2009年のメジャーリーグベースボール
以下は、メジャーリーグベースボール(MLB)における2009年のできごとを記す。レギュラーシーズン開幕は2009年4月5日のアトランタ・ブレーブス対フィラデルフィア・フィリーズ戦でブレーブスが4対1で勝利。10月6日のミネソタ・ツインズとデトロイト・タイガースとのワンゲーム・プレーオフでツインズが6対5で勝利し、レギュラーシーズンを終えた。ワールドシリーズはフィラデルフィア・フィリーズを2対4で破りニューヨーク・ヤンキースが制した。
ここではMLBでのできごとのみ扱っています。野球全般のできごとについては2009年の野球を参照
できごと
1月
- 1月6日 - ニューヨーク・ヤンキースからFAになっていたカール・パバーノがクリーブランド・インディアンスに移籍。
- 1月6日 - 巨人からFAになっていた上原浩治がボルチモア・オリオールズと2年契約で合意。
- 1月7日 - ニューヨーク・ヤンキースからFAとなっていたジェイソン・ジオンビーがオークランド・アスレチックスと契約。
- 1月8日 - アトランタ・ブレーブスからFAになっていたジョン・スモルツがボストン・レッドソックスと1年契約で合意。
- 1月8日 - サンディエゴ・パドレスからFAとなっていたトレバー・ホフマンがミルウォーキー・ブルワーズと契約合意。
- 1月9日 - ロサンゼルス・ドジャースからFAになっていたブラッド・ペニーがレッドソックスへ移籍。
- 1月10日 - 中日ドラゴンズからFAになっていた川上憲伸のアトランタ・ブレーブスへの移籍が決定。
- 1月10日 - ロサンゼルス・ドジャースからFAになっていた斎藤隆がボストン・レッドソックスに1年契約で移籍。
- 1月13日 - アトランタ・ブレーブスの川上憲伸が本拠地球場ターナー・フィールドで入団会見。
- 1月13日 - アメリカ野球殿堂の投票でリッキー・ヘンダーソン、ジム・ライスの2名が選出。
- 1月14日 - ボストン・レッドソックスの斎藤隆がワールド・ベースボール・クラシック代表を辞退。
- 1月14日 - ボルチモア・オリオールズの上原浩治が本拠地オリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズで入団会見。
- 1月15日 - 前フィラデルフィア・フィリーズの田口壮がシカゴ・カブスとマイナー契約。
- 1月15日 - ロサンゼルス・ドジャースからFAになっていたデレク・ローがアトランタ・ブレーブスへ移籍。
- 1月19日 - 前巨人の門倉健がシカゴ・カブスとマイナー契約。
- 1月21日 - ロサンゼルス・ドジャースのジェフ・ケントが現役引退。
2月
- 2月2日 - 広島からFAになっていた高橋建がトロントブルージェイズとマイナー契約。
- 2月10日 - 前ロサンゼルス・ドジャースのアンドリュー・ジョーンズがテキサス・レンジャーズとマイナー契約。
- 2月11日 - ニューヨーク・ヤンキースからFAになっていたボビー・アブレイユがロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムに移籍。
- 2月12日 - 前巨人の野口茂樹がトロント・ブルージェイズとマイナー契約。
- 2月18日 - 前シカゴ・ホワイトソックスのケン・グリフィー・ジュニアがシアトル・マリナーズと1年契約を結び、10年ぶりに同チームへ復帰。
- 2月26日 - ダグ・ミントケイビッチがロサンゼルス・ドジャースへ移籍。
3月
- 3月20日 - ニューヨーク・ヤンキースからFAになっていたイバン・ロドリゲスがヒューストン・アストロズと1年契約。
- 3月23日 - 前ボストン・レッドソックスのカート・シリングが現役引退を表明。
- 3月30日 - トロント・ブルージェイズから戦力外を受けた高橋建がニューヨーク・メッツとマイナー契約。
4月
- 4月3日 - シアトル・マリナーズのイチローが胃潰瘍による出血を認められたため、MLB移籍後初の故障者リスト入り。
