このジャンルが基本的な前提としてきたものに疑問を投げかけたと書いている[177]。DCコミックス重役の一人で原作者でもあるポール・レヴィッツ英語版は2010年に『ウォッチメン』はスーパーヒーローやヒロイズムの本質を見直す流行に火をつけ、それから10年以上にわたってジャンル全体を陰鬱な方向に向かわせた。『ウォッチメン』は称賛を集め … その後、コミック界が生み出した最も重要な文学作品の一つと見なされ続けることになると書いている[178]。構成や表現様式の洗練も際立っており[179]、グレッグ・カーペンターは当時のムーアが持つ技法の粋が集められていると書いている[180]。ライターのティム・キャラハンは均等分割の特異なコマ割りによる稠密さと緊迫感に注目し、ストーリーテリングの完成度は後世の類似作の及ぶところではないと述べている[181][182]

『ウォッチメン』はコミックの域を超えて読書界やアカデミズムから大きな注目を浴びた[183]。SFのヒューゴー賞を最初に受賞したコミック作品でもある[184]。広くムーアの最高傑作とみられており、あらゆるコミックの中で最高の名作と呼ばれることもある[3]。時代の近い『バットマン: ダークナイト・リターンズ』(フランク・ミラー)、『マウス』(アート・スピーゲルマン)、『ラブ・アンド・ロケッツ』(ヘルナンデス兄弟英語版)と並んで、1980年代後半の米国コミックが大人向けの内容に移行する流れの一端でもあった[185]。ムーアは一時ポップカルチャーのアイコンになりかけ[186]、1987年にはドキュメンタリー番組 Monsters, Maniacs and Moore の主役となった[187]。やがて個人崇拝を嫌ったムーアはファンとの関りを減らし、コンベンションへの参加も止めた[188]

ムーアが構想した Twilight of the Superheroesワーグナーのオペラ『神々の黄昏』に触発されている。

1987年、未来の荒廃したDCユニバースを舞台にした Twilight of the Superheroes(→スーパーヒーローの黄昏)というミニシリーズ[注 12]の企画書をDC社に提出した[189]。この作品はムーアのDC離脱によって実現に至らなかったが、優れたアイディアが盛り込まれた企画書は関係者の間で広く読まれることになり、1996年のミニシリーズ『キングダム・カム』など類似した作品も登場している[190][注 13]。企画書は一般ファンの間にも出回っているが、DCは自社の知的財産と見なしており[192]、2020年の作品集 DC Through the 80s: The End of Eras に全文を収録した[193][194]

1987年に『バットマン・アニュアル』第11号(作画ジョージ・フリーマン英語版)でバットマンを手掛けた翌年[195]、ブライアン・ボランドの作画による『バットマン: キリングジョーク』が刊行された。同作ではバットマンと宿敵ジョーカーがどちらもトラウマ的な体験を抱えている表裏一体の存在として描かれた[196]。フランク・ミラーの『ダークナイト・リターンズ』や『イヤーワン』と並んでバットマンというキャラクターを再定義した重要作品であり[197][198]ティム・バートンクリストファー・ノーランによる映画版にも影響を与えている[196][199]。しかしムーア自身の評価は低く、後に現実世界で起こりうるようなことは何も書かれていない。バットマンとジョーカーはどんな生きた人間とも似ていないのだから。人間性について重要なことは何も伝えていないのだと述べている[200]。同作は当時としては過激な内容でもあり、特に人気女性キャラクターへの暴力は批判を集めた[201]。ランス・パーキンは風刺や … 脱構築の強い衝動もなく、バイオレンスとペシミズムだけを[202]扱ったテーマが十分に練られていない[203]作品だと書いている。

グリム・アンド・グリッティ[編集]

ムーアが80年代に書いたシニカルな作品は、スーパーヒーロー・ジャンルに暗い現実を突きつけるリヴィジョニズムとして受け取られた[204]。その影響は大きく、メインストリーム・コミック界に「グリム・アンド・グリッティ(→暗く、ざらっとした)」と呼ばれる作品群を生み出すことになった。しかし多くは「バイオレンス、セックス、神経症」というムーアの表層的な部分だけを模倣したものだった[205]。ムーアは『ウォッチメン』がきっかけとなってジャンルの可能性を広げる作品が出てくることを期待していたが、実際には同工の亜流作ばかりで失望させられたという[206]。当時のインタビューでは自分がコミックの想像力を狭め、新たな暗黒時代を招いてしまったと述べている[207]

ムーアが1986年に独立系出版社ファンタグラフィックスのチャリティ誌に書いた短編 In Pictopia[208]、コミック史上に存在したあらゆるキャラクターが住むユートピア的な都市が、巨大な力によって「リアル」で残酷な新しい住人に置き換えられていくという寓話だった[209]。ムーアはそこで、米国のメジャーなコミック出版社がビジネス的な方針から過去の創作を圧殺するシニシズムを批判し、コミックの未来を暗いものとして描き出した[210]

DCとの不和[編集]

DCコミックスで活動していた5年あまりの間に、ムーアは影響力の強い作品を次々に発表して名声を築き上げた[211]。しかしDCとの関係はいくつかの問題を巡って徐々に悪化していった[212]。完結した自作の続編やスピンオフを別の作家に書かせるような販売策はムーアの信条にそぐわなかった[213][注 14]。1987年にDC社が映画のような年齢レイティング制とガイドラインを導入しようとすると[注 15]、ムーアはフランク・ミラーらとともに反対の論陣を張った[218][219]。これがDC離脱の直接的な理由となった[212][220]。レイティングは「子供向け」作品を毒にも薬にもならないものにし、「成人向け」作品をセックスと暴力頼りの低質なものにするというのがムーアの考えだった[221]。DCで刊行を再開していた『Vフォー・ヴェンデッタ』(1989年完結)を最後に寄稿は打ち切られた[222]。なお米国コミック出版のもう一方の雄マーベル・コミックスとは『マーベルマン』の名の使用を巡ってそれ以前に絶縁していた[223][224](同作は Warrior 終刊後に米国のエクリプス英語版社に版権が売られ、『ミラクルマン』と改題された[225])。

作品の著作権の問題はその後も尾を引き続けた。米国のコミック界では作者のオリジナルな作品やキャラクターでも出版社が著作権を保有するのが一般的だが、当時のDCコミックスはクリエイターの権利を拡大していく方針を取っており[226]、『ウォッチメン』と『Vフォー・ヴェンデッタ』の契約書には「作品が絶版になれば著作権は作者に復帰する」という条項が加えられていた。しかし、年数が経っても2作が絶版になることはなかった[212][227]。ムーアはこれを裏切りと受け取った[228]

インディペンデント期とマッドラブ: 1988年–1993年[編集]

メジャー出版社に背を向けたムーアは[229]、自分の書きたいテーマはSF冒険ものやスーパーヒーローのジャンルには収まりきらないと公言し[230]、それらのジャンル作品で確立したポストモダンな作風を社会的な作品に適用し始めた[231]。しかし大手出版社・取次から離れた執筆活動は多くの困難に見舞われることになる[232]

1988年、マーガレット・サッチャー政権が提出した反同性愛的な「第28条英語版」法案に抗議するため[233]、妻フィリス、夫妻共通の愛人だった女性デボラ・デラノの3人で個人出版社マッドラブを設立して AARGH (Artists Against Rampant Government Homophobia)(→猖獗を極める政府の同性愛嫌悪に抗議する芸術家集団)というチャリティ・コミックを出版した[234][235]ゲイマンミラースピーゲルマンハービー・ピーカーロバート・クラムら錚々たるコミック作家の寄稿に加えて[236]、同性愛の歴史を綴ったムーアの詩 The Mirror of Love が掲載された(作画リック・ヴィーチ、スティーヴン・ビセット)[236][237][注 16]。収益1万7千ポンドはレズビアン・ゲイ団体に寄付された[237][241]

続いて、米国中央情報局 (CIA) を相手取った連邦訴訟に関わっていた公益法律事務所クリスティック・インスティチュート英語版の依頼を受けて、CIAの非合法活動を告発する Shadowplay: The Secret Team(作画ビル・シンケビッチ英語版)を書いた。内容はクリスティックが提供した大量の調査資料に基づいていた[242]。徹底した取材によって実在の事件を作品化する経験はその後の執筆活動に影響が大きかった[242][243]Shadowplay はクリスティックが一般の支持を集めるため刊行したアンソロジー Brought to Light(→白日の下へ)(1988年、エクリプス刊)で発表され[244][245]、さらに1998年にムーアと作曲家ゲイリー・ロイド英語版の手でスポークン・ワードとしてCD化された[246]

1990年、コミック自己出版の伝道者デイヴ・シム英語版に触発されてマッドラブから Big Numbers を発刊した[247]。生地ノーサンプトンをモデルにした英国の地方都市を舞台に、巨大ビジネスが一般人に与える影響とカオス理論[注 17]の概念を組み合わせた社会的リアリズム作品だった[250][251]。読者を選ぶ題材だが、全12号×大判40ページという大部の構想で、ビッグネームのビル・シンケビッチが作画を担当するとあってファンの期待も高かった[252]。しかし2号が出た時点でシンケビッチがフォトリアリスティックなペイントアートという方針を維持できなくなり、作画を降りた[253]。続刊は出ずに終わった[254][255]。この失敗はファンの失望を招き[252]、ムーアにも大きな金銭的損失をもたらした[256]

1991年、書籍出版社ビクター・ゴランツ英語版から書き下ろしグラフィックノベル A Small Killing(→ア・スモール・キリング[注 18](作画オスカー・サラテ英語版)が刊行された[258]。広告会社の重役が理想家だった少年時代の自分自身に取りつかれ、一線から退いて新しい目的を探すという内容で[259][260]、ムーア自身が直面していた苦闘が反映されている[261]。ジャクソン・エアーズは、商業主義にいったん膝を屈した芸術家が主人公であるのは、ムーアの中で過去の自作に対する見方が変わったためだと論じている[262]。同作はコミックではなく書籍の取次から販売されたこともあって部数が伸びず[263]、「もっとも過小評価されているムーア作品」とされることがある[179][258]

イングランド人の外科医サー・ウィリアム・ガルは『フロム・ヘル』で切り裂きジャック事件の犯人とされた。

過去の共作者スティーヴン・ビセットが自己出版するアンソロジーコミック誌 Taboo では、内容に制約を受けることなく性や暴力、政治や宗教といった題材を自由に追求することができた[264]。ムーアが同誌で行った連載の一つ目は、1880年代の切り裂きジャック事件をフィクション化した『フロム・ヘル』(作画エディ・キャンベル英語版、1989年–)である。数多くの歴史的・社会的テーマを取り込んだ芸術志向の野心作だった[265]Taboo は短命に終わり、『フロム・ヘル』は小出版社からコミックブック形式で続刊が出た[266]。しかしDC期のように締め切りに束縛されなくなったことで各号の執筆期間は延びていき、新刊を追い続けるのも困難な状況にファンも離れていった[267]。『コミックス・ジャーナル』の論説によると、カジュアルな読者を拒絶するかのようなムーアの行動は半ば意図的なもので、作中で表現される表層的な20世紀文化への嫌悪もそれと通底していた[268]。1999年、10年越しに完結した『フロム・ヘル』はキャンベルの個人出版社から単行本化された。後に映画化と再刊を経て名作としての評価が確立している[266]。ベン・ディクソンは巨大な構想と野心に基づく、コミックというメディアを定義する作品の一つと評している[269]

Taboo で開始されたもう一つの作品 Lost Girls(1991年–)はムーアによると知的なポルノグラフィだった[270][271]。作中では、セックスのアンチテーゼとしての世界大戦の前夜、成長した児童文学の女主人公たちがウィーンのホテルに集い、互いに性の目覚めを物語る[272]。原典の内容は性体験のメタファーとして解釈される[273]。ムーアはティファナ・バイブルロバート・クラムを例に挙げて非主流のコミックにポルノの伝統があると主張しており[274]、芸術的水準の高いポルノ・コミックを作ることを一つの挑戦と考えていた[275][276]Lost GirlsTaboo などで一部が発表された後に出版の当てがないまま書き続けられ、2006年に完成するとトップシェルフ英語版から刊行された[277](作画のメリンダ・ゲビーとムーアはその翌年に結婚した[22])。児童ポルノと受け取られうる内容を含むものの、おおむね芸術的価値が認められて各国で出版・販売が実現し、高い評価を得た[278]。コミック批評家や文学研究者からも注目を受け、ジェンダー学やクィア理論、「子供」の社会的構築、コミックのストーリーテリング形式など多くの観点から分析が行われた[279]。出版と同年にムーアはポルノグラフィの歴史をたどる論説を発表し、ある社会が活力を持つかどうか、うまく回るかどうかは性的な事柄をどれほど許容するかによると論じ、公の評価に耐え公益をもたらすような新たなポルノの必要性を訴えた[280]。このテーマは2009年の評論本 25,000 years of Erotic Freedom(→性の自由の2万5千年史)に発展した。同書は美術評論家ジョナサン・ジョーンズ英語版によってとんでもなくウィットの利いた歴史講義と評された[281]

1996年には初の小説本 Voice of the Fire(ビクター・ゴランツ刊)が出た。紀元前4000年から現代までの出来事を描いた短編連作で、時代は異なれどすべてムーアの生地ノーサンプトンが舞台となっている[283]。言語や文化の発展を再現した実験的な語り口で書かれており[283]、全体として想像力と「幻視」が私たち自身をどのように形作ってきたかについてのストーリーとなっている[284]

メインストリーム復帰とイメージ・コミックス: 1993年–1998年[編集]

ムーアは1993年にメインストリーム・コミックに復帰して再びスーパーヒーロー作品を発表し始めた[169](同年、魔術師になると宣言した[285])。後年には、自身の脱構築的アプローチが低質なエピゴーネンを生み出したことに責任を感じ、コミックに「喜びと純真さ」を取り戻そうとしたのだと語っている[169]。しかし衆目の見るところによると、前言を翻した理由には経済的なものもあった[286]。個人資産を投入した出版社マッドラブは Big Numbers の挫折と共に活動を停止していた[256]。ムーア夫妻ら3人の恋愛関係も数年しか続かなかった[287]。フィリスとデボラは娘たちを連れて2人で新しい生活を始め、1980年代の作品で稼いだ財産のほとんどを持ち去っていった[111][288]

イメージ社の人気キャラクター、スポーン(写真)は地上に送り込まれた地獄の尖兵であり、「グリム・アンド・グリッティ」の風潮の典型だった[289]

寄稿先のイメージ・コミックスは当時ブームの真最中だった。同社は暴力描写・女性の性的対象化といった作風[290]、作画重視・マーケティング重視の方針で知られており、ムーアのような「文学的」コミックを称揚する批評家からは評価が低かった[291]。しかしクリエイター主導で設立された新会社ということもあり、著作権や創作上の自由についての方針はムーアにとって賛同できるものだった[292][293]。ムーアはまず10万ドル+印税という破格の報酬で『スポーン』第8号(1993年)のゲスト原作者を務め[294][注 19]、キャリア初期のSF短編を思わせるブラックユーモアを見せた[295]。同年にオリジナル作品『1963英語版』(作画リック・ヴィーチ、スティーヴン・ビセット)全6号が出た。60年代のマーベル・コミックス作品のパスティーシュ[296]、後に一般的になるスタン・リーパロディの先駆けだったが[297]、ムーア自身が生み出したシリアスでダークなスーパーヒーロー像の全盛期でもあり、こうした路線はファンの支持を得られなかった[293][298]。ムーアは後にこう語っている。… 私がいなかった間にコミック読者がどれほど変わったか気づいた。突然、読者の大半が読みたがっているのはページ全体がピンナップ風になったストーリー皆無のやつだと思えてきた。そこで、そういうマーケットに向けてまともな作品を書くことができるか純粋に試してみようと思った[299]

ムーアは13歳から15歳向けの、平均よりはましな作品の執筆を始めた。『スポーン』から派生した3つのミニシリーズ、『バイオレーター英語版』(1994年)、『バイオレーターvsバドロック英語版』(1995年)、『スポーン: ブラッド・フュード』(1995年)はその例である[300]。これらの作品は評者によってD.R. & Quinch で鍛えた悪ガキ風のユーモアバカバカしいエクスプロイテーション・コミックでも風格を保っているとされることもあれば[301][当時の読者には] ムーアの感覚が鈍ったように見えたことだろうという評価もある[302]。そうして収入を確保するかたわら、非商業的な『フロム・ヘル』と Lost Girls の執筆を続けた。本人の言によると交響楽団に所属しながら、週末にだけバブルガム・バンドで演奏するようなものだった[303][302]

1995年にはジム・リーの月刊シリーズ『WILDC.A.T.S英語版』の原作を任され、第21号から14号にわたって書き続けた[304]。ムーアはジム・リーに好感を持っていたため珍しくレギュラーシリーズ[注 20]を引き受けたのだが、自身でもその出来には満足しておらず、ファンの好みを推し量りすぎて新しいものを書けなかったと言っている[305][注 21]。ある評者は、絶頂期にメインストリームを離れるという決断によって、1980年代のムーアが体現していたポップなエネルギーが霧散したと論じた[307]

次に請け負ったロブ・ライフェルド英語版の『スプリーム英語版』(1996年–)はスーパーマンから力をふるう快感だけを抜き出したようなキャラクターだった[308][309]。ムーアはここで、キャリアの初期で手掛けたスーパーヒーロー作品のように徹底した再構築を行った。しかしリアリズムを強調する代わりに、『1963』で行ったことを発展させて、1960年代のいわゆる「アメリカン・コミックスのシルバーエイジ英語版」期の牧歌的なスーパーマンをそっくり真似た[297][309][310][注 22]。その上でメタな視点を取り入れ、アメリカのスーパーヒーロー神話への回帰と、当時のコミックシーンの批評を行ったのである[309][312]。ムーア執筆期の『スプリーム』は内容と売上の両面で成功をおさめた[313]。1997年には『スプリーム』と『フロム・ヘル』の両作によってアイズナー賞原作者部門を受賞した。エアーズはこれがムーアにとって商業性と作家性の両立を果たした象徴的な出来事だったと書いている[314]

その後ロブ・ライフェルドはイメージと袂を分かってオーサム・エンターテインメント英語版を起ち上げ、イメージ・ユニバースから引き揚げた自分のキャラクターを使って新しい世界設定を作るようムーアに依頼した[315][316]。全3号のミニシリーズ『ジャッジメント・デイ英語版』(1997–1998年)で新しいオーサム・ユニバースの基礎が形作られ、『グローリー』(1999年)や『ヤングブラッド英語版』(1998年)が続いた[317]。しかしイメージの傘から抜け出たオーサムの業績は悪化し、刊行の遅れや中止が相次いだ[318]

アメリカズ・ベスト・コミックス: 1999年–2008年[編集]

オーサムでの活動が行き詰ったところで[319]、イメージ共同経営者の一人ジム・リーが自身のワイルドストーム英語版社にムーアの自由になるインプリント(レーベル)を置こうと申し出てきた。ムーアはアメリカズ・ベスト・コミックス英語版(ABC) と名付けたプロジェクトのために複数のシリーズを企画し、作画家や原作者を集めた。しかしその直後、リーはABCを含むワイルドストーム社をDCコミックスに身売りした。このときリーは事情を説明するため自らイングランドに赴き、ムーアがDCと直接やり取りすることにはならないと請け合った[320]。DCによる買収の目的は、ワイルドストームが保有するIPやデジタル彩色技術のみならず、ムーアを再び確保するところにあったと見る向きがある。少なくともムーア自身はそう信じていた[320][321]。間接的にであれDCと再び関わるのは本意ではなかったが、多くの同業者を巻き込んでいたため後戻りはできず、ABCは計画通り出版を開始することになった[322]

ムーアがABCでやろうとしたのは、スーパーマンがデビューした1930年代以前の作品から抽出してきたエッセンスによってレトロであると同時にアヴァンギャルドな何かを作り出し、コミックの想像力の源泉と可能性を指し示すことだった[323]。ABCから最初に刊行された『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』(1999–2000年、作画ケヴィン・オニール。以下「リーグ」)はヴィクトリア朝時代の冒険小説の世界に「アベンジャーズ」のようなヒーローチームのアイディアを適用した作品で[324]、シリーズ第1作ではミナ・マリー(吸血鬼ドラキュラ)以下アラン・クォーターメイン英語版透明人間ネモ船長ジキル博士からなる「怪人連盟」が英国の危機に立ち向かう[325]。シリーズは好評を博し、続けて続編英語版(2002–2003年)や The League of Extraordinary Gentlemen: Black Dossier(→黒の名簿)(2007年)と題するスピンオフが出た。ムーアもアメリカ読者が偏執の域までイギリス的な作品を受け入れてくれたこと、一部の読者がヴィクトリア朝文学に関心を持ってくれたことを喜んだ[326]

Tom Strong(1999–2006年)はドック・サヴェジのようなパルプ小説から着想を得ている[327]。メインの作画家クリス・スプラウス英語版を始めとして『スプリーム』とは共通点が多く[319]、特殊な薬物で長寿を得たトム・ストロングが行う過去一世紀にわたる冒険はコミックの歴史へのオマージュでもある[327]。ランス・パーキンによると本作は『スプリーム』よりも洗練されておりABCでもっとも読みやすい一作だという[328]

トップ10』(1999–2001年)は刑事ドラマとして書かれているが、登場人物は警官、犯罪者、市民を問わず全員がスーパーヒーロー風の超能力とコードネームを持っている[327][329]。奇抜なアイディアやギャグの数々がストーリーと調和した熟練の一作だと評されている[330]。作画はジーン・ハー英語版ザンダー・キャノン英語版による。本編12号に加えてスピンオフとして剣と魔法のファンタジー世界に舞台を移した Smax(2000年、画: キャノン)、前日譚 Top 10: The Forty-Niners(2005年、画: ハー)が書かれている[331][332]

カバラの生命の樹。『プロメテア』の一章で物語構造のひな型として用いられた。

プロメテア』(1999–2005年)では女子大生の主人公が「想像力の具現化」である女神プロメテアの依代となる。一見するとスーパーヒロインの原型ワンダーウーマンへの単純なオマージュのようだが[327]、ストーリーは意外な展開をたどり、主人公はタロットやカバラのような神秘学の象徴体系を通じて世界の成り立ちを学んでいく[282][333]。作画のJ・H・ウィリアムズIII英語版は観念的な内容に合わせて視覚表現の実験を数多く行っている[282][334]。この時期のほかの作品が総じて知的遊戯[335]平均より知的な感性による、競争力十分のジャンル作品[336]などと呼ばれるのに対し、本作には神秘学や芸術論のようなムーアの個人的テーマが色濃く出ている[337]。ランス・パーキンは本作が「想像力、ジェンダー表象、宇宙論、神秘学」のような大テーマを扱っているだけでなく[338]、個人的な信念体系を開陳していると書いている[331]。ムーア自身はこう述べている。神秘学を暗く恐ろしい場所として描かないオカルト・コミックを作りたいと思った。私の経験はそうではなかったからだ。… [『プロメテア』は] むしろサイケデリックで、… 洗練され、実験的で、恍惚的で、喜びにあふれた作品だ[339]

ABCからは、パルプ・フィクションの俗悪さを強調した「コブウェブ英語版」や『MAD』風の風刺作「ファースト・アメリカン」などのユーモア作品が数本ずつ掲載されるアンソロジー誌 Tomorrow Stories(1999–2002年)も刊行された[340][341]。この形式のコミックブックは英国で一般的だが、米国では当時ほとんど絶滅していた[342]

DC社はムーアの執筆活動に干渉しないと約束していたが、それを反故にしてムーアを怒らせた[343]。問題になった「リーグ」第5号(2000年)は、ヴィクトリア朝時代に実在した「マーベル」というブランドの膣洗浄器の広告を再現していた。DCの重役ポール・レヴィッツは競合会社マーベル・コミックスとの摩擦をおそれ、独断でブランド名を「アメーズ」に差し替えさせた[343]。さらに同年にムーアが Tomorrow Stories 第8号に書いたコブウェブの短編は、サイエントロジーの創始者L・ロン・ハバードと神秘主義者ジャック・パーソンズによる性魔術儀式「ババロン・ワーキング英語版」を扱っており、訴訟を危惧したDCによって差し止められた[344]

再びインディペンデントへ: 2009年–[編集]

DCの作品内容への干渉や、自身の望まない形で作品を利用したことへの不満から、ムーアは再びメインストリーム・コミック界と絶縁することを決めた[345]。2005年にはコミックというメディアは愛している。コミック業界は大体において反吐が出る。あと15か月もすれば、たぶんメインストリームの商業的コミックとは縁が切れているだろうと語っている[346]

