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: 元特殊部隊員で、ニューヨークでトラブルシューターをしながら日銭を稼ぎ生活していた傭兵。後天的に不死身に近い驚異的な治癒能力を持つミュータント。前作で自分をミュータントへと変えたエイジャックスを倒し、人質となった恋人ヴァネッサを救った。
: 元特殊部隊員で、ニューヨークでトラブルシューターをしながら日銭を稼ぎ生活していた傭兵。後天的に不死身に近い驚異的な治癒能力を持つミュータント。前作で自分をミュータントへと変えたエイジャックスを倒し、人質となった恋人ヴァネッサを救った。
: 一人称は「俺ちゃん」。元特殊部隊員であるため身体能力や反射神経が高く、様々な銃器や刀の高度な扱いや武術等にも精通している。あらゆるポップカルチャーに詳しい為、比喩や会話の最中によく織り混ぜて話す事が多い。かなりのおしゃべりで、どんな状況でもユーモアのセンスを失わずに喋り続ける。希に女性のような仕草をしたり、同性愛者な思考で考えるようになる<ref group="注">前作では敵に女性の口調でバカにしたり、今作の映画ポスターや、人気女性歌手と共演したオープニングに妖艶でセクシーなダンスの演出したり、オープニング終了と「エセックス」にて援護して来たコロッサスに[[お姫様抱っこ]]したがるなど。</ref>。過去に[[育児放棄]]した[[アルコール依存症]]の父親と過ごしていたため、自身が子供の父親になることに悩んで自信を無くす。
: 一人称は「俺ちゃん」。元特殊部隊員であるため身体能力や反射神経が高く、様々な銃器や刀の高度な扱いや武術等にも精通している。あらゆるポップカルチャーに詳しい為、比喩や会話の最中によく織り混ぜて話す事が多い。かなりのおしゃべりで、どんな状況でもユーモアのセンスを失わずに喋り続ける。希に女性のような仕草をしたり、同性愛者のような思考で考えるようになる<ref group="注">前作では敵に女性の口調でバカにしたり、コロッサスに[[お姫様抱っこ]]したがったり、尻を触るなど。</ref>。過去に[[育児放棄]]した[[アルコール依存症]]の父親と過ごしていたため、自身が子供の父親になることに悩んで自信を無くす。
: 本作の語り部であり、[[第四の壁]]を無視して観客に語りかける。同じXーMENシリーズのキャラクターであるウルヴァリンの『[[LOGAN/ローガン]]』や他のキャラクターを本作に出演させなかったスタッフに文句を言ったり、劇中の演出を操ったりすることができる。殺人を考えるラッセルとケーブルを救って諌めるテーマ据えていたが、R指定にされた今作を「ファミリー向け」だと訴える。
: 本作の語り部であり、[[第四の壁]]を無視して観客に語りかける。同じXーMENシリーズのキャラクターであるウルヴァリンの『[[LOGAN/ローガン]]』や他のキャラクターを本作に出演させなかったスタッフに文句を言ったり、劇中の演出を操ったりすることができる。殺人を考えるラッセルとケーブルを救う事をテーマだと据えており、R指定にされた今作を「ファミリー向け」だと訴える。
: 本作ではヴァネッサと再び同居しながら、デッドプールとしてヒーロー活動して生活している。その後、世界中の悪党たちの恨みを買ったため、彼らの復讐でヴァネッサを失った。彼女を殺して取り逃したマフィアのボスの顔を見て、今まで殺人を犯してきた自分と同じだと悟り、[[公道]]上で[[貨物自動車|大型トラック]]に跳ねられ道連れにした。彼女と過ごした自宅内で、ガソリンタンクの爆発を用いて自殺をはかるが、肉体のパーツが散らばって残り、マンションの自宅に駆け付けたコロッサスに助け出されて失敗する。自身を諭したコロッサスの誘いを渋々了承してXーMENへと加入し、見習いとして活動することとなった。
: 本作ではヴァネッサと再び同居しながら、デッドプールとしてヒーロー活動して生活している。その後、世界中の悪党たちの恨みを買ったため、彼らの復讐でヴァネッサを失った。彼女を殺して取り逃したマフィアのボスの顔を見て、今まで殺人を犯してきた自分と同じだと悟り、[[公道]]上で[[貨物自動車|大型トラック]]に跳ねられ道連れにした。彼女と過ごした自宅内で、ガソリンタンクの爆発を用いて自殺をはかるが、肉体のパーツが散らばって残り、マンションの自宅に駆け付けたコロッサスに助け出されて失敗する。自身を諭したコロッサスの誘いを渋々了承してXーMENへと加入し、見習いとして活動することとなった。
: ある日、未来から来た戦士であるケーブルから孤児のミュータントのラッセルを守るべく、親友のウィーゼルと共にミュータントのリクルート活動を行い、ヒーローチーム「X-フォース」を結成する。
: ある日、未来から来た戦士であるケーブルから孤児のミュータントのラッセルを守るべく、親友のウィーゼルと共にミュータントのリクルート活動を行い、ヒーローチーム「X-フォース」を結成する。
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: 50年後のアポカリプスが支配している荒廃した未来からやってきた戦士。半身がサイボーグ化されており、様々なハイテク武器を扱い、義手であるバイオニックアームには強力なバリア発生装置が仕込まれている。
: 50年後の荒廃した未来からやってきた戦士。半身がサイボーグ化されており、様々なハイテク武器を扱い、義手であるバイオニックアームには強力なバリア発生装置が仕込まれている。
: 家族を猟奇殺人鬼のミュータントであるラッセルに殺されてしまい、それを阻止するべく小型のタイムマシンで未来からタイムトラベルをし、まだ少年の頃のラッセルを狙いミュータント収容施設「アイスボックス」を襲撃するが、彼を守ろうとするデッドプールと衝突する。
: 家族を猟奇殺人鬼のミュータントであるラッセルに殺されてしまい、それを阻止するべく小型のタイムマシンで未来からタイムトラベルをし、まだ少年の頃のラッセルを狙いミュータント収容施設「アイスボックス」を襲撃するが、彼を守ろうとするデッドプールと衝突する。
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: [[娼婦]]でウェイドの恋人。前作では、ミュータント能力を手に入れた代償に全身が焼けただれたような姿になったを受け入れ、ウェイドを心から愛している。[[スター・ウォーズ]]シリーズに詳しいことが窺える。
: [[娼婦]]でウェイドの恋人。前作では、ミュータント能力を手に入れた代償に全身が焼けただれたような姿になったウェイドを受け入れ、を心から愛している。[[スター・ウォーズ]]シリーズに詳しいことが窺える。
: ウェイドに復讐するためにアパートを襲撃したカルテル達との戦いの巻き添えで殺されてしまい、その後はウェイドの曖昧な意識が見せる走馬灯として彼を導く。だが、ケーブルのタイムマシンでタイムトラベルしてきたウェイドによって救われて復活した。
: ウェイドに復讐するためにアパートを襲撃したカルテル達との戦いの巻き添えで殺されてしまい、その後はウェイドの曖昧な意識が見せる走馬灯として彼を導く。だが、ケーブルのタイムマシンでタイムトラベルしたウェイドによって救われて復活した。
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: 炎を放つことができるミュータント。美形で小太りの少年。自らが住んでいるミュータントの児童養護施設の前で能力を使い暴れていた所を逮捕され、ウェイドと共にミュータント収容施設「アイスボックス」に収監される。自分を虐待をした理事長に恨み、復讐を画策している。
: 炎を放つことができるミュータント。美形で小太りの少年。自らが住んでいるミュータントの児童養護施設の前で能力を使い暴れていた所を逮捕され、ウェイドと共にミュータント収容施設「アイスボックス」に収監される。自分を虐待をした理事長に恨み、復讐を画策している。
: 未来から来た戦士であるケーブルに命を狙われており、アポカリプスに支配されたケーブルのいる未来世界では、理事長への復讐後に殺人の快感を覚え、次々と猟奇的に人々を殺し続けていた。自身の殺人を止めようとしたケーブルへ、見せしめとして彼の妻子を焼き殺した。
: 未来から来た戦士であるケーブルに命を狙われており、ケーブルのいる未来世界では、理事長への復讐後に殺人の快感を覚え、次々と猟奇的に人々を殺し続けていた。自身の殺人を止めようとしたケーブルへ、見せしめとして彼の妻子を焼き殺した。
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: ラッセルが暮らすミュータント児童養護施設「エセックス」の出身者。ウェイドとウィーゼルのリクルートでやってきたX-フォースのメンバーとなる女性。運を操る能力を持つミュータントであり、戦闘力も高くケーブルと互角に戦う。
: ラッセルが暮らすミュータント児童養護施設「エセックス」の出身者。ウェイドとウィーゼルのリクルートでやってきたX-フォースのメンバーとなる女性。運を操る能力を持つミュータントであり、戦闘力も高くケーブルと互角に戦う。
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2018年9月18日 (火) 13:03時点における版