- 4月5日 - メジャーリーグが開幕。
- 4月9日 - ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムのニック・エイデンハートが未明、交通事故で死去。エイデンハートは前夜の対オークランド・アスレチックス戦で先発、6回無失点に抑えたばかりだった。これを受け、9日夜の対アスレチックス戦は中止となった。
- 4月11日 - アトランタ・ブレーブスの川上憲伸が、ワシントン・ナショナルズ戦(ターナー・フィールド)に先発としてメジャー初登板。試合はブレーブスが5対3で勝利、川上は6回4安打3失点8奪三振で初登板初先発で勝利投手。
5月
- 5月2日 - ニューヨーク・メッツの高橋建が対フィラデルフィア・フィリーズ戦(シチズンズ・バンク・パーク)でメジャーリーグ初登板。40歳16日でのメジャーリーグ初登板は日本人最高齢、メジャーリーグでも戦後3番目の高齢記録。
6月
- 6月3日 - アトランタ・ブレーブスがトム・グラビンに戦力外通告をしたと発表。
- 6月28日 - ニューヨーク・ヤンキースのマリアノ・リベラが対ニューヨーク・メッツ戦でメジャーリーグ通算500セーブ、史上2人目。
7月
- 7月14日 - 第80回オールスターがセントルイスのブッシュスタジアムで行われた。ア・リーグが4対3で勝利し、12連勝。
- 7月14日 - ニューヨーク・メッツのペドロ・マルティネスがフィラデルフィア・フィリーズへ移籍。
- 7月18日 - クリーブランド・インディアンズの小林雅英が自由契約。
8月
- 8月7日 - オークランド・アスレチックスのジェイソン・ジオンビーが自由契約。
- 8月18日 - ヒューストン・アストロズのイバン・ロドリゲスが古巣のテキサス・レンジャーズに復帰。
- 8月19日 - ボストン・レッドソックスを自由契約になったジョン・スモルツがセントルイス・カージナルスと契約。
- 8月24日 - 前オークランド・アスレチックスのジェイソン・ジオンビーがコロラド・ロッキーズへ移籍。
- 8月25日 - ボストン・レッドソックスがニューヨーク・メッツのビリー・ワグナーを獲得。
- 8月31日 - シカゴ・ホワイトソックスのジム・トーミがロサンゼルス・ドジャースへ移籍。
- 8月31日 - ボストン・レッドソックスを自由契約になったブラッド・ペニーがサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約。
9月
- 9月6日 - シアトル・マリナーズのイチローが対オークランド・アスレチックス戦でメジャーリーグ通算2000本安打。
- 9月14日 - シアトル・マリナーズのイチローが対テキサス・レンジャーズ戦で、メジャーリーグ史上初の9年連続シーズン200安打。
- 9月23日 - アトランタ・ブレーブスは監督のボビー・コックスの1年契約と2010年限りで同チームの監督を勇退することを発表。
- 9月27日 - 第38回IBAFワールドカップの決勝戦はアメリカが10対5でキューバに勝利し、2年連続4度目の優勝達成。
- 9月28日 - ニューヨーク・ヤンキースが対ボストン・レッドソックス戦(ヤンキースタジアム)で4対2で勝利し、ア・リーグ東地区優勝達成。
10月
- 10月21日 - ナ・リーグ優勝決定シリーズの第5戦が行われ、フィラデルフィア・フィリーズがロサンゼルス・ドジャースに10対4で勝利し、4勝1敗で2年連続7度目のリーグ優勝達成で、ワールドシリーズ進出。
- 10月24日 - ア・リーグ優勝決定シリーズの第6戦がヤンキースタジアムで行われ、ニューヨーク・ヤンキースがロサンゼルス・エンゼルス・アナハイムに5対2で勝利し、4勝2敗で6年ぶりア・リーグ優勝達成で、ワールドシリーズ進出。
11月
- 11月3日 - タンパベイ・レイズが、岩村明憲のピッツバーグ・パイレーツへのトレードを発表。