ムーアはワイルドストーム社でABCを設立するとき、共作者が手にする金額が多くなるように、多少の原稿料上乗せと引き換えに大半の作品の著作権を手放していた。ムーアはジム・リーを信頼して自作を預けたのだが、その後の買収劇により、再びそれらをDCに取得される成り行きになった[319][347]。ABC作品でムーアが書き続けたのは「リーグ」だけだった[注 23]。トップシェルフとノックアバウト英語版の共同出版で第3作『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン: センチュリー英語版』(2009–2010年)とスピンオフ The League of Extraordinary Gentlemen: Nemo Trilogy(→ネモ三部作)(2013–2015年)が書かれた。第4作 The League of Extraordinary Gentlemen, Volume IV: The Tempest(→テンペスト(2018–2019年)がシリーズ最終作となった[348]。当初はスーパーヒーロー・コミックの変種かスチームパンク活劇として始まった「リーグ」だが、作中の時代が現代に近づくにつれて芸術と現実世界の関係を考察する個人的な作品になっていった[349][350]

科学的懐疑主義の大会 TAM London 2010 に登壇し、キリスト教右派を批判した(2010年)[351]

複数のシリーズを並行して書いていたABC期はムーアのキャリアの中でも多産な時期だったが、2000年代半ば以降はコミックの執筆量が目に見えて減少した[352]。ムーアの精力は小説執筆や神秘学関連のパフォーマンス公演のほか、マッドラブを復活させて2010年に発刊した21世紀最初のアングラ雑誌こと Dodgem Logic(→ドッジェム・ロジック[注 24]に注がれていた[354][355]。同誌はムーアの地元ノーサンプトンを地盤とする隔月刊誌で[355][356]、政治姿勢や性表現において1960年代のアンダーグラウンド文化を受け継ぐものだった[357]。ムーアは編集思想について「中央集権的な権威が力を失った今、個人主義的な文化をどう構築するか」「グローバル時代に地域をどうエンパワーするか」「来るべき企業主義文化の崩壊にどう対応するか」といった問題意識があると語っている[353]。誌面では地域のコンサート情報や節約レシピと並んで[353]ボンデージバーレスク文化についてのエッセイ[357]、あるいはゲリラ・ガーデニングスクワッティングのような政治的行為のハウトゥ記事が載せられていた[353]。売り上げは地域貢献に充てられた[358]。同誌は8号が発行された後、資金難により2011年4月に廃刊された[358]

災害支援のためのチャリティ出版や、社会運動の資金調達のための出版物に政治的主張を込めた作品を寄稿することもあった[359]。2001年、アメリカ同時多発テロ事件の翌月にマーベル・コミックスから刊行されたチャリティ・コミックブック Heroes には、歴史と人間性への認識を共有するよう訴える This is Information を書いた[359][360]。2013年には『Vフォー・ヴェンデッタ』の影響を受けた反グローバリズム運動である占拠運動英語版(オキュパイ・ムーブメント)に賛同し、Kickstarterを通じて発行された『オキュパイ・コミックス英語版』にカウンターカルチャーとしてのコミック論を寄稿した[361][362]。2018年、前年に起きたグレンフェル・タワー火災の被災者へのチャリティとして刊行されたコミック・アンソロジー 24 Panels(キーロン・ギレン編)に詩を書いた。ムーアの妻メリンダ・ゲビーがイラストレーションを提供した[359][363]

2000年代には初期作の再刊[注 25]のほか、インタビュー集や評伝、作品研究などの出版が盛んになった[279]。2010年5月にはノーサンプトン大学においてムーアを題材とする学際的な学術会議が開催された[279]

この時期、スプラッター・ホラーで知られるニッチな出版社アヴァター・プレス英語版がムーアの未発表原稿や詩、小説のコミック化を行った[365]世界幻想文学大賞にノミネートされた1980年代の小説作品 A Hypothetical Lizard(→仮想の蜥蜴)コミック版(2004年)はその一つである。コミックへの翻案はムーア本人ではなくアントニー・ジョンストン英語版が行った[366]。2012年には全10号のコミック Fashion Beast がアヴァターから刊行された(翻案ジョンストン、作画 Facundo Percio)。原作はムーアが1985年に書いた映画脚本で[367]、音楽プロデューサーのマルコム・マクラーレンが取り組んでいた映画のために依頼されたものである[367]クリスチャン・ディオールの生涯をモデルにして異性装と『美女と野獣』を組み合わせたディストピアSFだったが[368][369]、スポンサーの急逝によって映画製作は頓挫していた[367]

コミック原作者としての活動末期にはもっぱらホラー作品に注力した[370]。アヴァターが出していた旧作のコミック化の中には、散文のクトゥルフ神話関連作を集めたアンソロジー Alan Moore's Yuggoth Cultures and Other Growths と、クトゥルフテーマの短編小説を原作とする「中庭英語版」全2号があった(いずれも2003年刊)。ムーアはこれらの作画を手掛けたジェイセン・バロウズ英語版と組み、コミックオリジナルのクトゥルフ作品第1号として『ネオノミコン』(2010–2011年)を出した[371]。次いでその前日譚/続編として、H・P・ラヴクラフトの時代にさかのぼって事件の源泉を描く全12号のコミックシリーズ『プロビデンス英語版』(2015–2017年)がバロウズの作画で刊行された[372][373]。ジャクソン・エアーズはこれらの作品を… そこで描かれる暴力と荒廃感には、ムーアが考える現代文化の恐るべき実相が込められていると書き、ラヴクラフトのパルプ・フィクションからジャンル小説やコミックに受け継がれた人種差別性やセクシュアリティ観の系譜を批評的に描き出していると論じた[374]。2014年、レイプや身体切断に満ちたゾンビアポカリプス作品 Crossedガース・エニス英語版作)のスピンオフシリーズ Crossed +100 を6号にわたって書いた[375]文明崩壊後のサバイバルを扱ったSFのジャンルを裏返して、感染者の側からの創世神話を描いていた[376]。2016年4月からはアヴァターのホラー・アンソロジー誌 Cinema Purgatorio(→煉獄のシネマ)のキュレーションを務めはじめ、自身でもケヴィン・オニールと組んで同題の巻頭連載を寄稿した[377][378]。主人公が悪夢のような映画館に座り、どこかねじれた古い映画を続けざまに見せられるという体の作品で[379]、軽いパロディ連作のようだが、やはり娯楽産業におけるクリエイターの苦悩や、創作の意味についての考察が読み取れる[365]

コミック界引退へ[編集]

ムーアがメインストリーム・コミックに再復帰する見込みがなくなるにつれて、それまでムーアの意向を慮っていたDC社も『ウォッチメン』の著作権を行使することをためらわなくなっていった[注 26][381]。2009年の映画化や、2012年の前日譚シリーズ『ビフォア・ウォッチメン英語版』の刊行はまったくムーアの意に反するもので、ファンや業界関係者の間でも賛否は分かれた[380]。2017年には『ドゥームズデイ・クロック』によって『ウォッチメン』が完全にDC社の作品世界に組み込まれた[380][381]

ムーアのコミックに対する毒舌は拡大していった[229]。2010年には「出版社が過去作のスピンオフを出したがるのは創造性の欠如」「業界に大した才能がいないのかもしれない」という趣旨の発言を行い[229][382]、DCやマーベルで原作者として活動するジェイソン・アーロンから「現代の作品を読んでもいないムーアの言葉に耳を貸すのは止めよう」と批判されるなど、現役クリエイターから反発を招いた[383][384]。ムーアは業界内で尊敬されており、攻撃的な発言があっても同情を寄せられてきたが、潮目は変わり始めた[385]。2013年には、前世紀に子供の読み物として作られたヒーロー物が映画を通じて広い年齢層に受け入れられている文化状況を複雑極まる現代からの逃避だと発言し、ファンコミュニティからの怒りを買った[12][386]

どうも私には、一般社会の相当の割合が、自分が現に生きている現実を理解するのをあきらめ、その代わりに、DCやマーベル・コミックスが送り出す … 「ユニバース」に精通することなら可能かもしれないと思い至ったように見える。前世紀の徒花が文化の舞台を我が物顔に占有し続け、このどうにも前例のない新時代に固有の、時宜を得た文化が生まれるのを妨げているのは、ことによると文化的悲劇であろうとも思われる。
アラン・ムーア(2013年)[387]

ムーアはスーパーヒーロー・フィクションそのものに幻滅しており、過去の自作はジャンルの再活性ではなく批判を意図したものだと語った。自身の幼少期にそうだったように奇想天外な内容で子供の想像力をかきたてる物としては認められるが、大人が卒業せずにいるのは不健全な逃避と思われた[388]。圧倒的なパワーで悪と戦うヒーローが「軍事的優位を確信したときだけ紛争を起こす」米国と重なって見えるとも発言した[40][389]

同じく2013年にムーア作品のマイノリティ描写がオンラインでの議論を呼んだ。口火を切ったカルチュラル・スタディーズ研究者ウィル・ブルッカー英語版は、「リーグ」シリーズでヴィクトリア朝時代の人種的ステレオタイプが肯定的に再現されたことや、短編映画でミソジニー的な表現が見られることを問題にした[390]。ウェブメディアが反論の場を設けると、ムーアは自身の立場を強く防衛し、批判者やコミック関係者への逆批判を行った[391][392]。さらに、以後同様の問題が起きないようにインタビューや公の発言を制限する、特にコミックに関わることについては発言しない、と述べた[387][390][393]

2016年9月、執筆に10年以上を費やした1000ページを超える長編小説 Jerusalem(→エルサレム)を刊行した[52][388]。生地ノーサンプトンの歴史、創作と想像力、魔術と超越性といった近年のテーマの集大成だった[394]。それとともに、新しい分野に挑戦するため「リーグ」の完結を最後にコミック原作から引退すると宣言した[395]。ポップカルチャーの歴史を通覧するシリーズとなった「リーグ」最終作 Tempest では、メディア大企業によって管理されるスーパーヒーロー・キャラクターが(ジェームズ・ボンドのようなポップアイコンと並んで)偉大な英雄という概念そのもののディストピア的な終着点として描かれていた[396]。同作は2019年に完結し、前後して Cinema Purgatorio 誌も18号で終刊した[397]。それ以降は予告通りコミック作品を発表していない[398][399]

2021年、5部作の長編ファンタジー小説 Long London などをブルームズベリー英語版から刊行予定であることが発表された[399]

執筆以外の活動[編集]

音楽イベント I'll Be Your Mirror に出演し、詩を朗読した(2011年)[400]

1980年代には Translucia Baboon というステージ名で音楽活動を行った[401]。Brilburn Logue の名で作詞を手掛けたこともある[402]。デイヴィッド・J(ゴシック・ロックバンド、バウハウスのメンバー)とアレックス・グリーンとともに結成した The Sinister Ducks というバンドからはシングル March of the Sinister Ducks(→禍々しきアヒルたちの行進)(1983年)がリリースされた[84]。翌年、デイヴィッド・Jとともに、劇中歌 "This Vicious Cabaret"(→これぞ背徳のキャバレー)などを収録した『Vフォー・ヴェンデッタ』のEPレコードを出した[84]。バウハウスのために作詞した "Leopardman at C&A" は使われずにお蔵入りになっていたが、後にコミックブックで発表され、それを見たダートボムズ英語版ミック・コリンズ英語版が曲をつけてアルバム We Have You Surrounded に収録した[403]

1994年、神秘学の先達スティーヴ・ムーアとともに The Moon and Serpent Grand Egyptian Theatre of Marvels(→月と蛇の大エジプト魔術団)を結成した。ランス・パーキンによると「薔薇十字団フリーメイソンのパロディのような架空の秘術結社」であり[404]、後に二人は神秘学のハウトゥ本 The Moon and Serpent Bumper Book of Magic(→月と蛇の魔術大図鑑)も共作している[405][406]。ムーアは同年7月に団体名と同題で音楽や詩の朗読からなるパフォーマンス・アート公演を行った[404]。1995年の公演 The Birth Caul(→誕生の羊膜[注 27]では母親の死や人間の意識活動が題材とされた[179][407]。一種の魔術儀式として構成されており、ムーアの朗読が呪文の詠唱のような効果を生んでいた[408]。音楽はデイヴィッド・Jやティム・パーキンスらが担当した[407]。同様のスポークン・ワード公演はその後も断続的に行われた(The Highbury Working 1997年、Snakes and Ladders 1999年、Angel Passage 2001年)[408]。公演はいずれも開催地や開催日をコンテクストに取り込んだ一回限りの内容だが[409]、すべてCD化されており[246]、一部はエディ・キャンベルによってコミック化されてトップシェルフから刊行された[410][411][412]。2006年に発表された散文の作品 Unearthing(→発掘)はスティーヴ・ムーアの人生と神秘体験を題材にしたもので、後にマイク・パットンジャスティン・ブロードリックらの音楽をバックにムーア自身が朗読するCDが発売された[40][413][414]

2003年、ムーアの語りを中心とするドキュメンタリー The Mindscape of Alan Moore(→アラン・ムーアの心象風景)が公開され[415]、2008年に映像ソフトとしてシャドウスネーク・フィルムズから販売された[7][416]

2007年、ムーア自身もファンであるアニメ『ザ・シンプソンズ』に本人役で出演し、『ウォッチメン』の著作権をめぐるDCとの確執についてのジョークを演じた[417][注 28]。2010年前後にBBCラジオ4英語版ポピュラーサイエンス番組 The Infinite Monkey Cage でSF作家として何度かパネラーを務めた[420][421]。2011年にはオール・トゥモローズ・パーティーズがロンドンで開いた音楽フェスティバル I'll Be Your Mirror にスティーヴン・オマリー英語版とともに出演し、朗読パフォーマンスを行った[422]

2010年代には写真家ミッチ・ジェンキンズとともに低予算の短編映画を撮り始めた。短編数編を再構成した Show Pieces は英国の映画祭で公開された[423]トム・バークが主演し、ムーアが脚本・音楽・出演を兼ねた長編 The Show[424]は2020年10月にシッチェス・カタロニア国際映画祭で上映され[425][426]、翌年8月には英米の一部での劇場公開とデジタル配信が行われた[427]。探偵らしき主人公がノーサンプトンを訪れる一種のフィルム・ノワールだが、奇矯な人物が横行する昼の街と、悪夢と死後の世界が入り混じった夜の街の間でシュルレアルなストーリーが展開される[428]この映画の主役はノーサンプトンそのもの、そしてそこに住む素晴らしい才能を持ったクリエイターたちだというムーアの言葉が語るように、生地への愛が込められた作品でもある[429]

ムーアはそれらの映画に登場させる架空のラジオ番組やコンピューターゲーム、SNSの創作を楽しんだ[22]。その一つであったインタラクティブなコミックのアイディアは、アーツ・カウンシル・イングランド英語版の助成を受けたアプリ開発プロジェクトへと発展した[430][431]デジタルコミック制作の経験があった娘のリーア・ムーアがマネージメントを務め、ムーアもクリエイティヴ面から技術面まで関わった[430]。2015年にリリースされた Electricomics はコミック制作ツールキットと頒布プラットフォームが一体化したオープンソースアプリで、ムーアはそれを用いてウィンザー・マッケイ作『リトル・ニモ』の続編という体裁の Big Nemo(→ビッグ・ニモ)(作画コリーン・ドラン英語版)を発表した[432][433][注 29]

2022年から、著名な作家・製作者・映画監督が講師となるeラーニングコース「BBCマエストロ」で散文の創作を教えている[434][435][436]

作風[編集]

テーマ[編集]

経歴が長く活動範囲も広く、多作で無節操(ダグラス・ウォーク)といわれるムーアだが[437]、ジャクソン・エアーズはムーア作品を貫くテーマを以下のようにまとめている[438](原文を箇条書きに変更した)。

  • 性、特に精神の解放につながるものとしての性行為
  • 権力、および権力が人を自由にするとともに堕落もさせること
  • 文化の性質、どのような条件の下で文化は発展・沈滞するか
  • 政治、特に正当な統治と言えるのは何か
  • 知覚意識の作用
  • 個人の経験と共同的形成の関係
  • 歴史や歴史的ナラティヴが持つ性質を描き出し、考察すること

リヴィジョニズムと間テクスト性[編集]

常套的な表現やジャンルの慣習を覆す作品が多く[439]、「リヴィジョニズム」の作風だとされる[440]。フィクションにおけるリヴィジョニズムとは、既存の作品やジャンルに大きな改作を行い、原典の持つ意味や隠れたイデオロギーを批評的に描いて新しい読み方を提示することをいう[7]

ムーアのスーパーヒーロー作品の多くはジャンルの基盤となるイデオロギーを問い直すものだった[441]。『ウォッチメン』など80年代のシニカルな作品は「ヒーロー=敬意の対象」というジャンルの前提を過去のものにした[204]。それはヒーローの意味についての内向きの省察であると同時に、ジャンルを再編成してより広いテーマを取り込んでいく運動でもあった[204]。その結果、インモラルでニヒルなアンチヒーローや過激な暴力を特徴とする「グリム・アンド・グリッティ」がメインストリーム界に流行することになったが、暗いトーンはムーアのリヴィジョニズムの本質ではない[442]。90年代以降のムーアはそのようなヒーロー像へのさらなるリヴィジョニズムとしてコミックの原点に立ち返ったキッチュとイノセンスを打ち出している[443]。また別に、Lost Girls や『ネオノミコン』など、児童文学やクトゥルフ神話のようなジャンルに新たな光を当てて性的な文脈を暴き出した作品もある[444]

ジャンル脱構築の性格が明らかな作品以外にも、古典文学からキャラクターを借用した「リーグ」のように間テクスト性の強い作品が多い[445]。文芸翻訳者アンナリーザ・ディ・リッド[446]はムーアの作品に引用句引喩パロディ、… 良く知られた作品やパターンの再検討という形で常に間テクスト性が見られると述べている[447]。批評家ダグラス・ウォーク英語版[448]はムーアの作品のほとんどが既存のポップカルチャーを掘り下げる形で書かれていると論じ、著作リストのうち完全にオリジナルなのは片手で数えられるくらいと言っている[449]。カーペンターは本質は辛辣な風刺作家と呼んだ[450]。エアーズは既存のテクストを取り上げて作り変え、新鮮で力強く、なおかつ原典と豊かに響き合う何かを生み出す才能を持つ熟練の翻案家と書き[451]、メディア横断的な参照が行われる現代ポップカルチャーを先取りしていたと論じた[452]

ランス・パーキンはムーアの間テクスト性の源流をコミック原体験に求め、スーパーヒーロー・コミックが過去の物語の絶えざる語り直しであり、それ自体の歴史や神話を題材とする自己完結的なメディアだと指摘した[453]。コミック研究者ジェフ・クロック[181]も述べているように、スーパーヒーロー・ジャンルで独自の作家性を発揮するには、既存のモチーフの再解釈という手段を取るのが一般的である[454]。パーキンによるとムーアはその手法を押し進め、コミックにとどまらず小説やジャーナリズムのようなあらゆるナラティヴを包含していったのだという[453]。英文学者の福原俊平は、その間テクスト的な運動が物語が持つ可能性に対するムーアの信念の反映であり、コミックの形式を変革するため、また作品に時代と地域を超えた普遍性を与えるために活用されていると論じた[455]

社会性・政治性[編集]

ディ・リッドによると、ムーア作品は物語そのものについてのメタ的な考察であると同時に現実社会を分析する手段でもあり[456]、スーパーヒーロージャンル作品も含めて大なり小なりその時代の歴史的、社会的、文化的文脈を踏まえて書かれている[457]。ポップカルチャー研究者コーリー・クリークマーは、ムーアの同ジャンルへの関心が一つにはもしヒーローが実在したらどんな政治的機能を果たすか?という社会的な問いだったと述べている[443]。ムーアが後進の原作者に向けて書いた1985年のエッセイでは、コミックがファンのノスタルジーや現実逃避に奉仕するだけでは価値がないと説き、今日性のある作品を書くことを強く勧めている[458][459]

… 人種関係や環境汚染を扱った作品のことだけを言っているわけじゃない。それも確かに重要ではあるが。私が言っているのは、我々を取り巻くこの世界にとって何かしら意味を持つ作品ということだ。20世紀が幕を閉じようとしている中に置かれた生の本質と手触りを映し出す作品、何かのために役に立つ作品だ。
アラン・ムーア(On Writing for Comics、1985年)[459]
「誰も [絵や文章に] 人間や社会を変える変革の力を見ていない。単なるエンターテインメントと思っている。死ぬのを待つ間の20分、30分を埋めるためのものだ。
受け手が欲しがっているものを与えるのは芸術家の仕事ではない。… 受け手に必要なものを与えるのが芸術家の仕事なのだ[460]」(写真は2009年)

ムーアの作品は政治的な主張が強く、その点で一般コミックファンの好みとは逆行している[461]。エアーズは作品にアナキスト的、左派リバタリアンな価値観が込められていると述べており[462]、イアン・ガーリントンは80年代のスーパーヒーロー作品が、ジャンルの源流であるロビン・フッドや最初期のスーパーマンが持っていた階級闘争と社会改革の視点が捨て去られたことへの批判だったと論じた[463]。反格差を掲げる占拠運動の刊行物にムーアが寄稿した論説 "Buster Brown at the Barricades"(→バリケードの中のバスター・ブラウン[注 30](2012年)では、コミックを民衆による政治表現の伝統に連なるものとして論じている[465]。そこでムーアは、コミックの歴史が風刺カートゥーン(1コマ漫画)に始まったと述べ、支配者、神、制度に対する健全な懐疑主義に根差した偉大な伝統 … 真に大衆的な芸術形式であり … 正しく使われれば社会変革の道具としてこの上ない力を発揮することできる[361]と書いた。その本来の姿が、1930年代に成立したコミックブック出版によってエンターテインメント産業の一部品[361]に堕したというのがムーアの主張だった[465][466]

とはいえ、ムーアの関心は読者に明快な思想を提示することではなく、あいまいで矛盾をはらんだ領域に向かっている[462]。80年代のムーアは現代文明が崩壊してユートピア的な世界が到来するストーリーを繰り返し書いていたが(『ウォッチメン』や『Vフォー・ヴェンデッタ』など)[467]、それはストレートな理想社会の実現ではなく、「知的なサイコパス」が巨大な犠牲をともなって達成する形を取る[468]。ムーア自身も、代表作『ウォッチメン』のテーマでもっとも興味深いのはこの世界が多くのエゴ、欲求や欲望、偶然で無原則な出来事の絡み合いからなるという世界観であり、それが一つの政治的声明だと述べている[469]

時間と歴史[編集]

ムーアは自身が個人的に持っている大テーマが我々が時間として知覚するものだと述べている[470]。時間の感覚への関心はコミックで時間を表現するための様々な実験に現れており[470]、歴史のテーマとも結びついている[438]

私は物事をつとめて四次元的に見ようとしている。時間が四つ目の次元だとみなすなら、我々一人一人の存在意義、我々の生の意義をわずかにでも実感するには、それらの生がどこから来たのか、我々がどうやってここにたどり着いたのかを、個人のレベルであっても、あるいは文化や国家、旧石器時代にまで続く歴史のすべてであったとしても、必ず知らなければならない。私はそういうことに惹きつけられる。
アラン・ムーア(“The Dark Side of the Moore: An Interview”、2003年)[471]

時間を含む四次元時空を一つの連続体としてとらえる視点はムーア作品によく登場する[471]。たとえば『ウォッチメン』では時代の異なるシーンを集めてコラージュする手法が使われている。読者はそれによって、登場人物が過去に行った選択と、その波紋が残る現在を同時に見て取り、一人の全存在をいちどきに把握する[471]。同作のDr.マンハッタンはこの時空観を体現したキャラクターで、常に過去・現在・未来を同時に知覚する能力を持っている[471]。その特異な感覚はコミックという媒体の特性を生かした「現在の連続(→continuous present)」の語りによって表現される[471]。未来が歴史の中であらかじめ定められているという視点は決定論ニヒリズムに傾きうるものだが、マンハッタンは最終的に、混沌の中から偶発的に人間存在が発生するプロセスの全体に意味を見出す[472]。時空的な全体性の感覚が生に意味を与える可能性となるというアイディアはそれ以降の作品でも扱われている[472]

『フロム・ヘル』ではこの時空観がオカルトとの関連で見直される[473]。作中では数学者チャールズ・ヒントンの論説 What is the Fourth Dimension?(→第四の次元とは何か?)(1884年)が引かれ[471]、時空連続体の構造を読み取るためには通常の時空の外に立たなければいけないというアイディアが提示される[473]。ムーアは同作で、読者がまだ知らない未来の断片をあらかじめ開示する構成によって、読み進めるうちに無関係な事物がだんだんと明確なパターンをなしていく感覚を作り出している[471]。オカルト的な時間の描写はたとえそれと気づかずとも私たちを形作っている歴史のメタファーとして機能している[474]

魔術と芸術論[編集]

1993年、40歳の誕生日に魔術師になると宣言した[475]。転機となったのはフリーメイソン神秘学シンボリズムを大きく扱った『フロム・ヘル』だった。その主人公は作中で議論の余地なく神々が存在する場所、それは我らの精神の中だ[476]というセリフを口にする。ムーアはそれが無意識に真実を言い当てたものと考え、人生を根底から再構築して独学で魔術を学び始めた[15][477]。魔術が言語芸術の延長線上にあることを見出すにつれて、創作についての疑問への答がそこにあると考えるようになった[478]。後に振り返って、形骸化しかけていた技巧的な作風を脱して新しい境地を開くために神秘学が必要だったのだと語っている[15]