デッドプール2
Deadpool 2
監督 デヴィッド・リーチ
脚本 レット・リース英語版
ポール・ワーニック英語版
ライアン・レイノルズ
原作 ファビアン・ニシーザ英語版
ロブ・ライフェルド英語版
製作 サイモン・キンバーグ
ライアン・レイノルズ
ローレン・シュラー・ドナー
製作総指揮 スタン・リー
ジョナサン・コマック・マーティン
ケリー・マコーミック
イーサン・スミス
アディッティア・スード
レット・リース
ポール・ワーニック
出演者 ライアン・レイノルズ
ジョシュ・ブローリン
モリーナ・バッカリン
ジュリアン・デニソン英語版
ザジー・ビーツ
T・J・ミラー
ブリアナ・ヒルデブランド
ジャック・ケシー英語版
音楽 タイラー・ベイツ
撮影 ジョナサン・セラ英語版
編集 ダーク・ウェスターヴェルト
クレイグ・アルパート
エリザベット・ロナルズドッティル
配給 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗 2018年5月18日
日本の旗 2018年6月1日
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $110,000,000[1]
興行収入 世界の旗$529,612,434[1]
アメリカ合衆国の旗$237,987,438[1]
前作 デッドプール(シリーズ前作)
LOGAN/ローガン(X-MENシリーズ前作)
次作 X-MEN: ダーク・フェニックス(X-MENシリーズ次作)
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デッドプール2』(Deadpool 2)は、2018年公開のスーパーヒーローコメディ映画。2016年の映画『デッドプール』の続編。X-MENシリーズの通算11作目。通称『デップー2[2]。前作と同様にR指定となった。