- 11月4日 - ワールドシリーズはニューヨーク・ヤンキースが前年覇者のフィラデルフィア・フィリーズに4勝2敗(●○○○●○)で勝利し、9年ぶり27度目の優勝達成。シリーズMVPにはヤンキースの松井秀喜が日本人選手では初の受賞。打撃専門で出場した選手としても初めて。
- 11月10日 - シアトル・マリナーズのイチローが、ゴールドグラブ賞にメジャー1年目から9年連続で選出。
12月
- 12月2日 - ボストン・レッドソックスのビリー・ワグナーがアトランタ・ブレーブスへ移籍。
- 12月4日 - ボストン・レッドソックスの斎藤隆がアトランタ・ブレーブスへ移籍。
- 12月14日 - ボストン・レッドソックスがロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムからFAとなっていたジョン・ラッキーの獲得を発表。
- 12月16日 - ニューヨーク・ヤンキースからFAになっていた、松井秀喜のロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムへの入団が正式に発表される。
- 12月16日 - トロント・ブルージェイズのロイ・ハラデイがトレードでフィラデルフィア・フィリーズへ移籍。
- 12月23日 - ニューヨーク・ヤンキースのメルキー・カブレラら3選手と、アトランタ・ブレーブスのハビアー・バスケスら2選手による3対2の交換トレード。
- 12月29日 - ボストン・レッドソックスからFAになっていたジェイソン・ベイがニューヨーク・メッツと契約。
試合結果
レギュラーシーズン
アメリカンリーグ
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ナショナルリーグ
|
- ワイルドカードはボストン・レッドソックスとコロラド・ロッキーズが獲得
- アメリカンリーグ中地区はミネソタ・ツインズとデトロイト・タイガースが同率首位でワンゲーム・プレーオフによりミネソタ・ツインズが地区優勝。
オールスターゲーム
詳細は「2009年のMLBオールスターゲーム」を参照
- アメリカンリーグ 4 - 3 ナショナルリーグ
- MVP:カール・クロフォード
- ホームランダービーはプリンス・フィルダー(MIL)が優勝
ポストシーズン
ディビジョンシリーズ | リーグチャンピオンシップシリーズ | ワールドシリーズ | ||||||||
ニューヨーク・ヤンキース | 3 | |||||||||
ミネソタ・ツインズ | 0 | |||||||||
ニューヨーク・ヤンキース | 4 | |||||||||
アメリカンリーグ | ||||||||||
ロサンゼルス・エンゼルス | 2 | |||||||||
ロサンゼルス・エンゼルス | 3 | |||||||||
ボストン・レッドソックス | 0 | |||||||||
ニューヨーク・ヤンキース | 4 | |||||||||
フィラデルフィア・フィリーズ | 2 | |||||||||
ロサンゼルス・ドジャース | 3 | |||||||||
セントルイス・カージナルス | 0 | |||||||||
ロサンゼルス・ドジャース | 1 | |||||||||
ナショナルリーグ | ||||||||||
フィラデルフィア・フィリーズ | 4 | |||||||||
フィラデルフィア・フィリーズ | 3 | |||||||||
コロラド・ロッキーズ | 1 | |||||||||
ディビジョンシリーズ
- 右側がホームチーム
アメリカンリーグ詳細は2009年のALDS参照
|
ナショナルリーグ詳細は2009年のNLDS参照
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リーグチャンピオンシップシリーズ
アメリカンリーグ詳細は2009年のALCS参照
|
ナショナルリーグ詳細は2009年のNLCS参照
|
ワールドシリーズ
詳細は2009年のワールドシリーズ参照