[ウォッチメン』と『フロム・ヘル』を書いた後で] 理詰めの創作については理解の限界に達した気がした。その先に進むためには理性を超える一歩が必要に思えた。次の一歩の足場となってくれる唯一の領域が魔術だった。…『ウォッチメン』を何度も繰り返せないことは分かっていたし、それと同じくらい、『フロム・ヘル』をいくらでも繰り返せることも分かっていた。
アラン・ムーア(2003年)[15]

ムーアによると魔術と芸術はいずれも象徴を用いて他者の意識を変える行為であり、個人を変えることによって世界を変革することができる[479]。実際、魔術は人類の歴史の中で絵画や文学と同じ役割を果たしてきたのだという[15]

魔術は芸術だ。そして芸術とは、それが音楽であれ、執筆や彫刻やほかのいかなる形式であれ、言葉通りの意味で魔術なのだ。芸術は魔術と同じく言葉や図像による象徴を操って意識を変化させる科学だ。… まさに呪文(→spell)をかけることは言葉をつづって(→spell)人々の意識を変えることであり、それゆえに現代世界で最もシャーマンに近いのは芸術家や作家なのだ。
アラン・ムーア(2005年、The Mindscape of Alan Moore[475]

ムーアは魔術を軸にして言語、芸術、集合的想像力についての考え方を再構成し[111]、キャリア後半の執筆活動を支える思考の枠組みとした[352]。ランス・パーキンはその思考体系が心理地理学英語版、蛇神信仰、「イデア空間(→Idea Space)」の三要素にまとめられると述べている[480]

ムーアがいう心理地理学は、土地の歴史と景観を深く掘り下げ、魔術の象徴体系を用いて一見無関係な出来事の間につながりを見出していくことで豊かな意味のネットワークを引き出してくる方法である[481][482]。主人公がロンドンの史跡を巡る中で男性性と女性性の神話的闘争が立ち上ってくる『フロム・ヘル』はその典型である[481]。ムーアはこの発想をイアン・シンクレアの著書 White Chappell, Scarlet Tracings(1987年)から学んだ[481]。心理地理学は元々フランスの前衛的なシチュアシオニストからシンクレアら英国のポストモダン作家に受け継がれた文学的傾向で[7][483]消費主義や商品化に基づく都市開発への抵抗という性格がある[484]

2世紀に作られた蛇神グリュコンの像。

「蛇神」はローマ時代の神グリュコン英語版を指す。ムーアは1994年以来この神を崇めており、マジックマッシュルームを服用することで交信したとも語っている[485]。グリュコンはアボヌテイコスのアレクサンドロス英語版として知られる預言者が創始した教団の信仰対象だが、同時代のルキアノスによると人形の頭を被せた大蛇に過ぎなかった[486]。ムーアはグリュコンが完全な作り事だということを認めているが[487]、それでも神とは神という概念のことなのであって、アレクサンドロスの人形は正しく神の現れなのだという。ペイガン研究者イーサン・ドイル=ホワイトはこう書いている。ムーアが主張するように想像力は現実そのものと同じくらいリアルなのだから、グリュコンがおそらく巨大なペテンだったという事実そのものが、ムーアにとってはその恐るべき神への信仰に身を捧げるのに十分な理由だった[488]

「イデア空間」は人間の意識活動を空間のメタファーで表したもので、意識研究でいうクオリア空間と近い[15]。ムーアはそのモデルを用いて個人的・集団的な想像力から文化が生成するダイナミックなプロセスを説明している[306]

イデア空間とは、心的出来事英語版が起きる場所と言える、おそらく普遍的な空間だ。われわれ一人一人の意識はこの広大な宇宙的空間とつながることができる。ちょうど、人はそれぞれ自分の家を持つが玄関の外の道路は全員に属しているようなものだ。概念はこの空間にあらかじめ存在する形相であるかのように考えられる。… この精神空間の広大な土地はイデア、すなわち概念からなっており、大陸や島々の代わりに大規模な信念体系や哲学がある。マルクス主義もそうだろう。ユダヤ教・キリスト教系宗教もだ。
アラン・ムーア(2005年、The Mindscape of Alan Moore)[475]

芸術家がアイディアを引き出してくる集合意識空間という考えは、ムーアの間テクスト的な作風と深く結びついている[489]Lost Girls のように既存のテクストを基礎にしている作品はイデア空間のモデルで論じられる。後年の作品にはイデア空間が「フィクションの登場人物や概念が住む、現実と相互作用する異空間」という形で繰り返し扱われており(『プロメテア』の「想像界(→Immateria)」など)[490]、神秘学への転回以前の作品にも萌芽的な形で見られる(1986年の短編 In Pictopia など)[481]。ジャクソン・エアーズはこれらを理想化されたパブリック・ドメインと呼び、著作権の過剰適用や企業によるオーサーシップから間テクスト的な芸術活動を守るための寓話として論じた[491][325]

人種的・性的マイノリティの描写[編集]

ムーアの作品には人種差別的、異性愛規範的、女性嫌悪的な表現が見られるにもかかわらず、過去の論者はそれをある種の批評として解釈することで見過ごしてきたという主張がある[492]。ただし、数多くの作品の中でそれらのテーマの描き方が一貫しているわけではなく、裏にあるムーアの思想を単純に図式化するのは難しい[493][494]。これらの表現を批判しているジャーナリストのローラ・スネッドンも、ムーアが芸術、男女同権フェミニズムなどで明確に女性を支持しており、コミック業界が抱える女性嫌悪と多様性欠如の問題を糾弾してきたことは認めている[495]

フローレンス・ケイト・アプトンが描いたゴリウォーグとオランダ人形たち(1895年)。

ムーア作品で人種描写に関して批判されるのは The League of Extraordinary Gentlemen: Black Dossier(2007年)が代表である[492]。同作では、ヴィクトリア朝時代の黒人キャラクターであるゴリウォーグが(名前を変えて)登場する[496]。これはある観点では人種差別的な図像、ひいては人種差別思想に基づくメッセージを再生したことになる[492]。ムーアと作画家ケヴィン・オニールは、ゴリウォーグに人種差別的ステレオタイプという意味付けがされる以前のイメージを再現しただけだと主張している[492]。しかし Black Dossier のゴリウォーグは「性的能力に優れている」という黒人のステレオタイプそのものの描写がなされており[497]、またアプトンのオリジナルがそもそもブラックフェイスと同じような人種差別的文化の産物だという指摘もある[492][496]。コミック研究者クレイグ・フィッシャーはムーア自身の人種差別意識に加えて西洋文化の中で人種差別的イメージが力を持ち続けていることの露悪的な告発、そして「ステレオタイプの誇張したパロディ」という多面的な意味があるのではないかと書いている[496]

ジャクソン・エアーズの考察によると、ムーアの作品は表向きリベラルな傾向が強く、明確に人種差別批判を意図して書かれている作品もある[498]。ナチズムを継承した人種主義的な独裁政権が敵役となる『Vフォー・ヴェンデッタ』や[498]、スーパーヒーロー神話と白人優越主義の神話を結び付けて再考した『ウォッチメン』はその例である[499]。しかし『ヴェンデッタ』が完全に白人主人公たちのドラマとして描かれ、迫害される当の少数者が不在であるように、実際の描写が逆の効果を生む部分があるのだという[498]性的指向の描写についても同様で、ムーア自身はクィアへの支援者を自認しており、同性愛擁護のチャリティ出版を行ったり[500]、性的多様性や性自認を論じる文章をしばしば書いている[444]。しかしエアーズによると、『ウォッチメン』にはスーパーヒーロー・ジャンルが病的なクィアネスや暴力性の産物であるかのような描写が見られ、やはり異性愛規範を強化するような読み方ができる[501]

性愛とレイプ[編集]

ディ・リッドはムーア作品の多くが性愛から衝動を受けていると指摘し、エロティックな感覚に満ちたパンセクシュアルな物語世界だと呼んでいる[502]。ディ・リッドによると、ムーアは反復的で自動的なポルノの形式を借りた作品で性が持つ力を取り扱い[503]、『プロメテア』のユートピアや Lost Girls の自己発見に代表されるように、個人の達成と共同性の実現というアナキズムの理想をそこに表現している[504]。しかしムーア作品で描かれる性はきれいなものばかりではない[505]

フェミニスト批評家はムーアがフェミニズム思想を持っていると大勢において認めているが[506]、一方で女性に対するレイプがムーア作品に頻出することもまたよく批判されている[496]。80年代の『バットマン: キリングジョーク』では歴史の長い女性キャラクターが性的に辱められ、暴力の後遺症で下半身不随になる[507]。その衝撃とムーアの高名が相まって、同作はスーパーヒーロー・ジャンルにおいて女性への暴力が「シリアスさ、深み」として受け取られる風潮の一因となった[508]。『キリングジョーク』はフェミニストから批判を集めており[509]、ムーア自身も後に「暴力描写が作品に何の価値も与えていない」失敗作だと認めている[510]。『ウォッチメン』には暴力的なレイプが描かれ、その被害者と加害者が後になって合意の上で性的関係を結ぶ[495]。ムーアの説明では、被害者がレイプを容認したわけではなく、人は直感に反するような行動を取ることがあり、性や愛が絡むとなおさらそうだといった考えがあるのだという[495]クトゥルフ神話の性的側面を扱った2010年代の『ネオノミコン』でも、主人公が怪物に妊娠させられることによってある種の解放を得るストーリーが論議を呼んだ[511]

ムーア自身によると、生地ノーサンプトンの「バロウズ」地区は非常に治安が悪く、身近に多くのレイプ被害者がおり、レイプは現実の一部であって正面から取り扱う価値がある[388]。しかしレイプをエロティックなものとしては扱わない、物語を刺激的にするためだけにはレイプを用いない、被害者に見せられないようなものは書いていない、というのだった[388]。実際、全編で性器と性行為を描いているポルノ作品 Lost Girls(2006年刊)でもレイプは1シーンでしか登場させず、それも画面外の描写にとどめたという[388]

技法[編集]

形式と構成[編集]

ムーアの作品は緻密な構成で知られており[512]、ダグラス・ウォークによると遊びのない構成は読んでいて息が詰まるほどだが、ジャンルや物語構造の定型を覆して読者の予想を裏切っていく作風がそれを緩和させている[512]。形式上のシンメトリーへのこだわりも強く[126][512]、コマ割りのシンメトリーを前面に出した『ウォッチメン』第5号「恐怖の対称形」は、冒頭からの1ページ目、2ページ目…が最後から1ページ目、2ページ目…の鏡像となっている[513][514]。自身でも特にキャリア初期には構成のフェティシストだったと語っている[515]。ただし年月とともに考え方は変わり、アメリカズ・ベスト・コミックス期にはプロットの完成度よりも即興のアイディアを重視するようになっていた[516]。かつてのこだわりが「低級な」ジャンルで知的な作品を作ろうという気負いの産物だったと語ったこともある[517]

『ウォッチメン』を象徴するスマイリーバッジ[518]。血で汚された無邪気な笑顔は、コミックの幻想に対する辛辣さの表明とも受け取れる[519]

コマの中には膨大な情報が描きこまれている[520]。『ウォッチメン』の冒頭第1コマは「血に染まった街路にスマイリーバッジが落ちている」というだけの構図だが、原作スクリプトでその部分の説明は日本語にして1500字を超えていた[521]。丸いバッジに飛び散った血は真夜中の5分前を指す時計の針を形作っている。これは『ウォッチメン』全編に散りばめられた終末時計メタファーの一つ目である[522]。時計やカウントダウンのイメージは作品の随所に偶然のように置かれており、バッジそのものも後のシーンで再登場する[522]。そのような、多くのイメージが織りなすパターンや偶然の絡み合いによる多重構造のストーリーはムーアが好んで用いたものだった[523]。映画評論家の柳下毅一郎は、コマの端に描かれた人物や路上の落書きまでが役割を持つ『ウォッチメン』について現実には無意味な人間などいないし、無駄なエピソードなどない。すべての人が物語の主人公だ。それをコミックにおいて実現したのがムーアの多層的ストーリーテリングだったと書いている[34]

さらにDC離脱以降の非ヒーロー作品では、細部の描写を支えるために徹底的な文献調査を行うようになった[524]。作品の舞台となる時代や社会を遥かな高みから俯瞰できるようになるまで広範な調査を行うことで、一つ一つの些細なディテールに正しい役割を持たせられるのだという[524]

絵と言葉で相反する内容、もしくは一見無関係な内容を伝え、それによって重層的な意味を生み出すアイロニックな対位は特徴的な技法である[520]。『Vフォー・ヴェンデッタ』の冒頭で、王族の最新の装いを伝えるラジオ放送が、娼婦として街に立つために身支度する少女の絵と対比されるシーンは一例である[525](当時のコミックでは絵で描かれた内容をそのままなぞるだけの文章が一般的だった[526])。対位や並置はテーマのレイヤーでも見られる[527]。自身の創作法についてのエッセイ On Writing for Comics では、「他に何を望もう」の結末を例に取って「夢から現実に戻った主人公/白日夢に陥るヴィラン」の対位を置いたと書いている。また文章表現のテクニックとして、美しい夕暮れを「リストカットの血」のような陰鬱なイメージの言葉だけで描写した自作品を挙げてその二つの感覚を並置させると刺激的で心地よく感じられたと述べている[528]

コマ割り[編集]

ムーアのコマ割りは技巧的で[520]、テーマやプロットではなく純粋にテクニック的な仕掛けや、コマ進行の方法の思いつきから一つの作品が生まれることもあるという[515]

ほとんどのページが3×3に9等分されている『ウォッチメン』を始め、グリッド状のコマ割りを用いた作品が多い[529]。文学者クリスチャン・W・シュナイダーは同作の均等なコマ割りが、厳粛な時間の流れと、歴史の中に閉じ込められた感覚を効果的に表現していると論じた[530]。米国コミックのコマの形や大きさは1970年代から多様化しており、その中では前時代的にも見える方式だが[531]、ムーアは定型的なフォーマットを通じてリズムを生み出したり[532]、シンメトリーや破調を巧みに利用して語りの効果を作り出している[513][533][534][535]。コマ間の移動ではコントラストや反復が強く意識されている[520]。次のシーンに移るタイミングでは、読者のストーリーへの没入が途切れないように、前のシーンのセリフの一部を次のシーンにオーバーラップさせたり、図像や色彩を引き継がせたりといったテクニックが使われている[536][537](ただしムーアはその手法がすぐにクリシェ化したと考えて『ウォッチメン』以降の作品では多用していない[538])。

フロム・ヘル』などの翻訳者でもある柳下毅一郎はムーアのコマ割りについて、コマの大きさに強弱をつけて直感的に動きを感じさせる日本漫画の文法とは異質だと論じている。そのため要求される読み方も異なっており、日本漫画がスピーディーに読み進められるのに対し、ムーア作品は一つ一つのコマをじっくりと眺め、構図の中に圧縮された情報を読み解くことで初めて味わえるのだという。柳下はその違いが日本の読者にとって読みづらさになるとも指摘している[539]。これを踏まえて、『フロム・ヘル』日本語版の版元みすず書房は同作を日本の漫画とはまったく異なる方向の進化形と紹介した[540]。評論家上野昻志は書評で「コマ割りされた静止画のもたらす緊迫感」「「グラフィック・ノベル」のダイナミズムは … 流動的な動き主体のマンガからは失われたものかもしれない」と述べた[541]

異なるメディアとの関係[編集]

ムーアの文章は詩的なナレーションと鋭い社会批評を組み合わせた「文学的」なものだとされ[520]、作品は文学の観点から分析されることが多い(そのため、コミックという形式に固有の要素が見落とされがちだという指摘もある)[542]。自身でもコミックの他作品より小説を基準にしていると語っている[543]。新しい感覚のコミックとして評価された初期作『マーベルマン』[526]の着想元の一つは、詩人ブライアン・パッテン英語版が童心の喪失を詠んだ作品 "Where Are You Now, Batman?"(→どこに行ってしまったんだ、バットマン?)[544]に感銘を受け、「コミック自体がもっと詩であればいいのに」と思ったことだった[30][545]

文学に限らず、コミックにほかのジャンル・形式・メディアを取り入れる傾向もある[546]。ディ・リッドはムーアの特徴的な自己言及性を演劇と関連付けて論じている[547]。『Vフォー・ヴェンデッタ』は特に演劇やヴォードヴィルの要素が顕著で[548]、第2巻冒頭はミュージカル風に進行し、劇中歌の楽譜が添えられている[549]パラテクスト英語版[注 31]を効果的に利用した作品もあり、コミックに併載された文章や地図、ポストカードなどが本編ストーリーと交錯する The Black Dossier はその代表である[546]

他方では、コミックに文学や映画のような周辺メディアから独立した価値を与えようという意識も強い[550]。ムーアは現代コミックが映画から取り入れた技法によって成立していると言っており、「ロングショット」「パン」のような映画用語で原作を書いている。しかしそれらの映画技法はあくまで「知らないよりはいい」ものでしかない[551]。映画を基準にするならせいぜい動かない映画にしかなれないのであり、コミックというメディアにしか成しえないことを追求するべきなのだという[475]。文学についても、それを目標にしても視野の広さ、深み、意義に欠ける小説になってしまうと書いている[551]。ムーアは英国時代に、文学の基準に照らせば自身は特に優れた作家ではなく、コミックの最高の名匠であるウィル・アイズナーでさえ中堅作家と同レベルだと言ったことがある[552]

映画の流れるような視覚的ストーリーテリングと、思いを凝らしながら読む小説の読み方を両立させるのがムーアの一つの答だった[553][554]。特に映画化不能を狙った作品だという『ウォッチメン』(1986年)では[555]、背景や科白に隠された膨大なディテールに意味が込められており、読者は(映画のように時間に縛られることなく)ページを行きつ戻りつしながらそれらのつながりを読み取っていくことになる[556]。また同作では、映画でいうクロスカッティングや文学でいう意識の流れに通じる非線形の時間表現が試みられている[471]。ムーアはここで、異なる時空に属するコマが同時に目に入るコミックの特性を巧みに利用して、ほかのメディアよりも自然な感覚を作り出している[471]

後の2001年に書かれた『プロメテア』第12号は、小説家スザンナ・クラークによるとアラン・ムーアのコミックが小説や映画などには及びもつかないことをやってのけられると見事に証明している別の例である[282]。同作は韻文アナグラム言葉遊びを駆使し、重層的な語りとヴィジュアルなイメージの絡み合いによってタロットの象徴と宇宙の歴史を解説する内容で、ひとつながりの巻物のような特異なレイアウトがなされていた[282][557]

ストーリー上の傾向[編集]

『マーベルマン』、『スワンプシング』、『スプリーム』など、既存のコミック作品の原作を請け負ったときムーアが何度も取った手段は過去の経緯を一掃し、主人公を記憶喪失にし、それまで書かれたあらゆることが嘘だったと明かす[558]ちゃぶ台返し[559]である[558]。そうすることで過去のカノンに縛られずにキャラクターをリブートするのである。この方法はコミック界でごく一般的に使われるようになっているが、80年代当時は新鮮だった[560]

ムーアは1984年のインタビューにおいて、小池一夫小島剛夕による日本漫画『子連れ狼[注 32]ストーリーは非常に単純だが、語り方によって大きな重みが生まれていると評し、自身の作風にも通じるところがあると語っている。物語をエスカレートさせて大きな事件を連発するより、状況やキャラクターの描写を積み上げてから小さな事件を起こす方が効果的なのだという[562]

原作執筆のスタイル[編集]

アメリカン・コミックのスクリプト(原作脚本)は出版社や書き手によって形式が異なるが、ムーアは長大細密な散文を書くことで知られている[563]。通常の5–6倍の分量があり[301]、コマ割りや各コマの構図、ディテールが事細かに指示されている[564]。DCコミックスで『スワンプシング』を担当した編集者カレン・バーガーは次のように語っている。

すべてのコマが隅から隅まで絵として描写されていた。アランは確か、挫折した作画家だったはずだ。… 作画家になろうとしてこの世界に入ったので、原作のアプローチもまるで絵を描いているかのようだった。… その上で、やはり優れた作家だったから、アートディレクションの文章なのに読んで面白かった。
カレン・バーガー(2012年)[565]

ポエトリー・リーディングの経験から文章のリズムや強勢を重視しており[566]、自ら音読しながら書いている[567]。ときには弱強格韻律が用いられる[568]。キャリア初期には一人芝居をしながら登場人物の所作や声色を想像するメソッド演技法を行っていた[569][570]

会話体で書かれたムーアのスクリプトには[571]、作画家が参考にするための背景知識や演出意図、シーンの雰囲気[564][572][573]、作画原稿には反映されない長々としたジョークまでが盛り込まれている[574]。『フロム・ヘル』を共作したエディ・キャンベルの言によるとほかの原作者なら「雨が降っている」と書いて済ませるところでも、ムーアのスクリプトでは「雨音は気が滅入るようなロシアの長編小説のリズムで途切れ途切れのモールス信号を打電する」となる[575]

ムーアは 2000 AD 時代に多くの相手と短編を共作する経験を通じて作画家が描きたいものを的確に提示する能力を身に着けたと言われている[576]。スクリプト執筆の前には作画家と電話やファックスでアイディアを交換するのがほとんどで[577]、ペンを取ってからも相手に合わせて書き方を選んでいる[578]。想像力の相乗効果を生むため、共作者には原作から自由に逸脱するよう勧めてもいる[579]。原作者と作画家が主導権や貢献度を巡って争うことは珍しくないが[580]、ムーアは自身のコミック作品が作画家との共同制作物であることを常に強調しており[581]、共作者との関係は概して円満なものである[580]

評価[編集]

社会的評価[編集]

ロンドンのコミックショップで開催されたサイン会において(2008年)。

幅広い題材の作品で批評家から高く評価されており、史上最高の原作者とされることがある[472]。アメリカン・コミック研究家小田切博[582]は2007年の著書で現代のコミックスライターとしてはもっとも重要な作家のひとりと書いた[583]。ウェブメディアCBRはコミック原作者の影響力を論評する2022年の記事でコミックの歴史上もっとも才能ある原作者とした[584]。コミック史家ジョージ・コーリー英語版この自由人をコミックブック史上最高の原作者と呼んでは過小評価だと書いた[585]。批評家ダグラス・ウォークはこう書いている。

ムーアは誰の異論も受けずにコミックの殿堂入りを果たした。英語圏のコミックを支える柱石の一つであり、同格の存在はジャック・カービーウィル・アイズナーハーヴェイ・カーツマンなどほとんどいない。殿堂の中でも突出して異質な存在だ。ほかの柱はいずれも作画家か、そうでなければたいてい原作兼任なのだから。ムーアはほぼ原作専門だが、その精妙巧緻なスクリプトは必ず作画家の長所が生きるように書かれている。… つまりムーアはコミック創作理論の百般に通じているのだ。漫画家が一人でぜんぶ描く方が原作と作画を分担するより優れたやり方だ、などという主張を誰も口にしないのは、ムーアの著作目録が立ちはだかっているためだ。
ダグラス・ウォーク(2007年)[586]

一般紙誌でも賛辞を寄せられている[398]。英インディペンデント紙日曜版は2006年の Lost Girls 出版時に「英語圏における最初の偉大な現代コミック作家」と紹介し[587]ガーディアン紙は2019年の引退に際してもっとも重要な英語のフィクション作家のひとりとした[13]。同紙のインタビュアー、スティーヴ・ローズはコミックのオーソン・ウェルズ誰知らぬ者なきコミック界の大祭司、発する言葉は一言余さず天上からのメッセージと受け取られると書いた[477]。日本では「アメリカン・コミック界の巨匠」という呼び方も見られる[588][589]

同業者の評を見ると、映画脚本家でコミック原作も書いているJ・マイケル・ストラジンスキーはムーアを我々の中で一番上手いと言っている[590]。DCコミックスでの担当編集者カレン・バーガー[作品に] 私が手を入れる部分はなかった。… [クリエイターには] アランとそれ以外しかいない。アランは一人だけ別の階級にいたと語った[591]。ホラー小説家ラムジー・キャンベルはムーアの科白のセンス、簡潔明瞭なストーリーテリングの才能、ペース配分とタイミングの確かな感覚がコミック文化の最良の部分を受け継ぐものだと書いている[592]

その一方で、コミック界ではムーアのジャンル脱構築を歓迎しない者もいた[593]。ムーアより先にDCとマーベルで人気作家となっていた漫画家ジョン・バーン英語版は、『ウォッチメン』におけるスーパーヒーローの描写が否定的、虚無的すぎると述べている。また歴史あるヒーローキャラクターが暴力によって障害を負う『キリングジョーク』を自己満足のマスターベーションと呼んだ[594]。原作者グラント・モリソンは、ムーア作品は技巧が過ぎて自己顕示欲さえ感じると述べている[595]

