コンテンツにスキップ

「きりん座」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
本文を全体的に加筆。画像を追加。出典多数追加。
タグ: 曖昧さ回避ページへのリンク
5行目: 5行目:
|genitive = Camelopardalis
|genitive = Camelopardalis
|pronounce = {{IPA-en|kəˌmɛləˈpɑrdəlɨs|}} ''Camélopárdalis,'' 属格の発音も同一
|pronounce = {{IPA-en|kəˌmɛləˈpɑrdəlɨs|}} ''Camélopárdalis,'' 属格の発音も同一
|symbology = the [[キリン|Giraffe]]
|symbology = [[キリン]]{{R|boundary}}
|RA = {{RA|6||}} - {{RA|||}}{{R|boundary}}
|RA = 6
|dec = +70
|dec = +70° - +°{{R|boundary}}
|culmination date = [[2月1日]]21時
|culmination date = [[2月1日]]21時
|quadrant = NQ2
|quadrant = NQ2
|areatotal = 757
|areatotal = 756.828
|arearank = 18
|arearank = 18
|numbermainstars = 2, 8
|numbermainstars = 2, 8
19行目: 19行目:
|brighteststarname = [[きりん座ベータ星|β Cam]]
|brighteststarname = [[きりん座ベータ星|β Cam]]
|starmagnitude = 4.02
|starmagnitude = 4.02
|neareststarname = [[グリーゼ445|GJ 445]]
|stardistance = 17.0
|numbermessierobjects = 0
|numbermessierobjects = 0
|meteorshowers = October Camelopardalids
|meteorshowers = 10月きりん座流星群
|bordering = [[りゅう座]]<br />[[こぐま座]]<br />[[ケフェウス座]]<br />[[カシオペヤ座]]<br />[[ペルセウス座]]<br />[[ぎょしゃ座]]<br />[[やまねこ座]]<br />[[おおぐま座]]
|bordering = [[りゅう座]]<br />[[こぐま座]]<br />[[ケフェウス座]]<br />[[カシオペヤ座]]<br />[[ペルセウス座]]<br />[[ぎょしゃ座]]<br />[[やまねこ座]]<br />[[おおぐま座]]
|notes =
|notes =
}}
}}
'''きりん座'''(きりんざ、麒麟座、Camelopardalis)は北天の[[星座]]の1つ。[[天の北極]]の近くに位置しており、日本では1年中見ることができる。明るい星がなく星座が作られなかった領域に17世紀に新たに作られたため、神話や伝承の類いもなく知名度の低い星座である。
'''きりん座'''(きりんざ、Camelopardalis)は[[星座#国際天文学連合による88星座|現代の88星座]]の1つ。[[天の北極]]の近くに位置しており、日本では1年中見ることができる。[[17世紀]]に、明るい星がなく星座が作られなかった領域に新たに作られたため、神話や伝承の類いもなく知名度の低い星座である。


== 主な天体 ==
== 主な天体 ==
=== 恒星 ===
=== 恒星 ===
{{See also|きりん座の恒星の一覧}}
{{See also|きりん座の恒星の一覧}}
[[2022年]]4月現在、[[国際天文学連合]] (IAU) によって2個の恒星に固有名が認証されている{{R|iaucsn}}。

* [[HD 104985]]:[[太陽系]]から約330 [[光年]]の距離にある黄色巨星で、ヘリウム中心核で起こる核融合反応で輝く「[[水平分枝]]」の段階にある{{R|simbad_HD104985}}。2003年に[[太陽系外惑星]]が発見された。これは巨星として初めて、また日本の研究チームによる初めての系外惑星発見となった。[[2015年]]に開催されたIAUの太陽系外惑星命名キャンペーン「[[NameExoWorlds]]」で、恒星は[[アステカ神話]]の太陽神[[トナティウ]]の名前にちなんで「'''トナティウ''' (Tonatiuh) 」、惑星は月の女神にちなんで「メツトリ (Meztli)」とそれぞれ命名された{{R|NEW2015}}。
以下の恒星には、[[国際天文学連合]]により正式な固有名が定められている。
* [[HD 32518]]:[[見かけの等級|見かけの明るさ]]6.42等の6等星{{R|simbad_HD32518}}。[[2019年]]に開催されたIAUの100周年記念行事「IAU100 NameExoWorlds」で[[ドイツ]]に命名権が与えられ、主星はMago、太陽系外惑星はNeriと命名された{{R|approved}}。
* [[HD 104985]] ([[HR 4609]]):トナティウ (Tonatiuh) は6等星だが、[[太陽系外惑星]]が発見されており、[[メキシコ]]の太陽神の名前にちなんで命名された。
そのほか、以下の恒星が知られている。
* [[HD 32518]]:国際天文学連合の100周年記念行事「IAU100 NameExoworlds」で[[ドイツ]]に命名権が与えられ、主星はMago、太陽系外惑星はNeriと命名された{{R|approved}}。
* [[きりん座アルファ星|&alpha;星]]:見かけの明るさ4.29等の[[青色超巨星]]で4等星{{R|simbad_alpha}}。