ストーリー

前作から2年後。ウェイド・ウィルソン(デッドプール)はガールフレンドのヴァネッサと同棲して、ヒーロー活動を続けていたが、麻薬カルテルとの戦いの巻き添えでヴァネッサが死んでしまう。自責の念から、ウェイドは爆死による自殺を図るが、X-MENのメンバーのコロッサスによって生き延びる。コロッサスはウェイドをミュータントの学校にしてX-MENの本部である「恵まれし子らの学園」へと連れて帰ると、ウェイドを再びX-MENへと勧誘した。ウェイドは渋々承諾する。

14歳のミュータント孤児であるラッセル・コリンズ(ファイヤーフィスト)が能力抑制装置を付けられ、ミュータントの児童養護施設の理事長と職員達から日常的に虐待を受けていることに気付いたウェイドは、職員らに発砲し数人を殺害。ウェイドは拘束され、ラッセルと共にミュータント専用の刑務所「アイスボックス」に連行される。ラッセルと同様に能力抑制装置を付けられたウェイドは、ヒーリング・ファクターが抑制されたため末期ガンが再発、ラッセルを無視して自暴自棄になっていた。そこへ、遠い未来からタイムトラベルしてきた機械の義手を持つ傭兵;ケーブルが現れラッセルの命を狙う。刑務所全体が混乱に陥った中で、ウェイドは重症の身をおしてラッセルを庇いながらケーブルに挑むも圧倒され死亡したかに見えたが、ケーブルの攻撃を受けた拍子に能力抑制装置が外れたことによりヒーリング・ファクターが復活。「アイスボックス」から脱出を果たすもラッセルは刑務所内に取り残される。