学問としてのコミックス・スタディーズではもっとも頻繁に言及されるクリエイターのひとりであり[398]、そもそもコミックが学術研究に値するという考えが一般化したのは『ダークナイト・リターンズ』、『マウス』と並んで『ウォッチメン』の功績だとみなされている[596]。しかし分野の歴史が浅いこともあり、ムーアの正典としての位置づけが定まっているとは言えない[596]。2000年代以降の再評価では、ムーアが独自のスタイルを持つ手練れの作家に過ぎず、それまでの偶像化が行き過ぎだったという指摘も現れた[597]。バート・ビーティとベンジャミン・ウーはムーアが半端な教養の象徴だと述べ、良質のコミック作品に過ぎないものがコミックの進歩の上限として扱われてきたと主張した[598]。また同時期にムーア作品におけるレイシズムミソジニーの扱いに対する批判も目立ってきた[381]

受賞[編集]

アメリカコミック界の主要な賞であるアイズナー賞ハーベイ賞、それらの前身であるカービー賞英語版[599]は数多く受賞している。以下のリストを参照のこと。

カービー賞受賞一覧
部門 対象 備考
1985 原作者 『スワンプシング』 [600]
1985 単一号 『スワンプシング・アニュアル』第2号(ジョン・タトルベン、スティーヴ・ビセットとともに) [600]
1985 定期シリーズ 『スワンプシング』(ジョン・タトルベン、スティーヴ・ビセットとともに) [600]
1986 原作者 『スワンプシング』 [601]
1986 定期シリーズ 『スワンプシング』(ジョン・タトルベン、スティーヴ・ビセットとともに) [601]
1986 新シリーズ 『ミラクルマン』(複数の作画家とともに) [601]
1987 原作者 『ウォッチメン』 [601]
1987 定期シリーズ 『スワンプシング』(ジョン・タトルベン、スティーヴ・ビセットとともに) [601]
1987 新シリーズ 『ウォッチメン』(デイヴ・ギボンズとともに) [601]
1987 原作/作画チーム 『ウォッチメン』(デイヴ・ギボンズとともに) [601]
アイズナー賞受賞一覧
部門 対象 備考
1988 原作者 ウォッチメン [601]
1988 原作/作画チーム 『ウォッチメン』(デイヴ・ギボンズとともに) [601]
1988 限定シリーズ 『ウォッチメン』(デイヴ・ギボンズとともに) [601]
1988 単行本 『ウォッチメン』(デイヴ・ギボンズとともに) [601]
1989 原作者 バットマン: キリングジョーク [601]
1989 単行本 『バットマン: キリングジョーク』(ブライアン・ボランドとともに) [601]
1993 連載ストーリー 「フロム・ヘル」(エディ・キャンベルとともに) Taboo 連載版[602]
1994 単行本(書き下ろし) A Small Killing(オスカー・サラテとともに) [602]
1995 原作者 フロム・ヘル [602]
1996 原作者 『フロム・ヘル』 [602]
1997 原作者 『フロム・ヘル』、『スプリーム』 [602]
2000 原作者 リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』、『プロメテア』、Tom StrongTomorrow Stories 、『トップ10 [603]
2000 単一号/単一話 Tom Strong 第1号 "How Tom Strong Got Started"(クリス・スプラウス、アル・ゴードンとともに) [603]
2000 連載ストーリー Tom Strong 第4–7号(クリス・スプラウス、アル・ゴードンらとともに) [603]
2000 新シリーズ 『トップ10』(ジーン・ハー、ザンダー・キャノンとともに) [603]
2000 単行本(再録) 『フロム・ヘル』(エディ・キャンベルとともに) [603]
2000 アンソロジー Tomorrow Stories(リック・ヴィーチ、ケヴィン・ノーラン、メリンダ・ゲビー、ジム・ベイキーとともに) [603]
2001 原作者 『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』、『プロメテア』、Tom StrongTomorrow Stories 、『トップ10』 [603]
2001 単一号/単一話 『プロメテア』第10号「セックス、スター、スネーク」(J・H・ウィリアムズIII、ミック・グレイとともに) [603]
2001 定期シリーズ 『トップ10』(ジーン・ハー、ザンダー・キャノンとともに) [603]
2003 限定シリーズ 『続リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』(ケヴィン・オニールとともに) [603]
2004 原作者 『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』、『プロメテア』、SmaxTom StrongTom Strong's Terrific Tales [603]
2006 原作者 『プロメテア』、Top 10: The Forty-Niners [603]
2006 単行本(書き下ろし) Top 10: The Forty-Niners(ジーン・ハーとともに) [603]
2006 アーカイバル・コレクション(コミックブック) Absolute Watchmen(デイヴ・ギボンズとともに) [603]
2014 殿堂 本人 [604]
ハーベイ賞受賞一覧
部門 対象 備考
1988 原作者 『ウォッチメン』 [605]
1988 定期/限定シリーズ 『ウォッチメン』(デイヴ・ギボンズとともに) [605]
1988 単一号 『ウォッチメン』第9号(デイヴ・ギボンズとともに) [605]
1988 単行本 『ウォッチメン』(デイヴ・ギボンズとともに) [605]
1988 特別賞 Excellence in Presentation 『ウォッチメン』(デイヴ・ギボンズとともに) [605]
1989 単一号 『バットマン:キリングジョーク』(ブライアン・ボランド、ジョン・ヒギンズとともに) [605]
1989 単行本 『バットマン:キリングジョーク』(ブライアン・ボランド、ジョン・ヒギンズとともに) [605]
1995 原作者 『フロム・ヘル』 [605]
1995 定期/限定シリーズ 『フロム・ヘル』(エディ・キャンベルとともに) [605]
1996 原作者 『フロム・ヘル』 [605]
1999 原作者 『フロム・ヘル』、『スプリーム』ほか全著作 [605]
2000 原作者 『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』 [605]
2000 単行本(再録) 『フロム・ヘル』(エディ・キャンベルとともに) [605]
2001 原作者 『プロメテア』 [605]
2003 原作者 『プロメテア』 [605]
2003 定期/限定シリーズ 『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』(ケヴィン・オニールとともに) [605]
2003 単一号 『続リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』第1号(ケヴィン・オニールとともに) [605]
2004 定期/限定シリーズ 『続リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』(ケヴィン・オニールとともに) [605]

サンディエゴ・コミコンが選出するインクポット賞は1985年に受賞した[606]。アメリカのコミック情報誌『コミックス・バイヤーズ・ガイド英語版』のファン・アワード英語版には何度もノミネートしており、1985–1987年、1999年、2000年には原作者部門で、1987年には作品部門(ウォッチメン)で、1988年にはオリジナル・グラフィックノベル/グラフィックアルバム部門(バットマン: キリングジョーク)で受賞している[607]

英国のコミックファンによるイーグル賞英語版を受けるのもたびたびで、特に1986年には『ウォッチメン』と『スワンプシング』により米国原作者と英国原作者のダブル受賞をはじめとして数多くの部門を同時に受賞した[608]。英国ナショナル・コミックス・アワード英語版は2002年時点で殿堂入りしており、オールタイムベスト原作者にも選ばれている[609]。英米以外では、ドイツの漫画賞であるマックス・ウント・モーリッツ賞ドイツ語版(2008年、全作品に対して)がある[610]。フランスではアングレーム国際漫画祭最優秀作品賞海外アルバム部門を『ウォッチメン』(1989年)と『Vフォー・ヴェンデッタ』(1990年)に対して[611]批評家賞フランス語版を『フロム・ヘル』(2001年)に対して授与された[612]。そのほかスウェーデンのUrhunden賞を『ウォッチメン』で(1992年)[613]、スペインのHaxtur賞を『ウォッチメン』(1988年、長編作品部門)[614]と『スワンプシング』第5号(1989年、原作者部門)[615]で受賞している。

コミック賞以外にも、1988年には『ウォッチメン』がSFのヒューゴー賞をコミックとして初めて受賞し(1988年のみ置かれた「その他の形式」部門)[184][616]、同じくローカス賞にも選ばれた[617]。『Vフォー・ヴェンデッタ』は2006年にリバタリアンSFの古典を対象とするプロメテウス賞殿堂賞を与えられた[618]。1988年に小説 A Hypothetical Lizard世界幻想文学大賞中編小説部門にノミネートされた[619]国際ホラーギルド賞英語版はグラフィック・ストーリー/イラストレーテッド・ナラティヴ部門で受賞している(1995年『フロム・ヘル』)[620]ブラム・ストーカー賞はイラストレーテッド・ナラティヴ部門で2回受賞したほか(2000年「リーグ」[621]、2011年『ネオノミコン[622])、2015年に生涯功労賞を受けている[623]

2005年に『タイム』誌が選出した「1923年から現在までの小説100選」には漫画作品として唯一『ウォッチメン』が挙げられた[624][625]

影響[編集]

他作品への影響[編集]

ジェフ・クロックはムーアの『ウォッチメン』が時代を画す傑作の一つであり、それ以降のスーパーヒーロー・コミックすべてに影響を与えたと書いている[626]。歴史的にアメリカのコミックブック出版は子供向けのメディアであり、荒唐無稽なスーパーヒーロー物はその中心だった[627]。1970年代にはファン出身の書き手によって大人向けのストーリーが散発的に書かれていたものの、新たな形式を生み出すには至っていなかった[628]。1986年に発表された『ウォッチメン』は、それまでになかったレベルのリアリズムをジャンルに持ち込んだ[629]。ヒーローの内面や社会的観点を導入したのに加え[630]流線・擬音・内心のふきだし・作者による語りといった伝統表現を排したリアリティのある描写を広めた[631]。ティム・キャラハンによると、このジャンルで脱構築を行ったのはムーアが最初ではないが、そのスマートで洗練され、シリアスであると同時に痛烈に皮肉なスーパーヒーロー物語こそが後の世代にとってのひな型となった[632]。コミック原作者グラント・モリソンは2011年の著書で『ウォッチメン』を恐竜絶滅イベントに例え、スーパーヒーロー・コミックに過酷な選択が突きつけられた⸺進化するか、それとも滅亡するか⸺その影響はいまもこだましていると書いた[633]

アンドリュー・ホベレクは『ウォッチメン』の研究書 Considering Watchmen: Poetics, Property, Politics(2014年)の中で、同作がスーパーヒーロー・ジャンルで行ったリアリズムの強調と形式の洗練は、コミックブック出版への直接的な影響を超えて現代アメリカ文化全体に広く浸透したと論じている。ホベレクはムーアに続いてスーパーヒーロー・ジャンルでシリアスな作品を残した小説家としてマイケル・シェイボンジュノ・ディアズエイミー・ベンダーを挙げている[634]。映画評論家マイケル・スラゴウ英語版はディズニー映画『Mr.インクレディブル』(2004年)を取り上げて、子供向け作品ながらヒーローの社会的・政治的意味付けや心理の描き方に『ウォッチメン』の影響が見られると述べた。これはエアーズによれば、ムーアのアイロニックな脱構築がすでに革新的なアプローチからジャンルの規範へと変わったことを意味している[440]

柳下毅一郎は、『ウォッチメン』の革新性は内容よりもストーリーの語り方、非線形のストーリーテリングと多重的な意味の重ね合わせだと述べた[34]。コミック研究者メラニー・ギブソンも、対置や重層性を用いた複雑なストーリーテリングを可能にしたことが後世への影響として重要だと書いている[176]。ウェブメディア The A.V. Club は『ウォッチメン』の重層的な構成がギーク文化の一世代全体に影響を与えたと書き、テレビドラマ『LOST』(2004–2010年)を例に挙げた[179]。『LOST』制作者デイモン・リンデロフは『ウォッチメン』から特徴的なフラッシュバックフラッシュフォワードを取り入れたと語っており[635]、同作をこれまでに作られたポピュラー・フィクションの中の最高傑作と呼んでいる[636]

1980年代に『ウォッチメン』でムーアの筆名が上がったころ、カメレオンズ英語版ポップ・ウィル・イート・イットセルフトランスヴィジョン・ヴァンプ英語版のような英国バンドがムーアの作品にインスパイアされた楽曲を作っている[637]。パンクバンド、マイ・ケミカル・ロマンスジェラルド・ウェイは音楽活動を始めるインスピレーションとなったのは音楽よりもまず『ウォッチメン』だと述べており、自身でも同作の影響を受けたコミックシリーズ The Umbrella Academy(2007年)の原作を書いてアイズナー賞を受けている[638]

日本にも熱心なファンがおり[639][640]、ライトノベル『魔法少女禁止法』(伊藤ヒロ、2010年)やアニメ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』(2015–2016年)のように、スーパーヒーローが実在する仮想歴史としての『ウォッチメン』から影響を受けた作品もある[641][642][643]

コミック界への影響[編集]

ムーアのキャリアはコミック界におけるオーサーシップ(著者性)観の変遷と密接に関わっている[644]。米国コミックの伝統では作品のオーサーシップを担うのは出版社であり、クリエイターは制作のために雇われるだけの存在だった。コミックブックが読み捨ての娯楽だという一般の見方もその状況を反映していた[645]。しかし1970年代に至るとコミックファンダムが成熟し、ブランドやキャラクターではなく個々の作家に注目する読者も現れ始めた[646]。また業界内でも制作者の権利拡大を訴える労働運動が起こった[646]。これらが相まって個人のヴィジョンと感性をオーサーシップの中心におく作家主義が生まれた[646][注 33]。読者の嗜好の変化を知ったメインストリーム出版社は、熱心なファンの多い専門店マーケット向けにスター作家を擁立するようになった。その最初の世代がムーアやフランク・ミラーらであり[648][注 34]、中でもムーアは作画家ではなく原作者に注目を集めさせたことで特筆される[650][651]

ムーアはキャリアを通して、コミックを芸術作品として認知させようと試みるとともに、出版社に対してクリエイターの権利を主張し続けた[652]。ムーアは前の世代のクリエイターと異なり『ウォッチメン』を始めとするDC社のベストセラーから多額の印税を得ることができた[207]。しかし自作の著作権は取り戻せず、そのことに遺恨を抱いていた(同時期にミラーやニール・ゲイマンなどはDCと契約を結び直してオリジナル作品の著作権を獲得している)[212][653]。このような闘争は作品にも反映されており、ジャクソン・エアーズによるとムーアは常に「企業化されたエンターテインメント/芸術家の個人的ヴィジョン」のダイナミクスをテーマとしている[654]。ダグラス・ウォークはムーアが商業性と芸術性の合間を行くコミックの道行きの先導者だと論じ、ポピュラーなコミックに文学性を持ち込んだこと、クリエイターを搾取する出版モデルと闘ったこと、身をもってコミック作品の価値を示したことを評価した[649]

社会への影響[編集]

2013年の11月5日(ガイ・フォークス・デー)に行われたミリオン・マスク・マーチ英語版。『Vフォー・ヴェンデッタ』の主人公が着用するガイ・フォークスの仮面は現実の政治行動に取り入れられた。

全12号のコミックブックとして世に出た『ウォッチメン』は当時としては珍しく単行本(グラフィックノベルと呼ばれた)として再刊された。書籍版の人気はコミックブック専門店に足を踏み入れない読者層にも届き[655]、「もうコミックは子供の読み物ではない」という見方を広めた[650]。米国の図書館や一般書店にコミック(グラフィックノベル)が置かれるようになったのには同作の影響がある[656]。DC社によると、一般書店を通じた『ウォッチメン』単行本の販売数は25年間で200万部を超えた[655]

日本では1990年代にアニメやゲーム、フィギュアを入り口にしたアメリカン・コミックのブームが起き[657]、その流れで代表作『ウォッチメン』が刊行された[658]。このときは大きなヒットにならなかったが[659]、間を置いて2000年代末にスーパーヒーロー映画との相乗効果によって「アメコミ第2次ブーム」が起きると同作の新版が市場をけん引することになった[657][660]。同時期に人文学系の出版社みすず書房が初のコミック作品として出した『フロム・ヘル』もヒットし[640]、こちらは文学・美術ファンを対象にバンド・デシネを翻訳出版する動きにつながった[660]

『ウォッチメン』や『Vフォー・ヴェンデッタ』は大学教育でよく利用されている[11]。例として、教育学者ジェイムズ・カーターは、教育におけるグラフィックノベル利用や、メディア教育や、ヴィジュアルリテラシー教育に関する授業で『ウォッチメン』を題材にしている[11]。コミック文化の振興を目的とするコミック弁護基金が2019年に行った調査によると、米国の幼稚園から高等教育までの学校のおよそ半数でコミックの教育利用が行われており[661]、取り上げられることが多い作品の10位に『ウォッチメン』が挙げられている[662]

Vフォー・ヴェンデッタ』で主人公が着用するガイ・フォークスの仮面は、同作の映画化を経て、現実世界において政治的反抗の象徴として広く受け入れられた[632][663]占拠運動英語版[664][665]アノニマス[666]エジプト革命[667]反グローバリゼーションデモで使用例が見られる[666]。占拠運動の支持者で『オキュパイ・コミックス』を発刊した映画監督マット・ピッツォーロ英語版はムーアを運動の非公式のゴッドファーザーと呼び、同世代の世界観形成に大きな影響があったと語っている[362]

人物[編集]

2006年、サイン中のムーア。指輪や指甲冑を着け始めたのはメリンダ・ゲビーからのプレゼントがきっかけだった[15]

190 cm近い長身で[668]、若いころから髪とひげを伸び放題にしている[22]。ドキュメンタリー番組に出演した際、自分にメサイアコンプレックスがあるか自問して「この髪でないわけないだろう?」と言ったことがある[669]。蛇頭の杖を携帯し[670]、大きな指輪をいくつも着用するのが常で、ハグリッドの厄介者の兄弟か、ガンダルフの胡散臭い従兄弟のようであるとか[12]、一見すると村の奇人変人だと書かれたことがある[477]。その風貌や政治的・闘争的な発言から気難しい世捨て人というイメージが広まっているが、実際に会うとサービス精神豊富で気さくな人物であることも報道されている[22][671]

ファンタジー作家マイケル・ムアコックは無名時代のムーアと同席する機会があって人柄に興味を持ち、作品を追うようになったと書いている。… 妥協を知らぬ爛々たる眼差し … そこにいるのは本物の予見者、進んでリスクを取る男、何があろうと夢を追い続ける過激で頭が沸いた人物のようだった[672]。後の2019年にムーアと会った作家スザンナ・クラークは、眼光の鋭さよりもいたずらっぽい表情が印象に残ると書いている[282]

テラスハウス(集合住宅)の一角にある居宅は2001年のインタビュアーによって永遠に改装中のオカルト系書店のようで、分厚い魔術書が並ぶ棚や紙束の合間にレコードやビデオ、魔術の物品やコミックブックのフィギュアが散らばっていた。バスルームは青と金の装飾が施され、浴槽が床に埋め込まれた豪華なものだった。それ以外の部屋はおそらく掃除機を見たことがなさそうだ。その人物は間違いなく物質界で過ごすことがほとんどないようだったと描写されている[477]

自らミクロコズム(小宇宙)と呼ぶ生地ノーサンプトンに住み続けており、旅行することもめったにない[673]。ムーアはノーサンプトンの歴史や文化を Voice of the FireJerusalem のような心理地理学的小説で描いている[673]。同郷の作家ジェレミー・シーブルック英語版(初等学校でのムーアの教師でもある)はノーサンプトン市民についてみな偏狭で迷信深く、吝嗇で狷介、かつ頑固だが、概して誇り高く言葉に嘘がないと書いている。伝記作家ランス・パーキンによるとこれらの言葉はムーアの一般的イメージにも当てはまる[674]

インタビューで語ったところでは、15歳でマリファナを、16歳でLSDを使用し始めた。LSDは短期間で止めたが、キャリアを通じて執筆のためにハシシを常用している。マジックマッシュルームによるサイケデリック体験から得たアイディアを作品化することもある[675]。パフォーマンス公演では朗読や音楽、映像やバレエのような複数のメディアが生む感覚の氾濫を通じてドラッグや宗教儀式と同じ変性意識状態を作り出すことを狙っている。コミックでも絵と言葉だけでそれを実現するのが一つの目標だという[676]。ムーアの秘術学も変性意識論と密接にかかわっており[7]、魔術を実践し始めたころは儀式に向精神性ドラッグを用いていた[477]。しかしやがてその種の体験は一般的な創作への没入と同じものだと考えるようになった[15][677]

英国の慈善団体アーツ・エマージェンシー英語版に賛同している[678]。20歳前後の若者に芸術や人文科学分野のメンタリングやサポートを提供する団体である[679]

家族[編集]

1973年に結婚した最初の妻フィリスとの間にリーア英語版とアンバーの2人の娘を儲けた[111]。リーアは長じてコミック原作者となり、2000 AD などで活動している[680]。その夫 John Reppion も同業であり[681]、ムーアは娘夫婦と共同でヒーローコミック Albion(2005–2006年)の原作を書いている[682]。ムーアとフィリスは数年にわたってデボラという女性と同居して3人でオープンな関係を結んでいたが、1990年代初頭に破局した。このときフィリスとデボラは2人で娘たちを連れて出て行った[683]

2007年、長年にわたって Lost Girls の共作を続けてきたカリフォルニア出身のアンダーグラウンド・コミック作家メリンダ・ゲビーと再婚した[684][685]

関連人物[編集]

信頼を裏切られたと感じると許さない一面があり、多くの出版社やコミック業界の友人と絶縁してきた[686]

ムーアがマーベル・コミックスと対立して、マーベルUK時代の「キャプテン・ブリテン」の再版を拒絶したときは、同作の作画家アラン・デイヴィスと袂を分かつことになった[223]。『ウォッチメン』のデイヴ・ギボンズは同作の権利問題ではムーアと近い立場に立っていたが、同時にDCで作画業を続けていた[687]。映画版『ウォッチメン』の製作中、DCはムーアを懐柔してスピンオフコミックの企画への協力を取り付けようと試みた。しかしムーアはまったく歩み寄ろうとしないばかりか、DCの意を受けて間に立ったことを理由にギボンズを絶交した[688][689]。『スワンプシング』の共作者スティーヴン・ビセットとは『1963』刊行中断[注 35]のいきさつに関するインタビュー発言がもとで関係を絶った[691]。スティーヴ・ムーアや『フロム・ヘル』のエディ・キャンベルとは友人関係を保っている[686]

小説家・コミック原作者ニール・ゲイマンは駆け出しジャーナリストだったころに『スワンプシング』の影響を受け、ムーアに直接教えを乞うてコミックの道に進んだ[692]。二人はそれ以来の友人である[693]。ムーアと後妻メリンダ・ゲビーを引き合わせたのもゲイマンだった[684]

ムーアは執筆活動の他にはほとんど趣味を持たないが、小説家アリスター・フルーシュ英語版と共に散歩する習慣がある[694]。フルーシュとは21世紀に再結成されたノーサンプトン・アーツ・ラボの成員同士でもある[695]

グラント・モリソン[編集]

コミック原作者グラント・モリソンはムーアとキャリアや関心が似通っているが、不仲なことでも知られている[442][693][注 36]。自著では以下のような人物評を書いている。

独学で道を拓いた野心的な人物で、華々しく猛烈な才気があり、数々の巧みなトリックを使いこなすが、一番巧妙なのは自分を斬新に見せるトリックだった。まるでムーアの前にはコミックに歴史などなかったかのようだ。その機知に富んだ、歯に衣着せぬ、謙遜の利いた発言(「自分がメシアだと言いたいわけじゃないが … 」)は、コミックシーンを一新した燦然たる自信と裏腹だった。
グラント・モリソン(2011年、Supergods: Our World in the Age of the Superhero[697]

モリソンは英国で原作者として活動し始めた早々に『マーベルマン』の著作権に関するムーアとデズ・スキン(Warrior 発行者)の間の争いに巻き込まれ、手を引くようにムーアから脅されたと証言している[698][699]

モリソンは1990年のコラムで、代表作『ウォッチメン』を含むムーアのスーパーヒーロー・コミック数作が、1977年に英国で出版された Superfolks(→スーパーな人々)というユーモア小説からヒントを得ていると指摘した[注 37]。ムーアは同書からの影響は特別に大きなものではないと発言しているが、盗用説は根強く残っている[545][700]

2012年には『ローリング・ストーン』誌のインタビューで「ムーアはレイプに執着しており、レイプが出てこない作品は一握りしかない」と発言した[701]。翌年、「女性や人種的マイノリティの描写に関する批判」について反論を求められたムーアは、自らモリソンの名前を出し、作品や人格を激しく批判し、自身のストーカーだと呼び、モリソンの共作者・出版社・ファンと絶縁すると宣言した[387][391]

受けた影響[編集]