* [[きりん座ベータ星|&beta;星]]:見かけの明るさ4.02等の[[黄色超巨星]]で4等星{{R|simbad_beta}}。きりん座で最も明るく見える恒星。
その他、以下の恒星が知られている。
* きりん座CS星:見かけの明るさ4.22等の青色超巨星で4等星{{R|simbad_CS}}。変光星としては脈動変光星の一種「[[はくちょう座アルファ型変光星|はくちょう座&alpha;型変光星]]」に分類され、約26.76日の周期で4.29等から4.34等の振幅で変光する{{R|GCVS_CS}}。きりん座で2番目に明るく見える恒星で、クロスウェルが考案した星座「[[モモンガ座]]」の最輝星である。
* [[きりん座アルファ星|&alpha;星]]:4.29等、[[青色超巨星]]。
* [[きりん座ベータ星|&beta;星]]:4.02等、黄色の[[超巨星]]または[[輝巨星]]。きりん座で最も明るい恒星。


=== 星団・星雲・銀河 ===
=== 星団・星雲・銀河 ===
* [[NGC 2403]]:[[天の川銀河]]から約1050万光年の距離にある[[渦巻銀河]]{{R|simbad_NGC2403}}。{{仮リンク|パトリック・ムーア (天文学者)|label=パトリック・ムーア|en|Patrick Moore}}がアマチュア天文家の観測対象に相応しい星団・星雲・銀河を選んだ[[カルドウェルカタログ|コールドウェルカタログ]]で、7番に選ばれている{{R|SEDS_Caldwell}}
* [[NGC 1502]]:[[散開星団]]。&alpha;星とC星の中間に位置する。
* [[IC 342]]:天の川銀河から約990万光年の距離にある渦巻銀河で、爆発的に恒星を生成する「[[スターバースト銀河]]」に分類される{{R|simbad_IC342}}。天の川銀河が属する[[局所銀河群]]に最も近い位置にある[[銀河群]]「[[マフェイ銀河群|IC 342/マフェイ銀河群]]」で最も明るい銀河である{{R|simbad_IC342}}。コールドウェルカタログの5番に選ばれている{{R|SEDS_Caldwell}}。
* [[NGC 2403]]:[[渦巻銀河]]。51番星の近くに位置する。
* [[MACS0647-JD]]:2012年当時[[最も近い・遠い天体の一覧|地球から最も遠い天体]]とされた、銀河と思われる天体。{{-}}
* [[IC 342]]:銀河
{{Gallery
* [[MACS0647-JD]]:2012年当時[[最も近い・遠い天体の一覧|地球から最も遠い天体]]とされた、銀河と思われる天体。
| width=320
* NGC 1961
| height=300
| lines=5
| align=center
| IC 342, Hidden Galaxy.jpg | 2019年10月に[[ハッブル宇宙望遠鏡]]によって撮像されたスターバースト銀河IC 342。
| NGC2403 Galaxy from the Mount Lemmon SkyCenter Schulman Telescope courtesy Adam Block.jpg | レモン山スカイセンターの 0.8m 望遠鏡で撮影された渦巻銀河NGC 2403。
}}


== 由来と歴史 ==
== 由来と歴史 ==
[[File:Sidney Hall - Urania's Mirror - Camelopardalis, Tarandus and Custos Messium.jpg|thumb|『[[ウラニアの鏡]]』に描かれたきりん座]]
[[File:Sidney Hall - Urania's Mirror - Camelopardalis, Tarandus and Custos Messium.jpg|thumb|320px|19世紀イギリスの星座カード集『[[ウラニアの鏡]]』に描かれたきりん座]]
[[1612年]]に、[[オランダ]]の[[神学者]]で[[天文学者]]の[[ペトルス・プランシウス]]が自作の[[天球儀]]に「Camelopardalis」としてキリンの姿を描いたことに始まる{{R|Ridpath}}。この名前は、[[ヘレニズム期]]に[[コイネー]]でキリンを表すのに使われた、キリンの長い首を[[ラクダ]]に、斑点模様を[[ヒョウ]]に喩えた合成語「καμηλοπάρδαλις」に起源を持つ{{R|Ridpath}}。Camelopardalisは、コイネーのκαμηλοπάρδαλιςをラテン語化したもので、[[マルクス・テレンティウス・ウァッロ]]や[[ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|大プリニウス]]もキリンを表すのにこの表現を使っていた{{R|Pickering1908}}。
[[1612年]]に、[[オランダ]]の[[神学者]]で[[天文学者]]の[[ペトルス・プランシウス]]が自作の[[天球儀]]に「'''Camelopardalis'''」としてキリンの姿を描いたことに始まる{{R|Ridpath}}。この名前は、[[ヘレニズム期]]に[[コイネー]]でキリンを表すのに使われた、キリンの長い首を[[ラクダ]]に、斑点模様を[[ヒョウ]]に喩えた合成語「καμηλοπάρδαλις」に起源を持つ{{R|Ridpath}}。Camelopardalisは、καμηλοπάρδαλιςをラテン語化したもので、[[マルクス・テレンティウス・ウァッロ]]や[[ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|大プリニウス]]もキリンを表すのにこの表現を使っていた{{R|Pickering1908}}。