ケーブルからラッセルを守ることを決めたウェイドは、親友のウィーゼルの協力で味方のミュータントを集めてチーム「X-フォース」を結成し、ラッセルと他の受刑者を載せた護送車を追跡する。護送車を追跡中にケーブルも現れウェイドと交戦に入り、その最中、ラッセルは凶暴な巨大ミュータントのジャガーノートの拘束を解いて護送車を破壊させ、脱出に成功する。しかし、ラッセルは戦闘不能になったウェイドを見捨ててジャガーノートとともに逃げてしまう。

身体を再生させるため、盲目の老婆アルの家に居候していたウェイドの元にケーブルが現れ、ラッセルが将来猟奇的な殺人ミュータントに成長し、最終的にはケーブルの家族を殺害するという未来を説明する。事情を知ったウェイドは、ラッセルを救う為に説得して殺人を思い止まらせることケーブルに提案し、ケーブルは説得に30秒の猶予を与えるという条件を出し、ウェイドはこれを了承した。ウェイドはドーピンダーが運転するタクシーで養護施設に向かうが、そこにラッセルもジャガーノートを従えて現れた。ラッセルはウェイドの説得を無視し、理事長を殺すために施設内に入っていく。ジャガーノートに苦戦しているところへ、コロッサスらが到着する。コロッサスらにジャガーノートをまかせて、ウェイドとケーブルはラッセルを追うが、復讐心に捕らわれているラッセルはウェイドを拒絶する。ウェイドは能力抑制装置を首に付けて自分を殺すように暴走するラッセルに言うが、しびれを切らしたケーブルがラッセルに向けて発砲する。咄嗟にウェイドはラッセルの前へ飛び出してラッセルを銃弾から救うが致命傷を負う。自分を守ったウェイドの行動を見たラッセルは、理事長への復讐を思いとどまる。その直後、ケーブルは自分の娘の形見として携えていたぬいぐるみが黒焦げの姿から元通りになったことで未来の家族が無事であることを知る。ウェイドはコロッサスが装置を外そうとすることを拒否し、ケーブルとドミノ、ラッセルやコロッサス達に感謝の旨を伝えた後、ラッセルの腕の中で息絶える。ウェイドの行動に心動かされたケーブルはタイムマシンを作動させて養護施設での戦いが始まる直前の時間へと戻り、ウェイドの懐にヴァネッサの形見である鉛のコインをひそかに仕込み、その後自分が撃った銃弾をそこへ当てるように仕向けてウェイドの命を救った。ウェイドは「第四の壁」を破れる自らの能力によってすぐさま経緯を理解し、タイムマシンを作動させるためのエネルギーを使い切り未来に帰れなくなってしまったケーブルの身を案じるが、ケーブルは荒廃した未来を変えるためには自分が過去に残った方がよいと開き直る。戦いを終えて施設を去ろうとしたウェイド達のもとへ現れて侮辱の言葉を浴びせる理事長はドーピンダーが運転するタクシーに轢かれて死亡。ネガソニックとユキオは施設のミュータントの子供達を学園で保護するべく子供達をジェットへと乗せ、ウェイド達は興奮するドーピンダーを連れて施設を去った。

その後、ケーブルのタイムマシンは修理されウェイドに渡される。ウェイドはタイムマシンで過去に戻り、ヴァネッサや死んだX-フォースのメンバーの命を救い、ついでにウェイドは更に違う時間(あるいは異なる世界)を訪れ、ウェポンXⅠとなった自分や俳優ライアン・レイノルズの過去を変えたりした。