マイケル・ムアコック、イアン・シンクレアと共に(2009年)。

時代に即した新しい形式を生み出すには広範な知識が不可欠だと語っており[702]、古典演劇から現代の実験小説やジャンル・フィクションまで読書傾向は幅広い[703]。影響を受けた作家にはウィリアム・S・バロウズビートニク作家[704]ウィリアム・ブレイク[注 38]トマス・ピンチョン[704]イアン・シンクレア英語版[707]マイケル・ムアコックニューウェーヴSF作家、クライヴ・バーカーらホラー作家[708]がいる。

コミック作品からはあまり影響を受けていないと自ら語っているが[709]、1984年のインタビューでは例外として同時代のフランク・ミラーAmerican Flagg!、『ラブ・アンド・ロケッツ』を挙げている[710]。またティム・キャラハンによれば、コミックのストーリーテリング技法を開拓したウィル・アイズナーからの影響は別格として挙げられる。『MAD』誌で多くのパロディ作品を書いていたハーヴェイ・カーツマンウォーリー・ウッド英語版からは、スーパーヒーローの脱構築というアイディアだけでなく、特徴的な均等分割のコマ割りに影響が見られるという[711]。そのほかにはジャック・カービー[712]ブライアン・タルボット英語版の名が挙げられることがある[713][714]

アマチュア時代にノーサンプトン・アーツ・ラボで知り合ったリチャード・アシュビーからは創作への姿勢に関して大きな影響を受けたという。アシュビーは芸術全般に関心が広く、自身の才能の多寡を気にせず様々な分野に挑戦していた[59]何かの分野で自分の才能が不足していたら、それを迂回する方法を考え出して克服する。それもたいていシンプルで独創的でエレガントな方法で。あの精神には敬服した。芸術へのアプローチとして本当に尊敬できるものだった[60]。ミュージシャンのブライアン・イーノからは、創作という営為を神聖視せずプラグマティックに方法論を検討し続けるべきだと学び、芸術は自動車修理と同じことと言った[715][716][注 39]機械工なら、車が動かなくなったとき、ボンネットの下に何があるか知りたくなるはずだ … わたしは書くことで生計を立てているんだから、創造のプロセスがどうなっているのか理解しておくことは大いにアドバンテージになる。そうして方法論を突き詰めていった結果、行き着いたのが前述の魔術と神秘思想である[34][477]

ムーアの魔術思想は、ベースとなるアレイスター・クロウリーの宇宙論にロバート・アントン・ウィルソンオースティン・オスマン・スパーからの影響を加えたものである。その一方では量子力学、遺伝学、数学のような現代科学への関心も持ち続けている[718]

思想・信条[編集]

映画化[編集]

ムーアは自身のコミック作品が映画化不能だと常々語っており[719]、公開された原作映画を公然と酷評している[720]メディア・フランチャイズ化が当然の前提となっている21世紀のアメリカン・コミックにおいて、このような姿勢は珍しい[721][注 40]

ムーアの映画化に対する考え方はハリウッドとの関わりが増すにつれてどんどん辛辣なものになっていった[720]。初期の『フロム・ヘル』(2001年)や『リーグ・オブ・レジェンド』(2003年)はいずれも原作から大きく改変されていたが[722]、これらについては映画を見ずにすんで関りを持たずにいられて、オプション料が入ってくる限り、誰も原作と映画を混同したりしないと思って気にしなかったと語っている[723]。ムーアの姿勢が硬化したのは、2003年に映画製作者マーティン・ポール英語版と脚本家ラリー・コーエンが脚本を『リーグ・オブ・レジェンド』に盗作されたとして20世紀フォックスとムーアを訴えたのがきっかけだったと考えられている[451][724][725]。係争は裁判外の和解で決着し、潔白を証し立てる機会を失ったムーアは映画業界全体に対して怒りを募らせた[726][727]。2005年に『Vフォー・ヴェンデッタ』が公開されると、ムーアが映画化に期待していたという製作者の発言を強く否定して物議を醸した[728][729][注 41]。また原作の政治的コンテキストが変えられたことについて[730]… [原作のテーマである]「ファシズム」「無政府主義」という言葉は映画のどこにも出てこない。自分の国を舞台にして政治風刺をやる度胸もないやつらの手でブッシュ政権の寓話にされてしまったとコメントしている[731]

ムーアはその後、著作権を手放したコミック作品に自分の名前を載せない意向を示した。さらに映画化されても自身の名前を出さず、原作料も受け取らないと発言した[732]。それ以降の映画『コンスタンティン』(2005年)、『ウォッチメン』(2009年、ワーナー)、HBOドラマ『ウォッチメン』(2019年)ではこの希望が守られ、ムーアへの原作料は替わりにコミックの作画家に支払われた[22][451][733]。2012年のインタビューにおいて、映画化に協力しなかったことで逃した金額を尋ねられたムーアは「少なくとも数百万ドル」と答え、こう続けた[734]

目の前で自分に値段をつけさせない、どれだけ金を積まれても一歩だって自己の原則を譲らない、たとえ実際上の意味がないとしても。そんな風に思える誇らしさは金では買えないからな。
アラン・ムーア(2012年)[734]

これらの態度は奇矯さや自我肥大の現れと見られることもある[735]。『Vフォー・ヴェンデッタ』の作画家デイヴィッド・ロイドはムーアに同調しておらず、映画化権を売った時点で原作が改変されることは了解済みだったと語っている[212]。マーク・ヒューズは『フォーブス』誌への寄稿で、「リーグ」や Lost Girls で古典文学のキャラクターを借用しているムーアが自作の翻案については認めないのを完全な偽善と批判した[736]

政治的傾向[編集]

ムーアの宿敵[737]マーガレット・サッチャー(2011年のグラフィティ)。

政治的にはアナキストを自認している[16]。ムーアは英国労働党による福祉国家政策が確立した1950年代に生まれ育ち[738]、若いころは自身の属する労働者階級に素朴な社会主義的理想を重ねていた[739]。社会主義のセンチメンタルなヒューマニタリアニズムは自然に受け入れられるものだった[740]。しかし1979年に保守党マーガレット・サッチャーが首相の座に就き、経済自由化を推し進めて平等主義を覆すと[741]、庶民がそれを支持したことに幻滅してアナキズムに傾いた[739]。サッチャーに対しては非常に批判的であり、80年代の主要作品で描かれるディストピアにはいずれもサッチャー政権への風刺が読み取れる[741]。90年代以降もサッチャリズムの遺産は新自由主義として残っているが、ムーアはそれにとどまらず、現代のマーケットで起きている芸術の商品化をサッチャー的なるものとして批判している[738]

1990年のインタビューで支持政党について聞かれると、アナキズムの理想は政党政治を通じて実現できるものではないが、それに向けた第一歩として、基本的な生活を保障するとともに自由競争を認める緑の党に期待すると述べた[742]2017年2019年の総選挙では、左派社会主義者ジェレミー・コービンが党首を務めていることを理由に労働党への支持を表明した[743][744][745]

ムーアはアナキスト作家を扱ったマーガレット・キルジョイ英語版の著書 Mythmakers and Lawbreakers(→神話作りと法律破り)(2009年)でアナキスト哲学を語っている。ムーアにとっては無政府状態こそが自然であり、体制秩序や指導者のような概念は不当なものだった[746]

あらゆる政体は無政府という基本状態の一種か、その派生だ。もちろんほとんどの人は、アナキズムを話題に出すと、最大のギャングが牛耳るようになるだけだからダメだ、と返してくるだろう。だが私に言わせればそれこそが現代社会そのものだ。我々が生きているのは発展の仕方を間違えた無政府状態であり、最大のギャングが政権を握って、これはアナキズムではなく資本主義だとか共産主義だとか言い張っているのだ。しかし私は、人間がその手で営む政治形態としては無政府状態がもっとも自然だと考えている。
アラン・ムーア(2009年、 Mythmakers and Lawbreakers[747]

ムーアはアナキズムの基礎に「完全な自己責任と、自主独立の尊重」を置いている[746]。80年代にメインストリーム・コミック出版社が年齢レイティング制と制作者へのガイドラインを導入しようとしたときには、あらゆる形式の表現規制に反対する立場をとった[748]。評論誌『コミックス・ジャーナル』のインタビューでは、子供がハードコア・ポルノに触れることにさえ、法的規制という対処法をとるべきではないと語った[748][749]。ムーアは性差別表現や『G.I.ジョー』のような戦争賛美的な作品は自身の個人的なモラルに反すると言っている[750]。しかしそれらを規制したり、ゾーニング・包装・レイティング表示などの手段で子供の手から遠ざけるのではなく、自身の信条を伝える優れた表現によってマーケットから淘汰するのが理想なのだという[750]

2011年12月、フランク・ミラーが占拠運動を批判した件について運動側を擁護し、ミラーの近作が女性嫌悪同性愛嫌悪に傾いており方向を誤っていると述べた[751]。ムーアは占拠運動を一瞬たりとも奪われるべきではなかった権利を取り戻そうとしている普通の人々と呼び[752]、続けてアナキストとして、権力はそれによって実際に人生を左右される人々の手に渡るべきだと信じていると語った[751]

主要作品[編集]

コミック[編集]

ここには Ayres 2021 で挙げられている主要作品に加えて日本語版が出ている作品をリストした。年数は初刊の発行年を示す。

V for Vendetta
Quality Communications, 1982–1985. DC, 1988–1989.[753]
『Vフォー・ヴェンデッタ』小学館プロダクション、2006年(ISBN 978-4-7968-7029-0)。
Marvelman
Quality Communications, 1982–1984.[754] Eclipse, 1985–1989 as Miracleman.[755]
『ミラクルマン BOOK ONE:ドリーム・オブ・フライング』ヴィレッジブックス、2014年(ISBN 978-4-86491-156-6)。オリジナル・ライター名義。
Captain Britain
Marvel UK, 1982–1984.[756]
Skizz
IPC Media, 1983, 1986.[757]
D.R. and Quinch
IPC Media, 1983–1985.[758]
The Bojeffries Saga
Quality Communications, 1983–1984. Fantagraphics, 1986. Atomeka Press, 1989–1990. Tundra, 1992. Top Shelf Productions/Knockabout Comics, 2014.[759]
The Saga of Swamp Thing
DC, 1984–1985.[760] 1985–1987 as Swamp Thing.[761]
『スワンプシング』小学館集英社プロダクション 、2010年(ISBN 978-4-7968-7073-3)。
The Ballad of Halo Jones
IPC Media, 1984–1986.[762]
Whatever Happened to the Man of Tomorrow?
DC, 1986.[763]
「何がマン・オブ・トゥモローに起こったか?」、『スーパーマン:ザ・ラスト・エピソード』小学館集英社プロダクション、2010年(ISBN 978-4-7968-7070-2)収録。
Watchmen
DC, 1986–1987.[764]
『WATCHMEN日本語版』メディアワークス、1998年(ISBN 978-4-07-309690-0)。
『Watchmen』小学館集英社プロダクション、2009年(ISBN 978-4-7968-7057-3)。
"In Pictopia"
Fantagraphics, 1986.[765]
Batman: The Killing Joke
DC, 1988.[766]
『バットマン:キリングジョーク―アラン・ムーアDCユニバース・ストーリーズ』ジャイブ 、2004年(ISBN 978-4-902314-26-7)収録。
『バットマン:キリングジョーク 完全版』小学館集英社プロダクション、2010年(ISBN 978-4-7968-7065-8)収録。
Brought to Light
Eclipse, 1989.[767]
From Hell
Spiderbaby Grafix & Publications, 1989–1992.[768] Mad Love Publishing, 1991–1998.[769]
『フロム・ヘル』みすず書房、上・下巻2009年(ISBN 978-4-622-07491-5978-4-622-07492-2)。新装合本2019年(ISBN 978-4-622-08859-2)。
Big Numbers
Mad Love Publishing, 1990.[770]
A Small Killing
Victor Gollancz, 1991 (ISBN 978-0-575-04747-1).
Lost Girls
Spiderbaby Grafix & Publications, 1991–1992. Kitchen Sink Press, 1996. Top Shelf, 2006.[771]
SPAWN
Image, 1993, 1995.[772]
『SPAWN日本語版』#3, 12 メディアワークス、1996年、1998年(ISBN 978-4-07-304533-5978-4-07-307690-2)。
1963
Image, 1993.[773]
Violator
Image, 1994.[774]
『VIOLATOR日本語版 SPAWN SIDE STORY』メディアワークス、1997年(ISBN 978-4-07-306319-3)。
Spawn: Blood Feud
Image, 1995.[775]
『SPAWN BLOOD FEUD日本語版』 メディアワークス、1997年(ISBN 978-4-07-307307-9)。
WildC.A.T.s
Image, 1995–1998.[776]
『WILDC.A.T.S日本語版』#9–12 メディアワークス、1999年(ISBN 978-4-07-311020-0978-4-07-311480-2978-4-8402-1222-9978-4-8402-1258-8)。
Supreme
Image, 1996.[777] Awesome, 1997–1998.[778]
The League of Extraordinary Gentlemen
DC, 1999–2000 (Volume 1).[779] 2002–2003 (Volume 2).[780]
『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』ヴィレッジブックス、2014年(ISBN 978-4-86491-178-8)。
『続リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』ヴィレッジブックス、2015年(ISBN 978-4-86491-222-8)。
Tom Strong
DC, 1999–2006.[781]
Promethea
DC, 1999–2005.[782]
『プロメテア』1–3 小学館集英社プロダクション、2014年–2019年(ISBN 978-4-7968-7198-3978-4-7968-7725-1978-4-7968-7745-9)。
Top 10
DC, 1999–2001.[783]
『トップ10』#1–2 ヴィレッジブックス、2009年(ISBN 978-4-86332-171-7978-4-86332-188-5)。
The League of Extraordinary Gentlemen: Century
Top Shelf Productions/Knockabout Comics, 2009–2012.[784]
『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン:センチュリー』ヴィレッジブックス、2019年(ISBN 978-4-86491-412-3)。
Neonomicon
Avatar Press, 2010–2011.[785]
『ネオノミコン』国書刊行会、2021年(ISBN 978-4-336-07268-9)収録。
Crossed + 100
Avatar Press, 2014–2015.[786]
Providence
Avatar Press, 2015–2017.[787]
『プロビデンス』ACT1 国書刊行会、2022年(ISBN 978-4-336-07269-6)。以下続刊[788]
Cinema Purgatorio
Avatar Press, 2016–2019.[789]
The League of Extraordinary Gentlemen: The Tempest
Top Shelf Productions/Knockabout Comics, 2018–2019.[790]

小説[編集]

Voice of the Fire
Victor Gollancz, 1996 (ISBN 978-0-575-05249-9).
Jerusalem
Knockabout Comics, 2016 (ISBN 978-0-861-66252-4).
Illuminations
Bloomsbury Publishing, 2022 (ISBN 978-1-526-64315-5).

ノンフィクション[編集]

Alan Moore's Writing for Comics
Avatar Press, 2003 (ISBN 978-1-592-91012-0).
25,000 Years of Erotic Freedom
Abrams Books, 2009 (ISBN 978-0-810-94846-4).

映画原作[編集]

原作映画作品の一覧
題名 製作 原作
1989 怪人スワンプシング英語版 ライトイヤー・エンタティンメント[791] 『スワンプシング』

レン・ウィーン、バーニー・ライトソン[791][注 42]

2001 フロム・ヘル 20世紀フォックス
アンダーワールド・ピクチャーズ
バランドフ・スタジオズ[793]
フロム・ヘル

アラン・ムーア、エディ・キャンベル[793]

2003 リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い アングリー・フィルムズ
インターナショナル・プロダクション・カンパニー
JDプロダクションズ[794]
リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン

アラン・ムーア、ケヴィン・オニール[794]

2005 コンスタンティン ワーナー・ブラザース
ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ
DCコミックス[795]
『ヘルブレイザー』

ジェイミー・デラノ、ガース・エニス英語版[795][注 43]

2005 Vフォー・ヴェンデッタ ワーナー・ブラザース
バーチャル・スタジオズ英語版
シルバー・ピクチャーズ[797]
Vフォー・ヴェンデッタ

デイヴィッド・ロイド[797][注 44]

2009 ウォッチメン ワーナー・ブラザース
パラマウント・ピクチャーズ
レジェンダリー・ピクチャーズ[798]
ウォッチメン

デイヴ・ギボンズ[798]

2016 バットマン: キリングジョーク英語版 DCエンターテインメント
ワーナー・ブラザース・アニメーション[799]
バットマン: キリングジョーク

ブライアン・ボランド[799]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 書籍形式で刊行されたコミック作品をいう[2]
  2. ^ 「メインストリーム・コミック」とは、歴史的にコミックブック出版の主流を占めてきたスーパーヒーロー・ジャンルとその周辺のファンタジーや冒険ものを意味する[7]
  3. ^ The Boroughs、現在は Spring Boroughs[24]
  4. ^ このころ知り合った中には、ケヴィン・オニール英語版(『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』)、デイヴィッド・ロイド英語版(『Vフォー・ヴェンデッタ』)、ブライアン・ボランド英語版(『バットマン: キリングジョーク』)、デイヴ・ギボンズ英語版(『ウォッチメン』)がいる[41]
  5. ^ 新聞漫画。形式は横一列に並べたコマ割りを基本とする[71]
  6. ^ くまのパディントン」のパロディ[73]
  7. ^ タイトルはSF小説 The Stars My Destination(邦題: わが赴くは星の群の引用[50]
  8. ^ 当時の週間販売部数は12万部だった[98]
  9. ^ ただしムーアは差別語(黒人を指す「チョコレート」)や性的な言葉(「童貞」や「生理」)を使わないようにという要求も創作の自由への侵害と見なしたため、デズ・スキンとしばしば論争を起こした[109]
  10. ^ ソープとムーアがこの作品で導入した並行宇宙「アース616英語版」は後にマーベル・ユニバース公式の作品世界となった[124]
  11. ^ ほかには1978年に A Contract with God を描いたウィル・アイズナーの流れがある[159]
  12. ^ 結末が決まっており号数限定で刊行される「リミテッド・シリーズ」のうち、およそ6号以下の長さのものを言う[7]
  13. ^ 作者マーク・ウェイド英語版アレックス・ロスTwilight を下敷きにしたことを否定している[191]
  14. ^ ムーア自身の回想によると、当時のDC社長ジェネット・カーンが「ムーアがDCへの寄稿を続けるなら『ウォッチメン』スピンオフの出版計画は取りやめる」と言ったのを自身への脅しと受け取り、非常な悪感情を持ったという[214]
  15. ^ コミック取次業者の間でレイティングを求める動きが生じたのは、ムーアが『ミラクルマン』第9号(1985年)で出産を克明に描写したのが一因だった[215]。グレッグ・カーペンターによるとDCの対応は「テレビ伝道師ジェリー・ファルウェルの影響のもとでレーガン政権が取った表現規制施策」を踏まえていた[216]。DCは最終的にクリエイターからの反対を受けて、読者の年齢に合わせて作品内容を自主規制するのではなく、特に暴力的・性的な号にだけ「For Mature Readers(→成人読者向け)」のラベルを表示することにした[217]
  16. ^ この詩は2004年に美術研究者ホセ・ヴィジャルビア英語版によって写真集となり[238]、数か国で刊行されることになる[239][240]
  17. ^ 当初ムーアはカオスの代表例である Mandelbrot Set(→マンデルブロ集合[248]をそのまま作品タイトルにしようと考えていた。しかし、数学者ブノワ・マンデルブロ本人に許可を求めたところ「カオスが数学界でギミック扱いされているので、コミックで大きく扱ってほしくない」と言われて断念したという[249]
  18. ^ 「小さな殺し」と「ちょっとした儲け」の二つの意味がある[257]
  19. ^ 作画に比べてストーリー面の評価が低かった『スポーン』誌のテコ入れとして、当時のスター原作者(アラン・ムーア、ニール・ゲイマンフランク・ミラー、デイヴ・シムら)を1号ずつゲストに迎える企画だった[294]
  20. ^ あらかじめ結末や号数を定めず、終刊にならない限りいつまでも刊行される定期シリーズ。
  21. ^ 2000年前後にリーのスタジオから出版された人気作 StormwatchThe Authorityウォーレン・エリス英語版原作)の演出法やアイロニーを前面に出した、自己パロディ的・自己言及的な作風にムーア期『WILDC.A.T.S』からの影響がみられるという指摘もある[304][306]
  22. ^ 本家DCコミックスの『スーパーマン』では「何がマン・オブ・トゥモローに起こったか?」の直後にジョン・バーン英語版が行ったリローンチによってシルバーエイジの要素は一掃されていた[311]
  23. ^ 同作はABC発足より前に映画化権が売られており、ほかの作品とは著作権の扱いが異なっていた[320]
  24. ^ ドッジェム英語版はバンパーのついたカートに乗って互いにぶつかり合う遊園地の遊び[353]
  25. ^ 例としてThe Extraordinary Works of Alan Mooreトゥーモロー英語版、2003年)や Alan Moore: Portrait of an Extraordinary Gentleman(アビオジェネシス、2004年)がある[364]
  26. ^ ムーアの立場に理解を示していた発行人ポール・レヴィッツが2009年にDCを退いたことも影響しているという見方がある[380]
  27. ^ "caul" は羊膜の一部が新生児の頭に被さったもの。魔除けとされる。
  28. ^ 第19シーズン第7エピソード "Husband and Knives"[418][419](邦題: ホーマーの美容整形)
  29. ^ Electricomics 公式サイトは2016年8月を最後に更新を停止している(2022年1月20日アーカイブ、2022年8月11日閲覧)。
  30. ^ バスター・ブラウン英語版』は20世紀初頭のコミック・ストリップ作品。作者リチャード・F・アウトコールト英語版は掲載紙から著作権を取り戻そうと争った[464]
  31. ^ 書籍であればエピグラフや序文、コミックブックであれば読者ページ、編集後記、広告、ピンナップなど、本文に添えられて解釈に影響を与えるテクストをいう[7]
  32. ^ 英語版の初刊は1987年だが[561]、このころすでにフランク・ミラーへの影響は知られていた[562]
  33. ^ ロバート・クラム非主流コミックからの流れもあった[647]
  34. ^ ムーアの場合、『スワンプシング』シリーズの執筆を始めて6号目から表紙に作者クレジットが表示され始めた[649]
  35. ^ 『1963』はレトロな主人公たちが最新のイメージ・ヒーローと対決する特別号で完結するはずだったが、イメージ社内でクロスオーバーを調整するのが難しく未刊に終わっていた[690]
  36. ^ 2010年にウェブメディアCBRが行ったオールタイム最優秀原作者の一般投票ではムーアが首位、モリソンが第2位だった[696]
  37. ^ Superfolks とムーア作品の類似点には「魔法の言葉を封印してヒーローへの変身を止めた中年男性(マーベルマン)」「警察がヒーローに抗議してストライキを起こす(ウォッチメン)」「いたずらな小妖精が真に邪悪な黒幕であった(何がマン・オブ・トゥモローに起こったか?)」などが挙げられる[700]
  38. ^ ムーアはブレイク協会の後援者のひとりであり[705]テート・ブリテンでブレイク展が開催されたときにガーディアン紙に寄稿[706]を行っている。
  39. ^ ムーアはイーノが作った創作者のための助言カード Oblique Strategies を活用していた[717]
  40. ^ 米国コミックブック市場の約8割を分け合う2大出版社、DCマーベルはそれぞれメディア複合企業タイム・ワーナーディズニーの傘下である[228]
  41. ^ ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューによると、製作者ジョエル・シルバーが実際にムーアから激励を受けたのは20年前に映画化権を取得したころのことだったという[212]
  42. ^ 契約により『スワンプシング』誌の個別の号の原作者はクレジットされていないが、製作者によるとムーア執筆期の同誌がストーリーのベースになっている[792]
  43. ^ 映画と『ヘルブレイザー』誌の主人公、ジョン・コンスタンティンはムーア原作のキャラクターである[796]
  44. ^ ムーアの名はクレジットされていない。以下も同様。

出典[編集]