[[ドイツ]]の天文学者[[ヤコブス・バルチウス]]が1624年{{efn2|リチャード・ヒンクリー・アレンは1614年としている{{R|Allen2013}}が、『Usus astronomicus planisphaerii stellati』の表紙に「MDCXXIV (1624)」と明記されており、誤りとされる{{R|Ridpath}}。}}に出版した書『Usus astronomicus planisphaerii stellati』の中で「Camelopardalis」を紹介していた{{R|Bartsch1624}}ことから、誤ってバルチウスが作った星座と紹介されることもあった{{R|Hara}}が、バルチウス自身は1621年に{{仮リンク|アイザック・ハプレヒト2世|en|Isaac Habrecht II}}が作った星座であると違いしていた{{R|Ridpath}}。また、バルチウスはこの星座をラクダと勘違いしており、このCamelopardalisを「[[旧約聖書]]の[[創世記]]で[[リベカ]]が[[イサク]]の元へ嫁ぐエピソードに登場する[[ラクダ]]を記念したもの」と誤解に基づ説明を残している{{R|Ridpath|Bartsch1624}}。
[[ドイツ]]の天文学者[[ヤコブス・バルチウス]]が[[1624年]]{{efn2|リチャード・ヒンクリー・アレンは1614年としている{{R|Allen2013}}が、『Usus astronomicus planisphaerii stellati』の表紙に「MDCXXIV (1624)」と明記されており、誤りとされる{{R|Ridpath}}。}}に出版した天文書『Usus astronomicus planisphaerii stellati』の中で「Camelopardalis」を紹介していた{{R|Bartsch1624}}ことから、誤ってバルチウスが作った星座と紹介されることもあった{{R|Hara}}。当のバルチウスは1621年に{{仮リンク|アイザック・ハプレヒト2世|en|Isaac Habrecht II}}が作った星座であると思い違いしていた{{R|Ridpath}}。また、バルチウスはこの Camelopardalis のモチーフをラクダと勘違いしており、「[[旧約聖書]]の[[創世記]]で[[リベカ]]が[[イサク]]の元へ嫁ぐエピソードに登場する[[ラクダ]]を記念したもの」と誤解に基づいた説明を残している{{R|Ridpath|Bartsch1624}}。


プランシウスやバルチウスは現代と同じく「Camelopardalis」と綴ったが、のちの[[ヨハネス・ヘヴェリウス]]や[[ヨハン・ボーデ]]が「Camelopardalus」と綴ったため、表記に混乱が生じた。の混乱、1908年に「コイネーや[[古典ラテン語]]での表記」「[[動物学者]]に使われる表記」「天文学者が最も良く使う表記」の3つの観点から「Camelopardalis」が最も相応しいとする研究結果が[[エドワード・ピッカリング]]らによって発表された{{R|Pickering1908}}ことによ決着がつけられた{{R|Ridpath}}。
プランシウスやバルチウスは現代と同じく「Camelopardalis」と綴ったが、のちの[[17世紀]][[ポーランド]]の天文学者[[ヨハネス・ヘヴェリウス]]や[[19世紀]]ドイツの天文学者[[ヨハン・ボーデ]]が「Camelopardalus」と綴ったため、表記に混乱が生じていた。の混乱、1908年に[[アメリカ]]の天文学者[[エドワード・ピッカリング]]によって「「コイネーや[[古典ラテン語]]での表記」「[[動物学者]]に使われる表記」「天文学者が最も良く使う表記」の3つの観点から「Camelopardalis」が最も相応しいとする研究結果が発表された{{R|Pickering1908}}ことによって決着がつけられた{{R|Ridpath}}。


イギリス生まれの天文学者{{仮リンク|リチャード・アンソニー・プロクター|en|Richard A. Proctor}}は、この星座をラクダを意味する「Camelus」と呼んでいたが、追随する者も少なく廃れた{{R|Allen2013|Hara}}。また、アメリカの学者ウィリアム・クロスウェルは、[[カシオペヤ座]]との境界に近いこの星座の領域に自らが考案した「[[モモンガ座]] (Sciurus Volans)」を配したが、のちに取り上げる者もおらず廃れている{{R|Barentine2016}}。
イギリス生まれの天文学者{{仮リンク|リチャード・アンソニー・プロクター|en|Richard A. Proctor}}は、この星座をラクダを意味する「Camelus」と呼ぶことを提唱したが、追随する者も少なく廃れた{{R|Allen2013|Hara|Proctor1872}}。また、アメリカの学者ウィリアム・クロスウェルは、[[カシオペヤ座]]との境界に近いこの星座の領域に自らが考案した「[[モモンガ座]] (Sciurus Volans)」を配したが、のちに取り上げる者もおらず廃れている{{R|Barentine2016}}。