キャスト

ウェイド・ウィルソン / デッドプール
演 - ライアン・レイノルズ、日本語吹替 - 加瀬康之[3][4]
元特殊部隊員で、ニューヨークでトラブルシューターをしながら日銭を稼ぎ生活していた傭兵。後天的に不死身に近い驚異的な治癒能力を持つミュータント。前作で自分をミュータントへと変えたエイジャックスを倒し、人質となった恋人ヴァネッサを救った。
一人称は「俺ちゃん」。元特殊部隊員であるため身体能力や反射神経が高く、様々な銃器や刀の高度な扱いや武術等にも精通している。あらゆるポップカルチャーに詳しい為、比喩や会話の最中によく織り混ぜて話す事が多い。かなりのおしゃべりで、どんな状況でもユーモアのセンスを失わずに喋り続ける。希に女性のような仕草をしたり、同性愛者のような思考で考えるようになる[注 1]。過去に育児放棄したアルコール依存症の父親と過ごしていたため、自身が子供の父親になることに悩んで自信を無くす。
本作の語り部であり、第四の壁を無視して観客に語りかける。同じXーMENシリーズのキャラクターであるウルヴァリンの『LOGAN/ローガン』や他のキャラクターを本作に出演させなかったスタッフに文句を言ったり、劇中の演出を操ったりすることができる。殺人を考えるラッセルとケーブルを救う事をテーマだと据えており、R指定にされた今作を「ファミリー向け」だと訴える。
本作ではヴァネッサと再び同居しながら、デッドプールとしてヒーロー活動して生活している。その後、世界中の悪党たちの恨みを買ったため、彼らの復讐でヴァネッサを失った。彼女を殺して取り逃したマフィアのボスの顔を見て、今まで殺人を犯してきた自分と同じだと悟り、公道上で大型トラックに跳ねられ道連れにした。彼女と過ごした自宅内で、ガソリンタンクの爆発を用いて自殺をはかるが、肉体のパーツが散らばって残り、マンションの自宅に駆け付けたコロッサスに助け出されて失敗する。自身を諭したコロッサスの誘いを渋々了承してXーMENへと加入し、見習いとして活動することとなった。
ある日、未来から来た戦士であるケーブルから孤児のミュータントのラッセルを守るべく、親友のウィーゼルと共にミュータントのリクルート活動を行い、ヒーローチーム「X-フォース」を結成する。
ケーブル
演 - ジョシュ・ブローリン、日本語吹替 - 大塚明夫[3][4]
50年後の荒廃した未来からやってきた戦士。半身がサイボーグ化されており、様々なハイテク武器を扱い、義手であるバイオニックアームには強力なバリア発生装置が仕込まれている。
家族を猟奇殺人鬼のミュータントであるラッセルに殺されてしまい、それを阻止するべく小型のタイムマシンで未来からタイムトラベルをし、まだ少年の頃のラッセルを狙いミュータント収容施設「アイスボックス」を襲撃するが、彼を守ろうとするデッドプールと衝突する。
ヴァネッサ英語版
演 - モリーナ・バッカリン、日本語吹替 - 林真里花[4]
娼婦でウェイドの恋人。前作では、ミュータント能力を手に入れた代償に全身が焼けただれたような姿になったウェイドを受け入れ、彼を心から愛している。スター・ウォーズシリーズに詳しいことが窺える。
ウェイドに復讐するためにアパートを襲撃したカルテル達との戦いの巻き添えで殺されてしまい、その後はウェイドの曖昧な意識が見せる走馬灯として彼を導く。だが、ケーブルのタイムマシンでタイムトラベルしたウェイドによって救われて復活した。
ラッセル・コリンズ / ファイヤーフィスト英語版
演 - ジュリアン・デニソン英語版 / 青年期 - サラ・ベイカー英語版 、日本語吹替 - 皆川純子[3][4]
炎を放つことができるミュータント。美形で小太りの少年。自らが住んでいるミュータントの児童養護施設の前で能力を使い暴れていた所を逮捕され、ウェイドと共にミュータント収容施設「アイスボックス」に収監される。自分を虐待をした理事長に恨み、復讐を画策している。
未来から来た戦士であるケーブルに命を狙われており、ケーブルのいる未来世界では、理事長への復讐後に殺人の快感を覚え、次々と猟奇的に人々を殺し続けていた。自身の殺人を止めようとしたケーブルへ、見せしめとして彼の妻子を焼き殺した。
ドミノ英語版
演 - ザジー・ビーツ、日本語吹替 - 佐古真弓[3][4]