- ヤンキース 4 - 2 フィリーズ
10/28 – | フィリーズ | 6 | - | 1 | ヤンキース | |
10/29 – | フィリーズ | 1 | - | 3 | ヤンキース | |
10/31 – | ヤンキース | 8 | - | 5 | フィリーズ | |
11/ 1 – | ヤンキース | 7 | - | 4 | フィリーズ | |
11/ 2 – | ヤンキース | 6 | - | 8 | フィリーズ | |
11/ 4 – | フィリーズ | 3 | - | 7 | ヤンキース |
個人タイトル
アメリカンリーグ
打者成績
|
投手成績
|
ナショナルリーグ
打者成績
|
投手成績
|
表彰
全米野球記者協会(BBWAA)表彰
表彰 | アメリカンリーグ | ナショナルリーグ |
---|---|---|
MVP | ジョー・マウアー (MIN) | アルバート・プホルス (STL) |
サイヤング賞 | ザック・グレインキー (KC) | ティム・リンスカム (SF) |
最優秀新人賞 | アンドリュー・ベイリー (OAK) | クリス・コグラン (FLA) |
最優秀監督賞 | マイク・ソーシア (TB) | ジム・トレーシー (COL) |
ゴールドグラブ賞
守備位置 | アメリカンリーグ | ナショナルリーグ |
---|---|---|
投手 | マーク・バーリー (CWS) | アダム・ウェインライト (STL) |
捕手 | ジョー・マウアー (MIN) | ヤディアー・モリーナ (STL) |
一塁手 | マーク・テシェイラ (NYY) | エイドリアン・ゴンザレス (SD) |
二塁手 | プラシド・ポランコ (DET) | オーランド・ハドソン (ARI) |
三塁手 | エバン・ロンゴリア (TB) | ライアン・ジマーマン (WSH) |
遊撃手 | デレク・ジーター (NYY) | ジミー・ロリンズ (PHI) |
外野手 | トリー・ハンター (LAA) アダム・ジョーンズ (BAL) イチロー (SEA) |
マイケル・ボーン (HOU) マット・ケンプ (LAD) シェーン・ビクトリーノ (PHI) |
シルバースラッガー賞
守備位置 | アメリカンリーグ | ナショナルリーグ |
---|---|---|
投手 | - | カルロス・ザンブラーノ (CHC) |
捕手 | ジョー・マウアー (MIN) | ブライアン・マッキャン (ATL) |
一塁手 | マーク・テシェイラ (NYY) | アルバート・プホルス (STL) |
二塁手 | アーロン・ヒル (TOR) | チェイス・アトリー (PHI) |
三塁手 | エバン・ロンゴリア (TB) | ライアン・ジマーマン (WSH) |
遊撃手 | デレク・ジーター (NYY) | ハンリー・ラミレス (FLA) |
外野手 | ジェイソン・ベイ (BOS) トリー・ハンター (LAA) イチロー (SEA) |
ライアン・ブラウン (MIL) アンドレ・イーシアー (LAD) マット・ケンプ (LAD) |
指名打者 | アダム・リンド (TOR) | - |
その他表彰
表彰 | アメリカンリーグ | ナショナルリーグ |
---|---|---|
カムバック賞 | アーロン・ヒル (TOR) | クリス・カーペンター (STL) |
ハンク・アーロン賞 | デレク・ジーター (NYY) | アルバート・プホルス (STL) |
最優秀救援投手賞 | マリアノ・リベラ (NYY) | ライアン・フランクリン (STL) |
エドガー・マルティネス賞 | アダム・リンド (TOR) | - |
ロベルト・クレメンテ賞 | デレク・ジーター (NYY) | - |
ハッチ賞 | マーク・ティーエン (CWS) | - |
アメリカ野球殿堂入り表彰者
BBWAA投票
- リッキー・ヘンダーソン(有資格初年度)
- ジム・ライス
ベテランズ委員会選出