[[1922年]]5月に[[ローマ]]で開催されたIAUの設立総会で現行の88星座が定められた際にそのうちの1つとして選定され、星座名は '''Camelopardalis'''、略称は '''Cam''' と正式に定められた{{R|Ridpath2}}。新しい星座のため星座にまつわる神話や伝承はない。
日本では、一貫してキリンの星座として受容されており、ラクダの星座とされたことはない。


== ギャラリー ==
=== 中国 ===
中国の天文では、きりん座の星は「[[三垣]]」の1つ「[[紫微垣]]」に配されていた。きりん座には明るい星がなく、バイエル符号もフラムスティード番号も振られていない暗い星が多いが、そのような星も数多く星官に配されている。[[天の北極]]近くの星官「北極」の星「天枢」にはHD 112028が充てられていた。北極の隣の星官「四輔」にはHD 89571とHD 90089が配された。星官「右垣」の星「上衛」に43番星、「少衛」に&alpha;星、「上丞」にHD 20336が充てられた。星官「六甲」には、HD 46588、HD 49878、HD 64486、HD 55966、HD 33564の5星が充てられた。星官「五帝内座」には[[カシオペヤ座]]、[[ケフェウス座]]の星とともにHD 25274が配された。星官「杠」には、&gamma;星とカシオペヤ座の8星が充てられた。星官「八穀」には[[ぎょしゃ座]]の星とともに26・14・11・31の4星が配された。星官「伝舎」にはカシオペヤ座の6星とともにCS星、CE星、HD 21447の3星が充てられた{{R|Ridpath|Osaki1987}}。
<gallery>

File:Hubble NGC 1961.jpg|NGC 1961 [[ハッブル宇宙望遠鏡|ハッブル]]撮影
== 呼称と方言 ==
</gallery>
日本では明治末期には「'''麒麟'''」という訳語が充てられていた。これは、[[1910年]](明治43年)2月に刊行された[[日本天文学会]]の会誌『天文月報』の第2巻11号に掲載された、星座の訳名が改訂されたことを伝える「星座名」という記事で確認できる{{R|AH191002}}。この訳名は、[[1925年]](大正14年)に初版が刊行された『[[理科年表]]』にも「'''麒麟(きりん)'''」として引き継がれ{{R|Rika_1925}}、[[1944年]](昭和19年)に[[学術研究会議]]によって天文学用語が改訂された際もこの呼称が継続して採用された{{R|1944jutsugo}}。戦後の[[1952年]](昭和27年)7月に日本天文学会が「星座名はひらがなまたはカタカナで表記する」{{R|gakujutsu1994}}とした際に、Camelopardalis の日本語の学名は「'''きりん'''」と改められた{{R|AH195210}}。これ以降は「きりん」が星座名として継続して用いられている。

現代の中国では「'''鹿豹座'''」と呼ばれている{{R|Osaki1987_2}}。なお、中国では[[いっかくじゅう座]]を「麒麟座」と呼んでいる{{R|Osaki1987_2}}。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
71行目: 77行目:


=== 出典 ===
=== 出典 ===
{{Reflist|refs=
{{Reflist|30em|refs=

<ref name="boundary">{{Cite web
| title=The Constellations
| publisher=[[国際天文学連合]]
| url=https://www.iau.org/public/constellations/#cam
| access-date=2023-03-11}}</ref>

<ref name="Ridpath">{{Cite web
<ref name="Ridpath">{{Cite web
| title=Camelopardalis | website=Star Tales
| last=Ridpath | first=Ian | authorlink=イアン・リドパス
| last=Ridpath | first=Ian | authorlink=イアン・リドパス
| title=Camelopardalis
| access-date=2022-10-04
| website=Star Tales | access-date=2023-03-11
| url=http://www.ianridpath.com/startales/camelopardalis.htm}}</ref>
| url=http://www.ianridpath.com/startales/camelopardalis.html}}</ref>


<ref name="Allen2013">{{cite book
<ref name="iaucsn">{{Cite web
| last=Allen | first=Richard H. | author-link=リチャード・ヒンクリー・アレン
| last=Mamajek | first=Eric E.
| url=https://www.pas.rochester.edu/~emamajek/WGSN/IAU-CSN.txt
| title=Star Names: Their Lore and Meaning | url=https://books.google.com/books?id=vWDsybJzz7IC
| title=IAU Catalog of Star Names
| date=2013-2-28 | publisher=Courier Corporation | isbn=978-0-486-13766-7|pages=106-107}}</ref>
| publisher=[[国際天文学連合]] | access-date=2023-03-11}}</ref>