  1. ^ Watchmen: The moment comic books grew up”. BBC.com. BBC (2022年3月4日). 2021年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月4日閲覧。
  2. ^ Gavaler 2019, p. 290.
  3. ^ a b 'Watchmen' prequels provoke debate in comic book community”. The Christian Science Monitor (2012年2月1日). 2021年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月4日閲覧。
  4. ^ Acosta-Ponce 2020, p. 29.
  5. ^ Ayres 2021, pp. 1–2.
  6. ^ Parkin 2011, No. 19–30/2302.
  7. ^ a b c d e f g h Ayres 2021, p. 215.
  8. ^ Ayres 2021, p. 145.
  9. ^ Ayres 2021, p. 115.
  10. ^ Parkin 2011, No. 117–126, 181/2302.
  11. ^ a b c Carter 2011.
  12. ^ a b c Alan Moore: 'Why shouldn't you have a bit of fun while dealing with the deepest issues of the mind?'”. The Guardian. Guardian News & Media (2013年11月22日). 2022年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月25日閲覧。
  13. ^ a b Goodbye, Alan Moore: the king of comics bows out”. The Guardian. Guardian News & Media (2019年7月18日). 2022年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月2日閲覧。
  14. ^ Catching Up with Alan Moore”. Publishers Weekly. PWxyz (2005年11月8日). 2022年5月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月3日閲覧。
  15. ^ a b c d e f g h Babcock, Jay (May 2003). “Magic is Afoot: A Conversation with Alan Moore about the Arts and the Occult”. Arthur Magazine (4). http://www.arthurmag.com/2007/05/10/1815/#more-1815 2022年2月5日閲覧。. 
  16. ^ a b c d MacDonald, Heidi (2005年11月1日). “A for Alan, Pt. 1: The Alan Moore interview”. The Beat. Mile High Comics/Comicon.com. 2006年5月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月18日閲覧。
  17. ^ McMillan, Graeme (2013年10月25日). “Why Alan Moore Has Become Marvel's 'Original Writer'”. The Hollywood Reporter. The Hollywood Reporter. 2017年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月18日閲覧。
  18. ^ a b Alan Moore”. British Council Literature. British Council (2021年11月18日). 2022年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月12日閲覧。
  19. ^ Moore 1990a, p. 58.
  20. ^ Parkin 2013, p. 23.
  21. ^ Khoury 2003, p. 11.
  22. ^ a b c d e f g h Alan Moore: why I turned my back on Hollywood”. The Guardian. Guardian News & Media (2012年12月15日). 2022年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月16日閲覧。
  23. ^ Moore 1990a, p. 59.
  24. ^ a b Parkin 2013, p. 22.
  25. ^ a b Parkin 2013, p. 8.
  26. ^ Khoury 2003, pp. 13–16.
  27. ^ Notes on Contributors”. ImageTexT. the Department of English, the University of Florida. 2022年6月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月11日閲覧。
  28. ^ Ayres 2021, p. 11.
  29. ^ Parkin 2013, p. 25.
  30. ^ a b Berlatsky (ed.) 2011, p. 27.
  31. ^ Khoury 2003, p. 31.
  32. ^ Parkin 2013, p. 19.
  33. ^ a b Sandifer 2019, p. 126.
  34. ^ a b c d 『フロム・ヘル [新装合本]』(みすず書房) - 著者:アラン・ムーア 翻訳:柳下 毅一郎 - 柳下 毅一郎による解説”. ALL REVIEWS. NOEMA (2019年11月8日). 2021年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月2日閲覧。
  35. ^ Parkin 2013, p. 12.
  36. ^ a b Parkin 2013, p. 26.
  37. ^ Parkin 2013, pp. 27–28.
  38. ^ Khoury 2003, pp. 17–18.
  39. ^ a b Parkin 2013, p. 32.
  40. ^ a b c Hipster Priest: A Quietus Interview With Alan Moore”. The Quietus (2010年7月13日). 2022年2月8日閲覧。
  41. ^ a b Parkin 2013, p. 31.
  42. ^ Parkin 2013, p. 29.
  43. ^ Sandifer 2019, p. 106.
  44. ^ Parkin 2011, No.191/2302.
  45. ^ Parkin 2013, p. 33.
  46. ^ Khoury 2003, pp. 33–34.
  47. ^ Parkin 2013, p. 34.
  48. ^ Ayres 2021, p. 12.
  49. ^ Parkin 2013, p. 38.
  50. ^ a b c d Berlatsky 2014, p. 711.
  51. ^ Khoury 2003, p. 18.
  52. ^ a b Rigby, Nic (2008年3月21日). “Comic legend keeps true to roots”. BBC News. オリジナルの2009年3月11日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090311235237/http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/7307303.stm 2022年2月5日閲覧。 
  53. ^ Parkin 2013, pp. 33, 38.
  54. ^ Khoury 2003, pp. 19–20.
  55. ^ Graphic Content: from the archive - Alan Moore”. HeraldScotland (2015年3月30日). 2022年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月11日閲覧。
  56. ^ Parkin 2013, p. 42.
  57. ^ Parkin 2013, pp. 42–44.
  58. ^ Parkin 2013, pp. 42–45.
  59. ^ a b Moore 1990a, p. 62.
  60. ^ a b Parkin 2013, p. 45.
  61. ^ Di Liddo 2009, No. 1866/2461.
  62. ^ Parkin 2013, pp. 44–45.
  63. ^ Moore 1984, p. 78.
  64. ^ Parkin 2013, pp. 54–55.
  65. ^ Moore 1990a, pp. 65–66.
  66. ^ Moore 1990a, p. 65.
  67. ^ Parkin 2013, pp. 55–56.
  68. ^ a b Parkin 2013, p. 48.
  69. ^ Khoury 2003, pp. 34–35.
  70. ^ a b Sandifer 2019, p. 94.
  71. ^ Gavaler 2019, p. 289.
  72. ^ Parkin 2013, p. 49.
  73. ^ Parkin 2011, No.202/2302.
  74. ^ a b Parkin 2013, p. 62.
  75. ^ Parkin 2013, p. 66.
  76. ^ Parkin 2013, pp. 62–63.
  77. ^ a b Parkin 2013, p. 64.
  78. ^ Parkin 2013, pp. 64–65, 68.
  79. ^ Edwards, Andrew (2008年8月13日). “Alan Moore’s Roscoe Moscow”. Sequart Organization. 2021年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月10日閲覧。
  80. ^ Khoury 2003, p. 36.
  81. ^ Parkin 2013, p. 65.
  82. ^ Parkin 2013, pp. 64, 68–69.
  83. ^ Parkin 2011, No.207-212/2302.
  84. ^ a b c Parkin 2013, p. 132.
  85. ^ Ayres 2021, p. 26.
  86. ^ Berlatsky (ed.) 2011, "Introduction", No. 57/5874.
  87. ^ Parkin 2013, p. 187.
  88. ^ Parkin 2011, No. 212–216/2302.
  89. ^ Parkin 2013, p. 67.
  90. ^ Berlatsky (ed.) 2011, p. 28.
  91. ^ Parkin 2013, p. 68.
  92. ^ Khoury 2003, pp. 36–37.
  93. ^ Sandifer 2019, p. 132.
  94. ^ Baker 2005, p. 15.
  95. ^ Sandifer 2019, pp. 95–97.
  96. ^ Parkin 2013, pp. 60–61.
  97. ^ Parkin 2013, p. 58.
  98. ^ Parkin 2013, p. 102.
  99. ^ a b Bishop 2009, pp. 75–76.
  100. ^ Parkin 2013, pp. 61, 71.
  101. ^ Ayres 2021, p. 28.
  102. ^ Baker 2005, pp. 21–22.
  103. ^ Khoury 2003, p. 57.
  104. ^ Parkin 2013, p. 142.
  105. ^ Ayres 2021, p. 17.
  106. ^ Parkin 2002, p. 20.
  107. ^ Parkin 2013, pp. 79, 95.
  108. ^ Parkin 2013, pp. 80–81, 160.
  109. ^ a b Parkin 2013, p. 158.
  110. ^ Parkin 2002, p. 21.
  111. ^ a b c d e Ayres 2021, p. 13.
  112. ^ Ayres 2021, pp. 45–47.
  113. ^ a b Murray 2018, p. 221.
  114. ^ Parkin 2002, p. 22.
  115. ^ Parkin 2011, No.331–335/2302.
  116. ^ Parkin 2013, pp. 21, 87.
  117. ^ Parkin 2011, No.335–340/2302.
  118. ^ Ayres 2021, p. 36.
  119. ^ Callahan, Tim (2011年10月31日). “The Great Alan Moore Reread: Marvelman/Miracleman, Part 1”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  120. ^ Parkin 2011, No.437–440/2302.
  121. ^ Parkin 2013, p. 97.
  122. ^ Berlatsky (ed.) 2011, p. 34.
  123. ^ Ayres 2021, pp. 27–28.
  124. ^ a b Callahan, Tim (2012年1月9日). “The Great Alan Moore Reread: Captain Britain, Part 2”. Tor.com. Macmillan. 2021年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  125. ^ 原作者と主演俳優が特別映像で「ジャッジ・ドレッド」を語る!”. 映画.com. eiga.com in. (2013年5月14日). 2022年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月2日閲覧。
  126. ^ a b c Ayres 2021, p. 29.
  127. ^ Moore 1986, p. 44.
  128. ^ Callahan, Tim (2012年5月7日). “The Great Alan Moore Reread: D. R. & Quinch”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  129. ^ Ayres 2021, p. 33.
  130. ^ Khoury 2003, p. 58.
  131. ^ Parkin 2013, p. 9.
  132. ^ Parkin 2011, No. 476–493/2302.
  133. ^ Di Liddo 2009, No. 707/2461.
  134. ^ Parkin 2011, No. 478–480, 490–502/2302.
  135. ^ Parkin 2013, pp. 170–171.
  136. ^ Ayres 2021, p. 35.
  137. ^ Ayres 2021, pp. 174–176.
  138. ^ a b Bishop 2007, pp. 105–106.
  139. ^ Callahan, Tim (2012年4月9日). “The Great Alan Moore Reread: The Ballad of Halo Jones”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  140. ^ Bishop 2007, pp. 110–111.
  141. ^ MacDonald, Heidi (2005年11月1日). “A for Alan, Pt. 2: The further adventures of Alan Moore”. The Beat. Mile High Comics/Comicon.com. 2006年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月18日閲覧。
  142. ^ Parkin 2013, p. 159.
  143. ^ Edwards, Andrew (2012年7月11日). ““The Anatomy Lesson”: Alan Moore’s Swamp Thing, Issue #21”. Sequart Organization. 2020年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月21日閲覧。
  144. ^ Ho, Richard (November 2004). “Who's Your Daddy??”. Wizard (140): 68–74. 
  145. ^ Parkin 2013, p. 155.
  146. ^ Manning 2010, p. 206, "Writer Alan Moore was creating a whole new paradigm ... Jumping on board The Saga of the Swamp Thing with issue No. 20, Moore wasted no time in showcasing his impressive scripting abilities. Moore, with help from artists Stephen R. Bissette and Rick Veitch had overhauled Swamp Thing's origin by issue #21."
  147. ^ Murray 2018, p. 224.
  148. ^ Carpenter 2016, pp. 54, 59–60.
  149. ^ Edwards, Andrew (2012年10月31日). ““Love and Death”: Alan Moore’s Swamp Thing, Issue #29”. Sequart Organization. 2020年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月20日閲覧。
  150. ^ History of Comics Censorship, Part 3”. Comic Book Legal Defense Fund. 2020年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月20日閲覧。
  151. ^ TOMORROW NIGHT: Swamp Thing and the Comics Code in Columbus – Comic Book Legal Defense Fund” (2014年4月18日). 2021年6月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月20日閲覧。
  152. ^ Parkin 2002, p. 82.
  153. ^ Parkin 2011, No. 604/2302.
  154. ^ Ayres 2021, p. 19.
  155. ^ Parkin 2013, pp. 187–188.
  156. ^ Carpenter 2016, p. 12.
  157. ^ Carpenter 2016, pp. 6–7.
  158. ^ 小田切 2007, p. 173.
  159. ^ 小田切 2007, pp. 173–174.
  160. ^ Moore 1984, p. 85.
  161. ^ Carpenter 2016, p. 55.
  162. ^ Parkin 2011, No.595/2302.
  163. ^ Parkin 2011, No.592–595/2302.
  164. ^ DC: 5 Ways Blackest Night Aged Well (& 5 Ways It Didn't)”. CBR.com. www.CBR.com (2020年7月2日). 2022年1月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月3日閲覧。
  165. ^ Manning 2010, p. 214, "The legendary writer Alan Moore and artist Dave Gibbons teamed up once again with the just-as-legendary Man of Tomorrow for a special that saw Superman ... held in the sway of the Black Mercy."
  166. ^ Carpenter 2016, pp. 55–57.
  167. ^ Carpenter 2016, p. 459.
  168. ^ Manning 2010, p. 220, "In 'Whatever Happened to the Man of Tomorrow?', a two-part story written by Alan Moore and illustrated by Curt Swan, the adventures of the Silver Age Superman came to a dramatic close."
  169. ^ a b c Teiwes 2010.
  170. ^ Moore 1986, p. 38.
  171. ^ Parkin 2013, p. 183.
  172. ^ Carpenter 2016, p. 67.
  173. ^ Harris-Fain 2018, p. 500.
  174. ^ Parkin 2013, p. 193.
  175. ^ Carpenter 2016, p. 68.
  176. ^ a b Gibson 2011, p. 490.
  177. ^ Daniels 1995, p. 196.
  178. ^ Levitz 2010, p. 563.
  179. ^ a b c d Primer: Alan Moore”. The A.V. Club. G/O Media (2008年3月6日). 2022年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月19日閲覧。
  180. ^ Carpenter 2016, p. 65.
  181. ^ a b Bensam (ed.) 2012, p. 170.
  182. ^ Callahan, Tim (2012年2月27日). “The Great Alan Moore Reread: Watchmen, Part 1”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  183. ^ Parkin 2013, pp. 183, 205.
  184. ^ a b The Hugo Awards: Ask a Question”. The Hugo Awards (2008年2月23日). 2009年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月3日閲覧。
  185. ^ Manning 2010, p. 220, "The story itself was a masterful example of comic book storytelling at its finest ... Filled with symbolism, foreshadowing, and ahead-of-its-time characterization thanks to adult themes and sophisticated plotting, Watchmen elevated the superhero comic book into the realms of true modern literature."
  186. ^ Hasted 1996, p. 107.
  187. ^ Parkin 2013, pp. 207–208.
  188. ^ Moore 1990a, p. 89.
  189. ^ Parkin 2011, No.704–711/2302.
  190. ^ Parkin 2011, No.713–720/2302.
  191. ^ Kingdom Come Was Not Inspired By Alan Moore's Unpublished Twilight of the Supeheroes”. CBR.com. www.CBR.com (2020年8月22日). 2022年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月14日閲覧。
  192. ^ Parkin 2002, pp. 43–44.
  193. ^ Johnston, Rich (2020年8月14日). “DC Comics to Publish Alan Moore's Twilight of the Superheroes”. bleedingcool.com. Bleeding Cool. 2022年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月5日閲覧。
  194. ^ Johnston, Rich (2020年8月14日). “DC Comics November 2020 Solicitations – A Little On The Thin Side?”. bleedingcool.com. Bleeding Cool. 2022年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月5日閲覧。
  195. ^ Manning 2014, p. 169, "Alan Moore crafted yet another timeless tale in this annual. It featured the art of George Freeman and starred Clayface III."
  196. ^ a b Sommers 2012, No. 584/3275.
  197. ^ Greenberger & Manning 2009, p. 38, "Offering keen insight into both the minds of the Joker and Batman, this special is considered by most Batman fans to be the definitive Joker story of all time."
  198. ^ Manning 2010, p. 233, "Crafted with meticulous detail and brilliantly expressive art, Batman: The Killing Joke was one of the most powerful and disturbing stories in the history of Gotham City."
  199. ^ Doise 2015.
  200. ^ Carpenter 2016, p. 164.
  201. ^ Darius 2012b, pp. 38–39, 41.
  202. ^ Parkin 2013, p. 240.
  203. ^ Parkin 2011, No. 632–639/2302.
  204. ^ a b c Ayres 2021, p. 195.
  205. ^ Ayres 2021, pp. 196–197.
  206. ^ Ayres 2021, pp. 195–196.
  207. ^ a b Parkin 2013, p. 256.
  208. ^ Moore & Sobel 2016, pp. 36–37.
  209. ^ Callahan, Tim (2012年5月14日). “The Great Alan Moore Reread: In Pictopia”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月5日閲覧。
  210. ^ Moore & Sobel 2016, pp. 40–41.
  211. ^ Parkin 2013, p. 3.
  212. ^ a b c d e f Itzkoff, Dave (2006年3月12日). “The Vendetta Behind V for Vendetta”. The New York Times. The New York Times Company. 2014年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月5日閲覧。
  213. ^ Parkin 2013, pp. 223, 229–230, 232.
  214. ^ Parkin 2013, pp. 227–228.
  215. ^ Ayres 2021, p. 199.
  216. ^ Carpenter 2016, No. 237.
  217. ^ Parkin 2013, p. 232.
  218. ^ Parkin 2002, pp. 44–45.
  219. ^ Moore 1987, Ed. Note.
  220. ^ Carpenter 2016, p. 163.
  221. ^ Parkin 2011, No. 742–744/2302.
  222. ^ Parkin 2013, p. 237.
  223. ^ a b smoky man & Millidge (ed.) 2003, p. 18.
  224. ^ Parkin 2013, p. 176.
  225. ^ Carpenter 2016, p. 58.
  226. ^ Parkin 2013, p. 213.
  227. ^ Parkin 2013, p. 214.
  228. ^ a b Ayres 2016, p. 147.
  229. ^ a b c Ayres 2021, p. 211.
  230. ^ Moore 1990b, p. 78.
  231. ^ Parkin 2011, No. 795–797/2302.
  232. ^ Ayres 2021, p. 87.
  233. ^ Parkin 2011, No. 773–784/2302.
  234. ^ Parkin 2011, No. 759/2302.
  235. ^ Parkin 2013, p. 247.
  236. ^ a b AARGH!: Artists Against Rampant Government Homophobia”. Comic Book Legal Defense Fund (2019年6月18日). 2022年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月20日閲覧。
  237. ^ a b Parkin 2013, p. 244.
  238. ^ Moore and Villarrubia on The Mirror of Love”. Newsarama. Future US. 2007年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月7日閲覧。
  239. ^ Lo specchio dell'amore - Moore Alan, Villarubia José, Edizioni BD, Trama libro, 9788861231092”. Libreria Universitaria. 2022年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月7日閲覧。
  240. ^ Le Miroir de l’Amour – Alan Moore et José Villarrubia”. ActuaBD (2006年12月1日). 2022年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月7日閲覧。
  241. ^ Gravett, Paul (2008年1月13日). “Alan Moore: No More Sex”. Paul Gravett. 2022年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月5日閲覧。
  242. ^ a b Parkin 2013, pp. 244–245.
  243. ^ Berlatsky (ed.) 2011, p. 107.
  244. ^ Ayres 2021, pp. 102–103.
  245. ^ Parkin 2002, p. 47.
  246. ^ a b Vollmar 2017.
  247. ^ Moore 1990a, pp. 69–70.
  248. ^ Pastor et al. 2007.
  249. ^ Moore 1990b, pp. 104–105.
  250. ^ Carpenter 2016, pp. 179–180, 185.
  251. ^ Parkin 2011, No. 795–806/2302.
  252. ^ a b Callahan, Tim (2012年5月21日). “The Great Alan Moore Reread: Big Numbers”. Tor.com. Macmillan. 2022年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  253. ^ Carpenter 2016, p. 185.
  254. ^ Parkin 2002, pp. 48–49.
  255. ^ Gravett, Paul (Winter 2002). “Al Columbia: Columbia's Voyage of Discovery”. The Comics Journal (Special Edition). オリジナルの2022-02-13時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220213015040/https://www.tor.com/2012/05/21/the-great-alan-moore-reread-big-numbers/ 2022年2月5日閲覧。. 
  256. ^ a b Berlatsky (ed.) 2011, "Introduction", No. 97/5874.
  257. ^ Ayres 2021, p. 96.
  258. ^ a b Parkin 2002, p. 49.
  259. ^ Parkin 2013, pp. 250–251.
  260. ^ Carpenter 2016, pp. 266, 273.
  261. ^ Callahan, Tim (2012年5月28日). “The Great Alan Moore Reread: A Small Killing”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  262. ^ Ayres 2021, p. 98.
  263. ^ Hasted 1996, pp. 108, 110.
  264. ^ Carpenter 2016, p. 172.
  265. ^ Carpenter 2016, pp. 172–174.
  266. ^ a b Parkin 2011, No. 1347/2302.
  267. ^ Hasted 1996, pp. 109–110.
  268. ^ Hasted 1996, p. 111.
  269. ^ Dickson 2011a, p. 530.
  270. ^ Ayres 2021, p. 201.
  271. ^ Schindler, Dorman T. (2006年8月7日). “Alan Moore leaves behind his Extraordinary Gentlemen to dally with Lost Girls”. Science Fiction Weekly. SYFY Media. 2006年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月5日閲覧。
  272. ^ Carpenter 2016, pp. 262, 264–265.
  273. ^ a b c d Parkin 2013, p. 338.
  274. ^ Carpenter 2016, p. 263.
  275. ^ Parkin 2013, p. 345.
  276. ^ Khoury 2003, pp. 154–155.
  277. ^ Parkin 2013, p. 343.
  278. ^ Parkin 2011, No. 1321–1332/2302.
  279. ^ a b c Parkin 2013, p. 349.
  280. ^ Moore 2006.
  281. ^ Jones, Jonathan (2010年1月4日). “From graphic novels to graphic sex: Alan Moore's history of erotic art”. The Guardian. Guardian News & Media. 2013年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月5日閲覧。
  282. ^ a b c d e f g h The wonderful wizard of Northampton: Watchmen writer Alan Moore talks sex and superheroes with novelist Susanna Clarke”. The Telegraph. Telegraph Media Group (2019年10月21日). 2022年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月17日閲覧。
  283. ^ a b Robinson, Tasha (2004年1月27日). “Alan Moore: Voice Of The Fire”. The A.V. Club. G/O Media. 2022年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月1日閲覧。
  284. ^ Parkin 2011, No. 931–938/2302.
  285. ^ Parkin 2013, p. 254.
  286. ^ Parkin 2013, pp. 261–263.
  287. ^ Parkin 2013, p. 248.
  288. ^ Parkin 2002, p. 25.
  289. ^ Spawn 20 Years Later: Looking Back at the Quintessential ’90s Comic Book”. Comics Alliance. Townsquare Media (2012年2月2日). 2019年2月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月14日閲覧。
  290. ^ Parkin 2011, No. 941–947/2302.
  291. ^ Ayres 2021, pp. 115–116.
  292. ^ Parkin 2011, 953–955/2302.
  293. ^ a b Ayres 2021, p. 105.
  294. ^ a b Parkin 2013, p. 259.
  295. ^ Callahan, Tim (2012年6月4日). “The Great Alan Moore Reread: Spawn”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  296. ^ Parkin 2002, p. 56.
  297. ^ a b Callahan, Tim (2012年6月18日). “The Great Alan Moore Reread: 1963”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  298. ^ Parkin 2013, pp. 260–261.
  299. ^ Khoury 2003, p. 173.
  300. ^ Parkin 2011, No. 973/2302.
  301. ^ a b Callahan, Tim (2012年6月11日). “The Great Alan Moore Reread: Violator”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  302. ^ a b Carpenter 2016, p. 368.
  303. ^ Parkin 2013, pp. 263–264.
  304. ^ a b Callahan, Tim (2012年6月25日). “The Great Alan Moore Reread: WildC.A.T.s”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  305. ^ Khoury 2003, p. 174.
  306. ^ a b Ayres 2021, p. 117.
  307. ^ Hasted 1996, p. 112.
  308. ^ Carpenter 2016, p. 369.
  309. ^ a b c Callahan, Tim (2012年7月16日). “The Great Alan Moore Reread: Supreme Part 1”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  310. ^ Carpenter 2016, pp. 369–370.
  311. ^ Carpenter 2016, pp. 370–371.
  312. ^ Parkin 2011, No. 86–88, 1007–1035/2302.
  313. ^ Parkin 2002, pp. 59–60.
  314. ^ Ayres 2021, p. 14.
  315. ^ Callahan, Tim (2012年8月6日). “The Great Alan Moore Reread: Judgment Day”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  316. ^ Callahan, Tim (2012年8月13日). “The Great Alan Moore Reread: Youngblood and Glory”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  317. ^ Parkin 2002, p. 60–61.
  318. ^ Parkin 2011, No. 1071–1078/2302.
  319. ^ a b c Callahan, Tim (2012年8月27日). “The Great Alan Moore Reread: Tom Strong, Part 1”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  320. ^ a b c Parkin 2013, p. 297.
  321. ^ Callahan, Tim (2012年7月9日). “The Great Alan Moore Reread: Mr. Majestic, Voodoo, and Deathblow”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  322. ^ Parkin 2002, p. 62.
  323. ^ Pappu, Sridhar (2014年2月20日). “We need another hero”. The Guardian. Guardian News & Media. 2022年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月30日閲覧。
  324. ^ Dickson 2011b, p. 722.
  325. ^ a b Ayres 2016.
  326. ^ Khoury 2003, p. 183.
  327. ^ a b c d Parkin 2013, p. 296.
  328. ^ Parkin 2002, pp. 64–65.
  329. ^ Beaty 2011, p. 716.
  330. ^ Parkin 2002, pp. 65–66, 71.
  331. ^ a b Parkin 2002, p. 68.
  332. ^ Cowsill 2010, p. 320, "A graphic novel prequel to the award-winning Top 10 series, The Forty-Niners proved to be one of the best books of the year."
  333. ^ Lehmann 2011, p. 710.
  334. ^ The best comics of the ’00s”. The A.V. Club. G/O Media (2009年11月24日). 2022年1月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月30日閲覧。
  335. ^ Carpenter 2016, p. 383.
  336. ^ Callahan, Tim (2012年11月5日). “The Great Alan Moore Reread: Top 10: The Forty-Niners”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  337. ^ Ayres 2010, p. 487.
  338. ^ Parkin 2011, No. 1188/2302.
  339. ^ Khoury 2003, p. 188.
  340. ^ Parkin 2011, No. 1168–1173/2302.
  341. ^ Callahan, Tim (2012年11月12日). “The Great Alan Moore Reread: Tomorrow Stories, Part One”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  342. ^ Parkin 2002, p. 66.
  343. ^ a b Parkin 2013, pp. 316–317.
  344. ^ Parkin 2011, No. 1273/2302.
  345. ^ Berlatsky (ed.) 2011, "Introduction", No. 109/5874.
  346. ^ Baker 2005, p. 65.
  347. ^ Parkin 2013, p. 298.
  348. ^ Barsanti, Sam (2019年7月18日). “Alan Moore's Retirement from Comics Is Now Apparently Official”. The A.V. Club. G/O Media. 2021年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月12日閲覧。
  349. ^ Carpenter 2016, p. 378.
  350. ^ Parkin 2013, pp. 374–375.
  351. ^ The TAM London 2010 live blog”. The Guardian. Guardian News & Media (2016年3月9日). 2016年4月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月10日閲覧。
  352. ^ a b Parkin 2013, p. 299.
  353. ^ a b c d Alan Moore: Comics Won't Save You, but Dodgem Logic Might”. WIRED. Condé Nast (2009年12月31日). 2021年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  354. ^ Parkin 2013, pp. 299, 366.
  355. ^ a b Moore, Leah (2009年10月2日). “Announcing: Alan Moore's Dodgem Logic”. Moorereppion.com. Leah Moore. 2009年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月11日閲覧。
  356. ^ Musson, Alex. “Alan Moore talks Dodgem Logic”. Mustard. 2009年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月11日閲覧。
  357. ^ a b Di Liddo 2012, No. 2897/3275.
  358. ^ a b Parkin 2013, p. 367.
  359. ^ a b c Ayres 2021, p. 204.
  360. ^ Comics Turning Tragedy Into Tribute”. The New York Times. The New York Times Company (2001年12月29日). 2022年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月18日閲覧。
  361. ^ a b c Exclusive: Alan Moore's Essay for the Activist Occupy Comics Anthology”. WIRED. Condé Nast (2012年12月7日). 2021年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月19日閲覧。
  362. ^ a b Till, Scott (2011年12月5日). “V for Vendetta's Alan Moore, David Lloyd Join Occupy Comics”. WIRED. Condé Nast. 2014年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月5日閲覧。
  363. ^ Flood, Alison (2018年8月20日). “'Disgrace and shame': Alan Moore points to Boris Johnson in Grenfell fire comic”. The Guardian. Guardian News & Media. 2018年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月5日閲覧。
  364. ^ Parkin 2011, No. 1222/2302.
  365. ^ a b Their Other Last Hurrah – Cinema Purgatorio”. The Comics Journal. Fantagraphics Books (2020年9月15日). 2022年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月20日閲覧。
  366. ^ Parkin 2011, No. 1232/2302.
  367. ^ a b c Fashion Beast: The Malcolm McLaren Graphic Novel by Alan Moore, Antony Johnston And Facundo Percio”. bleedingcool.com. Bleeding Cool (2010年4月11日). 2021年1月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月15日閲覧。
  368. ^ Parkin 2013, p. 174.
  369. ^ Comic-Book Legend Alan Moore’s Gender-Bending “Fashion Beast” Finally Published”. Queerty (2012年9月8日). 2022年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月15日閲覧。
  370. ^ Ayres 2021, p. 147.
  371. ^ Johnston, Rich (2011年3月23日). “Wednesday Comics Review: Neonomicon 4 and Hellraiser Prelude And 1”. bleedingcool.com. Bleeding Cool. 2011年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月11日閲覧。
  372. ^ Alan Moore's Providence Revealed”. Avatar Press (2015年2月18日). 2022年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月5日閲覧。
  373. ^ Ayres 2021, p. 149.
  374. ^ Ayres 2021, pp. 147–149.
  375. ^ Ayres 2021, pp. 152–153.
  376. ^ O'Cuana, Emmet (2015年8月1日). “No Future For You – Crossed +100”. Sequart Organization. 2020年11月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月13日閲覧。
  377. ^ Ayres 2021, p. 155.
  378. ^ Johnston, Rich (2016年4月30日). “Opening The Doors To Cinema Purgatorio #1 – Alan Moore, Kevin O'Neill, Max Brooks, Garth Ennis, Kieron Gillen And Christos Gage's Latest Thing”. bleedingcool.com. Bleeding Cool. 2016年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月12日閲覧。
  379. ^ Review: Alan Moore And Kevin O’Neill’s ‘Cinema Purgatorio: This is Sinerama’”. COMICON (2021年5月15日). 2022年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月20日閲覧。
  380. ^ a b c Watchmen's Success Made Alan Moore Refuse to Work With DC Comics”. CBR.com. www.CBR.com (2017年11月25日). 2022年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月16日閲覧。
  381. ^ a b c Ayres 2021, p. 3.
  382. ^ Alan Moore Speaks Watchmen 2 To Adi Tantimedh”. bleedingcool.com. Bleeding Cool (2010年9月9日). 2022年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月19日閲覧。
  383. ^ Aaron, Jason (2011年1月5日). “THE YEAR I STOPPED CARING ABOUT ALAN MOORE”. CBR.com. www.CBR.com. 2022年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月19日閲覧。
  384. ^ Creators React To Jason Aaron's Reaction To Alan Moore's Reaction To Being Offered The Watchmen Rights Back”. bleedingcool.com. Bleeding Cool (2011年1月6日). 2022年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月19日閲覧。
  385. ^ Ayres 2021, p. 212.
  386. ^ Roddy 2014, p. 111.
  387. ^ a b c Last Alan Moore Interview?”. Pádraig Ó Méalóid AKA Slovobooks. Pádraig Ó Méalóid (2014年1月9日). 2022年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月24日閲覧。
  388. ^ a b c d e Alan Moore on Why Superhero Fans Need to Grow Up, Brexit, and His Massive New Novel”. vulture. Vox Media (2016年9月12日). 2022年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月13日閲覧。
  389. ^ Comer & Sommers 2012, "Introduction: The Polarizing of Alan Moore's Sexual Politics", No. 115/3275.
  390. ^ a b Ayres 2021, p. 176.
  391. ^ a b Alan Moore’s seven most painful Grant Morrison burns”. The Beat. Superlime Media (2014年1月10日). 2022年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月10日閲覧。
  392. ^ Roddy 2014, p. 112.
  393. ^ Don't Look Back”. The Comics Journal. Fantagraphics Books (2014年1月10日). 2022年4月29日閲覧。
  394. ^ Parkin 2013, p. 376.
  395. ^ Alan Moore confirms he is retiring from creating comic books”. The Guardian. Guardian News & Media (2016年9月8日). 2022年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月12日閲覧。
  396. ^ How Alan Moore ripped James Bond to shreds”. EW.com. Meredith (2021年9月24日). 2021年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月13日閲覧。
  397. ^ The Final Issue of Alan Moore's Cinema Purgatorio”. bleedingcool.com. Bleeding Cool (2019年3月13日). 2022年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月10日閲覧。
  398. ^ a b c Ayres 2021, p. 2.
  399. ^ a b ‘I’m bursting with fiction’: Alan Moore announces five-volume fantasy epic”. The Guardian. Guardian News & Media (2021年5月3日). 2022年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月2日閲覧。
  400. ^ I'll Be Your Mirror – review”. The Guardian. Guardian News & Media (2011年7月25日). 2022年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月30日閲覧。
  401. ^ Parkin 2013, p. 389.
  402. ^ Parkin 2011, No. 2125/2302.
  403. ^ Graham, Ben (2008年5月8日). “Dirtbombs drop shell on America, explode rep as one-trick pony”. The Stool Pigeon. 2012年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月3日閲覧。
  404. ^ a b Parkin 2013, pp. 279–281.
  405. ^ Parkin 2011, No. 1507/2302.
  406. ^ The Moon and Serpent Bumper Book of Magic”. Top Shelf Productions. 2013年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月12日閲覧。
  407. ^ a b Parkin 2013, p. 4.
  408. ^ a b Ayres 2021, p. 165.
  409. ^ Di Liddo 2009, No.1843–1850/2461.
  410. ^ Di Liddo 2009, No.1843/2461.
  411. ^ The Birth Caul”. Top Shelf Productions. 2022年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  412. ^ Snakes & Ladders”. Top Shelf Productions. 2022年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  413. ^ Parkin 2013, p. 373.
  414. ^ Alan Moore Wants to Tell You a Story”. The New York Times. The New York Times Company (2010年6月9日). 2022年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月18日閲覧。
  415. ^ Berlatsky (ed.) 2011, "Introduction", No. 434/5874.
  416. ^ DVD Review: The Mindscapes of Alan Moore”. Newsarama. Future US (2008年9月2日). 2016年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月16日閲覧。
  417. ^ The Simpsons Most Absurd Comic Creator Cameos, Explained”. CBR.com. www.CBR.com (2021年4月10日). 2022年1月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月16日閲覧。
  418. ^ Scoles, Steve (2006年11月8日). “Writer drawn into Simpsons show”. Northants Evening Telegraph. Johnston Press Digital Publishing. 2007年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月16日閲覧。
  419. ^ The Simpsons: Season 19, Episode 7”. Rotten Tomatoes. Fandango. 2022年1月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月16日閲覧。
  420. ^ Johnston, Rich (2010年6月28日). “Alan Moore And Jonathan Ross Talk Monkey Science”. bleedingcool.com. Bleeding Cool. 2013年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月11日閲覧。
  421. ^ The Infinite Monkey Cage Series 4 Episode 4 of 6: Is Cosmology Really a Science?”. BBC.com Radio 4. BBC (2011年6月20日). 2012年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月11日閲覧。
  422. ^ Godspeed You! Black Emperor, Alan Moore/Stephen O'Malley, Cinema Programme for I'll Be Your Mirror London w/ Portishead”. All Tomorrow's Parties (2011年4月7日). 2022年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  423. ^ Alan Moore And Mitch Jenkins' Show Pieces Proves Its Mettle At The Leeds Film Festival - Plus Q And A With Moore, Jenkins, And Cast”. bleedingcool.com. Bleeding Cool (2014年11月14日). 2022年1月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月17日閲覧。
