クライヴ・バーカー

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クライヴ・バーカー
Clive Barker
CliveBarker.jpg
2007年、撮影
誕生 1952年10月5日
イギリスの旗 イギリス リヴァプール
職業 小説家脚本家映画監督
ジャンル ホラーダーク・ファンタジー、現代ファンタジー
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クライヴ・バーカー英語: Clive Barker, 1952年10月5日 - )は、イギリス小説家脚本家映画監督

クライブ・バーカーの表記も用いられる。

人物[編集]

ホラー小説ダーク・ファンタジーの書き手として知られる。ホラー小説から始まったキャリアは初期を代表する短編集『血の本』(Books of blood)シリーズとして結実し、これによって世界幻想文学大賞英国幻想文学大賞を受賞した。

スティーヴン・キングがバーカーの作品を絶賛している。最近ではホラー要素を含んだ大作の現代ファンタジーに重点を移している。

バーカーの作品は、私たちと共存する隠された幻想世界、超自然におけるセクシュアリティの役割、複雑に絡み合った宇宙の構造などの描写を特徴としている。

映画監督としての顔も持ち、代表作は自身の小説『ヘルバウンド・ハート』の映画化である『ヘル・レイザー』(1987年イギリス)。常にホラー映画に重点をおいており、『ミディアン』や『ロード・オブ・イリュージョン』も監督している。初期の短編映画『The Forbidden』や『Salome』は、シュルレアリスム的な要素のある実験アートでもある。

多彩な視覚芸術家でもあり、様々なメディアで活躍している。時には自身の本のイラストを手がけ、個展を開くこともある。自身が監修を務めたゲーム作品『Clive Barker's Undying』(DreamWorks Interactive、2001)も好評を博している。

同性愛者であることを公言している。

経歴[編集]

イングランドの港町リヴァプールに生まれる。ビートルズの歌「ペニー・レイン」で有名なペニー・レインで少年時代を送り、ポーブラッドベリの小説を耽読する。

14、5歳のころ、ヒッチコックの監督作品『サイコ』とジョージ・パルの監督作品『宇宙戦争』の2本立て上映を鑑賞、ホラー小説を書きたいと考え始める。著名なホラー小説家であるラムゼイ・キャンベルの講演を聴いたことも、この思いに拍車をかけた。しかし、この時期のバーカーは演劇に熱中し、自らも戯曲を執筆している。

リヴァプール大学に進学。英語学哲学を専攻し、学士号を取得する。学生時代は劇場などでのアルバイトを行う。

大学卒業後はロンドン北部のクラウチ・エンドに移住、演劇の世界へ入り、戯曲の執筆に力を注いだ。

作品[編集]

小説[編集]

  • 『血の本 - Books of Blood』シリーズ(1984年〜1985年)
    • ミッドナイト・ミートトレイン(日本初出1987年1月・『集英社文庫集英社刊・宮脇孝雄訳)
    • ジャクリーン・エス(日本初出1987年3月・『集英社文庫』集英社刊・大久保寛訳)
    • セルロイドの息子(日本初出1987年5月・『集英社文庫』集英社刊・宮脇孝雄訳)
    • ゴースト・モーテル(日本初出1987年7月・『集英社文庫』集英社刊・大久保寛訳)
    • マドンナ(日本初出1987年9月・『集英社文庫』集英社刊・宮脇孝雄訳)
    • ラスト・ショウ(日本初出1987年11月・『集英社文庫』集英社刊・矢野浩三郎訳)
  • 魔道士(後に『ヘルバウンド・ハート』と改題) - The Hellbound Heart(日本初出1988年2月・集英社刊・宮脇孝雄訳)
  • 死都伝説 - Cabal (The Nightbreed)(日本初出1989年6月・『集英社文庫』集英社刊・宮脇孝雄訳)
  • ウィーヴワールド - Weaveworld(日本初出1989年10月・集英社刊・酒井昭伸訳)
  • 不滅の愛 - The Great and Secret Show(日本初出1991年4月・『角川文庫角川書店刊・山本光伸訳)
  • ダムネーション・ゲーム - The Damnation Game(日本初出1991年9月・『扶桑社ミステリー』扶桑社刊・中田耕治・松本秀子訳)
  • イマジカ - Imajica(日本初出1995年7月〜1995年8月・『扶桑社ミステリー』扶桑社刊・加藤洋子訳)
  • アバラット - Abarat(日本初出2002年12月・ソニー・マガジンズ刊・池央耿訳)
  • 冷たい心の谷 - Coldheart Canyon: A Hollywood Ghost Story(日本初出2003年10月・『ヴィレッジブックス』ソニー・マガジンズ刊・嶋田洋一訳)
  • アバラット 2 - Abarat: Days of Magic, Nights of War(日本初出2004年11月・ソニー・マガジンズ刊・池央耿訳)
  • アバラット 3 - Absolute Midnight (2011) 未訳

評論[編集]

  • クライヴ・バーカーのホラー大全 - Cliver Barker's A-Z of Horror(日本初出2001年9月・東洋書林刊・日暮雅通訳)※スティーヴン・ジョーンズと共編著

映画[編集]

ゲーム[編集]

  • クライブ・バーカーズ アンダイイング - Clive Barker's Undying
  • Clive Barker's Jericho

書目[編集]

Critical studies of Barker's work

  • Smith, Andrew. "Worlds that Creep upon You: Postmodern Illusions in the Work of Clive Barker." In Clive Bloom, ed, Creepers: British Horror and Fantasy in the Twentieth Century. London and Boulder CO: Pluto Press, 1993, pp. 176–86.
  • Suzanne J. Barbieri, Clive Barker : Mythmaker for the Millennium. Stockport:British Fantasy Society, 1994, ISBN 0952415305.
  • Gary Hoppenstand, Clive Barker's short stories : imagination as metaphor in the Books of blood and other works. (With a foreword by Clive Barker). Jefferson, N.C. : McFarland, 1994, ISBN 0899509843.
  • Linda Badley, Writing Horror and The Body : the fiction of Stephen King, Clive Barker, and Anne Rice. London : Greenwood Press, 1996, ISBN 0313297169.
  • Chris Morgan, "Barker, Clive", in David Pringle, ed., St. James Guide to Horror, Ghost and Gothic Writers. London: St. James Press, 1998, ISBN 1558622063
  • S. T. Joshi, The Modern Weird Tale Jefferson, N.C.; London : McFarland, 2001, ISBN 078640986X.
  • Douglas E. Winter, Clive Barker: The Dark Fantastic New York: Harper, 2002, ISBN 0066213924.
  • Edwin F. Casebeer, "Clive Barker (1952– )" in: Darren Harris-Fain (ed.) British Fantasy and Science Fiction Writers Since 1960. Farmington Hills, MI: Thomson/Gale, 2002, ISBN 0787660051.
  • K. A. Laity, "Clive Barker" in: Richard Bleiler, ed. Supernatural Fiction Writers: Contemporary Fantasy and Horror. New York: Thomson/Gale, 2003, ISBN 0684312506.
  • Sorcha Ní Fhlainn, (Ed.) Clive Barker – Dark imaginer. Manchester: Manchester University Press, 2017. 280pp. ISBN 9780719096921.

外部リンク[編集]