<ref name="simbad_HD104985">{{Cite simbad
| title=HD 104985
| access-date=2023-03-11}}</ref>
<ref name="NEW2015">{{Cite web
| url=https://www.nameexoworlds.iau.org/2015approved-names
| title=Approved names 2015
| publisher=[[国際天文学連合]] | access-date=2023-03-11}}</ref>
<ref name="simbad_HD32518">{{Cite simbad
| title=HD 32518
| access-date=2023-03-11}}</ref>
<ref name="approved">{{cite web
<ref name="approved">{{cite web
| title=Approved names
| title=Approved names
| url=http://www.nameexoworlds.iau.org/final-results
| url=http://www.nameexoworlds.iau.org/final-results
| publisher=[[国際天文学連合]] | website=Name Exoworlds
| publisher=[[国際天文学連合]] | website=Name Exoworlds
| access-date=2020-01-04 | date=2019-12-17}}</ref>
| access-date=2023-03-11 | date=2019-12-17}}</ref>

<ref name="simbad_alpha">{{Cite simbad
| title=alp Cam
| access-date=2023-03-11}}</ref>

<ref name="simbad_beta">{{Cite simbad
| title=bet Cam
| access-date=2023-03-11}}</ref>

<ref name="simbad_CS">{{Cite simbad
| title=CS Cam
| access-date=2023-03-11}}</ref>
<ref name="GCVS_CS">{{cite journal
| last1=Samus’| first1=N. N. | last2=Kazarovets | first2=E. V. | last3=Durlevich | first3=O. V. | last4=Kireeva | first4=N. N. | last5=Pastukhova | first5=E. N.
| title=General catalogue of variable stars: Version GCVS 5.1
| url=https://vizier.cds.unistra.fr/viz-bin/VizieR-5?-ref=VIZ640c234f32d9a4&-out.add=.&-source=B/gcvs/gcvs_cat&recno=6810
| journal=Astronomy Reports | volume=61 | issue=1 | year=2017 | pages=80-88 | issn=1063-7729
| doi=10.1134/S1063772917010085 | bibcode= 2017ARep...61...80S}}</ref>

<ref name="simbad_NGC2403">{{Cite simbad
| title=NGC 2403
| access-date=2023-03-11}}</ref>

<ref name="simbad_IC342">{{Cite simbad
| title=IC 342
| access-date=2023-03-11}}</ref>

<ref name="SEDS_Caldwell">{{cite web
| last=Frommert | first=Hartmut | last2=Kronberg | first2=Christine
| title=The Caldwell Catalog
| website=SEDS Messier Database | date=2006-08-22
| url=http://www.messier.seds.org/xtra/similar/caldwell.html | access-date=2023-03-11}}</ref>

<ref name="Allen2013">{{cite book
| last=Allen | first=Richard H. | author-link=リチャード・ヒンクリー・アレン
| title=Star Names: Their Lore and Meaning | url=https://books.google.com/books?id=vWDsybJzz7IC
| date=2013-2-28 | publisher=Courier Corporation | isbn=978-0-486-13766-7|pages=106-107}}</ref>


<ref name="Pickering1908">{{cite journal
<ref name="Pickering1908">{{cite journal
105行目: 166行目:
| publisher=J. ab Heyden | year=1624
| publisher=J. ab Heyden | year=1624
| url=https://books.google.co.uk/books?id=LGBRAAAAcAAJ&pg=PA52 | language=la | access-date=2022-10-04 | page=52}}</ref>
| url=https://books.google.co.uk/books?id=LGBRAAAAcAAJ&pg=PA52 | language=la | access-date=2022-10-04 | page=52}}</ref>

<ref name="Proctor1872">{{cite book
| last=Proctor | first=Richard A.
| title=A new star atlas for the library, the school, and the observatory : in twelve circular maps
| url={{Google books|yzRRAAAAYAAJ|A new star atlas for the library, the school, and the observatory|plainurl=yes}}
| publisher=Longmans, Green | publication-place=London | year=1872 | oclc=5581005 | page=17}}</ref>


<ref name="Barentine2016">{{cite book
<ref name="Barentine2016">{{cite book
112行目: 179行目:
| access-date=2022-10-05 | date=2016-04-04
| access-date=2022-10-05 | date=2016-04-04
| publisher=Springer | isbn=978-3-319-27619-9 | pages=137-139}}</ref>
| publisher=Springer | isbn=978-3-319-27619-9 | pages=137-139}}</ref>