  424. ^ The Show (2020) - Full Cast & Crew”. IMDb.com. 2022年1月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月17日閲覧。
  425. ^ The Show Review”. IGN. IGN Entertainment (2020年10月8日). 2021年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月14日閲覧。
  426. ^ THE SHOW - Sitges Film Festival - Festival Internacional de Cinema Fantàstic de Catalunya”. Sitges Film Festival. 2022年1月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月14日閲覧。
  427. ^ Alan Moore's Movie, The Show, To Stream Widely From 18th Of October”. bleedingcool.com. Bleeding Cool (2021年8月26日). 2022年1月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月14日閲覧。
  428. ^ The Show review: Alan Moore’s weird fantasy movie is in theaters tonight only”. Polygon. Vox Media (2021年8月26日). 2022年1月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月14日閲覧。
  429. ^ Alan Moore: First film is a 'love letter' to Northampton”. BBC.com News. BBC (2021年10月21日). 2022年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月14日閲覧。
  430. ^ a b Leah Moore talks Electricomics, Alan Moore digital comics and iPad app”. Pipedream Comics (2022年1月15日). 2022年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月15日閲覧。
  431. ^ Alan Moore Launches Electricomics Digital Comics App”. CBR.com. www.CBR.com (2014年5月28日). 2014年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月12日閲覧。
  432. ^ Alan Moore Gives Us A Tour Of 'Big Nemo' & The Digital World Of Electricomics”. bleedingcool.com. Bleeding Cool (2015年9月14日). 2022年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月16日閲覧。
  433. ^ Alan Moore And Colleen Doran's Big Nemo To Be A Print Comic As Well? #TB15”. bleedingcool.com. Bleeding Cool (2015年11月15日). 2022年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月17日閲覧。
  434. ^ BBC Maestro, in partnership with BBC Studios, announce brand new e-learning service”. BBC Studios. BBC Studios. 2022年7月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月29日閲覧。
  435. ^ The BBC Is Launching A New Series Of ‘Maestro’ Classes With Edgar Wright And Sam Mendes”. UPROXX. UPROXX. 2022年7月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月29日閲覧。
  436. ^ EXCLUSIVE: Read course notes from BBC Maestro’s Alan Moore-led Storytelling class”. The Beat. Superlime Media (2022年4月1日). 2022年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月10日閲覧。
  437. ^ Acosta-Ponce 2020, p. 24.
  438. ^ a b Ayres 2021, p. 159.
  439. ^ Parkin 2013, p. 11.
  440. ^ a b Ayres 2021, p. 194.
  441. ^ Ayres 2021, p. 64.
  442. ^ a b Ayres 2021, p. 197.
  443. ^ a b Ayres 2021, p. 196.
  444. ^ a b Di Liddo 2012, No. 2871/3275.
  445. ^ Ayres 2021, p. 163.
  446. ^ Comer & Sommers 2012, No. 3095/3275.
  447. ^ Ayres 2021, pp. 161–162.
  448. ^ Douglas Wolk”. Portland State University. 2022年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月10日閲覧。
  449. ^ Ayres 2021, pp. 163, 207–208.
  450. ^ Carpenter 2016, p. 360.
  451. ^ a b c Ayres 2021, p. 207.
  452. ^ Ayres 2021, pp. 209–211.
  453. ^ a b Parkin 2011, No. 60–74/2302.
  454. ^ Di Liddo 2009, No. 504/2461.
  455. ^ 福原 2020.
  456. ^ Di Liddo 2009, No. 1830–1833/2461.
  457. ^ Di Liddo 2009, No. 678/2461.
  458. ^ Parkin 2013, p. 109.
  459. ^ a b Moore 2003, p. 2.
  460. ^ Castro, Ludovic (2020). Sekiro: The Second Life of Souls. Third Editions. p. PT4. https://books.google.com/books?id=eBI1EAAAQBAJ 2022年4月11日閲覧。 
  461. ^ Parkin 2013, pp. 9–10.
  462. ^ a b Ayres 2021, p. 203.
  463. ^ Garlington 2012.
  464. ^ Outcault, Goddard, the Comics, and the Yellow Kid”. The Comics Journal. Fantagraphics Books (2016年6月9日). 2022年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月18日閲覧。
  465. ^ a b Ayres 2021, pp. 202–204.
  466. ^ Parkin 2013, p. 325.
  467. ^ Wolk 2007, p. 245.
  468. ^ Parkin 2011, No. 1414/2302.
  469. ^ Moore 1990a, p. 81.
  470. ^ a b Ayres 2021, pp. 159–160.
  471. ^ a b c d e f g h i Bernard & Carter 2004.
  472. ^ a b c Carney 2005.
  473. ^ a b Berlatsky 2010.
  474. ^ Ayres 2021, p. 90.
  475. ^ a b c d DeZ Vylenz (Director) (30 September 2008). The Mindscape of Alan Moore. Shadowsnake Films. 2022年5月14日閲覧
  476. ^ ムーア & キャンベル 2009, chap. 4, p. 18.
  477. ^ a b c d e f Rose, Steve (2002年2月2日). “Moore's murderer”. The Guardian. Guardian News & Media. 2006年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月18日閲覧。
  478. ^ Moore & Campbell 2010, pp. 110–111.
  479. ^ Ayres 2021, pp. 166–167, 215.
  480. ^ Parkin 2013, p. 282.
  481. ^ a b c d Parkin 2013, p. 272.
  482. ^ Moore & Campbell 2010, p. 114.
  483. ^ Parkin 2013, p. 273.
  484. ^ Parkin 2013, p. 274.
  485. ^ Parkin 2013, pp. 274–275.
  486. ^ 前野 2018.
  487. ^ Wolk, Douglas (2003-12-17). “Sidebar: How Alan Moore transformed American comics”. Slate. オリジナルの2008-09-28時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080928000657/http://www.slate.com/id/2092739/sidebar/2092745/ 2022年1月12日閲覧。. 
  488. ^ Doyle-White 2009.
  489. ^ Ayres 2021, pp. 162, 215.
  490. ^ Ayres 2021, pp. 162–163.
  491. ^ Ayres 2021, p. 164.
  492. ^ a b c d e Ayres 2021, p. 177.
  493. ^ Ayres 2021, p. 188.
  494. ^ Di Liddo 2012, No. 2844/3275.
  495. ^ a b c Ayres 2021, p. 185.
  496. ^ a b c d Providence: Lovecraft, Sexual Violence, and the Body of the Other”. The Comics Journal. Fantagraphics Books (2016年2月3日). 2021年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月27日閲覧。
  497. ^ Ayres 2021, p. 178.
  498. ^ a b c Ayres 2021, p. 180.
  499. ^ Ayres 2021, p. 179.
  500. ^ Ayres 2021, p. 181.
  501. ^ Ayres 2021, pp. 182–185.
  502. ^ Di Liddo 2012, No. 2849/3275.
  503. ^ Di Liddo 2012, No. 2874/3275.
  504. ^ Di Liddo 2012, No. 2915/3275.
  505. ^ Di Liddo 2012, No. 2862/3275.
  506. ^ Sandifer 2019, p. 110.
  507. ^ Ayres 2021, pp. 65–66.
  508. ^ Ayres 2021, p. 187.
  509. ^ Darius 2012b, p. 42.
  510. ^ Ayres 2021, pp. 66, 186.
  511. ^ Di Liddo 2012, No. 2878/3275.
  512. ^ a b c Wolk 2007, p. 234.
  513. ^ a b Ayres 2021, p. 80.
  514. ^ Carpenter 2016, p. 66.
  515. ^ a b Parkin 2013, p. 111.
  516. ^ Berlatsky (ed.) 2011, pp. 109–110.
  517. ^ Berlatsky (ed.) 2011, p. 113.
  518. ^ Watchmen’s Smiley Badge Logo Explained: What The Blood Tear Means”. screenrant.com (2019年8月21日). 2022年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月22日閲覧。
  519. ^ モリソン 2013, p. 308.
  520. ^ a b c d e Ayres 2021, p. 160.
  521. ^ 稲垣哲也 (2020年8月22日). “『ウォッチメン』原作の持つ迷宮的魅力。その再現にこだわりぬいたザック・スナイダー :4ページ目”. CINEMORE. 太陽企画. 2022年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月4日閲覧。
  522. ^ a b Parkin 2013, p. 190.
  523. ^ Parkin 2013, p. 267.
  524. ^ a b Parkin 2013, p. 110.
  525. ^ Parkin 2013, p. 92.
  526. ^ a b Murray 2018, p. 223.
  527. ^ Parkin 2011, No. 399/2302.
  528. ^ Moore 2003, pp. 39–40.
  529. ^ Schneider 2013, "The most obvious structure [of Watchmen] is the strict panel grid, a staple technique of Moore's comics. Most pages are subject to a matrix of 3 x 3 panels, ... "
  530. ^ Roddy 2014, pp. 112–113.
  531. ^ Gavaler 2019, p. 215.
  532. ^ Callahan, Tim (2012年4月23日). “The Great Alan Moore Reread: From Hell, Part 1”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  533. ^ Brown, Michael (2017年9月6日). “On Watchmen And Shakespeare, the 9-Panel Grid And Iambic Pentameter”. ComicBook.com. 2022年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月5日閲覧。
  534. ^ Wolk 2007, p. 239.
  535. ^ Dave Gibbons reveals the origin of Watchmen's 9-panel grid - and has an upcoming book about it (comicsbeat.com)”. The Beat. Superlime Media (2017年4月26日). 2021年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月10日閲覧。
  536. ^ Parkin 2013, p. 113.
  537. ^ Moore 2003, pp. 16–17.
  538. ^ Moore 2003, p. 44.
  539. ^ 柳下さん×宇多丸さんの刊行記念イベント報告”. アラン・ムーア『フロム・ヘル』 Infomation. みすず書房 (2009年11月2日). 2022年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月3日閲覧。
  540. ^ 『フロム・ヘル』―トピックス”. アラン・ムーア『フロム・ヘル』 Infomation. みすず書房. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月3日閲覧。
  541. ^ 各種メディアでご紹介いただきました(2/9更新)”. アラン・ムーア『フロム・ヘル』 Infomation. みすず書房 (2009年10月21日). 2020年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月7日閲覧。
  542. ^ Ayres 2021, pp. 160–161.
  543. ^ Di Liddo 2009, No. 262/2462.
  544. ^ Cookson 1997.
  545. ^ a b Alan Moore and Superfolks Part 2: The Case for the Defence”. The Beat. Superlime Media (2012年11月11日). 2021年5月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月30日閲覧。
  546. ^ a b Ayres 2021, p. 161.
  547. ^ Di Liddo 2009, No. 1883–1886/2461.
  548. ^ Di Liddo 2009, No. 1880/2461.
  549. ^ Ayres 2021, p. 46.
  550. ^ Dent, Nick (2009年3月). “Alan Moore – Writer of Watchmen”. Time Out Sydney. Time Out England. 2012年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月18日閲覧。
  551. ^ a b Moore 2003, p. 3.
  552. ^ Berlatsky (ed.) 2011, p. 39.
  553. ^ Moore 2003, p. 5.
  554. ^ Ayres 2021, p. 6.
  555. ^ Berlatsky (ed.) 2011, p. 194.
  556. ^ Wolf 2017.
  557. ^ Fischer 2005.
  558. ^ a b Parkin 2002, p. 58.
  559. ^ 石川 2009.
  560. ^ Parkin 2013, p. 149.
  561. ^ Lone Wolf and Cub Creator Kazuo Koike Has Passed Away”. bleedingcool.com. Bleeding Cool (2019年4月19日). 2021年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月24日閲覧。
  562. ^ a b Berlatsky (ed.) 2011, p. 41.
  563. ^ Parkin 2013, p. 114.
  564. ^ a b Ayres 2021, p. 7.
  565. ^ Carpenter 2016, pp. 50, 466.
  566. ^ Berlatsky (ed.) 2011, p. 82.
  567. ^ Berlatsky (ed.) 2011, p. 120.
  568. ^ Wolk 2007, p. 235.
  569. ^ Moore 2003, p. 26.
  570. ^ Berlatsky (ed.) 2011, pp. 117–118.
  571. ^ Murray 2018, p. 226.
  572. ^ "Providence Was Really Exhausting. Finishing It Felt Like Finishing College": An Interview With Jacen Burrows”. The Comics Journal. Fantagraphics Books (2020年10月6日). 2021年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月8日閲覧。
  573. ^ Di Liddo 2009, No. 325/2461.
  574. ^ Dahlen, Chris (2009年7月23日). “Steve Bissette”. The A.V. Club. G/O Media. 2021年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月18日閲覧。
  575. ^ Parkin 2013, p. 125.
  576. ^ Parkin 2013, p. 72.
  577. ^ Di Liddo 2009, No. 311/2461.
  578. ^ Moore 1990b, pp. 105–106.
  579. ^ Di Liddo 2009, No. 341–348/2461.
  580. ^ a b Parkin 2013, pp. 127–128.
  581. ^ Di Liddo 2009, No. 337/2461.
  582. ^ 筑摩書房 キャラクターとは何か / 小田切 博 著”. 筑摩書房. 2022年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月13日閲覧。
  583. ^ 小田切 2007, p. 168.
  584. ^ DC's 10 Most Influential Modern Writers”. CBR.com. www.CBR.com (2022年2月10日). 2022年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月3日閲覧。
  585. ^ Khoury 2003, p. 10.
  586. ^ Wolk 2007, p. 229.
  587. ^ Parkin 2013, p. 337.
  588. ^ 佐々木健一 (2021年5月16日). “米国テレビ界の最高名誉エミー賞11冠!『ウォッチメン』の何がスゴい?”. 文春オンライン. 文芸春秋. 2021年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月3日閲覧。
  589. ^ 豊﨑由美 (2022年2月21日). “【今月の一冊】米コミック界の巨匠アラン・ムーアの世界観にどっぷり浸る傑作「ネオノミコン」”. @DIME. 小学館. 2022年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月3日閲覧。
  590. ^ Parkin 2013, p. 331.
  591. ^ Carpenter 2016, p. 53.
  592. ^ Campbell 2012.
  593. ^ Comer & Sommers 2012, "Introduction: The Polarizing of Alan Moore's Sexual Politics", No. 111/3275.
  594. ^ Parkin 2013, pp. 234–235.
  595. ^ Ayres 2021, p. 83.
  596. ^ a b Ayres 2021, p. 1.
  597. ^ Ayres 2021, pp. 3–4.
  598. ^ Ayres 2021, p. 4.
  599. ^ 海外のマンガ賞まるわかり”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年2月2日). 2022年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月2日閲覧。
  600. ^ a b c Parkin 2013, p. 175.
  601. ^ a b c d e f g h i j k l m 1980s”. Comic-Con International: San Diego. 2022年1月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月17日閲覧。
  602. ^ a b c d e 1990s”. Comic-Con International: San Diego. 2022年1月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月17日閲覧。
  603. ^ a b c d e f g h i j k l m n 2000s”. Comic-Con International: San Diego. 2022年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月17日閲覧。
  604. ^ 2010-Present”. Comic-Con International: San Diego. 2022年1月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月17日閲覧。
  605. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r Previous Winners”. The Harvey Awards. 2022年1月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月17日閲覧。
  606. ^ Inkpot Award”. San Diego Comic-Con (2016年). 2017年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月12日閲覧。
  607. ^ Thompson (ed.) 1995.
  608. ^ Ridout 1986.
  609. ^ NATIONAL COMICS AWARDS 2002: THE 5TH NATIONAL COMICS AWARDS RESULTS”. 2000ADonline.org.. 2006年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月17日閲覧。
  610. ^ From Hell - Moore, Alan; Campbell, Eddie - Dussmann” (German, read via Google Translate). Das Kulturkaufhaus. 2022年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月15日閲覧。
  611. ^ Lesage & Gabilliet 2020.
  612. ^ Prix de la Critique 2001” (French, read via Google Translate). Association des Critiques et journalistes de Bande Dessinée (2007年1月13日). 2021年4月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月17日閲覧。
  613. ^ Kvinnliga serieskapare får årets Urhundenpriser” (Swedish, read via Google Translate). Seriefrämjandet (2012年9月16日). 2022年1月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月17日閲覧。
  614. ^ Haxtur - PREMIOS HAXTUR 1988” (Spanish, read via Google Translate). El Wendigo (2007年12月9日). 2022年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月17日閲覧。
  615. ^ Haxtur - PREMIOS HAXTUR 1989” (Spanish, read via Google Translate). El Wendigo (2007年12月9日). 2022年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月17日閲覧。
  616. ^ Parkin 2011, No. 675/2302.
  617. ^ Alan Moore interview excerpts”. Locus Online. Locus Publications (2017年10月7日). 2021年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月8日閲覧。
  618. ^ A dystopian action film with radical and libertarian ideas: V for Vendetta, the 2007 Prometheus Special Award winner”. Prometheus Blog. Libertarian Futurist Society (2022年1月18日). 2022年4月8日閲覧。
  619. ^ 1988: The 14th World Fantasy Convention”. World Fantasy Convention. 2022年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月17日閲覧。
  620. ^ IHG Award Recipients”. International Horror Guild. 2009年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月17日閲覧。
  621. ^ 2000 Bram Stoker Award Winners & Nominees”. The Bram Stoker Awards (2001年). 2022年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月17日閲覧。
  622. ^ 2011 Bram Stoker Award Winners & Nominees”. The Bram Stoker Awards (2012年). 2022年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月17日閲覧。
  623. ^ Moore, Alan”. The Bram Stoker Awards. 2022年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月8日閲覧。
  624. ^ Comer & Sommers 2012, "Preface and Acknowledgments", No. 35/3275.
  625. ^ Grossman, Lev (2010年1月11日). “All-Time 100 Novels, Watchmen”. Time. TIME USA. 2022年4月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月8日閲覧。
  626. ^ Di Liddo 2009, No. 592/2461.
  627. ^ Hudsick 2012, pp. 17–18.
  628. ^ Hudsick 2012, p. 19.
  629. ^ Darius 2012a, p. 102.
  630. ^ マズロン&キャンター 2014, p. 232.
  631. ^ Hudsick 2012, pp. 20–22.
  632. ^ a b Callahan, Tim (2013年1月14日). “The Great Alan Moore Reread: The Alan Moore Legacy”. Tor.com. Macmillan. 2021年4月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  633. ^ モリソン 2013, p. 300.
  634. ^ Ayres 2021, p. 209.
  635. ^ Parkin 2011, No. 683/2303.
  636. ^ Jensen, Jeff (2005年10月21日). “Watchmen: An Oral History”. Entertainment Weekly. オリジナルの2013年12月14日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131214220508/http://www.ew.com/ew/article/0%2C%2C1120854%2C00.html 2022年2月3日閲覧。 
  637. ^ Parkin 2013, p. 207.
  638. ^ Borsellino 2012, pp. 35–36.
  639. ^ 「英国人劇画作家 アラン・ムーア 不気味な世界、映画化続々」『読売新聞(東京夕刊)』、2005年4月22日、5面。
  640. ^ a b 「みすず書房がコミック刊行 切り裂きジャック題材『フロム・ヘル』」『朝日新聞(夕刊)』、2009年10月8日、11面。
  641. ^ 前島賢「(エンタメ for around 20)ウェブ小説、黎明期の空気」『朝日新聞(夕刊)』、2019年9月21日、2面。
  642. ^ 前島賢「(エンタメ for around 20)戦後史にみる超人への憧れ」『朝日新聞(夕刊)』、2015年10月25日、18面。
  643. ^ 虚淵玄×水島精二×會川昇「コンクリート・レボルティオ」超人鼎談 “虚淵玄にとって正義とは?””. アニメ!アニメ!. IID (2016年5月20日). 2022年3月18日閲覧。
  644. ^ Ayres 2021, p. 189.
  645. ^ Ayres 2021, p. 191.
  646. ^ a b c Ayres 2021, p. 190.
  647. ^ Murray 2018, p. 219.
  648. ^ Ayres 2021, pp. 192–194.
  649. ^ a b Ayres 2021, p. 193.
  650. ^ a b Berlatsky (ed.) 2011, "Introduction", No. 52/5874.
  651. ^ Murray 2018, pp. 218–219.
  652. ^ Ayres 2021, pp. 193–194.
  653. ^ Parkin 2013, p. 234.
  654. ^ Ayres 2021, p. 192.
  655. ^ a b Parkin 2013, p. 216, 220–221.
  656. ^ Case Study: Watchmen”. Comic Book Legal Defense Fund. 2022年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月20日閲覧。
  657. ^ a b 「アメコミ 大人の深み 映画化でファン層拡大」『日経流通新聞』、2010年8月16日、16面。
  658. ^ 小野耕世「長編で独自世界ひらく 近頃の米国マンガ事情」『読売新聞(夕刊)』、1999年2月9日、7面。
  659. ^ 永瀬唯「<カルチャープラス BOOK こだわり選書>SF史・技術文化史家 永瀬唯*SF*科学に夢抱いた時代体験」『北海道新聞(夕刊全道)』、2009年4月24日、9面。
  660. ^ a b 「バンド・デシネ:仏語圏の漫画、翻訳相次ぐ 日本の作家にも影響」『毎日新聞』、2011年2月17日、24面。
  661. ^ CBLDF’s Comics In Education Survey Reveals Top Comics in Schools & A Broad Embrace of the Format”. Comic Book Legal Defense Fund (2019年10月2日). 2022年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月20日閲覧。
  662. ^ 11 Most Popular Comics in Classrooms (with Signed Copies to Support CBLDF!)”. Comic Book Legal Defense Fund (2022年2月20日). 2022年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月20日閲覧。
  663. ^ Million Mask March: What are Anonymous' demands?”. BBC.com News. BBC (2015年11月6日). 2021年11月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月12日閲覧。
  664. ^ Caron, Christina (2011年12月4日). “Occupy Protesters Embrace V for Vendetta”. ABC News. ABC News Internet Ventures. 2013年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月4日閲覧。
  665. ^ Olson, Geoff (2011年11月). “Demonstrators don V for Vendetta masks in Occupy Everywhere”. Common Ground Publishing. 2013年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月4日閲覧。
  666. ^ a b Lamont, Tom (2011年11月26日). “Alan Moore – meet the man behind the protest mask”. The Guardian. Guardian News & Media. 2013年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月12日閲覧。
  667. ^ Herrera, Linda (2011年5月30日). “V for Vendetta: The Other Face of Egypt's Youth Movement”. Jadaliyya.com. Koein. 2013年11月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月12日閲覧。
  668. ^ Parkin 2013, p. 1.
  669. ^ Parkin 2013, p. 208.
  670. ^ Parkin 2013, p. 283.
  671. ^ Parkin 2013, pp. 6, 354.
  672. ^ smoky man & Millidge (ed.) 2003, p. 51.
  673. ^ a b Parkin 2013, pp. 274, 368, 370.
  674. ^ Parkin 2013, pp. 23–24.
  675. ^ Berlatsky (ed.) 2011, pp. 198–199.
  676. ^ Berlatsky (ed.) 2011, p. 200.
  677. ^ Parkin 2013, p. 276.
  678. ^ What's the point of arts and humanities?”. Arts-emergency.org (n.d.). 2014年4月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月5日閲覧。
  679. ^ What we do”. Arts Emergency. 2022年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月8日閲覧。
  680. ^ Framed! Meet the creators shaking up modern comics”. The Guardian. Guardian News & Media (2016年2月7日). 2022年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月10日閲覧。
  681. ^ Crowdfunding campaign set up after writer Leah Moore suffers a brain injury”. The Beat. Superlime Media (2018年6月20日). 2022年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月10日閲覧。
  682. ^ Callahan, Tim (2013年1月14日). “The Great Alan Moore Reread: Albion”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月22日閲覧。
  683. ^ Khoury 2003, pp. 158–159.
  684. ^ a b Parkin 2013, p. 249.
  685. ^ Gehr, Richard (2006年8月15日). “Alan Moore's Girls Gone Wilde”. The Village Voice. Village Voice. 2013年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月18日閲覧。
  686. ^ a b Parkin 2013, p. 354.
  687. ^ Parkin 2013, p. 356.
  688. ^ Parkin 2013, p. 357.
  689. ^ Interview with Alan Moore”. seraphemera books (2013年5月25日). 2022年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月27日閲覧。
  690. ^ Ayres 2021, p. 106.
  691. ^ Parkin 2013, pp. 354–356.
  692. ^ Olson 2005, pp. 16–18.
  693. ^ a b Carpenter 2016, p. 8.
  694. ^ Parkin, Lance (2014年11月6日). “Alan Moore Interview, Part V: Underland, Hancock, Jerusalem, Literary Difficulty”. Moore's biographer's official website. 2022年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月10日閲覧。
  695. ^ Alistair Fruish On The Sentence & Alan Moore Art”. The Quietus. 2022年1月8日閲覧。
  696. ^ Top 125 Comic Book Writers Master List”. CBR.com. www.CBR.com (2010年12月7日). 2022年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月9日閲覧。
  697. ^ Carpenter 2016, p. 14.
  698. ^ Alan Moore and Superfolks Part 3: The Strange Case of Grant Morrison and Alan Moore”. The Beat. Superlime Media (2012年11月18日). 2021年5月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月30日閲覧。
  699. ^ Parkin 2013, p. 163.
  700. ^ a b Alan Moore and Superfolks Part 1: The Case for the Prosecution”. The Beat. Superlime Media (2012年10月25日). 2021年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月29日閲覧。
  701. ^ Parkin 2013, p. 339.
  702. ^ Di Liddo 2009, No. 269/2461.
  703. ^ Di Liddo 2009, No. 262/2461.
  704. ^ a b A for Alan Moore”. Mousse. Mousse Magazine and Publishing (2013年12月1日). 2022年5月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月5日閲覧。
  705. ^ Campaigners buy William Blake's cottage – and his vegetable patch”. The Guardian. Guardian News & Media (2015年9月23日). 2022年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月4日閲覧。
  706. ^ Heavenly visions of hell: Alan Moore on the sublime art of William Blake” (英語). The Guardian. Guardian News & Media (2019年8月30日). 2022年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月5日閲覧。
  707. ^ Moore 1993, p. 46.
  708. ^ Gaiman 1989, pp. 24–29.
  709. ^ Di Liddo 2009, No. 258/2461.
  710. ^ Moore 1984, p. 79.
  711. ^ Callahan, Tim (2012年8月20日). “The Great Alan Moore Reread: The Spirit”. Tor.com. Macmillan. 2022年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月8日閲覧。
  712. ^ The Supreme Writer: Alan Moore, Interviewed by George Khoury”. The Jack Kirby Collector. TwoMorrows Publishing (2000年11月). 2010年1月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月5日閲覧。
  713. ^ Moore 1987.
  714. ^ Sorensen 2004, p. 37.
  715. ^ Parkin 2013, p. 270.
  716. ^ Creating Comics: A Turn of the Millennium Interview with Alan Moore, Part One”. downthetubes.net. Crucible Comic Press (2022年3月2日). 2022年3月2日閲覧。
  717. ^ Berlatsky (ed.) 2011, p. 80.
  718. ^ Parkin 2013, p. 285.
  719. ^ Taylor 2017.
  720. ^ a b Ayres 2021, p. 206.
  721. ^ Parkin 2011, No. 1243–1251/2302.
  722. ^ Parkin 2011, No. 1352–1355/2302.
  723. ^ Johnston, Rich (2005年5月23日). “Lying in the Gutters”. CBR.com. www.CBR.com. 2014年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月3日閲覧。
  724. ^ Parkin 2011, No. 1281–1283/2302.
  725. ^ Parkin 2013, p. 313.
  726. ^ Parkin 2011, No. 1288–1291/2302.
  727. ^ Parkin 2013, pp. 315–316.
  728. ^ V for Vendetta's Press Conference”. Newsarama. オリジナルの2007年10月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20071012161343/http://newsarama.com/movies/VforPressConf.htm 2022年2月18日閲覧。 
  729. ^ Parkin 2013, p. 320.
  730. ^ Parkin 2013, pp. 322–323.
  731. ^ Vineyard, Jennifer. “Alan Moore: The Last Angry Man”. Movies on MTV.com. Viacom International. 2008年12月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月18日閲覧。
  732. ^ Spurgeon, Tom (2005年11月9日). “Alan Moore Asks for an Alan Smithee”. The Comics Reporter. 2005年11月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月18日閲覧。
  733. ^ Parkin 2011, No. 1310–1313/2302.
  734. ^ a b Wislon, Jared (2012年8月7日). “Alan Moore: one of the finest exponents of the comic book art form to have ever lived”. LeftLion. 2012年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月12日閲覧。
  735. ^ Wegner 2010.
  736. ^ Hughes, Mark (2012年2月1日). “Alan Moore Is Wrong About 'Before Watchmen'”. Forbes. Forbes Media. 2022年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月18日閲覧。
  737. ^ Parkin 2013, p. 246.
  738. ^ a b Ayres 2021, p. 16.
  739. ^ a b Moore 1990b, p. 82.
  740. ^ Moore 1990b, p. 86.
  741. ^ a b Ayres 2021, pp. 15–16.
  742. ^ Moore 1990b, p. 84.
  743. ^ Moore, Alan. “Alan Moore statement for Momentum in Northamptonshire”. Momentum Northants (Momentum). オリジナルの2016年12月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161210200216/https://momentumnorthants.org.uk/alan-moore-statement/ 2022年3月4日閲覧。 
  744. ^ Flood, Alison (2019年11月21日). “Alan Moore drops anarchism to champion Labour against Tory 'parasites'”. The Guardian. Guardian News & Media. 2022年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月4日閲覧。
  745. ^ Stolworthy, Jacob (2019--11-21). “Alan Moore: Watchmen creator and self-proclaimed anarchist to vote in election for first time in 40 years”. The Independent. 2022年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月4日閲覧。
  746. ^ a b Ayres 2021, p. 50.
  747. ^ Killjoy 2009, "Introduction" by Robinson, Kim Stanley.
  748. ^ a b Parkin 2013, p. 225.
  749. ^ Moore 1987, pp. 70–71 in the original publication.
  750. ^ a b Moore 1987, p. 64 in the original publication.
  751. ^ a b The Honest Alan Moore Interview – Part 2: The Occupy Movement, Frank Miller, and Politics”. Honest Publishing (2011年12月2日). 2013年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月18日閲覧。
  752. ^ Flood, Alison (2011年12月7日). “Alan Moore attacks Frank Miller in comic book war of words”. The Guardian. Guardian News & Media. 2013年11月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月3日閲覧。
  753. ^ Issue List for Feature V for Vendetta (English)”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  754. ^ Issue List for Feature Marvelman (English)”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  755. ^ Issue Checklist for Creator Alan Moore (b. 1953) and Feature Miracleman (English)”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  756. ^ Issue Checklist for Creator Alan Moore (b. 1953) and Feature Captain Britain (English)”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  757. ^ Issue List for Feature Skizz (English)”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  758. ^ Issue Checklist for Creator Alan Moore (b. 1953) and Feature D.R. & Quinch (English)”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  759. ^ Issue List for Feature The Bojeffries Saga (English)”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  760. ^ Issue Checklist for Creator Alan Moore (b. 1953) and The Saga of Swamp Thing (1982 series)”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  761. ^ Issue Checklist for Creator Alan Moore (b. 1953) and Swamp Thing (1985 series)”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  762. ^ Issue Checklist for Creator Alan Moore (b. 1953) and Feature The Ballad of Halo Jones (English)”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  763. ^ Superman #423 [Direct]”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。Action Comics #583 [Direct]”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  764. ^ Watchmen”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  765. ^ Anything Goes #2”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  766. ^ Batman: The Killing Joke [First Printing]”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  767. ^ Brought to Light”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  768. ^ Taboo”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。Taboo #2”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。Taboo #7”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  769. ^ From Hell”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  770. ^ Big Numbers”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  771. ^ Lost Girls”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。Lost Girls #1”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  772. ^ Issue Checklist for Creator Alan Moore (b. 1953) and Spawn (1992 series)”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  773. ^ 1963”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  774. ^ Violator”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  775. ^ Spawn: Blood Feud”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  776. ^ WildC.A.T.S”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  777. ^ Issue Checklist for Creator Alan Moore (b. 1953) and Supreme (1992 series):”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  778. ^ Supreme”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  779. ^ The League of Extraordinary Gentlemen”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  780. ^ The League of Extraordinary Gentlemen”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  781. ^ Tom Strong”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  782. ^ Promethea”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  783. ^ Top 10”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  784. ^ The League of Extraordinary Gentlemen Century”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  785. ^ Alan Moore's Neonomicon”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  786. ^ Crossed Plus One Hundred”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。Crossed Plus One Hundred #1 [Regular Cover - Gabriel Andrade]”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。Crossed Plus One Hundred #6 [Regular Cover - Gabriel Andrade]”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  787. ^ Providence”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  788. ^ ネオノミコン”. 国書刊行会. 2022年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月7日閲覧。
  789. ^ Alan Moore's Cinema Purgatorio”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  790. ^ The League of Extraordinary Gentlemen The Tempest”. Grand Comics Database. 2022年9月4日閲覧。
  791. ^ a b The Return of Swamp Thing (1989)”. IMDb. IMDb.com. 2022年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月25日閲覧。
  792. ^ Parkin 2013, pp. 305–306.
  793. ^ a b From Hell (2001)”. IMDb. IMDb.com. 2022年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月25日閲覧。
  794. ^ a b League of Legend (2003)”. IMDb. IMDb.com. 2022年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月25日閲覧。
  795. ^ a b Constantine (2005)”. IMDb. IMDb.com. 2022年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月25日閲覧。
  796. ^ Parkin 2013, p. 212.
  797. ^ a b V for Vendetta (2005)”. IMDb. IMDb.com. 2022年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月25日閲覧。
  798. ^ a b Watchmen (2009)”. IMDb. IMDb.com. 2022年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月25日閲覧。
  799. ^ a b Battoman: Kiringu joku (2016)”. IMDb. IMDb.com. 2022年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月25日閲覧。