ラッセルが暮らすミュータント児童養護施設「エセックス」の出身者。ウェイドとウィーゼルのリクルートでやってきた、X-フォースのメンバーとなる女性。運を操る能力を持つミュータントであり、戦闘力も高くケーブルと互角に戦う。
ウィーゼル英語版
演 - T・J・ミラー、日本語吹替 - 佐藤せつじ[4]
ウェイドのような傭兵達が仕事を求めて行きつける酒場「シスターマーガレットのバー」の店主。ウェイドの親友。ウェイドの依頼でX-フォースの構成員のリクルート活動を行う。
ブラインド・アル英語版
演 - レスリー・アガムズ英語版、日本語吹替 - 一柳みる[4]
盲目の老婆。ウェイドのルームメイト。コカインを常用しており、彼女の家にはウェイドのコカインも一緒に保管してある。護身用の銃を持っているが、盲目のためよく誤った方向を狙う。
ドーピンダー
演 - カラン・ソーニ、日本語吹替 - 影平隆一[4]
インド系のタクシー運転手の男性。前作でウェイドに出会ってから彼に協力している。恋敵だった従兄弟のバンドゥーには復讐を果たした。
今作では、自分もヒーロー活動を行いたいとウェイドに頼み、タクシー運転手と兼任しながらウィーゼルの元で働き始める。ウェイドとウィーゼルが募集するXーフォースのリクルート面接にて、自分よりなりすましを使ったピーターを面接に採用した事を非難した。
コロッサス英語版
声 - ステファン・カピチッチ英語版、日本語吹替 - 木村雅史[4]
ミュータントのヒーローチーム「X-MEN」のメンバーであるミュータント。鋼鉄の身体と驚異的な怪力を持つ。ミュータントの学校である「恵まれし子らの学園」では、教師を務めている。正義感が強く真面目な性格をしているが、ウェイドからは「優等生キャラ」「学級委員長タイプ」と比喩されている。以前よりウェイドをX-MENへの勧誘を続けており、今作でついに彼を見習いとして引き入れることに成功する。
ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド英語版
演 - ブリアナ・ヒルデブランド、日本語吹替 - 嶋村侑[4]
ミュータントのヒーローチーム「X-MEN」のメンバーで、コロッサスとバディを組んでいた女性ミュータント。いつも不機嫌そうな顔をしている。
原子力のエネルギーを放出する能力を持つ。また、エネルギーを盾として展開することも出来る。今作ではレズビアンであることが明かされ、恋人のユキオと行動を共にする。
ユキオ
演 - 忽那汐里、日本語吹替 - 忽那汐里[4]
ミュータントのヒーローチーム「X-MEN」のメンバーである、日系人の女性ミュータント。不愛想なネガソニックとは正反対に明るく人懐っこい性格の持ち主で、初対面のウェイドにも明るく接する。帯電能力を持ち、鎖に電気を流して攻撃を行う。ネガソニックとは同性の恋人同士であり、バディとしても共に行動している。
理事長
演 - エディ・マーサン、日本語吹替 - 魚建[4]
ラッセルが暮らすミュータント児童養護施設「エセックス」の理事長。保護しているミュータントの子供達に、職員達と日頃から「癒し」と表して虐待をしており、ラッセルや他の子供達から恨まれている。
ブラック・トム英語版
演 - ジャック・ケシー英語版、日本語吹替 - 辻井健吾[4]
ミュータント収容施設「アイスボックス」に収容されてる囚人達のボス。ミュータントであるらしいが、その能力は不明。
ベドラム英語版
演 - テリー・クルーズ、日本語吹替 - 三宅健太[3][4]
ウェイドとウィーゼルのリクルートにやってきた、X-フォースメンバーとなるミュータント。電磁波を操る能力を持ち、人々の脳に流すと不安や苦痛を与えられる。
シャッタースター英語版
演 - ルイス・タン、日本語吹替 - 中村悠一[3][4]
ウェイドとウィーゼルのリクルートにやってきた、X-フォースメンバーとなるミュータント。宇宙人を自称していて、地球人より全てにおいて優れているらしい。
ツァイトガイスト英語版
演 - ビル・スカルスガルド、日本語吹替 - 田村真[3][4]
ウェイドとウィーゼルのリクルートにやってきた、X-フォースメンバーとなるミュータント。能力は口から強酸性の粘液(ゲロ)を吐くこと。
バニッシャー英語版
演 - ブラッド・ピット(カメオ出演)
ウェイドとウィーゼルのリクルートにやってきた、X-フォースメンバーとなるミュータント。身体を透明にする能力を持つが、常に透明化しており、声を発しないのでその場にいるのかもわからない。一瞬だけ姿が映り、ブラッド・ピットが演じていることが確認できる。