<ref name="Ridpath2">{{cite web
| last=Ridpath | first=Ian|authorlink=イアン・リドパス
| title= The IAU list of the 88 constellations and their abbreviations
| url=http://www.ianridpath.com/iaulist1.html
| website=Star Tales | access-date=2023-03-11}}</ref>

<ref name="Osaki1987">{{cite book | 和書
| author=大崎正次 | authorlink=大崎正次
| title=中国の星座の歴史 | chapter=中国の星座・星名の同定一覧表 | pages=294-341
| date=1987-05-05 | publisher=[[雄山閣出版]] | isbn=4-639-00647-0}}</ref>

<ref name="AH191002">{{cite journal | 和書
| title=星座名
| url=https://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/1909/pdf/191002.pdf#page=11
| journal=[[天文月報]] | volume=2 | issue=11 | date=1910-02 | page=11 | issn=0374-2466}}</ref>

<ref name="Rika_1925">{{Cite book | 和書
| editor=東京天文台 | editor-link=国立天文台
| publisher=[[丸善]] | year=1925
| title=理科年表 第1冊
| url=https://dl.ndl.go.jp/pid/977669/1/39 | pages=61-64}}</ref>

<ref name="gakujutsu1994">{{cite book | 和書
| title=文部省学術用語集天文学編(増訂版)
| publisher=日本学術振興会 | edition=第1刷 | date=1994-11-15 | page=316 | isbn=4-8181-9404-2}}</ref>

<ref name="1944jutsugo">{{cite book | 和書
| editor=[[学術研究会議]]
| title=天文術語集
| date=1944-1 | page=10 | chapter=星座名
| url=https://dl.ndl.go.jp/pid/1124236/1/9 | doi=10.11501/1124236}}</ref>

<ref name="AH195210">{{cite journal | 和書
| title=星座名
| url=https://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/1952/pdf/195210.pdf#page=13
| journal=[[天文月報]] | volume=45 | issue=10 | date=1952-10 | page=158 | issn=0374-2466}}</ref>

<ref name="Osaki1987_2">{{cite book | 和書
| author=大崎正次 | authorlink=大崎正次
| title=中国の星座の歴史 | chapter=辛亥革命以後の星座 | pages=115-118
| date=1987-05-05 | publisher=[[雄山閣出版]] | isbn=4-639-00647-0}}</ref>


}}
}}

2023年3月11日 (土) 09:32時点における版

きりん座
Camelopardalis
Camelopardalis
属格 Camelopardalis
略符 Cam
発音 [kəˌmɛləˈpɑrdəlɨs] Camélopárdalis, 属格の発音も同一
象徴 キリン[1]
概略位置:赤経  6h - [1]
概略位置:赤緯 +70° - +°[1]
正中 2月1日21時
広さ 756.828平方度[2]18位
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数
36
3.0等より明るい恒星数 0
最輝星 β Cam(4.02
メシエ天体 0
確定流星群 10月きりん座流星群
隣接する星座 りゅう座
こぐま座
ケフェウス座
カシオペヤ座
ペルセウス座
ぎょしゃ座
やまねこ座
おおぐま座
テンプレートを表示

きりん座(きりんざ、Camelopardalis)は現代の88星座の1つ。天の北極の近くに位置しており、日本では1年中見ることができる。17世紀に、明るい星がなく星座が作られなかった領域に新たに作られたため、神話や伝承の類いもなく知名度の低い星座である。

主な天体

恒星

2022年4月現在、国際天文学連合 (IAU) によって2個の恒星に固有名が認証されている[3]

  • HD 104985太陽系から約330 光年の距離にある黄色巨星で、ヘリウム中心核で起こる核融合反応で輝く「水平分枝」の段階にある[4]。2003年に太陽系外惑星が発見された。これは巨星として初めて、また日本の研究チームによる初めての系外惑星発見となった。2015年に開催されたIAUの太陽系外惑星命名キャンペーン「NameExoWorlds」で、恒星はアステカ神話の太陽神トナティウの名前にちなんで「トナティウ (Tonatiuh) 」、惑星は月の女神にちなんで「メツトリ (Meztli)」とそれぞれ命名された[5]
  • HD 32518見かけの明るさ6.42等の6等星[6]2019年に開催されたIAUの100周年記念行事「IAU100 NameExoWorlds」でドイツに命名権が与えられ、主星はMago、太陽系外惑星はNeriと命名された[7]

そのほか、以下の恒星が知られている。

  • α星:見かけの明るさ4.29等の青色超巨星で4等星[8]
  • β星:見かけの明るさ4.02等の黄色超巨星で4等星[9]。きりん座で最も明るく見える恒星。
  • きりん座CS星:見かけの明るさ4.22等の青色超巨星で4等星[10]。変光星としては脈動変光星の一種「はくちょう座α型変光星」に分類され、約26.76日の周期で4.29等から4.34等の振幅で変光する[11]。きりん座で2番目に明るく見える恒星で、クロスウェルが考案した星座「モモンガ座」の最輝星である。