参考文献[編集]

雑誌記事[編集]

論文[編集]

書籍[編集]

ムーアの著作[編集]

  • Moore, Alan (2003). Alan Moore’s Writing for Comics. Avatar Press. ISBN 978-1592910120 
  • Moore, Alan; Capmbell, Eddie (2010). A Disease of Language (Kindle (copytext: ISBN 0-86166-153-2, 2005) ed.). Knockabout. ASIN B013OOSV1I 
  • Moore, Alan; Sobel, Marc (2016). Brighter Than You Think: Ten Short Works by Alan Moore. Critical Cartoons 003. Uncivilized Books. ISBN 978-1-9412501-2-9 
  • Moore, Alan; et al. (2012). Saga of the Swamp Thing. Book One (Kindle ed.). Vertigo. ASIN B009DNVU9K 
    • Campbell, Ramsey. “Foreword” 
  • Talbot, Bryan (1987). The Adventures of Luther Arkwright, Book 2: Transfiguration (Proutt ed.). Valkyrie Press. ISBN 978-1-870923-00-2 
    • Moore, Alan. “Introduction” 
  • ムーア, アラン、キャンベル, エディ 著、柳下毅一郎 訳 『フロム・ヘル 上』みすず書房、2009年。ISBN 9784622074915 

評伝・インタビュー集・トリビュート集[編集]

  • Baker, Bill (2005). Alan Moore Spells It Out. Airwave Publishing. ISBN 978-0-9724805-7-4 
  • Berlatsky, Eric C., ed (2011). (インタビュー). Alan Moore: Conversations (The University Press of Mississippi). ASIN B005UW2R40 
  • Carpenter, Greg (2016). The British Invasion: Alan Moore, Neil Gaiman, Grant Morrison, and the Invention of the Modern Comic Book Writer (Kindle ed.). Sequart Organization. ASIN B01KBRSIWS 
  • Khoury, George (2003). The Extraordinary Works of Alan Moore. Tomorrow Publishing. ISBN 978-1893905245 
  • Parkin, Lance (2002). Alan Moore: The Pocket Essential. Hertfordshire, England: Trafalgar Square Publishing. ISBN 978-1-903047-70-5 
  • Parkin, Lance (2011). Alan Moore. Pocket Essentials (Kindle (copytext: ISBN 978-1842432846, 2009) ed.). Old Castle. ASIN B00796E1PS. ISBN 978-1-84243-460-4 
  • Parkin, Lance (2013). Magic Words: The Extraordinary Life of Alan Moore (Kindle ed.). Aurum. ASIN B00H855FCI. ISBN 978-1-78131-146-2 
  • Sandifer, Elizabeth (2019). The Last War in Albion Volume 1: The Early Work of Alan Moore and Grant Morrison (Kindle ed.). ‎ Eruditorum Press. ASIN B01N9GOE8T 
  • smoky man; Millidge, Gary Spencer, eds (2003). Alan Moore: Portrait of an Extraordinary Gentleman. abiogenesis. ISBN 0-946790-06-X 

作品評・論考・研究書[編集]

  • Ayres, Jackson (2021). Alan Moore: A Critical Guide (Kindle ed.). Bloomsbury Publishing. ASIN B08VD5YKNZ. ISBN 978-1-3500-6048-7 
  • Bensam, Richard, ed (2012). Minutes to Midnight: Twelve Essays on Watchmen (Kindle (copytext: ISBN 978-1466350892, 2011) ed.). Sequart Organization. ASIN B0072XITD8 
    • Borsellino, Mary, “How the Ghost of You Clings: Watchmen and Music”, p. 24 
    • Darius, Julian, “58 Varieties: Watchmen and Revisionism”, p. 97 
    • Hudsick, Walter, “Reassembling the Components in the Correct Sequence: Why You Shouldn't Read Watchmen First”, p. 8 
  • Comer, Todd A.; Sommers, Joseph Michael, eds (2012). Sexual Ideology in the Works of Alan Moore: Critical Essays on the Graphic Novels (Kindle ed.). McFarland. ASIN B007QW0LHC. ISBN 978-0786464531 
    • Di Liddo, Annalisa, “Afterword: Disgust with the Revolution”, p. No. 2897/3275 
    • Sommers, Joseph Michael, “When “One Bad Day” Becomes One Dark Knight: Love, Madness, and Obsession in the Adaptation of The Killing Joke into Christopher Nolan's The Dark Knight”, p. No. 558/3275 
  • Darius, Julian (2012b). And the Universe so Big: Understanding Batman The Killing Joke (Kindle (copytext: ISBN 978-1481041706, 2012) ed.). Sequart Organization. ASIN B00AG6FM2E 
  • Di Liddo, Annalisa (2009). Alan Moore: Comics as Performance, Fiction as Scalpel (Kindle (copytext: ISBN 978-1-60473-212-2, 2009) ed.). The University Press of Mississippi. ASIN B002RT8NY2 
  • Gravett, Paul, ed (2011). 1001 Comics You Must Read Before You Die. Cassell Illustrated. ISBN 9781844036981 
    • Beaty, Bart, “Top 10”, p. 716 
    • Dickson, Ben, “From Hell”, p. 530 
    • Dickson, Ben, “The League of Extraordinary Gentlemen”, p. 722 
    • Gibson, Melanie, “Watchmen”, p. 490 
    • Lehmann, Timothy R., “Promethea”, p. 710 
  • Baetens, Jan, et al., ed (2018). The Cambridge History of the Graphic Novels. Cambridge University Press. ISBN 978-1107171411