ピーター
演 - ロブ・ディレイニー、日本語吹替 - 三上哲[3][4]
ウェイドとウィーゼルのリクルートでやってきた、X-フォースメンバーとなる一般人の男性。普通の人間のため、特殊能力は無い。ウェイドとウィーゼルが掲載した募集広告を見て、仕事欲しさと興味本位でメンバー入りした。
ジャガーノート英語版
声 - ライアン・レイノルズ、日本語吹替 - 乃村健次[4]
収容施設「アイスボックス」に拘束されていた巨大で強靭な肉体を持つミュータント。仲間を欲しがっていたラッセルによって移送中に拘束を解かれ、彼と意気投合し、彼の復讐を手伝うことになる。彼の姿を見たウェイドは、喜んでジャガーノートの大ファンであることを本人に説明する。
レッドネック#1
演 - アラン・テュディック(カメオ出演)
ケーブルに車を奪われる田舎者。
レッドネック#2
演 - マット・デイモン(ディッキー・グリーンリーフ名義)(カメオ出演)、日本語吹替 - こばたけまさふみ[4]
ケーブルに車を奪われる田舎者。
チャールズ・エグゼビア / プロフェッサーX
演 - ジェームズ・マカヴォイ(クレジットなし)(カメオ出演)
X-MENの創設者にして、ミュータントの学校である「恵まれし子らの学園」の学園長。世界最強のテレパシー能力を持つミュータント。
ハンク・マッコイ / ビースト
演 - ニコラス・ホルト(クレジットなし)(カメオ出演)
X-MENの天才科学者にして、プロフェッサーXことチャールズの友人。獣のようなを姿のミュータント。
ピーター・マキシモフ / クイックシルバー
演 - エヴァン・ピーターズ(クレジットなし)(カメオ出演)
X-MENのメンバーにして、超音速移動能力を持つミュータント。X-MENの宿敵であるマグニートーことエリック・レーンシャーの実の息子。
スコット・サマーズ / サイクロップス英語版
演 - タイ・シェリダン(クレジットなし)(カメオ出演)
X-MENのリーダーにして、目からオプティックブラストというビームを放出する能力を持つミュータント。
オロロ・マンロー / ストーム
演 - アレクサンドラ・シップ(クレジットなし)(カメオ出演)
X-MENのメンバーにして、天候を操る能力を持つミュータント。
カート・ワグナー / ナイトクローラー
演 - コディ・スミット=マクフィー(クレジットなし)(カメオ出演)
X-MENのメンバーにして、瞬間移動能力を持つ深青の悪魔の容姿をしたミュータント。
ローガン / ウルヴァリン
演 - ヒュー・ジャックマン(クレジットなし)(アーカイブ出演)、日本語吹替 - 山路和弘[4]
ウルヴァリン: X-MEN ZERO』の映像を流用する形で登場。「ウェポンXI」に改造された『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』のウェイドと対峙する。
ライアン・レイノルズ
演 - 本人、日本語吹替 - 加瀬康之
グリーン・ランタン (映画)の主役に抜擢されたことを喜ぶが、そこで未来のライアン・レイノルズであるウェイドによって殺されてしまう。

興行成績

脚注

注釈

  1. ^ 前作では敵に女性の口調でバカにしたり、コロッサスにお姫様抱っこしたがったり、尻を触るなど。

出典

  1. ^ a b c Deadpool 2”. Box Office Mojo. 2018年6月2日閲覧。
  2. ^ 映画『デッドプール2』TVCM15秒 うっかり感動編20世紀フォックス公式YouTubeチャンネル
  3. ^ a b c d e f g h “「デッドプール2」吹替に中村悠一らマーベルヒーロー集結、加瀬康之の続投も決定”. 映画ナタリー. (2018年5月2日). https://natalie.mu/eiga/news/280589 2018年5月2日閲覧。 
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t “デッドプール2”. ふきカエル大作戦!!. (2018年6月1日). https://www.fukikaeru.com/?p=9346 2018年6月1日閲覧。 

外部リンク