星団・星雲・銀河

由来と歴史

19世紀イギリスの星座カード集『ウラニアの鏡』に描かれたきりん座。

1612年に、オランダ神学者天文学者ペトルス・プランシウスが自作の天球儀に「Camelopardalis」としてキリンの姿を描いたことに始まる[15]。この名前は、ヘレニズム期コイネーでキリンを表すのに使われた、キリンの長い首をラクダに、斑点模様をヒョウに喩えた合成語「καμηλοπάρδαλις」に起源を持つ[15]。Camelopardalisは、καμηλοπάρδαλιςをラテン語化したもので、マルクス・テレンティウス・ウァッロ大プリニウスもキリンを表すのにこの表現を使っていた[16]

ドイツの天文学者ヤコブス・バルチウス1624年[注 1]に出版した天文書『Usus astronomicus planisphaerii stellati』の中で「Camelopardalis」を紹介していた[18]ことから、誤ってバルチウスが作った星座と紹介されることもあった[19]。当のバルチウスは、1621年にアイザック・ハプレヒト2世英語版が作った星座であると思い違いしていた[15]。また、バルチウスはこの Camelopardalis のモチーフをラクダと勘違いしており、「旧約聖書創世記リベカイサクの元へ嫁ぐエピソードに登場するラクダを記念したもの」と誤解に基づいた説明を残している[15][18]

プランシウスやバルチウスは現代と同じく「Camelopardalis」と綴ったが、のちの17世紀ポーランドの天文学者ヨハネス・ヘヴェリウス19世紀ドイツの天文学者ヨハン・ボーデが「Camelopardalus」と綴ったため、表記に混乱が生じていた。この混乱は、1908年にアメリカの天文学者エドワード・ピッカリングによって「「コイネーや古典ラテン語での表記」「動物学者に使われる表記」「天文学者が最も良く使う表記」の3つの観点から「Camelopardalis」が最も相応しい」とする研究結果が発表された[16]ことによって決着がつけられた[15]

イギリス生まれの天文学者リチャード・アンソニー・プロクター英語版は、この星座をラクダを意味する「Camelus」と呼ぶことを提唱したが、追随する者も少なく廃れた[17][19][20]。また、アメリカの学者ウィリアム・クロスウェルは、カシオペヤ座との境界に近いこの星座の領域に自らが考案した「モモンガ座 (Sciurus Volans)」を配したが、のちに取り上げる者もおらず廃れている[21]

1922年5月にローマで開催されたIAUの設立総会で現行の88星座が定められた際にそのうちの1つとして選定され、星座名は Camelopardalis、略称は Cam と正式に定められた[22]。新しい星座のため星座にまつわる神話や伝承はない。

中国

中国の天文では、きりん座の星は「三垣」の1つ「紫微垣」に配されていた。きりん座には明るい星がなく、バイエル符号もフラムスティード番号も振られていない暗い星が多いが、そのような星も数多く星官に配されている。天の北極近くの星官「北極」の星「天枢」にはHD 112028が充てられていた。北極の隣の星官「四輔」にはHD 89571とHD 90089が配された。星官「右垣」の星「上衛」に43番星、「少衛」にα星、「上丞」にHD 20336が充てられた。星官「六甲」には、HD 46588、HD 49878、HD 64486、HD 55966、HD 33564の5星が充てられた。星官「五帝内座」にはカシオペヤ座ケフェウス座の星とともにHD 25274が配された。星官「杠」には、γ星とカシオペヤ座の8星が充てられた。星官「八穀」にはぎょしゃ座の星とともに26・14・11・31の4星が配された。星官「伝舎」にはカシオペヤ座の6星とともにCS星、CE星、HD 21447の3星が充てられた[15][23]

呼称と方言

日本では明治末期には「麒麟」という訳語が充てられていた。これは、1910年(明治43年)2月に刊行された日本天文学会の会誌『天文月報』の第2巻11号に掲載された、星座の訳名が改訂されたことを伝える「星座名」という記事で確認できる[24]。この訳名は、1925年(大正14年)に初版が刊行された『理科年表』にも「麒麟(きりん)」として引き継がれ[25]1944年(昭和19年)に学術研究会議によって天文学用語が改訂された際もこの呼称が継続して採用された[26]。戦後の1952年(昭和27年)7月に日本天文学会が「星座名はひらがなまたはカタカナで表記する」[27]とした際に、Camelopardalis の日本語の学名は「きりん」と改められた[28]。これ以降は「きりん」が星座名として継続して用いられている。

現代の中国では「鹿豹座」と呼ばれている[29]。なお、中国ではいっかくじゅう座を「麒麟座」と呼んでいる[29]

脚注

注釈

  1. ^ リチャード・ヒンクリー・アレンは1614年としている[17]が、『Usus astronomicus planisphaerii stellati』の表紙に「MDCXXIV (1624)」と明記されており、誤りとされる[15]

出典

  1. ^ a b c The Constellations”. 国際天文学連合. 2023年3月11日閲覧。
  2. ^ 星座名・星座略符一覧(面積順)”. 国立天文台(NAOJ). 2023年1月1日閲覧。
  3. ^ Mamajek, Eric E.. “IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2023年3月11日閲覧。
  4. ^ "HD 104985". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2023年3月11日閲覧
  5. ^ Approved names 2015”. 国際天文学連合. 2023年3月11日閲覧。
  6. ^ "HD 32518". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2023年3月11日閲覧
  7. ^ Approved names”. Name Exoworlds. 国際天文学連合 (2019年12月17日). 2023年3月11日閲覧。
  8. ^ "alp Cam". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2023年3月11日閲覧
  9. ^ "bet Cam". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2023年3月11日閲覧
  10. ^ "CS Cam". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2023年3月11日閲覧
  11. ^ Samus’, N. N.; Kazarovets, E. V.; Durlevich, O. V.; Kireeva, N. N.; Pastukhova, E. N. (2017). “General catalogue of variable stars: Version GCVS 5.1”. Astronomy Reports 61 (1): 80-88. Bibcode2017ARep...61...80S. doi:10.1134/S1063772917010085. ISSN 1063-7729. https://vizier.cds.unistra.fr/viz-bin/VizieR-5?-ref=VIZ640c234f32d9a4&-out.add=.&-source=B/gcvs/gcvs_cat&recno=6810. 
  12. ^ "NGC 2403". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2023年3月11日閲覧
  13. ^ a b Frommert, Hartmut (2006年8月22日). “The Caldwell Catalog”. SEDS Messier Database. 2023年3月11日閲覧。
  14. ^ a b "IC 342". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2023年3月11日閲覧
  15. ^ a b c d e f g Ridpath, Ian. “Camelopardalis”. Star Tales. 2023年3月11日閲覧。
  16. ^ a b Pickering, Edward C. (1908-12). “The Constellation Camelopardalis”. Harvard College Observatory Circular 146. Bibcode1908HarCi.146....1M. 
  17. ^ a b Allen, Richard H. (2013-2-28). Star Names: Their Lore and Meaning. Courier Corporation. pp. 106-107. ISBN 978-0-486-13766-7. https://books.google.com/books?id=vWDsybJzz7IC 
  18. ^ a b Bartsch, J. (1624) (ラテン語). Usus astronomicus planisphaerii stellati. J. ab Heyden. p. 52. https://books.google.co.uk/books?id=LGBRAAAAcAAJ&pg=PA52 2022年10月4日閲覧。 
  19. ^ a b 原恵『星座の神話 -星座史と星名の意味-』(新装改訂版第四刷)恒星社厚生閣、2007年2月28日、32,232,233頁。ISBN 978-4-7699-0825-8 
  20. ^ Proctor, Richard A. (1872). A new star atlas for the library, the school, and the observatory : in twelve circular maps. London: Longmans, Green. p. 17. OCLC 5581005. https://books.google.co.jp/books?id=yzRRAAAAYAAJ 
  21. ^ Barentine, John C. (2016-04-04). Uncharted Constellations: Asterisms, Single-Source and Rebrands. Springer. pp. 137-139. ISBN 978-3-319-27619-9. https://books.google.com/books?id=3MztCwAAQBAJ 2022年10月5日閲覧。 
  22. ^ Ridpath, Ian. “The IAU list of the 88 constellations and their abbreviations”. Star Tales. 2023年3月11日閲覧。
  23. ^ 大崎正次「中国の星座・星名の同定一覧表」『中国の星座の歴史』雄山閣出版、1987年5月5日、294-341頁。ISBN 4-639-00647-0 
  24. ^ 星座名」『天文月報』第2巻第11号、1910年2月、11頁、ISSN 0374-2466 
  25. ^ 東京天文台 編『理科年表 第1冊丸善、1925年、61-64頁https://dl.ndl.go.jp/pid/977669/1/39 
  26. ^ 学術研究会議 編「星座名」『天文術語集』1944年1月、10頁。doi:10.11501/1124236https://dl.ndl.go.jp/pid/1124236/1/9 
  27. ^ 『文部省学術用語集天文学編(増訂版)』(第1刷)日本学術振興会、1994年11月15日、316頁。ISBN 4-8181-9404-2 
  28. ^ 星座名」『天文月報』第45巻第10号、1952年10月、158頁、ISSN 0374-2466 
  29. ^ a b 大崎正次「辛亥革命以後の星座」『中国の星座の歴史』雄山閣出版、1987年5月5日、115-118頁。ISBN 4-639-00647-0 

座標: 星図 06h 00m 00s, +70° 00′ 00″